JP2005144430A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被洗浄物にダメージを与えることなしに大量の被洗浄物を高度の洗浄効果のもとに効率的に洗浄することができ、しかも、ハードディスク等の被洗浄物に形成される巣穴やねじ穴内の汚れを効率的に除去することができる洗浄装置を提供する。
【解決手段】 洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、前記搬送手段は、ロールに張設される無端環状のネットベルトを二段に配設して成る挟持搬送コンベアから成り、前記挟持搬送コンベアのネットベルトで前記被洗浄物を挟持して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、前記搬送手段は、ロールに張設される無端環状のネットベルトを二段に配設して成る挟持搬送コンベアから成り、前記挟持搬送コンベアのネットベルトで前記被洗浄物を挟持して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、洗浄剤、プレリンス液、純水を含む洗浄液で電子部品等を洗浄する洗浄装置に関する。
電子部品等の洗浄は、槽を設けて気中にて洗浄液を吹き付ける方法、液中にてノズル等により洗浄液の噴流を吹き付ける方法、液中にて超音波をかける方法などにより行われていた。
しかしながら上記従来の洗浄方法では、被洗浄物に対し液の吹き付けの強弱或いは超音波の当たり方の強弱が生じてしまい、洗浄むらが発生しやすく、被洗浄物をむらなく洗浄することは難しかった。
特に、袋穴や微細な凹凸が多い平型の射出成形品、例えばハードディスクカバー(以下、「ベース」という。)を洗浄する場合には、以下のような問題があった。
ベースaを射出成形するときには、図13(a)のようにいわゆる巣穴(気路)a1が成形体内部に発生するのは不可避である。したがって、同図(b)のようにベースaにねじ穴a2を形成して該ねじ穴a2と巣穴a1とを連通した場合には、ねじ穴加工に使用される切削油がねじ穴a2を通して巣穴a1内に侵入し、ベースaの使用時には巣穴a1内の油分bがハードディスク筺体内にしみ出してハードディスクの読み取りに悪影響を与えることになる。
しかしながら、巣穴a1は微細な構造であり、しかも、該巣穴a1はねじ穴a2の穴軸と交差して形成されているので、吹き付け洗浄では洗浄水が巣穴a1に達し難く、巣穴a1内の油分を除去することができないという問題があった。また、超音波洗浄では巣穴a1内の油分をある程度除去することは可能であるが、被洗浄物が損傷し、特にベースaがアルミニウムを材質とするような部品の場合には、巣穴a1のみならず被洗浄物全体に微細なマイクロクラックが入るという問題があった。
なお、洗浄用の注射針によってねじ穴a2をひとつひとつ洗浄することも考えられるが、極めて非効率的なものになるという問題があった。
本発明は、被洗浄物にダメージを与えることなしに大量の被洗浄物を高度の洗浄効果のもとに効率的に洗浄することができ、しかも、ハードディスク等の被洗浄物に形成される巣穴やねじ穴内の汚れを効率的に除去することができる洗浄装置を提供する。
本発明の洗浄装置は、洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、前記搬送手段は、ロールに張設される無端環状のネットベルトを二段に配設して成る挟持搬送コンベアから成り、前記挟持搬送コンベアのネットベルトで前記被洗浄物を挟持して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする。
また、本発明の洗浄装置は、洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、前記搬送手段は、スプロケットに掛け渡される無端環状のチェーンと、被洗浄物の搬送手段とを備え、前記チェーンからは該チェーンの長さ方向に適宜間隔で吊り体が突設され、該吊り体に前記被洗浄物を吊して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする。
また、前記シューターを洗浄槽の洗浄液中に浸漬状態に設置し、この浸漬設置状態に於いて、シューター内に洗浄液を強制流通させ、該シューター内を被洗浄物を連続的又は断続的に走行移動させながら強制流通洗浄液との接触により洗浄を行うことができる。
