JP2005117159A - 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法 - Google Patents

超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005117159A
JP2005117159A JP2003345864A JP2003345864A JP2005117159A JP 2005117159 A JP2005117159 A JP 2005117159A JP 2003345864 A JP2003345864 A JP 2003345864A JP 2003345864 A JP2003345864 A JP 2003345864A JP 2005117159 A JP2005117159 A JP 2005117159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groups
ultrasonic transducer
transducer array
ultrasonic
ultrasonic transducers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003345864A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Osawa
敦 大澤
Tomoo Sato
智夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003345864A priority Critical patent/JP2005117159A/ja
Publication of JP2005117159A publication Critical patent/JP2005117159A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
    • B06B1/0622Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements on one surface
    • B06B1/0629Square array

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】 電子回路に過大な負担をかけることなく、サイドローブが低減された超音波ビームを形成することができる超音波トランスデューサアレイ等を提供する。
【解決手段】 超音波トランスデューサアレイは、同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサであって、それぞれの群の振幅に応じて互いに異なる配列で配置されている複数群の超音波トランスデューサ10、11、…と、複数群の超音波トランスデューサを保持する充填材18とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用や構造物探傷用の超音波撮像装置において超音波を送信及び受信する超音波トランスデューサアレイに関する。
従来より、超音波の送信や受信に用いられる素子(振動子)として、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛:Pb(lead) zirconate titanate)に代表される圧電セラミックや、PVDF(ポリフッ化ビニリデン:polyvinyliden difluoride)に代表される高分子圧電素子を含む圧電素子が一般的に用いられてきた。このような圧電素子に、電極を介して電圧を印加すると、圧電効果により圧電素子が伸縮して超音波が発生する。そこで、このような複数の圧電素子(振動子)を1次元又は2次元に配列し、それぞれの振動子に所定の遅延を与えて駆動することにより、所望の方向に送信される超音波ビームを形成することができる。
ところで、このような複数の振動子が配列された振動子アレイから超音波ビームを送信すると、送信方向及びその近傍の角度範囲に形成される高音圧領域(メインローブ)の他に、側方の複数の角度範囲にも高音圧領域が形成される。これらの側方に形成される高音圧領域はサイドローブと呼ばれ、超音波検出信号におけるSN比を低下させる要因となっている。
サイドローブは、主に、複数の振動子に印加される電圧の分布関数を、振動子アレイの開口に合わせて打ち切ることによって生じる打切り誤差が要因となって発生する。そのため、理論的には、無限開口アレイを用いることにより、サイドローブをなくすことは可能である。しかしながら、実際には、振動子アレイの開口は有限なので、サイドローブを全くなくすことはできない。そこで、従来においては、複数の振動子の各々について、振動の振幅を回路的に制御して上記分布関数の打切りを少なくすることにより、サイドローブをキャンセル又は低減していた。しかしながら、近年の振動子の微細化及び高集積化に伴い、多数の振動子を回路的に制御することは、回路側にとって負担が大きい。特に、2次元アレイを用いる場合には、振動子数は2乗則的に増加するので、回路側の負担は激増する。
このような問題を解決するため、特許文献1には、複数の内部電極層と、複数の振動子の層をお互いに交互に積層してなる積層構造の振動子素子をアレイ状に配設した超音波探触子において、駆動される超音波素子の層数が振動子素子の長さ方向の中央部において多く、両端へ行くに従って少なくなるように構成されたことを特徴とする超音波探触子が開示されている。しかしながら、特許文献1の第1頁に示すように、そのような構造を有する振動子素子は、連続する振動子が異なる電極層に挟まれているので、構造的に壊れやすいものと考えられる。また、結果的に、共振が音圧レベルの大きい領域に収束してしまうことも考えられる。
