JP2005121634A - パターン検査装置 - Google Patents

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久弥 村越
Yusuke Yajima
裕介 矢島
Hiroyuki Shinada
博之 品田
Mari Nozoe
真理 野副
Atsuko Takato
敦子 高藤
Kaoru Umemura
馨 梅村
Masaki Hasegawa
正樹 長谷川
Katsuhiro Kuroda
勝広 黒田
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Abstract

【課題】 半導体等を高速に検査できるパターン検査装置およびパターン検査方法を提供する。
【解決手段】 本発明のパターン検査装置では電子光学系を少なくても3本以上配置し、同一の回路パターン同士でほぼ同時に得られた検出信号を比較する。さらに、複数の電子銃室を試料室とは独立に真空排気することによって電子源近傍の真空度を常に高真空に保つことを特徴とする。また、電子線通路を高真空排気可能な遮蔽電極で電界および磁界を各電子光学系内に封じ込めるとともに、試料に負の電圧を設定して二次電子や反射電子を電子線光軸の電子源側の方向に加速することによって、二次電子や反射電子を同一光学系内で検出することを特徴とする。これにより、パターン検査の欠陥判定を同時に行えるとともに、電子光学系の数に比例して検査のスループットが向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体等のパターン検査装置およびパターン検査方法に係り、特に半導体等を高速に検査できるパターン検査装置およびパターン検査方法に関する。
半導体装置の製造プロセスは多数のパターン形成工程を繰り返している。この各工程において製造条件が最適化されていないと、基板上に形成する半導体装置の回路パターンに異物や欠陥等の異常が発生してしまう。従って、製造プロセスではこの異常発生を早期に検出し、当該工程にフィードバックする必要がある。
一般に超LSI等の半導体装置の製造工程においては、1枚の半導体基板から同一の回路パターンを有するチップを多数取り出しているので、このパターン異常の検出には異なるチップ間で同一の回路パターン同士を比較する手法がとられている。電子線を用いて半導体ウェハの回路パターンを検査する検査装置においては、ウェハ全面を電子線で走査するためにばく大な時間を要するので、特に、電子光学系を2本配置する構成で異なるチップ間で同一の回路パターン同士を比較する方式が特開昭59−6537にて提示されている。
この公知例では異なるチップ間で同一の回路パターン同士に対して得られた検出信号の差信号がある基準値を超えたらパターンの異常と判定する構成としている。しかし、この構成では何れか一方に異常があることまでは判定できるが、いったいどちらのパターンが異常なのかは判定することができない。異常の判定にはさらにもう一つ別のチップで得られるパターンとの比較が必須となる。そのためには、この2つのチップの画像データを全て画像メモリに記憶して、別のチップへ移動して電子線を対応する同一パターンに照射して、判定することになる。従って、画像メモリとして大容量のものが必要になるし、別のチップに移動するまでの時間経過でシステムの安定性が損なわれる恐れが生じてしまう。
また、検査時間のスループットを向上させるためには試料上に大電流の微細な電子線プローブを照射しなければならない。そのためには、電子源の輝度は高輝度でなくてはならず、電子源として電界放出電子源が必須となる。但し、電界放出電子源を安定に動作させるためには、電子源近傍の真空度を10−7Pa台以下にする必要がある。しかし、今までの構成では複数の電子光学系を電子銃の真空度を高真空に保ちながら稠密に配置することは困難である。たとえば、上述の公知例では電子源近傍を試料室から真空排気する構成となっている。また、Journal of Vacuum Science and Technology B14(6)の3776ページに記載された従来例などでは、図12に示すように電子光学系全体は一つのチャンバ内に置かれている。従って、このような構成では電子源近傍を超高真空に排気するためには試料室も超高真空にしなければならない。しかしながら、レジスト等の化学物質を塗布したウェハは放出ガス量が多く、またウェハの移動を制御するステージの構造も複雑となるため、試料室を超高真空にすることは実質的に不可能であり、通常は真空度を10−5Pa 程度までしか改善することができない。仮に試料室の超高真空化が実現できたとしても、試料を交換する際に試料室の真空度は低下するので、交換後に試料室を超高真空排気するまでの時間を例えば一時間以上要することとなり、短時間に多数のウェハを検査することは不可能となる。
また、図13に示すように各電子光学系毎に電子銃室101と試料室103をそれぞれ別個の真空ポンプで排気する構成とすると、真空ポンプを多数配置しなければならないし、真空ポンプを設置する空間を多く設けなくてはならず、例えば、図13の中央の電子光学系に真空ポンプを配置するためには稠密配置は不可能となってしまう。
