JP2005153413A - ポンプユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 始動時における液体の固着を解消するポンプユニット及びそのポンプユニットを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】
ユーザが長期間の未使用状態からプリンタ1を始動するとき、まず、給紙トレイ3及び排紙トレイを開く。このとき、図5に示すように、給紙トレイ3を開くことによって、給紙トレイ3のギヤG4はY矢印方向に回転して、この回転に伴って、レールRは、B矢印方向に移動して、ギヤG3をA矢印方向に回転させる。このギヤG3の回転による駆動力は、ギヤポンプGPに取り付けられた駆動軸を介してギヤポンプGP内の駆動ギヤに伝達される。これによって、駆動ギヤは回転し、従動ギヤも回転する。駆動ギヤ及び従動ギヤを回転させることによって、ギヤポンプGP内に残留し乾燥して同駆動ギヤ及び同従動ギヤに固着していたインクを剥がすことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ポンプユニット及び液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射装置の1つとして、インクジェット式記録装置が広く知られている。このインクジェット式記録装置では、インクカートリッジに貯留しているインクを、インク流路を介して記録ヘッドに供給している。そして、この供給されるインクを、記録ヘッドに形成されたノズルから記録媒体に向けて吐出することによってドットを形成して記録を行っている。
一般に、このインクジェット式記録装置では、インクの吐出不良を低減するために、適宜、記録ヘッドのノズルに負圧をかけるクリーニングによって、インク流路又はノズルから気泡、増粘したインク等を強制吸引して廃インクタンクに破棄していた。このような負圧を発生させる機構として、ポンプユニットを備えたインクジェット式記録装置が種々提案されている。(例えば、特許文献1。)。
特許文献1に記載のインクジェット式記録装置は、モータとギヤポンプからなるポンプユニットを備えている。このギヤポンプのインク吸引口には、吸引チューブを介してキャップ部材が接続されている。さらに、このギヤポンプのインク排出口には、廃インクチューブを介して廃インクタンクが接続されている。そして、ギヤポンプのポンプケーシング内に設けられた2個のギヤに、モータからの駆動力を伝達することによって、同ギヤを回転させて、記録ヘッドの各ノズルにキャップ部材を介して負圧をかけることができる。この負圧によって各ノズルから吸引されたインクは、キャップ部材から吸引チューブ及びインク吸引口を介してギヤポンプ内に流入した後、廃インクチューブ及びインク排出口を介して廃インクタンクに排出される。また、このモータをDCモータあるいは、ステッピングモータで構成することによって、ギヤポンプのギヤの回転数を制御し、同ギヤポンプのインク吸引量を選択することが容易となるっている。
特開平6−328730号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、長期間に渡って未使用状態が続いた場合、ギヤポンプ内に残留していたインクが、乾燥してギヤに固着してしまうことがあった。従って、長期間の未使用状態からインクジェット式記録装置を始動する際には、ギヤポンプ内のギヤにかかる負荷が増大していた。このため、ギヤポンプ内のギヤの回転速度が低下し、キャップ部材にかかる負圧が減少してポンプユニットによるクリーニングの効果が低下してしまう恐れがあった。
一方、ギヤポンプが、このインクの固着による影響を受けないようにするためには、負荷を上回る駆動力をギヤに伝達する必要がある。この解決案としては、モータを大きくして、その出力を増大させる方法があるが、モータが大きくなってしまうと、同モータから構成されるポンプユニットの大型化につながり、近年要望されているインクジェット式記録装置の小型化に対する弊害を発生させることになる。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、始動時における液体の固着を解消するポンプユニット及びそのポンプユニットを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明のポンプユニットは、流入口と流出口を形成した本体ケースに設けたポンプ室に、駆動力を受けて回転する駆動ギヤと、同駆動ギヤに従動するように歯合する従動ギヤとを収納したギヤポンプと、第1の駆動力を発生する駆動モータとを備え、前記駆動モータから前記駆動ギヤに前記第1の駆動力を伝達することによって、同駆動ギヤを回転させ、これに従動させて前記従動ギヤを回転させることによって、前記流入口から前記ポンプ室内に流入した液体を前記流出口から流出させるポンプユニットにおいて、前記ポンプユニットは、外力を第2の駆動力に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換した第2の駆動力を、前記駆動ギヤ又は前記従動ギヤの少なくともいずれか一方に伝達する伝達手段とを備えた。
これによれば、駆動ギヤ又は従動ギヤには、外力が第2の駆動力として変換され、伝達される。この第2の駆動力を受けることによって、駆動ギヤ又は従動ギヤは、回転することができる。即ち、駆動ギヤ又は従動ギヤは、外力に応じて回転することができる。
従って、例えば、ギヤポンプのポンプ室内にて液体が乾燥して、駆動ギヤ又は従動ギヤに固着している際には、外力を与えることによって、駆動ギヤ又は従動ギヤを回転させ、この液体の固着部を剥がすことができる。これによって、長期間の未使用状態からポンプユニットを始動する際に、外力をポンプユニットに与えることで、駆動ギヤ及び従動ギヤにかかる負荷を低減することができるので、ギヤポンプ内の駆動及び従動ギヤの回転速度の低下を防止することができ、ギヤポンプによる吸引効果の低下を防ぐことができる。
