JP2005152855A - 振動発生器 - Google Patents

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Hiroyuki Wakiwaka
弘之 脇若
Masayuki Kotani
雅幸 小谷
Katsuhito Matsuhiro
勝仁 松廣
Haruo Ito
治雄 伊藤
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Abstract

【課題】可動子を振動自在に支持する弾性支持部材を可動子の側面に接近して配置しても、可動子の振動に支障を生じさせない振動発生器を提供する。
【解決手段】永久磁石を取り付けてなる可動子50と、取り付けたコイルに電流を流して励磁することで可動子50との間に磁路を形成する固定子10と、線材の一方を可動子50の側面50aに沿わせて配置すると共にその先に設けた折曲部89で可動子50の側面50a側に折り曲げて可動子50の側面50aに設けた挿入部55内に挿入して取り付け、且つ線材の他方を固定子10側に取り付けることで可動子50を振動可能に支持する弾性支持部材80とを具備する振動発生器1である。可動子50の側面50aに設けた挿入部55の外側に凹部形状の掘込部56を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は振動発生器に関するものである。
従来、例えば移動体通信機器の端末である携帯電話機などの携帯機器には、着信を呼出音で知らせる代りに、携帯機器そのもの又は携帯機器の附属品内に振動発生器を収納しておき、この振動発生器を振動させることで人体に着信を感知させるものがある。そしてこの種の従来の振動発生器としては、モータの回転軸に回転体を取り付け、その際回転体の重心を回転軸とは異なる位置となるようにし、回転体を回転することで振動を発生させる構造のものがあった。しかしながらこのような構造の振動発生器は、回転体を回転する際の回転軸のブレを振動として利用する方法なので、モータの回転軸の軸受部分が過酷な力を受け、その耐久性や信頼性を阻害するという問題などがあった。
そこで本願出願人は、先の出願(特許文献1)において、図9に示すように、永久磁石170を取り付けてなる可動子150と、取り付けたコア付きコイル130に電流を流して励磁することで可動子150との間に磁路を形成する固定子110と、線材の中間に線材を巻き回してなるコイル部181を設けるともにその両側をアーム部183,185として一方のアーム部183の端部を可動子150側に他方のアーム部185の端部を固定子110側に取り付けることで可動子150を振動可能に支持するコイルバネ製の弾性支持部材180,180とを具備して構成される振動発生器100を提案した。ここで弾性支持部材180は、下記する図3に示す弾性支持部材80と同様に、一本の線材を折り曲げることによって構成されたいわゆるダブルトーション型のコイルバネであり、線材の中間部分で略一回転半ほど巻き回した二つのコイル部181のそれぞれ両側から二本ずつのほぼ平行なアーム部183,183とアーム部185,185とを突出し、一方の方向に延ばした一対のアーム部183,183はそれぞれ途中の折曲部189で略直角方向に折り曲げられて、その先の部分が連結部182によって一本に連結されて構成されている。
ここで前記可動子150へのアーム部183の取り付けは、可動子150の側面150aに設けたL字型の切込み溝からなる挿入部151にアーム部183を挿入することで行なわれている。即ち、アーム部183は可動子150が振動する方向に沿う可動子150の側面150aに略平行に設置され、前述のように折曲部189の部分で可動子150の側面150a側に略直角に(L字状に)折り曲げられた連結部182が可動子150の厚み方向(振動方向に直交する方向)に向かって形成されている溝からなる挿入部151の溝終端をともなう挿入係止部151bに挿入係合している。このとき、折曲部189の位置を可動子150の側面150aから厚み方向に離れた位置に設置すると、可動子150の側面から離れた寸法分だけ振動発生器100全体の厚み方向の寸法が大きくなってしまい、振動発生器100の小型化が図れない。このため図9に示すように、折曲部189は出来るだけ可動子150の側面150aに接近して設置しておくことが望ましい。
