JP2005147115A - バルブタイミング制御装置の異常検出装置 - Google Patents

バルブタイミング制御装置の異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 可変バルブタイミング機構に異常が発生しているか否かを検出するにあたり誤検出を抑制することを目的とする。
【解決手段】 内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出手段により、検出された内燃機関の運転状態に応じて目標バルブタイミングを決定し、吸気弁または前記排気弁のうち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更させ、バルブタイミング検出手段によって検出される実バルブタイミングを、目標バルブタイミングに収束させるように制御し、所定車速時に目標バルブ変位角を所定時間の間は所定値に保持し、目標変位角度と実変位角度との差を算出して、その差が異常判定値より大きければ異常と判定し、その差が異常判定値より小さいときには正常と判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転状態に応じて内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置の異常検出装置に関する。
従来より、エンジンの運転状態に応じて、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更させる可変バルブタイミング機構が実用化されている。一般に吸気バルブ21の開閉タイミングを変更してバルブオーバーラップ量の変更を実現するため、油圧により駆動される可変バルブタイミング機構(以下、VVTという)が配設される。このVVTは、クランクシャフト(吸気側タイミングプーリ)の回転に対する吸気側カムシャフトの回転の位相を変化させることにより、吸気バルブのバルブタイミングを連続的に変更させるための機構である。
このVVTにおける異常検出方法について、以下に説明する。例えば、下記に記載する特許文献1に示される。図6(特許文献1の第9図相当)に示すように、フェイル判定処理プログラムでは、S500において、継続時間カウンタCVTERが5sec以上であり、かつ、停止時間カウンタCVTSTPが5sec以上であるか否かが判断される。即ち、目標変位角度VTTと校正実変位角度VTとの差の絶対値が第1所定値b、cより大きいと5sec以上経過したと判断され、かつ、校正実変位角度VTの変化が第2所定値d以下であると5sec以上経過したと判断されたか否かで判断される。肯定なら、S510へ移行する。S510では、現在の校正実変位角度VTが30°CA以上であるか否かが判断され、校正実変位角度VTが30°CA以上であると判断された場合には、S520へ進み、進角フェイルフラグXVTFAがたつ。即ち、校正実変位角度VTが30°CA以上であることから、進角状態にあるVVT50において、フェイルが発生したと判定される。
一方、S510において、現在の校正実変位角度VTが30°CA未満であると判断された場合には、校正実変位角度VTを目標変位角度VTTに収束されるフィードバック制御処理が実行されてから5sec経過したが否かが判断される(S530)。そして、校正実変位角度VTを目標変位角度VTTに収束させるフィードバック制御処理が実行されてから5sec経過したと判断された場合には(S530:YES)、遅角フェイルフラグXVTFRが立てられる(S540)。
即ち、校正実変位角度VTが30°CA未満であり、フィードバック制御が実行されてから、5sec経過しても校正実変位角度VTの変位が検出されないので、遅角状態にあるVVT50において、フェイルが発生したと判定される。
特開平8−232617号公報(第12頁、図9)
しかしながら、従来では、VVTは、目標変位角度VTTと校正実変位角度VTとの差の絶対値が第1所定値b、cより大きいと5回以上判断され、かつ、校正実変位角度VTの変化が第2所定値d以下であると5回以上判断されたか否かが判断されるため、どのタイミングで検出を実施するか走行状態によって異なるため、確実な検出ができないという問題がある。
本発明は、従来の問題点を解決するために、可変バルブタイミング機構に異常が発生しているか否かを検出するにあたり誤検出を抑制することを目的とする。