特開2000−88822号公報(第1頁)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、電子回路に過大な負担をかけることなくサイドローブレベルが低減された超音波ビームを形成することができる超音波トランスデューサアレイを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る超音波トランスデューサアレイは、同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサであって、それぞれの群の振幅に応じて互いに異なる配列で配置されている複数群の超音波トランスデューサと、該複数群の超音波トランスデューサを保持する充填材とを具備する。
本発明の第1の観点に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法は、同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサを、それぞれの群ごとに、複数の基板又は後で剥離可能な複数の基材の主面上に、互いに異なる配列で配置することにより、複数の素子アレイを作製する工程(a)と、複数の素子アレイを向かい合わせて張り合わせることにより、複数の素子アレイに配置されている複数群の超音波トランスデューサを同一面上に配置する工程(b)と、張り合わせられた素子アレイの一方に含まれる基板又は基材を除去する工程(c)と、工程(c)の前又は後に、同一面上に配置された複数群の超音波トランスデューサの間に充填材を充填する工程(d)とを具備する。
また、本発明の第2の観点に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法は、同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサの各々に、充填材となる材料によって所定の厚さ及び形状を有するコーティング層を形成する工程と、コーティング層が形成された複数群の超音波トランスデューサを、それぞれの群の振幅に応じて互いに異なる配列で配置する工程と、複数群の超音波トランスデューサにそれぞれ形成されている複数のコーティング層を一体化させる工程とを具備する。
さらに、本発明の第3の観点に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法は、基板上に、厚みが変化するように第1の圧電材料層を形成する工程(a)と、第1の圧電材料層の上層に電極層を形成することにより、積層体の連続体を形成する工程(b)と、積層体の連続体を素子形状に分割することにより、基板上に所定の配列で配置された複数の素子を形成する工程(c)と、複数の素子の間に充填材を配置すると共に基板を除去し、それによって露出した複数の素子の端面に電極を形成する工程(d)とを具備する。
本発明によれば、同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサを、それぞれの群の振幅に応じて配置するので、電子回路に過大な負担をかけることなくサイドローブレベルが低減された超音波ビームを形成することができる。従って、サイドローブに起因するSN比(信号対雑音比)やDU比(希望波対不要波比)を高くして、超音波画像の画質を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイを示す斜視図である。本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイ100は、2次元マトリクス状に配置された複数群の超音波トランスデューサ(以下において、単に「素子」ともいう)10、11、…と、それらの間及び周囲に配置された充填材18とを含んでいる。
複数群の素子10、11、…の各々は、例えば、底面の幅が0.2〜1.0mm程度、高さが1.0mm程度の微小な柱状の構造体である。それぞれの群の素子10、11、…は、それぞれ異なる圧電歪定数(m/V)を有している。ここで、圧電歪定数は、(生じた歪)/(与えられた電界の強さ)によって表される。即ち、複数群の素子10、11、…は、印加される駆動電圧に対して異なる変位量で伸縮することにより、それぞれ異なる振幅で振動する。
これらの複数群の素子10、11、…には、共通電極19が設けられている。また、充填材18は、例えば、エポキシ系の樹脂材料であり、複数群の素子10、11、…を保持している。
図2は、図1のII−IIにおける断面の一部を拡大して示している。図2に示すように、例えば、素子10は、交互に積層された複数の圧電材料層10a及び複数の内部電極層10bと、素子10の向かい合う側面に設けられた2つの側面電極10cとを含んでいる。また、素子10の上面には、上部電極10dが設けられている。
圧電材料層10aとしては、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛:Pb(lead) zirconate titanate)に代表される圧電セラミックや、PVDF(ポリフッ化ビニリデン:polyvinyliden difluoride)に代表される高分子圧電素子等が用いられる。また、複数の内部電極層10bの各々の端部には、絶縁領域10eが左右互い違いに設けられている。これにより、内部電極層10bが側面電極10cの一方と接続され、他方と絶縁されるので、複数の圧電材料層10aの各々を挟む電極が並列に接続される。このような積層構造を有する構造体においては、単層の構造体と比較して、向かい合う電極の面積が増加しているので、電気的インピーダンスを下げることができる。従って、単層の構造体よりも、印加される駆動電圧に対して効率良く動作する。
なお、内部電極層と側面電極とを絶縁するためには、絶縁領域を設けるのではなく、側面に露出した内部電極層の端面を絶縁材料によって覆う方法を用いても良い。
他の群の素子11、12、…も、素子10と同様の積層構造を有しているが、圧電材料層及び内部電極層の積層数、言い換えると、圧電材料層の厚さ(積層間隔)がそれぞれ異なっている。このように、積層間隔が異なる素子の間においては、同じ駆動電圧を印加した場合に、圧電材料層の伸縮に寄与する実効的な電界の大きさが異なる。即ち、それぞれの素子は、異なる圧電歪定数を有することになる。ここで、素子の積層間隔D(x)と、所定の電圧が印加されたときの振幅a(x)とは、反比例することが知られており、それらの関係は、次式によって表される。