しかしながら折曲部189を可動子150の側面150aに接近して設置すると、折曲部189の内周側部分189aが可動子150に設けられた挿入部151の可動子150の前記側面150a側に位置する挿入部外側部151aの部分と強く接触して擦れてしまい、可動子150の振動に支障をきたすという問題が生じた。即ち、折曲部189は線材を略直角に折り曲げることによって形成されるが、弾性支持部材180はコイルバネ製で強度が強いため、これを直角に折り曲げても、折曲部189の内周側部分189aは直角とはならず、所定の円弧を形成する。一方可動子150の挿入部151の内径は、挿入するアーム部183との間でガタが生じないようにアーム部183の線径と略同一に形成されている。このため可動子150の挿入部151にアーム部183を挿入して折曲部189を可動子150の側面に接近して設置すると、可動子150が固定子110に対して振動する際、折曲部189の内周側部分189aと挿入部151の挿入部外側部151aの部分とが擦れ合い、可動子150の振動に大きな抵抗が生じて振動が減衰してしまうのである。
特開2002−153817号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ可動子を振動自在に支持する弾性支持部材を可動子の側面に接近して配置しても、可動子の振動に支障を生じさせない振動発生器を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、永久磁石を取り付けてなる可動子と、取り付けたコイルに電流を流して励磁することで前記可動子との間に磁路を形成する固定子と、線材の一方を可動子の側面に沿わせて配置すると共にその先に設けた折曲部で可動子の側面側に折り曲げて可動子の側面に設けた挿入部内に挿入して取り付け、且つ前記線材の他方を固定子側に取り付けることで可動子を振動可能に支持する弾性支持部材とを具備する振動発生器において、前記可動子側面に設けた挿入部の外側に凹部形状の掘込部を形成したことを特徴とする振動発生器である。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動発生器において、前記掘込部の凹部形状の可動子側面からの深さ寸法は、前記弾性支持部材の折曲部の内周側部分の曲率半径以上の寸法としたことを特徴とする振動発生器である。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の振動発生器において、
前記可動子は、磁性体金属の粉末を焼結して成形した焼結体で構成されていることを特徴とする振動発生器である。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の振動発生器において、前記可動子は、前記挿入部を構成する挿入部形成部を設けた薄板の電磁鋼板を前記可動子の側面に沿って複数枚積層するとともに、前記積層した電磁鋼板の外側に前記掘込部を構成する掘込部形成部を設けた電磁鋼板を積層することで構成されていることを特徴とする振動発生器である。
可動子側面の挿入部の外側に凹部形状の掘込部を設けたので、可動子が振動した際に弾性支持部材の折曲部の内周側部分が可動子の挿入部の外側周囲に摺接せず、これによって可動子の振動に減衰等の支障が生じない。
掘込部の可動子側面からの深さ寸法を、弾性支持部材の折曲部の内周側部分の曲率半径以上の寸法としたので、可動子が振動した際に弾性支持部材の折曲部の内周側部分が可動子の挿入部の外側周囲に確実に摺接せず、これによって確実に可動子の振動に減衰等の支障が生じない。
可動子を磁性体金属の粉末を焼結して成形した焼結体で構成したので、成型金型によって製造でき、例え可動子ヨークに掘込部を設けることでその形状が複雑になっても、容易に製造できる。
可動子を、挿入部を構成する挿入部形成部を設けた薄板の電磁鋼板を可動子の側面に沿って複数枚積層するとともに、積層した電磁鋼板の外側に掘込部を構成する掘込部形成部を設けた電磁鋼板を積層することで構成したので、可動子内部に渦電流が発生せず、磁性体として性能の良い可動子を構成することができ、振動発生器としての性能が良くなる。さらに外側の電磁鋼板の厚みや枚数、及び外側の電磁鋼板に形成する掘込部形成部の形状を変えるだけで、掘込部を種々の深さ、形状に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態にかかる振動発生器1の斜視図、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図、図3は分解斜視図である。これらの図に示すように振動発生器1は、固定子10の上部に可動子50を2つの弾性支持部材80,80によって支持して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図3に示すように固定子10は、端子付き基台部20上にコア付きコイル30と2枚の弾性体40,40とを取り付けて構成されている。端子付き基台部20は図4に示す2枚の金属製の端子板23,23の周囲に図3に示すように板状の合成樹脂材からなる基台本体21をモールドして構成されており、両端子板23,23の中央に設けた接続部231,231を基台本体21の上面左右中央に露出させ、一方両端子23,23の端子部233,233の面を基台本体21の下面に露出させている。基台本体21の上面には、その左右両側に弾性体載置部211,211が設けられ、また両者の間には前記コア付きコイル30を収納する凹状の収納部213が設けられ、また基台本体21の両側辺215,215近傍のそれぞれ上面中央には***からなるバネ端固定部217,217が2つずつ設けられ、また両側辺215,215近傍のバネ端固定部217,217を設けた部分の両側にはそれぞれバネ係止部219,219が設けられている。
