JP2005110765A - 涙点プラグセット - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライアイの治療のための涙点プラグで、挿入時に涙小管の中に涙点プラグ(20)のツバ(23)が入ってしまっても、ツバ(23)を容易に引き出し、確実に正しく留置することができ、個人個人の涙点の大きさや涙小管の大きさに適合した涙点プラグセットを提供する。
【解決手段】涙点プラグ(20)の肉の中に糸(31)を通し、糸(31)の両側に太い部材(38)を取り付ける。二個の太い部材(38)のうちの一個を糸付きインサーター(33)にしてもよい。インサーターの先の部分に凸凹(35)又はネジ(34)を付け、それぞれプラグ腔面の凹凸(36)又はネジ受けに固定してもよい。個人個人に適した十分小さなツバ(23)と十分大きな先端部(21)を有する涙点プラグ(20)を多数のサイズの異なる涙点プラグの中から選択することができる。
【選択図】図44
【解決手段】涙点プラグ(20)の肉の中に糸(31)を通し、糸(31)の両側に太い部材(38)を取り付ける。二個の太い部材(38)のうちの一個を糸付きインサーター(33)にしてもよい。インサーターの先の部分に凸凹(35)又はネジ(34)を付け、それぞれプラグ腔面の凹凸(36)又はネジ受けに固定してもよい。個人個人に適した十分小さなツバ(23)と十分大きな先端部(21)を有する涙点プラグ(20)を多数のサイズの異なる涙点プラグの中から選択することができる。
【選択図】図44
Description
この発明はドライアイの治療に適した涙点プラグとそれを挿入するためのインサーターに関する。
本発明者はドライアイの治療のための、操作が簡単で患者に与える苦痛が少なく、しかも正確に素早く安全に挿入でき、従来のものに比較して効果的で、抜けにくく、装用感の良い涙点プラグなどの涙道内挿管器具を長年に渡り鋭意研究を続けてきた。例えば特開2000−70296、米国特許 No.US 6,383,192B。
図1に示すように、涙液は涙腺(14)から分泌され、角膜(15)や結膜(16)が存在する眼球表面(17)を潤した後に、涙道を通って下鼻道(18)に排出される。涙道は、上涙点(1)、下涙点(2)、上涙小管垂直部(3)、下涙小管垂直部(4)、上涙小管垂直部と水平部の境界部(5)、下涙小管垂直部と水平部の境界部(6)、上涙小管水平部(7)、下涙小管水平部(8)、総涙小管(9)、内総涙点(10)、涙嚢(11)、鼻涙管(12)からなる。鼻涙管(12)の下端(13)は下鼻道(18)に開いている。涙小管水平部(7)、(8)の内腔の形態は紡錘形である。涙小管内腔に陰圧が発生することが知られている。例えば栗橋克昭著:ダクリオロジー―臨床涙液学―.メディカル葵出版,東京,1998.参照。
涙点の開口部の大きさは0.1〜0.8mm2(平均約0.3mm2)である。例えばCarter KD et al:Size variation of the lacrimal punctum in adults.Ophthalmic Plast Reconstr Surg 4:231,1988.参照。日本人の涙点の開口部の直径は0.1〜0.5mmである。例えば鈴木志賀子:眼疾患に対する細隙灯検査法の研究、第2段,涙点に関する研究.臨床眼科10:114,1956.参照。涙小管垂直部は涙点に比較し格段に大きな腔を有する。涙点の開口部が小さくても涙小管垂直部の内腔は広い。涙点の開口部が小さくなると、それに比例して涙小管垂直部の内腔が小さくなるということはない。
涙腺(14)の機能が低下し、涙液が不足しているドライアイの患者においては、眼にとって非常に重要な涙液が涙道を通ってすぐに排出されてしまう。このような涙液の排出を抑えるために、上涙点(1)や下涙点(2)を電気凝固器などで閉鎖したり、シリコーンでできた涙点プラグ(20)を上涙点(1)や下涙点(2)につめて閉鎖したりすることが行われている。このようにして、上涙点(1)、下涙点(2)を塞ぐことにより、涙液が不足しているドライアイの患者においても、眼の結膜嚢内に涙が貯留するようになり、ドライアイの眼症状が消失することが多い。
図2に示されるように、ドライアイの治療にはツバ(23)、シャフト(22)、先端部(21)からなる涙点プラグ(20)が使用されている。ツバ(23)の中央にある孔(24)からシャフト(22)の内腔(25)や先端部(21)の内腔(26)に、盲端(27)に至るまで金属棒(インサーター)を挿入して涙点プラグ(20)を涙小管垂直部(3、4)に押し込む。涙点プラグ(20)は上涙点(1)や下涙点(2)から挿入するが、正しく挿入すると、図3に示されるように、ツバ(23)は上涙点(1)や下涙点(2)の外で涙点(1)、(2)に密着して存在し、シャフト(22)と先端部(21)は上涙小管垂直部(3)や下涙小管垂直部(4)の中に存在する。先端部(21)は涙小管垂直部の内腔を満たすように大きくなっており、涙小管の中に涙液が流入するのを阻止すると同時に、涙点プラグ(20)の安定性を保っている。ツバ(23)も涙点プラグ(20)を固定するだけでなく、涙液が涙小管の中に流入するのを阻止するのに役立っている。
