JP2005125189A - 指掛け付吐出ヘッド - Google Patents

Abstract

【課題】容器もしくは吐出ヘッドの形状、重量或は操作方式に拘らず操作を容易にし得る指掛け部を備えたトリガ式の指掛け付吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】吐出ヘッドは、容器頭部から突出するバルブステムに連通する垂直パイプ部２１及びその先端で略水平に曲げられて先端部を吐出口とする水平パイプ部２２により逆Ｌ字形に形成された吐出ヘッド本体２０と、垂直パイプ部２１を押下げ駆動するトリガ操作レバー３０が設けられた吐出ヘッド基部としてのカバー体１０を備えている。このカバー体は、垂直パイプ部２１を包囲し、かつトリガ操作レバー３０を周面部上部から上方へ突設させる。垂直パイプ部２１に対してレバー部３１と反対側のカバー体周面部における吐出操作時の指の把持姿勢に対応する位置に、下面に指を当てて吐出ヘッドを支持する指掛け部１８が後方へ向けて突設されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、容器頭部から突出する吐出パイプに連通する垂直パイプ部及びその先端で略水平に曲げられて先端部を吐出口とする水平パイプ部により逆Ｌ字形に形成された吐出ヘッド本体と、容器上端部に装着され、かつ垂直パイプ部を押下げ駆動するトリガ操作レバーが設けられた吐出ヘッド基部とを備え、トリガ操作レバーのレバー部のトリガ操作により吐出口から内容物を前方へ吐出するようになった吐出ヘッドに、吐出操作に際して指を掛けるための指掛け部が付設された指掛け付吐出ヘッドに関するものである。

吐出操作を行う吐出ヘッド本体の周囲に、吐出ヘッド基部が設けられた吐出ヘッドを容器上端部に備えたエアゾール容器又はポンプ付容器は種々周知であるが、トリガ式の場合でも容器上端部或は吐出ヘッド基部を手で握って、押下げ操作或はトリガ操作を行うのが通常である。

しかしながら、吐出ヘッド基部或は容器の直径が大きくなったり、その容積が大きくなって重量が増す場合に手が小さい程操作しにくくなる問題がある。また、トリガ操作式の場合に親指で自分の体に向けて噴射させようとすると、人差指よりも短いために操作しにくくなり易い問題がある。

本発明は、このような点に鑑みて、容器もしくは吐出ヘッドの形状、重量或は操作方式に拘らず操作を容易にし得る指掛け部を備えたトリガ式の指掛け付吐出ヘッドを提供することを目的とする。

本発明は、この目的を達成するために、請求項１により、容器頭部から突出する吐出パイプに連通する垂直パイプ部及びその先端で略水平に曲げられて先端部を吐出口とする水平パイプ部により逆Ｌ字形に形成された吐出ヘッド本体と、容器上端部に装着され、かつ垂直パイプ部を押下げ駆動するトリガ操作レバーが設けられた吐出ヘッド基部とを備え、トリガ操作レバーのレバー部のトリガ操作により吐出口から内容物を前方へ吐出するようになった吐出ヘッドにおいて、吐出ヘッド基部が、垂直パイプ部を包囲し、かつトリガ操作レバーを周面部上部から上方へ突設させるカバー体として形成され、垂直パイプ部に対してレバー部と反対側のカバー体周面部における吐出操作時の指の把持姿勢に対応する位置に、下面に指を当てて吐出ヘッドを支持する指掛け部が後方へ向けて突設されたことを特徴とする。

指掛け部を親指に載置して人差指でトリガ操作するか、或は指掛け部を人差指に載置して親指でトリガ操作することができる。エアゾール容器用吐出ヘッドの場合、請求項２により、吐出パイプが、エアゾール容器の上端開口部に巻締め部により装着されたマウンティングカップから突出するバルブステムであり、カバー体が巻締め部に基端部で外係合する。ポンプ付き容器の場合、請求項３により、 カバー体が、ポンプを保持し、かつこのポンプを作動させる吐出パイプを昇降可能にガイドして容器の口部に装着されるキャップである。購入前或は不使用時に指掛け部を突出させないためには、請求項４により、プレート状の指掛け部を側方へ突出する使用位置に回動させ得るように、指掛け部の基端部が吐出ヘッド基部の周面部に枢着される。

