JP2005095146A - 薬剤放散方法、薬剤放散システム、薬剤カートリッジおよび薬剤放散装置 - Google Patents

薬剤放散方法、薬剤放散システム、薬剤カートリッジおよび薬剤放散装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 薬剤の変更などを簡単に行うことのできる薬剤放散システムを提案すること。
【解決手段】 薬剤放散システム1では、薬剤放散装置2の薬剤供給源として薬剤カートリッジ3A〜3Cを採用し、各薬剤カートリッジ3A〜3Cのカートリッジ側記憶部22A〜22Cには、最適な薬剤放散条件p3を含む制御パラメータを記憶させてある。薬剤カートリッジ3A〜3Cが薬剤放散装置2に装着されると、制御部10がカートリッジ側記憶部22A〜22Cの記憶内容を読み出し、最適な放散条件に合致するように薬剤の放散動作を行う。薬剤の変更などを薬剤カートリッジ3A〜3Cを差し替えるのみで簡単に行うことが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昆虫性フェロモンからなる害虫の交信かく乱剤や誘引剤などの薬剤を放散するための薬剤放散方法およびシステム、並びに当該システムに用いる薬剤放散装置および薬剤カートリッジに関するものである。
農場などにおいては、殺虫剤を用いる代わりに、昆虫性フェロモンなどの誘引剤を空気中に放散して、害虫に交信かく乱を引き起こして産卵数を減少させることにより害虫の発生を減少させるなどの害虫駆除方法が知られている。例えば、圃場施設に所定間隔で多数の昆虫性フェロモンディスペンサを設置して、昆虫性フェロモンを自然放散させるものが知られている。例えば、プラスチック製のチューブに性フェロモンを封入し、これを育成植物の枝やビニールハウスの骨組に掛けて、性フェロモンをチューブを介して空気中に自然放散させるようにしている(特許文献1)。しかし、この方法では、昆虫が交尾をしない日中も継続放散され、気温の高い日中の方が放散量が多いので、薬剤の無駄な放散が多い。また、性フェロモンのうち二重結合をもつものは紫外線劣化や酸化を起こしやすいので、安定剤を混合する必要があり、その分コスト高になっている。さらには、近隣の果樹園などの影響で想定しなかった害虫が存在する場合に、そのような想定外の害虫に即応できない。
そこで、ヒータやファンなどによって揮発性の薬剤を強制的に放散させる薬剤放散装置を利用することが考えられる(特許文献2、3、4)。または、遠隔制御によるスプレー式の薬剤放散装置を利用することが考えられる(特許文献5)。
しかしながら、このような強制式の薬剤放散装置では、薬剤の種類を変える毎に、薬剤に最適の放散条件に従った駆動制御に変更する必要がある。例えば、駆動制御がコンピュータ制御により行われる場合には薬剤に応じて薬剤放散用のプログラムを書き換える必要がある。また、薬剤放散装置の設置場所が異なる場合にも最適放散条件が変わるので、それに応じて駆動制御形態を変更する必要がある。例えば、薬剤放散装置を風上に置く場合には風下に置く場合に比べて多量の薬剤を放散する必要があり、緯度・経度が異なると日没時間が異なるので、薬剤放散開始時間および終了時間を変更する必要がある。さらには、新たな性フェロモンなどの薬剤を用いる場合にはその最適放散条件を満たすように薬剤放散装置の駆動制御形態を変更する必要がある。
特開平8−322447号公報 実開昭58−110288号公報 実用新案登録第3021119号公報 特開平9−74969号公報 米国特許第6182904号公報
本発明の課題は、薬剤の変更、設置場所の変更に伴う薬剤放散装置の駆動制御形態などの変更を不要、あるいは簡単化した薬剤放散方法および薬剤放散システムを提案することにある。
