JP2005118208A - 睫毛成形具 - Google Patents

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Naoki Wada
直樹 和田
Yoshinori Nakano
好典 中野
Yoshitsugu Mizobuchi
尚嗣 溝渕
Hiroji Sano
博治 佐野
Michiko Hayashi
美知子 林
Tatsuhiko Nagao
辰彦 長尾
Shunsuke Kawano
俊輔 川野
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Abstract

【課題】睫毛に対して過大な負荷を与えることなく、持続性のあるカールを付与できる睫毛成形具を提供する。
【解決手段】紫外線照射により硬化する特殊液が塗布された睫毛にカールを付与する睫毛成形具であって、接離自在の一対の挟持部材16,18を有する睫毛成形具。睫毛成形具の各挟持部材16,18は、挟持された睫毛に対し紫外線を照射するための紫外線LED30,40を有する。紫外線LED30,40から発せられた紫外線49は、紫外線透過性のある基台部32,42および先端部34,44を透過して、挟持された睫毛に照射される。
【選択図】図3

Description

本発明は、接離自在の一対の挟持部材で睫毛を挟持し、カールを付与する睫毛成形具に関する。
従来から、睫毛にカールを付与するための睫毛成形具として種々の形態が提案されている。例えば、睫毛を挟持押圧するための一対の挟持部材を有する押圧式睫毛成形具が知られている。これは、睫毛を挟持押圧した際の挟持圧力で睫毛にカール状の癖を付けるものである。この挟持圧力という機械的力でカールを付与する押圧式睫毛成形具は、構成が簡単であり、従来から多用されている。しかし、機械的力による癖付けでは、カールが持続しないという問題があった。また、睫毛に過大な機械的力を加えるため、睫毛の切断や損傷という問題があった。
一方、特許文献1には、挟持部材の内部にヒーターを備えた温熱式睫毛成形具が開示されている。これは、ヒーターで加熱した挟持部材で睫毛を挟持押圧するものである。この温熱式睫毛成形具は、挟持圧力という機械的力に加え、ヒーターの熱も利用して睫毛の癖付け行う。したがって、従来の機械的力のみで癖付けを行う押圧式睫毛成形具に比べ、カールの持続性が向上する。また、比較的小さな機械的力でも睫毛の癖付けが可能となる。
特開2001−190321号公報
しかし、この温熱式睫毛成形具は、加熱された挟持部材で睫毛を挟持しているため、熱による睫毛の損傷という問題があった。また、挟持部材が所定温度まで加熱されるまで待機する必要があり、睫毛成形を手軽に行うことができなかった。さらに、睫毛成形具は、顔に近接させて用いるため、火傷の心配もあった。
そこで、本発明では、睫毛に対して過大な負荷を与えることなく、持続性のあるカールを簡易に付与できる睫毛成形具を提供することを目的とする。
本発明の睫毛成形具は、紫外線照射により硬化する特殊液と併用して効果を発揮するものであり、筐体の先端に設けられ、睫毛にカールを付与する接離自在の一対の挟持部材を有する睫毛成形具であって、一対の挟持部材のうち少なくとも一方は、挟持された睫毛に対し紫外線を照射するための紫外線発光体を有することを特徴とする。
好適な態様では、一対の挟持部材のうち少なくとも下側の挟持部材が、紫外線発光体を有することを特徴とする。紫外線発光体は、対向する挟持部材と当接する当接面のほぼ全面を照射可能な数および配置で設けられることが望ましい。
別の好適な態様では、挟持部材は、紫外線を透過させる紫外線透過材からなることを特徴とする。挟持部材の側面のうち少なくとも眼側の側面は、紫外線を遮蔽する遮蔽体で覆われていることが望ましい。また、少なくとも紫外線発光体と対向する位置に紫外線を反射させる反射体を有することが望ましい。
別の好適な態様では、一対の挟持部材の一方は、少なくとも先端部が弾力性を有する弾性体で形成される。
別の好適な態様では、挟持部材を水平から所定角度以上、上向きにした場合にのみオン状態となる角度スイッチを有する。別の好適な態様では、挟持部材の当接面に対し所定以上の挟持圧力をかけた場合にのみオン状態となる圧力スイッチを有する。
別の好適な態様では、 紫外線照射により硬化する特殊液を睫毛に塗布するための塗布ユニットを有する。
本発明によれば、睫毛に対して過大な負荷を与えることなく、持続性のあるカールを付与できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下で説明する睫毛成形具は、予め、特殊液が塗布された睫毛に対してカールを付与するためのものである。ここで、特殊液とは、紫外線照射により硬化する紫外線硬化型樹脂等を含有したマスカラなどである。マスカラとしては、睫毛を濃く見せるための有色睫毛用化粧品の他、有色睫毛用化粧品の塗布前に塗布されるベース剤や、有色睫毛用化粧品の塗布後に塗布されるコーティング剤も含む。
図1に本発明の実施の形態である睫毛成形具10の斜視図を示す。この睫毛成形具10は、特殊液を塗布した睫毛を一対の挟持部材14で挟持し、睫毛にカールを付与するものである。
一対の挟持部材14は、筐体12の先端に設けられている。この一対の挟持部材14は、筐体12の表面に設けられたレバー20により操作することができる。すなわち、レバー20を押し下げると、その操作力が筐体12内部に設けられた伝達機構(図示せず)によって、下側挟持部材16へ伝達される。これにより、下側挟持部材16が、対向する上側挟持部材18の方向に移動し、睫毛を挟持することができる。
挟持部材16,18には、後述する紫外線LEDが内蔵されており、挟持された睫毛に対して紫外線照射できるようになっている。この紫外線照射は、筐体12の表面に設けられたスライドスイッチ22、筐体12内部に設けられた角度スイッチ24等により制御される。紫外線照射のための電源である電池(図示せず)は筐体12の内部に設けられている。
以下、この睫毛成形具10について詳説していく。
はじめに、一対の挟持部材14について、図2、図3を用いて説明する。図2は、一対の挟持部材14の縦断面図であり、図3は略横断面図である。
