JP2005127283A - 可変容量圧縮機の容量制御弁 - Google Patents

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Fumimasa Okabe
文聖 岡部
Koichi Shimada
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Abstract

【課題】 ストッパによってベローズの異常な変形を防止できると共にストッパに起因する応答性の悪化を防止できる可変容量圧縮機の容量制御弁を提供する。
【解決手段】 ベローズ収容室5にベローズ10を伸縮自在に設け、ベローズ収容室5をベローズ10内の第1圧力が導入される第1圧力室11とベローズ10外の第2圧力が導入される第2圧力室12に画成し、ベローズ10内の第1圧力室11にストッパ15を設け、第1圧力室11と第2圧力室12との差圧に基づくベローズ10の伸縮力を作動ロッド6に作用させることによって作動ロッド6に連動する弁体部の開閉量を可変する可変容量圧縮機の容量制御弁1Aであって、ベローズ10が最大収縮位置に位置する状態にあって、第1圧力室11に第1圧力を導く第1圧力導入孔13と第1圧力室11との間を連通する溝16をストッパ15に設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可変容量圧縮機のクランク室内の圧力を調整して冷媒の吐出容量を制御する容量制御弁に関する。
従来、空調装置の可変容量圧縮機は、シリンダボア内を往復動し、往復ストロークをクランク室の圧力に応じて可変するピストンを有し、このピストンの往復動で吸入室の冷媒ガスをシリンダボア内に吸引して圧縮し、且つ、圧縮した冷媒ガスを吐出室に吐出する動作を行うものであり、吸入室及び吐出室に抽気通路及び給気通路をそれぞれ介して連通されたクランク室の圧力を可変することにより冷媒ガスの吐出量を制御する容量制御弁が付設される。
この種の従来の容量制御弁としては、特許文献1に開示されたものがある。この容量制御弁70は、図9に示すように、ハウジング71を有し、このハウジング71内には弁通路72と連通路73とベローズ収容室74とが形成されている。弁通路72と連通路73には作動ロッド75が上下移動自在に配置されている。弁通路72は吐出室側に、連通路73はクランク室側にそれぞれ接続されており、弁通路72及び連通路73が給気通路Aの一部を構成している。そして、弁通路72と連通路73の段差部によって弁座77が構成されている。
作動ロッド75の一部は弁体部76として構成され、作動ロッド75の上下位置によって給気通路Aの開度を可変できるようになっている。
ベローズ78は、ベローズ収容室74の内面に上端が固定され、その下端に作動ロッド75の上端が固定されている。ベローズ収容室74内は、ベローズ78内の第1圧力室79とベローズ78外の第2圧力室80に画成されている。第1圧力室79は吐出室に連通され、第2圧力室80は吐出室より離間した下流側(凝縮器側)に連通されており、これら2点間差圧に基づく伸縮力F1が作動ロッド75の開弁方向に作用するようになっている。尚、ベローズ78にはバネ性があるため、このバネ力も作動ロッド75に実際には作用するがが、このバネ力は説明の便宜上省略する。
又、ハウジング71の下方には電磁アクチュエータ部81が設けられている。電磁アクチュエータ部81は、励磁コイル82と、作動ロッド75の外周に配置された固定子83と、付勢バネ84のバネ力によって作動ロッド75の下端に付勢された可動子85とを備えている。励磁コイル82に通電すると、電磁力F2が作動ロッド75の閉弁方向に作用するようになっている。励磁コイル82への通電方式は、例えばPWM方式であり、その通電デュティー比を可変することによって所望値の電磁力Fを作用させることができるようになっている。尚、作動ロッド75には、付勢バネ84のバネ力も作用するが、このバネ力は説明の便宜上省略する。
上記構成において、励磁コイル82への通電がない場合(通電デュティー比=0%)には、作動ロッド75の開弁方向にベローズ78の差圧による伸縮力F1のみが作用する。そのため、クランク室の圧力は、その時おかれた状況下において取りうる最大値となり、ピストンストロークを最小として吐出容量は最小となる。