従来の涙点プラグ(20)においては、ツバ(23)の直径が先端部(21)の直径と同じか、それ以上である。図4に示される一群の涙点プラグ(20)は代表的なもので、現在、イーグルビジョン社から発売されている。図4に示されるように、イーグルビジョン製の涙点プラグ(20)はツバ(23)の直径が先端部(21)の直径と同じである(特表2002−529144参照)。ツバ(23)より先に挿入する先端部(21)で涙点が拡張され、図5に示されるように挿入時にツバ(23)が涙点の開口部を経て涙小管の中に容易に入ってしまいやすいため、先端部(21)の直径よりもツバ(23)の直径を小さくできないのである。すなわち従来の涙点プラグセットは必ずしも個人個人の涙点や涙小管垂直部の大きさに適合したものではないのである。従来技術に従ってプラグに糸を通さないでプラグを挿入すると、挿入時に小さなツバ(23)は先端部(21)で拡張された涙点(1)、(2)から容易に涙小管の中に入ってしまうという事故はまれならず起こっている。ツバ(23)が涙小管の中に入ってしまうと、涙点プラグは全く見えなくなるが、それを取り出すために手術顕微鏡下で涙点と涙小管を切開し、プラグを取り出した後に縫合をしなければならず多大の時間を要する。涙道の中に入った涙点プラグは取り出さずに放置されていることが多いのが現状である。放置しておくと涙嚢炎を起こすことがある。涙点プラグの刺激により、涙小管垂直部(3)、(4)と涙小管水平部(7)、(8)の間で涙小管が閉塞してしまうことがある。(例えばFayet B,et al:Canalicular stenoses complicating the insertion of lacrimal plugs.Incidence and mechanisms.J Fr Ophthalmol 15:25−33,1992)。本発明者はすでに涙小管閉塞を予防する目的で、先端部(21)に突起(91)を付けた涙点プラグを発明している(栗橋克昭:特願2003−154328、特願2003−198779、特願2003−295664、特願2003−311886)。
図6に示されるように本発明者はすでに、涙小管の中にツバ(23)が入ってもツバ(23)を引き出して正しく留置できる糸付き涙点プラグ(20)を発明した(例えば特願2003−154328、特願2003−198779、特願2003−295664、特願2003−311886参照)。この糸付き涙点プラグ(20)においては、プラグに切れにくい糸が通されているので、ツバ(23)が挿入時に涙小管の中に入っても、涙点から出ている2本の糸(31)をピンセット(32)で引っ張ることによりツバ(23)を涙点の外に引き出し、正しくプラグを留置することができる。この糸付き涙点プラグ(20)においては糸(31)の両側をピンセット(32)でつまんで涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、安全に確実にプラグを留置することができるので、ツバ(23)の直径を十分に小さくしたり、先端部(21)を十分に大きくして個人個人に適した涙点プラグを製造し使用することができる。ツバ(23)の直径を先端部(21)の直径よりも小さくすることもできる。さらに本発明者はピンセットで強くつまんでも切れにくい糸が付いた涙点プラグ(20)を発明した(特願2003−311886)。しかし、糸(31)は極めて細いので、ピンセット(32)で糸(31)をつまみにくく、涙小管に入ったツバ(23)を涙点から引き出すことができないことがある。
特開2000−70296号公報
米国特許No.US 6,383,192B1
特願2003−154328
特願2003−198779
特表2002−529144
特願2003−295664
特願2003−311886
栗橋克昭著「ダクリオロジー―臨床涙液学―」メディカル葵出版 1998年
Carter KD et al: Size variation of the lacrimal punctum in adults.Ophthalmic Plast Reconstr Surg 4: 231, 1988
鈴木志賀子「眼疾患に対する細隙灯検査法の研究、第2段,涙点に関する研究」臨床眼科 10:114 1956年
Fayet B,et al:Canalicularstenoses complicating the insertion of lacrimal plugs.Incidenceand mechanisms.J Fr Ophthalmol 15:25-33,1992
解決しようとする問題点は、涙点プラグ(20)とそれを挿入するインサーター(33)からなる涙点プラグセットにおいて、挿入時、涙点プラグ(20)のツバ(23)が意に反して涙小管の中に入ることがあるが、涙小管の中に入ったツバ(23)を涙点から引き出すことが難しいという点である。
本発明の解決手段は図7〜17に示されるように涙点プラグ(20)の肉の中を細い部材(31)、例えば糸(31)を通し、糸(31)の両側にピンセット(32)でつまみやすいように太い部材(38)が配置されていることを特徴とする涙点プラグセットである。