本発明は、内燃機関のクランクシャフトの回転に同期して所定のタイミングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通路および排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブおよび排気バルブと、前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出手段と、その運転状態検出手段によって検出された内燃機関の運転状態に応じた目標バルブタイミングを決定するための目標バルブタイミング決定手段と、前記吸気弁または前記排気弁のうち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更させる可変バルブタイミング機構と、その可変バルブタイミング機構が配設されている側におけるバルブの実バルブタイミングを検出するためのバルブタイミング検出手段と、そのバルブタイミング検出手段によって検出される実バルブタイミングを、前記目標バルブタイミング決定手段によって決定された目標バルブタイミングに収束させるよう前記可変バルブタイミング機構を制御するためのバルブタイミング制御手段と、所定車速時に目標バルブタイミングを所定時間の間は第1所定値に保持する目標バルブタイミング設定手段と、実際のバルブタイミングを検出するための実バルブタイミング検出手段と、からなり、
前記目標バルブタイミングと前記実バルブタイミングとの差を算出し、その差が第1所定値より大きければ異常と判定し、前記差が第2所定値より小さいとき正常と判定することを特徴とする。
なお、特許請求の範囲に記載される目標バルブタイミングは明細書に記載される目標変位角度に相当し、実バルブタイミングは実変位角度に相当する。また、第1所定値は異常判定値に相当し、第2所定値は正常判定値に相当する。
本発明の構成によれば、車速が所定値になったときに、意図的に目標バルブタイミングを大きく変位させて、VVTの異常を検出が早期になされる。
上記発明の効果として、車速が所定値になったときに、意図的に目標バルブタイミングを大きく変位させ、VVTが追従するかをみているので、検出条件が早く成立し、異常検出機会を早めることができる。
本発明の実施例1について、図面を参照して説明する。図2はバルブタイミング制御装置の異常検出装置の基本的な概念構成を示す図である。バルブタイミング制御装置の異常検出装置は、内燃機関M1のシリンダ内にピストンが挿入され、クランクシャフトM2の回転に伴い、ピストンが上下動する。シリンダとシリンダヘッドとに囲まれて燃焼室M3が形成され、燃焼室M3の吸気側に通じる吸気通路M4及び排気側に通じる排気通路M5が配置され、吸気バルブM6及び排気バルブM7によって吸気通路M4と排気通路M5が開閉される。
内燃機関M1の運転状態を検出するための運転状態検出手段M8があり、検出された内燃機関M1の運転状態が目標バルブタイミングを決定するための目標バルブタイミング決定手段M9に入力され、該目標バルブタイミング決定手段M9からの信号はバルブタイミング制御手段M12に入力される。バルブタイミング制御手段M12からの信号は吸気バルブM6又は排気バルブM7のうち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更させる可変バルブタイミング機構M10に入力される。
その可変バルブタイミング機構M10が配設されている側にバルブのバルブタイミングを検出するためのバルブタイミング検出手段M11が設けられ、そのバルブタイミング検出手段M11によって検出された実バルブタイミングを、前記目標バルブタイミング決定手段M9によって決定された目標バルブタイミングに収束させるよう可変バルブタイミング機構M10を制御するためのバルブタイミング制御手段M12に入力する。
目標バルブタイミング決定手段M9により決定された目標バルブタイミングと、バルブタイミング検出手段M11によって検出される実バルブタイミングとが異常判定手段M13および正常復帰判定手段M14にそれぞれ入力される。
エンジンの油温を検出する油温検出手段M15からの信号は判定時間延長手段M17に入力される。さらに、第1判定禁止手段M16に入力される。判定時間延長手段M17からの信号は異常判定手段M13および正常復帰判定手段M14に入力される。
エンジンの回転数を検出する機関回転数検出手段M18からの信号は第2判定禁止手段に入力される。第1判定禁止手段M16および第2判定禁止手段M19からの信号は異常判定手段M13および正常復帰判定手段M14にそれぞれ入力される。
このとき異常判定手段M13は、目標バルブタイミング決定手段M9によって決定された目標バルブタイミングと、バルブタイミング検出手段M11によって検出された実バルブタイミングの差の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、バルブタイミング検出手段M11によって検出される実バルブタイミングの変化量の絶対値が第2所定値以下である場合に、可変バルブタイミング機構M10に異常が発生していると判定する。
つぎに、作用を説明する。内燃機関M1が始動すると、吸気バルブM6、及び排気バルブM7は内燃機関M1のクランクシャフトM2の回転に同期して所定のタイミングで駆動され、燃焼室M3に通じる吸気通路M4、及び排気通路M5を開閉する。