また、本発明の洗浄装置は、洗浄通路内を移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、前記被洗浄物が前記シューターの前記洗浄通路内を走行移動する前に、前記被洗浄物に設けられた穴部に向けて洗浄液を噴射して前記穴部を洗浄する、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズルを備えたことを特徴とする。
また、前記直進型噴液ノズルを、その噴流が洗浄液中で失速することなく前記被洗浄物の穴部内に到達するように設定し、前記直進型噴液ノズルから前記洗浄液中の前記被洗浄物の穴部に向けて前記洗浄液を噴射するのが望ましい。
また、前記直進型噴液ノズルから噴流をパルス噴射するのが望ましい。
被洗浄体を一対のネットベルトで挟持して前記シューター内を搬送するので、大量の被洗浄物を洗浄液強制流通手段で連続洗浄して被洗浄物を効率的に洗浄することができる。
搬送手段は、チェーンの吊り体に被洗浄物を吊して前記シューター内を搬送するものであるので、被洗浄物を効率的に洗浄することができる。
また、シューター内では、強制流通洗浄液が被洗浄物の表面を流れて負圧が生じ、該負圧によって巣穴やねじ穴内の汚れを吸引除去でき、したがって、ねじ穴の数が多く、位置が製品ロットによって異なるベースのような被洗浄体に対しては特に有効なものになる。
また、前記被洗浄物が前記シューターの前記洗浄通路内を走行移動する前に、前記被洗浄物に設けられた穴部に向けて洗浄液を噴射して前記穴部を洗浄する、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズルを備えたので、前記シューター内を移動走行させる前に、直進型噴液ノズルによる噴流衝撃によって前記穴部内に付着したオイル等の汚れやバリを除去して強制流通洗浄液の通りを良くすることができる。こうすることで、特に前記穴部内に連通して形成された巣穴の入り口がバリ等で塞がれている場合に、このバリ等を除去して巣穴の入り口を開くことができる。したがって、前記被洗浄物が前記シューター内を走行移動して前記被洗浄物表面を強制流通洗浄液が流れることにより前記穴部内に負圧が生じたときには、前記穴部と連通する巣穴内の汚れが、前記穴部内の汚れ等によって邪魔されず吸引除去され、巣穴内の汚れを効果的に洗浄することができる。
また、前記直進型噴液ノズルを、その噴流が洗浄液中で失速することなく前記被洗浄物の穴部内に到達するように設定し、前記直進型噴液ノズルから前記洗浄液中の前記被洗浄物の穴部に向けて前記洗浄液を噴射すれば、前記被洗浄物の穴部に付着した油分等の汚れを噴流衝撃によって洗浄液中に浮遊させることができ、その結果、ミスト状の汚れが空気中に飛散して作業環境が悪化するのを防止することができる。また、洗浄液槽を密封構造にする必要がなく、装置の簡易化が図れる。
また、前記直進型噴液ノズルから洗浄液をパルス噴射すれば、前記被洗浄物の穴部の汚れ等を更に効率的に除去することができる。
以下に本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
実施形態1
図1乃至図3は実施形態1を示す。洗浄装置は、ベース(被洗浄物の一例)aを洗浄剤で洗浄するための洗浄槽1aと、ベースaをプレリンス液でプレリンスするためのプレリンス槽1bと、ベースaを純水で仕上げリンスするための仕上げリンス槽1cと、リンスされたベースaを熱風で乾燥するための乾燥槽1dと、シューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、ベースaは搬送手段によって各槽1a〜1d内をジグザグ線状に走行移動され、走行移動中に洗浄及び乾燥が行われる。
図1乃至図3は実施形態1を示す。洗浄装置は、ベース(被洗浄物の一例)aを洗浄剤で洗浄するための洗浄槽1aと、ベースaをプレリンス液でプレリンスするためのプレリンス槽1bと、ベースaを純水で仕上げリンスするための仕上げリンス槽1cと、リンスされたベースaを熱風で乾燥するための乾燥槽1dと、シューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、ベースaは搬送手段によって各槽1a〜1d内をジグザグ線状に走行移動され、走行移動中に洗浄及び乾燥が行われる。