D(x)∝1/a(x)
ここで、xは、超音波トランスデューサアレイの中央から端部に向けた距離であり、次式のように、D(x)の値を調整することにより、所定の電圧が印加されたときの振幅a(x)を、所望の値に近づけることができる。
a(x)∝1/D(x)
図3は、素子の配置を設計する際に用いられる素子の振幅分布を示している。素子10、11、…は、所定の駆動電圧を印加された場合に、図3に示す振幅で振動するように、それぞれの圧電歪定数に応じて配置されている。即ち、超音波トランスデューサアレイ100の中央付近には、振幅a10で振動する素子10が配置される。また、アレイ中央から距離L11だけ離れた位置には、振幅a11で振動する素子11が配置される。同様に、アレイ中央からL12だけ離れた位置には、振幅a12で振動する素子12が配置される。超音波トランスデューサアレイに配置される複数群の素子にこのような振幅分布を持たせることにより、形成される超音波ビームにおけるサイドローブを低減することができる。
本実施形態においては、この他にも様々な振幅分布に基づいて、素子配列を設計することができる。図4は、電気情報通信学会編、「アンテナ工学ハンドブック」(オーム社)に記載されているアンテナ工学において用いられる振幅分布を示している。図4において、サイドローブレベルは、メインローブの音圧強度を基準としている。また、Lは開口幅を表し、λは波長を表し、θμpはビーム径を表している。これらの振幅分布は、超音波ビームを形成する場合にも適用することができる。その際に、図4に示すように、サイドローブレベルと利得係数とは背反する関係にあるので、目的に応じて適当な振幅分布を選択することが望ましい。また、この他にも、二項分布や、チェビコフ分布や、テイラー分布等の振幅分布を用いても良い。チェビコフ分布を用いる場合には、サイドローブレベルを一定レベル以下に抑えると共に、メインビームの幅を最小にすることができる。また、テイラー分布を用いる場合には、チェビコフ分布の利点に加えて、不要な超音波照射量を低減することができる。
次に、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法について、図5〜図8を参照しながら説明する。本実施形態においては、説明を簡単にするために、2つの群の素子が5×5の2次元マトリクス状に配列された超音波トランスデューサアレイを製造する。図5は、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を示すフローチャートである。
図5のステップS11において、図6に示すように、素子配列の最終設計に基づいて、それぞれの群ごとに素子アレイを作製する。図6には、基板21b上に第1の素子21aが配列された素子アレイ21と、基板22b上に複数の素子22aが配列された素子アレイ22とが示されている。これらの素子アレイ21及び22は、例えば、次のように作製される。図7の(a)に示すように、基板22b上に、圧電材料層23aと中間電極層23bとを所定の回数だけ交互に積層することにより、積層構造体の連続体を形成する。圧電材料層23aは、圧電材料の板材を用いても良いし、材料の粉体を下層に向けて高速で吹き付けることによって材料を堆積させる噴射堆積法(エアロゾルデポジション法、又は、ガスデポジション法とも呼ばれる)を用いて形成しても良い。この場合には、PZTのグレインサイズを大きくするために、圧電材料層を焼成することが望ましい。また、中間電極層23bは、スパッタ法や真空蒸着法を用いて形成することができる。次に、図7の(b)に示すように、積層構造体の連続体を、例えば、ダイサーを用いて素子形状に分割すると共に、不要な領域にある積層構造体を間引く。或いは、サンドブラスト法を用いることにより、所定の配列で配列された素子形状の積層構造体を容易に形成することができる。さらに、これらの素子形状の積層構造体の各々に側面電極を設ける。これにより、図6に示す素子アレイ22が作製される。また、素子アレイ21も、圧電材料層の厚さ(積層間隔)及び積層数を変更して同様に作製される。
次に、ステップS12において、図8の(a)に示すように、作製された素子アレイ21と22とを向かい合わせ、位置合わせをして貼り付ける。これにより、複数群の素子21a及び22aが、素子配列の最終設計に合わせて、同一面上に配置される。
次に、ステップS13において、図8の(b)に示すように、同一面上に配置された複数群の素子の間に、充填材24を配置する。そのためには、例えば、素子アレイ21及び22を貼り付けたものを、液体の充填材で満たされた容器の中に配置し、容器を真空にする。これにより、複数群の素子21a及び22aの間に充填材が浸透する。さらに、充填材を硬化させた後で容器から素子アレイを取り出す。
ステップS14において、研磨等により基板を除去し、それによって露出した複数群の素子21a及び22aの端面に電極を形成する。その際に、図8の(c)に示すように、複数群の素子21a及び22aの一方の端面においては、各々に電極25を形成し、他方の端面においては、共通電極26を形成する。これにより、圧電歪定数が互いに異なる2つの群の素子を含む超音波トランスデューサアレイが製造される。
異なる3つ以上の群の素子を含む超音波トランスデューサアレイを製造するためには、次のようにすれば良い。即ち、図4のステップS11において、素子配列の最終設計に基づいて、異なる3つ以上の素子群を、それぞれの群ごとに、基板又は後で剥離可能な基材の上に、互いに異なる配列で配置することにより、複数の素子アレイを作製する。後で剥離可能な基材としては、例えば、透明粘着シートが用いられる。そして、ステップS12において、各素子アレイに配置されている素子群を、透明粘着シート等に位置合わせをしながら張り合わせ、基板又は基材を除去する。この工程を繰り返すことにより、複数の素子アレイに配列されていた素子群が、同一面上に配置される。この後の工程については、図4に示すものと同じである。
