JP2005124378A - リング状の固定子コイルを有する誘導電動機 - Google Patents

リング状の固定子コイルを有する誘導電動機 Download PDF

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Abstract

【課題】 コイルエンドが存在しない巻線方式と固定子及び回転子構造により、ローコストで小形・軽量・高効率な誘導電動機を得ることを目的とする。
【解決手段】
単相誘導電動機においては、固定子の軸方向に分割してリング状に2種類のコイルを巻装し、各コイルのリングの中心と回転軸の中心が概ね一致するように配置して、各コイルの外周側及び軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設け、この内周側に、磁極片を備えた磁極歯部を、各コイルを挟んで回転軸の周方向に電気角でπ(rad)ずれた位置に交互に形成し、更に極間に非磁性部材を配置し、各コイルの磁極歯部を回転軸の周方向に電気角でπ/2(rad)ずらして軸方向に重ね合わせたように構成する。三相誘導電動機においては、コイルを3種類として、各コイルの磁極歯部を互いに電気角で2π/3(rad)ずらして構成する。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
この発明は、単相交流電源にて運転されるコンデンサモータ・コンデンサ始動モータ・分相始動モータ等の単相誘導電動機、及び三相交流電源にて運転される三相誘導電動機に関し、特に巻線方式及び固定子鉄心構造に関する。
従来、この種の電動機としては、例えば三相誘導電動機を例にとると、図15に示すような構造が一般的に採用されている。図15(a)は軸方向半断面側面図であり、固定子鉄心120には、U・V・W相のコイル110が、図15(b)の巻線展開図に示すように専用機等により巻装された後、巻線相互間の結線及びリード線接続等の端末処置を行っている。
発明が解決しようとする課題
上述のような従来の三相誘導電動機においては、U・V・W相のコイル110を周方向に分布して巻線を行なうため、固定子鉄心120の軸方向端面から突出したコイルエンドの長さhが大きくなり巻線量増加と銅損増加により、小形・軽量・高効率化、及びコストダウンが困難であるという問題がある。単相誘導電動機においても、固定子鉄心に主巻線と補助巻線を周方向に分布して巻線を行なうため、同様の問題がある。
この発明は、上述のような問題点を解消するためになされたものであり、コイルエンドが存在しないため小形・軽量・高効率であり、更に巻線の端末処理が容易でローコストな誘導電動機の巻線方法と固定子鉄心構造を得ることを目的としている。
課題を解決するための手段
上述の目的を達成するために、この発明による誘導電動機は、固定子に軸方向に分割してリング状に複数のコイルを巻装し、各コイルのリングの中心と回転軸の中心が概ね一致するように配置して、各コイルの外周側と軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設け、この内周側に磁極歯部が当該コイルを挟んで回転軸の周方向に互いに電気角でπ(rad)ずれた位置に交互に形成され、更に、各磁極歯部には磁極片を備え、磁極片と磁極歯部で形成される極間には非磁性部材を配置し、各コイルの磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして軸方向に重ね合わせたように構成されているものである。
つぎの発明による誘導電動機は、固定子に軸方向に分割してリング状に複数のコイルを巻装し、各コイルのリングの中心と回転軸の中心が概ね一致するように配置して、各コイルの外周側と軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設け、この内周側に磁極歯部が当該コイルを挟んで回転軸の周方向に互いに電気角でπ(rad)ずれた位置に交互に形成され、更に、各磁極歯部には磁極片を備え、磁極片と磁極歯部で形成される極間がブリッジ部分で連結され、各コイルの磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして軸方向に重ね合わせたように構成されているものである。
つぎの発明による誘導電動機は、さらに、固定子あるいは回転子に磁束の漏れを軽減するための手段を備えたものである。
つぎの発明による誘導電動機は、さらに、固定子鉄心の少なくともその一部を、板状磁性部材を用いて積層一体化して構成するものである。
つぎの発明による誘導電動機は、さらに、固定子鉄心の少なくともその一部を、圧粉磁心を用いて構成するものである。
つぎの発明による誘導電動機は、さらに、磁極片の軸方向の断面積が、磁極歯部より漸減するように形成されたものである。
