JP2005119326A - タンク車のサブフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1に、付属品の取付スペースが拡大し、配管,配線等の取付スペースが確保されて、これらの取付性が向上し、第2に、補強ブラケットの製作施工工数が低減され、第3に、重量も軽減され、強度も向上する、タンク車のサブフレーム構造を提案する。
【解決手段】このサブフレーム構造は、シャーシフレーム11上にサブフレーム12を介してタンク6が搭載された、タンクローリ等のタンク車において、タンク6の受け台であるサブフレーム12は、対をなす左右1本構造よりなると共に、補強ブラケット14を備えている。この補強ブラケット14は、一体成形された型材よりなり、前後方向に貫通しつつ上下多段に形成された中抜き空間15を備えており、前後方向において複数個使用される。そして側面にて、サブフレーム12裏面Dに溶接等にて取付けられると共に、頂面にて、タンク6底面に、サブフレーム12と共に溶接等にて取付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンク車のサブフレーム構造に関する。すなわち、タンクローリその他のタンク車において、タンクの受け台として用いられるサブフレームの構造に、関するものである。
《従来技術》
タンクローリその他のタンク車では、シャーシフレーム上にサブフレームを介して、タンクが搭載されている。そして、タンクの受け台であるサブフレームは、対をなす左右1本構造よりなると共に、補強ブラケットを備えているものが多い。
左右1本構造のサブフレームを備えたタンクローリのこの種従来例の先行技術文献情報としては、例えば、次の特許文献1中に示されたものが挙げられる。
特開昭57−194997号公報 そして、図3の(1)図,(2)図、および図4の(1)図,(2)図は、この種従来例の補強ブラケット等の説明に供し、図3の(1)図は、補強ブラケット等の要部の正断面図、図3の(2)図は、補強ブラケットの斜視図である。図4の(1)図は、背面図、図4の(2)図は、側面図である。
さて、図3の(1)図,(2)図等にも示したように、この種従来例の補強ブラケット1は、平断面コ字状の略箱状をなしていた。すなわち、この種従来例の補強ブラケット1は、板金加工された板材を切断,湾曲,溶接して製造されており、側板2,前板3,後板4よりなる縦3枚の板材が、コ字状に溶接された略箱状をなしていた。
そして、このような補強ブラケット1は、図4の(1)図,(2)図等にも示したように、前後方向において複数個使用されており、図3の(1)図等に示したように、それぞれ、サブフレーム5の裏面Aおよびタンク6の底面に、固定的・一体的に取付けられていた。
すなわち補強ブラケット1は、その前板3および後板4の自由端である縦の側端縁が、サブフレーム5の裏面Aに対し、溶接等にて固定的・一体的に取付けられると共に、その側板2,前板3,後板4の横の各上端縁が、タンク6の底面に対し、それぞれ溶接等にて固定的・一体的に取付けられていた。
なお、図3の(1)図中、7は補強クロスであり、補強ブラケット1は、図示例では補強クロス7を介して、タンク6の底面に取付けられていた。
ところで、このようなこの種従来例のサブフレーム5の補強ブラケット1については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点について》
第1に、付属品や配管,配線等の取付スペースに関し、問題が指摘されていた。この種のタンク車では、サブフレーム5の表面B側に、サイドバンパー8,工具箱,操作箱等の外装部品たる付属品9が取付けられると共に、サブフレーム5の裏面A側に、ホース,コード,その他の配管,配線等が配されるが、この種従来例の補強ブラケット1は、これらの取付けの妨げとなっていた。なお図3の(1)図中、11はシャーシフレームである。
すなわち、まずサブフレーム5について、その裏面A側に補強ブラケット1が取付けられた箇所は、補強ブラケット1にて略箱状に密閉されたデッドスペースとなり、その表面B側には、サイドバンパー8,工具箱,操作箱等の付属品9が取付けられなかった。補強ブラケット1の取付箇所では、サブフレーム5の裏面A側がデッドスペースとなり、例えばボルトナット止めできない等により、その表面B側に付属品9やその取付ブラケットが取付けられなかった。
このように、サブフレーム5裏面Aの補強ブラケット1の存在により、付属品9の取付スペースの確保が困難化し、付属品9の取付位置が規制されてしまい、付属品9の取付自由度が損なわれる、という問題が指摘されていた。
更に、サブフレーム5の裏面Aについては、このように補強ブラケット1が取付けられた箇所が、略箱状に密閉されたデッドスペースとなるので、配管,配線等の取付け,取り廻しが困難化していた。