以上説明したように、本実施形態においては、積層数及び積層間隔を変更することにより、素子の圧電歪定数を変化させるので、素子の振動の振幅を任意に設計することができる。また、そのように設計された複数群の素子を、所定の振幅分布に基づいて配置するので、分布関数の打ち切り誤差に起因するサイドローブを低減して、検出信号のSN比及びDU比を高くすることが可能になる。さらに、複数群の素子が同じ印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動するように設計されているので、回路側の負担を増大させることなく素子配置に応じた振幅変調を制御することができ、将来の更なる素子の増加や高集積化にも対応することも可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法について、図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を示すフローチャートである。
図9のステップS21において、超音波トランスデューサアレイに配置される複数群の素子を作製する。即ち、まず、図10の(a)に示すように、複数の圧電材料層31aと複数の内部電極層31bとを所定の回数だけ交互に積層することにより、積層構造体の連続体を作製する。そのためには、例えば、所定の厚さを有するPZT板材に内部電極材料の薄膜を形成して積層したり、噴射堆積法を用いて、基板上にPZT層と内部電極層とを交互に形成する。次に、図10の(b)に示すように、積層構造体の連続体の側面において、複数の内部電極層31bの一方の端面を互い違いに覆うように、絶縁材料31cを形成する。そのためには、例えば、電気泳動法を用いて、ガラス等の絶縁材料を内部電極層31bの端面に付着させる。次に、図10の(c)に示すように、絶縁材料31cが形成された積層構造体の連続体の側面に、側面電極31dを形成する。さらに、図10の(d)に示すように、ダイサーを用いて積層構造体の連続体を素子サイズに切断する。これにより、素子30が作製される。同様にして、圧電材料層の厚さ(積層間隔)及び積層数の異なる複数群の素子を作製する。
図9の工程S22において、図11の(a)に示すように、複数群の素子30の各々を、充填材18(図1)の材料によってコーティングする。コーティング層32の厚さや形状は、超音波トランスデューサアレイにおける素子の配置に応じて決定される。コーティングする方法としては、例えば、(1)フィルム状に成形された樹脂材料によって素子を包む方法や、(2)液状のコーティング材に素子を浸す方法や、(3)成形型に素子を配置し、液状のコーティング材を注入して硬化させる方法や、(4)液状のコーティング材を素子にスプレーしたり、刷毛で塗布する方法等が考えられる。コーティング層の厚さは、フィルムの厚さや、液状のコーティング材の粘度や、素子の形状や表面性状や、コーティング作業の回数等によって制御することができる。なお、コーティング作業によって、素子の側面だけでなく、底面もコーティング材によって覆われてしまった場合には、その面に対して研磨等を行うことにより、コーティング材を除去する。
次に、工程S23において、図11の(b)に示すように、複数群の素子の各々をコーティングすることによって得られた複数群のコーティング済み素子33、34、35を、素子配列の最終設計に基づいて配置する。配置方法としては、複数群のコーティング済み素子を束ねたり、ジグに寄せたり、ボンダーを用いて、コーティング済み素子の各々を吸引して所定の位置に配置する方法等が用いられる。
さらに、工程S24において、例えば、加熱することにより、複数群のコーティング済み素子のコーティング層を一体化させる。さらに、図11の(c)に示すように、複数群の素子の各々の端面に上部電極36を形成すると共に、共通電極37を形成することにより、圧電歪定数が異なる複数群の素子を含む超音波トランスデューサアレイが製造される。
本実施形態によれば、超音波トランスデューサアレイに含まれる素子の種類が増えても、製造工程をそれほど増加させることなく、超音波トランスデューサアレイを容易に製造することができる。また、本実施形態によれば、超音波トランスデューサアレイにおける素子の配置を、コーティング層の厚さや形状によって決定するので、基板上において精密に位置合わせをする必要がなくなり、製造工程を簡単にすることができる。
本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法の変形例として、次のような方法を用いても良い。図9の工程S22において、複数群の素子の各々を、後の工程において、薬品や、加熱や、冷却や、風化等の物理的又は化学的作用によって除去可能な材料によってコーティングする。そのような材料としては、例えば、熱酸化によって分解されるエポキシ系や、ポリイミド系や、PMMA(poly methyl methacrylate)系のレジスト材料が挙げられる。次に、複数群のコーティング済み素子を基板上に配置して固定する。次に、コーティング済み素子のコーティング層を、物理的又は化学的作用によって除去し、基板上に露出した複数群の素子の間及び周囲に、充填材を配置する。さらに、基板を除去し、複数群の素子に上部電極及び共通電極を配置する。
この変形例によれば、溶解や硬化といった変化を可逆的に繰り返すことができない材料であっても、充填材として用いることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイについて説明する。図12は、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの一部を示している。ここで、図1に示す超音波トランスデューサアレイにおいては、積層数(積層間隔)を変更することにより、複数群の素子における圧電歪定数を互いに変更し、それにより、素子における振動の振幅を制御している。しかしながら、実質的に圧電歪定数の異なる複数群の素子は、次のような構成によっても実現することができる。
図12に示すように、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイは、複数群の超音波トランスデューサ(素子)41、42、…を含んでいる。これらの素子41、42、…は、下部電極41a、42a、…と、圧電材料層41b、42b、…と、上部電極41c、42c、…とをそれぞれ含んでいる。また、上部電極41c、42c、…の上層には、複数群の素子の高さを揃えるために、圧電材料層41d、42d、…が設けられている。