さらに、通常の検出手段では電子光学系を稠密に配置すると、試料に電子線を照射して得られた二次電子や反射電子302を同一の電子光学系内に留めておくことが困難になってしまう。すなわち、複数配置された電子光学系で二次電子や反射電子302を検出する手段としては、図15に示すように最終段レンズの裏面に検出器13を配置して検出する方法がJournal of Vacuum Science and Technology B14(6)の3775ページに記載されているが、この構成だと二次電子や反射電子302を同一の電子光学系内に留めておくことが困難になり、例えば隣接する電子光学系内の検出器13に容易に二次電子や反射電子302が吸引されてしまい、正確なパターン検査ができなくなってしまう。また、試料に負電圧を印可することによって加速された二次電子を対物レンズ通過後に検出する方式が特開平2−142045に記載されているが、二次電子の検出効率を向上させる具体的な構成については述べられていない。
特開昭59−6537号
特開平2−142045号
本発明では、上記の課題を解決するための手段として、次のような構成としたことを特徴とするものである。すなわち、電子光学系を少なくても3本以上配置し、異なるチップ間について同一の回路パターン同士で得られた検出信号を比較する。同時に取得する画像が3枚以上あればパターン欠陥の場所を同時に判定することができる。さらに、チップ内で同一のパターンが繰り返して存在し、それぞれの電子光学系で連続的に得られる画像を順次比較して比較する場合にも、電子光学系の数に比例して検査時間のスループットが向上する。
また、電子源1近傍の真空度を常に高真空に保つために、本発明では図14に示すように鏡体1つの中に電子光学系を3本以上配置して、且つ電子源1近傍あるいは電子源1と試料室103の中間に配置される中間室102近傍を共通の真空ポンプで真空排気する構成で電子光学系を稠密に配置できる構成とした。すなわち、複数の電子源1近傍を試料室近傍とは電子線が通過する微細な開口部を介してのみ通じており、試料室103近傍とは独立に真空排気することにより、電子源1近傍の真空度を常に高真空に保つ構成とした。
さらに、複数の電子光学系で発生した二次電子や反射電子がそれぞれの電子光学系で独立で検出できるために、図16に示すように試料から発生した二次電子や反射電子302を電子線光軸9の電子源側の方向に加速して、対向電極19に衝突しないまま対物レンズより電子源側に配置された検出器で検出できる構成とした。二次電子や反射電子302の電子線光軸9の垂直方向の速度は試料放出時から一定であるが、電子線光軸9方向に加速度が得られることによって、二次電子や反射電子302の軌道は電子線光軸9方向に向くようになる。ここで、試料10と試料10に対向する対向電極19間に電圧Uを印可して、試料10が傾斜せず対向電極19とほぼ平行に置かれていると、試料10と対向電極19間にはほぼ一様な試料に平行な電界が分布する。そこで、平行電界と仮定すると、試料面にほぼ平行な方向に出射した電子が対向電極に達するまで試料と平行方向に進む距離Rは、試料と電極間の距離をL、試料から放出される電子のエネルギーをeVとすると、
R=2L√(eV/eU) (1)
で表わされる。実際は対向電極19に開口部があると、開口部付近で平行電界とならないが、Rはおおむね(1)式で近似することができる。一次電子線の試料上の走査幅をSを考慮すると、試料から放出された電子が対向電極で広がる領域は2R+Sとなる。そこで、(1)式の放出電子エネルギーに反射電子の最大エネルギーすなわち一次電子線のエネルギーを代入して得られたRをRmaxとおき、対向電極の直径D1を
D1>2Rmax+S (2)
と選べば、反射電子および二次電子を対向電極より外側に逃がすことはなく、同一光学系内で収集できる。また、(1)式のeVに50eVを代入して得られたRをRseとおき、対向電極19の開口部の直径D2を
D2>2Rse+S (3)
と選べば、エネルギー50eV以下の二次電子あるいは反射電子は全てこの対向電極の開口部を通過して電子源側に向かう。なお、走査幅Sが十分小さい場合には(2)式、(3)式のSを省くことができる。以上より、上述した条件で対向電極の大きさ及び対向電極の開口部の大きさを設定すれば、試料より発生した二次電子あるいは反射電子を隣接光学系へ逃がすことなく、効率よく検出することができる。対向電極の開口部を通過した二次電子や反射電子302は対向電極の開口部を通過した後に対物レンズ4の作用を受ける。検出器13は対物レンズ4の上方に配置されており、対物レンズ作用を受け軌道が変わった二次電子や反射電子302をほとんど検出することができる。二次電子や反射電子302をこのように検出できれば、電子光学系が複数稠密配置された条件においても、二次電子や反射電子302を隣接光学系へ逃がすことなく効率よく検出することができる。また、一次電子線301がほとんど偏向を受けずに二次電子や反射電子302が偏向作用を受けるような例えば、磁界と電界を交差させた偏向器を二次電子や反射電子302が電子線光軸方向に加速された後に通過するように配置して検出器方向へ偏向させる構成とすれば、二次電子や反射電子302をさらに効率よく検出することができる。また、一次電子線の開き角を制限する開口絞りは検出器より電子源側に配置させて、二次電子あるいは反射電子が開口絞りに衝突しないようにした。
また、本発明では、各光学系で発生した電磁界が周りの電子光学系に影響を及ぼさないように、図14に示すようにそれぞれの電子光学系で発生した電界あるいは磁界を同一光学系内で遮蔽し電子線通路を超高真空排気できるような構造を持つ遮蔽電極17を電子光学系の外周部に配置して、電子レンズや検出器からの滲みだし電界及び磁界が同一光学系内で閉じるようにした。
以上の構成により、本発明のパターン検査装置で電子光学系を3本以上同一鏡体内に稠密に配置して実時間でパターンの欠陥を判定することによって、検査の精度が向上するとともに、電子光学系の数に比例して検査速度が高速化される。また、3本以上の電子源近傍の真空度を常に高真空に保つことにより、試料室が低真空度の状態、例えば試料交換時にも電子源を安定動作させることができる。さらに、他の電子光学系から電子線が偏向されることなく、パターンから検出された信号を各電子光学系内で独立に高精度検出できる。従って、パターン検査を高速、且つ正確に行うことができる。