前記搬送手段は、無端環状の上下二段のネットベルト(メッシュベルトともいう。)3,4を備えた挟持搬送コンベア5から成り、ネットベルト3,4でベースaを挟持してシューター2内を搬送するようになっている。下段のネットベルト3は各槽1a〜1dの内側の底部に設置されたガイドロール6と各槽1a〜1dの外側に配設されたガイドロール7及び駆動ロール7aに張設され、上段のネットベルト4はガイドロール8と駆動ロール8aに張設されている。なお、ネットベルト3,4はポリエステルやポリプロピレン等の材質で形成されている。
上下二段のネットベルト3,4の重なり部分は、ローラ6,7によってジグザグ状に搬送され、該重なり部分の始端部及び終端部にはベースaの搬入部9及び搬出部10が形成されている。
図2のように下段のネットベルト3の両側には、ベースaの横ずれを防止するためのサイド保持体11が取り付けられ、サイド保持体11は、ネットベルト3の屈曲に対応できるように短片材11aをピンで連結して形成され、ネットベルト3の両側のサイド保持体11同士はセパレータ12で連結されている。
図2のように下段のネットベルト3の両側には、ベースaの横ずれを防止するためのサイド保持体11が取り付けられ、サイド保持体11は、ネットベルト3の屈曲に対応できるように短片材11aをピンで連結して形成され、ネットベルト3の両側のサイド保持体11同士はセパレータ12で連結されている。
洗浄槽1a〜1c内には、洗浄液が所定の液面高さを常時保持するように収容され、洗浄液の液中には、シューター2がそれぞれ設置されている。
図3のようにシューター2はネットベルト3,4及び該ネットベルト3,4で挟持されたベースaを走行移動でき且つ周囲が密閉された洗浄通路2aを備え、周壁には、洗浄通路2a内に於いて、洗浄液を強制流通させるためのスリット状の噴口2bが設けられている。
前記強制流通手段は、図1のようにシューター2の噴口2bから洗浄通路2a内に洗浄液を噴入し、且つ洗浄液を循環させるためのポンプP及び導管13を備え、該ポンプPは導管13及び噴口2bを通して洗浄通路2a内に洗浄液を噴入し、該洗浄通路2a内に於いて、洗浄液を強制流通させ、洗浄通路2a内ではポンプPの作動により噴口2bを通じて噴入される洗浄液により液流が強制的に形成される。
ベースaはジグザグ線状に走行移動する間に、洗浄槽1a〜1c内に於いて、シューター2内の洗浄通路2a内を通過し、この通過の間に強制流通する洗浄液とそれぞれ接触し、この接触の間に洗浄を受け、洗浄後は乾燥槽1bで乾燥される。
ベースaは、シューター2内の洗浄通路2a内に於いて、強制流通の洗浄液とネットベルト3,4の網目を通じて接触し、この接触の間にベースaの表面だけでなくその表面の凹凸部分やねじ穴a2の内壁に開口する巣穴a1等に付着している汚染物質は洗浄液の流勢によって強制的に洗い流され、ベースa全体をむらなく洗浄することができる。また、この洗浄は流通状態の洗浄液との接触洗浄であるので、ベースaにダメージを与えることがなく、品質を低下させることなしに高度の洗浄効果が得られる。また、強制流通状態の洗浄液中をベースaが通過するので、この通過の間に洗浄液が狭い隙間であっても強制的に浸入する。シューター2は、洗浄液の回収を行うために、通常は図示の実施形態に示すように、洗浄槽1a〜1c内の洗浄液の液中に浸漬設置される。
シューター2の洗浄通路2a内に洗浄液を噴入すると、図4の矢印Xで示す洗浄液の噴流がベースaの表面を流れることによってねじ穴a2内に負圧が生じ、該負圧によってねじ穴a2内や巣穴a1内の油分等の汚れが矢印Yのように吸引されて除去される。
シューター2の洗浄通路2aの開口面積は、ネットベルト3,4及び該ネットベルト3,4で挟持されるベースaをフリーに走行移動させる大きさがあればよく、また断面形状は、ベースaを挟持した状態のネットベルト3,4と略々相似形が適当である。
シューター2の洗浄通路2aの有効開口面積〔開口面積−被洗浄物の有効断面積(最大断面積)〕は、これがあまり小さすぎると、洗浄液量が不足し、更には筒内での流水抵抗ひいては水圧損失のために、洗浄液の所定の流速を確保することが難しくなり、一方あまり大きすぎても、強制流通手段への負担が増大するだけで洗浄効果の向上は余り期待できないので、ベースaを挟持した状態のネットベルト3,4の有効断面積の0.1〜0.5倍程度の範囲内から適宜選択決定すればよい。
また、洗浄通路2a内に於ける洗浄液の強制流通を良好に行わせるために、噴口2bはシューター2の周壁部の複数箇所、例えば図示の例では4ヶ所に軸方向に等間隔を隔てて設置されている。また、噴口7は、被洗浄物の片面洗浄で充分の場合には、被洗浄面側の片側に設けるだけで充分であるが、両面洗浄を必要とする場合には、両側に設ければよい。
