JP2005106521A - 半導体レーザユニット及びガス濃度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定光の出射位置を確認して測定光を測定位置に向けて正確に出射する。
【解決手段】 半導体レーザユニット4は、受光器9が有底筒状の本体5内の中心軸線L−L上の奥部に配置されており、半導体レーザ11cを含む半導体レーザモジュール11と、可視光をガイド光として出射するレーザポインタ12と、受光器9の光軸上に配置され、半導体レーザ11cから出射される測定光と、レーザポインタ12から出射されるガイド光とを略同軸上で合波する合分波手段13とが本体5に組み込まれている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体レーザを光源とし、光の吸収を利用して光学的にガス濃度を測定して例えば都市ガスや化学プラント等における配管設備、高圧送電線の劣化に伴うガス漏洩や炭坑内の漏洩ガス、埋立地からの発生ガスや輸送機器の排気ガス成分などを検出するにあたり、測定系を乱すことなくガス濃度測定時や測定システム構築時の定期的なガス濃度の校正が行えるガス濃度測定装置に用いられる半導体レーザユニット及びガス濃度測定装置に関するものである。
メタン、二酸化炭素、アセチレン、アンモニア等の気体には、分子の回転や構成原子間の振動等に応じて特定波長の光を吸収する吸収帯があることは既に知られている。この吸収帯を利用したガス濃度測定装置では、所定距離(この距離によって測定光路長が確定される)隔てて光源部と受光部を配置し、光源部の半導体レーザにより周波数変調されたレーザ光を測定対象ガスの雰囲気に通し、その透過光を受光部のフォト検出器で受けたときの出力信号から測定対象ガスのガス濃度を測定している。なお、光源部と受光部は同じ位置に配置されていても測定光を反射光として受光できれば測定光路長は確保される。
ここで、受光部の出力信号から検出される変調周波数の基本波敏感検波信号(以下、1f信号と略称する)には、強度変調に起因する大きなオフセットが生じる。このため、特に微小なガス濃度を高感度で測定するには、1f信号に比べてオフセットのかなり小さい2倍波位相敏感検波信号(以下、2f信号と略称する)が用いられる。
実際にガス濃度を測定するにあたっては、測定ガス吸収線に合わせた波長の測定光が測定ガス雰囲気中を通ると、測定ガスにより測定光が吸収され、濃度に応じた強度で変調周波数の2倍の周波数の強度変化、すなわち2fが生成される。この2fと元の変調周波数1fの強度変化の比率2f/1fの値は、ガス濃度に比例するので、この値に係数をかければガス濃度になる。
ところで、半導体レーザの発振波長は、半導体レーザの動作温度により変化する性質がある。また、半導体レーザに流す電流値によっても発振波長が変化する性質を有している。したがって、安定した2f信号を得るには、半導体レーザの発振波長を吸収線の中心と一致させて安定化する必要がある。一般に、半導体レーザモジュールを使用している半導体レーザ発振波長安定化装置は、波長安定化用ガスとしての測定対象ガスを封入した参照ガスセルにレーザ光を通す。そして、測定対象ガスの1つの吸収線を利用してその最大吸収点を見付けてそこに位置するように半導体レーザの動作温度、または電流を変えている。すなわち、半導体レーザの動作温度または電流を変えることにより最大吸収点に安定化するようにしている。
ここで、図19乃至図25を参照しながら従来の反射式ガス濃度測定装置の構成について説明する。図19は従来の反射式ガス濃度測定装置の光学部の一例を示す正面図、図20は同光学部の側面図、図21は計測部の一例を示す図、図22は光源ユニットの一例を示す図、図23は従来の反射式ガス濃度測定装置の光学部の他の例を示す正面図、図24は同光学部の側面図、図25は図23の光学部に組み込まれる光源ユニットの一例を示す図である。
従来の反射式ガス濃度測定装置としては、図19及び図20に示す光学部100と、図21に示す計測部101とを備えたものが知られている。このガス濃度測定装置では、図21に示す計測部101に例えば下記特許文献1に開示される図22に示すような光源ユニット102が内蔵され、光源ユニット102と光学部100との間が光ファイバ103によって接続されている。
図19及び図20に示すように、光学部100は、一面が開口された有底筒型形状の本体104と、本体104を把持する把持部105とを備え、外観が銃型形状をなしている。本体104の開口104aには、反射測定光を集光するための例えばフレネルレンズからなる集光レンズ106が取りけられている。集光レンズ106の中央は、測定光が出射される出射位置をなし、この出射位置に測定光を出射する出射部107が設けられている。出射部107は、光ファイバ103により本体104を通じて計測部101内の光源ユニット102に接続される。本体104の開口104aの奥部には、出射部107からの測定光の出射に伴って測定雰囲気から反射してくる反射測定光を集光レンズ106により集光して受光する受光器108が設けられている。この受光器108によって受光された反射測定光は、電気信号に変換された後、不図示の配線ケーブルを介して計測部101に送られる。また、本体104の先端外周部には、測定光が出射される測定位置を目視により確認するための可視光を出射するレーザポインタ109が設けられている。
図21に示す計測部101は、各種設定を行うスイッチや測定データなどを表示する表示器などを前面パネルに備えており、電池によって駆動され、不図示のキャリングケースにより携帯可能とされている。計測部101に内蔵される光源ユニット102は、測定ガス特有の吸収線に合致した波長のレーザ光を発生している。この光源ユニット102は、図22に示すように、金属パッケージからなる箱型形状のケース本体110の内部に、半導体レーザモジュール111、参照ガスセル112、フォト検出器113が収容されている。図示はしないが、半導体レーザモジュール111のケース(バタフライモジュール)114内には、周波数変調されたレーザ光を両面から出射する半導体レーザ(レーザダイオード)が設けられている。ケース114からはコネクタ115を備えた光ファイバ103が延出されており、半導体レーザから出射される一方の光が測定光として光ファイバ103を介して出射部107まで導かれる。ケース本体110の底面には、冷却用フィン116が取り付けられた温度制御素子(ペルチェ素子)117が設けられている。半導体レーザは、動作温度、動作電流により発振波長が変化する性質があるため、バタフライモジュール内部のLDチップキャリア下に設置された温度制御素子117により動作温度を一定温度に制御することにより発振波長が制御される。
また、別の反射式ガス濃度測定装置として、図23及び図24に示す光学部200と、図21において光源ユニット102を内蔵しない計測部101とを備えたものが知られている。なお、上述した反射式ガス濃度測定装置と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略している。
このガス濃度測定装置では、計測部101に光源ユニット102を内蔵しないため、図23及び図24に示すように、光学部200における集光レンズ106の中央の出射位置に例えば下記特許文献1に開示される図25に示すような光源ユニット300を設けている。
図25に示すように、光源ユニット300は、傾斜した前面に保護ガラス301が固着された円筒型ケース302の中心軸線上に半導体レーザ303が配設されている。半導体レーザ303は、温度コントロールを可能とするため、円筒型ケース302内の基板304上の基台305表面に取り付けられた温度制御素子(ペルチェ素子)306の上に搭載されている。半導体レーザ303の前後両側の光軸上には、平らな面を持たない非球面レンズ307(307a,307b)が取付台308に固定されて配設されている。また、半導体レーザ303の前側の光軸上で、保護レンズ301と非球面レンズ307aとの間には光アイソレータ309aが配設されている。さらに、半導体レーザ303の後ろ側の光路上には参照ガスセル310が配設されている。参照ガスセル310の後ろ側の光路上には、フォト検出器311が配設されている。さらに、半導体レーザ303の後ろ側の光路上で、非球面レンズ307bと参照ガスセル310との間にも光アイソレータ309bが配設されている。
このように、従来の反射式ガス濃度測定装置では、計測部101に内蔵された光源ユニット102からの測定光を光ファイバ103により光学部100の出射位置(集光レンズ106の中央の出射部107)まで導光するか、光源ユニット300を出射位置(集光レンズ106の中央の出射部107)に配備して出射している。
特開2001−235420号公報
しかしながら、従来の反射式ガス濃度測定装置において、光ファイバ103による導光の構成では、光ファイバ103を使用するため、光源ユニット102の半導体レーザから光ファイバ103に測定光を導入する際に損失を生じ、半分程度の光強度になってしまう。このため、実際に測定雰囲気に向けて出射される測定光のレベルも低減し、安定した正確な測定を行うことができない恐れがあった。