すなわち、サブフレーム5の裏面Aにおいては、密閉された略箱状をなす補強ブラケット1の箇所について、配管,配線等の取付スペースの確保が困難化して、配管,配線等を通すことができず、配管,配線等は仕方なく補強ブラケット1の外側を無理して迂回しつつ、避けるように通されており、配管処理,配線処理等が容易でない、という問題が指摘されていた。
《第2の問題点について》
第2に、補強ブラケット1自体の製作施工工数にも、問題が指摘されていた。まず、この種従来例の補強ブラケット1は、3枚の板材つまり側板2,前板3,後板4を、切断,湾曲,溶接して組立製作されており、部品点数が多く溶接箇所も多い。
又、補強ブラケット1の施工に際しては、側板2,前板3,後板4等の側端縁や上端縁を、サブフレーム5の裏面Aやタンク6の底面に、溶接等することを要し、狭い個所での細密作業となる。
このように、この種従来例の補強ブラケット1は、自体の部品点数や溶接箇所が多く、組立製作が面倒で手間取ると共に、形状的に施工も容易でない等、製作施工工数に問題が指摘されていた。
《第3の問題点について》
第3に、重量面や強度面にも問題が指摘されていた。すなわち、この種従来例の補強ブラケット1は、側板2,前板3,後板4、つまり板金,切断,溶接された3枚の板材にて構成されていた。
そこで、この補強ブラケット1は、まず強度面に不安が指摘されていた。又、必然的に全体が同板厚・肉厚構造よりなると共に、重量が重いという問題も指摘されていた。
更に、この補強ブラケット1は、その側板2,前板3,後板4の各上端縁がタンク6の底面に溶接され、もってタンク6をその受け台となって保持しているが、タンク6の荷重を上端縁つまり線で受けることになり、タンク6への応力集中が懸念される等、この面からも、強度面にも問題が指摘されていた。
《本発明について》
本発明のタンク車のサブフレーム構造は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。そして、一体成形された型材よりなると共に、複数の中抜き空間を備えた補強ブラケットを採用したこと、を特徴とする。
そこで本発明は、第1に、付属品の取付スペースが拡大し、配管,配線等の取付スペースが確保されて、これらの取付性が向上し、第2に、補強ブラケットの製作施工工数が低減され、第3に、重量も軽減され強度も向上する、タンク車のサブフレーム構造を提案すること、を目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については、次のとおり。
請求項1のタンク車のサブフレーム構造は、シャーシフレーム上にサブフレームを介してタンクが搭載された、タンクローリや粉粒体運搬車等のタンク車において、該タンクの受け台である該サブフレームが、対をなす左右1本構造よりなると共に、補強ブラケットを備えており、該補強ブラケットは、一体成形された型材よりなり、複数の中抜き空間を備えていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。請求項2のタンク車のサブフレーム構造は、請求項1において、該補強ブラケットが、金属製よりなり、中抜き縦長のブロック状に型成形されており、前後方向において複数個使用される。
そして側面にて、金属製の該サブフレームの裏面に、溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられると共に、頂面にて、金属製の該タンクの底面に、該サブフレームと共に溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられており、かつ該中抜き空間が、前後方向に貫通しつつ上下多段に形成されていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。請求項3のタンク車のサブフレーム構造は、請求項2において、該サブフレームの表面側には、サイドバンパー,工具箱,操作箱等の付属品が取付けられ、該サブフレームの裏面側には、配管,配線等が配されること、を特徴とする。
《作用について》
本発明に係るタンク車のサブフレーム構造は、このようになっているので、次のようになる。
(1)タンク車では、シャーシフレーム上にサブフレームを介して、タンクが搭載されている。サブフレームは、対をなす左右1本構造よりなり、複数個の補強ブラケットを備えている。
(2)この補強ブラケットは、一体的に型成形された型材よりなり、前後方向に貫通しつつ上下多段に形成された中抜き空間を備えている。そして、側面でサブフレームの裏面に、頂面でタンクの底面に、それぞれ溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられる。
(3)タンク車では、サブフレームの裏面に補強ブラケットが取付けられると共に、表面側に付属品が取付けられるが、裏面に補強ブラケットが取付けられた箇所についても、その表面側に付属品を取付け可能であり、補強ブラケットにて付属品の取付位置が規制されることはない。