コア付きコイル30は略棒状のコイルコア31の周囲にコイル33を巻き回すとともに、コイルコア31の両端からそれぞれコイル端部35,35を引き出して構成されている。ここでコイルコア31は鉄の焼結体を略四角柱状に形成するとともに、その両端の端面37,37を下記する可動子ヨーク51の腕部52,52の内側面53,53の傾斜角度と略同一の傾斜角度となるようなテーパ面として内側面53,53と平行になるようにしている。
弾性体40は薄い弾性板製であり、前記端子付き基台部20の弾性体載置部211,211上にそれぞれ載置できる形状に形成されており、その上面の両側部近傍をコイル載置部401,401としている。弾性体40の材質としてはゴム材が好適であり、この実施形態ではシリコンゴムを用いている。
そして固定子10の組立は、端子付き基台部20の収納部213内にコア付きコイル30を収納して接着材などにより固定し、両端のコイル端部35,35を端子付き基台部20の上面に露出する接続部231,231にそれぞれ低融点金属や導電性接着材や溶接等の各種固定手段によって接続・固定し、一方端子付き基台部20の弾性体載置部211,211にそれぞれ弾性体40,40を載置することによって行なう。この固定子10は、両端子23,23の端子部233,233の面を基台本体21の下面に露出することで、この振動発生器1を取り付けようとする回路基板上の回路パターンに直接低融点金属のリフロー等によって取り付けることができる面実装タイプに構成されている。
次に図1乃至図3に示すように弾性支持部材80,80は、何れも一本の線材を折り曲げることによって構成されたいわゆるダブルトーション型のコイルバネであり、線材の中間部分で略一回転半ほど巻き回した2つのコイル部81,81のそれぞれ両側から2本ずつのほぼ平行なアーム部83,83とアーム部85,85とを突出し、一方の方向に延ばした一対のアーム部83,83はそれぞれ途中の折曲部89,89で略直角方向に折り曲げられて、その先の部分が端部(以下「連結部」と呼ぶ)82によって一本に連結されている。つまり可動子50の側面50a側に折り曲げた部分が連結部82となる。また、他方のアーム部85,85の先端は下方向に折り曲げられて端部(以下「係止端部」と呼ぶ)87,87として構成されている。
図5は可動子50の分解斜視図である。同図に示すように可動子50は、前記コイルコア31と同等の材質からなる可動子ヨーク51に、錘60と永久磁石70と高透磁率部材(以下「センターヨーク」と呼ぶ)75とを取り付けて構成されている。
可動子ヨーク51は略四角柱状(棒状)であってその両端に固定子10側に向かって延びる腕部52,52を設け、全体として略「コ」字状に形成され、腕部52,52の内側を前記コイルコア31の端面37,37と所定の隙間を介して対向するテーパ面状の内側面53,53としている。また可動子ヨーク51の両外側端面から切り込まれて途中で上方に略直角に折れ曲げているL字状の溝からなる挿入部55,55が腕部52,52に形成されている。この挿入部55,55は、可動子ヨーク51の厚み方向の両側面50a間を貫通して設けられている。挿入部55,55の上方に向かう部分は前記弾性支持部材80,80の連結部82,82を挿入して係止する溝終端を伴う溝から成る挿入係止部55a,55aとなっている。なお、ここでは可動子50及び可動子ヨーク51の「側面50a」とは、可動子50及び可動子ヨーク51の短手方向(厚み方向)に垂直な可動子ヨーク51の二つの面であり、これは後で説明する可動子50が振動する方向に沿う面であり、一方「端面」とは長手方向(可動子50の振動方向)に垂直な可動子ヨーク51の二つの外側の面を示すものとする。
そして、可動子ヨーク51の両側面50aの挿入係止部55a,55aには、それぞれ凹状の挿入係止部55aの溝形状より大きい溝の掘込部56,56が形成されている。この掘込部56,56は可動子ヨーク51の側面50a側の挿入係止部55aの周囲の部分に所定幅(側面50a方向での)及び深さをもって形成されている。掘込部56,56の深さ(可動子ヨーク51側面50aからの深さ)寸法は、弾性支持部材80の折曲部89,89の下記する曲率半径R以上の寸法に形成されている。