また、噴口2bからベースaに向けて噴流を短い周期でパルス噴射を行うように構成されている。このように断続噴射をすれば、連続噴射よりも洗浄効率を向上させることができ、ベースに設けられた穴の内部の汚れやバリ等を効果的に除去することができる。なお、パルス噴射は、1パルス当たり4MPa(瞬間最大圧力)の圧力で0.4秒間噴射し、パルス噴射間隔を0.4秒とするのが好ましく、パルス噴射は、1〜30秒間にわたって行うのが好ましい。
シューター2内に於ける洗浄液の流速は、あまり遅すぎると所定の洗浄効果を得ることが難しくなり、一方早すぎるとベースaの品質に悪影響を与える恐れがあるので、通常は0.5〜50m/sec、好ましくは3〜30m/sec、より好ましくは10〜30m/sec程度の範囲内から適宜選択される。
乾燥槽1d内のシューター2にはヒータH及びブロワーBによって供給管14を通じて乾燥空気が供給され、噴口2bを通して洗浄通路2a内に噴入される乾燥空気によってベースaを乾燥する。
このように構成される洗浄装置によれば、搬送手段の搬入部9の手前でネットベルト3に載せられるベースaは、搬入部9からネットベルト3,4で挟持されてシューター2内に導かれ、洗浄から乾燥までの工程を経て搬出部10から搬出され、また、ベースaは、連続的にネットベルト3,4間に搬入されることによって連続洗浄が行われる。
実施形態2
図5乃至図9は実施形態2を示す。本実施形態の洗浄装置は、図5のように洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備えている。
図5乃至図9は実施形態2を示す。本実施形態の洗浄装置は、図5のように洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備えている。
搬送手段は、スプロケット15に掛け渡される無端環状のチェーン16を備え、図6のように該チェーン16のリンク16aを連結するピン16bの端部からはL字状の吊り体17が突設されている。なお、洗浄前のベースaは搬入部9で吊り体17に吊り下げられ、洗浄乾燥済みのベースaは搬出部10で吊り体17から外される。
シューター2の洗浄通路2aの開口面積は、チェーン16、吊り体17及び該吊り体17に吊されるベースaをフリーに走行移動させる大きさがあればよく、また断面形状は、図8のように吊り体17でベースaを吊した状態のチェーン16と略々相似形が適当である。
なお、第1の実施形態と同一又は類似の部分については、第1の実施形態に付された符号と同じ符号を図面に付すことによりその部分の説明を省略する。
図9のようにシューター2には、スリット状の噴口2bに代えてノズル2cを設けるようにしても良く、これは実施形態1についても同様である。
このように構成される洗浄装置によっても、大量の被洗浄体aの連続洗浄が可能になる。
実施形態3
図10及び図11は本実施形態の洗浄装置を示す。本実施形態の洗浄装置は、実施形態1と同様に、洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、各槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、更に、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズル18を備え、直進型噴液ノズル18と各槽1a〜1cとの間は導管13aで接続され、導管13aの途中には槽1a〜1d内の洗浄液を吸引加圧して直進型噴液ノズル1に供給するポンプPが設けられている。
実施形態3
図10及び図11は本実施形態の洗浄装置を示す。本実施形態の洗浄装置は、実施形態1と同様に、洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、各槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、更に、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズル18を備え、直進型噴液ノズル18と各槽1a〜1cとの間は導管13aで接続され、導管13aの途中には槽1a〜1d内の洗浄液を吸引加圧して直進型噴液ノズル1に供給するポンプPが設けられている。
直進型噴液ノズル18は、各槽1a〜1cの洗浄液の液面よりも上方に位置して空気中においてベースaのねじ穴a2に向けて洗浄液を噴射できるようになっており、直進型噴液ノズル18によって洗浄液の噴流をベースaのねじ穴a2にねらい撃ちして該噴流の衝撃によってねじ穴a2を洗浄する。
