JP2005110886A - 遊技用装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】残額が零でない状態で返却操作を受け付けたときに、記録媒体の挿入が必要である旨を遊技者に認識させることができる遊技用装置の提供。
【解決手段】精算カード返却ボタン16が操作されたときに、残額無しの精算カード5が精算カードR/W26に留保されているか否かが制御部22により判定され、留保されていないと判定された場合、封入カード4に記憶された入金残額が零であるか否かが制御部22により判定され、該判定によって入金残額が零でないと判定されたことを条件として多機能ランプ27を緑で点滅させる。
【選択図】 図1
【解決手段】精算カード返却ボタン16が操作されたときに、残額無しの精算カード5が精算カードR/W26に留保されているか否かが制御部22により判定され、留保されていないと判定された場合、封入カード4に記憶された入金残額が零であるか否かが制御部22により判定され、該判定によって入金残額が零でないと判定されたことを条件として多機能ランプ27を緑で点滅させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付けて遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う遊技用装置に係り、特に遊技媒体の貸与に使用されなかった残額を遊技者に対して返却するための遊技用装置に関する。
従来より、例えば特許文献1に示すように、遊技機に対応して設けられ、貨幣及びプリペイドカードを受け付けて遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う玉貸ユニットとして、貨幣による入金に基づいて遊技媒体の貸与に使用されなかった残額が有れば該残額を記録したカードが遊技者に対して発行されるものが知られている。これによれば、該発行されたカードが他の玉貸ユニットで受け付けられることにより、該受け付けられたカードに記録された残額を使用して、他の遊技機での遊技が可能となる。ここで入金に基づく遊技媒体の貸与を行ったときに遊技媒体の貸与に使用されなかった残額が無い場合には、前記カードは発行されないが、前記受け付けられたカードに記録された残額が零になった場合には、該受け付けられたカードが遊技者に対して返却される。
しかしながら、従来の玉貸ユニットでは、前記発行用のカードを玉貸ユニットに供給するための搬送装置を、該玉貸ユニットが設置されている遊技島に設けることとされているため、該搬送装置の導入コストがかかると共に、遊技島の設備が複雑化するという問題があった。
また、該搬送装置を設けない場合には、遊技者が、遊技場の店員から前記発行されたカードを受け取って、これを玉貸ユニットに挿入して残額が記録された精算カードを受け取り、該残額が記録された精算カードによって精算を行えば良い。しかし、この場合、貨幣による入金の残額が存在するときに、遊技者が残額のある精算カードを使用して遊技を行ったときと同様の感覚でカード返却ボタンを操作しても、入金残額が記録されたカードの返却が行われないため、該精算カードによる精算に慣れていない遊技者が困惑するという問題が生じる。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技媒体の貸与に使用されなかった有価価値の大きさである残額を遊技者に対して返却するにあたり、該残額を特定可能とするための記録媒体(前記カードに相当)を遊技用装置(前記玉貸ユニットに相当)に供給・補給する必要がなく、入金残額(貨幣を受け付けて貸与処理を行った場合の残額)が零でない状態で返却操作(前記カード返却ボタンの操作に相当)を受け付けたときに、記録媒体の挿入が必要である旨を遊技者や遊技場の店員に認識させ、返却操作を行った遊技者が、入金残額が記録された記録媒体の返却が行われずに困惑することを防止することができる遊技用装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
まず請求項1に係る発明は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付ける貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)と、該貨幣受付手段により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金残額)を記憶する記憶手段(封入カード4)と、該記憶手段に記憶された有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行う貸与処理手段(制御部22,22’)と、該貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用される有価価値の大きさ(使用金額)を前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさから減算するための減算処理を行う減算処理手段(制御部22,22’)と、遊技用装置外部から挿入された記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零であるか否かを判定する判定手段(制御部22,22’)と、該判定手段によって前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、前記受け付けた記録媒体の記録情報(入金ID及びカード残額)から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を前記遊技者に返却する有価価値特定処理手段(精算カードR/W26,26’)と、を有し、前記記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零でない記録媒体を受け付けたときに、該受け付けた記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記貸与処理手段により行うと共に、該貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用される有価価値の大きさを前記記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさから減算するための減算処理を前記減算処理手段により行う遊技用装置(カードユニット20,20’)であって、前記遊技用装置は、前記受け付けている記録媒体を前記遊技者に返却するための返却操作を受け付ける返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)を有し、該返却操作受付手段により返却操作が受け付けられたときに、前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零であるか否かを前記判定手段により判定し、該判定手段により前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、前記記録媒体の挿入を促す報知を行う挿入指示報知手段(多機能ランプ27)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した遊技用装置(カードユニット20,20’)であって、前記貸与処理手段(制御部22,22’)に貸与処理(玉貸処理)を行わせるために遊技者が操作する貸与処理操作手段(玉貸ボタン15)を有し、前記挿入指示報知手段(多機能ランプ27)により前記記録媒体(精算カード5)の挿入を促す報知を行っている状態で該貸与処理操作手段が操作されたことに基づいて、前記貸与処理手段により貸与処理を行うことなく、該挿入指示報知手段による報知を終了し、前記貸与処理操作手段が再度操作されたことに基づいて、前記貸与処理手段により前記貸与処理を行うことを特徴とする遊技用装置である。
また請求項3に係る発明は、請求項1に記載した遊技用装置(カードユニット20,20’)であって、前記貸与処理手段(制御部22,22’)に貸与処理(玉貸処理)を行わせるために遊技者が操作する貸与処理操作手段(玉貸ボタン15)を有し、前記挿入指示報知手段(多機能ランプ27)により前記記録媒体(精算カード5)の挿入を促す報知を行っている状態で該貸与処理操作手段が操作されたことに基づいて、該挿入指示報知手段による報知を終了すると共に、前記貸与処理手段により前記貸与処理を行うことを特徴とする遊技用装置である。
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20,20’)であって、前記挿入指示報知手段(多機能ランプ27)は、前記記録媒体(精算カード5)の挿入を促す報知を開始してから所定時間内に前記記録媒体が挿入されなかったときに、報知の態様を変化させることを特徴とする遊技用装置である。
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)であって、前記受け付けている記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が前記減算処理手段(制御部22)による減算処理後に零になったときに、該受け付けている記録媒体を遊技用装置内部に留保する留保手段(精算カードR/W26)をさらに有し、前記判定手段(制御部22)は、前記返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)により返却操作を受け付けたときに、前記留保手段により記録媒体が遊技用装置内部に留保されているか否かを判定すると共に、前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零であるか否かを判定し、前記有価価値特定処理手段(精算カードR/W26)は、該判定手段によって前記留保手段により記録媒体が遊技用装置内部に留保されており、かつ前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、該留保されている記録媒体の記録情報から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を前記遊技者に返却することを特徴とする遊技用装置である。