つぎの発明による誘導電動機は、さらに、固定子あるいは回転子にスキューを施したものである。
以下に添付の図を参照にして、この発明にかかる誘導電動機の実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明による誘導電動機の実施の形態1として、軸方向に分割された2種類の固定子巻線を有する4極の単相誘導電動機として、コンデンサモータに適用した例を示す。図1は、軸方向半断面側面図であり、A相・B相のコイル10・11とリード線13、及び固定子20、カゴ形回転子80、回転軸90、軸受部材91、ブラケット92、フレーム93等で構成されている。なお、この実施の形態においては、A相コイルは主巻線を、B相コイルは補助巻線を形成する。
A相・B相のコイル10・11は、回転軸90の軸方向に分割して、各コイル10・11のリングの中心と回転軸90の中心が概ね一致するように巻装され、適切な絶縁処理が施されて、リード線13により図2に示すようにコンデンサ14とともに単相交流電源15に接続されている。
固定子20は、コイル10・11とこれの外周側の背面固定子鉄心21・22及び、各コイル10・11の軸方向両端側の側面固定子鉄心24〜27で構成されており、A相の背面固定子鉄心21と側面固定子鉄心24・25は夫々磁気的につながっており、更に側面固定子鉄心24・25の内周側には磁極片40・41を備えた磁極歯部30・31が夫々形成されている。B相の固定子鉄心も同様に構成されており、内周側に磁極片42・43を備えた磁極歯部32・33が形成されている。
カゴ形回転子80は、軸方向の両端側で短絡環により短絡された二次導体81を備え、A相・B相のコイル10・11の磁極歯部30〜33及び磁極片40〜43と所定のエヤーギャップを介して回転軸90、軸受部材91により回転可能に支持されている。
図3(a)〜図3(d)は、側面固定子鉄心24〜27と、これの内周側に形成された凸形の磁極歯部30〜33の構成を、図1の反負荷側から負荷側(軸端側)へ透かして見た図であり、他の構成部品は図中省略している。図3(a)は、A相コイル10の反負荷側の側面固定子鉄心24であり、磁極歯部30は、その周方向の中心が、マッチマーク36の位置と合わせて時計の12時と、電気角で2π(rad)ずれた時計の6時の位置となるように2箇所に形成されている。図3(b)は、A相コイル10の負荷側の側面固定子鉄心25であり、磁極歯部31は、その周方向の中心が、反負荷側の側面固定子鉄心24に形成された磁極歯部30の中心に対し、電気角でπ(rad)ずれた位置に形成されている。この結果、背面固定子鉄心21(図中省略)を通して4極の磁極が、A相コイル10を挟んで側面固定子鉄心24・25の磁極歯部30と磁極片40、及び磁極歯部31と磁極片41により内周側の周方向に交互に形成される。
図3(c)は、B相コイル11の反負荷側の側面固定子鉄心26であり、磁極歯部32は、その周方向の中心が、A相コイル10の反負荷側の側面固定子鉄心24に形成された磁極歯部30の中心に対し、電気角でπ/2(rad)ずらして構成されている。図3(d)は、B相コイル11の負荷側の側面固定子鉄心27であり、磁極歯部33は、その周方向の中心が、反負荷側の側面固定子鉄心26に形成された磁極歯部32の中心に対し、電気角でπ(rad)ずれた位置に形成されている。この結果、A相コイル10の磁極歯部30・31に対し、電気角でπ/2(rad)離れた位置に、背面固定子鉄心22(図中省略)を通して4極の磁極が、B相コイル11を挟んで側面固定子鉄心26・27の磁極歯部32と磁極片42、及び磁極歯部33と磁極片43により、内周側の周方向に交互に形成される。
図4(a)〜図4(f)は、側面固定子鉄心の構成を示し、図4(a)・図4(c)は、A相コイル10(図中省略)の側面固定子鉄心24・25を上述と同様に、図1の反負荷側から負荷側(軸端側)へ透かして見た図であり、図4(b)は図4(a)の断面AA、図4(d)は図4(c)の断面BBを示す。反負荷側の側面固定子鉄心24の磁極歯部30には、これと対をなす負荷側の側面固定子鉄心25の方向に,磁極歯部30と同一内径寸法の磁極片40を,コイル10の内径側に備えている。負荷側の側面固定子鉄心25の磁極歯部31には、磁極片40と逆向きに,反負荷側の側面固定子鉄心24の方向に,磁極歯部31と同一内径寸法の磁極片41を備えている。
図4(e)は、磁極片40・41を備えた側面固定子鉄心24と25を組み立てた状態を示し、図4(f)は、図4(e)の断面CCを示す。側面固定子鉄心24に形成された磁極片40は、側面固定子鉄心25の軸方向端面より,所定の寸法aだけ短く構成されており、側面固定子鉄心25に形成された磁極片41も同様に、側面固定子鉄心24の軸方向端面より、所定の寸法aだけ短く構成されている。そして、側面固定子鉄心24の磁極歯部30と磁極片40、及び、周方向の隣極となる側面固定子鉄心25の磁極歯部31と磁極片41で形成される極間には、所定の巾tの非磁性部材46aが配置されており、コイル巻装側のリング状非磁性部材46bと一体に形成されている。非磁性部材46a・46bは、アルミニウム系等の金属材のほか樹脂材を用いることもでき、樹脂材を用いたときは、コイル巻装側の絶縁層46cも一体に成型し、更に側面固定子鉄心と磁極片の隙間46dも樹脂で充填することもできる。他のコイルの固定子鉄心も同様に構成されている。