このポンプユニットの前記第2の駆動力は、前記駆動ギヤ又は前記従動ギヤに対して、特定の方向にのみ作用するように構成した。
これによれば、特定の方向に外力を与えた場合のみ、ギヤポンプ内部のギヤが回転するため、ギヤは常に特定方向にしか回転せず逆転する事がないため、このギヤポンプをキャップ部材に取り付けた場合では、インクが逆流し、このキャップ部材から漏れる事を防ぐことができる。
このポンプユニットの前記変換手段は、外力に応じて回転する変換ギヤであって、前記伝達手段は、前記駆動ギヤに駆動連結する伝達ギヤと、同伝達ギヤ及び前記変換ギヤにそれぞれ歯合する歯を備えたレール部材から構成され、前記レール部材は、前記変換ギヤの回転に伴って移動し、この移動によって前記伝達ギヤを回転するように構成した。
これによれば、外力を与えると変換ギヤは回転し、これに伴って、レール部材が移動して伝達ギヤが回転する。伝達ギヤが回転すると、この伝達ギヤに駆動連結された駆動ギヤは回転し、さらに従動ギヤも回転する。従って、例えば、ギヤポンプのポンプ室内にて液体が乾燥して、駆動ギヤ又は従動ギヤに固着している際には、外力を与えることによって、この液体の固着部を剥がすことができる。そして、この変換ギヤは、例えば、ヒンジ構造の基端部に取り付けることによって、そのヒンジ構造の開閉に伴う外力を得ることができるように構成することができる。これによって、長期間の未使用状態からポンプユニットを始動する際には、ヒンジ構造の開閉によって、駆動ギヤ及び従動ギヤにかかる負荷を低減することができるので、ギヤポンプ内の駆動及び従動ギヤの回転速度の低下を防止することができ、ギヤポンプによる吸引効果の低下を防ぐことができる。
このポンプユニットの前記変換手段は、外力に応じて移動する変換レバーであって、前記伝達手段は、前記駆動ギヤに駆動連結する第1連結部材と、同第1連結部材と直接連結が可能であって前記変換レバーと駆動連結する第2連結部材から構成され、前記ポンプユニットでは、前記変換レバーが移動する際に、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを
直接連結するように構成した。
これによれば、外力を与えると変換レバーは移動し、これに伴って、変換レバーに駆動連結された第2の連結部材が移動する。このとき、第2の連結部材は、第1の連結部材に直接連結するので、第1の連結部材も移動することができる。この第1の連結部材は、ギヤポンプの駆動ギヤに駆動連結しているので、駆動ギヤは回転し、これに伴って従動ギヤも回転する。従って、例えば、ギヤポンプのポンプ室内にて液体が乾燥して、駆動ギヤ又は従動ギヤに固着している際には、外力を与えることで、この液体の固着部を剥がすことができる。そして、この変換レバーは、例えば、ヒンジ構造の開閉に伴って移動するように構成することで、その開閉による外力を得ることができる。これによって、長期間の未使用状態からポンプユニットを始動する際に、変換レバーからの外力によって液体の固着部を剥がし、駆動ギヤ及び従動ギヤにかかる負荷を低減することができるので、ギヤポンプ内の駆動及び従動ギヤの回転速度の低下を防止することができ、ギヤポンプによる吸引効果の低下を防ぐことができる。また、このポンプユニットは、変換レバーを直接に動かすことによっても、同様の効果を得ることができる。
このポンプユニットの前記変換レバーは、その移動に応じて、前記第1連結部材と前記第2連結部材との直接連結を解除する解除手段を備えた。
このように、第1連結部材と前記第2連結部材との直接連結を解除することによって、ギヤポンプは、外力の影響を受けることがなく、駆動モータから伝達される第1の駆動力のみによって駆動することができる。これによって、ギヤポンプは変換レバーに動作を規制される事なく、安定した駆動をすることができる。
本発明の液体噴射装置は、本発明のポンプユニットを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射装置は、フレームと、同フレームに移動可能に取り付けられた可動部とを備え、前記変換手段を前記可動部に連動させた。
これによれば、液体噴射装置の可動部を移動させると、その移動によって発生する外力は、第2の駆動力に変換され、伝達手段を介してギヤポンプの駆動ギヤに伝達される。この第2の駆動力に応じて、ギヤポンプは駆動するので、ギヤポンプのポンプ室内にて液体が乾燥して、駆動ギヤ又は従動ギヤに固着している際には、この液体の固着部を剥がすことができる。
この液体噴射装置は、前記フレーム内には、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドをクリーニングする前記ポンプユニットと、前記液体噴射ヘッドから前記ポンプユニットを介して排出される液体を貯留する廃液タンクとを配設して、さらに、前記液体噴射装置の始動ために、前記可動部が移動すると、その移動によって発生する前記外力を、前記変換手段によって前記第2の駆動力に変換し、前記伝達手段を介して前記駆動ギヤに伝達するように構成した。
これによれば、液体噴射装置の始動時に可動部を移動させると、その移動によって発生する外力は、第2の駆動力に変換され、伝達手段を介してギヤポンプの駆動ギヤに伝達される。この第2の駆動力に応じて、ギヤポンプは駆動するので、ギヤポンプのポンプ室内にて液体が乾燥して、駆動ギヤ又は従動ギヤに固着している際には、この液体の固着部を剥がすことができる。