また請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20’)であって、前記受け付けている記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が前記減算処理手段(制御部22’)による減算処理後に零になったときに、該受け付けている記録媒体を遊技用装置内部に留保する留保手段(精算カードR/W26’)をさらに有し、前記有価価値特定処理手段(精算カードR/W26’)は、該留保手段により前記記録媒体が遊技用装置内部に留保されている状態で、前記貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けたときに、該留保されている記録媒体の記録情報から該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行い、前記貸与処理手段(制御部22’)は、前記留保されている記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行い、前記返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)は、前記留保されている記録媒体を前記遊技者に返却するための返却操作を受け付けることを特徴とする遊技用装置である。
さらに請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載した遊技用装置(カードユニット20,20’)であって、前記記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零である記録媒体(精算カード5)を前記留保手段(精算カードR/W26,26’)によって遊技用装置内部に留保している旨を報知する留保報知手段(多機能ランプ27)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
まず請求項1に係る遊技用装置によれば、貨幣を受け付けて貸与処理を行った場合の残額である入金残額を遊技者に対して返却するにあたり、遊技者が所有する記録媒体を受け付けて、該受け付けた記録媒体に記録された記録情報から前記入金残額を特定可能とするための処理を行うため、該記録媒体を遊技用装置に供給するための搬送装置を遊技島に設ける必要がないことから、該搬送装置を導入するコストを不要にできると共に遊技島の設備の複雑化を防止できる。さらに、入金残額が零でない状態で返却操作を受け付けたときに、記録媒体の挿入を促す報知を行うので、記録媒体の挿入が必要である旨を遊技者や遊技場の店員に認識させ、返却操作を行った遊技者が、入金残額が記録された記録媒体の返却が行われずに困惑することを防止することができる。
また請求項2に係る遊技用装置によれば、記録媒体の返却操作を行っても残額を特定可能な記録媒体の返却が行われないことに困惑した遊技者が誤って貸与処理操作手段を操作した場合に、遊技者の意図に反して貸与処理が行われることが防止される。
また請求項3に係る遊技用装置によれば、記録媒体の返却操作を行っても残額を特定可能な記録媒体の返却が行われないときに遊技者が貸与処理操作手段を操作した場合、遊技者に面倒な再操作等の手間をかけることなく貸与処理を行うことができる。
また請求項4に係る遊技用装置によれば、記録媒体の挿入を促す報知を開始してから所定時間内に記録媒体が挿入されなかったときに、報知の態様を変化させるので、遊技場の店員が、早急に対応する必要のある遊技用装置(入金残額の返却には、記録媒体の挿入が必要であることを知らない遊技者が存在する可能性の高い遊技用装置)を確認することができる。
また請求項5に係る遊技用装置によれば、残額が零となった記録媒体を遊技用装置内部に留保して、該留保されている記録媒体の記録情報から入金残額を特定可能とするための処理を行うため、遊技場の店員による残額が零である記録媒体の発行作業を軽減できると共に、入金残額を遊技者に対して短時間で返却できる。さらに残額が零となった記録媒体を遊技用装置内部に留保するので、遊技場の店員や遊技者が残額が零となった記録媒体を処理する手間が軽減されると共に、残額が零となった記録媒体が捨てられることによるコストの増大を防止できる。
また請求項6に係る遊技用装置によれば、残額が零となった記録媒体を遊技用装置内部に留保して、該留保されている記録媒体の記録情報から貨幣受付手段により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行い、該記録媒体を返却可能であるため、遊技場の店員による残額が零である記録媒体の発行作業を軽減できると共に、入金残額を遊技者に対して短時間で返却できる。さらに残額が零となった記録媒体を遊技用装置内部に留保するので、遊技場の店員や遊技者が残額が零となった記録媒体を処理する手間が軽減されると共に、残額が零となった記録媒体が捨てられることによるコストの増大を防止できる。
さらに請求項7に係る遊技用装置によれば、残額が零である記録媒体を挿入しなくても残額の返却が可能な状態であることを遊技者に対して確実に認識させることができるので、遊技者が無駄に記録媒体の発行を受けることが防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用装置であるカードユニット20,20’は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、貨幣(紙幣2及び/又は硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金残額)を使用した遊技媒体(パチンコ玉)の貸与処理(玉貸処理)を行うと共に、有価価値の大きさを特定可能な情報(入金ID及びカード残額)が記録される記録媒体(精算カード5)を受け付けて、該受け付けた記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)を使用した遊技媒体の貸与処理を行うものであり、特に返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)により返却操作が受け付けられたときに、判定手段(制御部22,22’)により記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、記録媒体(精算カード5)の挿入を促す報知を行うことを特徴とするものである。
この遊技用装置には、前記入金残額を遊技者に対して返却するにあたり、図5に示すように、精算カード5を留保している状態で貨幣が受け付けられた(入金された)ときに、該入金された金額を入金残額として封入カード4に記録し、精算カード5の返却操作が受け付けられたときに、入金残額をカード残額として精算カード5に記録して該留保している精算カード5を返却する、第1実施形態に係るカードユニット20と、図6に示すように、精算カード5を留保している状態で貨幣が受け付けられた(入金された)ときに、入金された金額をカード残額として精算カード5に記録し、精算カード5の返却操作が受け付けられたときに、該留保している精算カード5を返却する、第2実施形態に係るカードユニット20’とが含まれる。
以下においては、まず第1実施形態に係るカードユニット20について説明し、次に第2実施形態に係るカードユニット20’について第1実施形態に係るカードユニット20と異なる点についてのみ説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」と略記する。
[1.第1実施形態に係るカードユニット20]
第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20は、図1に示すように、後述するシステムコンピュータ50と通信可能に接続されており、該システムコンピュータ50と複数のカードユニット20とで、遊技用システム1が構成されている。このカードユニット20では、紙幣2,硬貨3,封入カード4,及び精算カード5が使用される。
第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20は、図1に示すように、後述するシステムコンピュータ50と通信可能に接続されており、該システムコンピュータ50と複数のカードユニット20とで、遊技用システム1が構成されている。このカードユニット20では、紙幣2,硬貨3,封入カード4,及び精算カード5が使用される。
紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図2に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。また硬貨3も貨幣の一例であって、ここでは図2に示すように、100円硬貨,及び500円硬貨の2種類の硬貨である。
封入カード4は記憶手段の一例であって、後述する紙幣識別機23又は硬貨識別機24により受け付けられた(即ち入金された)紙幣2又は硬貨3の金額に相当する有価価値の大きさを記憶するものであり、ここでは図3に示すように、後述する入金IDと対応付けて、該有価価値の大きさである入金された金額が入金残額として記録(記憶)される。この封入カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金IDや入金残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード4は、遊技者が指触不能な態様でカードユニット20の内部に封入されている。
精算カード5は記録媒体の一例であって、有価価値の大きさを特定可能な情報が記録されるものであり、ここでは図3に示すように、該有価価値の大きさを特定可能な情報(記録情報)として、後述する入金IDと対応付けて、該有価価値の大きさであるカード残額が記録される。この精算カード5も、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金IDやカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この精算カード5は、入金ID及びカード残額が記録されていない状態で遊技場の店員により発行され、カードユニット20に挿入されて使用される。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。ここでパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び精算カード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び精算カード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。なお、ここで残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び精算カード返却ボタン16は、パチンコ機10の前面に配置されているものであるが、前記払出制御基板12を介してカードユニット20と通信接続されているため、カードユニット20にも属するものである。
