JP2005127756A - 交通情報提供システムおよびカーナビゲーション装置 - Google Patents

交通情報提供システムおよびカーナビゲーション装置 Download PDF

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Shigeru Matsuo
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Abstract

【課題】
経路上交通情報の取得において、経路が長い場合には、遠くの交通情報を得ても有効に使えるとは限らない。
【解決手段】
端末装置は、自端末装置の位置を測定する位置測定手段と、目的地情報を設定する目的地設定手段と、情報センターとデータを送受信する通信手段と、目的地までの経路誘導を行う経路誘導手段と、少なくとも経路上または経路周辺の交通情報を取得する交通情報取得手段、を備える。そして、交通情報を取得する範囲を指定する手段を有し、情報センターに対する交通情報取得要求時に、指定した取得範囲を情報センターに送信する。また、端末装置は、情報センターに接続して目的の交通情報をダウンロードする際、緊急情報を一緒にダウンロードして表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載ナビゲーションシステムに係り、特に車載端末とサーバ間で通信を行う方式のシステムに関する。
車載端末から始終点をサーバに送ると、サーバで経路探索を実行し、更に経路上の交通情報を検索して、両者を端末に返送するものが、特開2001−356021号公報,特開2001−289656号公報に開示されている。これらは、経路上に存在する全ての交通情報を検索して端末に返送するものである。
特開2001−356021号公報 特開2001−289656号公報
上記従来技術においては、経路が長くなればそれに比例して交通情報のデータ量も大きくなる可能性があり、通信時間が長くなる。また、ユーザが負担する通信料金もその分高額になる。また、現在地から大きく離れた場所の交通情報は、当該交通情報を検索した時点と、当該場所に到着した時点では異なることがある。つまり、経路探索時に経路上の交通情報すべてをダウンロードしても、実際に有効に使えるのは、経路探索時の自車位置周辺の交通情報であり、遠くの交通情報を得ても有効に使えるとは限らない。
そこで、本発明の目的は、経路上交通情報の取得において、通信時間や通信情報量を減らすことによって、ユーザの通信料金負担を軽減するとともに、その時点においてできるだけ有効と思われる交通情報を配信することにある。
本発明における端末装置は、自端末装置の位置を測定する位置測定手段と、目的地情報を設定する目的地設定手段と、情報センターとデータを送受信する通信手段と、目的地までの経路誘導を行う経路誘導手段と、少なくとも経路上または経路周辺の交通情報を取得する交通情報取得手段、を備える。そして、交通情報を取得する範囲を指定する手段を有し、情報センターに対する交通情報取得要求時に、指定した取得範囲を情報センターに対してアップロードする。
端末装置は、前記交通情報を取得する範囲を指定する手段として、ユーザからの入力を受け付ける画面を表示し、また、交通情報を取得する範囲のデフォルト値を予め持っておき、このデフォルト値を指定するための画面を表示する。そして、端末装置は、装置の状態を情報センターにアップロードし、情報センターは交通情報を取得する範囲をアップロードされてきた装置の状態に応じて決定する。
また、端末装置は、情報センターに対する交通情報取得要求時に、端末装置が保持している経路情報を情報センターにアップロードする。情報センターは、端末装置とデータを送受信して、アップロードされた経路上または経路周辺の交通情報を切り出す範囲として保持する。情報センターは、経路上または経路周辺の交通情報取得要求を端末装置から受信する際、端末装置の状態も受信し、交通情報を切り出す範囲を決定する。なお、情報センターは、交通情報を切り出す範囲のデフォルト値を保持しており、情報センターは、交通情報を切り出す範囲を示すパラメータを端末装置から受信して交通情報を切り出す。
交通情報の取得/切り出し範囲は、少なくとも、経路上の特定もしくは全ての区間、ある時間内に通過する区間、自車位置から一定距離以内、前記情報のサイズが一定値以内になる区間、未通過経路上すべて、経路上の2点間、のうちの一つが指定される。
端末装置は、情報センターに接続して目的の情報をダウンロードする際、交通情報に含まれる緊急情報が情報センターに保持されている場合、この緊急情報を一緒にダウンロードして表示する。また、端末装置は、ダウンロードした情報に緊急情報が含まれている場合、当初の目的の情報に優先してこの緊急情報を表示する。
本発明によれば、交通情報の受信範囲を指定する事により、通信時間や通信情報量を減らし、ユーザの通信料金負担を軽減するとともに、その時点においてできるだけ有効と思われる交通情報を配信することが可能である。
本発明を用いた交通情報提供システムの実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の全体システムを示す図である。本発明は、車両111に搭載される車載端末106,移動体電話網104,インターネットとの接続を行うプロバイダ107,通信・放送衛星から送信されるデータを受信し、ユーザにそのデータをIP網103経由で配信する放送事業者105、ならびにプロバイダ107との間で配信されたデータを受信/送信するナビサーバ102,プロバイダ107と接続してIP網103、あるいは移動体電話網104を通じてデータの送受信を行うための固定電話網108,各ユーザのPC(Personal Computer)110からなる。更にナビサーバ102は、専用線網112を経由して交通情報センター113と接続されている。
