JP2005141958A - 燃料電池 - Google Patents

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隆 梶原
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Abstract

【課題】 多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いること。
【解決手段】カソードセパレータ22の第2の面22bは、緻密質部である上位領域UAに冷却液流路形成部226、多孔質部40を含む下位領域LAに冷却ガス流路形成部227を備えている。冷却液流路形成部226は、冷却液供給マニホールド形成部223aと冷却液排出マニホールド形成部223bと連通されており、液冷によって燃料電池10を冷却する。冷却ガス流路形成部227は、冷却ガス供給マニホールド形成部224aと冷却ガス排気マニホールド形成部224bと連通されており、空冷によって燃料電池10を冷却する。冷却液流路形成部226と冷却ガス流路形成部227との間には、水分のみの透過を許容する透過質性材料からなる分離シール材60が配置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、単電池からなる燃料電池、または単電池が複数積層されてなる燃料電池に関する。
固体電解質膜型の燃料電池においては、起電反応に伴いカソード側に生成される水分(生成水)による発電効率の低下が問題となっている。そこで、生成水を除去するための技術が種々提案されている。例えば、燃料電池を構成するセパレータの素材に多孔質体(ポーラス)を用いることで、生成水をセパレータに吸い上げる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表平11−508726号公報
しかしながら、上記従来の技術では、燃料電池を冷却する冷却液として不凍液を用いた場合に、セパレータ上を流れる不凍液成分が多孔質体を介して電解質膜に到達し、電解質膜に損傷を与えてしまうおそれがあった。一方、冷却液として純水を使用すれば、氷点下以下の環境下で凍結してしまうため現実的でない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、燃料電池を提供する。本発明の第1の態様に係る燃料電池は、
膜電極接合体と、
液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、前記緻密質部に形成された第1の冷却液流路形成部と前記多孔質部に形成された第1の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第1のセパレータと、
前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、第2の冷却液流路形成部と第2の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第2のセパレータとを備える単電池と、
前記単電池が積層され、前記第1のセパレータの第2の面と前記第2のセパレータの第2の面とが組み合わされた際に、前記第1の冷却液流路形成部と前記第2の冷却液流路形成部とによって形成されると共に不凍液が流れる冷却液流路と、前記第1の冷却ガス流路形成部と前記第2の冷却ガス流路形成部とによって形成されると共に冷却ガスが流れる冷却ガス流路との間に配置されると共に、水分のみを透過する透過性シール材とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る燃料電池によれば、冷却液流路と冷却ガス流路との間に水分のみを透過する透過性シール材を備えるので、多孔質体のセパレータを備える燃料電池において不凍液を冷却液として用いることができる。冷却液中の不凍液成分は、透過性シール材によって冷却ガス流路への移動が阻止され、冷却液中の水分のみが冷却ガス流路へと移動することができる。この結果、多孔質部を介して不凍液成分が膜電極接合体に到達することはなく、膜電極接合体が不凍液成分によって損傷されず、冷却効果の大きな不凍液を冷却液として用いることができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第2のセパレータは、液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記第2の冷却液流路形成部は前記緻密質部に形成され、前記第2の冷却ガス流路形成部は前記多孔質部に形成されてもよい。かかる場合には、多孔質部から生成水を始めとする水分を排出することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記冷却ガス流路の下流端は、前記第1のセパレータと膜電極接合体によって形成される反応ガス流路と連通していてもよい。かかる場合には、多孔質部並びに透過性シール材によって加湿された冷却ガスを反応ガスとして用いることができるので、反応ガスを加湿するための加湿器が不要、あるいは加湿器の小型化を図ることができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記第1のセパレータはカソード側のセパレータであり、前記第2のセパレータはアノード側のセパレータであり、前記冷却ガスは酸化ガスとしての空気であってもよい。かかる場合には、冷却ガスを反応ガスとしての酸化ガスとして用いることができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池において、前記不凍液はエチレングリコール水溶液であってもよい。