残度数表示器14は、封入カード4に記録された入金残額に相当する残度数又は精算カード5に記録されたカード残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、入金残額やカード残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。
玉貸ボタン15は、封入カード4に記録された入金残額又は精算カード5に記録されたカード残額を使用した玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15は貸与処理操作手段の一例であって、後述する貸与処理手段(制御部22,22’)に貸与処理(玉貸処理)を行わせるために遊技者が操作するものである。精算カード返却ボタン16は返却操作受付手段の一例であって、後述する精算カードR/W26により受け付けている(又は留保している)精算カード5を遊技者に返却するための返却操作を受け付けるボタンである。
カードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に多機能ランプ27,紙幣挿入口23a,硬貨挿入口24a,硬貨返却ボタン24e,硬貨返却口24f,封入カード確認窓25a,及び精算カード挿入口26a等を備え、図2(b)及び図2(c)に示すように、その内部に紙幣識別機23,システムコンピュータ用通信部21a,玉貸通信部21b,制御部22,硬貨識別機24,封入カードR/W25,精算カードR/W26,及び精算カード回収部26b等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
システムコンピュータ用通信部21aは、システムコンピュータ50の後述する通信部51と通信可能に接続されており、カードユニット20とシステムコンピュータ50との間における通信を司るものである。玉貸通信部21bは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。
制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部22は貸与処理手段の一例であって、前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものであり、具体的には、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作を受け付けたときに、封入カード4に記録された入金残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、入金残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行い、入金残額<玉貸設定金額であれば該入金残額に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行う。
また貸与処理手段として機能する制御部22は、前記記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零でない記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものであり、具体的には、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作を受け付けたときに、精算カード5に記録されたカード残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行い、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行う。
なおパチンコ玉の払出を指示された払出制御基板12は該パチンコ玉の払出を玉払出装置13に対して指示し、これにより玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されてパチンコ玉が貸与される。
また制御部22は減算処理手段の一例であって、前記貸与処理手段(制御部22)により遊技媒体(パチンコ玉)の貸与に使用される有価価値の大きさ(使用金額)を前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)から減算するための減算処理を行うものであり、具体的には、前記玉貸処理が行われたときに、入金残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額を使用金額として封入カード4に記録された入金残額から減算する処理を行い、入金残額<玉貸設定金額であれば該入金残額を使用金額として封入カード4に記録された入金残額から減算する処理を行う(即ち入金残額が零になる)。
また減算処理手段として機能する制御部22は、前記貸与処理手段(制御部22)により遊技媒体(パチンコ玉)の貸与に使用される有価価値の大きさ(使用金額)を前記記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)から減算するための減算処理を行うものであり、具体的には、前記玉貸処理が行われたときに、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額を使用金額として精算カード5に記録されたカード残額から減算する処理を行い、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額を使用金額として精算カード5に記録されたカード残額から減算する処理を行う(即ちカード残額が零になる)。
さらに制御部22は判定手段の一例であって、前記記録媒体(精算カード5)を遊技用装置外部から受け付けたときに、前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零であるか否かを判定する。判定手段として機能する制御部22は、前記返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)により返却操作を受け付けたときに、後述する留保手段により記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部に留保されているか否かを判定すると共に、前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零であるか否かを判定する。
また、制御部22は、貨幣がカードユニット20に入金されたときに、精算カードR/W26にカード残額無しの精算カード5が留保されているか否かを判定する。さらに、制御部22は、精算カード5を受け付けたときに、該受け付けた精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されているか否かを判定する。
紙幣識別機23は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、入金残額及びカード残額が零である状態で、紙幣挿入口23aから前記4種類の紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2を識別する識別機である。なお紙幣識別機23により受け付けられた紙幣2は、紙幣通路23bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機24も貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、入金残額及びカード残額が零である状態で、硬貨挿入口24aから前記2種類の硬貨3を受け付けて、硬貨通路24bを通じて搬送された硬貨3を識別する識別機である。なお硬貨識別機24により受け付けられた硬貨3も、硬貨通路24cを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン24eは、硬貨通路24bや硬貨識別機24において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン24eが操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fに戻る。
封入カードR/W25は、該封入カードR/W25の内部に封入されている封入カード4に対して入金ID及び入金残額を記録する(書き込む)と共に、該封入カード4に記録された入金残額を読み取るものであり、ここでは前記ICカードである封入カード4に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カードR/W25の内部に封入されている封入カード4は、封入カード確認窓25aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
精算カードR/W26は、精算カード挿入口26aから精算カード5を受け付けて、該受け付けた精算カード5に対して入金ID及びカード残額を記録する(書き込む)と共に、該精算カード5に記録された入金ID及びカード残額を読み取るものであり、ここでは前記ICカードである精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。
この精算カードR/W26は留保手段の一例であって、前記受け付けている記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が前記減算処理手段(制御部22)による減算処理後に零になったときに、該受け付けている記録媒体を遊技用装置内部に留保するものであり、具体的には、該受け付けている精算カード5のカード残額が零になっても、該精算カード5を精算カード挿入口26aから排出せずに、精算カードR/W26の内部に留保(保持)しておく。
また精算カードR/W26は有価価値特定処理手段の一例であって、前記記録媒体(精算カード5)を遊技用装置外部から受け付け、前記判定手段(制御部22)によって前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、前記受け付けた記録媒体の記録情報(入金ID及びカード残額)から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を遊技者に返却するものである。具体的には、該特定可能とする処理として、判定手段である制御部22により受け付けた精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されているか否かが判定され、該受け付けた精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されていないと判定されたことを条件として、封入カード4に記録された入金IDを記録すると共に、封入カード4に記録された入金残額をカード残額として記録する。