励磁コイル82への通電がなされた場合(通電デュティー比>0%)には、作動ロッド75の閉弁方向には電磁アクチュエータ部81による電磁力F2が作用し、作動ロッド75が全開位置から閉位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が絞られるため、クランク室の圧力が低下してピストンストロークが大きくなる。これにより吐出容量が増加し、ベローズ78の差圧による伸縮力F1が増大する。そして、作動ロッド75は、電磁アクチュエータ部81の電磁力F2とベローズ78の差圧による伸縮力F1とが均衡する開弁位置に位置することになる。
この通電状態より励磁コイル82への通電デュティー比を増加させる通電に変更されると、電磁力F2が増加し、作動ロッド75が更に閉位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が更に絞られるため、クランク室の圧力が一層低下してピストンストロークが大きくなる。これにより吐出容量が更に増加し、ベローズ78の差圧による伸縮力F1が増大する。そして、作動ロッド75は、電磁アクチュエータ部81の電磁力F2とベローズ78の差圧による伸縮力F1とが均衡する開弁位置に位置することになる。
上記通電状態より励磁コイル82への通電デュティー比を減少させる通電に変更されると、電磁力F2が減少し、作動ロッド75が開位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が多めになるため、クランク室の圧力が増加してピストンストロークが小さくなる。これにより吐出容量が減少し、ベローズ78の差圧による伸縮力F1が減少する。そして、作動ロッド75は、電磁アクチュエータ部81の電磁力F2とベローズ78の差圧による伸縮力F1とが均衡する位置に位置することになる。
以上より、容量制御弁70は、励磁コイル82への通電デュティー比を可変することによって冷媒の吐出容量を制御できる。又、目標となる吐出容量に対し、何らかの理由により吐出容量の増減が発生すると、クランク室の圧力を調整して目的の吐出容量になるよう自律調整される。
上記動作過程にあって、作動ロッド75に連動するベローズ78は、作動ロッド75の全開位置で最大伸長位置に、全閉位置で最大収縮位置となるが、最大収縮位置に位置する状態にあって、何らかの理由により第2圧力室80が非常に高い圧力状態になると、ベローズ78に非常に高い圧縮力が作用してベローズ78が異常な変形をする恐れがある。ベローズ78が異常な変形をすると、ベローズ78の毀損の原因になったり、セット値が変わったりすることにつながる。
ここで、このような不具合を防止するためには、図10に示すように、ベローズ78の内部にストッパ90を設けることが有効である。つまり、ベローズ78の最大収縮位置では、ストッパ90の先端面90aがベローズ収容室74の内面に当接し、第2圧力室80が非常に高い圧力状態となってもその圧力をストッパ90で受けることができ、ベローズ78の異常な変形等を防止できる。
特開2002−260918号公報
しかしながら、図10に示すように、ベローズ78の最大収縮位置ではストッパ90の先端面90aが第1圧力導入孔91を塞ぐため、第1圧力室79への冷媒ガスのスムーズな流入がストッパ90によって阻止され、ベローズ78の応答性が悪くなるという問題が発生する。
そこで、本発明は、ストッパによってベローズの異常な変形を防止できると共にストッパに起因する応答性の悪化を防止できる可変容量圧縮機の容量制御弁の提供を目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、一端側がベローズ収容室の内面に固定され、他端側が作動体に連結されたベローズを前記ベローズ収容室に伸縮自在に配置し、前記ベローズ収容室を前記ベローズ内の第1圧力が導入される第1圧力室と前記ベローズ外の第2圧力が導入される第2圧力室に画成し、前記ベローズ内の第1圧力室に前記ベローズの最大収縮位置以上の過剰収縮を規制するストッパを設け、前記第1圧力室と前記第2圧力室との差圧に基づく前記ベローズの伸縮力を前記作動体に作用させることによって前記作動体に連動する弁体の開閉量を可変する可変容量圧縮機の容量制御弁であって、前記ベローズが最大収縮位置に位置する状態にあって、前記第1圧力室に第1圧力を導く第1圧力導入孔と前記第1圧力室との間を連通する連通手段を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁であって、前記ストッパは、前記ベローズに固定され、その先端面が前記ベローズの最大収縮位置を前