すなわち補強ブラケットは、その中抜き空間を利用することにより、付属品をサブフレームを介しボルトナット止め等にて、取付け可能である。
(4)タンク車では、サブフレームの裏面に、補強ブラケットが取付けられると共に、配管,配線等が配されるが、補強ブラケットが取付けられた箇所についても、配管,配線等の取付スペースが確保される。
すなわち補強ブラケットは、その中抜き空間を利用することにより、配管,配線等を内部通過させることができる。
(5)又、この補強ブラケットは、型成形により溶接箇所もなく容易に製作される。
(6)この補強ブラケットは、予め製作された連続一体成形品を、施工に際し切断して行くことにより、必要な複数個が容易に得られる。又、得られた補強ブラケットは、側面や頂面で、サブフレームの裏面やタンクの底面に取付けられるが、面での取付けなので、形状的に施工が容易である。
(7)この補強ブラケットは、中抜き空間を備えて一体成形された型材よりなるので、形状的に軽量である。又、強度要求が低い部位の肉厚を薄くして、重量を軽減することも、型成形により容易に実現される。
(8)この補強ブラケットは、中抜きされた一体的ブロック状の型材よりなるので、形状的に強度面に優れている。又、補強ブラケットは、頂面がタンクの底面に取付けられてタンクを保持するが、タンク荷重を面で受けるので、タンクへの応力集中が分散・緩和され、この面からも強度面に優れている。
《本発明の特徴》
本発明に係るタンク車のサブフレーム構造は、以上説明したように、一体成形された型材よりなると共に、複数の中抜き空間を備えた補強ブラケットを採用したこと、を特徴とする。
そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、付属品の取付スペースが拡大し、配管,配線等の取付スペースも確保されて、これらの取付性が向上する。
すなわち、本発明のサブフレーム構造では、サブフレームについて、その裏面に補強ブラケットが取付けられた個所についても、その中抜き空間を利用して例えばボルトナット止め等することにより、その表面側に付属品が容易に取付け可能となる。前述したこの種従来例の補強ブラケットのように、密閉された略箱状をなしデッドスペースとなって、ボルトナット止めが不能化するようなことはない。
そこで、付属品の取付スペースが自在に拡大し、取付位置の自由度が向上するので、ユーザーの希望する各種の取付位置要求にも、容易に対応可能となる。
又、本発明のサブフレーム構造では、サブフレームの裏面側において、補強ブラケットが取付けられた箇所においても、配管,配線等の取付スペースが確保される。
すなわち、この補強ブラケットは、中抜き空間を利用して、配管,配線等を通すことができる。前述したこの種従来例の補強ブラケットのように、略箱状に密閉されたデッドスペースとなって、配管,配線等の取付け,取り廻しを困難化させることはなく、無理して迂回させることもなくなる。
《第2の効果》
第2に、補強ブラケットの製作施工工数が低減される。すなわち、本発明のサブフレーム構造は、一体成形された型材よりなる補強ブラケットを採用したので、その製作は簡単容易であり、前述したこの種従来例の補強ブラケットのように、部品点数や溶接箇所が多く、組立製作に手間取るようなこともない。
又、その施工に際して、連続して得られた型成形品を切断して行くことにより、必要とする複数個の補強ブラケットが得られる。そして、側面や頂面でサブフレーム裏面やタンク底面に取付けられる。前述したこの種従来例の補強ブラケットのように、その側端縁や上端縁等の線で取付けられていたのに比し、面で取付けられる分、形状的に施工が容易である。タンク下の狭い場所での取付作業であるにもかかわらず、施工が容易である。
《第3の効果》
第3に、重量も軽減され、強度も向上する。すなわち、本発明のサブフレーム構造は、中抜き空間を備えて一体成形された型材の補強ブラケットを採用したので、3枚の板材を溶接していた前述したこの種従来例の補強ブラケットに比し、重量が軽減される。
この種従来例の補強ブラケットは、板金,切断,溶接された3枚の板材の同板厚・肉厚構造よりなっていたが、強度要求が低い部位の肉厚を薄くすることも容易である。
又、この補強ブラケットは、前述したこの種従来例の補強ブラケットに比し、形状的に強度面に優れている。更に、この補強ブラケットは、タンク底面に頂面が取付けられるので、つまり従来例の補強ブラケットのように、タンク荷重を上端縁つまり線で受けず面で受けるので、タンクへの応力集中が分散・緩和される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のタンク車のサブフレーム構造を、図面に示した、発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1および図2は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして、図1の(1)図は、補強ブラケット等の要部の正断面図、(2)図は、補強ブラケットの斜視図である。図2の(1)図は、背面図、(2)図は、側面図、(3)図は、(2)図の要部拡大図である。