以下、本発明を実施例により説明する。本発明の第一の実施例は半導体パターンの回路検査に適用したもので、図1及び図2により説明する。
半導体装置の製造プロセスは図2に示すように、多数のパターン形成工程を繰り返している。パターン形成工程は大まかに、成膜、感光レジスト塗布、感光、現像、エッチング、レジスト除去、洗浄の各ステップにより構成されている。この各ステップにおいて製造条件が最適化されていないと、基板上に形成する半導体装置の回路パターンが正常に形成されない。例えば、図2の成膜工程で異常が発生するとパーティクルが発生し、ウェハ表面に付着し、孤立欠陥などが生じる。また、レジスト感光時に焦点や露光時間などの条件が最適でないと、レジストに照射する光の量や強さが多すぎる箇所、足りない箇所が発生し、ショートや断線、パターン細りを伴う。露光時のマスク、レチクル上に欠陥があると、同様のパターンの形状異常が発生しやすい。また、エッチング量が最適化されていない場合やエッチング途中に生成された薄膜やパーティクルにより、ショートや突起、孤立欠陥を始め、開口不良等も発生する。洗浄時には、乾燥時の水切れ条件によりパターン角部等に異常酸化を発生しやすい。従って、ウェハ製造プロセスではこれらの不良が発生しないように加工条件を最適化する必要があるとともに、異常発生を早期に検出し、当該工程にフィードバックする必要がある。そこで、本実施例ではn番目のパターン形成工程におけるレジスト感光、現像後に検査を適用する例について記載する。
以下、検査の実施例を詳細に説明する。図1にその構成図を示す。
電子光学系は第一電子光学系51、第二電子光学系52、第三電子光学系53の3つにより構成されているが、それらの電子光学系を一つの鏡体200内に設置することにより稠密に配置することができる。それぞれの電子光学系の構成は同じであるので、以下の記述では各部の表示を簡略にして説明する。例えば電子源はそれぞれの光学系に1a 、1b、1cの三個あるが、以下は電子源1として説明する。電子光学系は電子源1、電子銃レンズ2、コンデンサレンズ3、対物レンズ4、ブランキング用偏向器5、走査偏向器6、反射板7、E×B偏向器8により構成されている。試料室102はX−Yステージ11、試料を保持するパレット12、スペーサ18及び位置モニタ用測長器27より構成されている。検出器13は対物レンズ4の上方にあり、検出器13の出力信号はプリアンプ31で増幅されAD変換器32によりデジタルデータとなる。画像処理部105は画像記憶部33、演算部37、欠陥判定部38より構成されている。取り込まれた電子線画像は、モニタ36に表示される。検査装置各部の動作命令及び動作条件は、制御部104から入出力される。予め制御部104に電子線発生時の加速電圧、電子線偏向幅、偏向速度、試料台移動速度、検出器の信号取り込みタイミング等の条件が入力されている。また、位置モニタ用測長器27の信号から補正信号を生成し、電子線が常に正しい位置に照射されるようレンズ電源や走査信号発生器25に補正制御回路28から補正信号を送る。
電界放出電子源1から放出された一次電子線は、電子銃レンズ2により所望の加速電圧まで加速された後、コンデンサーレンズ3、対物レンズ4で試料上に集束される。試料から反射した反射電子あるいは試料内で二次的に発生した二次電子は検出器13で検出された後、プリアンプ31で増幅され、AD変換器32でAD変換された後、画像記憶部33で記憶されるとともに、モニタ36で画像が表示される。一次電子線の偏向走査は制御部104により、走査信号発生器25から送られる走査信号で一次電子線を制御することによって行われる。
電子源1には電界放出電子源を用いるが、特にパターンの回路検査には拡散補給型の熱電界放出電子源を用いたほうが望ましい。これにより明るさ変動の少ない比較検査画像が得られ、且つ電子線電流を大きくすることが可能なことから、高速な検査が可能となる。各電子光学系の電子レンズは次のように制御される。一次電子線は電子銃レンズ2に電圧を印可することで、電子源1から引き出される。一次電子線の加速は電子源に電子源印可用高圧電源21から高圧の負の電圧を印可することでなされる。これにより、一次電子線はその電位に相当するエネルギー、たとえば10kVで試料台11方向に進む。 X−Yステージ11とはスペーサ18を介して電気的に絶縁されたパレット12にはリターディング用高圧電源29により負の電圧を印可できるようになっており、パレット12に保持される試料10もパレット12と同電位に設定される。このリターディング用高圧電源29の電圧を調節することにより、試料10への電子線照射エネルギーを最適な値に調節することが容易になる。電子源1に電子源印可用高圧電源21から供給する加速電圧およびパレット12に印可する電圧は各電子光学系で等しくして、試料に入射する一次電子線のエネルギーを全電子光学系で等しくなるようにしている。一方、電子銃レンズ2内の引き出し電極に印可する電圧は各電子光学系で独立に調整できる構成とし、それぞれ電子銃電源22a、22b、22cから供給することによって、電子源からの放出電流を独立に制御することができる。電子銃レンズ2を通過した一次電子線はコンデンサレンズ電源23a、23b、23cおよび対物レンズ電源24a、24b、24cを独立に調整することによって、それぞれの電子光学系で一次電子線が任意の倍率でX−Yステージ11の上に搭載された被検査基板(ウェハあるいはチップ等)である試料10上に集束照射される。