これに対し、光源ユニット300を集光レンズ106の中央に配備した構成では、従来より使用される光源ユニット300自体が大きいため、測定反射光を集光レンズ106で集光する際に光源ユニット300が邪魔になる。その結果、測定雰囲気からの測定反射光の受光量が大きく減ってしまい、測定精度が低下するという問題を招く。しかも、この種の従来の光源ユニット300は、測定光波長安定化のための装置が半導体レーザモジュール111の外筐をなすバタフライモジュールの外部に配置されており、外形が大きく、重量も重たいので、光学部200に簡単には取り付けることができない。
さらに、この種の反射式ガス濃度測定装置では、測定光が赤外線のため目に見えない。このため、測定光がどこに出射しているかを可視光により確認できるように、光学部100(又は200)の本体104の先端外周部にレーザポインタ109を設けている。これにより、測定時に目に見える可視光をレーザポインタ109から出射し、反射壁に当たった出射光の数センチメートル上部に測定光が出射していることを確認できるようにしている。しかし、測定位置に対して測定光と可視光の当たる位置との間にずれがあるため、光学部100(又は200)を測定位置に向ける際に個人差が生じ、個人差なく常に安定した高精度な測定を行うのが困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、測定光の出射位置を確認して測定光を測定位置に向けて正確に出射することができる半導体レーザユニットを提供し、この半導体レーザユニットを用いることで個人差なく常に安定した高精度な測定を行うことができるガス濃度測定装置を提供することを第一の目的とし、加えて、半導体レーザの発振波長の安定化を図るための構成を従来のバラフライモジュール内に実装し、従来に比べて小型軽量で耐環境性が高く、またユニットの着脱交換も簡単に行え、複数の半導体レーザモジュールの取り付けも可能な半導体レーザユニット及びガス濃度測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された半導体レーザユニットは、半導体レーザ11cは、ガスの吸収線に周波数安定化された測定光を測定雰囲気に出射し、該測定光の出射に伴って前記測定雰囲気から反射されてくる反射測定光を受光器9により受光し、該受光器の出力信号から前記半導体レーザの変調周波数の基本波位相敏感検波信号および2倍波位相敏感検波信号を検出し、両者の信号の比に基づいて前記測定雰囲気のガス濃度を測定するガス濃度測定装置1に用いられる半導体レーザユニット4であって、
前記半導体レーザおよび濃度測定対象ガスと同じ種類のガスを封入したガスセルを備え、前記測定光を出射する半導体レーザモジュール11と、
測定雰囲気に前記測定光を導くためのガイド光として可視光を出射するレーザポインタ12と、
前記測定光と前記ガイド光とを略同軸上に合波する合分波手段13とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載された半導体レーザユニットは、請求項1記載の半導体レーザユニットにおいて、前記合分波手段13は、前記測定光を反射する反射ミラー21と、該反射ミラーにより反射された前記測定光と前記ガイド光とを略同軸上に合波するダイクロイックミラー22とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載された半導体レーザユニットは、請求項2記載の半導体レーザユニットにおいて、前記反射ミラー21で反射される前記測定光の出射方向を調整する光軸調整機構部17を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載された半導体レーザユニットは、半導体レーザ11cは、ガス吸収線に周波数安定化された測定光を測定雰囲気に出射し、該測定光の出射に伴って前記測定雰囲気から反射されてくる反射測定光を受光器9により受光し、該受光器の出力信号から前記半導体レーザの変調周波数の基本波位相敏感検波信号および2倍波位相敏感検波信号を検出し、両者の信号の比に基づいて前記測定雰囲気のガス濃度を測定するガス濃度測定装置1に用いられる半導体レーザユニット4であって、
前記半導体レーザおよび濃度測定対象ガスと同じ種類のガスを封入したガスセルを備え、ガス吸収線に対応した各々異なる波長のレーザ光を前記各測定光として出射する複数の半導体レーザモジュール11と、
測定雰囲気に前記各測定光を導くためのガイド光として、可視光を出射するレーザポインタ12と、
複数の前記測定光のうち、所定の測定光を反射させる反射ミラー21を備えた合分波手段13であって、前記所定の測定光と、複数の前記測定光のうちの前記所定の測定光以外の測定光とを略同軸上に合波するとともに、前記所定の測定光と前記可視光とを略同軸上に合波する合分波手段13とを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載された半導体レーザユニットは、請求項1記載の半導体レーザユニットにおいて、前記半導体レーザモジュール11は、前記半導体レーザ11cと、
前記半導体レーザから出射した測定光を平行光に変換するコリメートレンズ11dと、
前記半導体レーザへの反射光の戻りを抑圧する光アイソレータ11eと、
前記半導体レーザの温度を測定する温度計測素子11iと、
前記半導体レーザの温度を制御する温度制御素子11fと、
前記ガスセル11gと、
前記半導体レーザから後方出射されたレーザ光を前記ガスセルを通過した後に受光する受光器11hとがバタフライ型ケース11aに内蔵されて気密封止されていることを特徴とする。
請求項6に記載されたガス濃度測定装置は、底部を有する筒状の本体5と、
請求項1〜5のいずれかに記載の半導体レーザユニット4と、
前記本体5内であって、かつ前記本体の中心軸線L−L上近傍に配置された受光器と、
前記本体の開口5aに設置され、前記半導体レーザユニットからの測定光の出射に伴って測定雰囲気から反射してくる反射測定光を受けて前記受光器に集光させる集光手段7であって、当該集光手段における前記中心軸線上近傍に、前記測定光および前記レーザポインタ12からのガイド光を通過させる窓部8を有する集光手段7と、
当該集光手段で集光されて前記受光器により受光した前記反射測定光を電気信号に変換して、当該電気信号に基づいてガス濃度を算出する計測部3a,3b,3cとを、前記本体内に一体に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、測定対象ガスの濃度を測定するための測定光と、測定光の出射位置を確認するためのガイド光とが略同軸上で出射される構成なので、測定光の出射位置をガイド光によって正確に確認でき、測定箇所に対して容易に光学部を向けて測定光を出射でき、微細な測定箇所のガス濃度の測定も正確に行うことができる。
光軸調整機構部17を備えた構成とすれば、反射ミラー21で反射される測定光の出射方向を微調整することができる。
異なる波長の測定光を出射する半導体レーザモジュール11を複数用意し、ガス吸収線への周波数制御時の変調周波数を各半導体レーザモジュール11毎にそれぞれ異なる値に設定することにより、複数種類のガス濃度の測定を一度に行うことができる。
超小型のガスセル11gを含めて各部品を半導体レーザモジュール11のバタフライ型ケース本体11aに収容して封止する構成とすれば、半導体レーザユニット4に組み込まれる半導体レーザモジュール11の小型化を図ることができる。
そして、小型化が図れた半導体レーザユニット4を本体5に組み込み、半導体レーザ11cからの測定光を窓部8に導く際に光ファイバを用いない構成なので、損失を生じることなく測定光を測定雰囲気に向けて出射することができ、安定した正確な測定を行うことができる。しかも、測定反射光を集光レンズ7で受光器9に集光する際に、他の構成部品により遮られる光は少なく、測定雰囲気からの測定反射光を十分な受光量をもって受光でき、測定精度の低下を防ぐことができる。
図1は本発明に係る半導体レーザユニットを含むガス濃度測定装置の正面図、図2は同ガス濃度測定装置の側面図、図3は同ガス濃度測定装置に採用される半導体レーザユニットの一例を示す正面図、図4は同半導体レーザユニットの側面図、図5は本発明に係る半導体レーザユニットの一部を構成する半導体レーザモジュールの平断面図、図6は本発明に係る半導体レーザユニットの光軸調整機構の一例を示す平面図、図7は同光軸調整機構の側面図、図8及び図9は本発明に係るガス濃度測定装置に採用される半導体レーザユニットの他の構成例を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明によるガス濃度測定装置1は、光学部2に計測部3を一体に組み込んだ構成となっている。光学部2は、一面が開口され内部に半導体レーザユニット4が搭載された有底円筒型形状の本体5と、本体5の後端側に位置して本体5を把持する把持部6とを備え、外観が銃型形状をなしている。把持部6には、トリガー式の測定ボタン6aが設けられている。この測定ボタン6aは、その押動操作により測定開始と測定停止の動作が行われる。そして、測定開始時にのみ、測定光とガイド光が外部(測定雰囲気)に出射される。
