JP2005131900A - 凸版印刷機のインキ供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】凸版印刷のインキ供給装置にて、アニロックスローラを使用せず、弾性体のインキ着けローラを有した機構にて、ローラ履歴側のインキ膜厚の履歴を解消するインキ供給装置を供給する。
【解決手段】版胴径とインキ着けローラ径を等径とすることで、版胴とインキ着けローラ間のインキ転移は、それぞれ同じ部位で合流・分離するので常に一定の膜厚を保ち、この履歴の影響をなくすことができた。
【選択図】 図1
【解決手段】版胴径とインキ着けローラ径を等径とすることで、版胴とインキ着けローラ間のインキ転移は、それぞれ同じ部位で合流・分離するので常に一定の膜厚を保ち、この履歴の影響をなくすことができた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フレキソ印刷を含む凸版印刷機のインキ供給装置に関する技術である。
版面に均一なインキ膜厚を形成させるため、フレキソ印刷では、従来はアニロックスローラが、定量のインキを版面に供給する部材として使われていた。版面に表面の硬いアニロックスローラが接するため、版面が弾性を有している必要があった。またアニロックスローラのセル容量は、一定であるためインキ量を調整することができなかった。
凸版印刷のもう一つの従来技術は、複数のインキ着けローラ群とインキ着けローラとインキ元ローラの間に多数のローラを配置して版の画線部・非画線部で生じるインキ履歴を軽減したインキ供給装置となっていた。
解決しょうとする問題点は、アニロックスローラなしで均一なインキを供給することとこのインキ供給量を調整できるようにすること更に版に接するインキ着けローラを弾性ローラとすることである。版面に接するアニロックスローラは、その表面が剛のため版面側で弾性構造をとってインキの受け渡しを改善していた。このためレリーフ高さを高くし、クッションを版下に敷くため高精細印刷に対応を難しくしていた。また多数ローラ群によるインキ履歴の軽減方式は、装置を大型化し保守の手を要するので少数ローラによるインキ供給装置とすることにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、版胴径とインキ着けローラ径を等径とすることである。版胴とインキ着けローラ間のインキ授受は、それぞれ同じ部位で合流・分離するので、インキ履歴の影響がなく版面は常に一定の膜厚を保ち、印刷することができる。
平滑で高硬度の表面のインキ元ローラが1胴、弾性体表面のインキ着けローラが1胴、版胴が1胴の計3胴を有した機構にて1色当りのインキ供給装置が提供される。
インキ元ローラとインキ着けローラとの速度差でインキ供給量が制御できるので、基材へのインキ量すなわちインキ膜厚を制御できるインキ供給装置が提供される
アニロックスローラを使用しないで、従来技術のインキドクターにて表面平滑なインキ元ローラからインキを供給することができたので、アニロックスローラによって生じる、空気の巻き込み、磨耗によるインキ供給量の減少、印刷物による線数の変更に伴うアニロックスローラの交換といった問題が解消した。
インキ着けローラが弾性体で構成されるので、版面に対しやさしくなり、版は、レリーフを硬くすることでき版の耐久性が増し、レリーフ高さも低くでき高精細印刷にも対応でき、弾性のためのクッションも不要となった。
インキ元ローラの周速度を変えることで、基材上のインキ膜厚を制御でき印刷濃度可変とすることでできた。
版硬度の高い従来の凸版印刷には、複数胴のインキ着けローラをもって、インキ履歴を少なくしていたが、版胴、インキ着けローラ、インキ元ローラが、各1胴でもってインキ供給装置を構成でき小型化できた。
発明を実施するための最良の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1は本発明のインキ供給装置のローラ配置例を示す。インキ着けローラ12は、版胴11およびインキ元ローラ13と圧接している。インキ元ローラ13の大径部は、インキパン17中のインキ16に浸かりインキドクター15で掻き取られて均一膜厚のインキが、インキ着けローラ12に供給される。インキ着けローラ12と版胴11は、等径で、図に示されない駆動装置によって、同じ表面速度で回転駆動される。インキ着けローラ12に供給されたインキは、版胴11の版レリーフ頂部の画線部へ供給され、版胴11の版レリーフ頂部から、従来の印刷技術で基材10へインキが転移し印刷される。インキ着けローラ12と版胴11は、圧接状で等径であるので、インキ着けローラ12と版胴11の周方向の位置関係は常に一定で、ニップの位置関係が変わらず常に一定のインキ膜厚を提供され、インキ履歴が残らずに良い印刷ができる。
図2に、各胴の画線部のインキ膜厚を模式的に示す。インキ転移率を50%としてインキ膜厚を求めと次のようになる。版胴11の供給側膜厚Tpaインキは、基材10上にインキ膜厚Ttと版胴11の履歴側膜厚Tpbとに分離し転移するのでTpa= Tt+Tpb・・・・式(1)となり、インキ転移率は50%であるから、Tpb=Tt・・・・式(2)となる。式(1)と式(2)から、Tpa=2Tt・・・・式(3)となる。同様に、版胴11とインキ着けローラ12のニップ部では、版胴11の履歴側膜厚Tpbとインキ着けローラ12の供給側膜厚Tfa が合流し, 版胴11の供給側膜厚Tpaとインキ着けローラ12の履歴側膜厚Tfbに分離するのでTpa=Tfb=2Tt・・・・式(5)となり、Tfa=3Tt・・・・式(6)となる。また、インキ元ローラ13、インキ着けローラ12間の転移は、インキ元ローラ13の周速度Vd、インキ着けローラ12の周速度Vfとすると、インキ元ローラ13、インキ着けローラ12の分離後の膜厚td、tfは(td/tf)=(Vd/ Vf)1/ 2・・・・式(7)の関係が知られている。ここでは、周速度が同じ時の見掛けの相当厚さTdb、Tfa を考えると、同様にTfb+Tda=Tfa +Tdb・・・・式(8)となりTfa=TdbであるからTda =4Tt・・・・式(9)となる。Tdbは、インキパン17内のインキ16に浸かり履歴がなくなる。よってインキ元ローラ13の供給側の相当膜厚がインキドクター15によりTda=4Ttとなると、インキ着けローラ供給側、版供給側の膜厚は、それぞれ3Tt、2Ttと常に一定厚となることが分かった。どのローラも供給側と履歴側の膜膜厚差は、一定のTtとなっている。よって版胴径とインキ着けローラ径を等径とすることで、版胴とインキ着けローラ間のニップは、それぞれ同じ位置関係で合流・分離するので画線部は常に同じ部位の画線部とニップし、インキ膜厚は常に一定を保ち、この履歴の影響をなくすことができる。