一対の挟持部材14は、下側挟持部材16と上側挟持部材18とで構成されている。本睫毛成形具10は、顔(眼)が図2の左側(マイナスX方向)になるようにして使用される。一対の挟持部材16,18の接離は、一対の挟持部材16,18が上下(図2におけるZ方向)に相対的に移動することによりなされる。これらは、それぞれ金属ベース部26,28に固着されている。下側挟持部材16と上側挟持部材18とは、接離自在となっている。そして、それぞれの先端面である当接面34a,44aは、睫毛に付与したいカールとほぼ等しい弧状となっている。すなわち、下側挟持部材16の当接面34aは略凹円弧状であり、上側挟持部材18の当接面44aは略凹円弧状と対応する略凸円弧状の縦断面を有している。
下側挟持部材16は、金属ベース部26に固着された基台部32とその上面に設けられた先端部34とに大別される。基台部32は、紫外線透過可能な材料、例えば、透明シリコン樹脂等で形成されている。その長手方向の長さは、片目の幅にほぼ等しい。つまり、片目の睫毛のほぼ全幅を挟持できる長さとなっている。また、目元にフィットできるように、長手方向に緩やかに湾曲している。
先端部34は、紫外線透過可性と弾力性とを有した弾性材料、例えば、透明シリコンゴム等で形成されている。したがって、下側挟持部材16は全体として、紫外線を透過することができる。また、先端部34は、弾力性を有しているため、挟持の際の過剰な圧力を吸収することができる。さらに、先端部34は、基台部32に対して着脱自在となっており、紫外線透過性や弾力性が劣化した場合に適宜交換できるようになっている。
なお、基台部32と先端部34とは、紫外線透過性があれば、弾力性の有無は問わない。したがって、例えば、基台部32と先端部34との両方を透明シリコン樹脂(非弾性体)で形成してもよく、逆に両方を透明シリコンゴム(弾性体)で形成してもよい。また、先端部34は基台部32に対して着脱不可であってもよい。
また、当接面34aは、紫外線透過可能であるとともに硬化した特殊液の付着防止可能なコーティング膜、例えば、フッ素樹脂コーティング膜で覆ってもよい。これは、次の理由による。
通常、特殊液が塗布された睫毛を挟持した場合、当接面34aに特殊液が接触した状態となる。そして、その状態で紫外線照射されると硬化した特殊液が当接面34aに付着(接着)する。特殊液は、紫外線透過性を有さない場合が多く、このような硬化後の特殊液が当接面34aに付着すると、睫毛への紫外線照射率が低下する。そこで、コーティング膜で下側挟持部材16の当接面34aを覆うと、特殊液はコーティング膜に接触した状態で硬化する。しかし、このコーティング膜には硬化後特殊液が付着しない、または、付着しても容易に剥離可能となる。したがって、コーティング膜に硬化後特殊液が付着しても、これを剥離するだけで容易に清浄面を露出することができる。つまり、睫毛への紫外線照射率を常に良好に保つことができる。
また、コーティング膜は、例えば、多重のフッ素樹脂テープのように多重であってもよい。多重とすることで、剥離困難な汚れが付着した場合や、テープの一部破損が生じても、再コーティングする手間がいらず、より簡易かつ長期間、睫毛への紫外線照射率を良好に保つことができる。
なお、コーティング膜は、フッ素系に限らず、シリコン系など、他のコーティング膜を用いてもよい。また、硬化した特殊液の付着を防止することができれば、コーティング膜に限らず、他の表面処理を施してもよい。例えば、硬化後の特殊液の剥離が容易となるように、挟持部材の先端面の表面を鏡面状に仕上るなどの表面処理であってもよい。
基台部32の内部には、紫外線発光体である紫外線LED30が設けられている。紫外線LED30は、挟持された睫毛に対して紫外線照射するためのもので、当接面34a方向を照射できる向き、すなわち上向きに設けられている。紫外線LED30は、当接面34a全面を照射できるように、下側挟持部材16の全面に複数設けられている。これは、挟持される全ての睫毛に対して確実に紫外線照射するためである。紫外線が照射されない部分が生じると、その部分では、睫毛に塗布された特殊液が硬化せず、カールが維持できない。したがって、紫外線LED30は、当接面34a全面を照射できるように配置される。
この紫外線LED30は、種々の配置をとることが可能である。図4に紫外線LEDの配置例を示す。図中、実線の丸は下側の紫外線LED30を、破線の丸は上側の紫外線LED40を表している。
例えば、紫外線LED30は、図4(A)のように複数の列となるように整列配置させてもよい。このように整列配置することにより、当接面を均等に照射することができる。
また、図4(B)に示すように、千鳥状配置としてもよい。その際、後述する上側挟持部材18の紫外線LED40と互い違いになるように配置することが望ましい。このように、千鳥状に配置することにより、隣接する紫外線LEDとの照射範囲の重複部分が少なくなり、より効率的に当接面34a全面を照射できる。また、対向する挟持部材の紫外線LEDと互い違いに配置することにより、対向する紫外線LEDとの照射範囲の重複部分が少なくなり、より一層効率的に当接面34a全面を照射することができる。
また、図4(C)に示すように、紫外線LEDの配置密度を上側より下側のほうが大きくなるように配置してもよい。すなわち、上側の紫外線LED40より下側の紫外線LED30のほうが多くなるように配置してもよい。この配置によれば睫毛の上面と下面とをそれぞれ適度な強度で照射することができる。これは、通常、特殊液は睫毛の上面より下面に多く塗布されるため、睫毛上面より下面のほうを高強度で紫外線照射できることが望ましいからである。言い換えれば、この配置は、多量の特殊液が塗布される部分(睫毛可面)を高強度で照射できる配置である。
また、図4(D)に示すように、目尻側により多くの紫外線LED30を配置してもよい。通常、睫毛の毛量は目頭側に比べ目尻側のほうが多い。また、通常、目尻側は、目頭側より多量のマスカラが塗布される場合が多い。そのため、目尻側をより高い強度で照射することが望ましい。この配置によれば毛量の多い目尻側を高強度で照射できるため、目尻側に塗布された特殊液も確実に硬化させることができる。