なお図4の(3)図は、タンクローリの側面図である。
《タンク車の概要について》
まず、図4の(3)図を参照しつつ、タンクローリ10,粉粒体運搬車,給水車,消防タンク車,その他のタンク車について説明する。
図示したタンクローリ10,その他のタンク車では、シャーシフレーム11上にサブフレーム12を介して、タンク6が搭載されている。すなわち、金属製の車台であるシャーシフレーム11は、車軸上に保持されており、タンク6の受け台である金属製のサブフレーム12は、このシャーシフレーム11上に保持されている。
そして、サブフレーム12上に保持されたタンク6は、アルミニウムやステンレス等の金属製よりなり、前後が閉鎖された縦断面が円形,楕円形,その他形状の筒状をなす。そして、タンク6の頂部には、積込み用のマンホール等が付設され、底部には、荷卸し用の底弁や排出口等が付設されている。なお、タンクローリ10の場合、タンク6内は、仕切板により複数のタンク室に区画されており、各タンク室について、それぞれマンホールや底弁が付設されている。
タンク6内には、タンクローリ10の場合は、ガソリン,軽油,灯油,その他の油等が積込まれ、粉粒体運搬車の場合は、ばら状の散積状態のセメント,小麦粉,その他の粉粒体が積込まれる。
さて、このようなタンクローリ10,粉粒体運搬車,その他のタンク車では、タンク6下のサブフレーム12の表面C側・外側には、サイドバンパー8,工具箱,操作箱13等の付属品9が取付けられると共に、サブフレーム12の裏面D側・内側には、配管,配線等が配されている。
すなわち、タンクローリ10の場合は、タンク6の各タンク室底面の底弁が、吐出弁付の吐出口に、それぞれ吐出配管を介して接続されており、荷卸しに際しては、吐出口と荷卸し先のガソリンスタンドの地下タンクとの間に、車載されていた吐出ホースが接続される。粉粒体運搬車の場合は、タンク6底面中央の排出口が、車載の排出配管を介した後、外部の受入管を経由してサイロ等へと荷卸しが行われ、その際、タンク6内にはエアー配管から加圧空気が吹き込まれる。
さてそこで、この種のタンク車では、タンク6下のサブフレーム12の裏面D側には、このような各種配管(含.ホース)が縦横に配されると共に、これらの配管に付設された各種の弁等を開閉制御するためのエアー配管,配線(含.コード)等が複雑に配されている。
又、サブフレーム12の表面C側には、例えば、このような配管,配線,弁等の制御用のコントロールボックスたる操作箱13や、これらの道具箱たる工具箱、更には車体保護用のサイドバンパー8等の付属品9、つまり外部部品・付随部品が取付けられている。勿論、操作箱13,道具箱,サイドバンパー8のいずれか等が、取付けられないこともある。なお図中、Eはキャブ、Fは車輪である。
タンク車は、概略このようになっている。
《サブフレーム12について》
以下、本発明について、図1および図2を参照しつつ説明する。タンク6の受け台であるサブフレーム12は、対をなす左右1本構造よりなると共に、補強ブラケット14を備えている。
すなわち、このサブフレーム12は、本体が左右1対の板体よりなり、それぞれ、前後方向において分割されることなく直線的な1枚の縦の略長板状をなし、左右平行に配されている。
図示例のサブフレーム12本体は縦断面略L字状をなし、それぞれ、頂端でタンク6の底面に例えば溶接されて固定的・一体的に取付けられると共に、下部の内側への折曲部が、シャーシフレーム11の上部の内側への折曲部と、溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられている。そして、このような左右のサブフレーム12本体について、それぞれ補強ブラケット14が、前後方向において相互間隔を存しつつ、補強部品として複数個使用されている。
サブフレーム12は、このようになっている。
《補強ブラケット14について》
このような補強ブラケット14について、更に詳述する。各補強ブラケット14は、それぞれ一体成形されたアルミニウム等の金属製の形材よりなり、例えば中抜き縦長のブロック状に型成形されており、複数の中抜き空間15を備えている。
すなわち補強ブラケット14は、例えば押出し加工や引抜き加工により成形され、左右の側面部16,頂面部17,底面部18,複数の横区画部19等が、一体的に型成形されている。そして中抜き空間15が、タンクローリ10の前後方向に沿い貫通状態で上下多段に形成されている。
図示例では、水平な頂面部17と底面部18間の左右が、側面部16にてそれぞれ閉鎖されると共に、前後が、開放された全体的に縦長のブロック筒状をなし、内部が、上下2枚の水平の横区画部19により区画され、もって上中下3段の中抜き空間15が形成されている。