次に非画線部について図3にて説明する。非画線部では、インキの消費がないので、各ローラ類の周速度が、同じなら式(7)より、膜厚はどこも同じとなる。すなわち、インキ元ローラ13の見掛けの相当厚さTdaが、上記画線部と同じ4Ttであれば、Tfa 、Tfb、Tdbも4Ttとなり、常に一定となる。凸版印刷では通常、基材のインキ膜厚Ttは、およそ1から3ミクロンメーター程で、インキ元ローラの相当膜厚Tdaは、4から12ミクロンメーター程となる。版のレリーフ高さが、版胴とインキ着けローラのニップによるレリーフの歪分より4から12ミクロンメーター以上であれば、版の非画線部にインキが転移することはない。
弾性体の胴径は、圧接状態でトルーローリングの径を採用すればよい。
インキ供給装置として、1色当たりインキ元ローラ13とインキ着けローラ12と版胴11の3胴で構成される。インキ元ローラ13の表面は、掻き取りドクタに耐えるようクロームめっきなどで平滑で硬く仕上げられているがアニロックスローラの必要はない。版胴11と等径のインキ着けローラ12の表面は、ごむなどの弾性体により構成されて、版表面のレリーフと柔に圧接することができる。版胴、インキ着けローラは、交換作業を容易とするため、既存の技術による中空、軸交換式等の軽量化するのが好ましい。
本発明の別の好ましい実施例によれば、インキ着けローラを版胴の倍径にした機構で、版胴径が小さいとき有用である。
フレキソ印刷を含む凸版印刷機械のインキ供給装置に利用できる。
10 基材
11 版胴
12 インキ着けローラ
13 インキ元ローラ
14 圧胴
15 インキドクター
16 インキ
17 インキパン
21 アニロックスローラ
T t 基材上のインキ膜厚
T p a 版胴のインキ供給側のインキ膜厚
T p b 版胴の履歴側のインキ膜厚
T f a インキ着けローラのインキ供給側のインキ膜厚
T f b インキ着けローラの履歴側のインキ膜厚
T d a インキ元ローラのインキ供給側のインキ膜厚
T d b インキ元ローラの履歴側のインキ膜厚
11 版胴
12 インキ着けローラ
13 インキ元ローラ
14 圧胴
15 インキドクター
16 インキ
17 インキパン
21 アニロックスローラ
T t 基材上のインキ膜厚
T p a 版胴のインキ供給側のインキ膜厚
T p b 版胴の履歴側のインキ膜厚
T f a インキ着けローラのインキ供給側のインキ膜厚
T f b インキ着けローラの履歴側のインキ膜厚
T d a インキ元ローラのインキ供給側のインキ膜厚
T d b インキ元ローラの履歴側のインキ膜厚
Claims (3)
- 版胴11の径とインキ着けローラ12の径を等径とした凸版印刷のインキ供給部。
- 1色印刷に対し、版胴11、インキ着けローラ12、インキ元ローラ13の各1胴の計3胴で構成しているインキ供給装置において、インキ元ローラ13がアニロックスローラを使用しない表面平滑な部材で構成され、インキ着けローラ12が、弾性材の表面から構成されている請求項1のインキ供給部。
- インキ元ローラ13の周速度を変えることで、基材10上のインキ膜厚を制御できる請求項2のインキ供給部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369821A JP2005131900A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 凸版印刷機のインキ供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369821A JP2005131900A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 凸版印刷機のインキ供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005131900A true JP2005131900A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34647017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003369821A Pending JP2005131900A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 凸版印刷機のインキ供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005131900A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012096538A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Palo Alto Research Center Inc | 可変データ平版印刷システム用のインク転写サブシステム |
JP2013201048A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Toppan Printing Co Ltd | 凸版印刷装置及び有機機能性素子 |
CN108790377A (zh) * | 2018-07-30 | 2018-11-13 | 河南龙都天仁生物材料有限公司 | 柔性凸版印刷设备 |
-
2003
- 2003-10-30 JP JP2003369821A patent/JP2005131900A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013201048A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Toppan Printing Co Ltd | 凸版印刷装置及び有機機能性素子 |
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