また、紫外線LED30と対向する位置に導光板を設けてもよい。この場合、導光板は、当接面とほぼ等しい形状であることが望ましい。当接面とほぼ等しい導光板を紫外線LEDと対向する位置に設けることにより、紫外線が導光板に導かれる。そして、当接面のほぼ全面を紫外線照射することができる。これにより、睫毛全面を確実に照射することができる。
なお、ここで、説明した配置は一例であり、挟持された睫毛に対して紫外線照射できるのであれば、他の配置であってもよい。また、紫外線LEDに替えて、他の紫外線発光体、例えば、紫外線LDなどを用いてもよい。
基台部32の底面であって、金属ベース部26の上面には、金属膜38が形成されている。この金属膜38は、紫外線を反射させるためのもので、例えば、アルミニウムや銀などの金属からなる。もちろん、紫外線を反射させるものであれば、金属に限らない。また、膜でなく板材等であってもよい。
この金属膜38による紫外線の反射について説明する。紫外線LED30から発せられた紫外線は、基台部32および先端部34を透過して睫毛に照射される。しかし、一部は、睫毛の隙間を通過し、対向する上側挟持部材18に入射する入射紫外線49aとなる。また、さらに一部は、基台部32および先端部34の端面で反射される反射紫外線49bとなる。金属膜38は、この入射紫外線49aと反射紫外線49bとを反射させるものである。つまり、金属膜を設けることにより、紫外線LED30から発せられた紫外線をより有効に利用することができる。
なお、金属膜38は、上述したように、入射紫外線49aと反射紫外線49bとを反射させるものである。このうち、反射紫外線49bは、入射紫外線49aに比べ少ないことが多い。したがって、金属膜38は、少なくとも入射紫外線49aを反射できるように、紫外線LED30と対向する位置に設けられることが望ましい。さらに、反射紫外線49bも反射できるように紫外線LED30の背面にも設けられればより好適である。
下側挟持部材16の側面には、紫外線を遮蔽するための遮蔽膜36が設けられている。遮蔽膜は、紫外線を遮蔽できる材料、例えば、黒色ゴムや金属、紫外線カットフィルムなどで形成される。また、紫外線を遮蔽できれば膜でなく板材などであってもよい。この遮蔽膜36は、下側挟持部材16の全側面を覆うもので、当接面34a以外からの紫外線の漏洩を防止している。このように紫外線の漏洩を防止するのは、眼への紫外線照射を防止するためである。したがって、眼への紫外線照射を防止するためには、少なくとも、顔側(眼側)側面に遮蔽膜36を設けることが望ましい。また、睫毛成形は、通常、鏡などを見て行うことが多い。そのため、漏洩した紫外線を鏡などで反射されることを防止するために、全側面に黒色ゴム膜を設けることがより望ましい。
上側挟持部材18は、下側挟持部材16とほぼ同様の構成となっている。すなわち、紫外線透過可能な基台部42および先端部44とに大別され、基台部42の内部には、紫外線LED40が設けられている。基台部42の底面には、紫外線反射体としての金属膜が設けられており、上側挟持部材18の全側面は、遮蔽膜46で覆われている。
ただし、下側挟持部材16の先端部34が弾性体である場合、上側挟持部材18の先端部44は、紫外線透過性を有するが弾力性を有さない材料、例えば、透明シリコン樹脂等からなる。このように、上側の先端部44に弾力性を有さない材料を用いるのは、次の理由による。睫毛は、先端部34,44の先端面(当接面34a,44a)で挟持される。このとき、上下両方の先端部が弾性体であると所望の形状のカールを付与することができない。すなわち、弾性体同士の挟持では、一定の形状に保つことができない。したがって、一対の挟持部材の先端部は、いずれか一方が弾性体、他方が非弾性体とする。ただし、使用する材料や挟持圧力を適宜調整することにより、上下いずれの先端部も弾性体、または、非弾性体としてもよい。
なお、本実施の形態では、上側、下側の両側に紫外線LEDを設けているが、片側だけであってもよい。その場合は、下側挟持部材16に設けることが望ましい。これは、通常、マスカラなどの特殊液は、睫毛下面に塗布されることが多いからである。
また、本実施の形態では、挟持部材の幅をほぼ片目の幅としているが、これより小さい幅であってもよい。例えば、部分的に睫毛成形を行うための部分用睫毛成形具として用いる場合は、より小さい幅であってもよい。また、当接面を照射可能であれば、基台部および先端部は紫外線透過性を有していなくてもよい。例えば、紫外線遮蔽材からなる基台部および先端部の内部に孔を設け、紫外線を当接面近傍に導くようにしてもよい。さらに、孔に替えて導光ロッドや光ファイバーなどの光伝達部材を用いてもよい。
また、挟持部材の周囲に光触媒を塗布してもよい。光触媒は、紫外線の照射により強力な酸化力を発生し、消臭効果を発揮する。このような光触媒を、挟持部材の周囲に塗布することにより、紫外線LEDの点灯時に消臭効果を発揮することができる。したがって、特殊樹脂の臭気を消臭することができ、より、快適に睫毛成形が可能となる。
また、一対の挟持部材は、必ずしも一組である必要はなく、2組であってもよい。例えば、図5に示すように、上下の挟持部材18,16の他、側面に設けられた側面挟持部材60を有していてもよい。これは、睫毛を上側挟持部材18および下側挟持部材16で挟持するとともに、この一対の挟持部材からはみ出した睫毛を上側挟持部材18および側面挟持部材60とで挟持するものである。すなわち、2組の一対の挟持部材を備えた睫毛成形具である。
この場合、上側挟持部材18は、略凸円弧状の外側側面と、外側側方を照射可能な紫外線LED70を有することが望ましい。また、顔側側面に紫外線反射のための金属膜72も有することが望ましい。側面挟持部材60は、上側挟持部材18の側面と対応する略凹円弧状の上面64aを有し、全体として下側挟持部材16とほぼ同様の構成であることが望ましい。
次に、紫外線LED30,40の点灯および消灯を制御するスイッチについて説明する。紫外線LED30,40は、挟持部材16,18の内部に設けられた圧力スイッチ50(図3参照)、筐体12の内部に設けられた角度スイッチ24、および筐体12表面に設けられたスライドスイッチ22で制御される(図1参照)。
スライドスイッチ22は、筐体12の表面に設けられ、本睫毛成形具10を使用する際にユーザーが意識的に操作するスライド式のスイッチである。ユーザーは、睫毛成形を行いたい場合に、このスライドスイッチ22をスライドさせて、オン状態とする。