試料10の画像を取得するためには、細く絞った一次電子線を試料10に照射し、二次電子を発生させ、これらを一次電子線の走査及びステージの移動と同期して検出することで試料表面の画像を得る。本発明で述べるような自動検査には検査速度が速いことが必須となる。従って、通常のSEMのようにpAオーダーのビーム電流を低速で照射したりしない。そこで、通常のSEMに比べ約100倍以上の例えば100nAの大電流電子線の一回のみあるいは数回の走査により画像を形成する構成としている。例えば、一枚の画像は1000×1000画素を10msecで取得している。
チップ同士のパターンの比較は、3つの電子光学系を用いて異なるチップの同一パターン箇所をほぼ同時に照射することによって得られる画像から実時間でおこなうことができる。すなわち、画像処理系105では画像記憶部33a に記憶された第一電子光学系51からのパターン画像、画像記憶部33bに記憶された第二電子光学系52からのパターン画像および画像記憶部33cに記憶された第三電子光学系53からのパターン画像とを比較して回路基板上の欠陥判定を実時間で行う。まず、画像処理系105では画像記憶部33a および33bに記憶されたパターン画像を演算部37abで演算する。例えば、演算部37abは両画像の差を演算する機能を持ち、両画像の差がある閾値を越えた画像のアドレスを記憶する。例えば図1に示すように、アドレスPとアドレスQに欠陥があると判定する。しかし、二つの画像比較ではどちらの画像に欠陥があるのかは判定できない。そこで、ほぼ同時に画像記憶部33b および33cに記憶されたパターン画像を演算部37bcで演算する。例えば図1に示すように、Qの位置だけに欠陥が表示されているとする。欠陥判定部38は、bの画像を含んだ画像比較では常にQの位置に欠陥が現れるので、 Qの位置の欠陥は33bの画像に含まれる欠陥であると判定する。また、Pの位置の欠陥は33aの画像に含まれる欠陥であると判定する。このように3つの電子光学系を用いて異なるチップ間の同一パターン画像をほぼ同時に取得することにより、パターンの欠陥判定を実時間で行うことができる。ここでは、3つの画像比較について説明したが、さらに4つ以上の画像を同時に比較する場合でも、ほぼ同様のアルゴリズムで欠陥のある画像を判定することができる。
次に、各光学系で得られた画像を順次比較して欠陥検出する画像処理系105の構成を図3に示す。半導体メモリーのパターンのように、チップ内で同一のパターンが繰り返し描かれている場合には、光学系毎に得られた画像を順次比較して欠陥を検出することができる。画像処理系105では、各光学系で画像記憶部33に記憶された画像と遅延回路35より一画像分の遅延をかけて画像記憶部34に記憶された画像との比較評価を行う。演算部37は例えば両画像の差を演算する機能を持ち、両画像の差がある閾値を越えた画像のアドレスPを欠陥判定部38に記憶する。アドレスPが前回の比較で欠陥として記憶されたアドレスと一致すると、欠陥判定部38はアドレスPの欠陥が画像記憶部33に記憶された画像に含まれる欠陥であると判定する。このような順序で回路基板上の欠陥探索を行う構成としている。このように順次画像を比較して欠陥検出する場合でも、パターンの欠陥検査速度が電子光学系の数に比例して速くなり、電子光学系を多数配置すれば大幅に欠陥検査時間を短縮することができる。
次に、検出系が各電子光学系で独立に動作する手段について説明する。本発明では、試料から発生した二次電子や反射電子202を電子線光軸9の電子源1側の方向に加速することにより二次電子や反射電子202が電子線光軸9の垂直方向へ広がり隣接光学系へ侵入することを防ぐようにした。試料10は負電位に設定され、一次電子線201は試料10の直前で急激に減速される。試料10から反射した反射電子あるいは試料10内で二次的に発生した二次電子は電子線光軸9の方向へ加速される。一次電子線201が10kVから試料上で500eVまで減速されるとすると、反射電子あるいは二次電子は試料10と対向電極19間に印可された電圧9.5kVにより加速される。試料10と対向電極19の間の距離を5mmとし、一次電子線の走査幅を0.1mmとすると、(2)式より対向電極19の直径を約5mm以上に設定することにより、試料から発生した二次電子あるいは反射電子はすべて対向電極より内側の軌道を描き、隣接光学系への侵入を防止することができる。また、(3)式より、開口部47の直径を約1.6mm以上に設定することにより、50eV以下の反射電子あるいは二次電子を開口部47の内側を通過させることができる。反射電子あるいは二次電子は対物レンズ4を通過した後に、 E×B偏向器8により検出器15方向に偏向を受けて検出器15で直接検出される。または、二次電子あるいは反射電子202は電子線光軸9の方向へ加速された後に E×B偏向器8により反射板7方向に偏向を受け、反射板7に衝突して第二の二次電子203を発生させ、その第二の二次電子203が反射板7より正電位に設定された検出器13で検出される。
また、一次電子線の試料照射角度を制限する絞り20の位置は検出器13あるいは検出器15より電子源側に設置され、二次電子あるいは反射電子が絞り20に衝突することなく効率よく検出されるようにしている。