本発明の別の解決手段は、図18〜26に示されるように、棒状のインサーター(33)の先端や側面に細い部材(31)が配置されており、細い部材(31)が涙点プラグ(20)の肉の中に通され、細い部材(31)に太い部材(38)が設けられていることを特徴とする細い部材付きインサーターで挿入する涙点プラグセットである。細い部材の好適例は炭素繊維やステンレス、真鍮、ピアノ線などの金属からできている細い糸で、涙点プラグ(20)を挿入するためのインサーター(33)と一体となっている。糸付きインサーター(33)には指でつまみやすいように把持部(39)が付いている。インサーター(33)は糸(31)を引くための太い部材(38)の代わりになっている。図示していないが、インサーター(33)はパイプ状でもよい。
本発明のさらに別の解決手段は、図27〜31に示されるように、インサーター(33)の先の部分に凸凹(35)があり、その部分が涙点プラグ(20)の腔面に付けられた凹凸(36)にはまることにより固定されていて、プラグを正しく留置した後にツバ(23)を押さえてインサーター(33)を引くことにより、インサーター(33)をプラグ(20)から外すことができることを特徴とする涙点プラグセットである。図示していないが、インサーター(33)はパイプ状でもよい。
本発明のさらに別の解決手段は、図32〜36に示されるように、インサーター(33)の先の部分がネジ(34)になっており、涙点プラグ(20)の内腔のネジ受けに固定されていて、プラグを正しく留置した後にインサーター(33)を回転させることにより、インサーター(33)をプラグ(20)から外すことができることを特徴とする涙点プラグセットである。図示していないが、インサーター(33)はパイプ状でもよい。
本発明の別の解決手段は、図37〜39に示されるように、インサーター(33)がパイプになっており、インサーター(33)の腔の中を細い糸(31)が通され、その細い糸が涙点プラグ(20)の肉の中を通っていることを特徴とする涙点プラグセットである。糸(31)には太い部材(38)が付いていて、簡単に外すことができるようになっている。
本発明の別の解決手段は、図40〜46に示されるように、先端部(21)に突起(91)を付け、涙点プラグ(20)に糸(31)を通し、糸(31)の両側に太い部材(38)を付けたものである。
図7〜17に示されるように本発明による太い部材(38)を付けた糸(31)や糸付きインサーター(33)を利用して挿入する涙点プラグ(20)は、引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた糸(31)が使用されている。図18〜26に示されるように、糸付きインサーター(33)はインサーター(33)を太い部材(38)として使用するが、インサーター(33)の先端又は側面に糸(31)が配置され、その糸(31)がプラグ(20)の肉の中に通されている。従って、図9に示されるように小さなツバ(23)が涙小管の中に入っても、図9〜12に示されるように、涙点(1、2)からでている糸(31)の両側に付けられた太い部材(38)をピンセット(32)でつまんで引いたり、図24に示されるように、太い部材(38)をピンセット(32)でつまんで引くと同時に糸付きインサーター(33)の把持部(39)を指でつまんで引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を容易に引き出し正しく留置することができる。ツバ(23)を引き出した後に、図23、26に示されるように、太い部材(38)を糸(31)から外して糸付きインサーター(33)だけを引くことによりプラグ(20)から糸(31)を抜去することができる。
本発明による涙点プラグ(20)は確実に正しく留置できるので、図13に示されるように先端部(21)の直径(a)よりもツバ(23)の直径(b)を小さくすることができる。そして、従来の涙点プラグ(20)と異なり、図14〜17に示されるように、個人個人に適した十分に小さなツバ(23)と十分に大きな先端部(21)を有する多数のサイズの異なる涙点プラグ(20)を製造し、使用することができる。十分に大きな先端部(21)を有するので、涙小管垂直部を十分に塞ぎ、涙液の涙道内への流入を阻止することができるだけでなく、プラグの安定性が良くなる。また、ツバ(23)は十分に小さくなっているので、眼表面に当たらず装用感が良くなる。
本発明による太い部材(38)を付けた糸(31)や糸付きインサーター(33)を用いた涙点プラグセットにおいては、従来の涙点プラグ(20)と異なり、ツバ(23)が涙小管の中に入ってもかまわないので、挿入前に思い切って涙点拡張針で涙点を大きく開き、容易に素早くプラグを留置することができる。
本発明による糸(31)に付ける太い部材(38)は簡単に糸(31)から外せるようになっている。
図18〜26に示されるように、本発明による糸付きインサーター(33)に配置されている細い糸は、インサーター(33)と一体となっていて同じ材質でできており、引張り強度、耐切創性、耐疲労性、耐熱性に優れた炭素繊維やステンレス、真鍮などの金属やプラスチック、その他からできている。従って、本発明に使用する糸(31)はピンセット(32)で強くつまんでも糸(31)が切れないので、安全に、確実に素早く涙点プラグ(20)を留置することができる。糸(31)に取り付けられた太い部材(38)は簡単に除くことができればボタン状でも他の形でも良い。