なお、スイッチは、スライド式である必要はなく、他の形式のスイッチ、例えば、スライド式のほか、回転式やプッシュ式、ノック式などであってもよい。ただし、本睫毛成形具を鞄などに入れて携行する際に、誤ってオン状態とならないような形式のスイッチであることが望ましい。
次に、圧力スイッチ50について図6を用いて説明する。図6は、圧力スイッチ50の概略構成図である。
圧力スイッチ50は、当接面に対し所定以上の挟持圧力を加えた場合にのみオン状態となるスイッチである。この圧力スイッチ50は、下側挟持部材16に設けられた第1接点54と上側挟持部材18に設けられた第2接点52とからなる。この一対の接点52,54は、互いに対向する位置に設けられている。この一対の接点52,54は、それぞれ、所定の高さを有しており、一対の挟持部材16,18を当接させた際に、僅かな隙間dが生じる高さとなっている。言い換えれば、一対の接点52,54は、その高さの合計が一対の挟持部材を当接させた際の両接点の距離よりdだけ小さい高さとなる接点である。この隙間dは、所定の挟持圧力を加えた際の下側挟持部材16の圧縮量とほぼ等しい。すなわち、弾性体である下側の先端部34に所定の挟持圧力を加えると、弾性変形により一定量の圧縮が生じる。隙間dは、その圧縮量とほぼ同じ値である。
この圧力スイッチ50の動きについて説明する。一対の挟持部材16,18は、当接させただけでは、両接点52,54は接触しないためオフ状態のままである(図6(A))。その状態で、挟持圧力を加えると、徐々に下側挟持部材16の先端部34が弾性変形により圧縮されていく。そして、所定の挟持圧力を加えた時点で圧縮量がdとなり、両接点が接触する。これにより、圧力スイッチ50がオン状態となる。
このような圧力スイッチ50を設けることにより、挟持部材に所定以上の挟持圧力を加えた場合にのみ紫外線が照射される。したがって、誤って他のスイッチをオン状態にしても、紫外線が照射されることなく、眼などへの誤照射を防止できる。
なお、圧力スイッチ50は、複数箇所に設けることが望ましい。これは、当接面の一部にのみ圧力が付加されても、紫外線照射されないようにするためである。例えば、挟持部材のうち、目尻側端部、目頭側端部の2箇所などに設置することが望ましい。もちろん、これ以外の箇所に設けてもよい。
また、一対の接点52,54は、導電性材料であればその材質は問わない。ただし、所定の剛性を有するものであることが望ましい。一対の接点52,54を所定の剛性を有した剛性体で形成することにより、過剰な挟持圧力を抑制できる。すなわち、両接点間に隙間があるため、当接面に対して所定の挟持圧力までは加えることができる。しかし、剛性体である一対の接点52,54が接触した後は、当接面に所定以上の挟持圧力を加えることができなくなる。すなわち、一対の接点を剛性体で形成することにより、過剰な挟持圧力を抑制できるのである。
また、圧力スイッチ50は、所定以上の挟持圧力を加えた際にのみオン状態となるものであれば他の形態のスイッチでもよい。例えば、図7に示すように、剛性体上面に設けられた第2接点54と弾性支持軸56により支持された第1接点52とからなるスイッチであってもよい。
この圧力スイッチ50は、挟持部材の一部を構成する弾性体(例えば先端部34)の内部に設けられた空洞58に設けられる。空洞58の底面は、剛性体(例えば、金属ベース部26や基台部32等)である。この底面には、第2接点54が固着されている。この第2接点54と当接面に所定以上の挟持圧力が加えられると、弾性体が圧縮され、第1接点52を押圧する。この押圧により、第1接点52は、下方へ移動し、第2接点54と接触する仕組みとなっている。この形態の圧力スイッチであれば、接点を全て挟持部材の内部に収納することができる。したがって、故障や誤操作を低減することができる。
次に、角度スイッチ24について図8を用いて説明する。図8は、角度スイッチ24の概略断面図である。角度スイッチ24は、挟持部材16,18を水平から所定角度以上、上向きにした場合にのみオン状態となるものである。角度スイッチ24は、筐体12の内部に設けられた空洞80と、その空洞80の内部を遊動自在な錘82と、空洞80の後端側の側壁に設けられた一対の接点86とから構成されている。空洞80は、略円錐形状であり、その側壁は所定の角度αの傾斜を有している。錘82は、その空洞80の内部を重力に応じて遊動自在な導電性部材である。一対の接点86は、空洞80の後端側の側壁84に設けられた接点であり、紫外線LED点灯のための回路に接続されている。
この角度スイッチ24の動作について説明する。挟持部材16,18(先端側)を下向きや、水平方向に向けている場合、錘82は重力により空洞の先端側へと移動する(図8(A)参照)。このとき、一対の接点86は導通されないため、角度スイッチ24は、オフ状態となる。
一方、挟持部材16,18を水平から所定角度α以上、上向きにすると、錘82が重力により後端側へと移動する(図8(B)参照)。そして、導電性部材である錘82が一対の接点86に接触し、導通される。これにより、角度スイッチ24は、オン状態となる。
なお、空洞80および錘82の形状は、適宜変更可能である。例えば、図9に示すように空洞80の傾斜角度を外側と顔側とで非対称にしてもよい。通常、睫毛成形は、睫毛に対する挟持部材の位置と角度を徐々に変化させながら行う(図11参照)。すなわち、自然なカールを付与するためには、睫毛の根元近くを挟持する場合は筐体12をほぼ垂直に保ち、睫毛の毛先を挟持する場合は筐体12を顔側へと傾斜させることが望ましい。つまり、睫毛成形において、筐体12は外側にはほとんど傾斜させないが、顔側へは大きく傾斜させる。したがって、筐体12の傾斜が、外側向きであれば小さい角度でオフ状態としてもよいが、顔側方向への傾斜であれば小さい角度ではオフ状態にならないことが望ましい。そこで、図9に示すように、角度スイッチ24の空洞80の傾斜角度を外側と顔側とで非対称にし、筐体12の傾斜方向によってオフ状態となる角度を替えてもよい。
以上、本実施の形態では3種類のスイッチを備えているが、スイッチの種類は3つに限定されず、より少なく、又は、より多くのスイッチを備えていてもよい。