固定子20は、上述のA相・B相の各コイル10・11と、外周側の背面固定子鉄心21・22、及び各コイルの側面固定子鉄心24〜27を、上述の位置関係を維持しながら軸方向に重ね合わせたように構成されている。
この実施の形態のものにおいては、例えば、A相コイル10により発生した磁束は、外周側の背面固定子鉄心21→側面固定子鉄心24→磁極歯部30及び磁極片40→所定のエヤーギャップ→カゴ形回転子80→所定のエヤーギャップ→磁極歯部31及び磁極片41→側面固定子鉄心25→背面固定子鉄心21と巡る磁路を構成し、リング状のコイル10に鎖交して軸方向に発生した磁束の変化を、回転方向の磁束の変化に変えることができる。B相コイル11により発生した磁束も同様に作用させることができ、電源との間に接続されたコンデンサ14による位相差に対応して、磁極歯部32を周方向に電気角でπ/2(rad)ずらしているため、コイル10・11により回転軸90を中心とする二相の回転(移動)磁界が発生し、電磁誘導作用により二次導体81に流れる電流が回転磁界と作用してトルクを発生し、カゴ形回転子80を回転駆動させることができる。更に、コンデンサ14の接続位置を変更する等により、従来のコンデンサモータと同様に回転軸90を逆回転させることができる。
上述のような構成によれば、コイルエンドに相当する部分が存在しないため、コイルの銅線使用量を減らして銅損を低減することができ、単相誘導電動機の効率が向上し、コストダウンや小形・軽量化を実現することができる。また、各相のコイル数は最小限各1個で済むため、コイルの巻線作業及び端末処理を大幅に簡略化することができ生産性の向上に寄与することができる。更に、極間の非磁性部材により磁極片の剛性を向上させることにより振動・騒音の発生を抑制することができる。なお、非磁性部材と磁極歯部及び磁極片との接合面に嵌合部分を設けたり、接着固定する等により剛性を更に向上させることができる。また、寸法a及びtを最適化することにより、磁束の漏れを軽減し、ギャップ磁束密度を確保することができるため、単相誘導電動機の特性を向上させることができる。
実施の形態2.
図5〜図7は、この発明による誘導電動機の実施の形態2として、軸方向に分割された3種類の固定子巻線を有する4極の三相誘導電動機に適用した例を示す。図5は、軸方向半断面側面図であり、U・V・W相のコイル10〜12とリード線13、及び固定子20、カゴ形回転子80、回転軸90、軸受部材91、ブラケット92、フレーム93等で構成されている。
U・V・W相のコイル10〜l2は、回転軸90の軸方向に分割して、各コイル10〜12のリングの中心と回転軸90の中心が概ね一致するように、回転軸90に対し同一方向に巻装されている。各コイルは、適切な絶縁処理が施されてY字形に結線された後、リード線13により図6に示すように三相交流電源16に接続されている。
固定子20は、コイル10〜12と、これの外周側の背面固定子鉄心21〜23、及び各コイル10〜12の軸方向両端側の側面固定子鉄心24〜29で構成されており、U相の背面固定子鉄心21と側面固定子鉄心24・25は、夫々磁気的につながっており、更に側面固定子鉄心24・25の内周側には、磁極片40・41を備えた磁極歯部30・31が夫々形成されている。V・W相の固定子鉄心も同様に構成されており、内周側には磁極片42〜45を備えた磁極歯部32〜35が形成されている。
カゴ形回転子80は、軸方向の両端で短絡環により短絡された二次導体81を備え、U・V・W相の各コイル10〜12の磁極歯部30〜35、及び磁極片40〜45と所定のエヤーギャップを介して回転軸90、軸受部材91により回転可能に支持されている。
図7(a)〜図7(f)は、側面固定子鉄心24〜29とこれの内周側に形成された凸形の磁極歯部30〜35と磁極片40〜45の構成を、図5の反負荷側から負荷側(軸端側)へ透かして見た図であり、他の構成部品は図中省略している。図7(a)は、U相コイル10の反負荷側の側面固定子鉄心24であり、磁極歯部30は、その周方向の中心がマッチマーク36の位置と合わせて時計の12時と、電気角で2π(rad)ずれた時計の6時の位置となるように2個所に形成されている。図7(b)は、U相コイル10の負荷側の側面固定子鉄心25であり、磁極歯部31は、その周方向の中心が、反負荷側の側面固定子鉄心24に形成された磁極歯部30の中心に対し、電気角でπ(rad)ずれた位置に形成されている。この結果、背面固定子鉄心21(図中省略)を通して4極の磁極が、U相コイル10を挟んで側面固定子鉄心24・25の磁極歯部30と磁極片40及び磁極歯部31と磁極片41により、内周側の周方向に交互に形成される。