直進型噴液ノズル18によってねじ穴a2を洗浄した後は、実施形態1の説明のように、シューター2内の洗浄通路2a内に於いては、シューター2の洗浄通路2a内に洗浄液を噴入することにより、ベースaの表面だけでなくその表面の凹凸部分等を洗浄することができる。また、洗浄液の噴流がベースaの表面を流れることによってねじ穴a2内に負圧が生じてねじ穴a2と連通する巣穴a1内の油分等の汚れが吸引除去される。
ベースaの厚さは一定ではなく、ねじ穴a2はベースaの厚肉部分に形成され、第厚肉部分には前記巣穴が集中して形成されるので、直進型噴液ノズル18によってねじ穴a2を予め洗浄しておくことは、その後シューターにより洗浄するときに、ねじ穴a2への洗浄液の通りが良くなってハードディスクaの前記巣穴からの油分等の汚れをスムーズに吸引除去できることとなる。
直進型噴液ノズル18の噴射口から洗浄液の噴射圧は通常0.5〜10MPa程度、好ましくは2〜5MPaである。なお、当該噴射をパルス噴射にすれば、連続噴射よりも洗浄効率が向上して被洗浄物aの穴部a1内の汚れやバリ等が効果的に除去される。その際、パルス噴射は、例えば、1パルス当たり通常0〜5MPaの圧力範囲内で約1秒間噴射し、パルス噴射間隔は0.5〜2秒間とするのが好ましく、パルス噴射は30秒以上にわたって行うのが好ましい。
このように、空気中において直進型噴液ノズル18から洗浄液を噴射すれば、後述の実施形態4のように洗浄液中において直進型噴液ノズル18から洗浄液を噴射に較べて洗浄効果が大きくなる一方、オイルミスト等の飛び散るという問題が生じるが、各槽1a〜1dに飛散防止用の覆い体を設けることによって解消できる。
前記搬送手段によるベースaの搬送速度は、通常0.1〜1m/分程度、好ましくは0.5m/分程度である。なお、ベースaを連続的走行させても良いし、断続的に走行させても良い。
実施形態4
本実施形態の洗浄装置は、図12のように洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、各槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、更に、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズル18を備え、直進型噴液ノズル18は各槽1a〜1d内の洗浄液中に配設されて該洗浄液中においてベースaのねじ穴a2に向けて洗浄液を噴射する。また、直進型噴液ノズル18は、その噴流が洗浄液中でも失速することなくベースaのねじ穴a2内に到達してねじ穴a2内の汚れを落とすことができるようにするように設定されている。
実施形態4
本実施形態の洗浄装置は、図12のように洗浄槽1aと、プレリンス槽1bと、仕上げリンス槽1cと、乾燥槽1dと、各槽1a〜1d内に配設されるシューター2と、洗浄液強制流通手段と、搬送手段とを備え、更に、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズル18を備え、直進型噴液ノズル18は各槽1a〜1d内の洗浄液中に配設されて該洗浄液中においてベースaのねじ穴a2に向けて洗浄液を噴射する。また、直進型噴液ノズル18は、その噴流が洗浄液中でも失速することなくベースaのねじ穴a2内に到達してねじ穴a2内の汚れを落とすことができるようにするように設定されている。
噴液ノズル1,1Aの噴射衝撃によって被洗浄物aから引き離されてミスト状となった汚れ分やバリは洗浄液中に浮遊し、汚れ分等は導管13の途中に設けられるフィルタによって除去される。
直進型噴液ノズル1の噴射口から被洗浄物aの穴部a1に向けて噴流を噴射する。この際、洗浄液の噴射圧は通常0.5〜10MPa程度である。なお、当該噴射をパルス噴射にすれば、連続噴射よりも洗浄効率が向上して被洗浄物aの穴部a1内の汚れやバリ等が効果的に除去される。その際、パルス噴射は、例えば、1パルス当たり通常0.5〜10MPaの圧力範囲内で約1秒間噴射し、パルス噴射間隔は0.1〜5秒間とするのが好ましく、パルス噴射は0.1秒以上にわたって行うのが好ましい。
直進型噴液ノズル18によってねじ穴a2を洗浄した後は、上述のようにシューター2内においてベースa表面やねじ穴a2内や巣穴a1内の油分等の汚れが除去される。
本実施形態によれば、洗浄液中で噴射洗浄を行うので、洗浄液中にオイルミスト等の汚れやバリを浮遊させることができて空気中に飛散するのを防止できる。