これら複数のスイッチ22,24,50と紫外線LED30,40とを接続した点灯用回路90を図10に示す。乾電池である電源92は、スライドスイッチ22、角度スイッチ24、圧力スイッチ50を介して紫外線LED30,40に接続される。
この回路構成により、全スイッチ22,24,50がオン状態でなければ紫外線LED30,40に電力供給されず、紫外線LED30,40は点灯しない。したがって、誤って一つのスイッチをオン状態にしても、紫外線は照射されず、紫外線の誤照射を防止できる。
また、角度スイッチ24は、挟持部材16,18が下向きの際には、オフ状態となるため、紫外線の照射が防止される。さらに、圧力スイッチ50を備えることにより、挟持部材16,18を押圧していないときに紫外線が照射されない。また、紫外線照射は、連続発光またはパルス発光のいずれでもよい。
なお、この点灯用回路90にさらにタイマーを接続してもよい。この場合、タイマーには、予め、睫毛を挟持する時間、すなわち、特殊液が硬化するのに要する時間が設定されている。そして、紫外線照射が開始されると、タイマーによる時間の計測が開始される。そして、設定時間が経過すると、自動的に紫外線LED30,40が消灯するようにしておく。また、設定時間が経過した際には、その旨をユーザーに知らせるためのアラームや表示ランプなども設けておく。つまり、時間の計測を行うタイマーとその経過をユーザーに伝達する伝達手段とを有している。これにより、紫外線の過剰照射や照射不足を防止できる。また、必要以上に長時間、睫毛を挟持することもなくなるため、睫毛の損傷なども防止できる。
次に、本睫毛成形具10を用いて睫毛の成形を行う際の手順について図11を参照して説明する。
睫毛を成形する際は、予め、睫毛に特殊液を塗布しておく。そして、コームなどで睫毛を梳き、特殊液を平均的にのばしておく。
ここで、特殊液とは、上述したように、紫外線照射により硬化する紫外線硬化型樹脂等を含有したマスカラ等である。通常のマスカラの原料を例示すると、溶剤(ブチレングリコールなど)、粘度調整剤(ポリ酢酸ビニルなど)、塗料(酸化鉄など)、および光沢ロウ剤(カルナウバロウなど)などがある。
また、紫外線硬化型樹脂としては、アクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸エステルなどのアクリロイル基(CH2=CH−CO−)をもつモノマー、特に二官能性モノマー(メチレンビスアクリルアミド、メチレングリコールジメタクリレートなど)がある。これらに、光重合剤としてベンゾイル系化合物などが利用できる。もちろん、上記以外のものであっても紫外線照射により硬化可能なものであれば、他の構成であってもよい。
したがって、特殊液としては、例えば、上記通常のマスカラ原料に、メタアクリル酸エチル又はメタアクリル酸エステルに、アクリルオリゴマー、ポリエチレングリコールを加え、光重合剤として、ヒドロキシメチルベンゾインスルホン酸エステル、又はヒドロキシイミドスルホネート又はスルホニロキシケトンを加えて良く練ったものなどを用いることができる。また、適宜、パラフィン、グリセリン、ミツロウ、ワックス、アクリル酸アルキルポリマー、ステアリン酸トリグリセリル、マイカ等を加えてもよい。もちろん、以上で挙げた構成は、一例であり、これに限定されるものではない。睫毛用化粧品として睫毛に塗布されるものであって、紫外線照射により硬化可能なものであれば、他の構成のものも当然、特殊液として使用できる。
睫毛成形具10は、予め、スライドスイッチ22をオン状態にしておく。また、当接面の汚れ(例えば、マスカラなど)をチェックしておく。当接面が汚れている場合、紫外線透過性が低下するため、事前に汚れをふき取るか、先端部を交換しておく(当接面34aにコーティングが施されている場合は、コーティング膜に付着した汚れを剥離する)。
そして、睫毛が一対の挟持部材16,18の間に位置するように、睫毛成形具10を目元に近づける。この状態で、挟持部材16,18は上向きとなっているため、角度スイッチ24はオン状態となっている。
鏡などで睫毛成形具10と睫毛96との位置関係を確認した上で、レバー20を押し下げ、下側挟持部材16を上側挟持部材18方向に移動させる。これにより、睫毛96が一対の挟持部材16,18で挟持される。さらに、レバー20の押し下げ力を強めることにより、挟持圧力が所定以上になり、圧力スイッチ50がオン状態となる。
全スイッチがオン状態となると、紫外線LEDが点灯し、睫毛96に対する紫外線照射が開始される。このとき、紫外線LEDは、当接面全体に紫外線照射できるように配置されているため、挟持された睫毛96全体を照射できる。
紫外線の照射により、睫毛96に塗布された特殊液が硬化し始める。そして、特殊液が完全に硬化するまで、この状態を維持することで、睫毛に当接面とほぼ等しい形状のカールを付与することができる。特殊液が硬化すれば、レバー20を緩め、挟持と紫外線照射を中断する。そして、適宜、挟持部材16,18の位置と角度をずらしながら、睫毛96の毛先まで、順次、挟持と紫外線照射を行う。これにより、毛先まで特殊液を硬化させることができ、睫毛全体にカールを付与することができる。
このカールは、機械的力や熱による睫毛の癖付けによるものではなく、特殊液の硬化により付与されるものである。したがって、持続性が高く、水や汗にかかっても取れない。また、機械的力ではなく、特殊液の硬化によりカールの付与がなされるため、睫毛に対し過度の力を加える必要がない。したがって、睫毛の切断や損傷を防止できる。また、熱も用いていないため、熱による睫毛の損傷や、火傷も防止できる。さらに、挟持部材を所定温度まで熱するための時間等も必要なく、全スイッチがオン状態となれば、直ぐにカール付与のための紫外線照射を開始できる。したがって、手軽に睫毛成形を行うことができる。
次に他の実施の形態について図12,図13,図14を用いて説明する。図12,図13,図14は、他の実施の形態である睫毛成形具10の概略構成図である。
この睫毛成形具10は、睫毛に対して特殊液を塗布するための塗布ユニット100を有している。塗布ユニット100は、筐体12の後端側に設けられている。