また有価価値特定処理手段として機能する精算カードR/W26は、前記返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)により返却操作を受け付け、前記判定手段(制御部22)によって前記留保手段(精算カードR/W26)により記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部に留保されており、かつ前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、該留保されている記録媒体の記録情報から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を遊技者に返却するものであり、具体的には、該特定可能とする処理として、前記留保されている精算カード5(入金IDが記録されているもの)に、封入カード4に記録された入金残額をカード残額として記録する。
精算カード回収部26bは、前記記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零である記録媒体(精算カード5)を前記留保手段(精算カードR/W26)によって遊技用装置内部に留保している状態で、該留保している記録媒体とは別の記録媒体を受け付けたときに、前記留保手段による留保を解除して該留保していた記録媒体を回収するものであり、具体的には、精算カードR/W26がカード残額無しの精算カード5を留保している状態で別の精算カード5を受け付けたときに、該精算カードR/W26が留保を解除して該留保していた精算カード5をカードユニット20の背面方向に搬送して、該留保していた精算カード5を精算カード回収部26bの内部に回収(収納)する。この精算カード回収部26bは、複数枚の精算カード5を回収可能である。
多機能ランプ27は、予め定められた複数の色のうちのいずれかの色で点灯又は点滅することによってカードユニット20の状態を報知するランプである。この多機能ランプ27は挿入指示報知手段の一例であって、精算カード返却ボタン16により返却操作が受け付けられたときに、前記判定手段(制御部22)により前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、精算カード5の挿入を促す報知を行うものであり、具体的には緑色で点滅することによって該報知を行う。なお、該報知(緑色で点滅)の開始から所定時間(例えば10秒)内に前記記録媒体(精算カード5)が挿入されなかったときには、挿入指示報知手段である多機能ランプ27は報知の態様を変化させる。具体的には緑色の点滅から赤色の点滅に発光態様を変化させる。
また多機能ランプ27は留保報知手段の一例であって、前記記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零である記録媒体(精算カード5)を前記留保手段(精算カードR/W26)によって遊技用装置内部に留保している旨を報知するものであり、具体的には、黄色に点灯することによって該報知を行う。
システムコンピュータ50は管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように接続される通信部51,制御部52,及びハードディスク53等を備えている。
通信部51は、前述の如くカードユニット20のシステムコンピュータ用通信部21aと通信可能に接続されている。制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、システムコンピュータ50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部52は、カードユニット20から前記入金された金額を特定可能な情報が送信されてきたときに、該入金された金額を特定可能な入金IDを生成するものである。ハードディスク53は、図3に示すように、前記生成した入金IDと対応付けて、カードユニット20から送信されてきた入金金額を残額として記憶するものである。
以上に説明したカードユニット20を含む遊技用システム1の作用について説明する。まず図3を参照して、精算カード5が留保されていない状態におけるカードユニット20の作用について説明する。まずカードユニット20において、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣2又は硬貨3が受け付けられて入金(ここでは10000円)がされると(S11)、制御部22により精算カードR/W26にカード残額無しの精算カード5が留保されているか否かを判定する。ここで残額無しの精算カード5が留保されていないと判定した場合、該入金された金額を入金残額として封入カード4に記録して(S12)、該入金残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、前記入金された金額を特定可能な情報をカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S13)。
次に該入金された金額を特定可能な情報を受信したシステムコンピュータ50においては、該入金された金額を特定可能な入金IDを制御部52により生成して(S14)、該生成した入金IDと対応付けて前記入金された金額を残額としてハードディスク53に記憶し(S15)、前記生成した入金IDをシステムコンピュータ50から送信元のカードユニット20に対して送信する(S16)。そして該生成した入金IDを受信したカードユニット20においては、該受信した入金IDを封入カード4に記録する(S17)。
次にカードユニット20において、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられると(S21)、入金残額を使用した前記玉貸処理を貸与処理手段である制御部22によって行い、封入カード4に記録された入金残額からパチンコ玉の貸与に使用される使用金額(ここでは500円)を減算する減算処理を減算処理手段である制御部22により行って(S22)、残度数表示器14に表示された残度数から使用金額に相当する度数を減算し、入金IDと使用金額を特定可能な情報とをカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S23)。そして該入金IDと使用金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額から該受信した使用金額を減算する(S24)。
次にカードユニット20において、精算カードR/W26によりカード残額無しの精算カード5(遊技者が遊技を終了するタイミングで遊技場の店員から入手したもの,又は遊技者が遊技を終了する前の任意のタイミングで遊技場の店員から入手したもの)が受け付けられると(S31)、封入カード4に記録された入金残額が零であるか否かを判定手段である制御部22によって判定し、該入金残額が零でないと判定されたことを条件として、封入カード4に記録された入金IDと入金残額とを精算カード5に記録し(S32)、封入カード4の記録内容を消去すると共に残度数表示器14に表示されている残度数を零クリアして、カード残額有りの精算カード5を精算カード挿入口26aから排出して遊技者に返却する(S33)。
このように、パチンコ玉の貸与に使用されなかった入金残額を遊技者に対して返却するにあたり、遊技用装置外部から挿入された精算カード5を受け付けて、該受け付けた精算カード5の記録情報(ここでは入金ID及びカード残額)から前記入金残額に相当するカード残額を特定可能とするための処理(ここでは精算カード5に対する入金ID及びカード残額の記録)を行うため、該精算カード5をカードユニット20に供給するための搬送装置を遊技島に設ける必要がないことから、該搬送装置を導入するコストを不要にできる共に遊技島の設備の複雑化を防止できる。
遊技者が、上記のようにしてカードユニット20から排出されたカード残額有りの精算カード5を、システムコンピュータ50と通信接続された図示しない精算装置に挿入すると、該精算装置によって精算カード5に記録された入金IDとカード残額が読み取られ、該読み取られた入金IDとカード残額がシステムコンピュータ50に送信される。システムコンピュータ50においては、受信した入金IDとカード残額に基づいて、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶している残額と、受信したカード残額を照合し、受信したカード残額≦ハードディスク53に記憶している残額であれば、精算を許可する旨を示す情報を精算装置に送信し、該精算を許可する旨を示す情報を受信した精算装置が、前記読み取ったカード残額に相当する金額の貨幣を遊技者に払い出す。
次にカードユニット20において、精算カードR/W26によりカード残額有りの精算カード5(ここでは入金IDがN00002でカード残額が500円のもの)が受け付けられると(S41)、該精算カード5に記録された入金ID及びカード残額を精算カードR/W26により読み取り、該読み取った入金IDとカード残額を特定可能な情報とをカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S42)。
次に該入金IDとカード残額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDに基づいて、該受信したカード残額と前記ハードディスク53に記憶されている残額とを照合し(S43)、照合OK(ここではカード残額≦ハードディスク53に記憶されている残額)であることを条件として、照合OKを示す情報をシステムコンピュータ50から送信元のカードユニット20に対して送信する(S44)。そして該照合OKを示す情報を受信したカードユニット20においては、玉貸操作を受付可能な状態となり(S45)、前記読み取ったカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示する。なお、照合OKであって、カード残額<ハードディスク53に記憶されている残額であるときには、ハードディスク53に記憶されている残額がカード残額に書き換えられ(即ち小さい方の残額に書き換えられ)、カード残額=ハードディスク53に記憶されている残額となる。