図7(c)は、V相コイル11の反負荷側の側面固定子鉄心26であり、磁極歯部32は、その周方向の中心が、U相コイル10の反負荷側の側面固定子鉄心24に形成された磁極歯部30の中心に対し、電気角で2π/3(rad)ずらして構成されている。図7(d)は、V相コイル11の負荷側の側面固定子鉄心27であり、磁極歯部33は、その周方向の中心が、反負荷側の側面固定子鉄心26に形成された磁極歯部32の中心に対し、電気角でπ(rad)ずれた位置に形成されている。この結果、U相コイル10の場合と同様に、背面固定子鉄心22(図中省略)を通して4極の磁極が、V相コイル11を挟んで側面固定子鉄心26・27の磁極歯部32と磁極片42及び磁極歯部33と磁極片43により、内周側の周方向に交互に形成される。
図7(e)は、W相コイル12の反負荷側の側面固定子鉄心28であり、磁極歯部34は、その周方向の中心が、U相コイル10の反負荷側の側面固定子鉄心24に形成された磁極歯部30の中心に対し、電気角で4π/3(rad)ずらして構成されている。図7(f)は、W相コイル12の負荷側の側面固定子鉄心29であり、磁極歯部35は、その周方向の中心が、反負荷側の側面固定子鉄心28に形成された磁極歯部34の中心に対し、電気角でπ(rad)ずれた位置に形成されている。この結果、U・V相の場合と同様に、背面固定子鉄心23(図中省略)を通して4極の磁極が、W相コイル12を挟んで側面固定子鉄心28・29の磁極歯部34と磁極片44及び磁極歯部35と磁極片45により、内周側の周方向に交互に形成される。
U相コイル10の側面固定子鉄心24の磁極歯部30と磁極片40は,実施の形態1の図4(a)〜図4(f)と同じように、周方向の隣極となる側面固定子鉄心25の磁極歯部31及び磁極片41とで形成される極間に、所定の巾tの非磁性部材46aが配置されており、磁極片40・41は夫々軸方向端面より寸法aだけ短く構成され、必要に応じて非磁性部材46b〜46dが採用されている。他のコイルの側面固定子鉄心も同様に構成されている。
固定子20は、上述のU・V・W相の各コイル10〜12と、外周側の背面固定子鉄心21〜23、及び各コイルの側面固定子鉄心24〜29を、上述の位置関係を維持しながら軸方向に重ね合わせたように構成されている。
この実施の形態のものにおいては、例えば、U相コイル10により発生した磁束は、外周側の背面固定子鉄心21→側面固定子鉄心24→磁極歯部30及び磁極片40→所定のエヤーギャップ→カゴ形回転子80→所定のエヤーギャップ→磁極歯部31及び磁極片41→側面固定子鉄心25→背面固定子鉄心21と巡る磁路を構成し、リング状のコイル10に鎖交して軸方向に発生した磁束の変化を、回転方向の磁束の変化に変えることができる。V・W相コイル11・12により発生した磁束も同様に作用させることができ、電源の位相差に対応して磁極歯部32・34を周方向に電気角で2π/3(rad)ずつずらしているため、コイル10〜12に三相交流電源を供給することにより、回転軸90を中心とする三相の回転磁界が発生し、電磁誘導作用により二次導体81に流れる電流が回転磁界と作用してトルクを発生して、カゴ形回転子80を回転駆動させることができる。更に、従来の三相誘導電動機と同様に、U・V・W相のコイルのうち、任意の2つのコイルを電源に対して入れ替え、逆接続とすることにより相回転の順序が反対となるため、カゴ形回転子80に働くトルクの方向が逆向きとなり、回転軸90を逆回転させることができる。また、コイル10〜12の巻き方向が同一でない場合は、当該磁極歯部を、回転軸の周方向に電気角でπ(rad)ずらす等により、同様に作用させることができる。
上述のような構成によれば、コイルエンドに相当する部分が存在しないため、コイルの銅線使用量を減らして銅損を低減することができ、三相誘導電動機の効率が向上し、コストダウンや小形・軽量化を実現することができる。また、各相のコイル数は最小限各1個で済むため、コイルの巻線作業及び端末処理を大幅に簡略化することができ生産性の向上に寄与することができ、実施の形態1と同様に、極間の非磁性部材により磁極片の剛性を向上させることにより振動・騒音の発生を抑制することができる。なお、大容量機種においては、各相のコイルを夫々複数個に分割して軸方向に配置し、各相毎に適宜直列あるいは並列に接続することにより、振動を更に抑制することも可能であり、△結線やY−△起動等も採用することができ、分割したコイルの鉄心間を通風ダクトとして利用することもできる。なお、複数個に分割されたコイルの軸方向の並び順は、誘導電動機の特性を考慮して適宜決定することができる。
実施の形態3.