この結果、液体噴射装置を長期間の未使用状態から始動する場合でも、駆動ギヤ及び従動ギヤにかかる負荷を低減することができるので、ギヤポンプ内の駆動及び従動ギヤの回転速度の低下を防止することができ、ギヤポンプによるクリーニングの効果の低下を防ぐことができる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1は、第1実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図である。
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ1は、略直方形状のフレーム2を備えている。このフレーム2の上面には、給紙トレイ3が設けられ、さらに、フレーム2の前面には、排紙トレイ4が設けられている。この給紙トレイ3及び排紙トレイ4は、図示しないヒンジ構造によってフレーム2に対して折り畳み収納可能となるように構成されている。
このフレーム2内には、その長手方向にプラテン5が配設され、このプラテン5上には、図示しない紙送り機構によって、給紙トレイ3からフレーム2内に挿入された記録用紙が給送されるようになっている。そして、この給送された記録用紙は、排紙トレイ4からフレーム2外へ排出されるようになっている。
前記フレーム2内には、プラテン5と平行となるようにガイド部材6が架設されている。このガイド部材6には、同ガイド部材6に沿って移動可能なキャリッジ7が挿通支持されている。また、前記フレーム2には、キャリッジモータ(図示しない)が取着され、このキャリッジモータは、一対のプーリ(図示しない)に掛け装されたタイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジ7が駆動連結されている。このように構成することによって、キャリッジモータが駆動すると、その駆動力はタイミングベルトを介してキャリッジ7に伝達される。この駆動力を受けてキャリッジ7は、ガイド部材6に案内されプラテン5と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。
一方、前記キャリッジ7の下面(プラテン5と対向する面)には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド8が設けられている。この記録ヘッド8は、前記記録用紙に対向するようにノズル形成面を有し、このノズル形成面には、1列あたりn個(nは自然数)のノズルからなるノズル列(図示せず)が6列形成されている。本実施例では、説明の便宜上1列あたりn個のノズルからなるノズル列を6列形成したが、この限りではなく1列あたりのノズルの数及びノズル列の数は、適宜変更しても良い。
この記録ヘッド8には、フレーム2に設けられた図示しない液体貯留部としてのインクカートリッジから、各ノズルにそれぞれ対応した色(本実施形態では、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダ)の液体としてのインクが供給されるようになっている。そして、記録ヘッド8に流入したインクは、図示しない圧電素子によって加圧され、同記録ヘッド8の前記ノズルからインク滴として吐出されることによってドットを形成する。つまり、記録ヘッド8に形成された各ノズルからは、それぞれ対応する色である、ブラック、マゼンダ、シアン、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダが吐出されるようになっている。
前記プリンタ1では、キャリッジ7を往復移動させながらインク滴を記録用紙に吐出させ印刷するための領域を印刷領域としている。さらに、プリンタ1には、非印刷時にノズルを封止するための非印刷領域が設けられ、その非印刷領域には、図1に示すように、キャップホルダ9が設けられている。
図1に示すように、キャップホルダ9には、記録ヘッド8のノズル形成面と対向するように、可撓性を有するキャップ部材10が設けられている。キャップホルダ9は、図示しない駆動機構を介して、キャップ部材10を記録ヘッド8のノズル形成面に密着させることによって、各ノズルを封止するようになっている。また、キャップホルダ9には、その底部にキャップ部材10と連通する連通口(図示しない)が形成され、この連通口にはチ
ューブT1を介してポンプユニット11に接続されている。さらに、このポンプユニット11には、チューブT2を介して廃インクタンク12が接続されている。
このポンプユニット11は、チューブT1を介してキャップ部材10に負圧をかけるものである。即ち、前記キャップ部材10による前記ノズルの封止時に、ポンプユニット11を作動させることによって、キャップ部材10と前記記録ヘッド8のノズル形成面によって形成される空間内に負圧をかけることができる。これによって、記録ヘッド8内の流路又はノズルから気泡、付着した粘度の高いインクを吸い取ることができ、いわゆるチョーククリーニングを行うことができるようになっている。そして、この吸い取ったインクは、ポンプユニット11を介して廃インクタンク12に排出されるようになっている。
次に、上記したポンプユニットの構成を図2〜図6に従って説明する。
図2に示すように、ポンプユニット11は、モータM、ギヤポンプGPを備えている。このギヤポンプGPは、図3及び図4に示すように、略直方形状の本体ケース13を備え、同本体ケース13は、上ケース13a及び下ケース13bから形成されている。この下ケース13bには、ポンプ室14が凹設されている。ポンプ室14には、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2が互いに歯合して回転可能となるように収容されている。そして、この下ケース13bに上ケース13aを取り付けることによって、本体ケース13は駆動ギヤG1及び従動ギヤG2を収容したポンプ室14を密閉する。ポンプ室14内に収納された駆動ギヤG1には、駆動軸15が同本体ケース13(下ケース13b)外から貫通し取り付けられている。駆動軸15には、図2に示すように、本体ケース13外にてプーリP1が連結固定されている。このプーリP1は、タイミングベルトTBを介して、モータMの駆動軸に取り付けられたプーリ(図示しない)に駆動連結されている。このように構成することによって、モータMの駆動力は、タイミングベルトTB、プーリP1及び駆動軸15を介して駆動ギヤG1に伝達されるようになっている。