本発明の第2の態様は、燃料電池を提供する。本発明の第2の態様に係る燃料電池は、少なくとも一方が液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とからなる一組のセパレータと一組のセパレータによって挟持される膜電極接合体とを備える複数の単電池から構成される燃料電池を提供する。本発明の第2の態様に係る燃料電池は、前記各単電池の隣接部において、前記緻密質部に対応する部分に形成され、不凍液が流れる冷却液流路と、前記多孔質部に対応する部分に形成される冷却ガス流路と、前記冷却液流路と前記冷却ガス流路との間に配置される、水分のみを透過する透過性シール材とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る燃料電池によれば、本発明の第1の態様に係る燃料電池と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第2の態様に係る燃料電池は、本発明の第1の態様に係る燃料電池と同様にして種々の態様にて実現され得る。
以下、本発明に係る燃料電池について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して本実施例に係る燃料電池の概略構成について説明する。図1は本実施例に係る燃料電池の外観構成の一例を模式的に示す説明図である。図2は本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。図3は本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第2の面(冷却流路側面)の構成を模式的に示す説明図である。図4は本実施例の燃料電池の構成要素であるアノードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。
本実施例に係る燃料電池10は、複数の単セル20と、エンドプレート30と、テンションプレート31を備えている。複数の単セル20は、2枚のエンドプレート30によって挟まれ、テンションプレート31がボルト32によって各エンドプレート30に結合されることによって、スタック状の燃料電池10を形成する。
単セル20は、膜電極接合体21、カソードセパレータ22、アノードセパレータ23とによって構成されている。単セル20は、カソードセパレータ22とアノードセパレータ23とが接するようにして複数個積層される。
膜電極接合体21は、イオン交換膜からなる電解質膜と、電解質膜の一方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、アノード電極)、および電解質膜の他方の面に配置された触媒層からなる電極(例えば、カソード電極)とを備えている。
カソードセパレータ22は、例えば、カーボン、金属、導電性樹脂といった導電性材料から形成されている。カソードセパレータ22は、そのほとんどが緻密質部で形成されているが、図2および図3における下側中央領域には多孔質部40にて形成されている。多孔質部40は、例えば、ポーラス状に形成されたカーボン、燒結金属または金属メッシュといった多孔質の金属を用いることで緻密質部と同一の材料にて形成され得る。多孔質部40は緻密質部と一体に成形されても良く、あるいは別に成形した後に緻密質部と接合または結合されても良い。
カソードセパレータ22は、膜電極接合体21(カソード電極)との接触面である第1の面22aと冷却流路が形成されている第2の面22bとを備えている。カソードセパレータ22は、酸化ガス供給マニホールド形成部221a、酸化ガス排気マニホールド形成部221b、燃料ガス供給マニホールド形成部222a、燃料ガス排気マニホールド形成部222bを備えている。これら各形成部221a、221b、222a、222bは、積層時に酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排気マニホールド、燃料ガス供給マニホールド、および燃料ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。なお、酸化ガスとしては空気が一般的に用いられ、燃料ガスとしては水素が一般的に用いられる。また、酸化ガス、燃料ガスは共に反応ガスとも呼ばれる。