次にカードユニット20において、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられると(S51)、カード残額を使用した前記玉貸処理を貸与処理手段である制御部22によって行い、精算カード5に記録されたカード残額からパチンコ玉の貸与に使用される使用金額(ここでは500円)を減算する前記減算処理を減算処理手段である制御部22により行って(S52)、残度数表示器14に表示された残度数から使用金額に相当する度数を減算し、入金IDと使用金額を特定可能な情報とをカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S53)。そして該入金IDと使用金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額から該受信した使用金額を減算する(S54)。
ここでカードユニット20において、精算カードR/W26により受け付けている精算カード5に記録されたカード残額が減算処理手段である制御部22による減算処理後に零になると、該受け付けている精算カード5を遊技用装置内部に留保する(S55)。このとき精算カード5を留保している旨を示す報知(ここでは多機能ランプ27が黄で点灯)が開始される(S56)。なお、精算カード5に記録されたカード残額が零でない状態で精算カード返却ボタン16が操作されたときには、精算カード5が精算カード挿入口26aから排出される。
ここで、図3に示すように、精算カード返却ボタン16が操作された場合(S30)には、カード残額無しの精算カード5が留保されているか否かが判定手段である制御部22により判定される。該判定によりカード残額無しの精算カード5が留保されていないと判定された場合、封入カード4に記憶された入金残額が零であるか否かが判定手段である制御部22により判定され、該判定によって入金残額が零でないと判定されたことを条件として、制御部22は、図4に示す返却操作プログラムの実行を開始する(S30a)。まず最初に、制御部22が、上記判定に基づいて多機能ランプ27を緑色で点滅させる(S30b)。従って、カード残額が零でない状態で返却操作が受け付けられたことに基づいて、精算カード5の挿入を促すために、多機能ランプ27が緑色で点滅するので、精算カード5の挿入が必要である旨を遊技者や遊技場の店員に認識させ、精算カード返却ボタン16を操作した遊技者が、カード残額が記録された精算カード5の返却が行われずに困惑することを防止することができる。
続けて制御部22は、精算カード5が受付されたか否か(精算カードR/W26が精算カード5を受け付けたことを検知したか否か)を判定する(S30c)。S30cで精算カード5が受付されたと判定したときには、多機能ランプ27の点滅を終了させ(S30d)、続けて受け付けた精算カード5に残額が有るか否かを判定する(S30e)。ここで精算カード5にカード残額が有ると判定したときには、制御部22が該受け付けた残額有りの精算カード5を精算カード挿入口26aから排出してS30c(精算カード5の受付判定)に戻る。一方、受け付けた精算カード5にカード残額が無いと判定したときには、前述したS32〜S33と同様の処理が行われて返却操作プログラムが終了する。
S30cに戻り、精算カード5が受付されていないと判定したときには、制御部22は玉貸ボタン15が操作されたか否か(玉貸ボタン15が操作されたことを検知したか否か)を判定する(S30f)。ここで玉貸ボタン15が操作されたと判定したときには、多機能ランプ27の点滅を終了させ(S30g)、返却操作プログラムが終了する(S30h)。この返却操作プログラムが終了した後に再度、玉貸ボタン15が操作されると(S21)、前述したようにS22〜S24の処理に基づいて玉貸処理が行われる。即ち返却操作プログラムの実行中は、精算カード返却ボタン16を操作してもカード残額が記録された精算カード5の返却が行われないことに困惑した遊技者が誤って玉貸ボタン15を操作した場合に、遊技者の意図に反して玉貸処理が行われることが防止される。
ここで、制御部22が、S30cにおいて精算カード5が受付されていないと判定し、S30fにおいて玉貸ボタン15が操作されたと判定したときに、多機能ランプ27の点滅を終了させ(S30g)、返却操作プログラムを終了(S30h)させた後に、玉貸ボタン15が再度操作されること無く、自動的にS22〜S24の処理に基づいて玉貸処理が行われるようにしてもよい。即ちこの処理は、多機能ランプ27により精算カード5の挿入を促す報知を行っている状態で玉貸ボタン15が操作されたことに基づいて、該多機能ランプ27による報知を終了すると共に、貸与処理を行うものである。これによれば、精算カード返却ボタン16を操作してもカード残額が記録された精算カード5の返却が行われないときに遊技者が玉貸ボタン15を操作した場合、遊技者に面倒な再操作等の手間をかけることなく貸与処理を行うことができる。なお、上記2種類の玉貸処理方法は、遊技場側でいずれか一方を選択可能であって、例えば客層やホールの運用方針等に応じて玉貸処理方法を選択すると良い。
S30fに戻り、玉貸ボタン15が操作されていないと判定されたときには、多機能ランプ27が赤で点滅しているか否かを判定する(S30i)。ここで、多機能ランプ27が赤で点滅していると判定したときには、S30cに戻る。一方、多機能ランプ27が赤で点滅していないと判定したときには、多機能ランプ27が緑で点滅を開始(S30b)してから所定時間(例えば10秒)経過したか否かを判定する(S30j)。ここで、所定時間(ここでは10秒)経過していると判定したときには、緑で点滅している多機能ランプ27を赤で点滅させ(S30k)、S30cに戻る。一方、所定時間(ここでは10秒)経過していないと判定したときには、S30cに戻る。このように、精算カード5の挿入を促す報知を開始してから所定時間(ここでは10秒)内に精算カード5が挿入されなかったときに、報知の態様を変化させるので、遊技場の店員が、早急に対応する必要のあるカードユニット20(入金残額の返却には、精算カード5の挿入が必要であることを知らない遊技者が存在する可能性の高いカードユニット20)を確認することができる。
次に図5を参照して、精算カード5(ここでは入金IDがN00002でカード残額が0円のもの)が留保されている状態(この状態では前述したS11において制御部22により残額無しの精算カードR/W26に精算カード5が留保されていると判定される)におけるカードユニット20の作用について説明する。このとき、前述したようにカードユニット20において、カード残額無しの精算カード5を留保している旨を、多機能ランプ27を黄色点灯することにより報知している状態である(S56)。これによれば、カード残額無しの精算カード5を挿入しなくても入金残額の返却が可能な状態であることを遊技者に対して確実に認識させることができるので、遊技者が無駄に精算カード5の発行を受けることが防止できる。
次にカードユニット20において、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣2又は硬貨3が受け付けられて入金(ここでは10000円)がされると(S61)、制御部22により精算カードR/W26にカード残額無しの精算カード5が留保されているか否かを判定する。ここではカード残額無しの精算カード5が留保されていると判定されるので、精算カード5に記録された入金IDを封入カード4に記録すると共に該入金された金額を入金残額として封入カード4に記録して(S62)、該入金残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、入金IDと前記入金された金額を特定可能な情報とをカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S63)。そして入金IDと該入金された金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けて前記入金された金額を残額としてハードディスク53に記憶する(S64)。
次にカードユニット20において、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられると(S71)、入金残額を使用した前記玉貸処理を貸与処理手段である制御部22によって行い、封入カード4に記録された入金残額からパチンコ玉の貸与に使用される使用金額(ここでは500円)を減算する減算処理を減算処理手段である制御部22により行って(S72)、残度数表示器14に表示された残度数から使用金額に相当する度数を減算し、入金IDと使用金額を特定可能な情報とをカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信する(S73)。そして該入金IDと使用金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額から該受信した使用金額を減算する(S74)。
次にカードユニット20において、精算カード返却ボタン16が操作されて返却操作が受け付けられると(S81)、精算カードR/W26により精算カード5が遊技用装置内部に留保されているか否か,及び封入カード4に記録された入金残額が零であるか否かを判定手段である制御部22によって判定し、該精算カード5が遊技用装置内部に留保されており、かつ入金残額が零でないと判定されたことを条件として、封入カード4に記録された入金IDと入金残額とを精算カード5に記録し(S82)、封入カード4の記録内容を消去すると共に残度数表示器14に表示されている残度数を零クリアして、カード残額有りの精算カード5を精算カード挿入口26aから排出して遊技者に返却する(S83)。
このように、カード残額が零である精算カード5を遊技用装置内部に留保して、該留保されている精算カード5の記録情報(ここでは入金ID及びカード残額)から前記カード残額を特定可能とするための処理(ここでは精算カード5に対する入金ID及びカード残額の記録)を行うため、遊技場の店員によるカード残額が零である精算カード5の発行作業を軽減できると共に、前記カード残額を遊技者に対して短時間で返却できる。さらにカード残額が零となった精算カード5を遊技用装置内部に留保するので、遊技場の店員や遊技者がカード残額が零となった精算カード5を処理する手間が軽減されると共に、カード残額が零となった精算カード5が捨てられることによるコストの増大を防止できる。
