JP2005149127A - 撮像表示装置及び方法、画像送受信システム - Google Patents

撮像表示装置及び方法、画像送受信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像素子を省略することで装置構成の簡素化を図りつつ窓ガラスと同様な空間接続効果を得る。
【解決手段】 撮影対象を少なくとも3台のカメラ11〜18により互いに異なる視点から撮像し、各カメラ11〜18により撮像された各画像の法線方向を仮想的に設定された仮想平面の法線方向に合わせることにより補正処理を施し、この補正処理を施した各画像間において撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行い、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の各カメラ11〜18に対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成し、互いに対応付けした画素位置並びにその輝度成分から上記生成した相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める。そして、上記表示部において、この仮想視点画像を構成する各画素位置における輝度成分に応じた光を上記画素位置に応じた出射方向へ出射させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばテレビ会議システム或いはテレビ電話システム等に適用され、ネットワークを介して画像を双方向で送受信する画像送受信システム、並びに送受信する画像を撮像して、窓ガラスと同様な空間接続効果を得るためにこれを再構成する撮像表示装置及び方法に関する。
テレビ電話システムやテレビ会議システム等に代表されるように、複数のユーザが互いに離れた場所から相手の表示像を視認しながら遠隔対話するシステムが提案されている。このようなシステムでは、相手の表示像をディスプレイ上に表示するとともに、当該ディスプレイを視認するユーザを撮影対象として撮像し、得られた画像信号を公衆回線、専用回線等のネットワークを介して相手側の端末装置へ送信することにより、双方のユーザに対し臨場感を持たせることが可能となる。
従来におけるテレビ会議システムでは、ディスプレイの中心付近に写し出される相手の表示像を視認するユーザを、ディスプレイ上部にあるカメラにより撮像するため、ユーザが下を向いた状態の画像が相手側のディスプレイ上に表示されることになる。このため、実際にディスプレイを視認するユーザ間において視線が不一致の状態で対話がなされることになり、互いに違和感を与えてしまうという問題がある。
理想的には、相手の表示像が写し出されるディスプレイの中心付近にカメラを設置すれば、双方のユーザの視線を一致させた状態で対話を実現することができる。しかしながら、かかるディスプレイの中心付近にカメラを設置することは物理的に困難である。
このような視線不一致に関する問題点を解決すべく、例えばハーフミラーを用いてカメラの向きと表示画面を合わせるテレビ電話装置(例えば、特許文献1参照。)、光透過状態と光散乱状態を制御できるスクリーンとプロジェクタを用いて時系列で表示と撮像を行う画像表示/制御装置(例えば、特許文献2参照。)、ホログラムスクリーンとプロジェクタを用いることにより、表示と撮像の双方を同時に実現できる撮像機能付き表示装置(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
また、視線と顔の位置に応じて相手側のカメラの光軸を制御することにより、表示画面と視線を一致させる双方向通信システム、端末装置及び制御方法が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
また、ディスプレイの両側に配置された複数のカメラにより撮影された入力画像に基づいて被写体の3次元情報を抽出し、抽出した3次元情報と受信者の視点位置に関する情報に応じて被写体の出力画像を再構成し、これを相手側のディスプレイへ表示させる画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。この画像処理装置では、一直線上に配置された複数のカメラ映像から生成されたエピポーラ平面画像を用いて画面中心の仮想視点カメラ映像を合成することにより、利用者の視線を一致させて臨場感の高いコミュニケーションを実現することができる。
また、観察者の視点位置に合わせた画像を入力された画像群より切り替えて表示し、観察者の視点位置に応じた画像を表示する画像処理方法及びその装置(例えば、特許文献6参照。)も提案されている。この画像処理方法等においても、対応点の探索を容易化すべく、同様にエピポーラ平面画像を用いることができる。
また、TV会議で互いの視線を一致させるべく、画面の左右に設置された2台のカメラで撮影した画像に基づいて3次元位置情報を生成する画像通信装置(例えば、特許文献7参照。)も提案されている。
ところで、上述したテレビ会議システムでは、撮影現場に配設されたカメラにより撮像したカメラ視野内の画像を、異なる地点に設置された表示装置に伝送して表示させるシステムである。このため、当該表示装置に対するユーザの視認方向が変化する場合においても、表示される画像の内容は同一であるため、あたかも絵画を見ているような印象を与えてしまうという問題点もあった。
このため、ネットワークを介して離れた2つの空間に窓状撮像表示装置をそれぞれ設置することにより、それらの空間が窓を通じて1つにつながっているかのように感じさせるシステムが特に近年において提案されている(例えば、特許文献8参照。)。
一般に窓ガラスを通して反対側にある物を視認する場合には、例えば図16に示すように窓ガラス面の位置(x、y)に角度(θ°、φ°)で入射した光は、そのパネルの同じ位置から角度(180°−θ、180°−φ°)で出射するようになっている。即ち、窓ガラスと同様な空間接続効果を得るためには、入射される光につき、角度(θ°、φ°)毎に輝度レベルを識別し、これら識別した輝度レベルを入射角(θ°、φ°)と関連付けて表示側に伝送する。そして表示側パネルの上記(x、y)に対応する位置から入射角(θ°、φ°)と180°位相のずれた光を識別した輝度レベルで出射する。
上記特許文献8において提案されている窓状撮像表示装置では、例えば図17に示すように、撮像表示パネルを2枚背中合わせにして配置する。この図17において、上側のパネルについては、撮像素子が形成されている部分を示し、下側のパネルについては表示素子が形成されている部分を示している。ちなみに、この撮像素子、表示素子共に同じ大きさの半球型の突出面表面に形成されている。
ここで入射光が図中矢印で示されるように右上方から左下方に向かって入ると、撮像表示パネルの半球型突出面上の右方向の対応する撮像素子に入射する。入射光の入射位置は、半球型突出面に番号(アドレス)を付しておくことにより特定することができ、入射角度はその突出面上の撮像素子の位置によって検出することができる。
同図においては、k行j列にマトリックス配列された撮像素子群を構成する半球型突出面のa行目の(b−1),(b),(b+1)列目の突出面Ca1〜Cayが表示パネルT1(上側)に形成されている。また、k行j列マトリックス配列された表示素子群を構成する半球型突出面のa行目の(j−b+2)、(j−b+1)、(j−b)列目の突出面La1〜Layが表示パネルT2(下側)に形成されている。各表示パネルT1,T2は、互いに別々の場所W1、W2に設けられるようにしてもよい。
図18は、半球型突出面に形成された表示素子群を詳細に示したものである。この図18(a)に示すように、半球型突出面上には撮像素子と表示素子の双方を搭載した撮像素子と表示素子の集成体として構成されている。また、これら撮像素子・表示素子集成体は、半球型突出面にLCD等で表示素子を形成し、その上を光透過性の層で覆い、さらにその上を仮想の表示素子と重ならないようにCCD等で撮像素子を形成し、隣接する撮像素子と表示素子を一対の素子として扱うようにしたものである。