記ベローズ収容室の内面に当接することによって規制するよう構成され、前記連通手段は、前記ストッパの前記先端部に設けられた溝であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁であって、前記ストッパは、前記ベローズに固定され、その先端面が前記ベローズの最大収縮位置を前記ベローズ収容室の内面に当接することによって規制するよう構成され、前記連通手段は、前記ストッパの先端部に設けられた孔であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁であって、前記ストッパは、前記ベローズに固定され、その先端面が前記ベローズの最大収縮位置を前記ベローズ収容室の内面に当接することによって規制するよう構成され、前記連通手段は、前記ベローズ収容室の内面で、且つ、前記ストッパの前記先端面が当接する領域より外れた位置に前記第1圧力導入孔を開口させることによって構成したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁であって、前記ストッパは、前記第1圧力室の内面より突設され、且つ、前記第1圧力導入孔が内部に形成される第1ストッパ片と前記ベローズに固定された第2ストッパ片とに分割され、前記ベローズの最大収縮位置を互いの先端面が当接することによって規制するよう構成され、前記連通手段は、前記第1ストッパ片と前記第2ストッパ片の少なくともいずれか一方の先端部に設けられた溝であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ベローズの最大収縮位置にあって、第2圧力室が非常に高い圧力状態になってもその圧力をストッパが受けるため、ベローズには非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズの異常な変形を防止できる。又、ベローズの最大収縮位置では第1圧力導入孔と第1圧力室とが連通手段を介して連通するため、第1圧力導入孔より冷媒ガスを第1圧力室にスムーズに入ることができ、ストッパによってベローズの応答性が悪化することがない。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
請求項5の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施形態を示し、図1は可変容量圧縮機の容量制御弁1Aの断面図、図2(a)は要部拡大断面図、図2(b)はストッパ15の要部斜視図である。
可変容量圧縮機は、シリンダボア内を往復動し、往復ストロークをクランク室の圧力に応じて可変するピストンを有し、このピストンの往復動で吸入室の冷媒ガスをシリンダボア内に吸引して圧縮し、且つ、圧縮した冷媒ガスを吐出室に吐出する動作を行う。具体的には、ピストンはクランク室の圧力が低下すると、往復ストロークを大きくして吐出容量を増加し、クランク室の圧力が増加すると、往復ストロークを小さくして吐出容量を減少させる。クランク室は、吸入室及び吐出室に抽気通路及び給気通路を介してそれぞれ連通され、吸入室と吐出室からの冷媒ガスの流出入のバランスによって圧力が決定されるようになっている。そして、このクランク室の圧力を可変し、冷媒ガスの吐出量を制御する容量制御弁1Aが付設されている。
図1において、可変容量制御弁1Aは、ハウジング2を有し、このハウジング2内には弁通路3と連通路4とベローズ収容室5とが形成されている。弁通路3と連通路4には作動体である作動ロッド6が上下移動自在に配置されている。弁通路3はクランク室側に、連通路4は吐出室側にそれぞれ接続されており、弁通路3及び連通路4が給気通路(図示せず)の一部を構成している。そして、弁通路3と連通路4の段差部によって弁座8が構成されている。
作動ロッド6の一部は弁体部7として構成され、作動ロッド6の上下位置によって給気通路(図示せず)の開度を可変できるようになっている。弁体部7には吐出室とクランク室の差圧に基づく付勢力F1が作用し、この付勢力F1が作動ロッド6の開弁方向に作用するようになっている。又、作動ロッド6と弁通路3の上面との間には第1付勢バネ9が介在されており、この第1付勢バネ9のバネ力f1が作動ロッド6の開弁方向に作用している。
ベローズ収容室5は、閉塞部材2aによって上方が閉塞され、閉塞されたベローズ収容室5内にベローズ10が収容されている。ベローズ10は、その上端が閉塞部材2aの内面(ベローズ収容室5の内面)に固定され、その下端が作動ロッド6の上端が固定されている。