そして補強ブラケット14は、それぞれ、側面にて、サブフレーム12本体の裏面Dに、溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられると共に、頂面にて、タンク6の底面に、前述したサブフレーム12本体の頂端と共に、溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられている。
すなわち、補強ブラケット14の一方側・外側の側面部16は、サブフレーム12本体の裏面Dに、例えば溶接により取付け固定されている。
補強ブラケット14の頂面部17は、図示例では補強クロス7を介し、タンク6の底面下に、例えば溶接により取付け固定されている。補強クロス7は、補強ブラケット14と共に補強部品として機能し、例えば金属製の角材状・クロスバー状をなし、タンク6の底面下に、前後方向に間隔を存しつつ、複数個がそれぞれ左右方向にわたり例えば溶接により取付け固定されている。補強ブラケット14の頂面部17は、この補強クロス7下に、例えば溶接により取付け固定されている。
補強ブラケット14の底面部18は、前述したサブフレーム12本体下部の内側への折曲部上に、例えば溶接により取付け固定されている。
このような補強ブラケット14が、タンク6を保持するサブフレーム12本体を補強すべく、複数個用いられており、サブフレーム12本体と共にタンク6の荷重を受け止めている。
なお、補強ブラケット14の他方側・内側の側面部16は、タンク6底面を左右下で保持することに鑑み、上側が中抜き空間15を横に広げるようにわん曲傾斜している。つまり補強ブラケット14は、サブフレーム12本体に取付けられる一方側・外側の側面部16が、平坦な平板状をなすのに対し、他方側・内側の側面部16が、わん曲した傾斜板状をなし、もって頂面部17の方が底面部18より面積が広くなっている。
補強ブラケット14は、このようになっている。
《作用等》
本発明に係るタンク車のサブフレーム12構造は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)このタンクローリ10や粉粒体運搬車等のタンク車では、シャーシフレーム11上にサブフレーム12を介して、タンク6が搭載されている。
タンク6の受け台であるサブフレーム12は、対をなす左右1本構造よりなると共に、前後方向について間隔を置きつつ、複数個の補強ブラケット14を備えた構造よりなる。
(2)このようなサブフレーム12構造において、補強ブラケット14は、一体成形された金属製の型材よりなり、中抜き縦長のブロック状に型成形されると共に、前後方向に貫通しつつ上下多段に形成された複数の中抜き空間15を備えている。
そして、このような補強ブラケット14が、側面部16で金属製のサブフレーム12本体の裏面Dに、頂面部17で金属製のタンク6の底面に、それぞれ溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられている。
(3)さて、このタンクローリ10等のこの種のタンク車では、このようにしてサブフレーム12本体の裏面Dに、複数個の補強ブラケット14が取付けられると共に、サブフレーム12本体の表面C側に、サイドバンパー8,工具箱,操作箱13等の付属品9が取付けられる。
そして、このサブフレーム12構造では、裏面Dに補強ブラケット14が取付けられた箇所についても、その表面C側に、付属品9が取付けられるようになる。
すなわち、サブフレーム12本体の裏面Dに取付けられた補強ブラケット14は、前後方向への中抜き空間15を備えている。そこで、この中抜き空間15を利用することにより、補強ブラケット14の側面部16に、サブフレーム12本体を介して例えばボルトナット20止め等により、表面C側の付属品9やその取付ブラケットが、容易に取付け可能となる。
このように、このサブフレーム12構造では、サブフレーム12本体の裏面Dに取付けられた補強ブラケット14の存在により、その取付箇所の表面Cについて、付属品9の取付けが妨げられることはなく、付属品9の取付位置が規制されることなく、付属品9の取付スペースが拡大する。
(4)又、タンクローリ10等のこの種のタンク車では、このようにサブフレーム12本体の裏面Dに、複数個の補強ブラケット14が取付けられると共に、更に、サブフレーム12の裏面D側に、配管,配線等が配される。
そして、このサブフレーム12構造では、裏面Dに補強ブラケット14が取付けられた箇所についても、配管,配線等の取付スペースが、無理なく確保される。配管スペース,配線ペース等が、容易に確保される。
すなわち、サブフレーム12本体の裏面Dに取付けられた補強ブラケット14は、前後方向への中抜き空間15を備えている。そこで、この中抜き空間15を利用することにより、配管,配線等を補強ブラケット14内に通して内部通過させることができ、外側を迂回させたりする必要がなくなり、配管処理,配線処理等が容易化される。