この表示素子を通過した光は、図18(b)に示すように直進するため、どのアドレスにある表示素子から出射された光であるかを識別することにより、その出射方向が特定されることになる。また図18(c)は、かかるLCD表示素子の駆動回路を示しており、レジスタRG1に駆動する表示素子の位置データをセットし、またレジスタRG2に走査データをセットする。
また、上述した素子集成体を撮像表示パネル上に配列する例として、例えば図19に示すように、撮像素子集成体C11〜Ckjと表示素子集成体L11〜Lkjとを別々に形成する2素子タイプと、撮像素子と表示素子を1つの集成体として形成させた撮像表示素子D11〜Dkjからなる1素子タイプに大別されるが、何れのタイプを採用する場合においても、同タイプの各撮像表示パネルをネットワークを介して2つの異なる地点に設置することにより、光の入射される撮像素子のアドレスを識別することにより入射角を判別し、さらに入射される光につき輝度レベルを識別してこれを互いに送受信することができる。また表示素子から出射させる光の輝度レベル、出射各を相手側から受信した輝度レベル、入射角に合わせることにより、理想的な空間接続効果を得ることができ、これらをテレビ電話、テレビ会議システムへ応用することもできる。
特開昭61−65683号公報 特開平4−11485号公報 特開平9−168141号公報 特開2000−83228号公報 特開2001−52177号公報 特開平7−296139号公報 特開平7−99644号公報 特開2002−300602号公報
しかしながら、上記特許文献8記載の窓状撮像表示装置では、撮像表示パネル上に表示素子と同数の撮像素子を配置する必要があるため、信号配線が複雑化し、また製造の難易度が向上するという問題点があった。また、表示素子から撮像素子に至るまでの光漏洩が生じる結果、上述した空間接続効果を高効率に得ることができないという問題点もあった。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、窓ガラスと同様な空間接続効果を得るための画像送受信システム、撮像表示装置及び方法において、特に撮像素子を省略することで装置構成の簡素化を図ることにより、製造の容易化を期待することができる撮像表示装置及び方法、画像送受信システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した問題点を解決するために、表示部の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像し、少なくとも上記各カメラにより撮像した各画像の法線方向を一方向に合わせることにより補正し、補正した各画像間において撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行い、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成し、互いに対応付けした画素位置並びにその輝度成分から上記生成した相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求め、求めた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像をネットワークを介して送信し、ネットワークを介して他の電子機器において生成された仮想視点画像を受信し、受信した仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて表示部における出射方向を指定し、仮想視点画像を構成する各画素位置における輝度成分に応じた光を、上記表示部から上記指定した出射方向へ出射することにより、表示部に撮像素子を形成させることなく空間接続効果を得る。
即ち本発明を適用した撮像表示装置は、各画素位置における輝度成分に応じた光をそれぞれ指定された出射方向へ出射することにより画像を表示する表示手段と、上記表示手段の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、上記画像生成手段により求められた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像を他の電子機器へ送信し、又は当該他の電子機器により生成された仮想視点画像を受信する送受信手段と、上記送受信手段により受信された仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示手段における出射方向を指定する表示処理手段とを備える。
また、本発明を適用した撮像表示装置は、少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、上記画像生成手段により求められた仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて出射方向を指定する表示処理手段と、各画素位置における輝度成分に応じた光を上記表示処理手段により指定された出射方向へ出射することにより上記仮想視点画像を表示する第2の表示手段とを備える。
即ち、本発明を適用した撮像表示方法は、表示部の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像し、少なくとも上記各カメラにより撮像した各画像の法線方向を一方向に合わせることにより補正し、上記補正した各画像間において上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行い、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成し、互いに対応付けした画素位置並びにその輝度成分から、上記生成した相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求め、求めた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像をネットワークを介して送信し、上記ネットワークを介して他の電子機器において生成された仮想視点画像を受信し、上記受信した仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示部における出射方向を指定し、仮想視点画像を構成する各画素位置における輝度成分に応じた光を、上記表示部から上記指定した出射方向へ出射する。
また、本発明を適用した画像送受信システムは、各撮像表示装置により撮像した画像をネットワークを介して双方向で送受信する画像送受信システムであって、上記撮像処理装置は、各画素位置における輝度成分に応じた光をそれぞれ指定された出射方向へ出射することにより画像を表示する表示手段と、上記表示手段の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、上記画像生成手段により求められた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像を上記ネットワークを介して相手側の撮像表示装置へ送信し、又は相手側の撮像表示装置により生成された仮想視点画像を上記ネットワークを介して受信する送受信手段と、上記送受信手段により受信された仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示手段における出射方向を指定する表示処理手段とを有する。