ベローズ収容室5内はベローズ10によって仕切られており、ベローズ10内の第1圧力室11とベローズ10外の第2圧力室12に画成されている。第1圧力室11の上面には第1圧力導入孔13が開口し、この第1圧力導入孔13等を介して吸入室の圧力が導入されている。第2圧力室12の側面には第2圧力導入孔14が開口し、この第2圧力導入孔14等を介してクランク室の圧力が導入されている。そして、吸入室とクランク室の2点間差圧に基づくベローズ10の伸縮力F2が作動ロッド6の閉弁方向に作用するようになっている。
ベローズ10の内部にはストッパ15が固定され、このストッパ15は、ベローズ10の最大収縮位置にあって先端面15aがベローズ収容室5の内面に当接する長さに設定されている。ストッパ15の先端部には、図2(a)、(b)に詳しく示すように、溝16が形成されており、この溝16はストッパ15の先端面15aと側周面15bにそれぞれ開口している。又、ベローズ10の下面とベローズ収容室5の下面との間には第2付勢バネ17が介在されており、この第2付勢バネ17のバネ力f2が作動ロッド6の閉弁方向に作用している。尚、ベローズ10にはバネ性があるため、このバネ力も作動ロッド6に実際には作用するが、このバネ力は説明の便宜上省略する。
又、ハウジング2の下方には電磁アクチュエータ部20が設けられている。電磁アクチュエータ部20は、作動ロッド6の外周に配置された励磁コイル21と、励磁コイル21の内周側で、且つ、作動ロッド6の外周に配置された固定子22と、作動ロッド6の下端に固定され、作動ロッド6と共に上下動自在に配置された可動子23とを備えている。励磁コイル21に通電すると、電磁力F3が作動ロッド6の閉弁方向に作用するようになっている。励磁コイル21への通電方式は、例えばPWM方式であり、その通電デュティー比を可変することによって所望値の電磁力F3を作用させることができるようになっている。
上記構成において、励磁コイル21への通電がない場合(通電デュティー比=0%)には、作動ロッド6の開弁方向には弁体部7の付勢力F1と第1付勢バネ9のバネ力f1が、作動ロッド6の閉弁方向にはベローズ10の差圧による伸縮力F2と第2付勢バネ17のバネ力f2が作用し、弁体部7の付勢力F1が支配的に作用する。そのため、クランク室の圧力は、その時おかれた状況下において取りうる最大値となり、ピストンストロークを最小として吐出容量は最小となる。
励磁コイル21への通電がなされた場合(通電デュティー比>0%)には、上記した付勢力F1,伸縮力F2及びバネ力f1,f2に加えて、作動ロッド6の閉弁方向に電磁アクチュエータ部20による電磁力F3が作用し、作動ロッド6が全開位置から閉位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が絞られるため、クランク室の圧力が低下してピストンストロークが大きくする。これにより吐出容量が増加し、弁体部7の付勢力F1が増加する一方でベローズ10の差圧による伸縮力F2が減少する。そして、作動ロッド6は、電磁アクチュエータ部20の電磁力F3及びベローズ10の差圧による伸縮力F2及び第2付勢バネ17のバネ力f2と弁体部7の付勢力F1及び第1付勢バネ9のバネ力f1とが均衡する開弁位置に位置することになる。
この通電状態より励磁コイル21への通電デュティー比を増加させる通電に変更されると、電磁力F3が増加し、作動ロッド6が更に閉位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が更に絞られるため、クランク室の圧力が一層低下してピストンストロークが大きくなる。これにより吐出容量が更に増加し、弁体部7の付勢力F1が更に増加する一方でベローズ10の差圧による伸縮力F2が更に減少する。そして、作動ロッド6は、電磁アクチュエータ部20の電磁力F3及びベローズ10の差圧による伸縮力F2及び第2付勢バネ17のバネ力f2と、弁体部7の付勢力F1及び第1付勢バネ9のバネ力f1とが均衡する開弁位置に位置することになる。
上記通電状態より励磁コイル21への通電デュティー比を減少させる通電に変更されると、電磁力F3が減少し、作動ロッド6が開位置側に移動する。すると、吐出室からクランク室への冷媒ガスの流入が多めになるため、クランク室の圧力が増加してピストンストロークが小さくなる。これにより吐出容量が減少し、弁体部7の付勢力F1が減少する一方でベローズの差圧による伸縮力F2が増大する。そして、作動ロッド6は、電磁アクチュエータ部20の電磁力F3及びベローズ10の差圧による伸縮力F2及び第2付勢バネ17のバネ力f2と、弁体部7の付勢力F1及び第1付勢バネ9のバネ力f1とが均衡する開弁位置に位置することになる。
