JP2005146006A - シートモールディングコンパウンド - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートモールディングコンパウンド(SMC)端部が不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しや収納後にガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出しがなく、良好な成形品が得られるSMCを提供する。
【解決手段】 ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くしてなるSMC。その製造工程においてガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置される。
【選択図】 図2
【解決手段】 ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くしてなるSMC。その製造工程においてガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シートモールディングコンパウンド(以下、SMCと称する)にの関する。
SMCは、ビニル系単量体に希釈させた不飽和ポリエステルに、添加剤として低収縮剤、硬化剤、重合禁止剤、充填剤、増粘剤、離型剤、さらには着色剤等を混ぜた不飽和ポリエステル組成物にガラス繊維基材を含浸させてシート状にして両側をキャリアフィルムで覆い、熟成して半固形化させた複合プラスチック成形材料である。このSMCは、金型に載置して加圧加熱成形することにより、機械的強度に優れた性質を有する強化プラスチック(FRP)が得られ、浴槽、パネル組立式貯水槽、浄化槽等のSMC成形品として製造される。
図1にSMC製造装置の概略模式図を示す。SMCの製造は図1のような装置により、一般に次のように行われる。2枚のセパレートフィルム1、1’のそれぞれ片面に図示しない供給装置により液状の不飽和ポリエステル組成物2、2’を供給し、塗布装置であるドクターブレード6、6’を用いて粘性のある液状不飽和ポリエステル組成物1、1’をほぼ均一厚に伸展させて塗布する。このときに不飽和ポリエステル組成物の塗布幅は、所定の幅に設置された側壁ガイド8により制御される。次に強化材であるガラスロービング3をチョッパー4で裁断したガラス繊維基材を一方のセパレートフィルム1’の塗布面に均一に配置する。この均一な配置を乱さないようにしながらガラスロービング3の上から更に残りのセパレートフィルム1を重ね、圧縮用ロール等の含浸装置5によりガラスロービング3に液状不飽和ポリエステル組成物2、2’を十分含浸させる。これを巻き取り装置7でロール状に巻き取り、図示しない加熱装置により40℃前後で十数時間加熱する。加熱により液状不飽和ポリエステル組成物にべたつきがなくなるまで粘度を増加させて製造を完了する。
セパレートフィルム上に均一に塗布した不飽和ポリエステル組成物とこの塗布面に散布するガラス繊維基材は、散布時にガラス繊維基材が塗布面からはみ出すため、これを防止するために、一般にガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部の高さ方向にガラス繊維基材誘導用板9を設置している。
しかしながら、従来のSMC製造方法では、上記のガラス繊維基材誘導板と不飽和ポリエステル組成物塗布端面との調整を誤った場合等には、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しや収納後にガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出し等の問題が発生し、成形時に不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材が混入した場合には成形品のフクレ・外観不良等の欠陥となり、ガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物が混入した場合は、ピンホール・強度低下等の欠陥となる。
即ち、ガラス繊維基材誘導板を、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置した場合、SMCはガラス繊維基材散布後の圧縮用ロール等による含浸装置にて圧縮され、ガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物が染み出してしまう。そこで、ガラス繊維基材誘導板は、一般的に不飽和ポリエステル組成物塗布端面に対し若干外側に設置されるが、この調整を誤った場合には、上記の不具合が発生し成形欠陥の原因となる。
本発明はかかる課題に対し鑑みてなされたものであり、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置しても、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しや収納後にガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出し等の問題が発生しないSMCを製造することを目的とする。
本発明は、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くしてなるシートモールディングコンパウンド(SMC)に関する。
SMCの製造方法において、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くし且つガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置することにより、SMC端部が良好でピンホール・フクレ等の成形欠陥の発生を低減できる。
本発明におけるSMCは、セパレートフィルムの片面に液状不飽和ポリエステル組成物を塗布する塗布装置と、1枚のセパレートフィルムの該液状不飽和ポリエステル組成物を塗布した面にガラスロービングを1インチ(25.4mm)以下に裁断し、ガラス繊維基材として均一に散布・供給する供給装置と、該ガラス繊維基材の上から液状不飽和ポリエステル組成物を塗布したもう1枚のセパレートフィルムを塗布面が対向するように重ねてガラス繊維基材を挟み、ガラス繊維基材に液状不飽和ポリエステル組成物を含浸させる含浸装置と、該ガラス繊維基材を挟んだセパレートフィルムの巻き取り装置とを含むSMCの製造装置を用い、2枚のセパレートフィルムのそれぞれ片面に塗布装置を用いて液状不飽和ポリエステル組成物を塗布し、次いで1枚のセパレートフィルムの該液状不飽和ポリエステル組成物塗布面にガラス繊維基材を配置し、該ガラス繊維基材の上からもう一方のセパレートフィルムを塗布面が対向するように重ねてガラス繊維基材を挟み、ガラス繊維基材に該液状不飽和ポリエステル組成物を含浸させた後、該ガラス繊維基材を挟んだセパレートフィルムを巻き取り、巻き取ったセパレートフィルムを加熱するSMCの製造方法において、SMC端部が、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しや収納後にガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出しのないSMCを製造する製造方法することができる。