本発明を適用した撮像表示装置及び方法、画像送受信システムは、撮像素子を省略することで装置構成の簡素化を図ることにより、製造の容易化を期待しつつ、窓ガラスと同様な空間接続効果を効率よく得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した画像送受信システム1は、例えば図1に示すように、互いに異なるA,B地点に設置された各撮像表示装置2a,2bにより撮像した画像をネットワーク50を介して双方向で送受信することにより、互いに離れた場所から相手の表示像を視認しながら遠隔対話するシステムである。
A地点に設置される撮像表示装置2aは、撮影対象としてのユーザaを互いに異なる視点から撮像する8台のカメラ11a〜カメラ18aからなる撮像カメラ群10aと、B地点側で撮像されたユーザbの画像をユーザaに対して表示するためのディスプレイ5aと、撮像カメラ群10aより撮像された各画像Pa1〜Pa8に基づいて仮想視点画像Imaを生成する撮像信号処理部6aと、撮像信号処理部6aにおいて生成された仮想視点画像Imaを相手側の撮像表示装置2bへ送信し、又は当該撮像表示装置2bにより生成された仮想視点画像Imbを受信する送受信部7aと、送受信部7aにより受信された仮想視点画像Imbを構成する各画素位置に応じてディスプレイ5aにおける出力方向を指定する表示信号処理部8aとを備えている。
B地点に設置される撮像表示装置2bは、撮影対象としてのユーザbを互いに異なる視点から撮像する8台のカメラ11b〜カメラ18bからなる撮像カメラ群10bと、A地点側で撮像されたユーザaの画像をユーザbに対して表示するためのディスプレイ5bと、撮像カメラ群10bより撮像された各画像Pb1〜Pb8に基づいて仮想視点画像Imbを生成する撮像信号処理部6bと、撮像信号処理部6bにおいて生成された仮想視点画像Imbを相手側の撮像表示装置2aへ送信し、又は当該撮像表示装置2aにより生成された仮想視点画像Imaを受信する送受信部7bと、送受信部7bにより受信された仮想視点画像Imaを構成する各画素位置に応じてディスプレイ5bにおける出力方向を指定する表示信号処理部8bとを備えている。
撮像カメラ群10aを構成するカメラ11a〜18aは、入射される被写体像を電気信号に変換した撮像信号に基づいてそれぞれ画像Pa1〜Pa8を生成する。また、撮像カメラ群10bを構成するカメラ11b〜18bは、入射される被写体像を電気信号に変換した撮像信号に基づいてそれぞれ画像Pb1〜Pb8を生成する。
撮像カメラ群10a,10bは、図2に示すようにディスプレイ5a,5bの周囲に配設される。カメラ11a,bは、それぞれユーザa,b側から見てディスプレイ5a,5bの左上側面に設置され、カメラ12a,12bは上側面に、カメラ13a,13bは右上側面に、カメラ14a,14bは左側面に、カメラ15a,15bは右側面に、カメラ16a,16bは左下側面に、カメラ17a,17bは下側面に、更にカメラ18,18bは右下側面に設置される。これら撮像カメラ群10a,10bは、撮影方向、撮影画角が固定された状態で設置されるが、各ユーザa,bからの入力される情報に基づき、これらを自在に変更するようにしてもよい。ちなみに撮像カメラ群10を構成するカメラ11〜18は少なくとも3台であればいかなる台数で構成してもよい。
なお、上記仮想視点画像Ima,Imbは、図2に示す撮像カメラ群10a,10bとの位置関係において、ディスプレイ5a,5bの斜線で示される表示画面上の各位置において仮想的に設置された仮想カメラにより撮像される画像に相当する。即ち、仮想カメラの設置位置は、この表示画面上であれば任意に設定することができる。仮想視点画像Ima,Imbの生成方法については後において詳細に説明する。
ディスプレイ5a,5bは、それぞれネットワーク50を介して相手側地点から供給される仮想視点画像Ima,Imbに基づく画像を、例えば液晶表示面を介して表示する。このディスプレイ5a,5bにおける液晶表示面は、多数の液晶表示素子等からなり、各仮想視点画像Ima,Imbに基づく出力信号に応じて液晶表示素子を光変調させてユーザに表示する画像を作り出す。
撮像信号処理部6a,6bは、撮像カメラ群10a,10bにより得られた画像につき処理を施すための集積回路である。この各撮像表示装置2a,2bの詳細な構成については後述する。
ネットワーク50は、撮像表示装置2a,2bと電話回線を介して接続されるインターネット網を始め、TA/モデムと接続されるISDN(Integrated Services Digital Network)/B(broadband)−ISDN等のように、情報の双方向送受信を可能とした公衆通信網である。ちなみにこの通信システム1を、一定の狭いエリア内で運用する場合には、このネットワーク7を、LAN(Local Area Network)で構成してもよい。さらにこのネットワーク7は、動画像を送信する場合には、インターネットプロトコル(IP)に基づき、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)データを始めとする動画像がある一つのチャネルから継続的に送信される。また静止画像を送信する場合には、動画像を送信するチャネルとは別のチャネルから一定時間毎に送信されることになる。
なお、このネットワーク50には、端末装置51、データ蓄積装置52並びにデータ配信装置53を接続してもよい。
この端末装置51は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成され、各撮像表示装置2a,2bから送信される画像につき所望の処理を加える。また、この端末装置51は、ネットワーク50を介して撮像表示装置2a,2bを遠隔制御する。
データ蓄積装置52は、ネットワーク50を介して送信される画像を蓄積するストレージである。また、このデータ蓄積装置52は、蓄積した画像を端末装置51や撮像表示装置2の要求を受けて事後的に読み出すようにしてもよい。
データ配信装置53は、例えばインターネット情報を管理し、撮像表示装置2や端末装置51に対して、自身に格納してある所定のコンテンツ情報の配信等を行う。
送受信部7a,7bは、上述したネットワーク50における通信規格、プロトコルに基づいて、撮像信号処理装置6a,6bから供給される仮想視点画像Ima,Imbを送信するために必要な信号処理を施して、これをネットワーク50を介して相手側の撮像表示装置2へ伝送する。また、この送受信部7a,7bは、ネットワーク50を介して相手側から送信された仮想視点画像Ima,Imbにつき、復調などの通信信号処理を施してこれを表示信号処理部8a,8bへ出力する。
表示信号処理部8a,8bは、送受信部7a,7bからの仮想視点画像Ima,Imbにつき、増幅、信号解凍等の処理を施す。また、この表示信号処理部8a,8bは、仮想視点画像Ima,Imbを構成する輝度レベル等を読み取り、図示しない映像インターフェースを介してディスプレイ5a,5bの液晶表示素子を光変調するように制御する。
次に、ディスプレイ5a(5b)の構成について図3を用いて説明をする。
ディスプレイ5aは、画像を表示する表示面として、図3(a)に示すような表示パネル61を採用する。この表示パネル61には、半球型の突出部62が一面に亘って形成され、更に突出部62の表面上には多数の表示素子63が形成されている。この突出部62は、X行Y列にマトリックス配列されて形成されている。
図3(b)は、これらマトリックス配列されたX行Y列の突出部62のうち、a行に配列された突出部62の断面図を示している。(b+2)、(b+1)、b列に形成された各突出部62上の表示素子から出射光を出射する。
図3(c)は、これら突出部62の詳細な構成を示している。この半球状の突出部62の頂部から底部にかけて表示素子63がm段に亘って階層的に配列されている。頂部には一つの表示素子63が形成され、出射光の出射角のピッチに応じて底部に至るまでの段数mが決められている。また、各段において形成される表示素子63の数nは、1段目からm段目にかけて順次段階的に増加する数とする。なお、この突出部62では、各表示素子63に対して、いずれの配列において形成されているかを示すアドレスを割り振るようにしてもよい。