なお精算カードR/W26がカード残額無しの精算カード5を留保している状態で別の精算カード5を受け付けたときには、該精算カードR/W26が留保を解除して該留保していた精算カード5をカードユニット20の背面方向に搬送して、該留保していた精算カード5を精算カード回収部26bの内部に回収する。これによれば、留保していた精算カード5が回収されるので、新たな精算カード5を挿入しようとする遊技者が該留保している精算カード5を返却させる手間が省ける。
[2.第2実施形態に係るカードユニット20’]
第2実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20’は、図1に示すように、第1実施形態と同様のシステムコンピュータ50と通信可能に接続されており、該システムコンピュータ50と複数のカードユニット20’とで、遊技用システム1’が構成されている。このカードユニット20’では、第1実施形態と同様の紙幣2,硬貨3,封入カード4,及び精算カード5が使用される。ただしカードユニット20’では、カード残額無しの精算カード5が留保されている状態において、入金残額が封入カード4に記録される第1実施形態と異なり、後述する図5に示すように、カード残額無しの精算カード5が留保されている状態において、入金残額が精算カード5に記録される。
第2実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20’は、図1に示すように、第1実施形態と同様のシステムコンピュータ50と通信可能に接続されており、該システムコンピュータ50と複数のカードユニット20’とで、遊技用システム1’が構成されている。このカードユニット20’では、第1実施形態と同様の紙幣2,硬貨3,封入カード4,及び精算カード5が使用される。ただしカードユニット20’では、カード残額無しの精算カード5が留保されている状態において、入金残額が封入カード4に記録される第1実施形態と異なり、後述する図5に示すように、カード残額無しの精算カード5が留保されている状態において、入金残額が精算カード5に記録される。
カードユニット20’は遊技用装置の一例であって、図1及び図2に示すように、第1実施形態と同様のパチンコ機10に対応して設けられている。このカードユニット20’は、第1実施形態に係るカードユニット20と比較して、制御部22に代えて制御部22’を有する点,及び精算カードR/W26に代えて精算カードR/W26’を有する点のみが異なり、その他の点は同様である。
制御部22’は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20’に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22’は、第1実施形態に係る制御部22と同様に、減算処理手段及び判定手段として機能するものである。
また、制御部22’は、第1実施形態に係る制御部22と同様に、貨幣がカードユニット20’に入金されたときに、精算カードR/W26’にカード残額無しの精算カード5が留保されているか否かを判定する。さらに、制御部22’は、精算カード5を受け付けたときに、該受け付けた精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されているか否かを判定する。
また制御部22’は貸与処理手段の一例であって、第1実施形態に係る制御部22と同様に、前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものであり、かつ前記記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零でない記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものである。
さらに貸与処理手段の一例として機能する制御部22’は、第1実施形態に係る制御部22とは異なり、後述する留保手段(精算カードR/W26’)により留保されている記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID及びカード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものである。
精算カードR/W26’は、精算カード挿入口26aから精算カード5を受け付けて、該受け付けた精算カード5に対して入金ID及びカード残額を記録する(書き込む)と共に、該精算カード5に記録された入金ID及びカード残額を読み取るものであり、ここでは前記ICカードである精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。この精算カードR/W26’は、第1実施形態に係る精算カードR/W26と同様に、留保手段として機能するものである。
また精算カードR/W26’は有価価値特定処理手段の一例であって、第1実施形態に係る精算カードR/W26と同様に、前記記録媒体(精算カード5)を遊技用装置外部から受け付け、前記判定手段(制御部22)によって前記記憶手段(封入カード4)に記憶された有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、前記受け付けた記録媒体の記録情報(入金ID及びカード残額)から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を遊技者に返却するものであり、具体的には、該特定可能とする処理として、前記受け付けた精算カード5(入金ID及びカード残額が記録されていないもの)に、封入カード4に記録された入金IDを記録すると共に、封入カード4に記録された入金残額をカード残額として記録する。
この有価価値特定処理手段として機能する精算カードR/W26’は、第1実施形態に係る精算カードR/W26とは異なり、前記留保手段(精算カードR/W26’)により前記記録媒体(精算カード5)が留保されている状態で、前記貨幣受付手段(紙幣識別機23又は硬貨識別機24)により貨幣(紙幣2又は硬貨3)を受け付けたときに、該留保されている記録媒体の記録情報(入金ID及びカード残額)から該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行うものであり、具体的には、該特定可能とする処理として、前記留保されている精算カード5(カード残額が記録されていないもの)に、入金された金額をカード残額として記録する。なお留保されている精算カード5は、返却操作受付手段(精算カード返却ボタン16)が操作されて返却操作が受け付けられたときに、精算カードR/W26’から排出されて遊技者に返却される。
以上に説明したカードユニット20’を含む遊技用システム1’の作用について説明する。まず精算カード5が留保されていない状態におけるカードユニット20’の作用は、図3及び図4に示すように、第1実施形態と同様である。
次に図6を参照して、精算カード5(ここでは入金IDがN00002でカード残額が0円のもの)が留保されている状態におけるカードユニット20’の作用について説明する。このとき、第1実施形態と同様に、カードユニット20’において、カード残額無しの精算カード5を留保している旨を、多機能ランプ27を黄色点灯することにより報知している状態である(図3のS56)。これによれば、カード残額無しの精算カード5を挿入しなくても入金残額の返却が可能な状態であることを遊技者に対して確実に認識させることができるので、遊技者が無駄に精算カード5の発行を受けることが防止できる。
次にカードユニット20’において、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣2又は硬貨3が受け付けられて入金(ここでは10000円)がされると(S61’)、制御部22’により精算カードR/W26’にカード残額無しの精算カード5が留保されているか否かを判定する。ここではカード残額無しの精算カード5が留保されていると判定されるので、該入金された金額をカード残額として精算カード5に記録して(S62’)、該カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、入金IDと前記入金された金額を特定可能な情報とをカードユニット20’からシステムコンピュータ50に対して送信する(S63’)。そして入金IDと該入金された金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けて前記入金された金額を残額としてハードディスク53に記憶する(S64’)。
次にカードユニット20’において、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられると(S71’)、カード残額を使用した前記玉貸処理を貸与処理手段である制御部22’によって行い、精算カード5に記録されたカード残額からパチンコ玉の貸与に使用される使用金額(ここでは500円)を減算する減算処理を減算処理手段である制御部22’により行って(S72’)、残度数表示器14に表示された残度数から使用金額に相当する度数を減算し、入金IDと使用金額を特定可能な情報とをカードユニット20’からシステムコンピュータ50に対して送信する(S73’)。そして該入金IDと使用金額を特定可能な情報とを受信したシステムコンピュータ50においては、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額から該受信した使用金額を減算する(S74’)。
次にカードユニット20’において、精算カード返却ボタン16が操作されて返却操作が受け付けられると(S81’)、残度数表示器14に表示されている残度数を零クリアして、精算カードR/W26’に留保しているカード残額有りの精算カード5を精算カード挿入口26aから排出して遊技者に返却する(S82’)。
このように、カード残額が零である精算カード5を遊技用装置内部に留保して、該留保されている精算カード5の記録情報(ここでは入金ID及びカード残額)から貨幣受付手段により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能とするための処理(ここでは精算カード5に対するカード残額の記録)を行い、該精算カード5を返却可能であるため、遊技場の店員によるカード残額が零である精算カード5の発行作業を軽減できると共に、前記カード残額を遊技者に対して短時間で返却できる。さらにカード残額が零となった精算カード5を遊技用装置内部に留保するので、遊技場の店員や遊技者がカード残額が零となった精算カード5を処理する手間が軽減されると共に、カード残額が零となった精算カード5が捨てられることによるコストの増大を防止できる。