また、可変バルブタイミング機構M10は、吸気バルブM6、排気バルブM7のうち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更する。さらに、運転状態検出手段M8は、内燃機関M1の運転状態を検出し、目標バルブタイミング決定手段M9は、内燃機関M1の運転状態に応じた目標バルブタイミングを決定する。
バルブタイミング検出手段M11は、可変バルブタイミング機構M10が配設された側におけるバルブの実バルブタイミングを検出する。そして、バルブタイミング制御手段M12は、バルブタイミング検出手段M11によって検出される実バルブタイミングが、目標バルブタイミング決定手段M9によって決定された目標バルブタイミングに収束すように可変バルブタイミング機構M10を制御する。
このとき異常判定手段M13は、目標バルブタイミング決定手段M9によって決定された目標バルブタイミングと、バルブタイミング検出手段M11によって検出された実バルブタイミングの差の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、バルブタイミング検出手段M11によって検出される実バルブタイミングの変化量の絶対値が第2所定値以下である場合に、可変バルブタイミング機構M10に異常が発生していると判定する。
本発明の実施例1について、図面を参照して説明する。先ず、実施例1に係るバルブタイミング制御装置の異常検出装置VCの構成について図3及び図4を参照して説明する。ここに、図2はバルブタイミング制御装置の異常検出装置VCを含むガソリンエンジンシステ厶を示す概略構成図である。
内燃機関としてのエンジン10は、複数のシリンダが形成されているシリンダブロック11と、シリンダブロック11上部に連結されるシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の各シリンダ内を上下に往復移動するビストン13とを備えている。また、ピストン13の下端部にはクランクシャフト14が連結されており、ピストン13が上下動することによりクランクシャフト14が回転させられる。
さらに、クランクシャフト14の近傍には、クランク角センサ40が配設されており、クランク角センサ40は、クランクシャフト14に連結されている磁性体ロータ(図示しない)と、電磁ピックアップ(図示しない)とから構成される。ここで、電磁ピックアップは、ロータの外周には等角度歯が形成されており、ロータの等角度歯が電磁ピックアップの前方を通過する毎に、パルス状のクランク角度信号を検出する。
そして、後述する気筒判別センサ42による基準位置信号の発生後に、クランク角センサ40からのクランク角度信号の発生数を計測することで、クランクシャフト14の回転角度(クランク角度)が検出される。
また、各シリンダブロック11、及びシリンダヘッド12の内壁と、ピストン13の頂部とによって区画形成された空間は、混合気を燃焼させるための燃焼室15として機能し、シリンダヘッド12の頂部には、混合気に点火するための点火プラグ16が、燃焼室15に突出するように配設されている。
そして、各点火プラグ16は、プラグコード等(図示しない)を介してディストリビュータ18に接続されており、イグナイタ19から出力された高電圧は、ディストリビュータ18によって、クランク角度に同期して各点火ブラグ16に分配される。さらに、ディストリビュータ18には、排気側カムシャフト33に連結され、クランクシャフト14の回転数を検出するエンジン回転数センサ41が配設される。
このエンジン回転数センサ41は、クランクシャフト14に同期して回転する磁性体ロータ(図示しない)と、電磁ピックアップ(図示しない)とからなり、電磁ピックアップがロータの回転数を検出することにより、クランクシャフト14の回転数(エンジン回転数NE)が検出されることとなる。また、ディストリビュータ18には、ロータの回転からクランクの基準位置を所定の割合で検出するための気筒判別センサ42が配設されている。
シリンダブロック11には、冷却水通路を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出するための水温センサ43が配設されている。シリンダヘッド12は、吸気ポート22、及び排気ポート32を有しており、吸気ポート22には吸気通路20が接続されており、排気ポート32には排気通路30が接続されている。また、シリンダヘッド12の吸気ポート22には、吸気バルブ21が配設され、排気ポート32には排気バルブ31が配設されている。