この表示素子63を通過した光は、図3(d)に示すように直進するため、どのアドレスにある表示素子63から出射された光であるかを識別することにより、その出射方向を容易に特定することができる。
ちなみに、これら突出部62の視野角θdは、図4に示すように、カメラ11〜18の撮像角θcと同等となるように設計される。これにより、カメラ11〜18より得られた仮想視点画像を突出部62からの出射光を介して復元する際に、これを効率よく実行することができる。ちなみに、θd、θc<180°を満たすように設計される。
次に、撮像信号処理部6の構成につき、撮像信号処理部6aを例にとり説明をする。
撮像信号処理部6aは、図5に示すように、接続されたカメラ11a〜18aより画像Pa1〜Pa8が供給される補正部20と、この補正部20に接続されるマッチング部29と、さらにこのマッチング部29に接続される仮想視点画像生成部30と、各カメラ11a〜18aに対するユーザaの相対的な位置関係を示す情報を生成する情報生成部33とを備えている。
補正部20は、カメラ11a〜18aから送信される各画像Pa1〜Pa8につき幾何学的な画像補正を施すための幾何学的画像補正部41a〜48aと、これら幾何学的画像補正部幾何学的画像補正部41a〜48aにより画像補正が施された画像を正規化するための正規化処理部24とを備えている。
幾何学的画像補正部41a〜48aは、カメラキャリブレーション部26から送信される、上記カメラ11a〜18aの幾何学的な位置関係を含む制御情報に基づいて、各画像Pa1〜Pa8を補正する。このカメラ11a〜18aの幾何学的な位置関係は、上述したカメラキャリブレーション部26から送信される制御情報においてパラメータ化されていてもよい。また、各カメラ11a〜18aの撮影方向及び/又は撮影画角を変更しつつ撮像を実行する場合には、カメラキャリブレーション部26においてこれらをパラメータ化し、画像を補正する際にこれらのパラメータを制御情報に含めるようにしてもよい。これにより、幾何学的画像補正部41a〜48aは、各カメラ11a〜18aの撮影方向及び/又は撮影画角に応じてリアルタイムに画像補正することができる。
なお、このカメラキャリブレーション部26は、同様にカメラ11a〜18aの各レンズにおける色収差や歪み、光軸のずれをパラメータ化し、これらを各補正部20へ送信するようにしてもよい。
正規化処理部24は、各幾何学的画像補正部41a〜48aにおいて補正された画像がそれぞれ供給され、これらにつき幾何学的正規化処理を施す。この正規化処理部24は、各カメラにより撮像された各画像Pa1〜Pa8のうち、3台のカメラを選択し、選択した3台のカメラにより撮像された各画像の法線方向を合わせる。即ち、この正規化処理部24は、各画像Pa1〜Pa8の法線方向を仮想的に設定された仮想平面πの法線方向に合わせることによりこれを正規化した正規化画像Pm1〜Pm8を生成する。かかる場合において、正規化処理部24は、各カメラ11a〜18aにより撮像された各画像Pa1〜Pa8を上記仮想平面πへ射影するための射影変換行列を求め、求めた射影変換行列に基づいて上記各画像の法線方向を上記仮想平面πの法線方向に合わせる。
ちなみに、カメラキャリブレーション部26は、カメラ11a〜18aとしていわゆる固定視点カメラを適用する場合には、予めカメラキャリブレーション部26により画像Pa1〜Pa8の法線方向を取得するようにしてもよい。また、各カメラ11a〜18aの撮影方向及び/又は撮影画角を変更しつつ撮像を実行する場合には、カメラキャリブレーション部26においてこれらをパラメータ化し、画像を正規化する際にこれらのパラメータを制御情報に含めるようにしてもよい。これにより、ユーザa,bの位置に応じて撮影方向等を順次変更しつつ撮像を行う場合においても柔軟に対応することができる。
図6は、かかるカメラキャリブレーション方法につき説明するための図である。カメラ11a〜18aの全面から予め定められた距離zの位置に教示用画像パターン92を設置する。この教示用画像パターン92は、例えばチェッカパターン等のような特殊なパターンが形成されており、各チェッカのサイズは既知であるものとする。これら教示用画像パターン92に対して、カメラ11a〜18aにより互いに異なる視点から撮像を実行し、歪み補正を行った後に撮像されるチェッカパターン画像において、個々のチェッカのサイズが同一となるようにカメラ位置、撮影方向、ズーム等を調整する。
また、このカメラキャリブレーション部26において、これらのパラメータを図示しないROMやRAMへ格納しておくことにより、補正部20は、状況に応じて随時これらを参照することができ、高速な補正処理を実現することができる。またカメラキャリブレーション部26は、上記カメラ11a〜18aから画像Pa1〜Pa8が供給される度にこれらのパラメータを求めることにより、各幾何学的画像補正部41〜48において精度の高い補正処理を実現することができる。
マッチング部29は、補正部20における正規化処理部24において生成された正規化画像Pm1〜Pm8がそれぞれ供給される。このマッチング部29は、これら正規化画像Pm1〜Pm8につき、互いに対応付けする。
この対応付けは、ユーザaの顔を構成する同一の箇所にある画素位置と輝度成分を正規化画像Pm1〜Pm8間で抽出して対応をとるようにする。例えば正規化画像Pm1,Pm2,Pm3を構成する画素につき対応付けを施す場合には、例えば図7に示すように、正規化画像Pm1上にある画素位置P11に対して、正規化画像Pm2上において同一の箇所に存在する画素位置P11’をその対応点として特定し、更に正規化画像Pm3上において同一の箇所に存在する画素位置P11’’をその対応点として特定する。かかる場合において、正規化画像Pm1上にある画素位置P11と、正規化画像Pm2上にある画素位置P11’とを対応付けする際に、正規化画像Pm3上の画素情報を参照する形で実行するようにしてもよい。
即ち、このマッチング部29では、正規化処理部24において正規化された正規化画像Pm1,Pm2,Pm3において、撮影対象と関連させつつ、画素位置毎に対応付けを行う。ちなみにマッチング部29は、この対応付けにつき特徴抽出した箇所のみについて実行してもよいし、正規化画像Pm1,Pm2,Pm3を構成する全ての画素に対して実行してもよい。
情報生成部33は、生成すべき情報をユーザaのディスプレイ5aに対する視線方向に基づいて生成してもよい。かかる場合において情報生成部30は、カメラ11a〜18aから供給される画像Pa1〜Pa8からユーザaの視線方向を取得し、これに基づいてユーザaの位置に関する情報を生成する。また情報生成部33は、図示しないキーボードやマウス等の操作部を介して入力された情報に基づき、ユーザaの位置に関する情報を生成するようにしてもよい。
仮想視点画像生成部30は、マッチング部29により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分がそれぞれ入力される。また、仮想視点画像生成部30は、互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、新たに生成すべき仮想視点画像Imaを構成する画素位置並びにその輝度成分を求める。このとき仮想視点画像生成部30は、情報生成部33より生成された相対位置情報に応じて、仮想視点画像Imaを構成する画素位置並びにその輝度成分を求めてもよい。この相対位置情報は、仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の各カメラ11〜18に対する相対的な位置関係を示すものであり、上述した情報生成部33において生成される。仮想視点画像生成部30は、求めた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像Imaを送受信部7aへ送信する。