以上より、容量制御弁1Aは、励磁コイル21への通電デュティー比を可変することによって冷媒の吐出容量を制御できる。又、外乱により吸入室の圧力が急激に上昇した場合には、ベローズ10の差圧による伸縮力F2が減少して作動ロッド6が開弁方向に移動してクランク室の圧力を増加させてピストンストロークを小さくして吐出容量を抑える。これにより、駆動トルクの上昇を抑えることができる。
上記動作過程にあって、作動ロッド6に連動するベローズ10は、作動ロッド6の全開位置で最大伸長位置に、全閉位置で最大収縮位置となる。そして、ベローズ10の最大収縮位置にあって、第2圧力室12が非常に高い圧力状態になってもその圧力をストッパ15が受けるため、ベローズ10には非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズ10の異常な変形を防止できる。又、ベローズ10の最大収縮位置では第1圧力導入孔13と第1圧力室11とが溝16を介して連通するため、第1圧力導入孔13より冷媒ガスが第1圧力室11にスムーズに入ることができ、ストッパ15によってベローズ10の応答性が悪化することがない。
図3は本発明の第2実施形態を示し、図3(a)は容量制御弁1Bの要部断面図、図3(b)はストッパ15の要部斜視図である。
図3(a)、(b)に示すように、第2実施形態の容量制御弁1Bは、前記第1実施形態と比較して連通手段がストッパ15の先端部に設けられた孔18にて構成されている。孔18は、ストッパ15の先端面15aに開口する縦孔部18aと、この縦孔部18aに連通し、且つ、ストッパ15の側周面15bに開口する横孔部18bとから構成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、又、図面の同一部材には同一符号を付して明確化を図る。
この第2実施形態においても、ベローズ10の最大収縮位置にあって、第2圧力室12が非常に高い圧力状態になってもその圧力をストッパ15が受けるため、ベローズ10には非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズ10の異常な変形を防止できる。又、ベローズ10の最大収縮位置では第1圧力導入孔13と第1圧力室11とが孔18を介して連通するため、第1圧力導入孔13より冷媒ガスが第1圧力室11にスムーズに入ることができ、ストッパ15によってベローズ10の応答性が悪化することがない。
図4は本発明の第3実施形態を示し、容量制御弁1Cの要部断面図である。この第3実施形態の容量制御弁1Cは、図4に示すように、連通手段19がベローズ収容室5の内面で、且つ、ストッパ15の先端面15aが当接する領域より外れた位置に第1圧力導入孔13を開口させることによって構成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、又、図面の同一部材には同一符号を付して明確化を図る。
この第3実施形態においても、ベローズ10の最大収縮位置にあって、第2圧力室12が非常に高い圧力状態になってもその圧力をストッパ15が受けるため、ベローズ10には非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズ10の異常な変形を防止できる。又、ベローズ10の最大収縮位置では第1圧力導入孔13と第1圧力室11とが連通するため、第1圧力導入孔13より冷媒ガスが第1圧力室11にスムーズに入ることができ、ストッパ15によってベローズ10の応答性が悪化することがない。
図5及び図6は本発明の第4実施形態を示し、図5は容量制御弁1Dの要部断面図、図6はストッパ15の要部斜視図である。
この第4実施形態の容量制御弁1Dは、図5及び図6に示すように、ストッパ15が閉塞部材2aより第1圧力室11の内面に突設された第1ストッパ片30とベローズ10に固定された第2ストッパ片31とに分割され、ベローズ10の最大収縮位置を互いの先端面が当接することによって規制するよう構成されている。第1導入孔13は、第1ストッパ片30内を貫通し、第1ストッパ片30の下面に開口されている。そして、連通手段は、第1ストッパ片30の先端部に設けられた溝32によって構成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、又、図面の同一部材には同一符号を付して明確化を図る。