そして、吸気バルブ21の上方には、吸気バルブ21を開閉駆動するための吸気側カムシャフト23が配置され、排気バルブ31の上方には、排気バルブ31を開閉駆動するための排気側カムシャフト33が配置されている。また、各カムシャフト23、33の一端には、吸気側タイミングプーリ27、排気側タイミングプーリ34が装着されており、各タイミングプーリ27、34は、タイミングベルト35を介して、クランクシャフト14に連結されている。
したがって、エンジン10の作動時にはクランクシャフト14からタイミングベルト35及び各タイミングプーリ27、34を介して各カムシャフト23、33に回転駆動力が伝達され、各カムシャフト23、33が回転することにより吸気バルブ21、及び排気バルブ31が開閉駆動される。これら各バルブ21、31は、クランクシャフト14の回転及びピストン13の上下動に同期して、すなわち、吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程、及び排気行程よりなるエンジン10における一連の4行程に同期して、所定の開閉タイミングで駆動される。
さらに、吸気側カムシャフト23の近傍には、吸気バルブ21のバルブタイミングを検出するためのカム角センサ44が配設されており、このカム角センサ44は、吸気側カムシャフト23に連結された磁性体ロータ(図示しない)と電磁ピックアップ(図示しない)とから構成されている。また、磁性体ロータの外周には、複数の歯が等角度毎に形成されており、例えば、所定気筒の圧縮TDCの前、BTDC90°〜30°の間に、吸気側カムシャフト23の回転にともなうパルス状のカム角度信号が検出されるようになっている。
吸気通路20の空気取り入れ側には、エアクリーナ24が接続されており、吸気通路20の途中には、アクセルペダル(図示しない)に連動して開閉駆動されるスロットルバルブ26が配設されている。そして、かかるアクセルペダルが開閉されることにより、吸入空気量が調整される。
そして、スロットルバルブ26の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルセンサ45が配設されている。さらに、スロットルバルブ26の下流側には、吸気脈動を抑制するためのサージタンク25が形成されている。そして、サージタンク25には、サージタンク25内における吸気圧力を検出する吸気圧力センサ46が配設されている。また、各シリンダの吸気ポート22の近傍には、燃焼室15へ燃料を供給するためのインジェクタ17が配設されている。各インジェクタ17は、通電により開弁される電磁弁であり、各インジェクタ17には、燃料ポンプ(図示しない)から圧送される燃料が供給される。
したがって、エンジン10の作動時には、吸気通路20には、エアクリーナ24によって濾過された空気が取り込まれ、その空気の取り込みと同時に各インジェクタ17から吸気ポート22に向けて燃料が噴射される。この結果、吸気ポート22では混合気が生成され、混合気は、吸入行程において開弁される吸気バルブ21の開弁にともなって、燃焼室15内に吸入される。
排気通路30の途中には、排ガスを浄化するための三元触媒を内蔵してなる触媒コンバータ36が配置されている。また、排気通路30の途中には、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ47が配設されている。
本実施例におけるガソリンエンジンシステムでは、吸気バルブ21の開閉タイミングを変更してバルブオーバラップ量の変更を実現するため、油圧により駆動される可変バルブタイミング機構50(以下「VVT」という。)が配設される。このVVT50は、クランクシャフト14(吸気側タイミングプーリ27)の回転に対する吸気側カムシャフト23の回転の位相を変化させることにより、吸気バルブ21のバルブタイミングを連続的に変更させるための機構である。
つぎに、VVT50のシステム構成について、図3を参照して説明する。ここに、図3はVVT50が配設された吸気側カムシャフト23近傍の断面、及びVVT50の制御システム全体を示す説明図である。
VVT50の制御システムは、VVT50、VVT50に対して駆動力を印加するオイルコントロールバルブ80(以下「OCV」という。)、カム角度信号を検出するカム角センサ44、カム角センサ44等の各種センサからの入力信号に基づいてOCV80を駆動制御するECU70を備えている。
VVT50は、吸気側カムシャフト23と吸気側タイミングプーリ27との間に配設されており、吸気側カムシャフト23は、シリンダヘッド12、及びベアリングキャップ51間において回転自在に支持されている。吸気側カムシャフト23の先端部近傍には、吸気側タイミングプーリ27が相対回動可能に装着されており、また、吸気側カムシャフト23の先端には、インナキャップ52が中空ボルト53及びピン54により一体回転可能に取着されている。
吸気側タイミングプーリ27には、キャップ55を有するハウジング56がボルト57及び、ピン58により一体回転可能に取着されており、このハウジング56によって、吸気側カムシャフト23の先端、及びインナキャップ52の全体が覆われている。また、吸気側タイミングプーリ27の外周には、タイミングベルト35を掛装するための外歯27aが多数形成されている。