図18〜26に示されるように、本発明による糸付きインサーター(33)を涙点プラグ(20)の製造の時点で設置するためには、熱に強くなければならない。炭素繊維やステンレス、真鍮、ピアノ線などの金属からできている糸付きインサーターは熱に強いので、糸付きインサーター(33)を組み込んだ涙点プラグ(20)を製造するのに適している。糸付きインサーター(33)は糸(31)に付けられた太い部材(38)として役立っている。
図27〜31に示されるように棒状又はパイプ状のインサーターの先端に凸凹(35)を付け、プラグの腔面に凹凸(36)を付けたものも涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。図30〜31に示されるように、さらに糸(31)を配置してもよい。
図32〜36に示されるように、棒状又はパイプ状のインサーターの先端をネジ(34)にしたものも涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。図35〜36に示されるように、さらに糸(31)を配置してもよい。
図37〜39に示されるように、パイプ状インサーター(33)の中に太い部材(38)が付いた糸(31)を通したものも、糸(31)の両側を同時に引くことにより涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。図39に示されるように、パイプ状インサーターの先の部分にネジ(34)や凸凹を付けてもよい。
図40〜46に示されるように、先端部(21)に突起(91)をつけた涙点プラグは、突起(91)が涙小管水平部の中に入るので、涙小管垂直部と水平部の境界部の閉塞を防止することができる。この突起付き涙点プラグに糸(31)が通されており、さらに糸(31)の両側に太い部材(38)が配置されているので、図44に示されるようにピンセット(32)で糸(31)に付いている太い部材(38)をつまんで引っ張ることにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を涙点の外に引き出して確実に正しくプラグを留置することができる。
図示していないが、細いチューブ(40)の一端に太いチューブ(42)が取り付けられ、他端にツバ(23)が付けられたものに糸(31)を通したものも、涙点プラグ(20)の代わりに使用することができる。
本発明の実施形態においては、涙点プラグ(20)と涙点プラグ(20)を挿入するための棒状又はパイプ状のインサーター(33)からなる涙点プラグセットにおいて、糸(31)の両側に太い部材(38)が取り付けられている。糸(31)の両側に付いている二個の太い部材(38)のうち少なくとも一個は簡単に除くことができるようになっている。二個の太い部材(38)のうちの一個としてインサーター(33)が利用されるときはインサーター(33)の先端または側面から糸(31)が出る糸付きインサーターとなっている。インサーター(33)の直径は涙点プラグ(20)の内腔(25、26)の径より少し小さくなっている。糸(31)は炭素繊維やステンレス、真鍮、ピアノ線などの金属やプラスチック、その他からできている細い糸(31)でインサーター(33)と同じ材質である。糸(31)や糸付きインサーター(33)の糸(31)の材料は引張り強度、耐切創性、耐疲労性、耐熱性に優れていればプラスチックや他の材料でもよい。糸(31)の直径は0.01〜0.2mmで、好ましくは0.02〜0.15mm、最適には0.04〜0.1mmでインサーター(33)より格段に細くなっている。インサーター(33)には把持部(39)が付いている。
涙点プラグ(20)はプラスチック、好ましくは柔らかいプラスチックで作られている。シャフト(22)の一端に先端部(21)が付いている。シャフト(22)の他端にツバ(23)が付いている。図7〜17に示される実施形態においては、プラグ(20)の肉の中に糸(31)が通され、糸(31)の両側に太い部材(38)が取り付けられている。図18〜26に示される実施形態においては、インサーター(33)の先端又は側面から出ている糸(31)がプラグ(20)の肉の中を通り、プラグ(20)から出た糸(31)に太い部材(38)が設けられている。
図18〜24に示される実施形態においては、インサーター(33)の先端から糸(31)が出ていて、糸(31)が涙点プラグ(20)の肉を貫いてプラグの外に出ている。糸(31)には太い部材(38)が付けられている。図23〜24に示される実施形態においては、糸(31)はツバ(23)の中央の孔(24)から出ていて、糸に太い部材(38)が付けられている。図25〜26に示される実施形態においては、インサーター(33)の側面から糸(31)が出て、糸(31)はプラグ(20)の肉の中を通り、プラグ(20)の外に出ている。さらに糸(31)に太い部材(38)が配置されている。太い部材(38)はボタン状になっているが、取り外しが簡単にできると他の形でもよい。
本発明の涙点プラグ(20)においては、熱をかけて糸(31)又は糸付きインサーター(33)を挿入した状態の涙点プラグ(20)を製造するため、耐熱性に優れた糸(31)やインサーター(33)を使用している。