一方、従動ギヤG2は、本体ケース13内に配設された従動軸17に挿通されている。この従動ギヤG2は、上述したように駆動ギヤG1に歯合していて、同駆動ギヤG1が図3において矢印方向に回転すると、これに従動して矢印方向に回転するようになっている。このように構成することによって、駆動ギヤG1に伝達されたモータMの駆動力は、さらに従動ギヤG2にも伝達されるようになっている。そして、ポンプ室14において、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2が互いに歯合してそれぞれ矢印方向に回転することに基づいて、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2の歯が離間していくポンプ室14の空間部を導入部S1としている。また、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2の歯が合流してくるポンプ室14の空間部を導出部S2としている。
また、図4に示すように、本体ケース13の上ケース13aには、その側面(プーリP1が取り付けられた面と対をなす面)であって、前記導入部S1及び前記導出部S2に対応する位置に、インク吸引口18及びインク排出口19がそれぞれ形成されている。このインク吸引口18は本体ケース13内に形成されたポンプ室14の導入部S1に連通するようになっている。また、インク排出口19は、本体ケース13内に形成されたポンプ室14の導出部S2に連通するようになっている。そして、このインク吸引口18には、前記チューブT1が接続され、またインク排出口19には、前記チューブT2が接続されるようになっている。これによって、このギヤポンプGPを備えるポンプユニット11は、上述したようにキャップ部材10及び廃インクタンク12に接続される。
このように構成することによって、モータMが駆動すると、その駆動力を受けて、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2はそれぞれ矢印方向に回転する。これによって、インク吸引口18からポンプ室14の導入部S1に導入されたインクは、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2によってポンプ室14の導出部S2に案内される。そして、導出部S2に案内されたイ
ンクはインク排出口19へ排出されるようになっている。即ち、キャップ部材10に負圧を発生させ、同キャップ部材10からチューブT1を介して吸引したインクを、チューブT2を介して廃インクタンク12に廃棄できるようになっている。
他方、モータMは、プリンタ1内に設けられた図示しない制御回路から出力される電気信号に応じて、駆動制御されるようになっている。これによって、ポンプユニット11は、制御回路からの制御信号に基づいて、キャップ部材10に負圧を供給しクリーニングを行うようになっている。
このように構成されたポンプユニット11は、上述したように、フレーム2内であって、前記給紙トレイ3の付近に配設されている(図1参照)。そして、図2に示すように、ギヤポンプGPの側面には、プーリP1、モータMの駆動軸及びプーリを覆うようにカバーCが取り付けられている。このカバーCには、ワンウェイクラッチ20が取着されている。ワンウェイクラッチ20は、ギヤG3を備えている。ワンウェイクラッチ20は、ギヤG3の一方向の回転による駆動力のみを前記ギヤポンプGPの駆動軸15に伝達する。
詳述すると、図2においてA矢印方向にギヤG3が回転したときのみ、その回転による駆動力を駆動軸15に伝達するようになっている。この駆動力による駆動軸15に回転方向は、前記モータMの駆動における図4に示す駆動ギヤG1の矢印方向の回転と同一方向となる。
従って、ギヤG3が図2において、反A矢印方向に回転したとき、ワンウェイクラッチ20は、ギヤG3を遊転させ、そのギヤG3の駆動力を駆動軸15に伝達しないようになっている。つまり、ギヤG3の図2に示す反A矢印方向に回転によって、駆動ギヤG1を図4に示す反矢印方向の回転に回転させないようにないようになっている。
前記フレーム2内のポンプユニット11の付近には、レールRが前後方向(プリンタ1の前面方向及び後面方向)に移動可能に設けられている。このレールRの両端部には、第1の歯21及び第2の歯22が形成され、第1及び第2の歯21,22間には歯を有しない欠歯部23が形成されている。そして、この第1の歯21は、前記ギヤG3が歯合するようになっている。詳述すると、ギヤG3と第1の歯21が図5に示すように噛合している状態にあるとき、レールRが前方向(図においてB矢印方向)に移動すると、前記ギヤG3はこれに伴って、前記A矢印方向に回転する。このとき、ワンウェイクラッチ20によって、ギヤG3のB矢印方向の回転は駆動軸15に伝達される。そして、レールRがB矢印方向に予め定めた距離移動すると、第1の歯21はギヤG3から外れ欠歯部23がギヤG3と対峙し、第1の歯21とギヤG3との噛合が解除される。従って、レールRがそれ以上B矢印方向に移動しても、ギヤG3はA矢印方向には回転しない。
反対に、レールRが後方向(反B矢印方向)に移動すると、同ギヤG3は、反A矢印方向に回転するようになっている。このとき、ワンウェイクラッチ20によって、ギヤG3の反B矢印方向の回転は駆動軸15に伝達されない。