圧電材料層41b、42b、…の各々は、素子配置に応じて、所定の厚さ分布を有している。このように、本実施形態においては、各素子において圧電材料層の厚さに分布を持たせることにより、積層間隔を調節して圧電歪定数を変化させている。
図13は、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。まず、図13の(a)に示すように、基板44上に、厚みが変化するように圧電材料層45を形成する。その際に、噴射堆積法を用いることにより、圧電材料層45の厚みを容易に制御することができる。次に、圧電材料層45の表面に電極層46を形成する。次に、図13の(c)に示すように、噴射堆積法を用いて電極層46の上に圧電材料層47を形成することにより、高さの均一な連続体を形成する。次に、図13の(d)に示すように、図13の(c)に示す連続体を、サブダイス加工によって素子形状に分割する。さらに、複数の素子の間に充填材を配置して基板を除去し、それによって露出した素子の端面に電極を形成することにより、超音波トランスデューサアレイが製造される。
本実施形態においては、圧電材料層の厚さを変化させるために噴射堆積法を用いたが、その他に、例えば、表面が平坦な圧電材料に、ザグリ加工により凹部を形成することによって傾斜をつける方法を用いても良い。また、圧電材料層45を形成する前に、基板44に電極層を予め形成しておくことにより、下部電極41a、41b、…(図12)を作製しても良い。
本発明の第4の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイについて説明する。図14は、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの一部を示している。
図14に示すように、本実施形態に係る超音波トランスデューサアレイは、複数群の超音波トランスデューサ(素子)51、52、…を含んでいる。複数群の素子51、52、…の各々は、複数の圧電材料層51a、52a、…と、複数の内部電極層51b、52b、…と、側面電極51c、52c、…と、上部電極51d、52d、…を含んでいる。これらの素子51、52、…には、共通電極54が設けられている。
複数群の素子51、52、…は、互いに等しい積層数を有しているが、それらにそれぞれ含まれる内部電極層51b、52b、…は、互いに異なる厚さを有している。これにより、素子51、52、…における積層間隔を調節して圧電歪定数を変化させている。
内部電極層の厚さが異なる素子を作製するためには、例えば、基板上に形成された圧電材料層の上に、面内において厚みが変化するように電極層を形成する。このような電極層や、その上に形成される圧電材料層は、例えば、噴射堆積法を用いることにより、容易に形成することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイについて説明する。
図15の(a)に示すように、本実施形態に係る超音波トランスデューサは、複数群の超音波トランスデューサ(素子)61、62、…を含んでいる。これらの素子61、62、…の各々は、圧電材料層(例えば、素子65においては圧電材料層65a)及び上部電極(例えば、素子65においては、上部電極65b)を含んでいる。また、複数群の素子61、62、…には共通電極66が設けられており、素子61、62、…の間には、充填材67が配置されている。
複数群の素子61、62、…にそれぞれ含まれる複数の圧電材料層は、素子の配置に応じて、互いに異なる材料によって形成されている。図15の(b)は、素子の配置と、圧電材料を形成している材料の配合との関係を示している。図15の(a)及び(b)に示すように、超音波トランスデューサアレイの中心付近に配置されている素子(例えば、素子61)には、ほとんど原料Aによって形成された圧電材料層が用いられている。反対に、周縁部に近い素子(例えば、素子64)には、原料Aの割合が減らされ、それに伴い、原料Bの割合が増やされた圧電材料層が用いられている。このように、原料の配合を変化させることにより、材料の機能を連続的又は段階的に変化させる材料は、傾斜機能材料と呼ばれている。本実施形態においては、原料A及びBの配合を調節することにより、圧電歪定数を変化させている。
図16は、図15に示す超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。図16の(a)に示すように、基板70上に、2つのノズルを用いた噴射堆積法によって圧電材料層71を形成する。その際に、原料Aを噴射するノズル72、及び、原料Bを噴射するノズル73の位置を制御しながら基板上を走査させることにより、基板70上の位置に応じて原料A及びBの配合を変化させる。次に、図16の(b)に示すように圧電材料層71を分割し、充填材を配置した後で基板70を除去し、上部電極及び共通電極を配置する(図15の(a)参照)。なお、圧電材料層71を形成する前に、基板70に電極層を予め形成しておくことにより、各素子に下部電極を設けても良い。
本実施形態においては、図15の(b)に示すように、原料A及びBの配合が連続的に変化する傾斜機能材料を用いたが、それらの配合を段階的に変化させた傾斜機能材料を用いても良い。
或いは、各素子の圧電歪定数を変化させる方法として、分極処理(ポーリング)を用いても良い。ここで、単位長さ当たりに印加する電圧が異なる分極処理により、素子の圧電歪定数が変化することは知られている。そこで、異なる分極処理が施された複数群の素子を、その分極処理に応じてアレイに配置することにより、超音波トランスデューサアレイを作製しても良い。または、同じ材料によって作製された複数群の素子をアレイに配置し、それぞれの群ごとに、その配置に応じて異なる分極処理を施しても良い。