なお精算カードR/W26’がカード残額無しの精算カード5を留保している状態で別の精算カード5を受け付けたときには、第1実施形態と同様に、該精算カードR/W26’が留保を解除して該留保していた精算カード5をカードユニット20’の背面方向に搬送して、該留保していた精算カード5を精算カード回収部26bの内部に回収する。これによれば、留保していた精算カード5が回収されるので、新たな精算カード5を挿入しようとする遊技者が該留保している精算カード5を返却させる手間が省ける。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図7(a)に示すように、記憶手段である封入カード4に入金ID及び入金残額が記録され、記録媒体である精算カード5に入金ID及びカード残額が記録され、システムコンピュータ50のハードディスク53に入金ID及び残額が記憶される例について説明したが、これらの記録内容・記憶内容は、図7(b)〜(f)に示す変形例1〜5であっても良い。ただし記録内容・記憶内容は、変形例1〜5に示すものには限られず、各変形例を適宜組み合わせたものでも良い。
まず図7(b)に示す変形例1のように、封入カード4に代えて制御部22,22’のRAMを記憶手段とし、該記憶手段である制御部22,22’のRAMに入金ID及び入金残額が記録され、記録媒体である精算カード5に入金ID及びカード残額が記録され、システムコンピュータ50のハードディスク53に入金ID及び残額が記憶されるようにしても良い。この場合には、遊技用装置(カードユニット20,20’)に、封入カード4及び封入カードR/W25を設ける必要がなくなる。
また図7(c)に示す変形例2のように、記憶手段である封入カード4に入金ID及び入金残額が記録され、記録媒体である精算カード5に前記記録情報として入金IDのみが記録され(即ちカード残額が記録されず)、システムコンピュータ50のハードディスク53に入金ID及び残額が記憶されるようにしても良い。この場合には、精算カードR/W26,26’により精算カード5から読み取られた入金IDがカードユニット20からシステムコンピュータ50に対して送信され、該入金IDを受信したシステムコンピュータ50において、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額が特定される。なお、封入カード4に記録されるのは入金IDだけでも良く、この場合にも、精算カードR/W26,26’により精算カード5から読み取られた入金IDがカードユニット20,20’からシステムコンピュータ50に対して送信され、該入金IDを受信したシステムコンピュータ50において、該受信した入金IDと対応付けてハードディスク53に記憶されている残額が特定される。
また図7(d)に示す変形例3のように、記憶手段である封入カード4に該封入カード4を個々に特定可能な情報である封入カードID及び入金残額が記録され、記録媒体である精算カード5に前記記録情報として該精算カード5を個々に特定可能な情報である精算カードID及びカード残額が記録され、システムコンピュータ50のハードディスク53に封入カードID及び入金残額と精算カードID及びカード残額とが記憶されるようにしても良い。即ち入金されたときに生成される入金IDではなく、封入カード4に予め記録されている封入カードIDや、精算カード5に予め記録されている精算カードIDと対応付けて、残額を管理するようにしても良い。この場合には、システムコンピュータ50の制御部52により入金IDを生成する必要がなくなる。なお、封入カード4に記録されるのは封入カードIDだけでも良く、精算カード5に記録されるのは精算カードIDだけでも良い。この場合にも、封入カードR/W25により封入カード4から読み取られた封入カードIDや精算カードR/W26,26’により精算カード5から読み取られた精算カードIDがカードユニット20,20’からシステムコンピュータ50に対して送信され、該封入カードIDや精算カードIDを受信したシステムコンピュータ50において、該受信した封入カードIDと対応付けてハードディスク53に記憶されている入金残額や、該受信した精算カードIDと対応付けてハードディスク53に記憶されているカード残額が特定される。
また図7(e)に示す変形例4のように、封入カード4に代えて制御部22,22’のRAMを記憶手段とし、該記憶手段である制御部22,22’のRAMに遊技用装置(カードユニット20,20’)を個々に特定可能な情報であるユニットID及び入金残額が記録され、記録媒体である精算カード5に前記記録情報として該精算カード5を個々に特定可能な情報である精算カードID及びカード残額が記録され、システムコンピュータ50のハードディスク53にユニットID及び入金残額と精算カードID及びカード残額とが記憶されるようにしても良い。即ち入金されたときに生成される入金IDではなく、遊技用装置を個々に特定可能なユニットIDや、精算カード5に予め記録されている精算カードIDと対応付けて、残額を管理するようにしても良い。この場合には、遊技用装置(カードユニット20,20’)に、封入カード4及び封入カードR/W25を設ける必要がなくなると共に、システムコンピュータ50の制御部52により入金IDを生成する必要がなくなる。
また図7(f)に示す変形例5のように、封入カード4に入金残額のみが記録され(即ち各種のIDが記録されず)、記録媒体である精算カード5に前記記録情報としてカード残額のみが記録される(即ち各種のIDが記録されない)ようにしても良い。即ち残額をID管理しないようにしても良い。これによれば、システムコンピュータ50を設ける必要がなくなる。
上記の実施形態では、図5及び図6に示すように、貨幣が入金されたとき(S61,61’)に、カード残額が零である精算カード5を留保している状態において、該留保している精算カード5に入金IDが記録されており(即ち該精算カード5のカード残額が零となる前に記録されていた入金IDがそのまま残っており)、該記録されている入金IDと対応付けて入金された貨幣の金額に対応する入金残額が記録される(S62,S62’)例について説明したが、これに限らず、精算カード5に記録されている入金IDは該精算カード5に記録されているカード残額が零となった時点で消去しておき、貨幣が入金される毎に新規の入金IDが生成されても良い。例えば、第1実施形態のカードユニット20において、貨幣が入金されたとき(S61)に、カード残額が零である精算カード5を留保している状態(図5)であっても図3のS12〜S17に示したようにして新規の入金IDがシステムコンピュータ50により生成されて封入カード4に該新規生成された入金IDが記録され、図5のS71〜S83に示した処理を可能としても良い。また、第2実施形態のカードユニット20’において、貨幣が入金されたときに、カード残額が零である精算カード5を留保している状態(図6)であっても図3のS12〜S17に示したようにして新規の入金IDが生成されて精算カード5に該新規生成された入金IDが記録され、図6のS71’〜S82’に示した処理を可能としても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、本発明に係る遊技用装置がカードユニット20,20’である例について説明したが、これに限らず、本発明に係る遊技用装置は、カードユニット20,20’とシステムコンピュータ50とからなる遊技用システム1,1’であっても良い。この場合には、前述の如くカードユニット20,20’に設けられている各構成要素のうち、少なくとも貨幣受付手段,貸与処理手段,及び有価価値特定処理手段が遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置内部に設けられていれば良く、記憶手段,減算処理手段,及び判定手段の一部又は全部は、システムコンピュータ50に設けるようにしても良い。例えば、封入カード4及び精算カード5に入金IDのみが記録される場合には、上記記憶手段,減算手段,及び判定手段をシステムコンピュータ50側に設け、上記カードユニット20,20’が備える貨幣受付手段,貸与処理手段,及び有価価値特定処理手段と併せて、システムコンピュータ50及びカードユニット20,20’が遊技用装置として機能する。
上記の実施形態では、挿入指示報知手段及び留保指示報知手段が、カードユニット20,20’に設けられた多機能ランプ27である例について説明したが、これに限らず、挿入指示報知手段及び留保指示報知手段は、パチンコ10の上部に備えられた呼出ランプ装置でも良い。即ち、挿入指示報知手段は、カードユニット20の本体部に設けられる必要は無く、カードユニット20,20’と接続され、特定のパチンコ機10に対応する遊技用装置に精算カード5の挿入を促す報知や、精算カード5を留保している旨の報知が可能なものであれば良い。このとき、本発明に係る遊技用装置はカードユニット20,20’及び呼出ランプ装置からなる遊技用システムである。
上記の実施形態では、挿入指示報知手段である多機能ランプ27が所定の色(緑又は赤)で点滅することによって、精算カード5の挿入を促す報知を行い、留保報知手段である多機能ランプ27が所定の色(黄)で点灯することによって、精算カード5を留保している旨の報知を行う例について説明したが、これに限らず、点滅や点灯、発光色は任意であり、遊技者や遊技場の店員が認識可能な態様であれば良い。
また、挿入指示報知手段及び留保指示報知手段は、所定の発光態様で発光することにより前記報知を行うもので無くても良く、例えば、精算カード返却ボタン16の振動や、カードユニット20,20’又はパチンコ機10に設けられたスピーカからの音声により前記報知を行うものであっても良い。さらに上記の実施形態では、挿入指示報知手段や留保報知手段が多機能ランプ27である例について説明したが、これに限らず、挿入指示報知手段や留保報知手段は、残額無しの精算カード5を留保手段(精算カードR/W26,26’)によって遊技用装置内部に留保している旨を文字情報にて表示する液晶表示器等でも良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、紙幣識別機23にて受付可能な紙幣2の種類が1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な紙幣2の種類は、該4種類のうちの任意の1種類又は2種類以上でも良い。同様に、上記の実施形態では、硬貨識別機24にて受付可能な硬貨3の種類が100円硬貨,及び500円硬貨の2種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な硬貨3の種類は、該2種類のうちの任意の1種類でも良い。なお貨幣として紙幣2及び硬貨3の双方を受け付けるものには限られず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを受け付けるものでも良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2,硬貨3)が遊技用装置(カードユニット20,20’)外部に排出されて、紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)において、有体物である貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データや、クレジットカードから特定される与信金額や、デビットカードから特定される預金金額等)を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、封入カード4が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該封入カード4は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。