可動子ヨーク51は、この実施の形態では磁性体金属の粉末を焼結して成形した焼結体で構成されている。この焼結体の場合、成型金型によって製造されるため、例え可動子ヨーク51に掘込部56を設けることでその形状が複雑になっても、容易に製造できる。なお可動子ヨーク51は、前記成形による焼結体ではなく、磁性体金属の塊を可動子ヨーク51の形状に削り出すことで製造しても良い。
図6は、前記可動子ヨーク51に代えて用いることができる他の可動子ヨーク51−2及びその製造方法を示す図である。可動子ヨーク51−2は、その厚み方向(短手方向)に薄板の電磁鋼板57を複数枚積層し、その両側にさらに薄板の電磁鋼板59を積層して一体化して構成されている。各電磁鋼板57には、積層することで前記挿入部55を形成するように挿入部55と同一形状の挿入部形成部57a,57aが形成されている。また電磁鋼板59は、電磁鋼板57と同一の外形であり、電磁鋼板57に設けた挿入部形成部57aと重なる位置に、挿入部形成部57aよりもその形状が一回り大きく形成された掘込部形成部59aを設けている。
可動子ヨーク51−2を製造するには、図6(a)に示すように、複数枚の電磁鋼板57を各電磁鋼板57の間に絶縁体層58を挟んだ状態で積層し、積層した電磁鋼板57の両外側に電磁鋼板59を積層する。そして、図6(b)に示すように、積層した電磁鋼板57,59の上面の3箇所51−2a及び腕部52−2の下面の2箇所51−2bを可動子ヨーク51−2の厚み方向に、総ての電磁鋼板57及び59が固定されるようにレーザー等によって溶接して固定する。これにより、各電磁鋼板57及び59は一体に固定され、可動子ヨーク51−2が形成される。なお溶接の場所や数は種々の変更が可能である。また接着等、溶接以外の各種方法によって電磁鋼板57,59を一体化しても良い。
以上により形成される可動子ヨーク51−2は、積層した電磁鋼板57の挿入部形成部57aによって挿入係止部55aを含む挿入部55が形成される。さらに、両外側に積層した電磁鋼板59の掘込部形成部59aによって、挿入部55の可動子ヨーク51−2の側面側の挿入係止部55aの周囲に、電磁鋼板59の厚さ分の深さを有して、挿入部形成部57aの溝形状より一回り大きい形状の掘込部56が形成される。
可動子ヨーク51−2は、薄板の電磁鋼板57及び電磁鋼板59をそれらの間に絶縁体層58を挟んで積層した構成なので、渦電流の発生を防止でき、好適である。また、両外側に積層する電磁鋼板59の厚さ・枚数及び電磁鋼板59に形成する掘込部形成部59aの形状、大きさ等を変えることにより、可動子ヨーク51−2に形成される掘込部56を種々の形状、深さに形成することが可能となる。要は可動子ヨーク51−2の挿入係止部55aの周囲と弾性支持部材80の折曲部89の下記する内周側部分89aとが擦れ合うことがない形状・深さの掘込部56となるよう電磁鋼板59を形成すればよい。
図5に戻って、錘60はこの錘60部分に磁路を形成しないようにするため非磁性体材料(例えばナイロン等の成形樹脂中にタングステン等の非磁性重金属の粉末を含有してなる成形型物)によって構成されている。錘60の中央には永久磁石70を嵌合する収納部61が設けられ、収納部61の上部には凹状に凹んで前記可動子ヨーク51の下面と側面50aに嵌合する寸法形状の嵌合部63が設けられている。即ち嵌合部63はその幅が可動子ヨーク51の幅とほぼ同一で、また錘60の振動方向の長さは可動子ヨーク51の両腕52,52の根元部分a,a間の幅寸法とほぼ同一に形成されており、この錘60の嵌合部63の部分を可動子ヨーク51の両腕52,52の間の部分に取り付けた際、錘60が可動子ヨーク51に正しく位置決めされるように構成されている。また錘60の下面4隅には切り欠き65が設けられている。切り欠き65は可動子50が振動した際に前記弾性支持部材80,80のコイル部81がこの錘60に衝突しないようにするためのものである。
永久磁石70は四角形状の板部材であり、その上下面をSN磁極として構成している。なお永久磁石70の面の縦横方向の寸法は、コイル33上面の縦横方向の寸法とほぼ同一寸法に形成され、コイル33の上面をちょうど覆う寸法形状に形成されている。
センターヨーク75は薄い四角形状の板部材であって可動子50の振動方向の長さ寸法L1を永久磁石70の同方向の長さ寸法と同一とし、可動子50の振動方向に垂直な方向の長さ寸法L2を錘60の同方向の長さ寸法と同一に形成している。このセンターヨーク75の材質は、これに磁束を集めるため高透磁率部材で構成され、例えば純鉄やパーマロイ等が使用される。