図8は、この発明による誘導電動機の実施の形態3を示している。実施の形態3では、上述の実施の形態1あるいは2において、極間に設けた非磁性部材46aの巾t=0とし、周方向の互いに隣接する磁極片と磁極歯部、及び磁極片どうしがブリッジ部分で連結されたものである。
図8(a)は、U相コイル10(図中省略)の側面固定子鉄心24・25を、実施の形態1の図4(e)と同様に組み立てた状態を示す。側面固定子鉄心24の磁極歯部30と磁極片40は、周方向に互いに隣接する側面固定子鉄心25の磁極歯部31及び磁極片41に、カゴ形回転子80(図中省略)に対向する内周側において、ブリッジ部分Eにより連結している。図8(b)は、図8(a)のブリッジ部分Eの拡大図であり、sはブリッジ部分Eの径方向の厚さを示す。図8(c)は、図8(a)の断面CCを示し、カゴ形回転子80に対向する内周側は、寸法aの部分を除いて連続した円筒形状となっている。他のコイルの固定子鉄心も同様に構成されている。
上述のような構成によれば、側面固定子鉄心と磁極片の内周側の寸法精度を向上させることができ、ブリッジ部分の寸法、形状を最適化することにより、漏れ磁束によるギャップ磁束密度の低下を抑制しながら、磁極片の剛性を向上することができ、振動・騒音の発生を低減することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、上述のような実施の形態の構成に加え、磁束の漏れを軽減するための手段として、軸方向に隣接する相間に磁気的な隙間を設けたものである。
図9(a)は、図4(f)においてa=0とした単相誘導電動機のA相・B相の固定子とフレーム93の組み立て状態を示す軸方向の半断面側面図であり、他の構成部品は図中省略している。A相の固定子は、コイル10と軸方向両端側の側面固定子鉄心24・25及び背面固定子鉄心21で構成されており、B相の固定子も同様にコイル11と固定子鉄心で構成されているが、互いに隣接するA相の固定子鉄心とB相の固定子鉄心の間には、磁気的な隙間として所定の空隙bを設けて構成されている。
図9(b)は、他の実施の形態を示す単相誘導電動機のカゴ形回転子80であり、A相の固定子(図中省略)と所定のエヤーギャップを介して対向する鉄心部分と、B相の固定子(図中省略)と対向する鉄心部分の間には、磁気的な隙間として所定の寸法cの非磁性部材46eが配置されている。
上述のような構成によれば、寸法b及びcを最適化することにより、隣接する相への磁束の漏れを軽減し、ギャップ磁束密度を確保することができるため、単相誘導電動機の特性を向上させることができる。
三相誘導電動機の場合も同様に、U相とV相、V相とW相の固定子鉄心間に空隙bを設け、カゴ形回転子の鉄心間に寸法cの非磁性部材を配置することにより、隣接する相への磁束の漏れを軽減することができるため、三相誘導電動機の特性を向上させることができる。また、単相・三相いずれの場合も、空隙bを通風ダクトとして利用したり、マグネットワイヤーの引き出しに用いることができる。更に空隙bを隙間とせずに非磁性部材を用いて構成しても、同様の効果を得ることができる。なお、図4(f)においてa=0以外の場合にも適用可能であることは明白である。
実施の形態5.
図10は、この発明による誘導電動機の実施の形態5を示している。実施の形態5では、上述のような実施の形態の構成を実現する手段として、固定子鉄心の一部を、板状磁性部材を用いて積層一体化するものである。
図10は、コイル10(図中省略)の側面固定子鉄心24・25を実施の形態1あるいは実施の形態2と同様に、図1あるいは図5の反負荷側から負荷側(軸端側)へ透かして見た図を示す。図10(a)の側面固定子鉄心24には磁極歯部30が形成されており、図10(b)の側面固定子鉄心24には磁極歯部30に隣接して磁極片41が、ブリッジ部分Eにより連結されて一体に形成されている。図10(d)の側面固定子鉄心25にも同様に、磁極歯部31に隣接して磁極片40が、ブリッジ部分Eにより連結されて一体に形成され、図10(e)の側面固定子鉄心25には磁極歯部31が形成されている。図10(c)は、磁極片40と磁極片41が、ブリッジ部分Eにより連結されて一体に形成されたものであり、側面固定子鉄心24と25の間に挟むようにして支持されるものである。
図10(a)〜図10(e)の夫々の部品は、板状磁性部材をプレス加工により製作し、同時にヌキカシメ47により所要枚数を夫々積層し密着固定されるものであり、ヌキカシメの他にカシメピン・ネジ止め・溶接等により固着することもできる。他のコイルの固定子鉄心も同様に構成されており、適切な絶縁処理を施して各相のコイルを巻装後、円筒状の背面固定子鉄心21等(図9参照)に焼き嵌め、圧入等を行うものである。なお、背面固定子鉄心21等も板状磁性部材を用いて積層一体化して構成することができる。
上述のような製法によれば、高精度な固定子鉄心を安価で容易に製作することができるため、誘導電動機の特性と生産性が向上し、コストダウンを実現することができる。
実施の形態6.