カソードセパレータ22は、さらに、冷却液供給マニホールド形成部223a、冷却液排出マニホールド形成部223b、冷却ガス供給マニホールド形成部224a、冷却ガス排気マニホールド形成部224bを備えている。これら各形成部223a、223b、224a、224bは、積層時に冷却液供給マニホールド、冷却液排出マニホールド、冷却ガス供給マニホールド、および冷却ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。これら冷却液および冷却ガスは、燃料電池10を冷却するために用いられる。冷却液としては、氷点下環境下における凍結を防止するために、例えば、エチレングリコールを成分に含む不凍液が用いられている。冷却ガスとしては、例えば、酸化ガスとしても利用可能な空気が用いられる。各マニホールド形成部の周囲には、各流体の混合を防止するためにシール材65が配置されている。
カソードセパレータ22の第1の面22aについて、図2を参照して詳述する。カソードセパレータ22の第1の面22aの略中央には、膜電極接合体21と接し、覆われることにより酸化ガス流路(反応ガス流路)を形成する酸化ガス(反応ガス)流路形成部225が形成されている。酸化ガス流路形成部225は、直線状の流路、サーペンタイン流路、溝状(リブ状)流路のいずれの形状であっても良い。さらに、酸化ガス流路形成部225は、筋状および溝状の流路に代えて、複数の突起を備えていても良い。
酸化ガス供給マニホールド形成部221aから酸化ガス流路形成部225に導入された酸化ガスは、例えば、図2に示すように流動して、酸化ガス排気マニホールド形成部221bからセパレータ外へ排出される。
一般的に、燃料電池10のカソード側では、起電反応に伴い水(生成水)が生成されるため、酸化ガス流路形成部225の領域のうち、酸化ガス供給マニホールド形成部221aに近い領域DAは比較的乾燥している一方で、酸化ガス排気マニホールド形成部221bに近い領域WAは湿潤傾向となりやすい。これに対して、本実施例では、カソードセパレータ22の下部は、多孔質部40から構成されているので、生成された水は多孔質部40に吸収され、いわゆるフラッディングが防止される。
カソードセパレータ22の第2の面22bについて、図3を参照して詳述する。カソードセパレータ22の第2の面22bは、緻密質部である上位領域UAに冷却液流路形成部226、多孔質部40を含む下位領域LAに冷却ガス流路形成部227を備えている。冷却液流路形成部226および冷却ガス流路形成部227は、カソードセパレータ22の第2の面22bと、同様の各流路形成部を有するアノードセパレータ23の第2の面23bとが組み合わされることにより、それぞれ冷却液流路50および冷却ガス流路55を形成する。
冷却液流路形成部226は、冷却液供給マニホールド形成部223aと冷却液排出マニホールド形成部223bと連通されており、液冷によって燃料電池10を冷却する。冷却ガス流路形成部227は、冷却ガス供給マニホールド形成部224aと冷却ガス排気マニホールド形成部224bと連通されており、空冷によって燃料電池10を冷却する。
冷却ガス流路形成部227を通過する冷却ガスは、多孔質部41を通過する際に加湿される。多孔質部40は、既述のように生成水を含んでいるので、乾いた冷却ガスが通過(接触)すると、毛細管現象、気化現象によって含有している水分が冷却ガスによって奪われる、すなわち、冷却ガスが加湿される。したがって、冷却ガス排気マニホールドの末端(下流)部分MEと、酸化ガス供給マニホールドの先端(上流)部分MTとを連通することによって、加湿された冷却ガスを酸化ガスとして利用することができる。
冷却液流路形成部226と冷却ガス流路形成部227との間には、水分のみの透過を許容する透過質性材料からなる分離シール材60が配置されている。透過質性材料としては、逆浸透膜、浸透気化膜等を用いることができる。
アノードセパレータ23は、カソードセパレータ22と同様にして、例えば、カーボン、金属、導電性樹脂といった導電性材料から形成されている。本実施例におけるアノードセパレータ23は、緻密質部のみで形成されている。アノードセパレータ23は、膜電極接合体21(アノード電極)との接触面である第1の面23aと冷却流路が形成されている第2の面23bとを備えている。
アノードセパレータ23は、酸化ガス供給マニホールド形成部231a、酸化ガス排気マニホールド形成部231b、燃料ガス供給マニホールド形成部232a、燃料ガス排気マニホールド形成部232bを備えている。これら各形成部231a、231b、232a、232bは、積層時に酸化ガス供給マニホールド、酸化ガス排気マニホールド、燃料ガス供給マニホールド、および燃料ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。
アノードセパレータ23は、さらに、冷却液供給マニホールド形成部233a、冷却液排出マニホールド形成部233b、冷却ガス供給マニホールド形成部234a、冷却ガス排気マニホールド形成部234bを備えている。これら各形成部233a、233b、234a、234bは、積層時に冷却液供給マニホールド、冷却液排出マニホールド、冷却ガス供給マニホールド、および冷却ガス排気マニホールドをそれぞれ形成する。
