JP2005107038A - 網膜走査表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報を表示するための画像(虚像)の位置を、運転中において運転者が通常目視している位置、即ち、運転者の運転中の眼の焦点位置に合わせることができるようにすることにより、運転者が運転中において容易に、交通情報等の種々の情報を視認できるようにした網膜走査表示装置を提供する。
【解決手段】 画像信号に応じた光を眼の網膜上に走査して画像を表示するようにした網膜走査表示装置であって、画像の距離を可変にする距離可変手段6と、搭乗している移動体の速度に応じて前記距離可変手段6を制御することにより、前記画像の距離を制御する距離制御手段7とを備えたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人間の網膜上に画像を直接的に表示するようにした網膜走査表示装置に関するものである。
従来、特許文献1に示すように、人間の網膜上に画像を直接的に表示するようにした網膜走査表示装置が知られている。係る網膜走査表示装置は自動車の運転中に運転者が装着することにより、運転者は運転中に交通情報等を入手することができる。
特開平11−271666号公報
係る網膜走査表示装置100においては、図14に示すように、眼鏡型に形成された投影メガネ101を運転者が装着し、この投影メガネ101に交通情報を投影し、投影メガネ101の反射光Hを運転者の眼Mの虹彩M1で囲まれた瞳孔M2を通って水晶体M3に集中させて網膜M4上に画像を表示する構成になっている。
しかし、前述の網膜走査表示装置100においては、図14に示すように、運転者は投影メガネ101から反射された反射光Hを逆に辿った位置Pの虚像を認識しているものである。そして、この虚像は運転者から一定の距離だけ離れた位置Pに認識されるものである。
ところで、自動車の速度に応じて運転者の眼の焦点位置は変化するものであって、自動車が低速運転の場合には、運転者は前方の比較的に近傍を目視しながら運転しているために運転者の眼の焦点位置は運転者に近い位置にある。一方、自動車が高速になるに従って、運転者は前方の比較的に遠方を目視しながら運転しているために、運転者の眼の焦点位置は遠方に移動する。
このように、自動車の速度に応じて運転者の眼の焦点位置が変化しているにも拘わらず、前述のように、虚像は一定位置Pに認識される。このため、運転者の眼の焦点位置は、運転者が運転に専念している時と、交通情報を目視する時とでは異なるものである。従って、例えば、運転者が高速運転中に、急に、交通情報を目視しようとする時、眼の焦点位置を遠方から交通情報を示す虚像の位置まで変化させて虚像を目視した後に、再び、早急に眼の焦点位置を遠方に合わせ直さなければならない。
そこで、本発明は、前述の従来技術の実情に鑑みて成されたもので、その目的は情報を表示するための画像(虚像)の位置を、運転中において運転者が通常目視している位置、即ち、運転者の運転中の眼の焦点位置に合わせることができるようにすることにより、運転者が運転中において容易に、交通情報等の種々の情報を視認できるようにした網膜走査表示装置を提供するにある。
請求項1に記載の発明は、画像信号に応じた光を眼の網膜上に走査して画像を表示するようにした網膜走査表示装置であって、画像の距離を可変にする距離可変手段と、搭乗している移動体の速度に応じて前記距離可変手段を制御することにより、前記画像の距離を制御する距離制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
距離制御手段は移動体の速度に応じて距離可変手段を制御することにより、画像の位置を調整する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の網膜走査表示装置において、距離制御手段は、前記移動体が高速になるに応じて、前記搭乗者から前記画像までの距離を前記搭乗者から離間させるように前記距離可変手段を制御することを特徴とするものである。
距離制御手段は距離可変手段を制御することにより、移動体が高速になるに応じて、移動体の搭乗者から画像までの距離を搭乗者から離間させる。
請求項3に記載の発明は、画像を表示する位置を、搭乗している移動体の速度に応じて制御する画像表示位置制御手段を備えたことを特徴とするものである。