なお、本体5は、一面が開口された有底筒型形状であれば、円筒に限られるものではない。また、本体5は、底部から先端部に向けて口径を広げたホーン形状とし、反射測定光を受ける有効面積を極力大きくして反射測定光を効率的に受光する形状とするのが好ましい。
本体5の開口5aには集光手段としての集光レンズ7が設けられている。集光レンズ7は、例えばフレネルレンズで構成され、測定雰囲気への測定光の出射に伴って測定雰囲気から反射してくる反射測定光を受けて後述する受光器9に集光させている。集光レンズ7の中央(図2の中心軸線L−L上又はその近傍)には、測定光及びガイド光が出射される窓部8が設けられる。窓部8は、集光レンズ7に対して所定角度傾斜して固定された例えばガラスなどの窓で構成される。図2に示すように、本体5内の中心軸線L−L上の奥部(底部)には、受光器9が設けられている。受光器9は、測定光の出射に伴い測定雰囲気から反射されて集光レンズ7によって集光された反射測定光を受光している。この受光器9によって受光された反射測定光は、電気信号に変換された後、計測部3に送られて信号処理される。本体5内の集光レンズ7寄りには半導体レーザユニット4が設けられている。
半導体レーザユニット4は、測定ガス特有の吸収線に合致した波長のレーザ光を発生し、後述するレーザポインタ12から出射されるガイド光(レーザ光)と出射軸を略一致させて所定の位置から測定光を出射するものである。
図3及び図4に示すように、半導体レーザユニット4は、半導体レーザモジュール11、レーザポインタ12、合分波手段13、支持部材14、絶縁部材15、放熱器16、光軸調整機構部17を備えて概略構成される。この半導体レーザユニット4は、矩形状の放熱器16を基台とし、この放熱器16上に各部品が配置されている。
図5に示すように、半導体レーザモジュール11は、複数対の電極を有する箱型のバタフライ型ケース本体11aを基部としている。バタフライ型ケース本体11aの一面には、不図示の貫通穴が形成され、この貫通穴には例えばガラスなどの出射窓11bが設けられている。半導体レーザモジュール11は、半導体レーザ11c、コリメートレンズ11d、光アイソレータ11e、温度制御素子としてのペルチェ素子11f、ガスセル11g、受光器としてのフォトダイオード11h、温度計測素子としてのサーミスタ11iがバタフライ型ケース本体11a内に収容されており、各光学部品間の光軸調整がなされて気密封止されている。
半導体レーザ11cは、発振波長が測定波長に制御されて周波数変調されたレーザ光を前後両面から発光しており、前方の面から出射されるレーザ光を測定光とし、後方の面から出射されるレーザ光を参照光としている。コリメートレンズ11dは、半導体レーザ11cの前方の出射窓11b側に配置され、半導体レーザ11cから出射した測定光を平行光にコリメートしている。光アイソレータ11eは、コリメートレンズ11dの前方の出射窓11b側に配置される。この光アイソレータ11eは、90°の偏波面の光のみを通す偏光子と、45°の偏波面の光のみを通す検光子との間に配置された結晶に磁力を印加して、結晶中を透過するレーザ光の偏波面を回転させて偏光子での反射光の通過を阻止している。これにより、半導体レーザ11cからのレーザ光の出射に伴う半導体レーザ11cへの反射光の戻りを抑圧している。コリメートレンズ11dにより平行光にされた測定光は、光アイソレータ11eを介して出射窓11bから外部に出射される。温度制御素子としてのペルチェ素子11fは、半導体レーザ11cの温度を制御している。参照用のガスセル11gは、半導体レーザ11cの後方に配置され、波長安定化用ガスが封入されており、測定光の発振波長の周波数安定化に用いられる。このガスセル11gの構成及び製造方法については後述するが、特定ガス特有の吸収線を有する例えば6mm長程度の大きさの超小型に構成される。フォトダイオード11hは、ガスセル11gの後方に配置され、ガスセル11gを通過した半導体レーザ11cからの参照光を受光検出している。サーミスタ11iは、半導体レーザ11cの温度を検出している。
レーザポインタ12は、窓部8が位置する集光レンズ7の光軸(L−L)上に位置して設けられる。レーザポインタ12は、円筒状の本体12aに半導体レーザ12bが設けられている。半導体レーザ12bは、測定光の出射位置を目視で確認でき、測定雰囲気に測定光を導くためのガイド光として可視光を出射している。
合分波手段13は、反射ミラー21とダイクロイックミラー22で構成される。反射ミラー21は、半導体レーザモジュール11の前方に位置し、図6及び図7に示す光軸調整機構17に取り付けられて放熱器16上に配置される。反射ミラー21は、半導体レーザモジュール11の半導体レーザ11cから出射した測定光をダイクロイックミラー22側に反射している。
ダイクロイックミラー22は、反射ミラー21の上方で、レーザポインタ12の半導体レーザ12bの前方に位置してレーザポインタ12の本体12aに固定されている。ダイクロイックミラー22は、反射ミラー21で反射された測定光を光学部2から測定雰囲気に向けて出射するように反射している。また、ダイクロイックミラー22は、レーザポインタ12から出射したガイド光を透過させて測定光と略同軸に合波して出射している。このダイクロイックミラー22によれば、測定光を99%以上反射し、ガイド光を80%以上透過することができる。
支持部材14は、ダイクロイックミラー22が固定されたレーザポインタ12を支持する機能を有している。支持部材14は、正面から見たときに反射測定光を集光する集光レンズ7の有効面積を小さくせず投影面積が極力小さくなるように形成される。図3の例において、支持部材14は、薄板部材を逆V字状に折曲して形成され、その円弧状の頂点部分にダイクロイックミラー22が固定されたレーザポインタ12を支持し、両側の脚部14aの各先端部分が放熱器16の表面に固定されている。
絶縁部材15は、板状に半導体レーザ12bの周辺に形成され、半導体レーザモジュール11と放熱器16との間に設けられる。絶縁部材15は、半導体レーザモジュール11と放熱器16を熱絶縁して熱のまわり込みを防ぐ機能を有している。
図3及び図4において、放熱器16は、本体5に組み込んだ際に本体5から外部に露出して配置され、半導体レーザモジュール11から発生した熱を外部に放熱する機能を有している。
光軸調整機構部17は、半導体レーザモジュール11からの測定光を所定の角度でダイクロイックミラー22側に反射するように反射ミラー21の角度を調節し、光軸を微調整するものである。その具体的構成について説明すると、図6及び図7に示すように、光軸調整機構部17は、中央に凹部23aを有する四角形状の取付部23の両側に一対の調整アーム24が一体形成されている。取付部23の凹部23aは、反射ミラー21が取り付けられる所定角度(略45°)傾斜した取付面を形成している。一対の調整アーム24の端部24aは、固定ネジ25により取付部品(図1の構成では放熱器16)に固定される。取付部23の両側には、先端26aが取付部品の表面(図1の構成では放熱器16の表面)に当接して調整ネジ26が設けられている。
この光軸調整機構部17によれば、取付部23の調整ネジ26の一方又は両方を回すことにより、一対の調整アーム24の先端部24aを支点として取付部23が上下動し、取付部23の凹部23aに設けられた反射ミラー21の角度調整を行うことができる。
ところで、本例のガス濃度測定装置1では、複数のガスを測定するため、図8や図9に示すように、発振波長の異なる半導体レーザモジュール11を複数(図示の例では2個)搭載した半導体レーザユニット4を採用することも可能である。この場合、合分波手段13は、複数の測定光のうちの所定の測定光を反射させる反射ミラー21を有し、所定の測定光と複数の測定光のうちの所定の測定光以外の測定光とを略同軸上に合波するとともに、所定の測定光と可視光とを略同軸上に合波する。以下、具体例として図8及び図9の半導体レーザユニット4の構成について説明する。なお、図2と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略している。