次に、この撮像表示装置2における具体的な動作につき説明をする。
この撮像表示装置2では、以下に説明する空間接続効果を得るための処理動作を実行する。この空間接続効果とは、例えば図8に示すように、壁で仕切られた隣接する2つの場所W1と場所W2の壁面に窓67が設置されており、場所W2に載置された対象物D,E,Fを場所W1にいるユーザA,B,Cが窓67を介して視認する場合を仮定する。かかる場合において、ユーザAは、対象物Fを中心とした情景を窓67を介して視認することができ、またユーザBは、対象物D,E,Fが全て写し出される情景を窓67を介して視認することができ、さらにユーザCは、対象物Dを中心とした情景を窓67を介して視認することができる。
即ち、空間接続効果とは、これら窓67を介して対象物を視認する場合と同等の効果が得ることをいう。一般にこのような空間接続効果を得るためには、例えば図9(a)に示すように窓ガラス面の任意の点(x、y)に角度(θ°、φ°)で入射した光を、そのパネルの同じ位置から角度(180°−θ、180°−φ°)で出射するように制御すればよい。
また、例えば図9(b)に示すように、入射面68が場所W1’にあり、また出射面69が場所W2’にある場合において、場所W1’と場所W2’とが互いに遠隔の地にあるときであっても理論的に同様の空間接続効果を得ることができる。即ち、入射面68における任意の点(x、y)において、入射される光につき入射角(θ°、φ°)毎に輝度レベルを識別し、これら識別した輝度レベルを入射角(θ°、φ°)と関連付けて表示側に伝送する。そして、表示側パネルの上記(x、y)に対応する点(x’、y’)から入射角(θ°、φ°)と180°位相のずれた光を、上記識別した輝度レベルで出射する。
従って、窓ガラスと同様な空間接続効果を有する表示面を作成するためには、入射面に撮像機能を持たせ、入射面上の全ての点において入射される光につき入射角(θ°、φ°)毎に輝度レベルを識別する必要がある。本発明を適用した撮像表示装置2では、これら入射面における撮像機能を、ディスプレイ5a,5bの周囲に配設された撮像カメラ群10a(10b)に担わせる。
この撮像カメラ群10a(10b)を構成するカメラ11a〜18aは、撮影対象としてのユーザを互いに異なる視点から撮影する。その結果、カメラ11a〜18aにより生成される画像Pa1〜Pa8上のユーザaの視線方向、顔の向き等は、互いに異なる状態となる。このような画像Pa1〜Pa8がそれぞれ補正部20における正規化処理部24へ供給されると、これらは、以下に示される方法に基づいて正規化されることになる。
図10は、各カメラ11a〜18aのうち、選択した3台のカメラ11a,12a,13aにより撮像した画像Pa1, Pa2, Pa3につき正規化する場合を示している。
この図10に示されるように、各カメラ11a,12a,13aの光学中心C1,C2,C3により互いに異なる視点から撮影対象のM点へ光軸を合わせて撮像を行うと、これにより生成される画像Pa1,Pa2,Pa3は、各カメラ11a,12a,13aの撮像面に対して平行となる。ここで各カメラ11a,12a,13aと、M点を結ぶ直線の方向は、各カメラにより撮像された各画像Pa1,Pa2,Pa3の法線方向k1,k2,k3に一致するが、これらは互いに異なる方向を指している。これら各画像Pa1,Pa2,Pa3の法線方向k1,k2,k3が同一方向となるように幾何学的正規化を行うことにより、画像面が互いに平行な正規化画像Pm1,Pm2,Pm3を作り出す。
この幾何学的正規化は、カメラ補正パラメータ13により予め求められた射影行列P1,P2,P3を用いて、カメラ内部パラメータA1,A2,A3、回転行列R1,R2,R3、転移行列T1,T2,T3を推定することにより実現する。その結果、補正後の画像撮像面の法線方向k1’,k2’,k3’が平行化された正規化画像Pm1,Pm2,Pm3が生成されることになる。
ちなみに、この幾何学的正規化を施す場合には、光学中心C1,C2,C3により囲まれる仮想平面πを設定しておき、この仮想平面πの法線方向に対してこれら各画像Pa1,Pa2,Pa3の法線方向が同一方向となるように、射影行列P1,P2,P3を用いて正規化するようにしてもよい。
また、これら画像の正規化については、カメラキャリブレーション部26による各カメラ11a,12a,13aの撮影方向、ズーム等のキャリブレーションに反映させるようにしてもよい。また逆にこれらのキャリブレーションを上述した幾何学的正規化に反映させるようにしてもよい。
正規化処理部24において上述の如く射影変換された正規化画像Pm1,Pm2,Pm3は、マッチング部29において上述の如く撮影対象と関連させつつ、画素位置毎に対応付けされる。本発明においては、マッチング部29の前段にある正規化処理部24において予め正規化され、エピポーラ線が平行化されている。これと相俟って、本発明では、正規化画像Pm1〜Pm3のうち任意の2枚の正規化画像の対応付けを残りの1枚の正規化画像を参照しつつ実行するため、カメラ2台の場合と比較してマッチング時に参照するための情報が多くなり、画素探索のロバスト性を向上させることができる。
図11は、マッチング部29においてこれら正規化画像Pm1,Pm2,Pm3を対応付けする場合につき示している。正規化画像Pm1とPm2につき、このマッチング部29において対応付けを行う場合において、正規化画像Pm1のエピポーララインL1上にある画素m1’の対応点については、正規化画像Pm2のエピポーララインL2上に存在することとなり、そのL2上を探索することにより、対応点としての画素m2’を検出することができる。かかる場合において、正規化画像Pm1のエピポーララインL1’に対応する、正規化画像Pm2のエピポーララインL2’を同時に探索することにより、画素m2’を検出するようにしてもよい。
同様に、正規化画像Pm1とPm3につき、このマッチング部29において対応付けを行う場合において、正規化画像Pm1のエピポーララインL1上にある画素m1’の対応点については、正規化画像Pm3のエピポーララインL3上に存在することとなり、そのL3上を探索することにより、対応点としての画素m3’を検出することができる。
即ち、この正規化画像Pm1,Pm2,Pm3は、前段の正規化処理部24において幾何学的正規化が施されているため、各画素間の対応付けを効率よく行うことができる。これは、スキャンするエピポーララインL1上の各画素が、エピポーララインL2(L3)上の各画素に対応するため、各列に配された画素の対応付けは、Dynamic Programmingによる最短経路探索問題として解くことができるからである。このマッチング部29では、画像間の輝度差dg(x,y)と、カラー情報の差異dI(x,y)を用いることにより、以下の式(1)で示されるマッチングコスト関数MC(x,y)を求める。
MC(x,y)=dg(x,y)+α・dI(x,y)・・・・・・(1)
マッチング部29では、この求めたマッチングコスト関数MC(x,y)に基づいて、対応点を検出することになるが、かかる場合において対応付け精度を更に向上させるべく、各補正処理部20から入力される各画像に応じて、オクリュージョンコストを適切に調整するようにしてもよい。このオクリュージョンコストは、撮影対象に対するカメラ群10の距離、又は視差等を反映させたものである。
即ち、本発明を適用した画像送受信システム1は、このマッチング部29において上述したマッチング処理を実現するため、各画素間の対応付けを正確に、かつスムーズに行うことが可能となる。ちなみに、このマッチング部29により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分は、それぞれ仮想視点画像生成部30へ出力される。