塗布ユニット100としては種々の形態を用いることができる。例えば、図12に示すように睫毛に特殊液を塗布するためのコーム102と特殊液が充填された特殊液カートリッジ104とで構成してもよい。このコーム102は筐体12後端から突出して設けられており、特殊液カートリッジ104は筐体12に内蔵されている。特殊液カートリッジ104とコーム102とは連通部108を介して接続されており、特殊液カートリッジ104からコーム102へ特殊液の供給が可能となっている。また、コーム102に付着した特殊液の飛び散りなどを防止するためのキャップ110も設けられている。
また、図13に示すような塗布ユニット100を用いてもよい。この塗布ユニット100は、筐体12の後端に突出して設けられたコーム102と、このコーム102に対して着脱自在の特殊液壷104とを備えている。特殊液壷104には、特殊液106が充填されており、その上端部には雌ねじが形成されている。また、コーム102の基端にはこの雌ねじに対応する雄ねじが形成されている。このねじ部108により特殊液壷104は、コーム102に対して着脱自在となっている。したがって、睫毛に特殊液106を塗布する場合は、コーム102から特殊液壷104を離脱させてから、コーム102で睫毛に塗布する。そして、睫毛への塗布が終了すれば、再度、特殊液壷104をコーム102に装着する。したがって、この塗布ユニット100においては、特殊液壷104は、特殊液壷であるとともに、コーム102のキャップとして機能する。
別の塗布ユニット100としては、図14に示すようなものであってもよい。これは、筐体12の後端に内蔵された特殊液カートリッジ104と、これに着脱自在のコーム102とを備えている。したがって、特殊液106を塗布する場合は、コーム102をカートリッジ104から離脱させてから塗布する。このとき、小さくかつ軽いコーム102単体で塗布操作が可能となるため、微細な操作が可能となる。
この睫毛成形具10で睫毛成形を行う場合は、予め、筐体12に設けられた塗布ユニット100で睫毛に特殊液106を塗布しておく。そして、塗布後に塗布ユニット100の反対側に設けられた一対の挟持部材14で睫毛を挟持し、紫外線照射を開始する。
本実施の形態では、塗布ユニット100と一対の挟持部材14とを同一筐体12に設けているため、より手軽に何処でも睫毛成形ができる。なお、コームに替え、スクリューブラシや筆など、他の塗布具を用いてもよい。また、特殊液カートリッジは、筐体内部に固着されたものであってもよいし、カートリッジごと交換できるようにしてもよい。
次に、他の実施の形態について説明する。図15(A)に他の実施の形態である睫毛成形具10に設けられた一対の挟持部材14の縦断面図を示す。
この睫毛成形具10は、挟持部材16,18の内部に、紫外線LED30の他、可視光LED114も有している。この可視光LED114は、挟持部材の内部に設けられ、紫外線LED30と連動して点灯および消灯するようになっている。したがって、本実施の形態における点灯用回路90は、図16に示すように、紫外線LED30と可視光LED114とが並列に接続されている。ただし、紫外線LED30と連動して可視光LED114が点灯するのであれば、直列に接続されていてもよい。
また、挟持部材16,18の全側面は、紫外線と可視光のいずれをも遮蔽する光遮蔽体36で覆われている。この光遮蔽体36としては、例えば、黒色ゴム膜や、金属板などを用いることができる。
この構成により、紫外線49の漏洩を容易に発見することができる。すなわち、光遮蔽体36の一部に損傷112が生じると紫外線49が漏洩する。しかし、紫外線49は不可視であるため、その漏洩に気づきにくい。このような紫外線漏洩の状態で使用すると、眼に紫外線照射する危険性がある。
そこで、挟持部材の内部に可視光LED114を設けると、光遮蔽体36の損傷部分112から紫外線49とともに可視光116も漏洩する。この可視光116は、可視できるためユーザーは気づきやすい。そして、可視光116が漏洩している場合は、紫外線49も漏洩していると判断し、使用を中止することができる。そして、適宜、光遮蔽体36を交換、修理することができる。
このように、挟持部材の内部に可視光LEDを配置することにより、紫外線の漏洩を容易に発見でき、紫外線の眼への誤照射を防止することができる。なお、可視光を発光するものであれば、可視光LEDの他、可視光LDなどを用いてもよい。
このとき、紫外線LED30に1,2秒程度の遅延回路を接続してもよい。これにより、紫外線49の眼への誤照射の危険性をより低減できる。すなわち、光遮蔽体36に損傷112に気づかないまま、誤って睫毛成形具10の使用を開始すると、最初は可視光116のみが照射される。可視光116が眼に照射される位置から漏れていれば、ユーザーは即座に気づくことができ、使用を中止できる。この間、紫外線LED30は遅延回路に接続されているため紫外線照射されない。したがって、眼に紫外線49が照射される前に、損傷112に気づき、使用を中止することができる。
なお、可視光を紫外線照射のインジケータとして用いてもよい。すなわち、紫外線は不可視であるため、実際に照射されているかが分からない。また、本睫毛成形具10では、圧力スイッチがオン状態にならなければ紫外線照射されない。そのため、睫毛を挟持していても挟持圧力が小さいと紫外線照射されない場合がある。そこで、紫外線照射がなされているか否かを判断するために、紫外線LED30と連動して点灯および消灯する可視光を用いるのである。
これは、例えば、光遮蔽体36のうち、眼側の側面以外の側面に表示孔126を設けておく。可視光LED114が点灯していれば、表示孔126から可視光116が漏洩する。この可視光LED114は、紫外線LED30と連動するものであるため、可視光116が漏洩していれば、紫外線照射がなされていると判断できる。逆に、表示孔126から可視光116が漏れていなければ可視光LED114と同じく紫外線LED30も点灯していないと判断できるのである。ユーザーは、この表示孔126からの可視光を確認することにより、紫外線照射がなされているか否かを確認してから睫毛成形を行うことができる。
このように、紫外線LEDと連動して点灯および消灯する可視光を設けることにより、紫外線照射がなされているか否かを確認することができる。なお、このインジケータとして可視光を用いる場合、可視光LEDは、挟持部材の外部に設けられてもよい。ユーザーが見ることができる位置であれば、例えば、筐体12の表面などに設けられていてもよい。