吸気側カムシャフト23、及び吸気側タイミングプーリ27は、ハウジング56、及びインナキャップ52間に介在されたリングギヤ59によって連結されている。リングギヤ59は、略円環形状をなし、吸気側タイミングプーリ27、ハウジング56、及びインナキャップ52によって囲まれた空間S内において、吸気側カムシャフト23の軸方向へ往復動自在に収容されている。また、リングギヤ59の内外周には多数の歯59a、59bが形成されている。
これに対応して、インナキャップ52の外周、及びハウジング56の内周には、多数の歯52a、56bが形成されている。これらの歯59a、59b、52a、56bはいずれも、その歯すじが吸気側カムシャフト23の軸線に対して所定角度で交差するヘリカル歯となっている。すなわち、歯52aと歯59aとが互いに噛合し、歯56bと歯59bとが互いに噛合している、ヘリカルスプラインを構成している。
そして、これらの噛合によって、吸気側タイミングプーリ27の回転は、ハウジング56、及びインナキャップ52を介して、吸気側カムシャフト23に伝達される。また、各歯59a、59b、52a、56bがヘリカル歯であることから、リングギヤ59が吸気側カムシャフト23の軸方向に移動すると、インナキャップ52、及びハウジング56に捻り力が付与され、吸気側カムシャフト23が吸気側タイミングプーリ27に対して相対移動する。
空間Sには、リングギヤ59を軸方向へ移動させるために、リングギヤ59の先端側に第1油圧室60を有し、リングギヤ59の基端側に第2油圧室61を有している。そして、ベアリングキャップ51は、第1油圧供給孔51a、及び第2油圧供給孔51bを有している。また、吸気側カムシャフト23内部には、第1油圧供給孔51aと第1油圧室60とを連通する第1油圧供給路62、及び第2油圧供給孔51bと第2油圧室61とを連通する第2油圧供給路63とが形成されている。
そして、各油圧供給孔51a、51bには、油圧ポンプ64によってオイルパン65から吸い上げられた潤滑油が、所定の圧力をもってオイルフィルタ66を介して供給される。また、各油圧供給路60、61を介して各油圧室60、61へ選択的に油圧を供給するために、各油圧供給孔51a、51bには、OCV80が接続されている。
このOCV80は、電磁式アクチュエータ81、及びコイルスプリング82によって駆動されるプランジャ83が、スプール84を軸方向に往復移動させることにより潤滑油の流れ方向を切り替える4ポート方向制御弁である。そして、電磁式アクチュエータ81が、デューティ制御されることによってその開度が調整され、各油圧室60、61に供給する油圧の大きさが調整される。
OCV80のケーシング85は、タンクポート85t、Aポート85a、Bポート85b、及びリザーバポート85rを有している。そして、タンクポート85tは、油圧ポンプ64を介してオイルパン65と接続されており、Aポート85aは、第1油圧供給孔51aと、Bポート85bは、第2油圧供給孔51bと接続されている。また、リザーバポート85rは、オイルパン65と連通されている。
スプール84は、円筒状の弁体であり、2つのポート間における潤滑油の流れを封止する4つのランド84aと、2つのポート間を連通し、潤滑油の流れを許容するパセージ84b、2つのパセージ84cとを有している。
これらの構成を備えるVVT50では、OCV80が駆動制御され、スプール84が図面左方に移動された場合には、パセージ84bはタンクポート85tとAポート85aとを連通し、第1油圧供給孔51aに潤滑油が供給される。そして、第1油圧供給孔51aに供給された潤滑油は、第1油圧供給路62を介して第1油圧室60に供給され、リングギヤ59の先端側に油圧が印加される。
これと同時に、パセージ84cは、Bポート85bとリザーバポート85rとを連通し、第2油圧室61内の潤滑油は、第2油圧供給路63、第2油圧供給孔51b、及びOCV80のBポート85b、リザーバポート85rを介して、オイルパン65に排出される。
したがって、リングギヤ59は、先端側に印加された油圧によって基端側(図面右方)に回動しながら移動され、インナキャップ52を介して吸気側カムシャフト23に捻りが付与される。この結果、吸気側タイミングプーリ27(クランクシャフト14)に対する吸気側カムシャフト23の回転位相が変更され、吸気側カムシャフト23は最遅角位置から最進角位置に向けて回転し、吸気バルブ21の開弁タイミングが進角される。
こうして開弁タイミングが進角された吸気バルブ21は、排気バルブ31が開弁している間に開弁されることとなり、吸気バルブ21と排気バルブ31とが同時に開弁するバルブオーバラップ期間が拡大される。なお、リングギヤ59の基端側への移動は、リングギヤ59が吸気側タイミングプーリ27と当接することによって規制され、リングギヤ59が吸気側タイミングプーリ27と当接して停止した際に、吸気バルブ21の開弁タイミングが最も早くなる。