次に本発明の実施の形態ついて具体的に説明する。
本発明におけるSMCは、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くしてなるものであるが、その製造工程においてガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置される。これにより、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しや収納後にガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出しが発生しないSMCを得ることができる。なお、製造工程のほとんどは図1に示すとおりである。
図2に本発明のSMC製造方法により得られるSMC断面の構成模式図を示す。ここに示されるように、ガラス繊維基材3を配置しておく1枚のセパレートフィルム1’への不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルム1への不飽和ポリエステル組成物2塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くし且つガラス繊維基材を配置しておく1枚のセパレートフィルム1’への不飽和ポリエステル組成物2’の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置することにより、圧縮用ロール等による含浸装置にて圧縮される前のSMC端部の不飽和ポリエステル組成物は、両端部を各々10〜50mm半分の量となり、圧縮用ロール等による含浸装置にて圧縮された後にもガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出しが発生しない。
また、ガラス繊維基材誘導は、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置されているため、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出しのない良好なSMCが得られる。
本発明の液状不飽和ポリエステル組成物は、ビニル系単量体で希釈された不飽和ポリエステルを主成分とし、これに熱可塑性樹脂、有機物充填剤を含有させ、均一に混合させたものである。液状不飽和ポリエステル樹脂組成物には、以上の成分の他にさらに添加剤として硬化剤、重合禁止剤、増粘剤、離カ型剤、さらには必要に応じて着色剤等が配合される。なお、上記した添加剤の添加順序は、特に制限されるものでない。
上記の液状不飽和ポリエステル組成物のうち、不飽和ポリエステルは、多価アルコールと不飽和多塩基酸、飽和二塩基酸を重縮合させて得られるものであり、多価アルコールには、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4ーブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタンジオール、1,6ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールA、グリセリン等が用いられる。不飽和多塩基酸には、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等が用いられ、飽和二塩基酸には、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、セバシン酸、コハク酸、テトラクロロ無水フタル酸、アゼライン酸等が用いられる。
重縮合で得られた不飽和ポリエステルを希釈させるビニル系単量体は、重合性の二重結合を有しているものであり、重合性のビニル系単量体には、スチレン、クロロスチレン、t−ブチルスチレン、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン等が用いられる。
上記のようにして得られるビニル系単量体で希釈された不飽和ポリエステルには、必須成分として熱可塑性樹脂が加えられる。熱可塑性樹脂は、成形品の収縮を防止する低収縮剤の役目を果たすものであり、この熱可塑性樹脂として、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ブタジエンゴム、スチレン/酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート等を用いることができる。そしてこれら熱可塑性樹脂は、ビニル系単量体で希釈された不飽和ポリエスエルとの相溶性をよくするために、ビニル系単量体で溶解させて溶液として用いられる。
また、ビニル系単量体で希釈された不飽和ポリエステルには、充填剤が加えられる。充填剤としては、通常SMCに広く用いられる炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、タルク、シリカ等を用いることができる。
上記の液状不飽和ポリエステル組成物には、補強材であるガラス繊維基材が含浸され、増粘剤により熟成工程を経て、増粘させSMCとなる。
液状不飽和ポリエステル組成物には、さらに硬化剤、重合禁止剤、増粘剤、離型剤、さらには着色剤等の添加剤が配合される。そして、硬化剤には、ターシャリー(tと略す)ーブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボーネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルカーボーネート、t−アミルパーオキシベンゾエート、またはt−ヘキシルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物が用いられる。
また、重合禁止剤には、パラベンゾキノン、ヒドロキノン、メタジニトロベンゼン、パラフェニルジアミン、または2,6ジtーブチル4ーメチルフェノール等が用いられ、増粘剤には、アルカリ土類金属の酸化物または水酸化物として、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、または水酸化カルシウム等、離型剤には、ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、またはステアリン酸マグネシウム等、着色剤には、顔料または染料等が用いられる。