また、図15(B)に示すように表示孔126の手前に蛍光板130を設けてもよい。蛍光板130は、紫外線を吸収して可視光に変換可能な蛍光体を薄く塗布した板部材である。したがって、この蛍光板130に紫外線照射されると可視光が発せられる。この可視光はユーザーが可視可能であるため、この変換光をインジケータとして利用できる。つまり、この蛍光板130を設けることにより、可視光LED114を設けなくても、紫外線照射がなされているか否かを確認できる。したがって、挟持部材に蛍光板を設けることにより、紫外線照射がなされているか否かを確認してから睫毛成形を行うことができる。
なお、蛍光板は、外部から可視可能な位置かつ紫外線発光体から照射された紫外線の到達する位置であれば、挟持部材の内部に限定されない。したがって、挟持部材の側面などであってもよい。また、挟持部材が可視光も透過可能な材料から形成されていれば、蛍光体を挟持部材の更に内部に設けてもよい。また、挟持部材材料に蛍光体を練りこんでもよい。さらに、挟持部材内部の紫外線LEDから発せられた紫外線を光ファイバなどの光伝達部材で筐体表面上に伝達し、ここに蛍光板を設けてもよい。また、蛍光板に限らず、蛍光体を用いてもよい。その場合は、蛍光体を挟持部材の側面などに直接塗布すればよい。
次に、他の実施の形態について図17,図18を用いて説明する。この睫毛成形具10は、下睫毛に対してもカールの付与ができるものである。
下睫毛120に対してカールを付与する場合、通常、筐体12を逆さまにし、挟持部材16,18を下向きにして行う。しかしながら、挟持部材16,18を下向きにした状態では、角度スイッチ24がオフ状態となり、紫外線の照射がなされない。
この場合、通常の角度スイッチ24aに加え、さらに、挟持部材16,18を水平から所定角度下向きにした場合にのみオン状態となる副角度スイッチ24bを設ける。また、通常モードと下睫毛モードとを切り替えるモード切替スイッチ122も設けておく。
角度スイッチ24aと副角度スイッチ24bとは、モード切替スイッチ122を介して点灯用回路90に接続されている(図18参照)。モード切替スイッチ122を通常モードにしている場合、モード切替スイッチ122は角度スイッチ24aに接続される。このとき、筐体12を下向きにすれば、角度スイッチ24aがオフ状態となるため、紫外線は照射されない。
一方、モード切替スイッチ122を下睫毛モードにすると、モード切替スイッチ122は副角度スイッチ24bに接続される。このとき、筐体12を下向きにすると、副角度スイッチ24bがオン状態となるため、紫外線照射が可能となる。そのため下睫毛120に対してもカールの付与が可能となる。なお、下睫毛モード選択時は、ユーザーの注意を促すために、例えば、ブザー音を発生したり、筐体12表面に可視光LEDを設けて点滅させたりすることが望ましい。
また、別の形態として、下睫毛120にカール付与したい場合、先端部を下睫毛用の先端部に交換してもよい。すなわち、先端部の縦断面形状は、通常(上睫毛の場合)、上側が凸円弧、下側が凹円弧である。下睫毛にカールを付与する場合は、上側が凹円弧、下側が凹円弧の下睫毛用先端部と交換する。これにより、挟持部材16,18を上向きのまま下睫毛を挟持、紫外線照射できる。つまり、新たなスイッチを設けなくても下睫毛にカールを付与できる。
このように、先端部を下睫毛用先端部と交換することにより挟持部材を上向きにしたまま、下睫毛にカールを付与することができる。
本発明の実施の形態である睫毛成形具の斜視図である。 一対の挟持部材の縦断面図である。 一対の挟持部材の横断面図である。 紫外線LEDの配置例を示す図である。 他の一対の挟持部材の縦断面図である。 圧力スイッチの概略断面図である。 他の圧力スイッチの概略断面図である。 角度スイッチの概略断面図である。 他の角度スイッチの概略断面図である。 紫外線LED点灯用の回路図である。 睫毛成形具の使用の状態を示す図である。 他の睫毛成形具の概略構成図である。 他の睫毛成形具の概略構成図である。 他の睫毛成形具の概略構成図である。 他の一対の挟持部材の縦断面図である。 他の紫外線LED点灯用の回路図である。 他の睫毛成形具の使用の状態を示す図である。 他の紫外線LED点灯用の回路図である。
符号の説明
10 睫毛成形具、12 筐体、16 下側挟持部材、18 上側挟持部材、24 角度スイッチ、30,40 紫外線LED、34a,44a 当接面、49 紫外線、50 圧力スイッチ、90 点灯用回路、96 睫毛、100 塗布ユニット。

Claims (28)

  1. 筐体の先端に設けられ、睫毛にカールを付与する接離自在の一対の挟持部材を有する睫毛成形具であって、
    一対の挟持部材のうち少なくとも一方は、挟持された睫毛に対し紫外線を照射するための紫外線発光体を有することを特徴とする睫毛成形具。
  2. 請求項1に記載の睫毛成形具であって、
    一対の挟持部材のうち少なくとも下側の挟持部材が、紫外線発光体を有することを特徴とする睫毛成形具。
  3. 請求項1または2に記載の睫毛成形具であって、
    紫外線発光体は、対向する挟持部材と当接する当接面のほぼ全面を照射可能に配置されることを特徴とする睫毛成形具。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    紫外線発光体は、目頭側より目尻側を高強度で照射可能に配置されることを特徴とする睫毛成形具。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材は、紫外線を透過させる紫外線透過材からなることを特徴とする睫毛成形具。
  6. 請求項5に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材の側面のうち少なくとも眼側の側面は、紫外線を遮蔽する遮蔽体で覆われていることを特徴とする睫毛成形具。
  7. 請求項5または6に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材は、少なくとも紫外線発光体と対向する位置に紫外線を反射させる反射体を有することを特徴とする睫毛成形具。
  8. 請求項1から7のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    一対の挟持部材の一方は、少なくとも先端部が弾力性を有する弾性体で形成されることを特徴とする睫毛成形具。