さらに、前記レールRの第2の歯22は、前記給紙トレイ3の基端部の支持アーム3aに固着された支軸SHに固着されたギヤG4と噛合している。支軸SHは、前記給紙トレイ3の回動中心であって、同給紙トレイ3の回動とともに回転するとようになっている。従って、給紙トレイ3が回動すると、ギヤG4は支軸SHとともに回転する。詳述すると、図5に示す給紙トレイ3が閉じている状態から図6に示す給紙トレイ3が開かれる状態まで給紙トレイ3を回動させると、ギヤG4はY矢印方向に回転する。第2の歯22と噛合したギヤG4がY矢印方向に回転すると、レールRはB矢印方向に移動する。
レールRがB矢印方向に移動すると、第1の歯21に噛合しているギヤG3はA矢印方向に回転する。つまり、駆動軸15を図3において矢印方向に回転させる。給紙トレイ3を半分ほど開くと、第1の歯21がギヤG3から外れる位置までレールRがB矢印方向に移動する。その結果、以後、第1の歯21とギヤG3との噛合が解除されたままとなり、給紙トレイ3をさらに開いてもギヤG3はA矢印方向には回転しない。
従って、給紙トレイ3を開くだけで、モータMの駆動によらないで、駆動軸15、即ち、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2を回転させることができる。
一方、給紙トレイ3を閉じるために図6に示す状態から図5に示す状態に給紙トレイ3を回動させると、レールRは反B矢印方向に移動することになる。そして、給紙トレイ3を半分ほど閉じるまでは、第1の歯21とギヤG3との噛合が解除されたままなので、ギヤG3が回転しない。給紙トレイ3を半分閉じた位置から完全に閉じると、第1の歯21とギヤG3との噛合しギヤG3は反A矢印方向に回転する。このとき、ギヤG3の反A矢印方向の回転は、ワンウェイクラッチ20によって、駆動軸15に伝達されない。
次に、上述したように構成されたプリンタ1をユーザが使用する際の作用について説明する。このプリンタ1は、長期間の未使用状態であって、ポンプユニット11のギヤポンプGP内に残留したインクが、乾燥して駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着しているものとする。
ユーザが長期間の未使用状態からプリンタ1を始動するとき、まず、給紙トレイ3及び排紙トレイ4を開く。このとき、図5に示すように、給紙トレイ3を開くことによって、給紙トレイ3のギヤG4はY矢印方向に回転して、この回転に伴って、レールRは、B矢印方向に移動して、ギヤG3をA矢印方向に回転させる。このギヤG3の回転による駆動力は、ギヤポンプGPに取り付けられた前記駆動軸15を介してギヤポンプGP内の駆動ギヤG1に伝達される。これによって、ギヤポンプ内の駆動ギヤG1は図3に示す矢印方向に回転し、さらに従動ギヤG2も従動し回転する。そして、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2を回転させることによって、ギヤポンプGP内に残留し乾燥して同駆動ギヤG1及び同従動ギヤG2に固着していたインクを剥がすことができる。即ち、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着したインクは、プリンタ1の始動時におけるユーザの給紙トレイ3を開ける行為によって、剥がすことができる。
さらに、ポンプユニット11のモータMが前記制御回路からの電気信号に応じて駆動すると、この剥がれたインクは、ギヤポンプGP内に流入するインクによってインク排出口19から廃インクタンク12に向けて排出される。
また、プリンタ1の給紙トレイ3が、接触等によって、開く又は閉じる方向に往復した場合、上述したように、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1は図3に示す反矢印方向に回転することがないので、同ギヤポンプGP内に流入するインクは逆流することがない。これによって、逆流によるキャップ部材10からのインク漏れを防ぐことができるので、ポンプユニット11の信頼性を向上させることができる。
以上、上記した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、ギヤポンプGPに取り付けられた駆動軸15にワンウェイクラッチ20を介してギヤG3を連結し、さらに、このギヤG3をレールRの第1の歯21に歯合させた。そして、このレールRの第2の歯22と支軸SHに固着されたギヤG4を歯合させ、給紙トレイ3を開く行為による駆動力を、ギヤポンプGPの駆動ギヤG1に伝達し、同駆動ギヤG1を回転させるように構成した。
このように構成することによって、プリンタ1の始動時において、ギヤポンプGP内の
駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着したインクは、ユーザの給紙トレイ3を開ける行為によって剥がすことができる。これによって、プリンタ1が長期間の未使用状態であっても、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2の負荷を低減させ、上述したギヤポンプGPによるクリーニングの効果の低下を防ぐことができる。
また、ギヤポンプGP内にて固着したインクを剥がすために、モータMを大きくすることがなくポンプユニット11を小型化することができるので、同ポンプユニット11を備えたプリンタ1の小型化を実現することができる。
(第2実施形態)
次に本発明を具体化した第2実施形態について図7〜図12に従って説明する。