車載端末106は、移動体電話網104を通じてナビサーバ102にアクセスすることによって情報を得ることができる。PC110も同様に、ナビサーバ102にアクセスして情報を得ることが可能である。
ナビサーバ102は、経路探索エンジン,地図情報,レストランやコンビニエンス・ストアなどの地点情報データ,交通情報データなどを備える。車載端末106やPC110からの要求に応じて情報を検索して返送する。特に経路探索エンジンを備えており、車載端末106やPC110から経路探索要求があれば経路探索を実行し、その結果を返送するとともに、ナビサーバ102内に保存する。また、ナビサーバ102内に保存された経路探索結果は、後に再利用することも可能であり、例えば前日のうちに自宅でPC110から経路探索要求をしておき、翌日車に乗る際に車載端末106で予め探索しておいた経路をダウンロードして経路誘導を実行することも可能である。
図2は、ナビサーバ102の詳細構成である。ナビサーバ102は、CGI(Common
Gateway Interface)201,交通情報サーバ202,探索・誘導サーバ203,地図・POIサーバ204,顧客DBサーバ205から構成されている。
ナビサーバ102は、IP網103を通じて送られてきた、車載端末106の緯度経度情報,移動速度情報,移動方向,ID番号,認証パスワード,車両111のエンジンの回転数その他車両111の状態を表すパラメータを、要求サービスに関するデータとして受信する。その後、CGI201にてユーザ認証を行った後に、ユーザの要求サービスに応じて、地図・POIサーバ204,探索・誘導サーバ203,交通情報サーバ202のいずれかの処理を行うサーバにデータを送信する。
それぞれのサーバでは、受け取ったデータに基づいて処理を行い、ユーザの要求に応じたサービスに関する情報をCGI201,IP網103,プロバイダ107,移動体電話網104を通じて(この経路を以下「通信網」と呼ぶ)車載端末106に送る。あるいは前記サービスに関する情報の受信が、放送を用いた方がコスト安になる場合には、CGI201,IP網103,放送事業者105,通信・放送衛星の経路を通じて(この経路を以下「放送網」と呼ぶ)車載端末106に送信される。
次に、上記の各サーバの機能について述べる。交通情報サーバ202は、交通情報を処理するためのサーバであり、交通情報検索エンジンと交通情報データベースを備えている。さらに、専用線網112を経由して交通情報センター113に接続されている。交通情報サーバ202は、交通情報センター113から配信される交通情報を受信し、それを加工したデータを、あるいはそのままのデータを車載端末106に配信する機能を有するサーバである。
交通情報センター113は、日本全国の交通情報を収集する機能を有し、さらに交通情報を配信する機能を備える。一般には、道路に車のセンサーをある距離間隔で設置し、そのセンサーの感知状態に応じて渋滞しているかどうかを判別する。また、道路上を走るプローブカー207からアップロードされる速度情報のデータから渋滞かどうかを判別してもよい。交通情報センター113から配信される情報は、渋滞,規制,駐車場,サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)の情報などがある。交通情報サーバ202は、これらの情報を処理することによって、車載端末106周辺の交通情報を配信したり、経路探索された結果に基づいて経路上または経路周辺の交通情報を検索して配信したりする。もちろん、任意地点周辺の交通情報を検索して配信することも可能である。
探索・誘導サーバ203は、経路・誘導情報を計算するためのサーバであり、経路探索エンジンと経路探索用地図DBを備えている。CGI201でのユーザ認証後、車載端末106から送られてきた出発地情報,目的地情報,探索条件,その他のオプションデータ等を基に、経路探索エンジンは経路探索用地図DBの情報を参照しながら、経路座標点列と誘導点情報を作成する。探索条件とは、例えば、高速道路を多く利用する,一般道を多く利用する,なるべく時間がかからないルート、を優先して探索する等の経路探索条件に関する情報であり、計算される経路はこの条件に左右される。
経路探索された結果は、顧客DBサーバ205に保存され、車載端末106から経路上交通情報の要求があった場合、交通情報サーバ202から取得,参照される。また、車載端末106から経路の再送要求があったり、経路を少しずつ分割して配信する場合などに備える意味もある。これにより、探索した経路データの容量が大きい場合、少量ずつ分割して配信することも可能になる。
地図・POIサーバ204は、車載端末106に配信する表示用地図やPOI情報などを管理する。また、車載端末106から、POIや地図のダウンロード要求があった場合、要求パラメータに応じてPOIや地図を切り出し、返送する機能を有する。POI情報は、経路探索の目的地として設定するために使われたり、自車位置周辺の施設情報を配信したりするために使われる。POI情報としては例えば、レストラン,コンビニ,銀行などが含まれる。POI情報には、少なくとも施設の名称と緯度・経度が含まれる。これ以外にも、例えば電話番号,住所,施設に関するコメント文字列,写真などの情報が含まれていてもよい。
顧客DBサーバ205は、顧客に関する情報を保存するためのサーバである。顧客の個人情報のほか、車載端末106からのアクセス履歴,探索された経路がユーザごとに保存される。当該経路情報には、少なくとも経路の点列,誘導ポイント情報が含まれる。また、経路リンク情報を保存しておけば、経路上の交通情報抽出に使うことが可能である。顧客DBサーバ205では、新規ユーザ登録,登録の削除,登録内容の変更,登録内容の確認,使用料等の課金情報の検索,確認等のサービスを受けることが可能である。