また、本発明の課題は、かかる新たな薬剤放散システムに用いる薬剤放散装置および薬剤カートリッジを提案することある。
本発明の薬剤放散方法は:昆虫性フェロモンなどの揮発性の薬剤を貯留した薬剤カートリッジに、薬剤の放散動作の制御パラメータを少なくとも一つ担持させ;前記薬剤カートリッジを薬剤供給源とする薬剤放散装置に前記薬剤カートリッジが装着されると、前記薬剤カートリッジに担持されている前記制御パラメータを前記薬剤放散装置に読み込ませ;読み込んだ前記制御パラメータに基づき、前記薬剤放散装置により、前記薬剤の放散動作を制御させることを特徴としている。
本発明では、薬剤放散装置に交換可能に装着される薬剤カートリッジを薬剤供給源として採用し、この薬剤カートリッジに薬剤放散動作を制御するための制御パラメータを担持させるようにしている。従って、異なる薬剤を放散させる場合には薬剤カートリッジを交換するだけでよく、新たな薬剤カートリッジが装着されると、そこに担持されている制御パラメータに基づき薬剤放散装置では最適な薬剤放散条件を満たす薬剤放散動作を実行可能なシステムを構築できる。よって、薬剤カートリッジの側により多くの制御パラメータを担持させることにより、薬剤交換時、薬剤放散装置の設置場所変更時などにおいて、薬剤放散装置の側の放散動作の設定条件変更を不要あるいは簡単化できる。
ここで、薬剤カートリッジの側に薬剤放散に関する全ての制御パラメータを担持させておくこともできるが、薬剤カートリッジの種類によって影響を受けない制御パラメータは前記薬剤放散装置の側に担持させておくことができる。
代表的な前記制御パラメータとしては次の(a)〜(f)を挙げることができる。
(a)前記薬剤の種類。
(b)前記薬剤の容量および残量。
(c)前記薬剤による駆除対象の害虫の種類。
(d)前記薬剤の最適放散条件。
(e)前記薬剤放散装置の位置情報。
(f)前記薬剤放散装置の薬剤放散能力。
本発明の方法における典型的な構成では、前記薬剤カートリッジに担持された前記制御パラメータには少なくとも前記薬剤の最適放散条件を含め、前記薬剤放散装置に担持された前記制御パラメータには少なくとも当該薬剤放散装置の位置情報を含めることが望ましい。
また、前記薬剤放散装置の駆動制御手段をコンピュータから構成し、前記薬剤カートリッジに、前記駆動制御手段の駆動制御プログラムを担持させ、前記薬剤カートリッジが装着されると、前記駆動制御プログラムを前記薬剤放散装置に読み込ませ、当該駆動制御プログラムを実行して前記薬剤の放散動作を行うようにしてもよい。このようにすれば、薬剤放散装置の側は必要最小限の機能で標準化でき、また、薬剤を交換した場合に、薬剤放散装置側の駆動プログラムを変更することなく、薬剤カートリッジを交換するだけでよい。
この場合、前記薬剤放散装置が複数の前記薬剤カートリッジを薬剤供給源としている場合には、前記薬剤カートリッジに付与された優先順位、前記薬剤放散装置のカートリッジ装着部に付与された優先順位、あるいは前記薬剤カートリッジの装着順に基づき定まる最も高い優先順位の前記薬剤カートリッジから前記駆動制御プログラムを読み込むようにすればよい。
次に、薬剤放散装置の側を必要最小限の構成とするためには、前記薬剤カートリッジに電池電源を搭載し、前記薬剤カートリッジを前記薬剤放散装置に装着して、前記電池電源から当該薬剤放散装置に駆動電力を供給することが望ましい。
一方、前記薬剤放散装置に、当該薬剤放散装置を識別するための装置識別情報と、当該薬剤放散装置を購入した購入顧客情報を担持させ、前記薬剤カートリッジが装着されると、前記薬剤放散装置により、前記装置識別情報および購入顧客情報を前記薬剤カートリッジに担持させるようにしてもよい。
このようにすれば、使用済みの前記薬剤カートリッジに担持されている前記装置識別情報および購入顧客情報を読み込み、購入顧客に関するデータベースを作成することができる。作成されたデータベースに基づき、購入顧客に対する薬剤情報の提供など、木目の細かなアフターサービスを提供できる。