可動子50の組立は、可動子ヨーク51の下面中央に、錘60の嵌合部63を嵌合した状態で、永久磁石70を錘60の収納部61に挿入し、その下にセンターヨーク75を取り付けることで行なわれる。
次に振動発生器1を組み立てるには図3において、コア付きコイル30と弾性体40,40を取り付けた固定子10のバネ端固定部217,217に、弾性支持部材80,80の係止端部87,87を挿入し、同時に弾性支持部材80,80の各アーム部85を固定子10のバネ係止部219に係止する。このように弾性支持部材80,80の係止端部87,87とアーム部85を固定することで、コイル部81,81は弾性体40のコイル載置部401,401上に少し弾圧された状態で当接し、これによって弾性支持部材80,80は3点で確実に支持される。
一方、弾性支持部材80,80の連結部82,82を可動子50の挿入部55,55に挿入し、その最も奥の挿入係止部55a,55a内に挿入する。即ち、可動子50の側面50aに沿う位置にある弾性支持部材80のアーム部83,83をその途中に設けた折曲部89,89で可動子50の側面50a側に折り曲げて、その先の部分である連結部82を挿入係止部55a,55a内に挿入している。
このとき図2(b)に示すように、弾性支持部材80の折曲部89,89は、可動子50の側面50aにほぼ接する位置にあるが、挿入係止部55a,55aの外側周囲には掘込部56,56が形成されているため、折曲部89,89の内周側部分89a,89aが挿入係止部55a,55aの外側周囲に当たることはない。図7は弾性支持部材80を可動子50に取り付けたときの、可動子ヨーク51の掘込部56と弾性支持部材80の折曲部89との関係を示す図である。同図において、掘込部56の深さTは、折曲部89の内周側部分89aの曲率半径R以上になるように形成されている(T≧R)。これにより、折曲部89の内周側部分89aは挿入係止部55aの外側周囲に当接しない。従って可動子50が振動したときもそれらが擦れ合うことはない。なお折曲部89の内周側部分89aの曲率半径Rは、通常最も小さくても弾性支持部材80の線材の線径と同一以上になるので、掘込部56の深さTは弾性支持部材80の線径以上にするのが好ましい。
一方掘込部56の深さ方向に垂直な二方向の面(図2のx−y面、即ち側面50a)での掘込部56の外形形状は、本実施の形態では可動子50に対してアーム部83が折曲部89を支点として扇形に移動するので、この扇形のアーム部83の移動範囲を含む以上の外形形状が好ましい。これにより内周側部分89aを含むアーム部83の可動子ヨーク51側の面は振動時に可動子ヨーク51の側面50aに当接しないで移動することができる。
図8は振動発生器1の固定子10と可動子50の位置関係を示す図である。同図に示すように固定子10の両端面37,37は可動子50の腕部52,52の内側面53,53に対して所定の隙間28,28(左右両方の隙間寸法は同一)を介してそれぞれ対向面が平行となるように構成されている。可動子50は弾性支持部材80,80によってコイル33による固定子10の磁化方向(即ち図8の矢印E方向)に向けて振動自在に支持されている。このとき永久磁石70のセンターヨーク75を取り付けた側の磁極面は、コイル33の外周側面に対向するように隙間27を介して設置され、この対向面は平行となるように構成されている。
以上のように構成された振動発生器1の磁路は、永久磁石70のセンターヨーク75を取り付けた側の磁極面からコイル33の外周側面を通してコイルコア31内に入り、コイルコア31内においてコイル33による固定子10の磁化方向(NS磁極方向、即ち両端面37,37方向)を向くように導かれ、さらにコイルコア31の両端面37,37から隙間28,28を通って可動子50の両腕部52,52の内側面53,53に入り可動子ヨーク51の中央から永久磁石70の他方の磁極面に再び戻るように形成される。
そしてこの振動発生器1は図示しない回路基板上に載置され、回路基板上に設けた回路パターン(端子パターン)に、前記端子付き基台部20の端子部233を当接して低融点金属等で電気的・機械的に接続固定する。そして図示しない回路基板側からコイル33に所定の電流を流すと、可動子50が左右に単振動を開始する。即ち図8に示すように、コイル33に電流を流していないときは、弾性支持部材80,80が可動子50を中立位置に維持する。次にコイル33に電流を供給するとコイルコア31の両端面37,37にNS磁極が励磁され、例えば可動子50の右側内側面53が対向する端面37方向(左方向)に向けて引き付けられていく。そして可動子50の右側内側面53が対向する端面37に接近したときに、コイル33に供給する電流の方向を反転すると、可動子50を逆方向(右方向)に引っ張る推力が発生し、可動子50は逆方向に移動を始める。