以上説明した第1〜第5の実施形態において、噴射堆積法を用いて圧電材料層や電極層を形成した場合には、それらの層の下層において、材料の粉体が衝突することによって食い込む「アンカーリング」が生じる。このアンカー層(粉体が食い込んだ層)の深さは、下層の密度や粉体の速度等によって異なるが、通常は、10nm〜100nm程度となる。そのため、各超音波トランスデューサに含まれる層の界面を観察することにより、その層が噴射堆積法を用いて形成されたものであるか否かを判別することが可能である。
本発明の第1〜第5の実施形態においては、底面が正方形である複数群の素子が、2次元マトリクス状に配置された超音波トランスデューサアレイについて説明した。しかしながら、複数群の素子の配置はこれに限られず、例えば、複数群の素子を、それぞれの群の圧電歪定数に応じて同心円状に配置することにより、アニュラアレイを作製しても良い。或いは、図17の(a)に示すように、底面が長方形である複数群の素子81、82、…を、それぞれの圧電歪定数に応じて1次元に配置することにより、1次元超音波トランスデューサアレイを作製しても良い。また、図17の(b)に示すように、複数の1次元超音波トランスデューサアレイを1つの方向に並べることにより、1.5次元超音波トランスデューサアレイを作製しても良い。
以上説明した本発明の第1〜第5の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイを用いて、超音波用探触子を作製することができる。図18は、本発明の一実施形態に係る超音波用探触子を示す一部断面斜視図である。
図18に示すように、この超音波用探触子は、超音波トランスデューサアレイ100と、バッキング層2と、音響整合層3と、音響レンズ4とを含んでいる。これらの各部は、筐体5に収納されている。また、超音波トランスデューサアレイ100から引き出された配線は、ケーブル6を介して超音波撮像装置本体に含まれる電子回路に接続されている。
バッキング層2は、例えば、フェライト等金属粉やPZTの粉体入りのエポキシ樹脂や、フェライト粉入りのゴムのように音響減衰の大きい材料によって形成されており、超音波トランスデューサアレイ100から発生した不要な超音波の減衰を早める。また、音響整合層3は、例えば、超音波を伝え易いパイレックス(登録商標)ガラスや金属粉入りエポキシ樹脂等によって形成されており、生体である被検体と超音波トランスデューサとの間の音響インピーダンスの不整合を解消する。これにより、超音波トランスデューサから送信された超音波が、効率良く被検体中に伝播する。さらに、音響レンズ4は、例えば、シリコンゴムによって形成されており、超音波トランスデューサアレイ100から送信され、音響整合層3において音響インピーダンスを整合された超音波ビームを、所定の深度において集束させる。
超音波トランスデューサアレイ100を駆動することにより、そこに含まれる複数群の素子10、11、…(図1)は、それぞれの群の圧電歪定数に応じた振幅で振動して超音波を発生する。その際に、超音波撮像装置本体に含まれる電子回路を用いて複数群の素子10、11、…を所定のタイミングで駆動することにより、所望の方向に送信される超音波ビームを形成することができる。また、複数群の素子10、11、…は、超音波を受信することによって伸縮し、電気信号(検出信号)を発生する。ここで、強度の大きい超音波を発生させるために、圧電歪定数の大きい素子を用いると、反対に、圧電出力定数(V・m/N)が下がるので、その素子における超音波の受信感度も低下してしまう。この圧電出力定数は、(生じた電界の強さ)/(与えられた応力)によって表される。特に、第1の実施形態におけるもののように、素子の積層数を変化させる場合には、その傾向が顕著である。従って、超音波を受信するための素子については、別途設けることが望ましい。なお、第5の実施形態において説明したように、材料を変更することにより圧電歪定数を高くする場合には、誘電率の分だけ多少感度が落ちることもあるが、送信素子と受信素子とを兼用することは可能である。
本発明の第1の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイを示す斜視図である。 図1に示す超音波トランスデューサアレイのI−Iにおける断面の一部を示す図である。 素子の配置を設計する際に用いられる振幅分布を示す図である。 アンテナ工学において用いられる振幅分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 図7に示す素子アレイの作製方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの一部を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイを示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る超音波トランスデューサアレイの製造方法を説明するための図である。 超音波トランスデューサアレイにおける素子の形状及び配列の変形例を示す斜視図である。 図1に示す超音波トランスデューサアレイを適用した超音波用探触子を示す一部断面斜視図である。
符号の説明
2 バッキング層
3 音響整合層
4 音響レンズ
5 筐体
6 ケーブル
10〜14、21a、22a、30、41〜43、51〜53、61〜65、
81〜85 超音波トランスデューサ(素子)
10a、23a、31a、41b〜43b、41d〜43d、51a〜53a、
45、47、71 圧電材料層
10b、23b、31b、51b〜53b 内部電極層
10c、31d、51c〜53c 側面電極
10d、25、36、41c〜43c、51d〜53d 上部電極
10e 絶縁領域
18、24、67 充填材
19、26、37、54、66 共通電極
21、22 素子アレイ
21b、22b、44、70 基板
31c 絶縁材料
32 コーティング層
33〜35 コーティング済み素子
41a〜43a 下部電極
46 電極層
72、73 ノズル
100 超音波トランスデューサアレイ

Claims (13)

  1. 同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサであって、それぞれの群の振幅に応じて互いに異なる配列で配置されている前記複数群の超音波トランスデューサと、