さらに、各電子光学系内で発生した電界および磁界を同一光学系内に封じ込めることにより、各光学系が独立に動作する手段について説明する。それぞれの電子光学系の外周部には導体磁性材で作られた遮蔽電極が接地されており、電子光学系の電磁界がほぼ同一光学系内で遮へいされている。すなわち、電子銃室101には電子源1および電子銃レンズ2の電磁界を遮蔽する遮蔽電極16、中間室102にはコンデンサーレンズ3、対物レンズ4および走査偏向器6などの電磁界を遮蔽する遮蔽電極17が設置されている。特にE×B偏向器8および検出器13の電磁界が隣り合う光学系まで漏れていると、隣の光学系で発生した電子をも誘引してしまうので、特にE×B偏向器8および検出器13近傍の電磁界の遮蔽効果を高めるような構成としている。これらの遮蔽電極は外部の浮遊電磁界を遮蔽する効果をも持つ。遮蔽電極の形状は、電磁界の遮蔽効果があり電子線通路を高真空に真空排気できる形状ならばどのような形でも良いが、例えば、図9に示すような円筒状のメッシュにしたり、図10に示すような円筒に真空排気用の孔が開けられているような物である。さらに遮蔽電極を二重構造かそれ以上の多重構造にして、開口部が互い違いになっているような図11に示すような形状であれば、真空排気のコンダクタンスをほとんど劣化させずに、遮蔽効果をさらに向上させることができる。
次に、電子源を常に高真空で動作させる手段について説明する。本実施例では3本以上の電子光学系を一つの鏡体200内に設置するが、電子源1、電子源レンズ2を含む電子銃室101、中間室102及び試料室103の空間をそれぞれ別個の真空ポンプ42、43、44で真空排気する構成としている。それぞれの空間は独立で真空排気するのが望ましいが、試料10に照射する一次電子線201が通過する電子線通路は必要である。すなわち、電子銃室101と中間室102の間は開口部46、中間室102と試料室103の間は開口部47を通じて繋がっている。従って、特に電子源1から一次電子線201が出ている間はそれぞれの空間をできるだけ独立で真空排気するために、開口部46と開口部47を含む電子線通路が電子銃室101と中間室102、中間室102と試料室103あるいは電子銃室101と試料室103との間で最も大きなコンダクタンスを有する構成としている。この構成により、例えば電子銃室101はイオンポンプなどの超高真空ポンプで排気することによって常に10−7Pa台程度の真空度が得られている。また、試料10の交換には試料室103に試料を挿入する前に、予め荒引きポンプにより試料10を別の空間で予備排気しているが、試料室103挿入時にはどうしても一時的に試料室103の真空度が低下してしてしまう。このような状況下でも、電子銃室101と試料室103とがそれぞれほぼ独立に真空排気できれば、試料室103の真空度低下が電子銃室101にはほとんど影響しないので、一次電子線201を放出している状態でも試料交換することができる。さらに、電子銃室101と中間室102の間に各電子光学系にバルブ41a、41b、41c、41dを設置し、各バルブを閉じれば、試料交換している状態でも電子銃の真空度は全く変化しないので、一次電子線201を放出している状態で試料交換することができる。
なお、本実施例においてE×B偏向器8を用いる検出手段の替わりに、検出面を電子線光軸9と垂直で電子線光軸を跨ぐように配置して電子線通路に孔を開けた反射電子、二次電子検出器を用いても良い。
なお、本実施例ではE×B偏向器8、反射板7及び検出器13を対物レンズ4と電子源1の間に置いたが、 E×B偏向器8、反射板7及び検出器13を対物レンズ4と試料10の間に置いても、本実施例の目的を達成することが出来る。
また、本実施例では試料10は負電位に設定されていたが、試料10を接地した場合でも試料と他の電極との相対電位を本実施例と同じように設定すれば、本実施例の目的を達成することが出来る。
また、本実施例では電子光学系の配置は特に限定しない。例えば、電子光学系を碁盤の目状に並べても良いし、電子光学系を一列に配置する構成にしても良い。
第二の実施例は、電子レンズとして静電レンズを用いたものである。静電レンズは磁界レンズより小型化することができ、限られたスペースに電子光学系を多数個並べることができる。図4は本実施例の電子光学系を横から見た図である。図中では2つの電子光学系しか記載していないが、実際には3つ以上の電子光学系で構成される。本実施例は一次電子線201を試料入射直前で減速させる光学系に対するものであり、検出系は二次電子あるいは反射電子202が反射板7に衝突して発生した第二の二次電子202を検出する構成としている。試料10から放出された二次電子あるいは反射電子202は加速されて、対物レンズ4により収束した後、ある広がりをもって反射板7に衝突して第二の二次電子203を発生させ、その第二の二次電子203を検出器13で検出する。検出器13は正電位に設定され、二次電子を検出器へ誘引する検出器電界を発生している。電極構成はここでは例えば、電子銃レンズ2として二電極構成の静電レンズ、コンデンサーレンズ3と対物レンズ4としては三電極構成のレンズを用いる構成としている。本実施例では、遮蔽電極16および17を電子レンズ支持としても用いている。遮蔽電極16の内周部に接するように電子銃レンズ2、コンデンサレンズ3、対物レンズ4の位置を規定することができるので、各レンズを高精度に電子線光軸9上に位置決めすることが可能となっている。電界放出電子源1は碍子部を有するフランジを取り外すことにより、交換することができる。。フランジは高真空に真空シールできるものを用い、その直径は34mmから70mmまでの範囲である。