画像表示位置制御手段は、移動体の速度に応じて、画像を表示する位置を制御する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の網膜走査表示装置において、画像表示位置制御手段は、移動体の速度が高速になるに応じて画像の表示する位置を上方の位置になるように制御することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の網膜走査表示装置において、画像表示位置制御手段は、前記移動体の速度が低速になるに応じて画像の表示する位置を下方の位置になるように制御することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、画像信号に応じた光を網膜上に走査して画像を表示するようにした網膜走査表示装置であって、画像までの距離を可変にする距離可変手段と、眼の視線方向に応じて前記距離可変手段を制御することにより、前記画像の距離を制御する距離制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
距離制御手段は眼の視線方向に応じて距離可変手段を制御することにより、画像の位置を調整する。
請求項7に記載の発明は、距離制御手段は、前記視線方向が遠方になるに応じて前記画像までの距離を眼から離間させるように前記距離可変手段を制御することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、画像を表示する位置を、前記視線方向に応じて制御する画像表示位置制御手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の網膜走査表示装置において、装着者の頭部に装着される装置枠体と、該装置枠体に設けられ、前記光を前記眼の網膜に走査する走査部とを備えたことを特徴とするものである。
走査部は装着者の頭部に装着された状態で、装着者の眼の網膜に画像を表示する。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の網膜走査表示装置において、画像信号は、交通関係の画像信号であることを特徴とするものである。
この装置の装着者は、交通関係の画像情報を目視することができる。
請求項11に記載の発明は、光の出力を停止させる停止手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明においては、停止手段は光の出力を停止させる。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の網膜走査表示装置において、停止手段は、移動体の旋回時に、光の出力を停止させることを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明においては、停止手段は、前記移動体のエンジンの停止時に、前記光の出力を停止させることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、移動体の速度に応じて、この移動体の搭乗者から画像までの距離を制御することができるので、移動体から容易に画像を視認することができる。
請求項2に記載の発明によれば、移動体の速度が高速になるに応じて、この移動体の搭乗者から画像までの距離を離間させることができるので、高速移動中において容易に画像を視認することができる。
請求項3に記載の発明によれば、画像を表示する位置を、移動体の速度に応じて制御することができるので、より容易に画像を視認することができる。。
請求項4に記載の発明によれば、移動体の速度が高速になるに応じて、画像を表示する位置を上方に位置させることができるので、高速移動中において容易に画像を視認することができる。
請求項5に記載の発明によれば、移動体の速度が低速になるに応じて、画像を表示する位置を下方に位置させることができるので、低速移動中において容易に画像を視認することができる。
請求項6に記載の発明によれば、この装置の装着者の視線方向に応じて、この装置で目視する画像までの距離を制御することができるので、容易に画像を視認することができる。
請求項7に記載の発明によれば、この装置の使用者の視線方向が遠方になるに応じて、この装置で目視する画像を使用者から離間させることができるので、遠方を見ながら容易に画像を視認することができる。。
請求項8に記載の発明によれば、画像を表示する位置を、この装置の使用者の視線方向に応じて制御することができるので、より容易に画像を視認することができる。。