仮想視点画像生成部30では、互いに対応付けされた画素位置並びに、情報生成部33から送信される相対位置情報に基づき、以下に説明する方法に基づいて仮想視点画像Imaを構成する画素位置並びにその輝度レベル(濃淡値)を求める。図12は、上記マッチング部29において対応付けされた画素m1’,画素m2’,画素m3’に応じて、仮想視点画像Ima上の画素Cvを特定する場合につき説明するための図である。この図12に示される画素Cvの画素位置をPv(xv,yv)とし、また各画素m1’,m2’,m3’の画素位置をそれぞれP1(x1,y1),P2(x2,y2),P3(x3,y3)とするとき、Pv(xv,yv)は以下の(2)式により求めることができる。
Pv(xv,yv)=α×P1(x1,y1)+β×P2(x2,y2)+γ×P3(x3,y3)・・・・・・・(2)
ここで、α,β,γは、それぞれ相対位置情報であり、αは、三角形C2C3Cvの面積/三角形C1C2C3の面積とし、βは、三角形C1C2Cvの面積/三角形C1C2C3の面積とし、γは、三角形C1C2Cvの面積/三角形C1C2C3の面積とする。ちなみに、α+β+γ=1である。
ここで画素Cvを仮想カメラの光学中心に対応する画素とするとき、この式(2)に基づいて決定される画素位置Pv(xv,yv)は、仮想カメラの光学中心がカメラ11aの光学中心C1に近づくにつれてP1(x1,y1)へ近づき、カメラ12aの光学中心C2に近づくにつれてP2(x2,y2)へ近づき、更にカメラ13aの光学中心C3に近づくにつれてP3(x3,y3)へ近づくことになる。即ち、相対位置情報α,β,γを自由に決定することにより、画素Cvの画素位置Pv(xv,yv)を三角形C1C2C3の枠内において自由に設定することができるため、仮想視点画像Ima上に表示させるユーザaの位置を自在に変化させることができる。
また画素Cvの輝度レベルをmv’(xv,yv)とし、また各画素m1’,m2’,m3’の輝度レベルをそれぞれQ1(x1,y1),Q2(x2,y2),Q3(x3,y3)とするとき、mv’(xv,yv)は以下の(3)式により求めることができる。
mv’(xv,yv)=α×Q1(x1,y1)+β×Q2(x2,y2)+γ×Q3(x3,y3)・・・・・・・(3)
ここで画素Cvを仮想カメラの光学中心に対応する画素とするとき、この式(3)に基づいて決定される画素Cvの輝度レベルmv’(xv,yv)は、仮想カメラの光学中心がカメラ11aの光学中心C1に近づくにつれてQ1(x1,y1)へ近づき、カメラ12aの光学中心C2に近づくにつれてQ2(x2,y2)へ近づき、更にカメラ13aの光学中心C3に近づくにつれてQ3(x3,y3)へ近づくことになる。即ち、輝度レベルmv’(xv,yv)を、仮想カメラの光学中心位置に応じて自在に決定することができるため、仮想視点画像Ima上に表示させるユーザaを構成する画素の輝度を自在に変化させることができる。
このように仮想視点画像生成部30は、三角形C1C2C3内に位置する画素Cvの画素位置Pv(xv,yv)並びに輝度レベルmv’(xv,yv)を求めることができる。またこの撮像表示装置2は、相対位置情報α,β,γを自由に決定することにより、画素Cvの画素位置Pv(xv,yv)を三角形C1C2C3の枠内において自由に設定することができる。また情報生成部33は、ユーザの位置に関する情報に基づいてこの相対位置情報α,β,γを決定することにより、この仮想視点画像生成部30は、識別されたユーザaの視線方向に上記画素Cvの画素位置Pv(xv,yv)を合わせ込むことができる。これにより、いわば仮想カメラの撮影方向をユーザaの視線方向に合わせ込むことと同様の処理を実現することができる。
特に、各カメラ11a〜18aは互いに撮影方向が異なるため、同一の画像を示す画像位置w1,w2,w3の輝度成分が互いに異なる。この互いに異なる輝度成分の何れか一方を最小値とし、他方が最大値となるようにして、相対位置情報に基づくα,β,γに応じて画素位置Pv(xv,yv)や輝度レベルmv’(xv,yv)を線形に増減させることにより、仮想カメラの位置に応じて仮想視点画像Ima上の絵画処理を精度よく実現することができる。
また、この撮像表示装置2aでは、上記正規化処理部24において、仮想平面πの法線方向に合致させた正規化画像Pm1,Pm2,Pm3から仮想視点画像Imaを生成するため、エピポーラ線を平行化させることによる画像内挿の効率化を図ることが可能となる。また、これにより各カメラ中心のZ方向座標を0にして計算することができる。即ち、x,y方向座標のみに焦点を当てて(2),(3)式を利用して計算すれば足りるため、仮想視点画像Imaを生成する上での相対的な演算量を減らすことができ、迅速な絵画処理を実現することが可能となる。
図13は、この仮想視点画像生成部30において実際に3台のカメラ11a,12a,13aから取得した正規化画像Pm1,Pm2,Pm3から仮想視点画像Imaを生成する場合につき示している。各カメラ11a,12a,13aの光学中心C1,C2,C3を結ぶ線により略正三角形が形成される場合に、図13(a)に示すように、光学中心C1,C2,C3から等距離にある重心位置に仮想カメラの光学中心CLを設定したときに得られる仮想視点画像Imaは、図13(b)に示すように、各正規化画像Pm1,Pm2,Pm3の内容を略平均化したものとなる。即ち、右方向を向いているユーザaを示す正規化画像Pm1と、上方向を向いているユーザaを示す正規化画像Pm2と、左方向を向いているユーザaを示す正規化画像Pm3から、真正面を向いているユーザaを示す仮想視点画像Imaが生成されることになる。
本発明を適用した撮像表示装置2では、これら生成される仮想視点画像Imaを図2に示すように、ディスプレイ5における表示画面上の各位置において仮想的に設置された仮想カメラにより撮像される画像と見たてる。そして、上述した相対位置情報α,β,γを微調整することにより、ディスプレイ5の表示画面上において一面に亘ってあたかも仮想カメラが設置されたかの如く擬制することができる。
図14は、ディスプレイ5における表示画面上の任意の位置において仮想カメラを仮想的に設置する場合につき示している。例えば、図14においてカメラ11,12,13の光学中心C1,C2,C3により囲まれる領域F内に仮想カメラの光学中心を設定する場合には、カメラ11,12,13より撮像される画像Pa1,Pa2,Pa3に基づいて上述の如く仮想視点画像Imaを生成する。かかる領域F内における仮想カメラの詳細な位置は、上述した相対位置情報α,β,γを微調整することにより決定する。
同様に、カメラ12,14,16の光学中心C2,C4,C6により囲まれる領域G、カメラ13,15,17の光学中心C3,C5,C7により囲まれる領域H、カメラ16,17,18の光学中心C6,C7,C8により囲まれる領域Iについても、各カメラからの画像に基づいて仮想視点画像Imaを生成する。
ちなみに光学中心C2,C3,C6,C7により囲まれる領域Jを始めとして、任意の4つの光学中心により囲まれる領域内に仮想カメラの光学中心を設定する場合には、各カメラ11〜18のうち、選択した4台のカメラにより撮像した画像Paにつき正規化する。
例えば図15に示すように、各カメラ12,13,16,17の光学中心C2,C3,C6,C7により互いに異なる視点から撮影対象のM点へ光軸を合わせて撮像を行うと、これにより生成される画像Pa2,Pa3,Pa6,Pa7は、各カメラ12,13,16,17の撮像面に対して平行となる。ここで各光学中心C2,C3,C6,C7と、M点を結ぶ直線の方向は、各カメラにより撮像された各画像Pa2,Pa3,Pa6,Pa7の法線方向k2,k3,k6,k7に一致するが、これらは互いに異なる方向を指している。