本実施例における車載端末106の構成について説明する。車載端末106は表示装置302,GPS(Global Positioning System)受信機306,本体307,メモリカードスロット304,携帯電話303,リモコン305,マイク308からなる。表示装置302は、グラフィクスを表示可能なデバイスであり、液晶を用いたものが主に使われる。GPS受信機306は複数のGPS衛星301からの測位信号を受信し、車載端末106の座標を算出する装置である。本体307は内部にCPU,メモリ,電源,グラフィクス表示用デバイスが搭載された装置である。携帯電話303は外部との通信、すなわち前記したナビ情報提供装置とのデータ送受信を行う装置である。リモコン305はユーザが行いたい操作をボタンで車載端末106に伝達する装置である。また、マイク308を用いて音声でコマンドを送ることもできる。
メモリカードスロット304は、外部記憶装置を接続して、前記したナビサーバ102からの受信データを蓄積したり、過去にダウンロードした情報を車載端末106にロードするための装置である。メモリカードスロット304に装着するメモリカードは、単に記憶装置として用いることも可能であるし、通信あるいは放送を受信するためのユーザ情報の認証に用いることも可能である。たとえば車載端末106が搭載される車両がレンタカーなどの不特定多数のユーザが使用する車両の場合は、メモリカードスロット304に認証情報を書き込んだメモリカードを挿入することで、当該ユーザがサービスを利用できるようになるし、受けるサービスの上限金額をメモリカードに設定しておけば、ユーザの予算に合わせた利用も可能となる。
また、あらかじめ出発地点およびその周辺の地図をメモリカードにダウンロードしておくと、ユーザが初期状態で地図をナビサーバ102からダウンロードする手間も省けることとなる。また、ユーザが利用したサービスをメモリカードに書き込んでおき、それを一定周期ごとにナビサーバ102にアップロードし、それをナビサーバ102で分析することにより、ユーザの好みに応じた情報の配信が可能となる。
前述の構成では、通信機器に携帯電話303を用いたが、他の通信機器,PDA
(Personal Digital Assistance)あるいは本体307と一体化されたモデムでも構わない。また、携帯電話303の代わりに、車内LAN(Local Area Network)を接続することも可能である。また、GPS受信機306の代わりに、PHS(Personal Handyphone System)を用いた位置同定サービスを用いることも可能である。
また、前述の構成は車載端末106からの受信データが通信を用いた場合を想定しているが、この他に、通信・放送衛星からの放送電波,地上波デジタルを用いた放送電波,
FM電波を用いた放送電波を受信できる受信機、ならびに、受信したデータをデコードする装置を本体307に付加することも可能である。
以上に示した構成は、通信を用いてナビサーバ102とデータを授受する場合の構成であるが、放送メディアを用いる場合の構成としては、放送を受信するためのアンテナとのインターフェース,デコーダ、などを必要とする。
車載端末106上で動作するカーナビゲーション・アプリケーションプログラム(以下、ナビアプリと略す)の構成について、図13を参照しながら説明する。ナビアプリは、制御部2301,自車位置管理部2302,交通情報管理部2303,交通情報要求範囲設定部2304,地図管理部2305,経路・誘導情報管理部2306の機能モジュールから構成されている。
制御部2301は、ナビアプリの処理の流れを制御するモジュールである。自車位置管理部2302は、GPS受信機306からの信号を解析して、地図上における自車位置がどこかを管理するモジュールである。但し、GPS受信機306からの信号は、必ずしも地図の道路上に重なるとは限らない。そこで、自車位置管理部2302は、マップマッチングと呼ばれる技術を用いて自車位置が地図の道路上になるように補正する。
交通情報管理部2303は、ナビサーバ102からダウンロードした交通情報を管理するモジュールである。ダウンロードする交通情報は、少なくとも経路上または経路周辺の交通情報あるいは任意地点周辺の交通情報である。交通情報管理部2303は、ダウンロードした交通情報の種類,ダウンロード時刻なども管理する。この交通情報管理部2303は、交通情報要求範囲設定部2304と連係して動作する。
交通情報要求範囲設定部2304は、交通情報をナビサーバ102からダウンロードする際、どれくらいの範囲を対象にしてダウンロードするかを決定するモジュールである。範囲の決定方法については、ユーザがダウンロードの範囲となる地域を入力したり、車載端末106がデフォルトで持っている条件から選択したり、車載端末106の資源(記憶装置の空き容量,移動体電話網104を介した情報伝送能力など)の状況を把握して判断したりする。
地図管理部2305は、車載端末106が保持している地図データを管理するモジュールである。少なくとも、持っている地図のレベル(詳細度),範囲,バージョン等を管理する。
経路・誘導情報管理部2306は、車載端末106が保持している経路・誘導情報を管理するモジュールである。ナビサーバ102からダウンロードした経路・誘導情報を管理することを主な役割であるが、ナビアプリ自体が経路探索エンジンを有する場合は、ナビアプリ自体の経路探索エンジンから出力された経路・誘導情報を管理することもできる。経路・誘導情報管理部2306で管理する情報は、少なくとも経路点列,誘導ポイント情報である。加えて、経路リンク情報を管理することも可能である。誘導ポイント情報には、少なくとも誘導地点座標,誘導方向が含まれる。加えて、交差点拡大図情報,進入レーン情報,誘導地点名称等が含まれていてもよい。