  9. 請求項1から8のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    紫外線発光体の点灯用のスイッチを複数有し、
    全スイッチがオン状態の場合にのみ紫外線発光体が点灯されることを特徴とする睫毛成形具。
  10. 請求項1から9のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材を水平から所定角度以上、上向きにした場合にのみオン状態となる角度スイッチを有することを特徴とする睫毛成形具。
  11. 請求項10に記載の睫毛成形具であって、
    角度スイッチは、
    筐体内部に設けられ、所定角度傾斜した側壁を備えた空洞と、
    空洞内を遊動可能な導電性の錘と、
    空洞の後端側の壁に設けられた一対の接点と、
    を有し、挟持部材を水平方向から所定角度以上、上向きにした場合にのみ角度スイッチがオン状態となることを特徴とする紫外線照射装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材の当接面に対し所定以上の挟持圧力をかけた場合にのみオン状態となる圧力スイッチを有し、
    圧力スイッチは紫外線発光体と電気的に接続されていることを特徴とする睫毛成形具。
  13. 請求項11に記載の睫毛成形具であって、
    圧力スイッチは、弾性体を備えた挟持部材に対し所定以上の挟持圧力をかけた際に生じる挟持部材の圧縮によりオン状態となるスイッチであることを特徴とする睫毛成形具。
  14. 請求項13に記載の睫毛成形具であって、
    圧力スイッチは、所定の高さを有する一対の接点であり、
    一対の接点は、一対の挟持部材それぞれの対応する位置に設けられており、
    一対の接点の高さの合計は、挟持部材を当接させた際の両接点間の距離より僅かに小さいことを特徴とする睫毛成形具。
  15. 請求項12に記載の睫毛成形具であって、
    圧力スイッチは、挟持部材の少なくとも一部を形成する弾性体の内部に設けられた一対の接点であり、
    一対の接点のうち一方は、弾性体の弾性変形により押圧される位置に設けられるとともに、押圧により他方の接点へ接触する接点であることを特徴とする睫毛成形具。
  16. 請求項1から15のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    紫外線照射により硬化する特殊液を睫毛に塗布するための塗布ユニットを有することを特徴とする睫毛成形具。
  17. 請求項16に記載の睫毛成形具であって、
    塗布ユニットは、
    特殊液を睫毛に塗布するための塗布具と
    特殊液が充填された特殊液カートリッジであって、筐体に内蔵されるととも塗布具に接続された特殊液カートリッジを有し、
    特殊液カートリッジから塗布具に特殊液が供給されることを特徴とする紫外線照射装置。
  18. 請求項16に記載の睫毛成形具であって、
    塗布ユニットは、
    筐体の後端に突出して設けられ、特殊液を睫毛に塗布するための塗布具と
    特殊液が充填された特殊液壷であって、塗布具に対して着脱自在の特殊液壷と、
    を有することを特徴とする睫毛成形具。
  19. 請求項16に記載の睫毛成形具であって、
    塗布ユニットは、
    筐体に内蔵されるとともに特殊液が充填された特殊液カートリッジと、
    特殊液を睫毛に塗布するための塗布具であって、特殊液カートリッジに対して着脱自在の塗布具と、
    を有することを特徴とする睫毛成形具。
  20. 請求項1から19のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    一対の挟持部材の当接面は、睫毛に付与されるカールに略等しい弧状の縦断面形状を有することを特徴とする睫毛成形具。
  21. 請求項1から20のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    一対の挟持部材はいずれも、先端部の交換が可能であることを特徴とする睫毛形成具。
  22. 請求項1から21のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材の先端面は、硬化した特殊液の付着防止のための表面処理がなされていることを特徴とする睫毛成形具。
  23. 請求項22に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材の先端面は、紫外線透過可能であるとともに硬化した特殊液の付着防止が可能なコーティング膜で覆われることを特徴とする睫毛成形具。
  24. 請求項1から23のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材は、その内部に紫外線発光体と連動して点灯する可視光発光体を有することを特徴とする睫毛成形具。
  25. 請求項1から24のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材は、外部から可視可能な位置かつ紫外線発光体から照射された紫外線の到達する位置に蛍光体を有することを特徴とする睫毛成形具。
  26. 請求項1から25のいずれか1に記載の睫毛成形具であって、
    挟持部材は、紫外線発光体から発せられた紫外線の到達可能な位置に光触媒が設けられていることを特徴とする睫毛成形具。
  27. 睫毛に対し所望のカールを付与するための睫毛成形方法であって、
    紫外線照射により硬化する特殊液を睫毛に塗布し、この塗布された睫毛を所望のカール形状に変形させ、変形させた状態で睫毛に対し紫外線照射し、塗布された特殊液を硬化させることにより、睫毛に所望のカールを付与する睫毛成形方法。
  28. 睫毛に塗布される睫毛用化粧品であって、
    少なくとも紫外線硬化型樹脂を含有したことを特徴とする睫毛用化粧品。

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