アノードセパレータ23の第1の面23aについて、図4を参照して詳述する。アノードセパレータ23の第1の面23aの略中央には、膜電極接合体21と接し、覆われることにより燃料ガス流路(反応ガス流路)を形成する燃料ガス(反応ガス)流路形成部235が形成されている。燃料ガス流路形成部235は、サーペンタイン流路、直線状の流路、溝状(リブ状)流路のいずれの形状であっても良い。さらに、燃料ガス流路形成部235は、筋状および溝状の流路に代えて、複数の突起を備えていても良い。
燃料ガス供給マニホールド形成部232aから燃料ガス流路形成部235に導入された燃料ガスは、例えば、図4中矢印にて示すように流動して、燃料ガス排気マニホールド形成部232bからセパレータ外へ排出される。
アノードセパレータ23の第2の面23bの構成は、多孔質部40を備えていない点を除いて、カソードセパレータ22の第2の面22bと同様であるから、同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5および図6を参照して分離シール材60を備えることにより得られる作用効果について説明する。図5は、本実施例に係る燃料電池10の一部を縦方向に(例えば、図3の5−5線にて)切断した縦断面を模式的に示す説明図である。図6は分離シール材60により得られる作用効果を模式的に示す説明図である。
各単セル20は、カソードセパレータ22の第2面22bとアノードセパレータ23の第2面23bとが接することによって、互いに隣接している。カソードセパレータ22の第2面22bとアノードセパレータ23の第2面23bによって形成された冷却液流路50および冷却ガス流路55は、図5に示すように配置されている。
カソードセパレータ22の第2面22bとアノードセパレータ23の第2面23bとは、十分な面圧によって当接されているが、微視的には図6に示すように両者22b、23bとの間には隙間が存在し、冷却液流路50から冷却ガス流路55への冷却液漏れを防止することはできない。本実施例では、冷却液流路50および冷却ガス流路55との間には、冷却液の水分の透過のみを許容する分離シール材60が配置されているため、冷却ガス流路55に対しては、水分のみが供給される。不凍液成分であるエチレングリコールは、冷却液流路50に留められる。
以上説明したように、本実施例に係る燃料電池10によれば、冷却液流路50および冷却ガス流路55との間に、冷却液の水分の透過のみを許容する分離シール材60が配置されているので、冷却液としてエチレングリコールを含む不凍液を用いても、電解質膜を損傷させることがない。より具体的には、冷却ガス流路55は、カソードセパレータ22の多孔質部40上に形成されているが、分離シール材60によって、不凍液成分が多孔質部40を介して電解質膜に到達することが防止され、エチレングリコールに含まれるアルコール成分による、電解質膜の溶解を防止することができる。
本実施例の構成では、カソード側において発生した生成水が、多孔質部40を介して冷却ガス流路55に供給され、冷却ガスの加湿に供される。これに加えて、本実施例では、冷却ガス流路55には、分離シール材60を経て冷却液流路50から水分が供給されるため、供給された水分によって冷却ガスをさらに加湿することができる。特に、高温運転時等、必要水分量が多い場合に、有効である。
さらに、本実施例では、冷却ガスマニホールドの末端(下流)部分MEと、酸化ガス供給マニホールドの先端(上流)部分MTとが連通されているので、加湿された冷却ガスを酸化ガスとして利用することができる。したがって、酸化ガスを加湿するための加湿器が不要、若しくは加湿器を小型化することができる。
また、分離シール材60を用いることによって、冷却効果の高い不凍液成分を含む冷却液を用いることが可能となり、冷却液の凍結防止と電解質膜の劣化防止の双方を達成することができる。
・その他の実施例:
上記実施例では、カソードセパレータ22のみが多孔質部40を備えているが、アノードセパレータ23に多孔質部40を備えても良い。アノード側においても逆浸透等により水分が出現することがあり、多孔質部40を備えることにより、出現した水分を容易に除去することができる。
上記実施例では、冷却ガスとして空気を用いているが、水素等の燃料ガスを用いても良い。かかる場合には、乾燥しがちなアノード側に対して、別体の加湿装置を備えることなく加湿された水素を供給することができる。
上記実施例において、冷却液濃度を検出または監視する冷却液濃度検出器を備えていても良い。冷却液中の水分が減少した場合に適切に水分を補給することができる。
上記実施例では、酸化ガス、燃料ガス、冷却液、冷却ガスの供給態様について詳細に説明されていないが、気体であれば外部の気体ポンプ、液体であれば外部の液体ポンプによってそれぞれ供給され得る。燃料ガスについては、高圧燃料ガスが用いられる場合、ポンプを用いることなく圧力制御によって供給量が調整されても良い。