そこで、これら各画像Pa2,Pa3,Pa6,Pa7のうち任意の3つの画像(例えば、画像Pa2,Pa3,Pa7)を選択する。そして、これら各画像Pa2,Pa3,Pa7の法線方向k2,k3,k7が同一方向ka’となるように幾何学的正規化を行うことにより、画像面が互いに平行な正規化画像Pm2,Pm3,Pm7を作り出す。また、残りの領域についても選択した3つの画像(画像Pa2,Pa6,Pa7)を選択する。そして、これら各画像Pa2,Pa6,Pa7の法線方向k2,k6,k7が同一方向kb’となるように幾何学的正規化を行うことにより、画像面が互いに平行な正規化画像Pm2,Pm6,Pm7を作り出す。ちなみに、ここでの幾何学的正規化の方法は、上述と同様に射影行列Pを求め、これに基づく射影変換を施すことにより実行する。
ここで正規化画像Pm2,Pm3,Pm7の法線方向ka’と、正規化画像Pm2,Pm6,Pm7の法線方向kb’とが異なる場合において、正規化処理部24は、これらが互いに同一方向となるように(平行となるように)補正する。この補正処理においても、射影行列Pを求めて、これに基づく射影変換を施すことにより実行する。その結果、これら4つの正規化画像Pm2,Pm3,Pm6,Pm7の法線方向k2’ ,k3’,k6’,k7’を全て平行化することができる。ちなみにかかる平行化においては、さらに簡単に、正規化画像Pm2,Pm3,Pm7につき求めた法線方向ka’を残りの画像Pa6の法線方向k6に応じて調整を図ることで実現するようにしてもよい。
なお、このようにして正規化された各画像は、上述の如く後段のマッチング部29において互いに対応付けされることになるが、かかる場合において、選択した3台のカメラ以外のカメラにより撮像した画像を参照するようにしてもよい。
例えば、正規化画像Pm1,Pm2,Pm3間で互いに対応付けする場合に、それぞれに応じたカメラ11,12,13によりDepth情報を取得するようにする。そして取得したDepth情報に基づいてそれぞれ視差マップを作成する。かかる場合に、いわゆるマルチベースライン手法を用いて、各カメラ11,12,13の周囲にある残りのカメラ14〜18により取得されたDepth情報を参照することもできる。これにより、各画像間の対応付けをより多くのカメラから得られた視差マップを参照することにより実行することができ、生成する仮想視点画像Imaの画質を向上させることができる。
また、相対位置情報α,β,γを微調整しつつ上述の処理を繰り返すことにより、表示パネル61上において一面に亘って形成されたX行Y列の突出部62に応じた数の仮想カメラを仮想的に設置することができる。そして各仮想カメラより上述の手順を経てから得られた仮想視点画像Imは、順次ネットワーク50を介して相手側の撮像表示装置2へ送信される。例えば撮像表示装置2aにおいて生成された仮想視点画像Imaは、ネットワーク50を介して相手側の撮像表示装置2bへ送信され、送受信部7bを介して表示信号処理部8bへ送信される。表示信号処理部8bでは、これら仮想視点画像Imaの輝度レベルを画素位置毎に解析する。このとき、表示信号処理部8bでは、入射角(θ°、φ°)と仮想視点画像Imaにおける画素位置とを予め関係付けてこれを記録しておくことにより、これら入射角(θ°、φ°)毎に輝度レベルを識別することができる。
表示信号処理部8bは、識別した輝度レベルに応じた光を突出部62上の表示素子63から、入射角(θ°、φ°)に応じた角度(180°−θ、180°−φ°)で出射させる。突出部62に形成されている表示素子63のアドレスを出射角(180°−θ、180°−φ°)に対応させておくことにより、入射角(θ°、φ°)に応じた細かい出射角ピッチで光を出射させることができ、上述の空間接続効果を得ることができる。
即ち、本発明を適用した画像送受信システム1では、窓ガラスと同様な空間接続効果を有する表示面をディスプレイ5上において生成するために、入射面に持たせる撮像機能をディスプレイ5a,5bの周囲に配設された撮像カメラ群10a(10b)に担わせることができる。即ち、これら撮像カメラ群10a(10b)により、仮想カメラをディスプレイ6上において一面に亘って設定し、各仮想カメラから得られる仮想視点画像を介して入射面上の全ての点において入射される光につき入射角(θ°、φ°)毎に輝度レベルを識別することができる。そして、相手側のディスプレイ6上に形成され、上記仮想カメラに対応した突出部62から、上記識別した輝度レベルの光を角度(180°−θ、180°−φ°)で出射させることにより、空間接続効果を得ることができる。 特に本発明を適用した画像送受信システム1では、従来技術と比較して撮像素子を省略することができるため、装置構成の簡素化を図ることができ、製造の容易化を期待することができる。
また本発明を適用した画像送受信システム1では、入射面に持たせる撮像機能をディスプレイ5a,5bの周囲に配設された撮像カメラ群10a(10b)に担わせることができる。これにより、表示素子63から撮像素子に至るまでの光漏洩が生じることもなくなり、上述した空間接続効果を高効率に得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ユーザの頭部位置の座標に基づき、ユーザの左眼位置並びに右眼位置を推定し、これを相対位置情報として相対位置情報α,β,γを調整することにより、左眼用と右眼用にそれぞれ仮想視点画像を生成するようにしてもよい。これら左眼用と右眼用の仮想視点画像を立体視ディスプレイ等を介して表示することにより、ユーザに対して3次元画像を提供することも可能となる。
また本発明は、インターネット網等のネットワーク50を介した空間接続効果を得る場合に限定されるものではなく、ネットワーク50を介さないで、撮像表示装置2を互いに接続しても、同様の効果を得ることができることは勿論である。
本発明を適用した画像送受信システムの概略を示す図である。 撮像カメラ群を構成するカメラの配列につき説明するための図である。 ディスプレイの構成について説明するための図である。 突出部の視野角θd並びにカメラの撮像角θcにつき説明するための図である。 撮像信号処理部の構成につき説明するための図である。 カメラキャリブレーション方法につき説明するための図である。 マッチング部における画像間対応付けにつき説明するための図である。 空間接続効果につき説明するための図である。 空間接続効果を得るための制御方法につき説明するための図である。 各カメラの光学中心により互いに異なる視点から撮影対象のM点へ光軸を合わせて撮像を行う場合につき説明するための図である。 仮想平面πを設定する場合につき説明するための図である。 仮想視点画像間の画像内挿につき説明するための図である。 生成した仮想視点画像の例につき示す図である。 ディスプレイにおける表示画面上の任意の位置において仮想カメラを仮想的に設置する場合につき説明するための図である。 選択した4台のカメラにより撮像した画像を正規化する場合につき説明するための図である。 窓ガラスを通して反対側にある物を視認する場合につき説明するための図である。 撮像表示パネルを2枚背中合わせにして配置する構成を示す図である。 半球型突出面に形成された表示素子群の詳細を示す図である。 素子集成体を撮像表示パネル上に配列する例を示す図である。
符号の説明
1 画像送受信システム、2 各撮像表示装置、5 ディスプレイ、6 撮像信号処理部、7 送受信部、8 表示信号処理部、10 撮像カメラ群、11〜18 カメラ

Claims (13)

  1. 各画素位置における輝度成分に応じた光をそれぞれ指定された出射方向へ出射することにより画像を表示する表示手段と、
    上記表示手段の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、
    少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、
    上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、
    仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、