(5)更に、このサブフレーム12構造は、一体成形された金属製の型材よりなる補強ブラケット14を採用してなり、補強ブラケット14は、型成形により簡単に製作される。補強ブラケット14は、押出しや引抜き等による型成形により、溶接箇所もなく一体的に容易に製作される。
(6)又、この補強ブラケット14は、予め連続して製作されていた一体成形品、つまり中抜き空間15が連通しつつ横長に連続した一体成形品を、施工に際し、縦に輪切りするように必要量だけ切断して行くことにより、必要な複数個の補強ブラケット14が容易に得られる。
そして、得られた補強ブラケット14は、側面部16や頂面部17で、サブフレーム12本体の裏面Dやタンク6の底面に、溶接やボルトナット20にて固定的・一体的に取付けられる。このように補強ブラケット14は、側面部16や頂面部17等の面で取付けられるので、端縁つまり線で取付けられる場合に比し、形状的に施工が容易である。
(7)更に、このサブフレーム12構造で採用された補強ブラケット14は、中抜き空間15を備えて一体成形された金属製の型材よりなるので、形状的に軽量である。
又、補強ブラケット14全体を同肉厚とせず、形状的に強度が要求される側面部16,頂面部17,底面部18等の部位の肉厚に比し、強度要求が比較的低い横区画部19等の部位の肉厚をより薄くし、もってその重量を軽減することも、型成形により容易に実現される。
(8)又、この補強ブラケット14は、中抜きされた一体的ブロック状に型成形されるので、板材を溶接する場合に比し、形状的に強度面に優れている。
更に、この補強ブラケット14は、その頂面部17がタンク6の底面に取付けられ、もってタンク6の受け台としてタンク6を保持する。このように、このサブフレーム12構造では、補強ブラケット14がタンク6荷重を面で受け、線では受けないので、タンク6への応力集中が分散・緩和され、この面からも強度面にも優れている。
本発明に係るタンク車のサブフレーム構造について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、補強ブラケット等の要部の正断面図、(2)図は、補強ブラケットの斜視図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、背面図、(2)図は、側面図、(3)図は、(2)図の要部拡大図である。 この種従来例の説明に供し、(1)図は、補強ブラケット等の要部の正断面図、(2)図は、補強ブラケットの斜視図である。 (1)図および(2)図は、この種従来例の説明に供し、(1)図は、背面図、(2)図は、側面図である。(3)図は、タンクローリの側面図である。
符号の説明
1 補強ブラケット(従来例のもの)
2 側板
3 前板
4 後板
5 サブフレーム(従来例のもの)
6 タンク
7 補強クロス
8 サイドバンパー
9 付属品
10 タンクローリ
11 シャーシフレーム
12 サブフレーム(本発明のもの)
13 操作箱
14 補強ブラケット(本発明のもの)
15 中抜き空間
16 側面部
17 頂面部
18 底面部
19 横区画部
20 ボルトナット
A 裏面(従来例のもの)
B 表面(従来例のもの)
C 表面(本発明のもの)
D 裏面(本発明のもの)
E キャブ
F 車輪

Claims (3)

  1. シャーシフレーム上にサブフレームを介してタンクが搭載された、タンクローリや粉粒体運搬車等のタンク車において、
    該タンクの受け台である該サブフレームは、対をなす左右1本構造よりなると共に、補強ブラケットを備えており、該補強ブラケットは、一体成形された型材よりなり、複数の中抜き空間を備えていること、を特徴とするタンク車のサブフレーム構造。
  2. 請求項1に記載したタンク車のサブフレーム構造において、
    該補強ブラケットは、金属製よりなり、中抜き縦長のブロック状に型成形され、前後方向において複数個使用されており、
    側面にて、金属製の該サブフレームの裏面に、溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられると共に、頂面にて、金属製の該タンクの底面に、該サブフレームと共に溶接やボルトナットにて固定的・一体的に取付けられており、かつ該中抜き空間が、前後方向に貫通しつつ上下多段に形成されていること、を特徴とするタンク車のサブフレーム構造。
  3. 請求項2に記載したタンク車のサブフレーム構造において、
    該サブフレームの表面側には、サイドバンパー,工具箱,操作箱等の付属品が取付けられ、該サブフレームの裏面側には、配管,配線等が配されること、を特徴とするタンク車のサブフレーム構造。
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