請求項9に記載の発明によれば、装置枠体に走査部を設け、この装置枠体を頭部に装着するため、この装置の使用者の眼の網膜に画像を的確に表示することができる。
請求項10に記載の発明によれば、この装置の使用者は交通関係の画像情報を入手することができる。
請求項11に記載の発明によれば、停止手段によって、任意の時に、画像の表示を停止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、移動体の旋回時に、画像の表示を停止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、移動体のエンジンの停止時に、画像の表示を停止することができる。
図1乃至図9は本発明の第1実施形態を示す。この実施形態の網膜走査表示装置1は、自動車のような移動体の運転者等に装着されて使用されるものである。本実施形態の網膜走査表示装置1の全部または一部は、図1に示すように、運転者が装着し易いように、例えば、眼鏡型に形成された装置枠体2に設けることができる。
網膜走査表示装置1は、左右の両眼に画像を表示するように、図1に示すように、被変調光出力部3と、光反射部4と、走査部5と、距離可変手段6と、距離制御手段7とを備えている。左眼用と右眼用とは同様の構成のため、以後、片眼について説明する。
被変調光出力部3は外部機器8から供給される画像信号Gによって光を変調し、被変調光Sとして出力する光学機器である。前述のように装置枠体2を眼鏡型に形成した場合、この被変調光出力部3は、装置枠体2自体に設けても良いし、又は、運転者の身体や移動体に設けて、被変調光Sを光ファイバ9のような光伝送路によって走査部5に伝送するようにしても良い。
光反射部4は眼鏡のレンズのように運転者等の眼Mに対面するように設けられ、ガラスのような光透過性および光反射性を有する素材によって形成され、光を透過する機能と光を反射する機能とを有するものである。
走査部5は、被変調光出力部3から出力された被変調光Sを入射して光反射部4に向けて照射し、この光反射部4で反射された反射光Rを運転者の眼Mの虹彩M1で囲まれた瞳孔M2を通って水晶体M3に収束し網膜M4上に走査して網膜M4上に画像を表示するものである。前述のように装置枠体2を眼鏡型に形成した場合、走査部5は装置枠体2に設けることができる。
距離可変手段6は、光反射部4で反射される被変調光Sの反射光Rの拡散の角度、つまり、光の波面曲率を変化させることにより、図1中一点鎖線で示すように、運転者が認識する画像を運転者に接近した位置P1にあるように表示させ、又は、同図中、二点鎖線で示すように、運転者が認識する画像を運転者から離間した位置P2にあるように表示させ、更には、同図中,点線で示すように、運転者が認識する画像を遠方の位置P3にあるように表示させるものである。
距離制御手段7は、移動体の速度に応じて、距離可変手段6を制御するものである。この距離制御手段7は、移動体の速度が低速から高速になるに応じて運転者の認識する画像の位置を位置P1→位置P2→位置P3と変化させるように運転者の眼Mから離間させ、一方、移動体の速度が高速から低速になるに応じて運転者の認識する画像の位置を位置P3→位置P2→位置P1と変化させるように運転者の眼Mに接近させるように距離可変手段6を制御するものである。
次ぎに、図2乃至図4に基づき前述の距離可変手段6について説明する。距離可変手段6は、凸レンズと10、位置可変ミラー11と、ミラー駆動部12とを備えている。図2および図4に示すように、被変調光出力部3から光ファイバ9を介して伝送された被変調光Sはハーフミラ13ーによって、距離可変手段6に導かれる構成である。
位置可変ミラー11は、凸レンズ10の光軸上に設けられている。図3および図5に示すように、この位置可変ミラー11は、凸レンズ10の焦点位置fと、この焦点位置fから凸レンズ10に接近した位置イとの間を移動可能に設けられている。第2図および第3図は、位置可変ミラーが位置イに位置する場合を示す。又、図4および図5は、位置可変ミラー11が凸レンズ10の焦点位置f上に位置する場合を示す。
図2および図3に示すように、位置可変ミラー11が凸レンズ10の焦点位置fよりも凸レンズ10側の位置イに位置する場合、図1および図2中、一点鎖線で示すように、運転者は画像が運転者の近傍の位置P1に存在するものと認識するものである。運転者がこのように認識する光学的な作用については、後述する。又、位置可変ミラー11が凸レンズ10の焦点位置fに位置する場合、運転者は図1および図4中、点線で示すように、画像が遠方の位置P3に存在するものと認識するものである。運転者がこのように認識する光学的な作用については、後述する。更に、位置可変ミラー11が凸レンズ10の焦点位置fと前述の位置イとの間の位置ロに位置する場合、運転者は図1中、ニ点鎖線で示すように、画像が位置P2に存在するものと認識するものである。