静電レンズの電極構成は上述の構成でなくても、静電レンズに電子源1から電子を放出させる引き出し電極と一次電子線を加速電圧まで加速あるいは減速する電極からなる電子銃レンズとしての機能、電子光学系の倍率を調節できるコンデンサーレンズとしての機能および一次電子線を試料上に収束させる対物レンズとしての機能があれば、どの様な構成でも良い。例えば、三電極以上の多段レンズ一つでコンデンサーレンズと対物レンズの両機能あるいは電子銃レンズとコンデンサーレンズの両機能を備えるようにする構成としても良い。図5に示す第三の実施例は三電極の電子銃レンズ2一つで電子銃レンズとコンデンサーレンズの二つの機能を持たせることによって、電子光学系をより小型にすることが可能になる。図5は本実施例の電子光学系の構成を横から見た図であり、図6は特に本実施例の電子銃室101および中間室102を斜め上方から見た図である。また、本実施例では反射電子あるいは二次電子202の検出器13として、検出面を電子線光軸9と垂直で電子線光軸9を跨ぐように配置し、電子線通路に孔を開けたものを用いている。試料10に負の電圧を設定し、反射電子あるいは二次電子202を試料10放出後に加速させてから検出する。検出器13の形状は例えば、円環状のものや、電子線光軸9に対して対称に配置された複数の検出器を用いる。複数の検出器を用いた場合、検出器からの取得信号を選択することによって、試料からの出射方向を区別して検出することも可能である。
図7に示す第四の実施例では、対物レンズ4の一番電子源側の電極441は鏡体200と同電位の接地電位とし、試料への対向電極443を試料と同電位の負の電圧に設定している。さらに中間の電極442の電位を調整することによって、試料に一次電子線を収束させる機能としている。この構成では二次電子や反射電子202は対向電極443に達するまで電界による作用を受けず、対向電極443を通過後電子線光軸9の電子源側の方向に加速される。ここで対向電極443の開口部の直径をを試料間との距離より大きく、例えば2倍以上大きくすれば、大部分の電子は対向電極443に衝突せずに加速されて、検出器13で検出できる。図17に対向電極443と試料10間の距離L=3mm、対向電極開口部の直径2R=6mmとして、試料10対向電極を同電位に、対向電極443に対し中間電極442に+9.5kVを印可した場合の電位分布を差分法により求め、この電位分布の下で二次電子軌道を計算した結果を示す。電位分布は等電位面444で示されるような分布となる。図中に初期エネルギー50eVで試料に対して0°から90°まで10°刻みの角度で出射した二次電子202の軌道を示すが、開口部を大きくとると、等電位面が試料側に滲み出すことによって、二次電子は対向電極に達する前に上方に加速されるようになり、試料に対しほぼ平行に出射した電子を含め、すべての二次電子を対向電極に衝突しないで電子源側に向かわせることができる。
また、本実施例の電子源1を取り外して上から見た図を図8に示すが、電子銃室101は電子源毎に区切られており、それぞれ別個の真空ポンプで排気できる構成としている。バルブ41を閉めることにより、それぞれの電子源を独立に大気圧状態にすることができる。この機能により、他の電子源を高真空の状態に保ったままで、電子源1の交換をすることができる。
なお、上記第一から第四までの実施例においては電子光学系を3組ないし4組搭載している場合について説明しているが、もちろん5組以上の電子光学系、例えば10組の電子光学系が搭載されている構成でも、容易に本発明の目的を達成することが出来る。
また、上記第二から第四までの実施例においては、実際の静電レンズの形状は電子線通路から絶縁物部分が見えないような形状としているが、図中では単純化のため静電レンズの形状を平板上のもので説明した。
また、上記第二から第四までの実施例において、便宜上、コンデンサーレンズ電源23及び対物レンズ電源24は図中の真空内に置いたが、実際は真空外に設置されている。
さらに、本発明で複数の電子源を高真空に保つ構成とそれぞれの電子光学系で二次電子や反射電子を電子光学系内で独立に高精度検出できる構成は、電子線を用いた電子線描画装置やパターン寸法を測定する走査型電子顕微鏡などの各種の電子線応用装置にも、同様の構成で適用することができる。さらに、電子線だけでなく、イオンビームを含めた荷電粒子線応用装置にも、複数の荷電粒子源を高真空に保つ構成とそれぞれの荷電粒子光学系で荷電粒子照射により二次的に発生した荷電粒子を同一荷電粒子光学系内で高精度検出できる構成は、本発明と同様の構成で実現することができる。これらの場合には、2個以上の電子光学系あるいは荷電粒子光学系を有する装置に対して本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明にかかるパターン検査装置では半導体ウェハ上の回路パターンを検査する検査装置に有用であり、パターン検査を高速、且つ正確に行うことを目的としたパターン検査装置へ適用することに適している。
本発明の第一実施例を示す構成図である。 本発明の第一実施例の分析手順を示す図である。 本発明の第一実施例の画像処理系の別の構成を示す構成図である。 本発明の第二実施例を示す構成図である。 本発明の第三実施例を示す構成図である。 本発明の第三実施例の構成を斜め上方から観た図である。 本発明の第四実施例を示す構成図である。 本発明の第四実施例の構成を上から観た図である。 遮蔽電極の構造を示す図である。 遮蔽電極の構造を示す図である。 遮蔽電極の構造を示す図である。 電子光学系が一つのチャンバ内に置かれた従来例を示す図である。 電子銃室と試料室を別個の真空ポンプで排気する従来例を示す図である。 本発明の概略を示す図である。 最終段レンズ裏面に検出器を配置した従来例を示す図である。 二次電子または反射電子を加速して検出する構成を示す図。 対向電極と中間電極の電位分布と二次電子軌道の計算結果を示す図である

Claims (27)

  1. 3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を収束して走査する手段と該一次電子線の照射で発生した二次電子あるいは反射電子を検出してそれぞれ独立の電子光学系毎に回路パターンの画像を形成する手段を有するパターン検査装置を用いて、3つ以上の異なるチップから同一の回路パターンの画像をほぼ同時に形成し、該画像同士を比較して実時間で欠陥判定することを特徴とするパターン検査装置