本発明の涙点プラグ(20)は耐切創性に優れた太い部材(38)が付いた糸(31)が付いているので、挿入時、ツバ(23)が涙小管の中に入っても、涙点(1)、(2)から出ている糸(31)をピンセット(32)で強くつかんで引っ張ってもピンセット(32)の縁で切れない。さらに糸(31)に太い部材(38)が付いているので、ピンセット(32)でつまみやすい。図24に示されるように、糸付きインサーター(33)を引くと同時にピンセット(32)で太い部材(38)をつまんで糸(31)を引っ張ることにより、ツバ(23)を外に出し、正しくプラグ(20)を留置することができる。図23、26に示されるように、ツバ(23)を涙小管から引き出した後に糸(31)に付いている太い部材(38)を除き、糸付きインサーター(33)を引くことにより、糸(31)を涙点プラグ(20)から完全に抜去することができる。インサーター(33)と糸(31)は一体となっているのでインサーター(33)から出ている糸(31)はインサーター(33)からはずれることはない。涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出した後は、涙点の開口部が収縮して小さくなるので、ツバ(23)が再び涙小管の中に入ることはない。
図27〜31に示される本発明のさらに別の実施形態においては、棒状又はパイプ状のインサーター(33)の先の部分に凸凹(35)があり、その部分に涙点プラグ(20)の腔面の凹凸(36)がはまり込むようになって固定されている。インサーター(33)をゆっくりと引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。その後、ツバ(23)をピンセットの先で押さえながらインサーター(33)を引くことにより、涙点プラグ(20)からインサーター(33)を外すことができる。図30〜31に示されるように、凸凹のついたインサーター(33)に糸(31)を付けてもよい。さらに、図示しないが、涙点プラグ(20)の肉の中に糸(31)を通し、糸(31)の両側に太い部材(38)を付けておいてもよい。
図32〜36に示される本発明のさらに別の実施形態においては、棒状又はパイプ状のインサーター(33)の先の部分がネジ(34)になっており、涙点プラグ(20)の内腔に付けられたネジ受けに固定されている。インサーター(33)を回転させないで引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を涙点の外に引き出すことができる。その後、ツバ(23)をピンセットの先で押さえながら、インサーター(33)を回転させながら引くことにより、涙点プラグ(20)からインサーター(33)を外すことができる。図35〜36に示されるようにさらに太い部材(38)が付いた糸(31)を付けてもよい。また、図示しないが、さらに涙点プラグ(20)の肉の中に糸(31)を通し、糸(31)の両側に太い部材(38)を付けてもよい。
図37〜39に示される本発明の別の実施形態においては、インサーター(33)が内腔を有するパイプになっており、インサーター(33)の内腔に糸(31)が通されている。図38〜39に示されるように、パイプ状インサーターの中を通った糸(31)はプラグ(20)の肉の中に入り、さらにツバ(23)の中央の孔(24)から出る。糸(31)には太い部材(38)が付いている。図37に示されるように、糸(31)は涙点プラグ(20)の外側に出ても良い。また、糸(31)の両側に付いている太い部材(38)を利用して糸(31)を引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。さらに、糸(31)の両側に付いている二個の太い部材(38)のうちの一個を除き、残りの太い部材(38)を利用して糸(31)を引くことにより、プラグ(20)から糸(31)を抜去することができる。図39に示される実施例においては、パイプ状インサーター(33)の先に凸凹(35)やネジ(34)が付いていて、プラグ(20)の内腔の凹凸(36)やネジ受けに固定されている。
図40〜46に示される本発明のさらに別の実施形態においては、先端部(21)に突起(91)が設けられている。先端部(21)に付いている突起(91)の長さは0.5〜3.0mmである。突起(91)は図43に示されるように、涙小管水平部(7、8)の中に入り、プラグの安定性を良くすると同時に涙小管垂直部と水平部の境界部(5、6)の閉塞を防止している。
以上のように、本発明の涙点プラグ(20)とインサーター(33)からなる涙点プラグセットにおいては、太い部材(38)の付いた糸(31)を取り付けたり、太い部材(38)としてインサーター(33)を利用するときは、糸付きインサーター(33)としてそれを涙点プラグ(20)に取り付けたりすることで涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、正しくプラグ(20)を留置することができる。インサーター(33)の先の部分をネジにしたり、凹凸を付けたりして、プラグ(20)をインサーターの先に固定しても、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。そのため、涙点プラグ(20)を確実に、安全に挿入できるので、図13に示されるように、涙点プラグのツバ(23)の直径(b)が先端部(21)の直径(a)よりも小さくすることができる。従って、個人個人の涙小管垂直部の内腔の大きさに応じた十分な大きさの先端部(21)を有し、個人個人の涙点の大きさに合わせた十分に小さなツバ(23)を有する涙点プラグ(20)を選択できるように図14〜17や図45〜46に示されるように、多くのサイズの異なった涙点プラグ(20)をあらかじめ製造し、その中から最適のものを選択し、使用することができる。個人個人に適した涙点プラグ(20)を選択することにより、涙点プラグ(20)の性能や安定性は格段に良くなり、ツバが小さいので眼表面に当たらず、装用感が良くなる。