ミラー駆動手段12は、例えば圧電素子で形成される。ミラー駆動手段12を圧電素子で形成した場合には、圧電素子の側面に前述の位置可変ミラー11を取付けた状態で、圧電素子に電圧を供給することにより、圧電素子の厚さを変化させて、位置可変ミラー11を凸レンズ10から離間させ、または、接近させ、位置可変ミラー11を前述の位置イ,ロおよび焦点位置fに位置合わせすることができるものである。
次ぎに、前述の距離制御手段7について説明する。図3および図5に示すように、速度情報入力手段としての距離制御手段7は、移動体の速度を検出する速度センサ14の出力に基づき前記ミラー駆動手段12を構成する圧電素子に供給する電圧を制御して、この圧電素子の厚さを制御することにより、位置可変ミラー11の位置を変化させるものである。これにより、位置可変ミラー11の位置は、凸レンズ10の焦点位置fと、この焦点位置fの内側の位置、例えば,位置イとの間において連続的に変化することができるものである。
次ぎに、前述の被変調光出力部3について図6に基づき説明する。被変調光出力部3は、外部機器8からの画像情報が入力される画像情報入力手段としての画像信号処理手段15と、赤色光源16、緑色光源17、青色光源18と、赤色光源ドライバ19,緑色光源ドライバ20,青色光源ドライバ21と、コリメートレンズ22,23,24と、波長選択性ミラー25,26,27と、フォーカスレンズ28とを備えている。そして、画像信号処理手段15は、外部機器8から供給される画像信号Gに基づいて、赤色光源16,緑色光源17、青色光源18をそれぞれ駆動する赤色光源ドライバ19、緑色光源ドライバ20、青色光源ドライバ21に対して強度変調信号を出力するものである。前記赤色光源16、緑色光源17、青色光源18からの出射光は、コリメートレンズ22,23,24によって略平行光線に成形された後に、前記波長選択性ミラー25,26,27によって合波され、フォーカスレンズ28によって光ファイバ9に入射される構成になっている。
次ぎに、図2および図4に基づき前述の走査部5について説明する。走査部5は、水平走査ミラー29と、凸レンズ30、31と、垂直走査ミラー32と、凸レンズ33,34とを備えている。
前記水平走査ミラー29は回転軸35によって回転可能に設けられている。水平走査ミラー29は、ハーフミラー13を通過した被変調光を、この水平走査ミラー29の回転位置に応じた方向へ反射するものである。前記凸レンズ30、31は水平走査ミラー29によって反射された光線を垂直走査ミラー32に集中させるものである。
又、垂直走査ミラー32は回転軸36を回転中心に揺動可能に設けられている。この垂直走査ミラー32は、凸レンズ31を通過した被変調光を、垂直走査ミラー32の回転位置に応じた方向へ反射するものである。
又、凸レンズ33,34は垂直走査ミラー32で反射された光被変調光Sを運転者の眼Mの虹彩M1で囲まれた瞳孔M2を通って水晶体M3に集中させることにより、網膜M4上に画像を表示するものである。
ここで、水平走査ミラー29は凸レンズ30の焦点位置に位置し、垂直走査ミラー32は凸レンズ31,33の焦点位置に位置するものである。
次ぎに、図1、および図7乃至図9に基づき、前述の光反射部4について説明する。図1に示すように、光反射部4は運転者の眼Mに対面する光反射面37を有している。該光反射面37は回転楕円面で形成されている。該回転楕円面は、図7に示す楕円形38の長軸Lを回転軸として該楕円形38を回転した場合に、図8に示すように、該楕円形の一部が走査した面37によって形成されるものである。
前記楕円形38は図7に示すように、二つの焦点M,Nを有している。ここで、楕円形38の一般的な性質として、図7に示すように、一方の焦点Mに配置された光源から出射して該楕円形38で反射された光は、他方の焦点Nに集まるという特性がある。そして、前記光反射面37は前述のように回転楕円面で形成されているため、図9に示すように、一方の焦点Mから出射して該光反射面37の何れの位置、例えば、図中、a、b、c,dで反射された光であっても、他方の焦点Nに集まるものである。