    前記複数群の超音波トランスデューサを保持する充填材と、
    を具備する超音波トランスデューサアレイ。
  2. 前記複数群の超音波トランスデューサが、それぞれの群ごとに、互いに異なる厚さを有する圧電材料層を含む、請求項1記載の超音波トランスデューサアレイ。
  3. 前記複数群の超音波トランスデューサの各々が、複数の圧電材料層と複数の内部電極層とが交互に積層された積層構造を有しており、それぞれの群ごとに、積層構造の積層間隔及び/又は積層数が互いに異なる、請求項1又は2記載の超音波トランスデューサアレイ。
  4. 前記複数群の超音波トランスデューサが、それぞれの群ごとに、配合が互いに異なる原料によって形成された圧電材料層を含む、請求項1記載の超音波トランスデューサアレイ。
  5. 前記圧電材料層が、材料の粉体を高速で下層に吹き付けることによって堆積させる噴射堆積法を用いて形成されている、請求項3又は4記載の超音波トランスデューサアレイ。
  6. 前記複数群の超音波トランスデューサが、それぞれの群ごとに、互いに異なる分極処理を施された圧電材料層を含む、請求項1記載の超音波トランスデューサアレイ。
  7. 超音波を受信するために用いられる少なくとも1つの超音波トランスデューサをさらに具備する請求項1〜6のいずれか1項記載の超音波トランスデューサアレイ。
  8. 同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサを、それぞれの群ごとに、複数の基板又は後で剥離可能な複数の基材の主面上に、互いに異なる配列で配置することにより、複数の素子アレイを作製する工程(a)と、
    前記複数の素子アレイを向かい合わせて張り合わせることにより、前記複数の素子アレイに配置されている複数群の超音波トランスデューサを同一面上に配置する工程(b)と、
    張り合わせられた素子アレイの一方に含まれる基板又は基材を除去する工程(c)と、
    工程(c)の前又は後に、同一面上に配置された複数群の超音波トランスデューサの間に充填材を充填する工程(d)と、
    を具備する超音波トランスデューサアレイの製造方法。
  9. 工程(a)が、前記複数の基板又は前記基材上に超音波トランスデューサの連続体を形成し、該連続体をサンドブラスト加工を含むエッチング加工方法を用いて前記超音波トランスデューサの連続体を分割することを含む、請求項8記載の超音波トランスデューサアレイの製造方法。
  10. 同一の印加電圧に対して互いに異なる振幅で振動する複数群の超音波トランスデューサの各々に、充填材となる材料によって所定の厚さ及び形状を有するコーティング層を形成する工程と、
    コーティング層が形成された前記複数群の超音波トランスデューサを、それぞれの群の振幅に応じて互いに異なる配列で配置する工程と、
    前記複数群の超音波トランスデューサにそれぞれ形成されている複数のコーティング層を一体化させる工程と、
    を具備する超音波トランスデューサアレイの製造方法。
  11. 基板上に、厚みが変化するように第1の圧電材料層を形成する工程(a)と、
    前記第1の圧電材料層の上層に電極層を形成することにより、積層体の連続体を形成する工程(b)と、
    前記積層体の連続体を素子形状に分割することにより、基板上に所定の配列で配置された複数の素子を形成する工程(c)と、
    前記複数の素子の間に充填材を配置すると共に前記基板を除去し、それによって露出した複数の素子の端面に電極を形成する工程(d)と、
    を具備する超音波トランスデューサアレイの製造方法。
  12. 前記電極層の上層に第2の圧電材料層を形成する工程をさらに具備する請求項11記載の超音波トランスデューサアレイの製造方法。
  13. 工程(a)が、材料の粉体を高速で前記基板に吹き付けることによって堆積させる噴射堆積法を用いて第1の圧電材料層を形成することを含む、請求項11又は12記載の超音波トランスデューサアレイの製造方法。
JP2003345864A 2003-10-03 2003-10-03 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法 Withdrawn JP2005117159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345864A JP2005117159A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345864A JP2005117159A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005117159A true JP2005117159A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34539005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003345864A Withdrawn JP2005117159A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005117159A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008136198A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi, Ltd. 超音波トランスデューサ及び超音波撮像装置
JP2015517752A (ja) * 2012-05-01 2015-06-22 フジフィルム ディマティックス, インコーポレイテッド 超広帯域幅圧電変換器アレイ
JP2015146972A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
US10189049B2 (en) 2013-04-25 2019-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing same