一方、OCV80が駆動制御され、スプール84が図面右方に移動された場合には、パセージ84bはタンクポート85tとBポート85bとを連通し、第2油圧供給孔51bに潤滑油が供給される。そして、第2油圧供給孔51bに供給された潤滑油は、第2油圧供給路63を介して第2油圧室61に供給され、リングギヤ59の基端側に油圧が印加される。
これと同時に、パセージ84cは、Aポート85aとリザーバポート85rとを連通し、第1油圧室60内の潤滑油は、第1油圧供給路62、第1油圧供給孔51a、及びOCV80のAポート85a、リザーバポート85rを介して、オイルパン65に排出される。
したがって、リングギヤ59は、基端側に印加された油圧によって先端側(図面左方)に回動しながら移動され、インナキャップ52を介して吸気側カムシャフト23に逆向きの捻りが付与される。この結果、吸気側タイミングプーリ27(クランクシャフト14)に対する吸気側カムシャフト23の回転位相が変更され、吸気側カムシャフト23は最進角位置から最遅角位置に向けて回転し、吸気バルブ21の開弁タイミングが遅角される。
こうして、吸気バルブ21の開弁タイミングが遅角されることにより、吸気バルブ21と排気バルブ31とが同時に開弁するバルブオーバラップ期間が縮小、あるいは、除去される。なお、リングギヤ59の先端側への移動は、リングギヤ59がハウジング56と当接することによって規制され、リングギヤ59がハウジング56と当接して停止した際に、吸気バルブ21の開弁タイミングが最も遅くなる。
上記VVT50により変更される吸気バルブ21のバルブタイミングは、カム角センサ44から出力されるカム角度信号と、クランク角センサ40から出力されるクランク角度信号によって、算出される。
すなわち、例えば、ECU70にカム角度信号が入力されてから、BTDC30°のクランク角度信号(基準タイミング信号)が入力されるまでに要する時間を、エンジン回転数NEを用いて計測し、その時間を既知の時間とクランク角度の関係を用いバルブ変位角度に換算することによって、クランクシャフト14に対する吸気側カムシャフト23の実バルブ変位角度VTBが算出されるのである。
続いて、本実施例に係るバルブタイミング制御装置の異常検出装置VCの制御系について図5に示す制御ブロック図を参照して説明する。本実施例に係るバルブタイミング制御装置の異常検出装置VCの制御系は、電子制御ユニット70(以下「ECU」という。)を核として構成されている。そして、ECU70によって目標バルブタイミング決定手段、バルブタイミング制御手段、異常判定手段、正常復帰判定手段、第1、第2判定禁止手段、判定時間延長手段等が実現される。
ECU70は、メインルーチンとして実行されるVVT50における異常及び正常復帰を判定する異常判定及び正常復帰判定処理プログラム、各種条件に対応したバルブタイミングの変更を行うためのマップを格納したROM71を有している。また、ECU70は、サブルーチンとして実行されるフェイル判定処理プログラム、正常復帰判定処理プログラム、開始条件判定処理プログラム等の各種制御プログラムを有している。
さらに、ECU70は、ROM71に格納された制御プログラムに基づいて演算処理を実行するCPU72、CPU72での演算結果、各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するRAM73、電源供給停止時にRAM73に格納された各種データを保持するためのバックアップRAM74を有している。
そして、CPU72、ROM71、RAM73、及びバックアップRAM74は、双方向バス75を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース76、及び出力インターフェース77と接続されている。
入力インターフェース76には、クランク角センサ40、エンジン回転数センサ41、気筒判別センサ42、水温センサ43、カム角センサ44、スロットルセンサ45、吸気圧力センサ46、酸素センサ47等が接続されている。そして、各センサから出力された信号がアナログ信号である場合には、図示しないA/Dコンバータによってディジタル信号に変換された後、双方向バス75に出力される。
また、出力インターフェース77には、インジェクタ17、イグナイタ19、OCV80等の外部回路が接続されており、これら外部回路は、CPU72において実行された制御プログラムの演算結果に基づいて作動制御される。
次に、上記構成を備えた実施例1に係るバルブタイミング制御装置の異常検出装置VCにおける異常判定及び正常復帰判定プログラムについて図1に示すフローチャートを参照して説明する。