請求項１の発明によれば、指掛け部で吐出ヘッドを操作指に適合した位置の指に載置できる。人差指を指掛け部に掛けることにより、親指で使用者の体に向けるトリガ操作がし易くなる。親指の付け根を指掛け部に掛けることにより、人差指で使用者以外或は使用者に向けてもトリガ操作できる。例えば化粧品用としてトリガ操作レバー付吐出ヘッド基部をスリムに形成した場合でも、指掛けが可能になる。逆に、吐出ヘッド基部もしくは容器上端部分の外径が大きくなったり、内容物の量が多くなって重い場合も、操作が容易になる。請求項２又は請求項３の発明により、この指掛け部は汎用の基本構成を前提にしたエアゾール容器或はポンプ吐出容器に適用される。請求項４の発明によれば、吐出ヘッド基部の周面の外径が容器周面の外径と殆ど変わらない場合に、梱包或は保管時に指掛け部を側方へ突出させないで済む。

図１乃至図３を基に本発明の実施の形態による指掛け付吐出ヘッドを説明する。この指掛け付吐出ヘッドは、吐出パイプとしてのバルブステム３を突出させるように、エアゾール容器１の上端部中央である頭部に装着されたマウンティングカップ２及びその上方を包囲する筒状の吐出ヘッド基部としてのカバー体１０と、内部にバルブステム３に連通する流路部を備えるように、逆Ｌ字形のパイプで形成された吐出ヘッド本体２０とを備えると共に、トリガ操作レバー３０が付属している。

吐出ヘッド本体２０は、図２に示すように、基端部でバルブステム３に嵌着する垂直パイプ部２１と、その先端で略水平に曲がって先端部を吐出口２３とする水平パイプ部２２とを備えている。カバー体１０はマウンティングカップ２の周辺部とエアゾール容器１の上端開口部との巻締め部２ａに基端部１１で外係合してその外周を包囲すると共に、その上方部分は円錐台状に形成され、また内部には垂直部パイプ２１を上下にスライド可能にガイドする筒部１７が形成されている。トリガ操作レバー３０は、水平パイプ部２２をカバーするケース状の基部３２及びその先端部で下方へ曲げられてカバー体１０の周面に沿って延びるレバー部３１を備えている。

カバー体１０の上端部には、トリガ操作レバー３０用の支持部１５が斜め後方へ突設されると共に、その上端部にはピン１９が突設され、基部３２の後端部に形成されたピン穴３４に係入させることにより、トリガ操作レバー３０は上下に揺動可能に枢着されている。また、垂直パイプ部２１の上端部の側面には円形の突子２５が形成され、その上半分が支持部１５の側面に突設された半円状凸部３５に係入することにより、レバー部３１をトリガ操作すると揺動して垂直パイプ部２１が押下げ駆動されるようになっている。この垂直パイプ部には詳述しないストッパ２７が外挿され、下降を拘束する図２に示すロック位置から図３に示す位置に９０°回転させると、ロックが解除されて吐出操作が可能になる。

垂直パイプ部２１に対してレバー部３１と反対側、即ち支持部１５の下方のカバー体１０の周面部には、プレート状の指掛け部１８が側方、即ち前方のレバー部３１に対して逆方向の後方へ向けて突設されている。この指掛け部は、レバー部３１の操作時に指を掛ける部分と略同一高さ位置で斜め上向き突出し、次いで水平方向にエアゾール容器１の周面を超えない程度に延びている。

使用に際しては、図３に示すように、人差指を指掛け部１８に掛けて親指をレバー部３１に当て、残りの指と掌で容器上端部を把持してトリガ操作して使用者の体に向けて噴射させる。エアゾール容器１よりも外径が小さくなったカバー体１０の上端部分で親指に、人差指を接近させて吐出ヘッドを載置させた状態で容易に操作することができる。噴射方向によっては親指の付け根を指掛け部１８に掛けて人差指でレバー部３１をトリガ操作することもできる。