以上、実施例に基づき本発明に係る燃料電池を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本実施例に係る燃料電池の外観構成の一例を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるカソードセパレータの第2の面(冷却流路側面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例の燃料電池の構成要素であるアノードセパレータの第1の面(膜電極接合体との接触面)の構成を模式的に示す説明図である。 本実施例に係る燃料電池10の一部を縦方向に(例えば、図3の5−5線にて)切断した縦断面を模式的に示す説明図である。 分離シール材60により得られる作用効果を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10…燃料電池
20…単セル
21…膜電極接合体
22…カソードセパレータ
221a…酸化ガス供給マニホールド形成部
221b…酸化ガス排気マニホールド形成部
222a…燃料ガス供給マニホールド形成部
222b…燃料ガス排気マニホールド形成部
223a…冷却液供給マニホールド形成部
223b…冷却液排出マニホールド形成部
224a…冷却ガス供給マニホールド形成部
224b…冷却ガス排気マニホールド形成部
225…酸化ガス流路形成部
226…冷却液流路形成部
227…冷却ガス流路形成部
22a…第1の面
22b…第2の面
23…アノードセパレータ
231a…酸化ガス供給マニホールド形成部
231b…酸化ガス排気マニホールド形成部
232a…燃料ガス供給マニホールド形成部
232b…燃料ガス排気マニホールド形成部
233a…冷却液供給マニホールド形成部
233b…冷却液排出マニホールド形成部
234a…冷却ガス供給マニホールド形成部
234b…冷却ガス排気マニホールド形成部
23a…第1の面
23b…第2の面
235…燃料ガス流路形成部
30…エンドプレート
31…テンションプレート
40…多孔質部
50…冷却液流路
55…冷却ガス流路
60…分離シール材
65…シール材

Claims (6)

  1. 燃料電池であって、
    膜電極接合体と、
    液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、前記緻密質部に形成された第1の冷却液流路形成部と前記多孔質部に形成された第1の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第1のセパレータと、
    前記膜電極接合体と当接した際に反応ガス流路を形成する反応ガス流路形成部を有する第1の面と、第2の冷却液流路形成部と第2の冷却ガス流路形成部とを有する第2の面とを備える第2のセパレータと、
    を備える単電池と、
    前記単電池が積層され、前記第1のセパレータの第2の面と前記第2のセパレータの第2の面とが組み合わされた際に、前記第1の冷却液流路形成部と前記第2の冷却液流路形成部とによって形成されると共に不凍液が流れる冷却液流路と、前記第1の冷却ガス流路形成部と前記第2の冷却ガス流路形成部とによって形成されると共に冷却ガスが流れる冷却ガス流路との間に配置されると共に、水分のみを透過する透過性シール材とを備える燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第2のセパレータは、液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とから成り、前記第2の冷却液流路形成部は前記緻密質部に形成され、前記第2の冷却ガス流路形成部は前記多孔質部に形成される燃料電池。
  3. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記冷却ガス流路の下流端は、前記第1のセパレータと膜電極接合体によって形成される反応ガス流路と連通している燃料電池。
  4. 請求項3に記載の燃料電池において、
    前記第1のセパレータはカソード側のセパレータであり、
    前記第2のセパレータはアノード側のセパレータであり、
    前記冷却ガスは酸化ガスとしての空気である燃料電池。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記不凍液はエチレングリコール水溶液である燃料電池。
  6. 少なくとも一方が液体の透過を許容しない緻密質部と液体の透過を許容する多孔質部とからなる一組のセパレータと一組のセパレータによって挟持される膜電極接合体とを備える複数の単電池から構成される燃料電池であって、
    前記各単電池の隣接部において、
    前記緻密質部に対応する部分に形成され、不凍液が流れる冷却液流路と、
    前記多孔質部に対応する部分に形成される冷却ガス流路と、
    前記冷却液流路と前記冷却ガス流路との間に配置される、水分のみを透過する透過性シール材とを備える燃料電池。
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