従って、被変調光Sを出射する走査部4が前記楕円形38の一方の焦点Mに位置するように、該走査部4を装置枠体2に取付け、又、他方の焦点Nに、運転者の眼Mが位置するように前記装置枠体2を形成することより、図1に示すように、走査部4から出射して該光反射面37の何れの位置で反射された光であっても、運転者の眼Mに集まるように形成されている。
次ぎに、このように構成された網膜走査表示装置1の作用について説明する。先ず、移動体の速度が低速、例えば40Km/h未満であるとする。この場合、運転者は、前方であって比較的近傍の位置に眼の焦点を合わせながら運転しているものである。
そして、運転者が網膜走査表示装置1の電源スイッチ(図示せず)を操作して、網膜走査表示装置1を作動させると、距離制御手段7は図3および図5に示すミラー駆動手段12を構成する圧電素子に供給する電圧を制御することにより、図2および図3に示すように、位置可変ミラー11を凸レンズ10の焦点位置fよりも凸レンズ10に接近した位置イに位置合わせする。
この状態において、光ファイバ9を介して被変調光出力部3から出力された被変調光Sは、ハーフミラー13で光路を変更され、凸レンズ10によって集光し、位置可変ミラー11で反射される。ところで、位置可変ミラー11は、凸レンズ10の焦点位置fよりも凸レンズ10に接近した位置イに位置しているため、位置可変ミラー11で反射された被変調光Sは図3に示すように、位置可変ミラー11で反射された後に焦点を結ぶため、位置可変ミラー11で反射されて凸レンズ10を通過した被変調光Sは平行光線になりきれず、図2および図3中、実線で示すように、拡散光線になる。
このようにして拡散光線になった被変調光Sは、図2に示すように、ハーフミラー13と水平走査ミラー29との間、水平走査ミラー29と凸レンズ30との間、凸レンズ31と垂直走査ミラー32との間、垂直走査ミラー32と凸レンズ33との間、凸レンズ34と光反射部4との間において、拡散光線の状態を保存して運転者の眼Mに入射する。即ち、図1および図2に示すように、運転者の眼Mには拡散光線の状態で入射する。
このため、運転者は、図1および図2に示す位置P1に画像が位置しているものと認識する。つまり、運転者は画像が運転者の眼Mに接近した位置P1に存在しているものと認識するため、運転者は、近傍に眼Mの焦点を合わせて近傍を目視している眼Mの焦点の状態で画像も目視することができる。
次ぎに、移動体が速度を増して高速になった状態について説明する。移動体の速度を増した場合、運転者は遠方に焦点を合わせて遠方を目視していることが一般的である。
移動体が高速、例えば、80Km/h以上になった場合、距離制御手段7は、速度センサ14の出力に基づき、ミラー駆動部12としての圧電素子に印加する電圧を制御して位置可変ミラー11の位置を図4および図5に示すように、凸レンズ10の焦点位置fに位置合わせする。この状態においては、図4および図5に示すように、光ファイバ9によって伝送された被変調光Sは、ハーフミラー13によって凸レンズ10に導かれて凸レンズ10を通過し、位置可変ミラー11に集光した被変調光Sは位置可変ミラー11によって反射する。ここで、位置可変ミラー11は凸レンズ10の焦点位置fに位置しているため、位置可変ミラー11で反射した被変調光Sは再び凸レンズ10を通過して平行光線になる。
このようにして平行光線になった被変調光Sは、図4に示すように、ハーフミラー13と水平走査ミラー29との間、水平走査ミラー29と凸レンズ30との間、凸レンズ31と垂直走査ミラー32との間、垂直走査ミラー32と凸レンズ33との間、凸レンズ34と光反射部4との間において、平行光線の状態を保存して運転者の眼Mに入射する。即ち、運転者の眼Mには平行光線の状態で入射する。
このため、運転者は、図1に示す位置P3に画像が位置しているものと認識する。つまり、運転者は画像が運転者の眼Mから離間した遠方の位置P3に存在しているものと認識するため、運転者は、眼Mの焦点を遠方に合わせたままの状態で画像も目視することができる。
又、移動体の速度が中程度の速度、例えば、40Km/h以上で80Km/h未満の場合には、位置可変ミラー11が前述の焦点位置fと位置イとの間の位置、例えば、図3および図5に示す位置ロに位置合わせされることにより、運転者は画像が図1に示す位置P2に光学的に存在するものと認識する。
このように第1実施形態においては、運転者が網膜走査表示装置1によって認識する画像の位置を移動体の速度に応じて運転者の眼Mに接近させ、または、離間させるようにできるため、運転者は運転中に眼Mの焦点位置を調整し直すことなく、網膜走査表示装置1の画像を認識することができる。