さらに、本発明による涙点プラグセットにおいては引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた糸(31)が使用されているので、ツバ(23)が挿入時に涙小管の中に入ってもツバ(23)を確実に引き出すことができる。従って、挿入前に涙点拡張針で大きく涙点を拡張し、素早く、安全に、確実に涙点プラグ(20)を留置することができる。
図7〜17に示されるように、涙点プラグ(20)の肉の中に糸(31)が通され、糸(31)の両側に太い部材(38)が設けられている。図9〜12に示されるように、ピンセット(32)で太い部材(38)をつまんで糸(31)を引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、正しくプラグ(20)を留置することができる。糸(31)は引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた糸(31)が使用されているので切れることはない。涙点プラグ(20)は確実に留置できるので、図13に示されるように、必要ならツバ(23)の直径(b)を先端部(21)の直径(a)より小さくすることもできる。従って、例えば図14〜17に示されるようにサイズの異なった多数の涙点プラグをつくり、その中から個人個人に適合した涙点プラグ(20)を選択することができる。
図8(A)、(B)、(C)、(D)、図13、図14〜17に示されるように、涙点プラグの肉の中に通された糸(31)の両側が孔(24)から出ている。糸(31)の両側に太い部材(38)が配置されている。図9〜11に示されるように、糸(31)の両側の太い部材(38)をピンセット(32)でつまんで引くことにより、涙小管に入ったツバ(23)を引き出し、正しくプラグ(20)を留置することができる。糸(31)はプラグ(20)の外に出ていないので、糸(31)を抜去するとき糸(31)が涙点をこすりつけるということはない。
図18〜24に示される本発明による実施例2においては、インサーター(33)の先から出ている糸(31)が涙点プラグ(20)の肉の中を走り、プラグ(20)から出てきた糸(31)に簡単に取り除くことができる太い部材(38)が付いている。挿入時にツバ(23)が涙小管の中に入っても、図24に示されるように、糸(31)に付いている太い部材(38)をピンセット(32)でつまんで糸(31)を引き、同時に糸付きインサーター(33)を引っ張ることにより、ツバ(23)を外に出すことができる。その後、図23、26に示されるように、太い部材(38)を除き、糸付きインサーター(33)を引き、糸(31)をプラグ(20)より抜去する。糸(31)は引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた炭素繊維やステンレス、真鍮、ピアノ線などの金属でできていて、インサーター(33)と一体となっているので、ピンセット(32)の縁で切れたり、インサーター(33)から抜けたりすることはない。本発明においてはツバ(23)が涙小管の中に入ってもかまわないので、挿入前に思い切って涙点を涙点拡張針にて大きく拡張できるので、涙点プラグ(20)を素早く確実に正確に留置することができる。拡張した涙点はまもなく元の大きさに戻るので、一度引き出したツバ(23)が涙小管の中に入ることはない。図13に示されるように、ツバ(23)の直径(b)は先端部(21)の直径(a)より小さくすることができる。さらに、図14〜17に示される実施例1のようにサイズの異なる多数の涙点プラグ(20)をつくり、その中から最適な涙点プラグを選ぶことができる。
図25〜26に示される本発明の実施例においては、インサーター(33)の側面から糸(31)が出ていて、糸(31)はプラグ(20)の肉の中を通っている。インサーター(33)の把持部(39)を指でつまんで引くと同時に糸(31)に付いている太い部材(38)をピンセット(32)でつまんで引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、プラグ(20)を正しく留置することができる。図26に示されるように、太い部材(38)を除いてからインサーター(33)を引くことによりプラグ(20)から糸(31)を除去することができる。安全に確実にプラグ(20)を留置できるので、図14〜17に示されるように、ツバ(23)や先端部(21)の大きさが異なる多くのプラグの中から個人個人に合った最適のプラグ(20)を選択することができる。
図27〜31に示される本発明の実施例4においてはインサーター(33)の先端凸凹(35)があり、涙点プラグ(20)の腔面の凹凸(36)にはまり、固定されている。インサーター(33)をゆっくりと引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。ツバ(23)を引き出した後にツバ(23)をピンセット(32)の先で押さえてインサーター(33)を引くことにより、インサーター(33)の硬い凸凹はプラグの柔らかい凹凸から外れるので、インサーター(33)をプラグ(20)から抜去することができる。図30〜31に示されるように糸(31)をプラグ(20)に通しておくと、さらに確実である。