図3は、車載端末106とナビサーバ102とのデータ通信シーケンスの一例であり、経路上の交通情報を得るためのシーケンスである。
まず車載端末106は、ナビサーバ102に対して経路探索を要求し(601)、経路情報を受信する(602)。経路情報は、経路点列と誘導点情報から構成される。次に車載端末106は、目的地周辺の詳細地図をナビサーバ102に要求し(603)、ダウンロードする(604)。但し、これは、目的地周辺の詳細地図を車載端末106が持っていない場合だけ実行する。予めメモリカードに収められている場合あるいは以前にダウンロードしている場合は不要である。
次に車載端末106は、緊急メッセージ情報をダウンロードするため、注意警戒情報を要求し(605)、この文字情報をダウンロードする(606)。緊急メッセージは、天災,事故などの情報が含まれるので、他の交通情報よりも早くダウンロードして車載端末106に表示することが望ましい。最後に、緊急メッセージ以外の経路上交通情報を要求し(607)、ダウンロードする(608)。図3では、経路上交通情報と記述しているが、この時要求する交通情報に、自車位置あるいは任意地点周辺の交通情報を含んでもよい。
交通情報には、渋滞情報や規制情報の他、緊急メッセージを知らせる文字情報が含まれる。もちろん、交通情報は、このような種別に関係なく一括してダウンロードしてもよいし、図3に示すように、緊急メッセージだけを先にダウンロードしてもよい。但し、一括してダウンロードした場合でも、緊急メッセージが含まれている場合は、それを優先的に表示することが望ましい。
図4は、経路上交通情報をダウンロードする際の、各サーバとの通信シーケンスを示したものである。上でも述べたように、ダウンロードする交通情報の範囲は経路上に限らず、自車位置周辺あるいは任意地点周辺、もしくは経路上+自車位置あるいは任意地点周辺の交通情報であってもよい。
車載端末106は、経路上交通情報をナビサーバ102に要求する際、ユーザIDと要求範囲をナビサーバ102にアップロードする(701)。交通情報の要求範囲の指定は、少なくとも次のものが可能である。
(1)経路の第n番目の区間から第m番目の区間の範囲
(2)自車位置からn分以内に通過する経路上の範囲
(3)自車位置からnキロメートル先までの経路上の範囲
(4)未通過経路上かつ交通情報サイズがnバイト以内になる範囲
(5)未通過経路上すべての範囲
(6)経路上の2点を指定
これらの範囲の指定方法は、予め車載端末106に保存しておいてもよいし、交通情報をダウンロードする都度、ユーザが範囲指定の方法を指定してもよい。また、上記一つだけを指定してもよいし、複数の組合せで指定してもよい。
上記(1)は、経路上の区間範囲を指定する場合であり、ここで区間とは、少なくとも、誘導ポイント間または経路を一定距離に区切った一つのいずれかである。どちらを基準に用いるかは、車載端末106から経路リンク情報をアップロードする際に指定してもよいし、ナビサーバ102と車載端末106で予め決めておいてもよい。(1)では、自車がどこにいるかは関係なく、車載端末106から要求された範囲の経路上交通情報を配信する。
上記(2)は、時間範囲を指定することに相当し、自車がこれから走る経路の道路種別に応じて計算する。例えば、高速道路の部分は80km/hを想定し、一般道の部分は30km/hを想定するなど、道路種別に応じて通過するスピードを変えて計算する。これから30分以内に通過する範囲という指定を車載端末からアップロードした場合、上記のスピードで計算すると、高速道路では現在地から40km、一般道では現在地から15kmの地点までの交通情報を計算することになる。この場合、車載端末106から自車位置をナビサーバ102に送る必要がある。また、上記の「30分」という値は、他の値にしてもよく、サーバ102で保持している定数を用いてもよい。
上記(3)は、自車位置からの距離で範囲を指定することに相当し、車載端末106から自車位置とnの値をサーバ102にアップロードし、サーバ102でその範囲の経路上交通情報を検索する。但し、nの値は、サーバ102で設定する固定値を使用してもよい。
上記(4)は、受信する情報サイズを指定することに相当し、車載端末106から上限データサイズを送ってもよいし、当該データサイズを予めナビサーバ102で決めておいてもよい。また、(4)の方法を採用する場合、車載端末106から自車位置をナビサーバ102に送る必要がある。車載端末106から送る場合、当該データサイズは例えば通信速度,車載端末106の空きメモリサイズ等によって、車載端末106で決めてよい。あるいは、車載端末106の空きメモリサイズや通信速度をナビサーバ102に送り、それに応じてナビサーバ102で決めてもよい。
上記(5)は、経路上でまだ走行していない範囲を指定する場合であり、単に車載端末106から自車位置をナビサーバ102に送るだけでよい。自車位置については、座標,自車位置区間などによる表現が可能である。自車位置区間とは、自車が現在いる場所がどの区間であるかを示す。座標による表現の場合、ナビサーバ102で自車位置区間に変換して、自車位置区間から経路終端までの各区間について交通情報を提供することが可能である。但し、(5)は必ずしも必要ではなく、例えば(1)にて自車位置から経路終端までの区間を指定することで実現できる。
上記(6)は、経路上の任意の2地点の間を指定する場合であり、車載端末106から経路上の2地点をナビサーバ102に送り、その間の経路上交通情報を取得するものである。これら2地点は、上記(5)と同様に、座標あるいは自車位置区間などによる表現方法でよい。