以上のような成分の液状不飽和ポリエステル組成物を、2枚のセパレートフィルムのそれぞれ片面に塗布装置を用いて塗布し、次いで1枚のセパレートフィルムの該液状不飽和ポリエステル組成物塗布面にガラス繊維基材を配置し、該ガラス繊維基材の上からもう一方のセパレートフィルムを塗布面が対向するように重ねてガラス繊維基材を挟み、ガラス繊維基材に該液状不飽和ポリエステル組成物を含浸させた後、該ガラス繊維基材を挟んだセパレートフィルムを巻き取り、巻き取ったセパレートフィルムを加熱し、本発明のSMCが得られる。
実施例1〜5(SMCの作製)
表1に示す組成の液状不飽和ポリエステル樹脂組成物をベースに、図1に示されるようなSMC製造装置(米国 エンテック社製)にて、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置し、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10mm、25mm、50mmの3種類に可変し、更にガラス繊維含有率の設定を替えてSMCを作製した。
表1に示す組成の液状不飽和ポリエステル樹脂組成物をベースに、図1に示されるようなSMC製造装置(米国 エンテック社製)にて、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置し、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10mm、25mm、50mmの3種類に可変し、更にガラス繊維含有率の設定を替えてSMCを作製した。
なお、各成分の材料には次のものを使用した。ビニル系単量体のうちスチレンで希釈された不飽和ポリエステル(ポリセットPSー9415、日立化成工業株式会社製、商品名)、熱可塑性樹脂にポリスチレン(デンカスチロール、電気化学工業株式会社製、商品名)、硬化剤にt−ブチルパーオキシベンゾエート(パーブチルZ、日本油脂株式会社製、商品名)、重合禁止剤にパラベンゾキノン(PBQ、精工化学株式会社製、商品名)、離型剤にステアリン酸亜鉛(ジンクステアレート、日本油脂株式会社製、商品名)、充填材として水酸化アルミニウム(CW308、住友化学株式会社製、商品名)、増粘剤に酸化マグネシウム(キョウワマグ#20、協和化学工業株式会社製、商品名)及び浴槽用ガラスロービング(RS 480PG−580JH、日東紡績株式会社製、商品名)を用いた。
このようにして作製したSMCを目視にて端部の不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出し具合、即ち端部ガラス繊維の未含浸とガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出し具合、即ち端部ガラス繊維を含まない樹脂状態を観察した。更に、成形時のピンホール・フクレ等の成形欠陥発生率を評価した。
得られたSMCは、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mmの範囲で狭くすることによりガラス繊維含有率を変えても良好なSMCが得られ、成形欠陥の発生もなかった。
比較例1〜4
前述の実施例と同様にして表2に示すように、セパレートフィルムの塗布短縮幅を変えてSMCを作製し評価した。
前述の実施例と同様にして表2に示すように、セパレートフィルムの塗布短縮幅を変えてSMCを作製し評価した。
その結果、表2に示すようにガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を0〜10mm未満狭くした場合においては、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物の塗布幅方向に対する端部とガラス繊維基材誘導板の内面とが面位置に設置することにより、不飽和ポリエステル組成物に含浸されていないガラス繊維基材のはみ出し具合、即ち端部ガラス繊維の未含浸は良好なものの、ガラス繊維基材を含まない不飽和ポリエステル組成物の染み出し具合、即ち端部ガラス繊維を含まない樹脂状態において若干の染み出しが観察された。
また、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を55mm以上狭くした場合においては、端部の不飽和ポリエステル組成物量が少なく端部ガラス繊維基材の未含浸が観察され、いずれの場合においても成形欠陥は2倍以上発生した。
1、1’:セパレートフィルム
2、2’:不飽和ポリエステル組成物
3:ガラスロービング
4:チョッパー
5:含浸装置
5、6’:ドクターブレード
7:巻き取り装置
8,8’:側壁ガイド
9:ガラス繊維基材誘導板
2、2’:不飽和ポリエステル組成物
3:ガラスロービング
4:チョッパー
5:含浸装置
5、6’:ドクターブレード
7:巻き取り装置
8,8’:側壁ガイド
9:ガラス繊維基材誘導板
Claims (1)
- 本発明は、ガラス繊維基材を配置する1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅に対し、もう1枚のセパレートフィルムへの不飽和ポリエステル組成物塗布幅の両端部を各々10〜50mm狭くしてなるシートモールディングコンパウンド。
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JP2003381231A JP2005146006A (ja) | 2003-11-11 | 2003-11-11 | シートモールディングコンパウンド |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015060299A1 (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-30 | 三菱レイヨン株式会社 | プリプレグの製造方法 |
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2003
- 2003-11-11 JP JP2003381231A patent/JP2005146006A/ja active Pending
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WO2015060299A1 (ja) * | 2013-10-22 | 2015-04-30 | 三菱レイヨン株式会社 | プリプレグの製造方法 |
JP5822033B2 (ja) * | 2013-10-22 | 2015-11-24 | 三菱レイヨン株式会社 | プリプレグの製造方法 |
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