そして前記電流の反転を可動子50の振動周波数に合わせて繰り返し行うことで、可動子50の両内側面53,53が固定子10の端面37,37に当接する寸前で可動子50を反転移動させ(つまり端面37,37と内側面53,53とは常に当接しない)、可動子50の振動を繰り返す。
可動子50が略水平方向(図8の矢印E方向)に振動すると、可動子50を支持している弾性支持部材80のアーム部83,83は揺動する。ところが図7に示したように、挿入部55の外側には掘込部56が形成されているので、アーム部83が揺動しても折曲部89の内周側部分89aは挿入係止部55aの外側周囲に当接しない。したがって従来のように、可動子が振動したときに挿入部の外側周囲と折曲部の内周側部分とが摺接して可動子の振動が減衰してしまうという問題は起こらない。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、固定子10や可動子50や弾性支持部材80等の各部材を構成する部品の形状・構造・材質は種々の変形が可能である。また、可動子ヨーク51,51−2に設けた掘込部56は上記の形状、深さに限定されるものではなく、要は可動子50が振動した際に、弾性支持部材80の折曲部89の内周側部分89aが挿入部55の外側に摺接しない形状であれば、どのような形状、深さであっても構わない。
また、本発明の振動発生器において、可動子を振動させるための構造は上記実施の形態に限定されるものではなく、固定子に取り付けたコイルに電流を流して励磁することで可動子との間に磁路を形成する構造であれば、どのような形状・構造であってもよい。さらに、本発明の振動発生器は、携帯機器に用いることに限定されるものではなく、振動を発生させたいものであればどのようなものにでも適用できることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態にかかる振動発生器1を示す斜視図である。 図2(a)は振動発生器1の正面図、図2(b)は側面図である。 振動発生器1の分解斜視図である。 端子板23,23の斜視図である。 可動子50の分解斜視図である。 可動子ヨーク51−2を示す図であり、同図(a)は製造途中の状態を示す斜視図であり、同図(b)は完成した状態を示す斜視図である。 可動子ヨーク51の掘込部56と弾性支持部材80の折曲部89との関係を示す図である。 固定子10と可動子50の位置関係を示す図である。 図9(a)は従来の振動発生器100の正面図、図9(b)は側面図である。
符号の説明
1 振動発生器
10 固定子
20 基台部
21 基台本体
23 端子板
30 コア付きコイル
37 端面
40 弾性体
50 可動子
50a 側面
51 可動子ヨーク
52 腕部
53 内側面
55 挿入部
55a 挿入係止部
56 掘込部
57 電磁鋼板
57a 挿入部形成部
58 絶縁体層
59 電磁鋼板
59a 掘込部形成部
60 錘
70 永久磁石
75 高透磁率部材(センターヨーク)
80 弾性支持部材
81 コイル部
82 連結部
83 アーム部
85 アーム部
87 係止端部
89 折曲部
89a 内周側部分

Claims (4)

  1. 永久磁石を取り付けてなる可動子と、
    取り付けたコイルに電流を流して励磁することで前記可動子との間に磁路を形成する固定子と、
    線材の一方を可動子の側面に沿わせて配置すると共にその先に設けた折曲部で可動子の側面側に折り曲げて可動子の側面に設けた挿入部内に挿入して取り付け、且つ前記線材の他方を固定子側に取り付けることで可動子を振動可能に支持する弾性支持部材とを具備する振動発生器において、
    前記可動子側面に設けた挿入部の外側に凹部形状の掘込部を形成したことを特徴とする振動発生器。
  2. 請求項1に記載の振動発生器において、
    前記掘込部の凹部形状の可動子側面からの深さ寸法は、前記弾性支持部材の折曲部の内周側部分の曲率半径以上の寸法としたことを特徴とする振動発生器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の振動発生器において、
    前記可動子は、磁性体金属の粉末を焼結して成形した焼結体で構成されていることを特徴とする振動発生器。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の振動発生器において、
    前記可動子は、前記挿入部を構成する挿入部形成部を設けた薄板の電磁鋼板を前記可動子の側面に沿って複数枚積層するとともに、前記積層した電磁鋼板の外側に前記掘込部を構成する掘込部形成部を設けた電磁鋼板を積層することで構成されていることを特徴とする振動発生器。
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