図11・図12は、この発明による誘導電動機の実施の形態6を示している。実施の形態6では、固定子鉄心の一部を、鉄粉を無機系の皮膜などで一粒一粒絶縁し圧縮成型等を行った所謂圧粉磁心を用いて構成するものである。
図11は、単相誘導電動機の固定子とフレーム93の組み立て状態を示す軸方向の半断面側面図であり、他の構成部品は図中省略している。固定子は、A相・B相のコイル10・11、これの外周側の背面固定子鉄心21・22、コイル10・11の軸方向両端側の側面固定子鉄心24、25等で構成されている。背面固定子鉄心21・22は夫々圧粉磁心を用いて構成されており、その内径側に、コイル10・11及び側面固定子鉄心24・25等を、図9(a)と同様に軸方向に順次積み重ねたように構成されている。
図11の矢印線51・52は、コイル10・11による、ある瞬間の磁束の流れを模式的に示しており、背面固定子鉄心21・22の内部においては、磁束が三次元的に移動することとなる。このため、全方向に対し比抵抗と透磁率の値がともに大きい圧粉磁心を用いることにより、磁束の移動が容易となり、鉄心内部の損失を軽減することができ、単相誘導電動機の効率向上に寄与することができる。
三相誘導電動機の場合にも同様に、背面固定子鉄心に圧粉磁心を用い、損失を軽減することができる。また、いずれの場合も側面固定子鉄心24・25等にも同様に圧粉磁心を用いることができる。
図12(a)は、圧粉磁心で構成した他の実施の形態を示す一相分の固定子であり、コイル10の固定子鉄心は、軸直角方向の分割面fで二分されて夫々が圧粉磁心で構成されており、コイル10は別工程にてリング状に形成され適切な絶縁処理を施した後、側面固定子鉄心24・25と組み立てを行う。他の相の固定子鉄心も同様に構成されており、軸方向に隣接する固定子鉄心端面に固定子鉄心を相互に連結するための嵌合部分を設けることもできる。
図12(b)は、更に他の実施の形態を示す一相分の固定子であり、コイル10の固定子鉄心は、軸直角方向の分割面fで二分されて夫々が圧粉磁心で構成されており、コイル10は別工程にてリング状に形成され適切な絶縁処理を施した後、側面固定子鉄心24側に装着され、背面固定子鉄心21と一体に構成された側面固定子鉄心25側と、分割面fで嵌合・組み立てを行うものである。
上述のような構成によれば、背面固定子鉄心21から磁極片40までの固定子鉄心内部を磁束が三次元的に容易に移動できるため、鉄心内部の損失を更に軽減することができ、単相・三相誘導電動機の効率向上に寄与することができる。また、鉄心プレスの工程が一部あるいは全部不要となるため、固定子鉄心を安価で容易に製作することができ、更に各コイルの巻線が容易となるため、生産性の向上とコストダウンに寄与することができる。なお、分割面fで二分された固定子鉄心は圧入・カシメピン・ネジ止め等により適宜固定されるものである。
図12においては、更に、側面固定子鉄心24あるいは背面固定子鉄心21の外周側にマグネットワイヤー引出し用のU字形溝を設けることができ、このU字形溝を各コイルの側面固定子鉄心の外周全域に単相誘導電動機の場合は電気角でπ/2(rad)ピッチ、三相誘導電動機の場合は2π/3(rad)ピッチで設けることにより、マグネットワイヤーを固定子の軸方向端面まで容易に引き出すことが可能となる。また、このときはU字形溝の一個所をマッチマーク36として用いることができ、ワイヤーの引出しに使用しないU字形溝は、軸方向に互いに隣接する固定子鉄心を相互に連結するための手段として用いることができ、このU字形溝を貫通孔で代用することも可能である。なお、図12に示す固定子鉄心の形状は、板状磁性部材を用いても構成することができる。
実施の形態7.