US10293374B2 (en) 2013-04-25 2019-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing same
WO2019119181A1 (zh) * 2017-12-18 2019-06-27 深圳先进技术研究院 一种磁兼容式超声换能器及其制造方法
JP7288562B1 (ja) * 2022-12-08 2023-06-07 サンコール株式会社 超音波トランスデューサーアレイ及び超音波フェイズドアレイセンサー

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008136198A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi, Ltd. 超音波トランスデューサ及び超音波撮像装置
US9636707B2 (en) 2007-04-27 2017-05-02 Hitachi, Ltd. Capacitive micromachined ultrasonic transducer and ultrasonic imaging apparatus
JP2015517752A (ja) * 2012-05-01 2015-06-22 フジフィルム ディマティックス, インコーポレイテッド 超広帯域幅圧電変換器アレイ
US10189049B2 (en) 2013-04-25 2019-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing same
US10293374B2 (en) 2013-04-25 2019-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Capacitive transducer and method of manufacturing same
JP2015146972A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法
WO2019119181A1 (zh) * 2017-12-18 2019-06-27 深圳先进技术研究院 一种磁兼容式超声换能器及其制造方法
JP7288562B1 (ja) * 2022-12-08 2023-06-07 サンコール株式会社 超音波トランスデューサーアレイ及び超音波フェイズドアレイセンサー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9812634B2 (en) Method of making thick film transducer arrays
JP4601471B2 (ja) 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法
JP2022141812A (ja) 圧電トランスデューサを有するイメージング・デバイス
US7581295B2 (en) Piezoelectric element and method of manufacturing the same
EP1690604B1 (en) Vibrator array, manufacturing method thereof and ultrasonic probe
JP5815833B2 (ja) 音響発生器およびそれを用いた音響発生装置
US6984922B1 (en) Composite piezoelectric transducer and method of fabricating the same
US11389832B2 (en) Low-profile, low-frequency, and low-impedance broad-band ultrasound transducer and methods thereof
JP2009082612A (ja) 超音波探触子及び圧電振動子
JP2004363746A (ja) 超音波用探触子及びその製造方法
JP2022522644A (ja) フレキシブル超音波アレイ
JP2005117159A (ja) 超音波トランスデューサアレイ及びその製造方法
JP3954543B2 (ja) 複合圧電体
JP3399415B2 (ja) センサアレイ、センサアレイの製造方法および超音波診断装置
JP4261298B2 (ja) 積層構造体アレイ及びその製造方法、並びに、超音波トランスデューサアレイの製造方法
JP3906126B2 (ja) 超音波トランスデューサおよびその製造方法
Tressler et al. A comparison of the underwater acoustic performance of single crystal versus piezoelectric ceramic-based “cymbal” projectors
JP4238103B2 (ja) 素子アレイの製造方法、及び、超音波トランスデューサアレイの製造方法
US11813640B2 (en) Planar phased ultrasound transducer array
JP2001069595A (ja) 超音波トランスデューサーの製造方法
JP2007095991A (ja) 積層構造体及び積層構造体アレイ、並びに、それらの製造方法
US6333590B1 (en) Ultrasonic transducer having laminate structure, ultrasonic probe and production method thereof
JP2002232995A (ja) 超音波探触子及びその製造方法
JP4516327B2 (ja) 積層構造体の製造方法
Takashima et al. Vibration analysis and evaluation of piezoelectric micromachined ultrasonic transducers using epitaxial Pb (Zr, Ti) O3 thin film

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205