別の実施の形態によるカバー体１０ａの上方の外径が前述の場合よりエアゾール容器１に対して相対的に大きくなった場合の指掛け付の吐出ヘッドを示す。カバー体１０ａのレバー部３１と反対側の周面部における吐出操作時の指の把持姿勢に対応する位置に、方形状の開口部４０が形成され、対応形状のプレート状の指掛け部４８が嵌入されている。その上端両側からピン部４９が突出され、開口部４０の両側の壁部に形成されたピン穴に挿入されて回転可能に枢着されている。指掛け部４８の自由端部には段差部４７が形成され、開口部４０の下側周辺の凹部に係合して、出荷段階ではカバー体１０ａに同一面状に格納されている。

使用に際しては、指掛け部４８を細隙４６へ小片を挿入して引出し、開口部４０の上端縁に拘束させ、エアゾール容器１よりも後方へ突出した略水平位置にセットする。購入後は、開口部４０の両側へ指掛け部４８を摩擦係合させた状態で、水平位置にそのまま保持させておくことができる。

尚、指掛け部４８は開口部４０の上端縁にインテグラルヒンジ部を介して枢着することもできる。さらに、例えば石鹸液が充填されたポンプ付容器に対しては、吐出ヘッド基部としてのカバー体に、ポンプを内部に構成させるシリンダを保持させ、かつ吐出パイプを昇降可能にガイドさせると共に、ねじキャップ又は打栓キャップとして口部に装着させる。これにより、トリガ操作すると、吐出パイプが下動することにより吸上げパイプから内容液が吸上げられて、吐出口から吐出される。さらに、ポンプ付容器の場合、逆Ｌ字形を形成する吐出ヘッド本体の垂直パイプ部は吐出パイプをそのまま延長して形成することができる。

本発明の実施の形態によるエアゾール容器用指掛け付吐出ヘッドの側面図である。 同吐出ヘッドの断面図である。 同吐出ヘッドの使用状態を説明する斜視図である。 別の実施の形態によるエアゾール容器用指掛け付吐出ヘッドの断面図である。

符号の説明

１ エアゾール容器
２ マウンティングカップ
３ バルブステム
１０，１０ａ カバー体
１８，４８ 指掛け部
２０ 吐出ヘッド本体
３０ トリガ操作レバー
３１ レバー部

Claims (4)

1. 容器頭部から突出する吐出パイプに連通する垂直パイプ部及びその先端で略水平に曲げられて先端部を吐出口とする水平パイプ部により逆Ｌ字形に形成された吐出ヘッド本体と、容器上端部に装着され、かつ垂直パイプ部を押下げ駆動するトリガ操作レバーが設けられた吐出ヘッド基部とを備え、トリガ操作レバーのレバー部のトリガ操作により吐出口から内容物を前方へ吐出するようになった吐出ヘッドにおいて、
   吐出ヘッド基部が、垂直パイプ部を包囲し、かつトリガ操作レバーを周面部上部から上方へ突設させるカバー体として形成され、
   前記垂直パイプ部に対してレバー部と反対側の前記カバー体周面部における吐出操作時の指の把持姿勢に対応する位置に、下面に指を当てて吐出ヘッドを支持する指掛け部が後方へ向けて突設されたことを特徴とする指掛け付吐出ヘッド。
2. 吐出パイプが、エアゾール容器の上端開口部に巻締め部により装着されたマウンティングカップから突出するバルブステムであり、カバー体が前記巻締め部に基端部で外係合していることを特徴とする請求項１記載の指掛け付吐出ヘッド。
3. カバー体が、ポンプを保持し、かつこのポンプを作動させる吐出パイプを昇降可能にガイドして容器の口部に装着されるキャップであることを特徴とする請求項１記載の指掛け付吐出ヘッド。
4. プレート状の指掛け部を後方へ突出する使用位置に回動させ得るように、指掛け部の基端部がカバー体の周面部に枢着されていることを特徴とする請求項１又は請求項２又は請求項３記載の指掛け付吐出ヘッド。

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