図8に示す半導体レーザユニット4では、合分波手段13が反射ミラー21、ダイクロイックミラー22、ビームスプリッタ27で構成される。図8に示す半導体レーザユニット4は、2つの放熱器16(16A,16B)が所定間隔をおいて重ねた状態で取付板28により固定される。下方の放熱器16A上には、半導体レーザモジュール11が配置され、半導体レーザモジュール11の前方に反射ミラー21が配置される。上方の放熱器16B上にも半導体レーザモジュール11が配置され、半導体レーザモジュール11の前方で反射ミラー21で反射される測定光の光路上にはビームスプリッタ27が配置される。ビームスプリッタ27は、測定光を例えば50%反射し、50%透過する機能を持っている。また、上方の放熱器16Bには、レーザポインタ12を支持する支持部材14が設けられている。レーザポインタ12には、ビームスプリッタ27により合成された2波長の測定光の光路上にダイクロイックミラー22が取り付けられている。ダイクロイックミラー22は、各半導体レーザモジュール11から出射されビームスプリッタ27により合成された異なる波長の測定光と、レーザポインタ12からのガイド光とを略同軸上に合波している。
図9に示す半導体レーザユニット4は、図8と同様に、合分波手段3が反射ミラー21、ダイクロイックミラー22、ビームスプリッタ27で構成される。図9に示す半導体レーザユニット4は、板状の熱伝導器29の両面(上下面)に半導体レーザモジュール11が各々配置される。熱伝導器29には放熱器16が設けられる。熱伝導器29は、各半導体レーザモジュール11で発生した熱を放熱器16まで伝導させる機能を有している。熱伝導器29の下面に配置される半導体レーザモジュール11の前方には反射ミラー21が配置される。熱伝導器29の上面に配置されるレーザモジュール11の前方で反射ミラー21で反射される測定光の光路上にはビームスプリッタ27が配置される。熱伝導器29には、レーザポインタ12を支持する支持部材14が設けられている。レーザポインタ12には、ビームスプリッタ27により合成された2波長の測定光の光路上にダイクロイックミラー22が取り付けられている。この構成によれば、図8の半導体レーザユニットと比較して、ユニットの高さを低くして実装しやすい構造とすることができる。
なお、図8及び図9の例では、半導体レーザモジュール11を2つ配置した構成であるが、3つ以上の半導体レーザモジュール11を配置することも可能である。例えば図8の構成において、複数の放熱器16に異なる波長の測定光を出射する半導体レーザモジュール11を複数配置し、これら複数の放熱器16を上下に所定間隔をおいて配置して取付板28により固定する。そして、最上部に配置される放熱器16の半導体レーザモジュール11の前方にビームスプリッタ27を設けるとともに、レーザポインタ12を支持した支持部材14を設け、レーザポインタ12にダイクロイックミラー22を取り付ける。また、最上部の放熱器16より下方に位置する放熱器16の半導体レーザモジュール11の前方にビームスプリッタ27を各々配置し、最下方に位置する放熱器16の半導体レーザモジュール11の前方に反射ミラー21を配置する。これにより、各半導体レーザモジュール11からの異なる波長の測定光がビームスプリッタ27で合成され、ダイクロイックミラー22で複数波長の測定光とガイド光とが略同軸上に合波される。
また、合分波手段13が反射ミラー21、ダイクロイックミラー22、ビームスプリッタ27で構成される場合には、図6及び図7で説明した光軸調整機構部17を反射ミラー21及びビームスプリッタ27に採用することにより、反射ミラー21のみでなく、ビームスプリッタ27の光軸調整を行える構成とすることも可能である。
さらに、ダイクロイックミラー22として、測定光を透過し、ガイド光を反射する特性を有するものを採用すれば、例えば図2、図4、図8、図9に示す本例の半導体レーザユニット4における半導体レーザモジュール11とレーザポインタ12の半導体レーザ12bの位置関係を逆転した構成とすることもできる。
計測部3は、本体5の内部の測定光の出射及び反射測定光の邪魔にならない位置に組み込まれており、図2の例では本体5内の底部で受光器9の背後に設けられる。計測部3は、図2に示すように、測定光増幅部3a、受光信号検出部3b、演算部3c、波長安定化回路3dを備えて構成される。
測定光増幅部3aは、プリアンプで構成され、受光信号検出部3bで検出する1f信号、2f信号が測定対象ガス濃度範囲で同等の検出レベルになるように、増幅度が1f信号、2f信号それぞれ最適な増幅度に設定されている。この測定光増幅部3aでは、受光器9から検出出力される測定光信号の受光電流を受光電圧に変換し、さらに設定された増幅度で増幅して出力している。
受光信号検出部3bは、測定光増幅部3aで増幅された測定光信号を信号処理し、1f信号と2f信号を位相敏感検波している。
演算部3cは、受光信号検出部3bからの1f信号、2f信号を入力とし、その比(2f/1f)に基づいて測定対象ガスのガス濃度を演算している。
波長安定化回路3dは、設定温度の検索、初期設定、2倍波ピーク安定化、信号同期検出、2倍波歪抑圧動作に関する処理を行っており、その処理内容は特許文献1に開示されるものと同様なので説明を省略する。
ここで、半導体レーザモジュール11に組み込まれるガスセル11gの構成について説明する。図10はガスセルの第1形態を示す断面図、図11はガスセルの第2形態を示す断面図、図12はガスセルの第3形態を示す断面図、図13はガスセルの第4形態を示す断面図、図14はガスセルの第5形態を示す断面図である。
まず、第1形態のガスセル11gについて説明する。なお、各形態のガスセル11gの製造方法等については追って説明する。図10に示すように、第1形態のガスセル11gは、構成部品として、溶接により接合可能な金属製の材料を用いて製造される同一形状の第1本体部32A(32)及び第2本体部33A(33)と、第1本体部32Aと第2本体部33A同士を接合する際に用いるスペーサ部材34とを備えて構成される。第1本体部32Aと第2本体部33Aは、接合可能で線膨張係数が極力小さい材料(例えば、コバール、鉄ーニッケル合金、銅−ニッケル合金など)を用いて形成されている。また、この材料には例えばNiメッキを施して防錆処理を行なうのが望ましい。第1本体部32Aと第2本体部33Aは、ガスを封入する際に完成されるガスセル31内のガス圧と大気圧の差によって大きく変形しない程度の厚みを持っていれば良い。
第1本体部32Aと第2本体部33Aは、開口部32a,33aと、底部32b,33bとを有した凹状に形成されている。第1本体部32Aの開口部32aと第2本体部33Aの開口部33aの外周周縁部分には、鍔部32c,33cが垂設されている。鍔部32c,33cは、第1本体部32Aと第2本体部33Aとを接合する際に対向する面(接合面)が平坦面を形成している。鍔部32c,33cの開口部32a,33a側には、例えば断面が山型を成す突起部32d,33dが外周に沿うように形成されている。第1本体部32A及び第2本体部33Aの底部32b,33bには、窓部32e,33eが設けられた貫通穴32f,33fが形成されている。窓部32e,33eは、封入ガスの吸収波長によって透過光を減衰させない材質(例えば、ガラス等)で形成される。
窓部32e,33eを構成するガラスを設ける方法としては、低融点ガラスを用いてガラスを本体部32A,33Aに直接固定する方法、ガラスに半田固定用のメタライズを施して本体部32A,33Aと半田固定する方法があるが、好ましくは接合可能なCANタイプLDモジュール用の窓が付いた本体部32A,33Aを用いる方法が良い。これは、安価で気密度に関しても10-8〜10-9atm・cc/sec程度が得られるため窓部としては最適である。
スペーサ部材34は、第1本体部32Aと第2本体部33Aの間に設けられ、第1本体部32Aの鍔部32cと第2本体部33Aの鍔部33cとが対向して接合される。スペーサ部材34には、第1本体部32A及び第2本体部33Aと同様の金属材料を用いる。スペーサ部材34は、平板部材を基部とし、その中央に第1本体部32A及び第2本体部33Aの窓部32e,33eの径より大きい径を有する貫通穴34bが形成されている。また、スペーサ部材34の両面には、貫通穴34bの周縁部に沿って筒状のフランジ34aが一体形成されている。このフランジ34aは、第1本体部32Aと第2本体部33Aとの間にスペーサ部材34を介在させたときに、第1本体部32Aと第2本体部33Aの鍔部32c,33c(突起部32d,33d)がスペーサ部材34の平面に確実に位置決めするためのガイドの役目をしている。
そして、上記第1形態のガスセル11gを製造する場合には、第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33aを向き合わせて間にスペーサ部材34を介在させて後述するガスセル製造治具42にセットし、第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部32A及び第2本体部33Aの鍔部32c,33cの突起部32d,33dとスペーサ部材34の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、上記第1形態のガスセル11gでは、接合面の抵抗値が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部32A及び第2本体部33Aに断面山型の突起部32d,33dを形成する例について説明したが、突起部を鍔部32c,33cと対向するスペーサ部材34に形成しても良い。また、突起部32d,33dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部32d,33dを形成しなくてもよい。
