JP2005113325A - 異型断面ポリエステルマルチフィラメントおよびその製法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エチレンテレフタレートを90モル%以上含有し、横断面形状がW字状の単糸からなるポリエステルマルチフィラメントであって、単糸繊度が1.7dtex以上で隙間率が0.1以上であることを特徴とするポリエステル異型断面マルチフィラメント。
【選択図】図1
Description
テーパー率(%)=(H2−H1)/L×100
極限粘度[η]は、フェノール/テトラクロロエタン=6/4の混合溶剤中20℃にて常法により測定した。
紡糸時の完全ボビン率が50%未満の場合を×、50%〜80%を△、80%以上の場合を○として評価した。
10分間の毛細管現象による水の上昇した高さ(mm)を測定する。吸水高さが70mm以上を合格とした。
得られた織物の緯方向ストレッチ率は東洋測機器(株)を用いて500gの荷重で測定した。ストレッチ性が5%以上のものを合格とした。
酸化チタンを0.5重量%含有するポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.633のポリエステルを、実施例1〜4はM型の紡糸孔で各頂点に突起を持つ紡糸孔より、比較例1はM型スリットのみの紡糸孔より、299℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、風速0.46m/secで冷却して油剤を付与して周速度1213m/分のプリテンションローラー(PTR)5に導き1.5回巻き付けた。更に、表面温度99℃で周速度1250m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。GR1/PTRの比率は1.03であった。次に、表面温度125℃で周速度3500m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはテーパー率4%のテーパーローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.226cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りの性能・生産性であった。なお経糸に56dtex/48fのPETマルチフィラメント丸断面を用い、緯糸に実施例及び比較例の糸を用いて経糸密度116本/2.54cm、緯糸密度本79/2.54cm、製織後の織物幅を138cmの平織り仕上げセット製品の織物幅を84cmとした。
酸化チタンを0.5重量%含有するポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.633のポリエステルを、実施例1と同様のM型の紡糸孔より、299℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、冷却して油剤を付与して周速度1310m/分のプリテンションローラー(PTR)5に導き1.5回巻き付けた。更に、表面温度99℃で周速度1350m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。GR1/PTRの比率は1.03であった。次に、表面温度125℃で周速度3300m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはテーパー率4%のテーパーローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.226cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りであった。紡糸生産性は良好であった。
酸化チタンを0.5重量%含有するポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.633のポリエステルを、実施例1と同様のM型の紡糸孔より、299℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、冷却して油剤を付与して周速度1427m/分のプリテンションローラー(PTR)5に導き1.5回巻き付けた。更に、表面温度93℃で周速度1470m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。GR1/PTRの比率は1.03であった。次に、表面温度125℃で周速度3700m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはストレートローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.226cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りであった。紡糸生産性は悪くGR2で糸揺れが発生した。織物で筋がみられた。
ポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.630のポリエステルを、―型の紡糸孔より、297℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、冷却して油剤を付与して周速度1379m/分のプリテンションローラー(PTR)5に導き1.5回巻き付けた。更に、表面温度87℃で周速度1420m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。GR1/PTRの比率は1.03であった。次に、表面温度133℃で周速度3900m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはストレートローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.196cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りであった。紡糸生産性はよかったが吸水性はなかった。
ポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.633のポリエステルを、○型の紡糸孔より、293℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、冷却して油剤を付与して表面温度80℃で周速度1440m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。次に、表面温度137℃で周速度4200m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはストレートローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.177cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りであった。紡糸生産性は良好であったが吸水性はなかった。
酸化チタンを0.5重量%含有するポリエチレンテレフタレート、極限粘度[η]=0.633のポリエステルを、実施例1と同様のM型の紡糸孔より、299℃で溶融し、図4記載の紡糸口金1から吐出後、冷却して油剤を付与して周速度1408m/分のプリテンションローラー(PTR)5に導き1.5回巻き付けた。更に、表面温度99℃で周速度1450m/分の第1ゴデッドローラー(GR1)6に6.5回巻き付けた。GR1/PTRの比率は1.03であった。次に、表面温度125℃で周速度3300m/分の第2ゴデッドローラー(GR2)7とGR1の間で延伸しGR2にて熱セットを施した。GR2にはテーパー率4%のテーパーローラーを使用した。その後、巻取り機9にて巻取り張力0.226cN/dtexにて巻き取り表1記載の通りであった。紡糸生産性は悪かった。
実施例1と同様にして得られたM型断面ポリエステルフィラメントを経糸とし、カバーファクター値を表2記載の数値になるよう製織・加工した。ストレッチ性は表2のようであった。実施例7はカバーファクター値が低く、また実施例10は高い為にストレッチ性が劣るものとなった。
2 冷却装置
3 油剤付与装置
4 ガイド
5 プリテンションローラー(PTR)
6 第1ゴデッドローラー(GR1)
7 第2ゴデッドローラー(GR2)
8 インターレ―スノズル
9 巻取り機
L ローラー長さ
H1 ローラー根元径
H2 ローラー最大径
Claims (5)
- エチレンテレフタレートを90モル%以上含有し、横断面形状がM字状の単糸からなるポリエステルマルチフィラメントであって、単糸繊度が1.7dtex以上で隙間率が0.1以上であることを特徴とするポリエステル異型断面マルチフィラメント。
(但し前記隙間率とは、単糸断面の幅方向隙間長L2/幅方向最大長L1である。) - 請求項1の横断面形状がM字状のマルチフィラメントにおいて、開口率が90〜110°であることを特徴とするポリエステル異型断面マルチフィラメント。
- 請求項1記載の異型断面マルチフィラメントを少なくとも一部に用いた編織物。
- 請求項1のマルチフィラメントを製織して加工した後の、カバーファクター値が1.07〜1.3である織物の製造方法。(但しカバーファクター値=仕上げカバーファクター/生機カバーファクターである。)
- エチレンテレフタレートを90モル%以上含有するポリエステルを紡糸する際、紡糸口金のノズル孔をM型スリットの各頂点に突起部を設けた紡糸口金から紡糸し、請求項1記載の異型断面マルチフィラメントを製造する方法。
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JP2015525309A (ja) * | 2012-06-15 | 2015-09-03 | ローディア オペレーションズ | ポリエステル織物の吸水性を回復又は増大させる方法 |
CN112210839A (zh) * | 2019-07-10 | 2021-01-12 | 现代自动车株式会社 | 纤维、包括该纤维的吸声材料以及车辆 |
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