尚、本実施形態では、説明の便宜上、前記第1実施形態と差異のある箇所について説明し、同様の部分については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のポンプユニット30は、図7に示すように、前記第1実施形態と同様に構成されたギヤポンプGP及びモータMを備えている。そして、ギヤポンプGPの側面に取り付けられた前記カバーCには、カム機構31が取り付けられている。このカム機構31は、支持ケース32及びカム板33を備えていて、支持ケース32及びカム板33は、相対向して空間を形成するように前記カバーCに取り付けられるようになっている。そして、カム機構31では、図8に示すように、この形成される空間内(支持ケース32とカム板33との間)に、レバーL、バネ部材S、リング34、ワンウェイクラッチ35、軸36、ドグクラッチ板D1,D2、を配設するようになっている。
レバーLは、筒状に形成された筒部37と、その筒部37から延出形成されたアーム38から構成されている。筒部37には、その縁部に、2つの爪部39がギヤポンプGP側に向けて突出形成されている。この筒部37の穴部37aには、前記ワンウェイクラッチ35が挿入され、レバーLと一体となるように固着されている。そして、このワンウェイクラッチ35の穴部35aには、軸36が挿入され、この軸36には、その端部(ポンプユニット11側)に、円板状に形成されたドグクラッチ板D1が固着されている。このドグクラッチ板D1は、その円板状の平面に、突起40がギヤポンプGP側に向けて突出形成されている。そして、このドグクラッチ板D1を備えた軸36は、上述したようにレバーLと一体となったワンウェイクラッチ35を介して、支持ケース32の穴部32aに挿入支持されるようになっている。ワンウェイクラッチ35は、軸36に対して、一定方向に力を伝達するためのものであって、同ワンウェイクラッチ35が前方向に回転したときのみ軸36に力を伝達して、同軸36を一体に前方向に回転させるようになっている。このように構成することによって、レバーLが前方向(X矢印方向)に移動したときのみ、軸36は、レバーLと一体となって回動可能となっている。即ち、軸36に固着されたドグクラッチ板D1も、レバーLがX矢印方向に移動したときのみ、X矢印方向に回転するようになっている。軸36には、レバーLと支持ケース32の間に位置するように、リング34及びバネ部材Sが挿通されている。バネ部材Sは、支持ケース32、及びレバーLと一体となっているワンウェイクラッチ20に当接し、リング34に嵌合することによって、位置決めされるようになっている。そして、このバネ部材Sによって、レバーLは、ギヤポンプGPに向かって付勢されるようになっている。
一方、前記ドグクラッチ板D2は、前記ドグクラッチ板D1と直接対向するように、前記駆動軸15の端部に固着されている。このドグクラッチ板D2は、前記カム板33に筒状に形成された穴部33aに挿入支持され、回転可能となっている。また、カム板33は、この穴部33aの縁に位置するように凸部41が、支持ケース32側に向けて突出形成されている。前記ドグクラッチ板D2は、その円盤状の平面に、複数の穴部42を備えている。この穴部42は、ドグクラッチ板D1とドグクラッチ板D2を重ね合わせた際に、ドグクラッチ板D1の突起40が嵌合する大きさとなっている。従って、穴部42に突起
40を嵌合させることで、軸36、ドグクラッチ板D1,D2、駆動軸15は、一体となって回転することができるようになっている。このように構成することによって、ドグクラッチ板D1,D2が重なり合って、突起40がいずれかの穴部42に嵌合している際に、前記レバーLが前方向に回転すると、軸36は、前方向に回転し、これに伴って、駆動軸15も前方向に回転するようになっている。また、上述したように、レバーLは、ギヤポンプGPに向かって付勢されているので、ドグクラッチ板D1は、その突起40が前記穴部42と嵌合するように常に付勢されている。
他方、前記レバーLは、バネ部材Sに付勢されることによって、その爪部39が前記カム板33の凸部41と当接可能となっている。そして、レバーLを、前方向及び後方向に移動することによって、爪部39は凸部41に対して当接又は離間するようになっている。そして、本実施形態では、レバーLのアーム38が、垂直方向に一番上がっている状態(初期状態)にあるとき、図9に示すように、ドグクラッチ板D1,D2が互いに重なりあって、突起40と穴部42が嵌合するようになっている。この初期状態から、レバーLのアーム38をX矢印方向に移動させると、これに伴って、軸36は、図7に示すポンプユニット30の右側面から見てX矢印方向に回転する。さらに、駆動軸15もX矢印方向に回転する。これによって、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1もX矢印方向(図3に示す予印方向)に回転して、この回転に従動して従動ギヤG2も、反X矢印方向(図3に示す矢印方向)に回転するようになっている。
また、前記レバーLのアーム38が、水平方向に一番下がっている状態(使用状態)のとき、図10に示すように、レバーLの爪部39は、カム板33の凸部41に当接し乗り上げるようになっている。この爪部39が凸部41に乗り上げることによって、レバーLは、バネ部材Sの付勢力に抗するようになっている。
即ち、レバーLのアーム38が使用状態になっていると、レバーLは、バネ部材Sの付勢力に抗するので、ドグクラッチ板D1はドグクラッチ板D2から離間し、これに伴って、突起40は、穴部42から離れるようになっている(尚、図10には、説明の便宜上、穴部42は1つのみ記載)。これによって、駆動軸15には、レバーLのアーム38の移動による駆動力が伝達されないので、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1及び従動ギヤG2は回転しないようになっている。また、レバーLが使用状態から初期状態に移る際には、前記ワンウェイクラッチ35によって、軸36には、駆動力が伝達されないので、駆動軸15が回転せず、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2は、回転しないようになっている。