上記の実施形態では、記録媒体(精算カード5)が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また記録媒体の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、記録媒体を貸与するための貸与処理が、パチンコ玉を貸与する玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該貸与処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、遊技用装置(カードユニット20、20’)と遊技機(パチンコ機10)との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該遊技機に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、残度数表示器14,貸与処理操作手段である玉貸ボタン15,及び返却操作受付手段である精算カード返却ボタン16が遊技機(パチンコ機10)に設けられ、遊技用装置(カードユニット20,20’)と接続されている例について説明したが、これに限らず、これら残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び精算カード返却ボタン16の一部又は全部を遊技用装置に設けるようにしても良い。
上記の実施形態では、入金残額及びカード残額が零である状態で貨幣(紙幣2及び/又は硬貨3)を受付可能である例について説明したが、これに限らず、入金残額が零でない場合や、カード残額が零でない場合にも、貨幣を受付可能としても良い。
上記の実施形態では、図2(c)に示すように、回収手段(精算カード回収部26b)が精算カードR/W26,26’の後方に設けられる例について説明したが、これに限らず、回収手段を精算カードR/W26,26’の下方に設け、精算カードR/W26,26’にて留保されていた精算カード5を下方に落下して回収するようにしても良い。
上記の実施形態では、有価価値の大きさとして金額自体が記憶・管理されている例について説明したが、これに限らず、該有価価値の大きさとして、該金額が所定の比率で換算された残度数や点数等が記憶・管理されるようにしても良い。
2…紙幣
3…硬貨
4…封入カード
5…精算カード
10…パチンコ機
15…玉貸ボタン
16…精算カード返却ボタン
20…カードユニット
22…制御部
23…紙幣識別機
24…硬貨識別機
26…精算カードR/W
26b…精算カード回収部
27…多機能ランプ
3…硬貨
4…封入カード
5…精算カード
10…パチンコ機
15…玉貸ボタン
16…精算カード返却ボタン
20…カードユニット
22…制御部
23…紙幣識別機
24…硬貨識別機
26…精算カードR/W
26b…精算カード回収部
27…多機能ランプ
Claims (7)
- 遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付ける貨幣受付手段と、
該貨幣受付手段により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行う貸与処理手段と、
該貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用される有価価値の大きさを前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさから減算するための減算処理を行う減算処理手段と、
遊技用装置外部から挿入された記録媒体を受け付けたときに、前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零であるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段によって前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、前記受け付けた記録媒体の記録情報から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を前記遊技者に返却する有価価値特定処理手段と、を有し、
前記記録情報から特定される有価価値の大きさが零でない記録媒体を受け付けたときに、該受け付けた記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を前記貸与処理手段により行うと共に、該貸与処理手段により遊技媒体の貸与に使用される有価価値の大きさを前記記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさから減算するための減算処理を前記減算処理手段により行う遊技用装置であって、
前記遊技用装置は、
前記受け付けている記録媒体を前記遊技者に返却するための返却操作を受け付ける返却操作受付手段を有し、
該返却操作受付手段により返却操作が受け付けられたときに、前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零であるか否かを前記判定手段により判定し、
該判定手段により前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、前記記録媒体の挿入を促す報知を行う挿入指示報知手段をさらに有することを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1に記載した遊技用装置であって、
前記貸与処理手段に貸与処理を行わせるために遊技者が操作する貸与処理操作手段を有し、
前記挿入指示報知手段により前記記録媒体の挿入を促す報知を行っている状態で該貸与処理操作手段が操作されたことに基づいて、前記貸与処理手段により貸与処理を行うことなく、該挿入指示報知手段による報知を終了し、前記貸与処理操作手段が再度操作されたことに基づいて、前記貸与処理手段により前記貸与処理を行うことを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1に記載した遊技用装置であって、
前記貸与処理手段に貸与処理を行わせるために遊技者が操作する貸与処理操作手段を有し、
前記挿入指示報知手段により前記記録媒体の挿入を促す報知を行っている状態で該貸与処理操作手段が操作されたことに基づいて、該挿入指示報知手段による報知を終了すると共に、前記貸与処理手段により前記貸与処理を行うことを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記挿入指示報知手段は、前記記録媒体の挿入を促す報知を開始してから所定時間内に前記記録媒体が挿入されなかったときに、報知の態様を変化させることを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記受け付けている記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさが前記減算処理手段による減算処理後に零になったときに、該受け付けている記録媒体を遊技用装置内部に留保する留保手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記返却操作受付手段により返却操作を受け付けたときに、前記留保手段により記録媒体が遊技用装置内部に留保されているか否かを判定すると共に、前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零であるか否かを判定し、
前記有価価値特定処理手段は、該判定手段によって前記留保手段により記録媒体が遊技用装置内部に留保されており、かつ前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさが零でないと判定されたことを条件として、該留保されている記録媒体の記録情報から前記記憶手段に記憶された有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行った後、該記録媒体を前記遊技者に返却することを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記受け付けている記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさが前記減算処理手段による減算処理後に零になったときに、該受け付けている記録媒体を遊技用装置内部に留保する留保手段をさらに有し、
前記有価価値特定処理手段は、該留保手段により前記記録媒体が遊技用装置内部に留保されている状態で、前記貨幣受付手段により貨幣を受け付けたときに、該留保されている記録媒体の記録情報から該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行い、
前記貸与処理手段は、前記留保されている記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行い、
前記返却操作受付手段は、前記留保されている記録媒体を前記遊技者に返却するための返却操作を受け付けることを特徴とする遊技用装置。 - 請求項5又は6に記載した遊技用装置であって、
前記記録情報から特定される有価価値の大きさが零である記録媒体を前記留保手段によって遊技用装置内部に留保している旨を報知する留保報知手段をさらに有することを特徴とする遊技用装置。
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