第1形態のガスセル11gでは、スペーサ部材34の貫通穴34bの外周にフランジ34aを設ける構成としたが、このフランジ34aは窓部32e,33eと重ならない位置で、且つ、第1本体部32A及び第2本体部33Aの位置決めを行える位置に設ければ良い。また、第1本体部32Aと第2本体部33Aのみの構成としてもよい。この場合、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に鍔部32c,33cの少なくとも一方に突起部32d(33d)を設ける。
次に、ガスセル11gの第2形態について説明する。なお、第1形態と同一の構成要素には同一番号を付して説明する。
図11に示すように、第2形態のガスセル11gは、第1形態の第1本体部32Aをそのまま用いて、もう一方の第2本体部33Aの底部33b側を第1本体部32Aの底部32b側と重ね合わせる様にして、対向する鍔部32c,33c間にスペーサ部材34を介在させた構成である。このため、第2本体部33Aは、第1本体部32Aの開口部32a内に入るように、外径が少なくとも第1本体部32Aの開口部32aの内径より小さく形成されている。第2本体部33Aの鍔部33cには、第1本体部32Aの突起部32dと対向して同様の突起部33dが外周に沿って形成されている。第1本体部32Aと第2本体部33Aとの間に介在するスペーサ部材34は、平板部材を基部とし、その中央に第1本体部32A及び第2本体部33Aの窓部32e,33eの径より大きい径を有する貫通穴34bが形成されている。また、スペーサ部材34の外周縁部の両面には、貫通穴34bの周縁部に沿って筒状のフランジ34aが一体形成されている。
そして、上記第2形態のガスセル11gを製造する場合には、第1本体部32Aと第2本体部33Aを重ね合わせて間にスペーサ部材34を介在させて後述するガスセル製造治具42にセットし、第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部32A及び第2本体部33Aの鍔部32c,33cの突起部32d,33dとスペーサ部材34の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第2形態のガスセル11gでは、接合面の抵抗値が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部32A及び第2本体部33Aに断面山型の突起部32d,33dを形成する例について説明したが、突起部を鍔部32c,33cと対向するスペーサ部材34に形成しても良い。また、突起部32d,33dは接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部32d,33dを形成しなくてもよい。
また、第2形態のガスセル11gでは、スペーサ部材34にフランジ34aを設ける構成としたが、このフランジ34aは窓部32e,33eと重ならない位置で、且つ、第1本体部32A及び第2本体部33Aの位置決めを行える位置に設ければ良い。また、第1本体部32Aと第2本体部33Aのみの構成としてもよい。この場合、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に鍔部32c,33cの少なくとも一方に突起部32d(33d)を設ける。
次に、ガスセル11gの第3形態について説明する。なお、第1形態と同様の構成要素には同一番号を付して説明する。図12に示すように、第3形態のガスセル11gは、第1形態の第1本体部32Aをそのまま用いて、もう一方の第2本体部33B(33)をドーナツ状の円盤で構成している。このため、第2本体部33Bは、中心に所定径の貫通穴33fを形成しており、その貫通穴33fに窓部33eが設けられている。また、第2本体部33Bは、第1形態のスペーサ部材34の機能を兼ねるため、第1本体部32Aの開口部32aのフランジ32g側の径と略同径の外径を有する筒状のフランジ33gが貫通穴33fの周縁部に沿って設けられている。また、第1本体部32Aの鍔部32cと第2本体部33Bには、突起部32d,33dが対向して形成されている。
そして、上記第3形態のガスセル11gを製造する場合には、第1本体部32Aと第2本体部33Aを後述するガスセル製造治具42にセットし、第1本体部32Aの開口部32a内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部32A及び第2本体部33Aの鍔部32c,33cの突起部32d,33d間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第3形態のガスセル11gでは、接合面の抵抗値が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部32A及び第2本体部33Bに断面山型の突起部32d,33dを形成する例について説明したが、第1本体部32Aと第2本体部33Bとの間にスペーサ部材34を介在させ、そのスペーサ部材34に少なくとも一方の面に突起部を形成してもよい。また、突起部32d,33dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば突起部32d,33dを形成しなくてもよい。
また、第3形態のガスセル11gでは、第2本体部33Aの窓部33eの外側にフランジ33gを設ける構成としたが、このフランジ33gは窓部32e,33eと重ならない位置で、且つ、第1本体部32Aに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ33gがない構成でもよい。
次に、ガスセル11gの第4形態について説明する。図13に示すように、第4形態のガスセル11gは、第1本体部32B(32)及び第2本体部33B(33)がドーナツ状の円盤を成して構成されている。すなわち、第1本体部32B及び第2本体部33Bの中心に所定径の貫通穴32f,33fが形成されており、その貫通穴32f,33fに窓部32e,33eが設けられている。また、第1本体部32Bと第2本体部33Bの間には、円筒状のスペーサ部材34が介在して設けられている。このスペーサ部材34の中心には、所定径の貫通穴34bが形成されている。この貫通穴34bの径は、第1本体部32B及び第2本体部33Bの窓部32e,33eの径よりも少なくとも同一径かそれよりも大きい径を有している。第1本体部32B及び第2本体部33Bの窓部32e,33eの周縁部に沿って筒状のフランジ32g,33gが設けられている。また、第1本体部32B及び第2本体部33Bには、突起部32d,33dが対向して形成されている。
そして、上記第4形態のガスセル11gを製造する場合には、第1本体部32Bと第2本体部33Bのフランジ32g,33gを向き合わせて間にスペーサ部材34を介在させて後述するガスセル製造治具42にセットし、スペーサ部材34の貫通穴34b内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部32B及び第2本体部33Bの突起部32d,33dとスペーサ部材34の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第4形態のガスセル11gでは、接合面の抵抗値が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部32B及び第2本体部33Bに断面山型の突起部32d,33dを形成する例について説明したが、突起部を第1本体部32B及び第2本体部33Bと対向するスペーサ部材34の平面に形成してもよい。突起部32d,33dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部32d,33dを形成しなくてもよい。
また、第4形態のガスセル11gでは、第1本体部32B及び第2本体部33Bの窓部32e,33eの外側にフランジ32g,33gを設ける構成としたが、このフランジ32g,33gは窓部32e,33eと重ならない位置で、且つ、スペーサ部材34の貫通穴34bに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ32g,33gがない構成でもよい。