図10および図11は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態においては、画像表示領域Rの全域に画像を表示するようにしたが、この第2実施形態の特徴は、画像表示領域Rの一部L(図中、点線で示す)に画像を表示するようにしたものである。即ち、移動体の速度が高速になるに応じて図10に示すように、画像表示領域Rの内の上部L(図中、点線で示す)にのみ、画像を表示し、一方、移動体が低速になるに応じて図11に示すように、画像表示領域Rの内の下部L(図中、点線で示す)にのみ、画像を表示するようにした点にある。
この第2実施形態においては、以下の作用効果を奏する。即ち、移動体の速度が高速状態の場合には、運転者は比較的に遠方を目視しているため、運転者は視野の内の上部を目視していることになる。このため、移動体の速度が高速中においては、画像表示領域Rの上部にのみ画像を表示することにより、運転者は眼Mを上下に移動させることなく、無理なく、画像を目視することが出来る。一方、移動体の速度が低速状態の場合には、運転者は比較的に近傍を目視しているため、運転者は視野の内の下部を目視していることになる。このため、移動体の速度が低速中においては、画像表示領域Rの下部にのみ画像を表示することにより、運転者は眼を上下に移動させることなく、無理なく、画像を目視することが出来る。
尚、以上の説明においては、移動体の運転者がこの装置を使用している場合について説明したが、運転者以外の搭乗者が用いるようにしても良い。
図12は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態の特徴は、移動体の横方向に加わる荷重の状態や、移動体のエンジンの状態を検出するセンサ41を備え、このセンサ41が移動体に加えられた横方向への荷重を検出した場合、即ち、移動体の旋回時において、又は、移動体のエンジンの停止時において、青色光源ドライバ21、緑色光源ドライバ20、赤色光源ドライバ19を制御して被変調光Sの出力を停止させる停止手段42を備えたものである。
このように構成した場合には、センサ41が移動体の旋回時を検出した時には、画像が表示されないため、移動体の旋回時において、運転者の注意力の妨げになることがない。更に、前述のセンサ41が移動体のエンジンが停止したことを検出した場合に、停止手段42が前述の青色光源ドライバ21、緑色光源ドライバ20、赤色光源ドライバ19を制御して被変調光Sの出力を緊急に停止させるものである。このように構成した場合、移動体の停止時に自動的に被変調光Sの出力を停止させることができる。
又、図13は第4実施形態を示す。前述の第1実施形態及び第2実施形態においては、距離制御手段7は、速度センサ14の出力に基づき、移動体の速度が高速になるに応じて、運転者から離間した位置に画像を認識し、移動体の速度が低速になるに応じて、運転者に接近した位置に画像を認識するようにしたが、この第4実施形態においては、運転者の視線を検出する視線検出装置51(例えば、特開平4−236935号公報に記載されている)を速度センサ14の代わりに備え、視線検出装置51の出力に基づき、運転者が遠方を目視するに応じて、即ち、移動体の速度が高速になるに応じて、運転者が自分から離間した位置に画像を認識し、一方、運転者が近傍を目視するに応じて、即ち、移動体の速度が低速になるに応じて、運転者が自分に接近した位置に画像を認識するようにしたものである。このように構成しても、運転者が運転中に危険を感じることなく、網膜走査表示装置1によって交通情報等の画像情報を目視することができる。尚、このように、視線を検出し、視線に相応した位置に画像を表示するように構成した場合には、移動体で移動中に限らず、停止中等においても広く用いることができる。