図13は、この発明による誘導電動機の実施の形態7を示している。実施の形態7では、磁極歯部に構成された磁極片の断面形状を、磁極歯部より漸減するように形成するものである。
図13は、一相分の固定子鉄心であり、実施の形態3の図8(c)と同様の軸方向断面側面図を示し、側面固定子鉄心24の磁極歯部30に構成された磁極片40は、軸方向の断面積が、側面固定子鉄心25の方向に向かって磁極歯部30より漸減するように形成されており、側面固定子鉄心25の磁極歯部31に構成された磁極片41の断面積も、側面固定子鉄心24の方向に向かって磁極歯部31より漸減するように形成されている。他の相の固定子鉄心も同様に構成されている。
上述のような構成によれば、各コイルを巻装する空間を確保しながら磁極歯部の磁束密度の上昇を抑えることができるため、鉄心内部の損失が更に低減し、誘導電動機の効率向上に寄与することができる。
実施の形態8.
図14は、この発明による誘導電動機の実施の形態8を示している。実施の形態8では、上述のような実施の形態の構成に加え、固定子にスキューを施すものである。
図14は、三相誘導電動機の回転軸を水平方向として固定子鉄心を切り開いて、カゴ形回転子と対向する内周面を見た部分図である。U相の磁極歯部30と磁極片40は、周方向に隣接する磁極歯部31、及び磁極片41とスキュー角だけ傾いてブリッジ部分Eにより連結しており、軸方向に隣接するV・W相の夫々の磁極歯部と磁極片も同様に構成されている。
上述の構成においては、固定子に容易にスキューを施し、スキュー角を最適化することによりギャップ磁束の高調波成分の影響を低減させることができるため、振動・騒音を小さくすることができ、三相誘導電動機の特性を向上させることができる。なお、固定子をスキューする代わりに、カゴ形回転子にスキューを施しても同様の効果を得ることができる。また、単相誘導電動機の場合も同様にスキューを行うことにより、スキュー効果を得ることができる。図14においては、実施の形態3の図8に示す固定子鉄心の形状を例に示したが、これ以外の実施の形態に示す固定子鉄心の形状にも適応可能である。
実施の形態1〜8は、単相・三相誘導電動機の極数が4極の場合をこの発明に適用したが、この発明による誘導電動機は、これ以外の極数を有する場合に対しても有効である。そして、この発明による誘導電動機は、従来の誘導電動機のように固定子の内径寸法・スロット数等に左右されることなく、最適な極数の電動機を容易に得ることができる。また、この発明による誘導電動機は、コイル部分が露出しないためビルトイン型にも適しており、更に各コイルが独立して巻装されるため、低電圧機種においてはワニス処理等が不要となり対環境性に優れ、高電圧機種においても絶縁処理を容易に行うことができ、廃却時には材料の分離・再利用が容易である。更にまた、この発明による誘導電動機は、従来の誘導電動機と同様にインバータ駆動等により可変速運転を行うことも可能である。
発明の効果
以上の説明から理解される如く、この発明による誘導電動機によれば、固定子に軸方向に分割してリング状に複数のコイルを巻装し、各コイルの外周側と軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設け、この内周側に、磁極片を備えた磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして、極間に非磁性部材を配し軸方向に重ね合わせたように構成することにより、コイルエンドに相当する部分が存在しないため、コイルの銅線使用量が減少し、銅損も低減することができるため、誘導電動機の効率が向上し、コストダウンや小形・軽量化を実現することができる。また、コイルの巻線作業及び端末処理を大幅に簡略化することができ、生産性の向上に寄与することができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、各コイルの固定子鉄心内周側に、磁極片を備えた磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして、極間をブリッジ部分で連結し軸方向に重ね合わせたように構成することにより、固定子鉄心の寸法精度が向上し、振動・騒音を低減することができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、固定子あるいは回転子の磁束の漏れを軽減するための手段を備えたことにより、漏れ磁束を低減し、ギャップ磁束密度を確保することができるため、誘導電動機の特性を向上させることができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、固定子鉄心の少なくともその一部を、板状磁性部材を用いて積層一体化して形成することにより、高精度な固定子鉄心を、安価で容易に製作することができるため、生産性の向上に大きく寄与することができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、固定子鉄心の少なくともその一部を、圧粉磁心を用いて形成することにより、磁束が三次元的に容易に移動できるため、鉄心内部の損失を軽減することができ、誘導電動機の効率向上と小形・軽量化に寄与することができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、磁極片の断面形状を磁極歯部より漸減するように形成することにより、磁極歯部の磁束密度の上昇を抑えることができるため、鉄心内部の損失を更に低減することができ、誘導電動機の効率向上に寄与することができる。