  2. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれの電子光学系内の電界あるいは磁界を同一電子光学系内に遮蔽する手段を有することによって、それぞれの電子光学系内で発生した二次電子あるいは反射電子を該電子光学系内で検出して回路パターンを画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置
  3. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれ独立な電子光学系内で、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に光軸方向に加速して検出することによって、それぞれの電子光学系内で発生した二次電子あるいは反射電子を該電子光学系内で検出して回路パターンを画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置
  4. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれ独立な電子光学系内で、該一次電子線を該試料照射する直前に減速させるとともに該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に加速し、試料と検出器の間に設けたE×B偏向器により該二次電子あるいは反射電子を検出器方向に偏向して検出することによって回路パターンを画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置
  5. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれ独立な電子光学系内で、該一次電子線を該試料照射する直前に減速させるとともに該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に加速し、該二次電子あるいは反射電子を反射板に衝突させて第二の二次電子を発生させ、該反射板より正電位に設定した検出器に該第二の二次電子を誘引して検出することによって回路パターンを画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置
  6. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれの電子光学系内で発生した二次電子あるいは反射電子を該電子光学系内で検出して画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置において、該電子源近傍を試料室近傍とはほぼ独立に真空排気することにより、一次電子線を放出している状態で該基板を交換することができることを特徴とするパターン検査装置
  7. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて回路パターンが形成された基板上を走査する手段を有し、それぞれの電子光学系内で発生した二次電子あるいは反射電子を該電子光学系内で検出して画像化し、複数の画像を比較して該回路パターンの欠陥判定をすることを特徴とするパターン検査装置において、それぞれの電子光学系ごとに該電子源近傍を試料室近傍との間にバルブを設置することにより、一次電子線を放出している状態で該基板を交換することができることを特徴とするパターン検査装置
  8. 電子源は電界放出電子源であることを特徴とする請求の範囲第1項から第7項記載のパターン検査装置
  9. 電子光学系は静電レンズだけで構成されることを特徴とする請求の範囲第1項から第7項記載のパターン検査装置
  10. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて試料に照射する電子線応用装置において、該電子源近傍を試料室近傍とは別個の真空ポンプで真空排気することを特徴とする電子線応用装置
  11. 電子源近傍と試料室近傍はそれぞれ独立に真空排気することを特徴とする請求の範囲第10項記載の電子線応用装置
  12. 電子源から一次電子線を放出している間は、一次電子線の通過する通路が電子源近傍と試料室近傍との間で最も大きなコンダクタンスを有する通路であることを特徴とする請求の範囲第10項記載の電子線応用装置
  13. 電子源と試料室の間に電子源と同数のバルブを配置して一次電子線が通過する通路を遮断することによって、電子源近傍と試料室近傍を独立に真空排気することを特徴とする請求の範囲第10項から第12項記載の電子線応用装置電子線応用装置
  14. 同一の鏡体の中で3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて試料に照射する電子線応用装置において、それぞれの電子光学系内の電界あるいは磁界を同一電子光学系内に遮蔽する遮蔽電極を有し、該遮蔽電極は該遮蔽電極の内側の空間を高真空排気できるような形状を有することを特徴とする電子線応用装置
  15. 3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて試料に照射する手段と、それぞれ独立な電子光学系内で、試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料より正電位に設定した検出器に誘引して検出する手段を有する電子線応用装置において、該検出器の電界を同一の電子光学系内に遮蔽する遮蔽手段により、二次電子、反射電子等が同一の電子光学系内の検出器で収集されることを特徴とする電子線応用装置