このように構成されたポンプユニット30は、本実施形態では、プリンタ1のフレーム2内であって、排紙トレイ50の付近に配設されるようになっている。この排紙トレイ50は、第1実施形態と同様にプリンタ1のフレーム2に対して折り畳み収納可能となっている。そして、カム機構31のレバーLのアーム38は、図11に示すように、排紙トレイ50の右端部に取り付けられ、排紙トレイ50の開閉動作に伴って、前方向及び後方向に移動するようになっている。このとき、アーム38は、排紙トレイ4が閉じている状態(図11参照)のときに初期状態、同排紙トレイ50が開いている状態(図12参照)のときに使用状態となるように取り付けられる。
次に、上述したように構成されたプリンタ1をユーザが使用する際の作用について説明する。このプリンタ1は、第1実施形態と同様に、ポンプユニット30のギヤポンプGP内に残留したインクが、乾燥して駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着しているものとする。
ユーザが長期間の未使用状態からプリンタ1を始動する際には、前記給紙トレイ3及び前記排紙トレイ50を開く。このとき、排紙トレイ50の動きに伴って、レバーLのアー
ム38は、図11に示す初期状態から、図12に示す使用状態に移動する。このとき、上述したように、レバーLのアーム38をX矢印方向に移動させることによって、駆動ギヤG1を回転させ、さらに従動ギヤG2も従動させ回転させることができる。そして、駆動ギヤG1及び従動ギヤG2を回転させることによって、同駆動ギヤG1及び同従動ギヤG2に固着していたインクを剥がすことができる。即ち、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着したインクは、プリンタ1の始動時におけるユーザの排紙トレイ50を開ける行為によって、剥がすことができる。
次に、図12に示すように排紙トレイ50が開いて使用状態となると、上述したように、ドグクラッチ板D1,D2は離間して(図10参照)、駆動軸15には駆動力が伝達しなくなる。即ち、プリンタ1使用時においては、ギヤポンプGPには、排紙トレイ50の移動による影響を受けずに、モータMから伝達される駆動力のみによって安定した駆動をすることができる。そして、第1実施形態と同様に、ポンプユニット30のモータMが前記制御回路からの電気信号に応じて駆動すると、この剥がれたインクは、ギヤポンプGP内に流入するインクによってインク排出口19から廃インクタンク12に向けて排出される。
次に、プリンタ1の始動を終了し、排紙トレイ50を閉じる際には、前記ワンウェイクラッチ35によって軸36には駆動力が伝達されず、回転することがない。従って、ギヤポンプは逆回転(図7の反X矢印方向)する事がなく、キャップ部材からのインク漏れを防止する事ができる.
以上、上記した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3)本実施形態のポンプユニット30では、レバーLのアーム38の移動による駆動力をギヤポンプGPの駆動ギヤG1に伝達するように構成した。そして、プリンタ1では、このポンプユニット30を排紙トレイ50に取り付けた。これによって、ギヤポンプGP内の駆動ギヤG1及び従動ギヤG2に固着したインクは、プリンタ1の始動時におけるユーザの排紙トレイ50を開ける行為によって、剥がすことができる。また、このように構成したことによって、第1実施形態と比較して、駆動軸15に駆動力を伝達するために、レールRを設けないので、省スペースとなって、フレーム2内における配設位置の自由度を向上させることができる。これによって、プリンタ1のレイアウトの制限を低減させることができ、小型化を実現することができる。
尚、発明の実施の形態は、上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
上記第1実施形態のポンプユニット11では、ギヤポンプGPの駆動ギヤG1に給紙トレイ3を開く行為による駆動力を伝達するように構成したが、この限りではなく、排紙トレイ4の開閉に伴う駆動力を駆動ギヤG1に好適に伝達できるよう構成してもよい。このとき、プリンタ1を適宜変更することが望ましい。
・上記第2実施形態のポンプユニット30では、カム機構31のレバーLのアーム38を、排紙トレイ50に取り付け、その開く行為による駆動力をギヤポンプGPの駆動ギヤG1に伝達するように構成したが、この限りではなく、給紙トレイ3に取り付けてもよい。このとき、ポンプユニット30及びプリンタ1は、給紙トレイ3の開閉に伴う駆動力を駆動ギヤG1に好適に伝達できるように、適宜変更することが望ましい。
また、レバーLのアーム38をユーザが直接動かせるように構成してもよく、例えば、フレーム2の一側面に、アーム38を取り付けるように構成してもよい。これによって、ユーザは、レバーLのアーム38を直接動かすことによって、給紙トレイ3又は排紙トレイ50を介さずに、自分の好きなタイミングでギヤポンプGP内に固着したインクを剥がすことができる。これによって、ユーザは、ギヤポンプGPをより好適な状態とすること
ができる。
・上記実施形態では、ギヤポンプGPを備えたポンプユニット11,30は、インクを廃インクタンクに流動させるように構成したが、この限りではなく、例えば、インクカートリッジからインクを記録ヘッド8に供給するように構成してもよい。
・上記第実施形態では、インクカートリッジから6色のインクを供給したが、この限りではなく、例えば、7色のインクを、インクカートリッジに設けてもよい。このとき、プリンタ1の構成を適宜変更することが望ましい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をプリンタ1に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。そして、これに伴って、ポンプユニット11,30を適宜変更してもよい。