図32〜36に示される本発明の実施例5においては、インサーター(33)の先の部分がネジ(34)になっており、涙点プラグ(20)の腔面のネジ受けに固定されている。インサーター(33)を回転させずに引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出すことができる。ツバ(23)を引き出した後にツバ(23)をピンセット(32)の先で押さえてインサーター(33)を回転させながら引くことにより、インサーター(33)を涙点プラグ(20)から外すことができる。図35〜36に示されるように、糸(31)が配置されていると、さらに確実である。
図37〜39に示される本発明による実施例6においては、インサーター(33)が内腔を有するパイプになっており、その中を細い糸(31)が通されている。糸(31)は涙点プラグ(20)の内腔からプラグの肉の中に入り、再び内腔に出ている。2本の糸(31)が付いている太い部材(38)をピンセット(32)でつかんで糸(31)を同時に引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、正しくプラグ(20)を留置することができる。図39に示されるように、パイプ状インサーター(33)の先の部分に凸凹(35)やネジ(34)を付けてもよい。
図40〜46に示される実施例7においては、涙点プラグの先端部(21)に先の尖った突起(91)が取り付けられ、さらに安全に確実に留置できるように糸(31)がプラグの肉の中に通されている。糸(31)の両側には太い部材(38)が取り付けられている。図示していないが、太い部材(38)の一方を糸付きインサーター(33)にしてもよい。突起(91)の長さは0.3〜3.0mmで、望ましくは0.5〜2.0mmである。図42にその代表的なものを示す。図43〜44に示されるように、涙小管の中に入った涙点プラグのツバ(23)を引き出し、確実に涙点プラグを留置することができる。従って、個人個人の涙点の大きさや涙小管垂直部の大きさに合わせた涙点プラグにすることができる。例えば図45〜46に示されるように、先端部(21)の直径(a)よりもツバ(23)の直径(b)を小さくしたサイズの異なる多数のプラグ(20)を用意しておき、その中から個人個人に合った涙点プラグ(20)を選択することができる。
涙点プラグ(20)の肉の中に引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた炭素繊維やステンレス、真鍮、ピアノ線などの金属やプラスチック、その他からつくられた糸(31)が通されており、糸(31)の両側に太い部材(38)が取り付けられている。二個の太い部材(38)の一個として糸付きインサーター(33)を取り付けてもよい。涙点プラグ(20)の肉の中を通っている糸(31)の両側を太い部材(38)を利用して引くことにより、涙小管の中に入ったツバ(23)を引き出し、プラグ(20)を正しく留置することができる。インサーター(33)の先の部分をネジにし、プラグ(20)の内腔のネジ受けに固定したり、インサーター(33)に凸凹(35)を付けプラグ(20)の腔面の凹凸(36)にはめ込んだりすることにより、涙小管の中に入り込んだツバ(23)を引き出し、プラグ(20)を正しく留置することができる。プラグ(20)を安全に確実に留置できるので、個人個人の涙点や涙小管の大きさに応じて、個人個人に最も適した十分に小さなツバ(23)と十分に大きな先端部(21)を有する涙点プラグ(20)にすることができる。図14〜17や図45〜46に示されるように、サイズの異なった多種類の涙点プラグ(20)をつくり、その中から最適のものを選んで使用することができる。例えば、従来の技術では不可能であった先端部(21)の直径より格段に小さな直径のツバ(23)を有する涙点プラグ(20)にすることができる。
1 上涙点
2 下涙点
3 上涙小管垂直部
4 下涙小管垂直部
5 上涙小管垂直部と水平部の境界部
6 下涙小管垂直部と水平部の境界部
7 上涙小管水平部
8 下涙小管水平部
9 総涙小管
10 内総涙点
11 涙嚢
12 鼻涙管
13 鼻涙管の下端
14 涙腺
15 角膜
16 結膜
17 眼球表面
18 下鼻道
20 涙点プラグ、プラグ
21 先端部
22 シャフト
23 ツバ
24 孔
25 シャフト(22)の内腔、プラグ(20)の内腔
26 先端部(21)の内腔、プラグ(20)の内腔
27 涙点プラグ(20)の内腔の盲端
31 糸(細い部材)
32 ピンセット
33 インサーター(糸付きインサーター、パイプ状のインサーター、棒状のインサーター)
34 ネジになったインサーターの先の部分、ネジ
35 インサーターの先に付けられた凸凹
36 涙点プラグ(20)の腔面に付けられた凹凸
38 糸に付けられた太い部材
39 インサーターの把持部
91 先端部(21)に取り付けられた先の尖った部材(突起)
a 先端部(21)の直径
b ツバ(23)の直径
2 下涙点
3 上涙小管垂直部