  16. 該電界を同一の電子光学系内に遮蔽する手段は、試料から発生した二次電子が検出器で検出されるまでの空間を囲むように遮蔽電極を配置し、該遮蔽電極の形状は該遮蔽電極の内側の空間を高真空排気できるような形状であることを特徴とする請求の範囲第15項記載の電子線応用装置
  17. 3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて試料に照射する手段と、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子をそれぞれの電子光学系に独立に設けられた検出器で検出する手段を有する電子線応用装置において、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速した後に検出する手段により該二次電子あるいは反射電子を同一の電子光学系内の検出器で収集することを特徴とする電子線応用装置
  18. 3つ以上の電子源を有し、該3つ以上の電子源から放出された一次電子線をそれぞれ独立の電子光学系を用いて試料に照射する手段と、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子をそれぞれの電子光学系に独立に設けられた検出器で検出する手段を有する電子線応用装置において、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速した後に反射板に衝突させ、第二の二次電子を発生させる手段と該反射板より正電位に設定した検出器に該第二の二次電子を誘引して検出する手段により該二次電子あるいは反射電子を同一の電子光学系内の検出器で収集することを特徴とする電子線応用装置
  19. 電子源は電界放出電子源であることを特徴とする請求の範囲第10項から第16項記載の電子線応用装置
  20. 電子光学系は静電レンズだけで構成されることを特徴とする請求の範囲第10項から第16項記載の電子線応用装置
  21. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射エネルギーeVで照射する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源
    側の方向に加速する手段を有し、該対向電極の直径D1を、D1≧4L√(eV/eU) とおくことを特徴とする電子線応用装置
  22. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該一次電子線を該試料上で走査幅Sで走査する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、該対向電極の直径D1を、D1≧4L√(eV/eU)+S とおくことを特徴とする電子線応用装置
  23. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、エネルギーeV以下の該二次電子あるいは反射電子を検出するために該対向電極の開口部の直径D2を、D2≧4L√(eV/eU) とおくことを特徴とする電子線応用装置
  24. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該一次電子線を該試料上で走査幅Sで走査する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、エネルギーeV以下の該二次電子あるいは反射電子を検出するために該対向電極の開口部の直径D2を、D2≧4L√(eV/eU)+S とおくことを特徴とする電子線応用装置
  25. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uボルトを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、エネルギー50エレクトロンボルト以下の該二次電子あるいは反射電子を検出するために該対向電極の開口部の直径D2を、D2≧4L√(50/U) とおくことを特徴とする電子線応用装置
  26. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該一次電子線を該試料上で走査幅Sで走査する手段と、該試料と該試料と距離Lを隔てて対向する対向電極間に電圧Uボルトを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を試料放出直後に電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、エネルギー50エレクトロンボルト以下の該二次電子あるいは反射電子を検出するために該対向電極の開口部の直径D2を、D2≧4L√(50/U)+S とおくことを特徴とする電子線応用装置
  27. 電子源から放出された一次電子線を試料に照射する手段と、該一次電子線を該試料上で走査幅Sで走査する手段と、該試料と該試料と対向する対向電極とを同電位に設定し、対向電極より電子源側に配置される電極と対向電極との間に電圧ボルトを印可して、該試料より発生した二次電子あるいは反射電子を電子線光軸の電子源側の方向に加速する手段を有し、対向電極の開口部の直径を試料間との距離の2倍より大きく設定したことを特長とする電子線応用装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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