以下、図1に示すサブルーチンにおける異常判定及び正常復帰判定プログラ厶について説明する。メインルーチンがスタートすると、サブルーチンにて開始条件判定処理プログラムが実行される。ステップ100において、エンジンが暖機後か否かが判定される。
エンジン水温ethw>=75℃、すなわち、エンジンが暖機されたか否かが判定される。なお、判定値となるエンジン水温は75℃に限定されず、この値は試験によって決定されるものである。ここで否定(NO)ならば、すなわち、暖機が完了していなければ、元のルーチンへ戻る。ステップ100において、肯定(YES)ならばステップ110へ進む。ステップ110において、車速が所定値A(例えば20km/h)か否かを判定する。否定なら元のルーチンへ戻る。肯定ならば、目標バルブタイミング設定手段に相当するステップ120へ進み、目標変位角度を一定時間B(例えば、1秒間)直前の変位変位角度より大きく変更する。変位角度量はマップで与えられた大きさより大きく設定される。
続いて、実バルブタイミング検出手段に相当するテップ130へ進み、目標変位角度と実変位角度とを比較して差の絶対値を求める。続いてステップ140へ進み、その差が異常判定値(例えば、10°)より大きいか否かを判定する。肯定ならば、ステップ150へ進み、異常差の継続時間が判定値を超えたかどうかを確認する。続いてステップ160へ進み、VVT異常フラグをONにする。プログラム上ではwxdvt=ONにする。ステップ170へ進み、異常と判定し、警告する。
ステップ140において、否定ならば、ステップ180へ進み、差が正常判定値未満か否かを判定する。肯定ならば、ステップ190へ進み、正常差継続時間が判定値以上ならばVVT正常フラグをONにする。プログラム上ではwxdvt=ONとする。ステップ210へ進み、正常として処理される。この結果、車速が所定値になったときに、意図的に目標変位角度を大きく変位させ、VVTが追従するかをみているので、検出条件が早く成立するので異常検出を早めることができる。
実施例1のサブルーチンとして実行されるVVT異常判定処理プログラムのフローチャートである。 実施例1のガソリンエンジンシステムの概略構成図である。 実施例1の可変バルブタイミング機構の概略構成図である。 実施例1のバルブタイミング制御装置の異常検出にかかる制御ブロック図である。 従来のバルブタイミング制御装置の異常検出装置における制御ブロック図である。 従来のサブルーチンとして実行されるフェイル判定処理ブログラムのフローチャートである。
符号の説明
M8:運転状態検出手段
M9:目標バルブタイミング決定手段
M10:可変バルブタイミング機構
M11:バルブタイミング検出手段
M12:バルブタイミング制御手段
120:目標バルブタイミング設定手段
130:実バルブタイミング検出手段

Claims (1)

  1. 内燃機関のクランクシヤフトの回転に同期して所定のタイミングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通路および排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブおよび排気バルブと、前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出手段と、その運転状態検出手段によって検出された内燃機関の運転状態に応じた目標バルブタイミングを決定するための目標バルブタイミング決定手段と、前記吸気弁または前記排気弁のうち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更させる可変バルブタイミング機構と、その可変バルブタイミング機構が配設されている側におけるバルブの実バルブタイミングを検出するためのバルブタイミング検出手段と、そのバルブタイミング検出手段によって検出される実バルブタイミングを、前記目標バルブタイミング決定手段によって決定された目標バルブタイミングに収束させるよう前記可変バルブタイミング機構を制御するためのバルブタイミング制御手段と、所定車速時に目標バルブタイミングを所定時間の間は第1所定値に保持する目標バルブタイミング設定手段と、実際のバルブタイミングを検出するための実バルブタイミング検出手段と、からなり、
    前記目標バルブタイミングと前記実バルブタイミングとの差を算出し、その差が第1所定値より大きければ異常と判定し、前記差が第2所定値より小さいとき正常と判定することを特徴とするバルブタイミング制御装置の異常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023051604A1 (zh) * 2021-09-29 2023-04-06 李健 发动机进排气通用气阀

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