4 下涙小管垂直部
5 上涙小管垂直部と水平部の境界部
6 下涙小管垂直部と水平部の境界部
7 上涙小管水平部
8 下涙小管水平部
9 総涙小管
10 内総涙点
11 涙嚢
12 鼻涙管
13 鼻涙管の下端
14 涙腺
15 角膜
16 結膜
17 眼球表面
18 下鼻道
20 涙点プラグ、プラグ
21 先端部
22 シャフト
23 ツバ
24 孔
25 シャフト(22)の内腔、プラグ(20)の内腔
26 先端部(21)の内腔、プラグ(20)の内腔
27 涙点プラグ(20)の内腔の盲端
31 糸(細い部材)
32 ピンセット
33 インサーター(糸付きインサーター、パイプ状のインサーター、棒状のインサーター)
34 ネジになったインサーターの先の部分、ネジ
35 インサーターの先に付けられた凸凹
36 涙点プラグ(20)の腔面に付けられた凹凸
38 糸に付けられた太い部材
39 インサーターの把持部
91 先端部(21)に取り付けられた先の尖った部材(突起)
a 先端部(21)の直径
b ツバ(23)の直径
Claims (12)
- シャフト(22)とその両端に固定されたツバ(23)及び先端部(21)からなる涙点プラグ(20)と涙点プラグ(20)を留置するための把持部(39)が設けられた棒状又はパイプ状のインサーター(33)からなる涙点プラグセットにおいて、涙小管内に入り込んだツバ(23)を引き出すことができる装置が涙点プラグ(20)とインサーター(33)の一方又は両方に設けられていることを特徴とする涙点プラグセット。
- 涙小管内に入り込んだ涙点プラグ(20)のツバ(23)を引き出すための装置として涙点プラグ(20)に細い部材(31)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の涙点プラグセット。
- ピンセット(32)でつまみやすいように細い部材(31)の両側に太い部材(38)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の涙点プラグセット。
- インサーター(33)が太い部材(38)として使用され、インサーター(33)の先端又は側面に細い部材(31)の一側が配置され、細い部材(31)が涙点プラグ(20)の肉の中を通っていることを特徴とする請求項1、2、3のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- 細い部材(31)が涙点プラグ(20)のツバ(23)の中央の孔(24)からプラグの内腔に入り、プラグ(20)の肉の中を通った後に再びプラグの内腔(25、26)に出てツバ(23)の中央の孔(24)から糸(31)の両側が出ていることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- 細い部材(31)が引張り強度、耐切創性、耐熱性、耐疲労性に優れた炭素繊維、金属又はプラスチック、その他からできた糸(31)であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- ツバ(23)を引き出す装置としてインサーター(33)の先の部分に凸凹(35)があり、その凸凹が涙点プラグ腔面の凹凸(36)にはまり込むことにより固定され、涙点プラグ(20)のツバ(23)を押さえてインサーター(33)を引くことにより、涙点プラグ(20)からインサーター(33)を外すことができるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- ツバ(23)を引き出すための装置としてインサーター(33)の先の部分がネジ(34)となっていてそれが涙点プラグ(20)の腔面のネジ受けに固定され、インサーター(33)を回転させることにより、涙点プラグ(20)からインサーター(33)を外すことができるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- インサーター(33)がパイプ状でインサーターの内腔にツバ(23)を引き出すための装置として細い部材(31)が通され、細い部材(31)が涙点プラグ(20)の肉の中を通っていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- 個人個人の涙点の開口部の大きさに応じて眼に対する刺激が少なくなるようにツバ(23)を十分に小さくし、プラグとしての効果が発揮できるように個人個人の涙小管垂直部の大きさに応じて先端部(21)を十分に大きくした個人個人に適した涙点プラグ(20)を選択できるようにサイズの異なる多数の涙点プラグの一群をなすことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- ツバ(23)の直径が先端部(21)の直径より小さいことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10のいずれか一項に記載の涙点プラグセット。
- 先端部(21)に突起(91)が付いていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11のいずれか一項に記載の涙点プラグ。
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