つぎの発明による誘導電動機によれば、固定子あるいは回転子にスキューを施すことにより、ギャップ磁束の高調波成分の影響を低減させることができるため、振動・騒音を抑制し、誘導電動機の特性を向上させることができる。
実施の形態1における単相誘導電動機の軸方向半断面側面図である。 実施の形態1における単相誘導電動機の接続図である。 実施の形態1における側面固定子鉄心の磁極歯部の構成を、反負荷側から負荷側へ透かして見た図である。 実施の形態1における側面固定子鉄心と磁極片の構成を示す。 実施の形態2における三相誘導電動機の軸方向半断面側面図である。 実施の形態2における三相誘導電動機の接続図である。 実施の形態2における側面固定子鉄心の磁極歯部の構成を、反負荷側から負荷側へ透かして見た図である。 実施の形態3における側面固定子鉄心と磁極片の構成を示す。 (a)は実施の形態4における固定子、(b)は他の実施の形態におけるカゴ形回転子を示す夫々軸方向半断面側面図である。 実施の形態5における側面固定子鉄心と磁極片の構成を、反負荷側から負荷側へ透かして見た図である。 実施の形態6における固定子を示す軸方向半断面側面図である。 (a)は実施の形態6の他の実施の形態における固定子、(b)は更に他の実施の形態における固定子を示す軸方向半断面側面図である。 実施の形態7における固定子を示す軸方向断面側面図である。 実施の形態8における固定子鉄心の内周面の部分図である。 従来例の三相誘導電動機を示し、(a)は軸方向半断面側面図、(b)は巻線展開図である。
符号の説明
10〜12 固定子コイル、13 リード線、14 コンデンサ、15 単相電源、16 三相電源、20 固定子、21〜23 背面固定子鉄心、24〜29 側面固定子鉄心、30〜35 磁極歯部、36 マッチマーク、40〜45 磁極片、46a〜46e 非磁性部材、47 ヌキカシメのカシメ位置、51・52 磁束の流れ、80 カゴ形回転子、81 二次導体、90 回転軸、91 軸受部材、92 ブラケット、93 フレーム、110 従来のコイル、120 従来の固定子鉄心、a・b・c 所定の隙間・寸法、E ブリッジ部分、f 分割面、h コイルエンドの長さ、s ブリッジ部分の径方向の厚さ、t 非磁性部材の巾

Claims (7)

  1. 回転子の外側に、所定のエヤーギャップを介して対向する磁極歯部を備えた固定子を配置したインナーロータ形の誘導電動機において、前記固定子に、軸方向に分割してリング状に複数のコイルを巻装し、前記各コイルのリングの中心と回転軸の中心が概ね一致するように配置して、前記各コイルの外周側と軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設ける。そして、前記固定子鉄心の内周側には、前記磁極歯部が当該コイルを挟んで回転軸の周方向に電気角でπ(rad)ずれた位置に交互に形成されており、更に前記各磁極歯部には磁極片を備え、前記磁極片と前記磁極歯部で形成される極間には非磁性部材を配置し、前記各コイルの前記磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして、軸方向に重ね合わせたように構成されていることを特徴とする誘導電動機。
  2. 回転子の外側に、所定のエヤーギャップを介して対向する磁極歯部を備えた固定子を配置したインナーロータ形の誘導電動機において、前記固定子に、軸方向に分割してリング状に複数のコイルを巻装し、前記各コイルのリングの中心と回転軸の中心が概ね一致するように配置して、前記各コイルの外周側と軸方向両端側に夫々磁気回路を構成する固定子鉄心を設ける。そして、前記固定子鉄心の内周側には、前記磁極歯部が当該コイルを挟んで回転軸の周方向に電気角でπ(rad)ずれた位置に交互に形成されており、更に前記各磁極歯部には磁極片を備え、前記磁極片と前記磁極歯部で形成される極間がブリッジ部分で連結され、前記各コイルの前記磁極歯部を回転軸の周方向に所定の角度ずらして、軸方向に重ね合わせたように構成されていることを特徴とする誘導電動機。
  3. 前記固定子あるいは前記回転子に、磁束の漏れを軽減するための手段を備えていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の誘導電動機。
  4. 前記固定子鉄心の少なくともその一部を、板状磁性部材を用いて積層一体化して構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の誘導電動機。
  5. 前記固定子鉄心の少なくともその一部を、所謂圧粉磁心(鉄粉磁心ともいう。以下同様)を用いて構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の誘導電動機。
  6. 前記磁極片の軸方向の断面積が、前記磁極歯部より漸減するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の誘導電動機。
  7. 前記固定子あるいは前記回転子に、スキューを施したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の誘導電動機。
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