この第4実施形態においても、ベローズ10の最大収縮位置にあって、第2圧力室12が非常に高い圧力状態になってもその圧力を第1ストッパ片30及び第2ストッパ片31からなるストッパ15が受けるため、ベローズ10には非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズ10の異常な変形を防止できる。又、ベローズ10の最大収縮位置では第1圧力導入孔13と第1圧力室11とが溝32を介して連通するため、第1圧力導入孔13より冷媒ガスが第1圧力室11にスムーズに入ることができ、ストッパ15によってベローズ10の応答性が悪化することがない。
図7及び図8は本発明の第5実施形態を示し、図7は容量制御弁1Eの要部断面図、図8はストッパ15の要部斜視図である。
この第5実施形態の容量制御弁1Eは、図7及び図8に示すように、前記第4実施形態と同様に、ストッパ15が閉塞部材2aより第1圧力室11の内面に突設された第1ストッパ片30とベローズ10に固定された第2ストッパ片31とに分割され、ベローズ10の最大収縮位置を互いの先端面が当接することによって規制するよう構成されている。第1導入孔13は、第1ストッパ片30内を貫通し、第1ストッパ片30の下面に開口されている。そして、第4実施形態と異なり、連通手段は、第2ストッパ片31の先端部に設けられた溝33によって構成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、又、図面の同一部材には同一符号を付して明確化を図る。
この第5実施形態においても、ベローズ10の最大収縮位置にあって、第2圧力室12が非常に高い圧力状態になってもその圧力を第1ストッパ片30及び第2ストッパ片31からなるストッパ51が受けるため、ベローズ51には非常に大きな圧縮力が作用せず、ベローズ10の異常な変形を防止できる。又、ベローズ10の最大収縮位置では第1圧力導入孔13と第1圧力室11とが溝33を介して連通するため、第1圧力導入孔13より冷媒ガスが第1圧力室11にスムーズに入ることができ、ストッパ15によってベローズ10の応答性が悪化することがない。
尚、連通手段の溝32,33は、第4実施形態では第1ストッパ片30に、第5実施形態では第2ストッパ片31に設けられているが、第1ストッパ片30と第2ストッパ片31の双方に設けても良い。
尚、前記第1〜第5実施形態では、第1圧力室11に吸入室の圧力を、第2圧力室12にクランク室の圧力を導入し、これらの差圧によるベローズ10の伸縮力が作動ロッド6に作用するように構成したが、第1圧力室11及び第2圧力室12に導入する圧力はこれに限定されるものではないことはもちろんである。
尚、前記第1〜第5実施形態では、容量制御弁1A〜1Eが給気通路に介在され、給気通路の開度を調整することによってクランク室の圧力を可変するよう構成されているが、容量制御弁1A〜1Eを抽気通路に介在し、抽気通路の開度を調整することによってクランク室の圧力を可変するように構成しても良い。
尚、可変容量圧縮機としては、斜板が非回転で揺動するウォッブルプレート式のものと、斜板が駆動軸と一体的に回転するスワッシュ式のものがあるが、本発明は可変容量圧縮機の種類にかかわらず適用できることはもちろんである。
本発明の第1実施形態を示し、可変容量圧縮機の容量制御弁の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は要部拡大断面図、(b)はストッパの要部斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は容量制御弁の要部断面図、(b)はストッパの要部斜視図である。 本発明の第3実施形態を示し、容量制御弁の要部断面図である。 本発明の第4実施形態を示し、容量制御弁の要部断面図である。 本発明の第4実施形態を示し、ストッパの要部斜視図である。 本発明の第5実施形態を示し、容量制御弁の要部断面図である。 本発明の第5実施形態を示し、ストッパの要部斜視図である。 従来例を示し、可変容量圧縮機の容量制御弁の断面図である。 従来例より容易に考えられる容量制御弁の要部拡大断面図である。
符号の説明
1A〜1E 容量制御弁
5 ベローズ収容室