網膜走査表示装置の外観図である。(第1実施形態) 距離可変手段,走査部,距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。 (第1実施形態) 距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。(第1実施形態) 距離可変手段,走査部,距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。 (第1実施形態) 距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。(第1実施形態) 被変調光出力部の回路構成図である。(第1実施形態) 光反射部を構成する回転楕円面を形成するための説明図である。 (第1実施形態) 光反射部を構成する回転楕円面を形成するための説明図である。 (第1実施形態) 光反射部において、光の反射を説明するための光反射部の正面図である。 (第1実施形態) 運転者が認識する画像の表示位置を示すための光反射部の正面図である。 (第2実施形態) 運転者が認識する画像の表示位置を示すための光反射部の正面図である。 (第2実施形態) 距離可変手段,走査部,距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。 (第3実施形態) 距離可変手段,走査部,距離可変手段,距離制御手段の回路構成図である。 (第4実施形態) 従来技術の網膜走査表示装置の構成を示す一部斜視図である。
符号の説明
1 網膜走査表示装置
2 装置枠体
3 被変調光出力部
4 光反射部
5 走査部
6 距離可変手段
7 距離制御手段
8 速度センサ
41 センサ
42 停止手段
51 視線検出装置

Claims (13)

  1. 画像信号に応じた光を眼の網膜上に走査して画像を表示するようにした網膜走査表示 装置であって、
    前記画像の距離を可変にする距離可変手段と、搭乗している移動体の速度に応じて前 記距離可変手段を制御することにより、前記画像の距離を制御する距離制御手段とを備 えたことを特徴とする網膜走査表示装置。
  2. 前記距離制御手段は、前記移動体が高速になるに応じて、前記搭乗者から前記画像ま での距離を前記搭乗者から離間させるように前記距離可変手段を制御することを特徴と する請求項1に記載の網膜走査表示装置。
  3. 画像を表示する位置を、搭乗している移動体の速度に応じて制御する画像表示位置制 御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の網膜走査表示装置。
  4. 前記画像表示位置制御手段は、前記移動体の速度が高速になるに応じて画像を表示す る位置を上方の位置になるように制御することを特徴とする請求項3に記載の網膜走査 表示装置。
  5. 前記画像表示位置制御手段は、前記移動体の速度が低速になるに応じて画像を表示す る位置を下方の位置になるように制御することを特徴とする請求項3に記載の網膜走査 表示装置。
  6. 画像信号に応じた光を網膜上に走査して画像を表示するようにした網膜走査表示装置 であって、
    前記画像までの距離を可変にする距離可変手段と、眼の視線方向に応じて前記距離可 変手段を制御することにより、前記画像の距離を制御する距離制御手段とを備えたこと を特徴とする網膜走査表示装置。
  7. 前記距離制御手段は、前記視線方向が遠方になるに応じて前記画像までの距離を眼か ら離間させるように前記距離可変手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の網 膜走査表示装置。
  8. 画像を表示する位置を、前記視線方向に応じて制御する画像表示位置制御手段を備え たことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の網膜走査表示装置。
  9. 装着者の頭部に装着される装置枠体と、該装置枠体に設けられ、前記光を前記眼の網 膜に走査する走査部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に 記載の網膜走査表示装置。
  10. 前記画像信号は、交通関係の画像信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項8 の何れか1項に記載の網膜走査表示装置。
  11. 前記光の出力を停止させる停止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9 の何れか1項に記載の網膜走査表示装置。
  12. 前記停止手段は、前記移動体の旋回時に、前記光の出力を停止させることを特徴とす る請求項10に記載の網膜走査表示装置。
  13. 前記停止手段は、前記移動体のエンジンの停止時に、前記光の出力を停止させること を特徴とする請求項10に記載の網膜走査表示装置。
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