    上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、
    上記画像生成手段により求められた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像を他の電子機器へ送信し、又は当該他の電子機器により生成された仮想視点画像を受信する送受信手段と、
    上記送受信手段により受信された仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示手段における出射方向を指定する表示処理手段とを備えること
    を特徴とする撮像表示装置。
  2. 上記画像補正手段は、上記撮像手段におけるカメラが4台以上含まれている場合には、上記情報生成手段により生成された相対位置情報に基づいて3台のカメラを選択し、選択した3台のカメラにより撮像された各画像の法線方向を仮想的に設定された仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項1記載の撮像表示装置。
  3. 上記画像補正手段は、上記各カメラにより撮像された各画像を上記仮想平面へ射影するための射影変換行列を求め、求めた射影変換行列に基づいて上記各画像の法線方向を上記仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項2記載の撮像表示装置。
  4. 上記表示手段は、半球型突出面上に形成された表示素子からなり、
    上記表示処理手段は、上記表示手段における表示素子の位置を指定することにより、上記出射方向を指定すること
    を特徴とする請求項1記載の撮像表示装置。
  5. 少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、
    少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、
    上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、
    仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、
    上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、
    上記画像生成手段により求められた仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて出射方向を指定する表示処理手段と、
    各画素位置における輝度成分に応じた光を上記表示処理手段により指定された出射方向へ出射することにより上記仮想視点画像を表示する第2の表示手段とを備えること
    を特徴とする撮像表示装置。
  6. 表示部の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像し、
    少なくとも上記各カメラにより撮像した各画像の法線方向を一方向に合わせることにより補正し、
    上記補正した各画像間において上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行い、
    仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成し、
    互いに対応付けした画素位置並びにその輝度成分から、上記生成した相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求め、
    求めた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像をネットワークを介して送信し、
    上記ネットワークを介して他の電子機器において生成された仮想視点画像を受信し、
    上記受信した仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示部における出射方向を指定し、
    仮想視点画像を構成する各画素位置における輝度成分に応じた光を、上記表示部から上記指定した出射方向へ出射すること
    を特徴とする撮像表示方法。
  7. 上記カメラが4台以上含まれている場合には、上記情報生成手段により生成された相対位置情報に基づいて3台のカメラを選択し、選択した3台のカメラにより撮像された各画像の法線方向を仮想的に設定された仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項6記載の撮像表示方法。
  8. 上記各カメラにより撮像された各画像を上記仮想平面へ射影するための射影変換行列を求め、求めた射影変換行列に基づいて上記各画像の法線方向を上記仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項7記載の撮像表示方法。
  9. 上記表示部において半球型突出面上に形成された表示素子の位置を指定することにより、上記出射方向を指定すること
    を特徴とする請求項6記載の撮像表示方法。
  10. 各撮像表示装置により撮像した画像をネットワークを介して双方向で送受信する画像送受信システムにおいて、
    上記撮像処理装置は、
    各画素位置における輝度成分に応じた光をそれぞれ指定された出射方向へ出射することにより画像を表示する表示手段と、
    上記表示手段の周囲に配設された少なくとも3台のカメラにより撮影対象を互いに異なる視点から撮像する撮像手段と、
    少なくとも上記各カメラにより撮像された各画像の法線方向を一方向に合わせる画像補正手段と、
    上記画像補正手段により補正された各画像間において、上記撮影対象と関連させつつ画素位置毎に対応付けを行うマッチング手段と、
    仮想的に設置される仮想カメラにおける光学中心の上記各カメラに対する相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する情報生成手段と、
    上記マッチング手段により互いに対応付けされた画素位置並びにその輝度成分から、上記生成された相対位置情報に応じて、上記仮想カメラにより生成すべき仮想視点画像を構成する画素位置並びにその輝度成分を求める画像生成手段と、
    上記画像生成手段により求められた画素位置並びにその輝度成分により構成される仮想視点画像を上記ネットワークを介して相手側の撮像表示装置へ送信し、又は相手側の撮像表示装置により生成された仮想視点画像を上記ネットワークを介して受信する送受信手段と、
    上記送受信手段により受信された仮想視点画像を構成する各画素位置に応じて上記表示手段における出射方向を指定する表示処理手段とを有すること
    を特徴とする画像送受信システム。
  11. 上記画像補正手段は、上記撮像手段におけるカメラが4台以上含まれている場合には、上記情報生成手段により生成された相対位置情報に基づいて3台のカメラを選択し、選択した3台のカメラにより撮像された各画像の法線方向を仮想的に設定された仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項10記載の画像送受信システム。
  12. 上記画像補正手段は、上記各カメラにより撮像された各画像を上記仮想平面へ射影するための射影変換行列を求め、求めた射影変換行列に基づいて上記各画像の法線方向を上記仮想平面の法線方向に合わせること
    を特徴とする請求項11記載の画像送受信システム。
  13. 上記表示手段は、半球型突出面上に形成された表示素子からなり、
    上記表示処理手段は、上記表示手段における表示素子の位置を指定することにより、上記出射方向を指定すること
    を特徴とする請求項10記載の画像送受信システム。
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