上記6つの方法において、車載端末106から自車位置をナビサーバ102にアップロードする必要があるものについては、車載端末106における精度の問題で、必ずしも経路上に乗るとは限らない。したがって、車載端末106またはナビサーバ102で経路上に乗るように座標を補正する処理を施す必要がある。
上記のパラメータのどれを使うかは、ユーザが画面入力で決めてよい。パラメータの設定画面は、起動時の画面からメニュー(図示しない)を選択することによって出現し、
(1)〜(6)のパラメータが画面上に配置され、所望のパラメータをラジオボタンで指定する。自車位置からの距離を指定する場合には、距離指定の画面が現れる。
例えば距離指定の画面では、一般道と高速道で、それぞれ距離を指定して範囲を設定することが出来る。
上記のパラメータについては、車載端末106側でデフォルトの値を持っておけるものもある。例えば上記(2),(3),(4)は、自車が一般道にいる場合と高速道にいる場合でデフォルト値を設定しておくことが可能である。上記(2)では、n分以内に通過する範囲は一般道よりも高速道の方が長くなるはずである。上記(3)では、一般道よりは高速道の方のデフォルト値を長くしておくことが望ましい。上記(4)でも同様である。
ナビサーバ102では、CGI201で車載端末106からの経路上交通情報要求を受けると、ユーザのアクセス履歴を顧客DBサーバ205に格納した後、交通情報サーバ
202で、車載端末106から指定された範囲の交通情報を検索する。
即ち、経路上の交通情報を要求された場合(701)、顧客DBサーバ205に保存されている当該ユーザの経路情報を要求して(702)、顧客DBサーバ205から対応する経路情報を取り出し(703)、交通情報サーバ202に経路と要求範囲を指定して交通情報抽出を要求する(704)。交通情報サーバ202では、送られてきた経路と要求範囲にマッチングする交通情報を検索し、経路上交通情報を応答する(705)。検索結果を受け取ったCGI201は車載端末106に結果を返送する(706)。
但し、必ずしも顧客DBサーバ205から経路情報を取り出す必要は無く、交通情報要求の際に、車載端末106からリンク形式の経路情報をアップロードしてもよい。つまり、経路情報を車載端末106に送る際、経路点列情報だけでなく、経路リンク情報を送ることにすれば、必ずしも顧客DBサーバ205に経路情報を保存する必要は無く、ナビサーバ102で経路情報を取り出す必要は無い。また、車載端末106が経路探索機能を持っている場合には、車載端末106が経路リンク情報を生成しているので、それをナビサーバ102にアップロードすることにしてもよい。したがって、本機能は探索・誘導サーバ203あるいは顧客DBサーバ205が無い場合でも使える機能である。
経路上の交通情報抽出のナビサーバ102における処理について、図5を用いて更に説明する。図5は、交通情報サーバ202における経路上交通情報抽出処理のフローである。まず、CGI201から経路上交通情報抽出の要求(704)を受信する(ステップ
801)。このとき、経路リンク情報と交通情報の要求範囲を一緒に受信するので、これらをメモリに保存する(ステップ802)。
次に、経路が通る地図メッシュを検索し、当該地図メッシュ上の交通情報を読み込む。ここで、交通情報は、交通情報サーバ202が定期的に交通情報センター113から受け取って、交通情報サーバ202内の交通情報DBに、地図メッシュごと、情報種別ごとにファイルとして保存されているとする。ファイル名には任意の名称を用いて良いが、当該ファイルがどのメッシュのどの種別の情報であるかの判断を容易にするため、メッシュ
IDをファイル名とし、拡張子を情報種別としてもよい。あるいは、プローブカー207からの情報を交通情報サーバ202の交通情報DBに保存し、それを使用してもよい。
次に、送られてきた経路に該当するリンクのうち、交通情報の要求範囲に含まれるすべての経路リンクについて処理を行うまで(ステップ804)、未処理の経路リンクの交通情報を検索する(ステップ805)。交通情報の検索は、経路リンク情報に含まれるリンクIDと交通情報に含まれるリンクIDをマッチングすることによって実現できる。要求範囲に含まれる全ての経路リンクについてこのステップが終わると、最後に誘導区間ごとに交通情報をまとめる処理を実行する(ステップ806)。ここで誘導区間とは、誘導ポイント間の経路リンク列の並びを指す。但し、この処理は必ずしも必要ではない。例えば、車載端末106で経路リンク情報を持っている場合、リンクごとの交通情報を車載端末106に送っても、車載端末106側で処理が可能である。
但し、車載端末で経路リンク情報を持つ場合、リンク情報に不整合が起こらないように、探索・誘導サーバ203で持っている経路探索用地図DBに基づいたものである必要がある。そこで、車載端末106からナビサーバ102に対して経路リンク情報を送る場合、地図フォーマットやバージョンを一緒に送ることにしてもよい。つまり、ナビサーバ
102は、地図フォーマットとバージョンが経路探索用地図DBと一致すれば処理を実行し、一致しない場合は、ナビサーバ102からエラーコードを車載端末106に送る。あるいは、車載端末106で保持する経路リンクは、VICS(Viehcle Information and
Communication System)に基づくリンク情報に基づくものであってもよい。これならば、ナビサーバ102と車載端末106で同じリンク情報を持つので、リンクの不整合は起こらない。但し、VICSのリンクバージョンは合わせるのが望ましい。