6 作動ロッド(作動体)
7 弁体部
10 ベローズ
11 第1圧力室
12 第2圧力室
13 第1圧力導入孔
15 ストッパ
15a 先端面
16 溝(連通手段)
18 孔(連通手段)
19 連通手段
30 第1ストッパ片
31 第2ストッパ片
32 溝(連通手段)
33 溝(連通手段)

Claims (5)

  1. 一端側がベローズ収容室(5)の内面に固定され、他端側が作動体(6)に連結されたベローズ(10)を前記ベローズ収容室(5)に伸縮自在に配置し、前記ベローズ収容室(5)を前記ベローズ(10)内の第1圧力が導入される第1圧力室(11)と前記ベローズ(10)外の第2圧力が導入される第2圧力室(12)に画成し、前記ベローズ(10)内の第1圧力室(11)に前記ベローズ(10)の最大収縮位置以上の過剰収縮を規制するストッパ(15)を設け、前記第1圧力室(11)と前記第2圧力室(12)との差圧に基づく前記ベローズ(10)の伸縮力を前記作動体(6)に作用させることによって前記作動体(6)に連動する弁体部(7)の開閉量を可変する可変容量圧縮機の容量制御弁(1A)〜(1E)であって、
    前記ベローズ(10)が最大収縮位置に位置する状態にあって、前記第1圧力室(11)に第1圧力を導く第1圧力導入孔(13)と前記第1圧力室(11)との間を連通する連通手段(16),(18),(19),(32),(33)を設けたことを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御弁(1A)〜(1E)。
  2. 請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁(1A)であって、
    前記ストッパ(15)は、前記ベローズ(10)に固定され、その先端面(15a)が前記ベローズ(10)の最大収縮位置を前記ベローズ収容室(5)の内面に当接することによって規制するよう構成され、
    前記連通手段は、前記ストッパ(15)の前記先端部に設けられた溝(16)であることを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御弁(1A)。
  3. 請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁(1B)であって、
    前記ストッパ(15)は、前記ベローズ(10)に固定され、その先端面(15a)が前記ベローズ(10)の最大収縮位置を前記ベローズ収容室(5)の内面に当接することによって規制するよう構成され、
    前記連通手段は、前記ストッパ(15)の先端部に設けられた孔(18)であることを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御弁(1B)。
  4. 請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁(1C)であって、
    前記ストッパ(15)は、前記ベローズ(10)に固定され、その先端面(15a)が前記ベローズ(10)の最大収縮位置を前記ベローズ収容室(5)の内面に当接することによって規制するよう構成され、
    前記連通手段(19)は、前記ベローズ収容室(5)の内面で、且つ、前記ストッパ(15)の前記先端面(15a)が当接する領域より外れた位置に前記第1圧力導入孔(13)を開口させることによって構成したことを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御弁(1C)。
  5. 請求項1記載の可変容量圧縮機の容量制御弁(1D),(1E)であって、
    前記ストッパ(15)は、前記第1圧力室(11)の内面より突設され、且つ、前記第1圧力導入孔(13)が内部に形成される第1ストッパ片(30)と前記ベローズ(10)に固定された第2ストッパ片(31)とに分割され、前記ベローズ(10)の最大収縮位置を互いの先端面が当接することによって規制するよう構成され、
    前記連通手段は、前記第1ストッパ片(30)と前記第2ストッパ片(31)の少なくともいずれか一方の先端部に設けられた溝(32),(33)であることを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御弁(1D),(1E)。
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