第1実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図。 同実施形態のポンプユニットを説明するための斜視図。 ギヤポンプの構成を説明するための平面図。 同ギヤポンプの構成を説明するための斜視図。 給紙トレイとポンプユニットの関係を説明するための側面図。 給紙トレイとポンプユニットの関係を説明するための側面図。 第2実施形態のポンプユニットの概略を説明するための斜視図。 同実施形態のカム機構の構成を説明するための分解斜視図。 同カム機構の構成を説明するための平面図。 同カム機構の構成を説明するための平面図。 排紙トレイとポンプユニットの関係を説明するための斜視図。 排紙トレイとポンプユニットの関係を説明するための斜視図。
符号の説明
1…液体噴射装置としてのプリンタ、2…フレーム、3…可動部としての給紙トレイ、4,50…可動部としての排紙トレイ、8…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、11,30…ポンプユニット、12…廃液タンクとしての廃インクタンク、13…本体ケース、14…ポンプ室、18…流入口としてのインク吸引口、19…流出口としてのインク排出口、21,22…歯、39…解除手段としての爪部、D1…第2連結部材としてのドグクラッチ板、D2…第1連結部材としてのドグクラッチ板、G1…駆動ギヤ、G2…従動ギヤ、G3…伝達手段及び伝達ギヤとしてのギヤ、G4…変換手段及び変換ギヤとしてのギヤ、GP…ギヤポンプ、L…変換レバーとしてのレバー、M…駆動モータとしてのモータ、R…レール部材としてのレール。

Claims (7)

  1. 流入口と流出口を形成した本体ケースに設けたポンプ室に、駆動力を受けて回転する駆動ギヤと、同駆動ギヤに従動するように歯合する従動ギヤとを収納したギヤポンプと、
    第1の駆動力を発生する駆動モータと
    を備え、前記駆動モータから前記駆動ギヤに前記第1の駆動力を伝達することによって、同駆動ギヤを回転させ、これに従動させて前記従動ギヤを回転させることによって、前記流入口から前記ポンプ室内に流入した液体を前記流出口から流出させるポンプユニットにおいて、
    前記ポンプユニットは、
    外力を第2の駆動力に変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換した第2の駆動力を、前記駆動ギヤ又は前記従動ギヤの少なくともいずれか一方に伝達する伝達手段と
    を備えたことを特徴とするポンプユニット。
  2. 請求項1に記載のポンプユニットにおいて、
    前記第2の駆動力は、前記駆動ギヤ又は前記従動ギヤに対して、特定の方向にのみ作用するように構成したことを特徴とするポンプユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のポンプユニットにおいて、
    前記変換手段は、外力に応じて回転する変換ギヤであって、
    前記伝達手段は、前記駆動ギヤに駆動連結する伝達ギヤと、同伝達ギヤ及び前記変換ギヤにそれぞれ歯合する歯を備えたレール部材から構成され、
    前記レール部材は、前記変換ギヤの回転に伴って移動し、この移動によって前記伝達ギヤを回転するように構成したことを特徴とするポンプユニット。
  4. 請求項1又は2に記載のポンプユニットにおいて、
    前記変換手段は、外力に応じて移動する変換レバーであって、
    前記伝達手段は、前記駆動ギヤに駆動連結する第1連結部材と、同第1連結部材と直接連結が可能であって前記変換レバーと駆動連結する第2連結部材から構成され、
    前記ポンプユニットでは、前記変換レバーが移動する際に、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを直接連結するように構成したことを特徴とするポンプユニット。
  5. 請求項4に記載のポンプユニットにおいて、
    前記変換レバーは、その移動に応じて、前記第1連結部材と前記第2連結部材との直接連結を解除する解除手段を備えたことを特徴とするポンプユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載のポンプユニットを備えた液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置は、
    フレームと、同フレームに移動可能に取り付けられた可動部とを備え、
    前記変換手段を前記可動部に連動させたことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項6に記載の液体噴射装置において、
    前記液体噴射装置は、
    前記フレーム内には、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドをクリーニングする前記ポンプユニットと、
    前記液体噴射ヘッドから前記ポンプユニットを介して排出される液体を貯留する廃液タンクとを配設して、
    さらに、前記液体噴射装置の始動ために、前記可動部が移動すると、その移動によって発生する前記外力を、前記変換手段によって前記第2の駆動力に変換し、前記伝達手段を
    介して前記駆動ギヤに伝達するように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015128612A (ja) * 2011-02-16 2015-07-16 セクアナ メディカル エージー 体液貯留を治療するための装置及び方法

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