次に、ガスセル11gの第5形態について説明する。図14に示すように、第5形態のガスセル11gは、第1形態の第1本体部32Aと第2本体部33Aを用い、第1本体部32Aと第2本体部33Aとの間にスペーサ部材34が介在した構成である。すなわち、第1本体32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33aを対向させて、その間に円筒形に形成されたスペーサ部材34を介在している。このスペーサ部材34の中心部分には、所定径の貫通穴34bが形成されている。この貫通穴34bの径は、第1本体部32A及び第2本体部33Aの窓部32e,33eの径と少なくとも同一径かそれよりも大きい径を有している。また、スペーサ部材34の第1本体部32A及び第2本体部33Aと対向する両面には、貫通穴34bの周縁部に沿ってフランジ34aが設けられている。また、第1本体部32A及び第2本体部33Aの鍔部32c,33cには、突起部32d,33dが対向して形成されている。
そして、上記第5形態のガスセル11gを製造する場合には、第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33aを向き合わせて間にスペーサ部材34を介在させて後述するガスセル製造治具42にセットし、第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33a及びスペーサ部材34の貫通穴34b内に対象ガス(ガス濃度検出を行うガスと同種のガスやガス濃度検出を行うガスと反応しない充填ガス)を封入した後、第1本体部32A及び第2本体部33Aの鍔部32c,33cの突起部32d,33dとスペーサ部材34の平坦面との間を抵抗溶接してガスを気密封止する。
なお、第5形態のガスセル11gでは、接合面の抵抗値が高くなるように所定の抵抗値をもって接触するように第1本体部32A及び第2本体部33Aに断面山型の突起部32d,33dを形成する例について説明したが、突起部を第1本体部32A及び第2本体部33Aと対向するスペーサ部材34の平面に形成してもよい。突起部32d,33dは、接合する面の板厚比が3倍以上ある場合に必要としている。したがって、接合する面の板厚比が3倍未満であれば、突起部32d,33dを形成しなくてもよい。
また、第5形態のガスセル11gでは、スペーサ部材34の貫通穴34bの周縁部に沿ってにフランジ34aを設ける構成としたが、このフランジ34aは窓部32e,33eと重ならない位置で、且つ、スペーサ部材34の貫通穴34bに位置決めされる位置に設ければ良い。また、フランジ34aがない構成でもよい。
ところで、上述した各形態のガスセル11gは、第1本体部32A,32B、第2本体部33A,33B及びスペーサ部材34の形状を円形に限らず使用する環境や用途に応じて多角形等様々な形状を成して形成してもよい。また、突起部32d,33dの形状は、接合面との接触時に極力抵抗が高くなり、且つ、接する際に均等に接合することができるような形状であればよい。
以上のように構成される各形態のガスセル11gは、以下に説明する製造工程の手順に従って製造する。ここでは、第1形態のガスセル11gを製造する場合を例に挙げて説明する。まず、製造する際に用いるガスセル製造装置について図15及び図16を参照しながら具体的に説明する。
図15に示すように、ガスセル製造装置41は、ガスセル11gを構成する第1本体部32Aと第2本体部33Aの開口部32a,33a内にガスを封入し気密封止するガスセル製造治具42と、ガスセル製造治具42に駆動電源を供給する電源部43と、ガスセル11gに封入するガスが収められているガスボンベ44と、ガスセル製造時にガスセル封入容器51内を真空状態にする真空ポンプ45と、ガスや空気の流量を調節する複数のバルブ46a,46b,46c,46dと、各バルブ46a,46b,46c,46dの開閉を制御する制御部47と、封入するガスや真空状態の圧力値を測定する圧力計48で構成されている。
図16(a)に示すように、ガスセル製造治具42は、スペーサ部材34を介して第1本体部32Aと第2本体部33Aとの間を接合するための一対の第1電極49及び第2電極50と、第1電極49及び第2電極50が着脱可能に収容されるガスセル封入容器51と、第1電極49及び第2電極50に設けられてガスセル封入容器51内を気密封止するシール部材53とで構成されている。
一対の第1電極49及び第2電極50は、所定径を有する円柱状をなし、先端が略円錐形に形成されている。第1電極49及び第2電極50の先端部はガスセル接合部52を形成している。ガスセル接合部52は、製造するガスセル11gの第1本体部32Aと第2本体部33Aの形状に合った凹部54a,54bからなる。そして、ガス封入後、一対の第1電極49及び第2電極50に電源部53から駆動電源を印加し、第1本体部32Aと第2本体部33Aの間にスペーサ部材34を介在させた状態で抵抗溶接する。
ガスセル封入容器51は、絶縁部材からなり、各電極49,50の外径よりも若干大きな内径の円筒状に形成されている。また、ガスセル封入容器51の中心部分には、内部をを真空状態にする時や内部にガスを供給する時に用いるバルブ46a付きの配管55が取り付けられる。バルブ46aは、配管55を通じてガスセル封入容器51内に封入するガスの流量の調整や真空状態を保つ際に制御部47により開閉制御される。
シール部材53は、ガスセル11g内にガスを封入してガスセル11gを気密封止する際、ガスセル封入容器51内を密閉するために設けられている。シール部材53は、例えばOリングで構成され、各電極49,50にそれぞれ2個、合計4個取り付けられている。これにより、各電極49,50同士の平行度を保つことができる。そして、第1電極49と第2電極50は、平行を保ってガスセル封入容器51内を移動でき、第1電極49と第2電極50の凹部54a,54bが確実に接触するように第1電極49及び第2電極50がガスセル封入容器51内でガイドされる。なお、ガスセル封入容器51は、ガスセル製造装置41から分離できる構造である。
圧力計48は、真空ポンプ45の性能によるが、例えば1×103 〜1×105 Paの範囲内で測定が可能である。ガスボンベ44は、減圧器付きであり、例えば希釈ガスがへリウムの場合には、ガスリーク検査にヘリウムリークディテクタが使用可能である。真空ポンプ45は、可能な限りオイルフリーであることが望ましい。
そして、ガスセル11gを製造する時は、まず各電極49,50をアルコール等を用いて汚れ等を拭き取る。特に、第1本体部32Aと第2本体部33Aの鍔部32c,33cがスペーサ部材34と接触する部分(接合面)を重点的に拭き取るのが好ましい。そして、図16(b)のガスセル接合部52の拡大図に示すように、凹部54aが上を向くように第1電極49をガスセル封入容器51内に配置する。次に、配置した第1電極49 の凹部54aに第1本体部32Aをセットする。続いて、スペーサ部材34を第1本体部32Aの上にセットする。次に、第2電極50を凹部54bにセットし、この凹部54bが下(スペーサ部材34側)に向くようにして第2電極50をガスセル封入容器51内にセットする。このように、ガスセル封入容器51内で電極49,50の凹部54a,54bにガスセル11gを構成する各部品、すなわち、第1本体部32A、スペーサ部材34、第2本体部33Aをセットした状態で、ガスセル製造装置41にてガスの封入等の作業を行なう。
次に、上記各形態のガスセル11gの製造方法として、第1形態のガスセル11gを例に図17に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
まず、ガスセル11gを製造に際して、ガスセル封入容器51に第1本体部32Aと第2本体部33Aとこれら本体部32A,33A間に介在するスペーサ部材34をセットする。そして、ガスセル封入容器51をガスセル製造装置41に接続する(ST1)。次に、ガスボンベ44の元栓を閉じた状態で全てのバルブを開く(ST2)。全てのバルブを開いた状態で真空ポンプ45の電源スイッチをONにする(ST3)。
真空ポンプ45の電源をONにすると、ガス封入容器51内の空気が引かれて真空状態になる。この状態を測定するのに圧力計48を用いてガスセル封入容器51内の内部圧力が安定しているかを確認する(ST4)。ガスセル封入容器51内が真空状態となり、ガスセル封入容器51内の内部圧力が安定したのが確認できたら(ST4−Yes)、バルブ46b,バルブ46c,バルブ46dを閉じる(ST5)。これに対し、ガス封入容器51内が真空状態にならない場合や真空状態が不安定な場合(ST4−No)は、ガスセル封入容器51自体に何らかの異常が生じているか、各電極49,50に取り付けたシール部材53が正常に機能していない等の問題があるため、再度ガスセル封入容器51やシール部材53の点検等を行った後、ガスセル製造装置41に再接続してST1に戻る。