経路上交通情報抽出処理について、車載端末106から見た処理について、図6を用いて更に説明する。まずステップ901で、交通情報を要求する経路上の範囲を設定する。これは、例えば上記(1)〜(6)に示した方法によって範囲指定を受け付けることにより実施する。
次に、経路リンク情報が車載端末106にあるかどうかを確認する(ステップ902)。経路リンク情報が自端末内にある場合は、交通情報要求の際に要求範囲と一緒に当該経路リンク情報をナビサーバ102に送信する(ステップ904)。経路リンク情報が自端末内に無い場合は、要求範囲だけをナビサーバ102に送信する(ステップ903)。
交通情報をナビサーバ102に要求してからは、ナビサーバ102の処理が終わるのを待つ。ナビサーバ102の処理が終了し、ナビサーバ102から返答が送られてくると、車載端末106はナビサーバ102から交通情報をダウンロードする(ステップ905)。交通情報のダウンロードに成功すれば、送られてきた交通情報を表示装置302に表示し(ステップ907)、何らかの理由で交通情報をダウンロードすることができなかった場合は、エラーメッセージを表示する(ステップ908)。
交通情報ダウンロードの画面遷移を、図7,図8を用いて更に説明する。図7に示すように、地図上に自車位置1101と経路1102を表示した状態で、ユーザのリモコン
305あるいは画面周辺のボタン操作が行われると、メニューが表示される。図7のうち、画面下段にメインメニュー1201が表示される。メインメニュー1201は、交通情報メニュー1204,地図取得メニュー1205,経路探索メニュー1206から構成されている。更に、各メニューが選択された状態になると、さらにサブメニューが表示される。図7では、メインメニュー1201から交通情報メニュー1204が選択され、「経路上」サブメニュー1202,「現在地周辺」メニュー1203のサブメニューが表示された状態を示している。ここで、更に交通情報メニュー1204から「経路上」メニュー1202が選択されると、経路上の交通情報をダウンロードする処理が開始される。
「経路上」メニュー1202が選択されると、車載端末106は、ナビサーバ102に接続し、経路上交通情報のダウンロード処理を実行する。ナビサーバ102から経路上交通情報データが返ってくるまでは、一旦全てのメニュー表示が消え、地図に重ねて「交通情報を取得中です」というメッセージが表示される。但し、地図を表示せずにメッセージだけを表示することも可能である。もし、何らかの理由でナビサーバへの接続に失敗した場合は、「サーバ接続に失敗しました」というメッセージを表示する。
ナビサーバへの接続に成功すれば、ナビサーバ102にて経路上交通情報の抽出処理が実行され、車載端末106は、経路上交通情報がナビサーバ102から送信されると、受信した交通情報を表示する。車載端末106において受信した交通情報を表示する際には、ダウンロードした交通情報の中に緊急情報があるかどうかを確かめ、あれば緊急情報を表示する。その様子を図8に示す。図8では、緊急メッセージの表示と、緊急以外の交通情報の表示について示している。ダウンロードした交通情報に緊急情報が含まれていた場合、図8(a)の画面になり、緊急メッセージ1501が表示される。
そして緊急情報を表示した後、ユーザによってリモコン305または画面横の確認ボタンが(図示しない)押されたことを検知すると、続いて図8(b)に示すように、緊急情報以外の渋滞情報1502,1503を表示する。尚、確認ボタンは、車載端末106の表示装置302にタッチパネルが搭載されている場合、画面に表示してもよい。あるいは、確認ボタンが押されなくとも、緊急情報の表示後、所定のタイムアウト設定時間を経過してタイムアウトを検知した場合は、緊急メッセージ1501を消去し、他の交通情報
(緊急情報以外の渋滞情報1502,1503等)を表示する。但し、タイムアウトによる緊急情報からの表示切り替え処理は任意でよく、ユーザが確認ボタンを押すまで緊急情報を表示し続けていてもよい。緊急情報が無ければ、交通情報をダウンロードした後、緊急情報以外の交通情報を表示する。この処理の趣旨は、先にユーザに通知すべき緊急情報を優先的に表示するというものである。例えば、車両111がこれから進もうとする道路上で、災害等による通行止めが発生した場合、その情報は他の渋滞,規制よりも優先的にユーザが知るべき情報である。このような緊急性の高い情報を優先的に表示する。
車載端末106がダウンロードした交通情報から、緊急性の高い情報を切り出す方法としては、例えばナビサーバ102にて緊急情報である旨の属性情報をつけておき、緊急情報属性があるものだけを緊急情報とする。あるいは、緊急情報属性が無い情報であっても、車載端末106による判断で、緊急性を決めてもよい。例えば、災害発生により通行が危険と判断できる場合等は、ナビサーバ102で緊急情報という属性がつかなくても、車載端末106で優先的に表示してもよい。
なお、本実施例では、渋滞情報は1502,1503は、経路1102からは少しずらして表示しているが、経路と色を変えて、経路に重ねて表示してもよい。
また、本実施例では、緊急メッセージ1501を表示した後に渋滞情報1502,1503を表示しているが、必ずしもこの順序どおりに表示する必要は無く、これらの交通情報を同時に表示しておき、確認ボタン押下またはタイムアウトを待ち、渋滞情報の表示(1502,1503)を残して緊急メッセージ1501を消してもよい。
経路上の交通情報のダウンロードは、ユーザが経路上交通情報ダウンロードのメニューを選択し、明示的にダウンロードする場合に限らない。車載端末106が経路情報を持っていて、現在地周辺の交通情報をダウンロードしようとした場合は、経路上の交通情報についてもダウンロードする。これは、現在地周辺の交通情報と経路上交通情報との不整合を無くすことが目的である。但し、この場合でも、経路上交通情報を取得する範囲を設定し、その方法はこれまでに述べた実施例と変わりない。