なお、実施形態3及び実施形態4の搬送手段及びシューターとして、実施形態2に記載されたものを用いても良い。
本願発明の洗浄装置により、下記の条件でベースaの洗浄を行った(実施例)。また、以下の従来装置により、下記の条件でシューター2を使用せずにベースaの洗浄を行った。
(1)気中シャワー洗浄装置による洗浄方法(比較例1)
空気中において、気中シャワー洗浄機のノズルからベースaに向けて洗浄剤液を扇形に噴射して洗浄を行った。
(2)液中ジェット洗浄装置による洗浄方法(比較例2)
洗浄剤液中において、液中シャワー洗浄機のノズルからベースaに洗浄剤液を円錐状に噴射して洗浄を行った。
(3)超音波洗浄装置による洗浄方法(比較例3)
洗浄剤液で満たされた洗浄槽の底面から該洗浄槽内のベースaに向けて超音波を発射させて洗浄を行った。
(1)気中シャワー洗浄装置による洗浄方法(比較例1)
空気中において、気中シャワー洗浄機のノズルからベースaに向けて洗浄剤液を扇形に噴射して洗浄を行った。
(2)液中ジェット洗浄装置による洗浄方法(比較例2)
洗浄剤液中において、液中シャワー洗浄機のノズルからベースaに洗浄剤液を円錐状に噴射して洗浄を行った。
(3)超音波洗浄装置による洗浄方法(比較例3)
洗浄剤液で満たされた洗浄槽の底面から該洗浄槽内のベースaに向けて超音波を発射させて洗浄を行った。
洗浄乾燥後の袋穴、巣穴からの油のしみ出しを目視で確認して、本願発明の洗浄装置及び従来装置による洗浄結果の判定を行った。
洗浄条件及び洗浄結果を表で示す。なお、洗浄剤液としてパインアルファST−100N(荒川化学工業(株)製)の95%水溶液を用いた。
これにより、洗浄剤液による洗浄時間が5分間では、いずれも、良好な洗浄結果は得られないが、洗浄時間が10分間以上になると、実施例では、良好な洗浄結果が得られるが、比較例1,2では、洗浄効果がないことが判明した。なお、比較例3であっても、洗浄時間が10分間以上になると、良好な洗浄結果が得られるが、ベースaにクラックが入っているのが確認された。
a ベース(被洗浄物)
1a〜1d 槽
2 シューター
3,4ネットベルト
5 挟持搬送コンベア
16 チェーン
17 吊り体
18 直進型噴液ノズル
1a〜1d 槽
2 シューター
3,4ネットベルト
5 挟持搬送コンベア
16 チェーン
17 吊り体
18 直進型噴液ノズル
Claims (6)
- 洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、
前記搬送手段は、ロールに張設される無端環状のネットベルトを二段に配設して成る挟持搬送コンベアから成り、前記挟持搬送コンベアのネットベルトで前記被洗浄物を挟持して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする洗浄装置。 - 洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、
前記搬送手段は、スプロケットに掛け渡される無端環状のチェーンと、被洗浄物の搬送手段とを備え、前記チェーンからは該チェーンの長さ方向に適宜間隔で吊り体が突設され、該吊り体に前記被洗浄物を吊して前記シューター内の強制流通洗浄液中を搬送することを特徴とする洗浄装置。 - 前記シューターが洗浄槽の洗浄液中に浸漬状態に設置され、この浸漬設置状態に於いて、前記シューター内に洗浄液が強制流通されることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄装置。
- 洗浄通路内を走行移動する被洗浄体を洗浄するためのシューターと、前記シューターの前記洗浄通路内を洗浄液を強制流通させるための洗浄液強制流通手段と、前記被洗浄物を走行移動させるための搬送手段とを備えた洗浄装置において、
前記被洗浄物が前記シューターの前記洗浄通路内を走行移動する前に、前記被洗浄物に設けられた穴部に向けて洗浄液を噴射して前記穴部を洗浄する、噴流パターンが棒状の直進型噴液ノズルを備えたことを特徴とする洗浄装置。 - 前記直進型噴液ノズルを、その噴流が洗浄液中で失速することなく前記被洗浄物の穴部内に到達するように設定し、前記直進型噴液ノズルから前記洗浄液中の前記被洗浄物の穴部に向けて前記洗浄液を噴射することを特徴とする請求項4に記載の洗浄装置。
- 前記直進型噴液ノズルから噴流をパルス噴射することを特徴とする請求項4又は5に記載の高圧洗浄装置。
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