ST5にてバルブ46b,46c,46dを閉めた後、再び圧力計48の圧力値が安定しているかを確認する(ST6)。この時、圧力計の数値変化が数秒間に数10Pa程度が安定している基準となるが、安定している場合(ST6−Yes)は、バルブ46bとバルブ46dを開き再度真空引きを行なう(ST7)。これに対し、ST6の確認時に圧力計48が安定していない場合(ST6−No)は、ガスセル封入容器51自体に何らかの異常が生じているか、各電極49,50に取り付けたシール部材53が正常に機能していない等の問題があるため、ST1に戻り再度ガスセル封入容器51やシール部材53の点検等を行った後、ガスセル製造装置41に再接続してST1に戻る。真空引きを行なった後、バルブ46dを閉じ、バルブ46cとガスボンベ44の元栓を開閉して圧力計48の値が指定の圧力になるように調節する(ST8)。
指定した圧力に調節できたかを確認し(ST9)、圧力調整が終了したら(ST9ーYes)、ガスセル封入容器51をガスセル製造装置41から切り離す(ST10)。これに対し、圧力調整ができない場合(ST9−No)は、ST7に戻り再度真空引きを行なう。ガスセル製造装置41から切り離したガスセル封入容器51を不図示の抵抗溶接機にセットして抵抗溶接を行ない(ST11)、ガスセルを製造する。
次に、ガスセル11gが正常に機能するかを検査する工程について、図18に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
図17に示す製造工程を経てガスセル11gが製造されると、ガスセル11g内のガスに吸収される波長を出射する光を透過させ、光の吸収波形を確認してガスの有無を検査する(ST21)。ガスの吸収波形があるか否かを判別し(ST22)、ガスがあると判別した場合(ST22−Yes)は、真空引きできる容器内にガスセルをセットして、真空引きして24時間保管する(ST24)。これに対し、ガスの吸収波形がない場合(ST22−No)は、不良品として処理される(ST23)。
ST24の工程後、希釈ガスがヘリウムの場合、ガスの漏れを検査するためヘリウムリークディテクタでリークテストを行なう(ST25)。リークテストの結果、リークがないと判別された場合(ST26−No)は、ガスセル11g内のガスに吸収される波長を出射光を透過させ、光の吸収波形を確認してガスの有無を検査する(ST28)。これに対し、リークがあると判別された場合(ST26ーYes)は、不良品として処理される(ST27)。ST28の検査において、ガスセル内のガスに吸収される光の吸収波形がある場合(ST29−Yes)は、ガスセルが正常に機能すると判断され、検査終了となる。これに対し、ガスの吸収波形がない場合(ST29−No)は、不良品として処理される(ST30)。
なお、上述したST24の工程については省略してもよく、ST22の工程後ST25の工程に移行してもよい。
以上のようにして製造されるガスセル11gは、半導体レーザモジュール11のバタフライ型ケース本体11aに他の構成部品とともに収容され気密封止される。そして、この半導体レーザモジュール11が半導体ユニット4に組み込まれる。
このように、本例では、金属製容器(第1本体部32、第2本体部33)を用いてガスセル11gを製造している。これにより、溶接時に生じるガスの発生や熱による容器内部のガス濃度の変動がなく、信頼性の高いガスセルを小型に製造できる。また、機械的加工により製造された容器でガスセルを製造しているので、寸法精度が高く実装密度を向上させることができる。
また、濃度検出を行なうガスと反応しない充填ガスとして、例えば希釈したヘリウムを選択することにより、溶接後のガスセルの気密試験をヘリウムリークディテクタで容易に行うことができ、気密度の上で信頼性の高いガスセルを製造することができる。
そして、上記のように製造されるガスセル11gを具備した半導体レーザモジュール11は、バタフライ型ケース本体11aに対してガスセル11gを他の部品と一緒に収容して気密封止されるので、外気圧や外気温等の周囲の影響を防ぐことができる。
さらに、ガスセル11gを半導体レーザモジュール11のバタフライ型ケース本体11aに収容したことで、半導体レーザ11cからの後方出射光を集光するレンズがなくても十分な光量を受光器11hで受光することができる。しかも、レンズの実装をしなくても済むので、半導体レーザ11hからのレーザ光の出射に伴う戻り光による影響が少なくなり、半導体レーザ11cと受光器11hの間の光路上に光アイソレータを実装しなくても実用上差し支えない。さらに、ガスセル11gを含め各部品を小型のバタフライ型ケース本体11aに収容して半導体レーザモジュール11を構成したので、熱容量が小さくなり、半導体レーザモジュール11を温度が低い状態から駆動開始した場合でも、短時間で動作温度を安定化することができ、より動作性に優れたガス濃度検出装置を提供することができる。
ところで、ガスセルに封入する希釈ガスの例としてヘリウムガスを挙げたが、これに限らず、ガス濃度測定装置にて検出したいガスに応じて、例えばメタンなどの炭化水素や二酸化酸素などガスセルに封入するガスを検出対象のガスに合わせて自由に選択して用いることが可能である。
そして、小型軽量の半導体レーザモジュール11を含む半導体レーザユニット4を組み込んだガス濃度測定装置1によってガス濃度を測定する場合には、本体5の把持部6を持ち、窓部8を測定雰囲気に向けて開始ボタン6aを押す。これにより、電源が投入され、半導体レーザモジュール11内の半導体レーザ11cからレーザ光が測定光として出射される。この測定光は、反射ミラー21によりダイクロイックミラー22側に反射され、ダイクロイックミラー22においてレーザポインタ12からのガイド光と合波されて本体5の窓部8から測定雰囲気に向けて出射される。そして、測定光の出射に伴って測定対象ガスの測定雰囲気を通り反射してくる光は、本体5の集光レンズ7により集光され、本体5内の受光器9に受光検出される。受光器9が受光検出した電気信号は、測定光増幅部3aにより所定の増幅度で増幅された後、受光信号検出部3bに入力される。測定光増幅部3aでは、1f信号と2f信号が測定対象ガス濃度範囲内で同等の検出レベルになるように入力される信号を増幅する。受光信号検出部3bでは、入力される信号から1f,2fを検波して演算部3cに入力する。演算部3cは、受光信号検出部3bから入力される1f,2fの比(2f/1f)に基づいて測定対象ガスのガス濃度を演算する。
このように、本例では、測定対象ガスの濃度を測定するための測定光と、測定光の出射位置を確認するためのガイド光とが略同軸上で出射される構成なので、測定光の出射位置をガイド光によって正確に確認でき、測定箇所に対して容易に光学部を向けて測定光を出射でき、微細な測定箇所のガス濃度の測定も正確に行うことができる。
また、例えば図6や図7に示す構成を採用し、光軸調整機構部17を備えた構成とすれば、反射ミラー21で反射される測定光の出射方向を微調整することができる。
さらに、異なる波長の測定光を出射する半導体レーザモジュール11を複数用意し、例えば図8や図9に示す構成を採用すれば、装置を大型化させることなく、複数種類のガス濃度の測定を一度に行うことができる。
超小型のガスセル11gを含めて各部品を半導体レーザモジュール11のバタフライ型ケース本体11aに収容して封止した構成により、半導体レーザユニット4に組み込まれる半導体レーザモジュール11の小型化を図ることができる。
そして、小型化が図れた半導体レーザユニット4を本体5に組み込み、半導体レーザ11cからの測定光を窓部8に導く際に光ファイバを用いない構成なので、損失を生じることなく測定光を測定雰囲気に向けて出射することができ、安定した正確な測定を行うことができる。しかも、小型化された半導体レーザモジュール11を本体5の外周壁に配置し、半導体レーザ11cからの測定光を反射ミラー21で反射させ、ダイクロイックミラー22によりガイド光とともに本体5の窓部8に導く構成なので、測定反射光を集光レンズ7で集光する際に邪魔になるものが少なく、測定雰囲気からの測定反射光を十分な受光量をもって受光でき、測定精度の低下を防ぐことができる。
図2に示すように、本体5の開口5a奥部に半導体レーザユニット11の半導体レーザ11gの温度安定化を図るための回路や反射測定光の信号処理を行うための計測部3を構成する回路を集約して配置することができる。
そして、従来、ガスセルを超小型に製造することが困難であったため、半導体レーザモジュールの外側にガスセルや受光器を配置していたが、本例のガス濃度測定装置1では、ガスセル11gを収容した半導体レーザモジュール11が組み込まれた半導体レーザユニット4を採用している。すなわち、本例で採用される半導体レーザモジュール11は、超小型のガスセル11gをバタフライ型ケース本体31aに収容した構成であり、これにより半導体レーザモジュール11の小型化を図ることができる。しかも、ガスセル11gがバタフライ型ケース本体11aの内部に実装されるので、半導体レーザ11cの後方出射光を集光するレンズがなくても十分な光量を受光器11hで受光することができる。加えて、集光レンズを実装しないで済むので、戻り光による影響が少なくなり、アイソレータを実装しなくても実用上差し支えないようになった。