図9は、自車位置周辺交通情報をダウンロードする場合のシーケンスチャートである。車載端末106は、最初に自車位置とともに自車位置周辺交通情報要求をCGI201に送信し(1601)、CGI201は交通情報サーバ202に、自車位置周辺の交通情報を要求する(1602)。交通情報サーバ202は、要求された交通情報を抽出した後、当該情報をCGI201に返送し(1603)、CGI201は当該情報を車載端末106に返送する(1604)。
次に、車載端末106は、経路上交通情報要求をナビサーバ102に送信する(701)。以降の処理については図4の説明で述べたとおりである。この様に車載端末106では、自車位置周辺交通情報をダウンロードする場合には、自車位置周辺の交通情報をCGIから受け取ると、引き続いて経路上交通情報要求をCGIに対して自動的に送信して、まだ通過していない経路上の交通情報を取得する処理を行う。なお、上記の処理では、自車位置周辺交通情報と経路上交通情報とを別々にナビサーバ102に要求しているが、これら2種類の要求を最初に要求し、CGIから自車位置周辺交通情報と経路上交通情報とを別々に受信してもよい。またCGI側でこれら2種類の交通情報を1つにまとめて車載端末に応答しても良い。
現在地周辺の交通情報の取得について、図10を参照しながら更に説明する。図10は、現在地周辺の交通情報取得した際の画面表示例である。
ユーザによるリモコン305あるいは画面周辺のボタンの操作に基づいて、車載端末
106は図7と同様にメニューを表示させる。ここで現在地周辺メニュー1203の選択を検出すると、車載端末106はナビサーバ102への接続を実行して交通情報の受信待ち状態となる。ナビサーバ102へ接続した後、車載端末106は交通情報をダウンロードし、交通情報のダウンロードが終わると、図10の画面に遷移して、取得した交通情報1801,1802を表示する。ここで、交通情報1801は、現在地周辺の交通情報としてダウンロードされたデータであり(誘導経路1102に沿った交通情報ではない)、交通情報1802は経路上交通情報としてダウンロードされたデータを示している。もし、ダウンロードしたデータの中に緊急メッセージがあれば、経路上交通情報所得処理のサイト同様にして、緊急メッセージを優先的に表示する。
緊急メッセージの表示は、交通情報ダウンロード時だけとは限らない。緊急メッセージはできる限り早くユーザに伝えるべき情報であるので、車載端末106がナビサーバ102にアクセスする際は、緊急メッセージを必ずダウンロードすることが望ましい。これについて、図11,図21を参照しながら説明する。
図11は、車載端末106がナビサーバ102に対して地図情報を要求した際に、さらに経路上の緊急メッセージをダウンロードするまでのシーケンスである。車載端末106は、ナビサーバ102に対して地図情報を要求し(1901)、その要求をCGI201が受ける。CGI201は、地図・POIサーバ204に対して、車載端末106から指定された場所の地図を要求し(1902)、指定された要求位置の地図情報を受け取る
(1903)。CGI201は、地図を受け取ると、車載端末106に対して当該地図情報を送信する(1904)。
車載端末106は、所望の地図情報を取得した後、ナビサーバ102に対して経路上の緊急メッセージ情報ユーザIDを付して要求する(1905)。経路上の緊急メッセージ取得については、経路上交通情報の取得とほぼ同じシーケンスによる。つまり、CGI
201が顧客DBサーバ205にユーザIDを指定して経路情報を要求し(1906)、該当するユーザの経路情報を取得する(1907)。次にCGI201は、受け取った経路情報を交通情報サーバ202に送信して(1908)、交通情報サーバ202で緊急メッセージを検索し、その結果をCGI201が受け取り(1909)、車載端末106に送信する(1910)。
但し、車載端末106が自身の誘導経路に関する経路リンク情報を持っている場合は、当該リンク情報をナビサーバ102にアップロードし、それをキーにして経路上緊急メッセージを検索してもよい。また、車載端末106が緊急メッセージを要求する際は、これまでに述べてきたように経路上の範囲をナビサーバ102に知らせることも可能である。つまり、当該範囲に存在する緊急メッセージだけをダウンロードすることが可能である。
また、本実施例では、地図情報と緊急メッセージを別々に要求し、受信しているが、一緒でも構わない。つまり、ナビサーバ102では、地図情報の要求を受け付けた際、地図情報だけを先に車載端末106に送信するのではなく、経路上の緊急メッセージを検索して、地図情報と一緒に車載端末106に送信してもよい。これは、地図情報を要求した場合に限らず、POI等の地図以外の情報を要求した場合でも実施することが可能である。
これについて、画面例を参照しながら更に述べる。車載端末106は、リモコン305や画面周辺のボタン等の操作に応じて図7と同様のメニュー1201を表示する。ここで、地図取得メニュー1205の選択操作が入力されると、更に、目的地周辺の地図を取得する目的地周辺メニューと現在地周辺の地図を取得する現在地周辺メニューを表示する。そして、地図取得メニュー1205から目的地周辺メニュー2001が選択されると、つまり、目的地周辺の地図の取得が指示されると、車載端末106はナビサーバ102に接続する。ナビサーバ102への接続に成功したら、車載端末106はCGIに地図要求を送り地図情報を取得する。次に経路上の緊急メッセージをナビサーバ102に要求し、緊急メッセージがあればそれをダウンロードする。