ところで、上述した形態では、計測部3を光学部2の本体5の開口5a奥部に一体に組み込む構成としているが、この計測部3と従来から周知の図21に示す計測部101との間をケーブルにより配線して接続し、計測部3による計測結果を図21に示す表示機能を備えた計測部101に伝送する構成とすれば、詳細な計測結果を目視により確認することができる。
本発明に係る半導体レーザユニットを含むガス濃度測定装置の正面図である。 図1のガス濃度測定装置の側面図である。 本発明に係るガス濃度測定装置に採用される半導体レーザユニットの一例を示す正面図である。 図3の半導体レーザユニットの側面図である。 本発明に係る半導体レーザユニットの一部を構成する半導体レーザモジュールの平断面図である。 本発明に係る半導体レーザユニットの光軸調整機構の一例を示す平面図である。 図6の光軸調整機構の側面図である。 本発明に係るガス濃度測定装置に採用される半導体レーザユニットの他の構成例を示す側面図である。 本発明に係るガス濃度測定装置に採用される半導体レーザユニットの他の構成例を示す側面図である。 ガスセルの第1形態を示す断面図である。 ガスセルの第2形態を示す断面図である。 ガスセルの第3形態を示す断面図である。 ガスセルの第4形態を示す断面図である。 ガスセルの第5形態を示す断面図である。 ガスセル製造装置の概略構成を示す概略図である。 (a)ガスセル封入容器の断面図である。 (b)ガスセル接合部にガスセル構成する本体部をセットした状態を示す部分断面図である。 ガスセル製造装置を用いてガスセルを製造する工程を示すフローチャート図である。 製造されたガスセルを検査する工程を示すフローチャート図である。 従来の反射式ガス濃度測定装置の光学部の一例を示す正面図である。 図19の光学部の側面図である。 従来の反射式ガス濃度測定装置の計測部の一例を示す図である。 図21の計測部に内蔵される光源ユニットの一例を示す図である。 従来の反射式ガス濃度測定装置の光学部の他の例を示す正面図である。 図23の光学部の側面図である。 図23の光学部に組み込まれる光源ユニットの一例を示す図である。
符号の説明
1 ガス濃度測定装置
2 光学部
3 計測部
3a 測定光増幅部
3b 受光信号検出部
3c 演算部
3d 波長安定化回路
4 半導体レーザユニット
5 本体
5a 開口
6 把持部
7 集光レンズ(集光手段)
8 窓部
9 受光器
11 半導体レーザモジュール
11a バタフライ型ケース本体
11b 出射窓
11c 半導体レーザ
11d コリメートレンズ
11e 光アイソレータ
11f ペルチェ素子(温度制御素子)
11g ガスセル
11h フォトダイオード(受光器)
11i サーミスタ(温度計測素子)
12 レーザポインタ
12a 本体
12b 半導体レーザ
13 合分波手段
14 支持部材
15 絶縁部材
16(16A,16B) 放熱器
17 光軸調整機構部
21 反射ミラー
22 ダイクロイックミラー
23 取付部
23a 凹部
24 調整アーム
24a 先端部
25 固定ネジ
26 調整ネジ
26a 先端
27 ビームスプリッタ
28 取付板
29 熱伝導器
32(32A,32B) 第1本体部
33(33A,33B) 第2本体部
32a,33a 開口部
32b,33b 底部
32c,33c 鍔部
32d,33d 突起部
32e,33e 窓部
32f,33f 貫通穴
32g,33g フランジ
34 スペーサ部材
34a フランジ
34b 貫通穴
41 ガスセル製造装置
42 ガスセル治具
43 電源部
44 ガスボンベ
45 真空ポンプ
46a,46b,46c,46d バルブ
47 制御部
48 圧力計
49 第1電極
50 第2電極
51 ガスセル封入容器
52 ガスセル接合部
53 シール部材
54a,54b 凹部
55 配管
100 光学部
101 計測部
102 光源ユニット
103 光ファイバ
104 本体
104a 開口
105 把持部
106 集光レンズ
107 出射部
108 受光器
109 レーザポインタ
110 ケース本体
111 半導体レーザモジュール
112 参照ガスセル
113 フォト検出器
114 ケース
115 コネクタ
116 冷却用フィン
117 温度制御素子
200 光学部
300 光源ユニット
301 保護ガラス
302 円筒型ケース
303 半導体レーザ
304 基板
305 基台
306 温度制御素子
307(307a,307b,307c) 非球面レンズ
308 取付台
309a,309b 光アイソレータ
310 参照ガスセル
311 フォト検出器
L−L 中心軸線

Claims (6)

  1. 半導体レーザ(11c)は、ガス吸収線に周波数安定化された測定光を測定雰囲気に出射し、該測定光の出射に伴って前記測定雰囲気から反射されてくる反射測定光を受光器(9)により受光し、該受光器の出力信号から前記半導体レーザの変調周波数の基本波位相敏感検波信号および2倍波位相敏感検波信号を検出し、両者の信号の比に基づいて前記測定雰囲気のガス濃度を測定するガス濃度測定装置(1)に用いられる半導体レーザユニット(4)であって、
    前記半導体レーザおよび濃度測定対象ガスと同じ種類のガスを封入したガスセルを備え、前記測定光を出射する半導体レーザモジュール(11)と、
    測定雰囲気に前記測定光を導くためのガイド光として可視光を出射するレーザポインタ(12)と、
    前記測定光と前記ガイド光とを略同軸上に合波する合分波手段(13)とを備えたことを特徴とする半導体レーザユニット。
  2. 前記合分波手段(13)は、前記測定光を反射する反射ミラー(21)と、該反射ミラーにより反射された前記測定光と前記ガイド光とを略同軸上に合波するダイクロイックミラー(22)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザユニット。
  3. 前記反射ミラー(21)で反射される前記測定光の出射方向を調整する光軸調整機構部(17)を備えたことを特徴とする請求項2記載の半導体レーザユニット。
  4. 半導体レーザ(11c)は、ガス吸収線に周波数安定化された測定光を測定雰囲気に出射し、該測定光の出射に伴って前記測定雰囲気から反射されてくる反射測定光を受光器(9)により受光し、該受光器の出力信号から前記半導体レーザの変調周波数の基本波位相敏感検波信号および2倍波位相敏感検波信号を検出し、両者の信号の比に基づいて前記測定雰囲気のガス濃度を測定するガス濃度測定装置(1)に用いられる半導体レーザユニット(4)であって、
    前記半導体レーザおよび濃度測定対象ガスと同じ種類のガスを封入したガスセルを備え、ガス吸収線に対応した各々異なる波長のレーザ光を前記各測定光として出射する複数の半導体レーザモジュール(11)と、
    測定雰囲気に前記各測定光を導くためのガイド光として、可視光を出射するレーザポインタ(12)と、
    複数の前記測定光のうち、所定の測定光を反射させる反射ミラー(21)を備えた合分波手段(13)であって、前記所定の測定光と、複数の前記測定光のうちの前記所定の測定光以外の測定光とを略同軸上に合波するとともに、前記所定の測定光と前記可視光とを略同軸上に合波する合分波手段(13)とを備えたことを特徴とする半導体レーザユニット。
  5. 前記半導体レーザモジュール(11)は、前記半導体レーザ(11c)と、
    前記半導体レーザから出射した測定光を平行光に変換するコリメートレンズ(11d)と、
    前記半導体レーザへの反射光の戻りを抑圧する光アイソレータ(11e)と、
    前記半導体レーザの温度を測定する温度計測素子(11i)と、
    前記半導体レーザの温度を制御する温度制御素子(11f)と、
    前記ガスセル(11g)と、
    前記半導体レーザから後方出射されたレーザ光を前記ガスセルを通過した後に受光する受光器(11h)とがバタフライ型ケース(11a)に内蔵されて気密封止されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザユニット。
  6. 底部を有する筒状の本体(5)と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の半導体レーザユニット(4)と、
    前記本体(5)内であって、かつ前記本体の中心軸線(L−L)上近傍に配置された受光器と、
    前記本体の開口(5a)に設置され、前記半導体レーザユニットからの測定光の出射に伴って測定雰囲気から反射してくる反射測定光を受けて前記受光器に集光させる集光手段(7)であって、当該集光手段における前記中心軸線上近傍に、前記測定光および前記レーザポインタ(12)からのガイド光を通過させる窓部(8)を有する集光手段(7)と、
    当該集光手段で集光されて前記受光器により受光した前記反射測定光を電気信号に変換して、当該電気信号に基づいてガス濃度を算出する計測部(3a,3b,3c)とを、前記本体内に一体に備えたことを特徴とするガス濃度測定装置。
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