全てのダウンロードが終了すると、地図情報と緊急メッセージを表示する。その画面が図12である。図12においては、緊急メッセージ2101が表示され、さらに指定された目的地周辺の地図が表示されている。中心線2102と2103は、表示される地図が現在地以外の場所である場合に描画され、それらの交点が目的地になるように地図が表示すると共に目的地を示すマークを描画する。
図12においては、緊急メッセージ2101と地図情報が同時に表示されているが、緊急メッセージ2101を先に表示してから、目的地周辺の地図情報を表示してもよい。但し、この場面においてユーザは、地図情報を取得する目的でナビサーバ102にアクセスしたのであるから、ユーザの目的以外の情報を優先して表示する場合には、その旨を車載端末106の画面に表示するのが望ましい。
図12の画面を表示中にリモコン305または画面周辺の確認ボタンを押すと、緊急メッセージ2101が消え、目的地周辺の地図を表示する画面に遷移する。また、緊急メッセージが無かった場合は、緊急メッセージを表示できないので、直接目的地周辺の地図を表示する画面に遷移する。
車両の誘導時に地図を表示するナビゲーション機能を備えた車載端末で、所望する交通情報の受信範囲を指定する事ができ、通信時間や通信情報量を減らすことにより、操作者に対する応答性を改善した交通情報の受信が可能とする。
本発明の全体システムを示す図である。 ナビサーバ102の構成図である。 車載端末106とナビサーバ102間の通信シーケンスチャートである。 経路上交通情報をダウンロードする際のシーケンスチャートである。 交通情報サーバ202における経路上交通情報抽出処理のフローチャートである。 車載端末106における経路上交通情報表示の際のフローチャートである。 メインメニューを表示した画面の例を示す図である。 緊急メッセージの表示と、緊急以外の交通情報の表示画面の例を示す図である。 自車位置周辺交通情報をダウンロードする場合のシーケンスチャートである。 交通情報の表示画面の例を示す図である。 車載端末106がナビサーバ102に対して地図情報を要求する際のシーケンスチャートである。 緊急メッセージの表示画面である。 ナビアプリのモジュール構成を示す図である。
符号の説明
102…ナビサーバ、103…IP網、104…移動体電話網、105…放送事業者、106…車載端末、107…プロバイダ、108…固定電話網、110…PC、111…車両、112…専用線網、113…交通情報センター。

Claims (8)

  1. 自車両の位置を測定する位置測定手段と、情報センターとデータを送受信する通信手段と、経路誘導を行う経路誘導手段と、交通情報を取得する交通情報取得手段とを備えたカーナビゲーション装置において、
    前記カーナビゲーション装置は、交通情報の取得範囲を指定する範囲指定手段を有し、
    前記交通情報取得手段は、交通情報取得要求時に、前記範囲指定手段により設定された取得範囲の情報と経路誘導における経路情報に関する情報を、前記通信手段を用いて前記情報センターに送り、
    前記通信手段により受信した当該交通情報取得要求に対する応答に基づき、取得した交通情報を表示する
    ことを特徴とするカーナビゲーション装置。
  2. 請求項1に記載のカーナビゲーション装置において、
    前記交通情報取得手段は、該カーナビゲーション装置の状態を前記取得範囲の情報と共に前記情報センターに送信し、前記交通情報を取得する範囲を前記カーナビゲーション装置の状態に応じて決定される取得範囲の交通情報を前記情報センターから受信することを特徴とする交通情報提供システム。
  3. 請求項1に記載のカーナビゲーション装置において、
    前記範囲指定手段により交通情報の取得範囲を指定する際には、少なくとも、経路上の特定もしくは全ての区間、ある時間内に通過する区間、自車位置から一定距離以内、前記情報のサイズが一定値以内になる区間、未通過経路上すべて、経路上の2点間、のうちの一つを指定することを特徴とする交通情報提供システム。
  4. 請求項1に記載のカーナビゲーション装置において、
    前記経路誘導における経路情報に関する情報として、前記情報センターに保存された経路情報を特定するための識別情報であることを特徴とする交通情報提供システム。
  5. 交通情報センタから受信した交通情報を蓄積し、端末装置からの要求に応じて交通情報を配信する情報センターにおいて、
    前記情報センターは、経路上または経路周辺の交通情報取得要求を前記端末装置から受信し、
    当該交通情報取得要求と共に受信した前記端末装置の状態、及び交通情報を切り出す範囲を示すパラメータと、情報センターに保持されている経路情報に基づき交通情報を切り出す範囲を決定し、交通情報を切り出して前記端末装置に送信することを特徴とする情報センター。
  6. 請求項5に記載の情報センターにおいて、交通情報の切り出し範囲は、少なくとも、経路上の特定もしくは全ての区間、ある時間内に通過する区間、自車位置から一定距離以内、前記情報のサイズが一定値以内になる区間、未通過経路上すべて、経路上の2点間、のうちの一つに基づき決定されることを特徴とする交通情報提供システム。
  7. 請求項5に記載の情報センターにおいて、前記経路情報は、前記端末装置から送信されるデータを用いることを特徴とする交通情報提供システム。
  8. 請求項5に記載の情報センターにおいて、
    前記端末装置から要求された交通情報を送信する際、前記交通情報を切り出す範囲に含まれる緊急情報が前記情報センターに保持されている場合、当該緊急情報を共に送信することを特徴とする情報センター。
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