次に、本発明は上記の薬剤放散方法により薬剤の放散を行う薬剤放散システムに関するものである。本発明の薬剤放散システムは:昆虫性フェロモンなどの揮発性の薬剤を貯留した薬剤カートリッジと;前記薬剤カートリッジを薬剤供給源とする薬剤放散装置とを有し;前記薬剤カートリッジは、前記薬剤を貯留する薬剤貯留部と、前記薬剤の放散動作に関する少なくとも一つの制御パラメータを記憶しているカートリッジ側記憶部とを備え;前記薬剤放散装置は、前記薬剤カートリッジを着脱可能に装着するカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジから薬剤を吐出する吐出部と、吐出した前記薬剤を放散させる放散部と、前記吐出手段の駆動を制御する制御部とを備え;前記制御部は、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジの前記カートリッジ側記憶部に記憶されている前記制御パラメータに基づき、前記吐出部の駆動を制御することを特徴としている。
ここで、前記薬剤放散装置は、前記薬剤カートリッジに担持されている前記制御パラメータとは異なる少なくとも一つの前記薬剤の放散動作に関する制御パラメータを記憶している装置側記憶部を備えている場合、前記制御部は、前記薬剤カートリッジ側の前記制御パラメータと前記薬剤放散装置側の前記制御パラメータとに基づき、前記吐出部の駆動を制御すればよい。
代表的な前記制御パラメータとして次の(a)〜(f)を挙げることができる。
(a)前記薬剤の種類。
(b)前記薬剤の容量および残量。
(c)前記薬剤による駆除対象の害虫の種類。
(d)前記吐出部による前記薬剤の最適吐出条件。
(e)前記薬剤放散装置の位置情報。
(f)前記吐出部の薬剤吐出能力。
本発明の薬剤放散システムの典型的な構成では、前記薬剤カートリッジに担持された前記制御パラメータには少なくとも、前記薬剤の最適吐出条件が含まれており、前記薬剤放散装置に担持された前記制御パラメータには少なくとも、当該薬剤放散装置の位置情報が含まれている。
また、前記薬剤放散装置の制御部がコンピュータを中心に構成されている場合には、前記カートリッジ側記憶部は前記制御部の駆動制御プログラムを記憶し、前記薬剤カートリッジが装着されると、前記制御部が、前記駆動制御プログラムを読み込み、当該駆動制御プログラムを実行して前記薬剤の放散動作を行うようにすればよい。
この場合、前記薬剤放散装置が、複数の前記カートリッジ装着部と、当該カートリッジ装着部に対応した数の前記吐出部とを備えているときには、前記制御部は、前記薬剤カートリッジに付与された優先順位、前記薬剤放散装置のカートリッジ装着部に付与された優先順位、あるいは前記薬剤カートリッジの装着順に基づき定まる最も高い優先順位の前記薬剤カートリッジから前記駆動制御プログラムを読み込むようにすればよい。
さらに、前記薬剤カートリッジに電池電源を搭載し、前記薬剤放散装置には、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジの前記電池電源から駆動電源が供給されるように構成することができる。
次に、前記薬剤放散装置の装置側記憶部に、当該薬剤放散装置を識別するための装置識別情報と、当該薬剤放散装置を購入した購入顧客情報を記憶し、前記制御部は、前記薬剤カートリッジが装着されると、前記装置識別情報および購入顧客情報を読み出して前記カートリッジ側記憶部に記憶するように構成することができる。
この場合、本発明の薬剤放散システムは、前記カートリッジ側記憶部に、少なくとも一つの前記制御パラメータ、前記駆動制御プログラムあるいは前記購入顧客情報を書き込む書き込み装置と、使用済みの前記薬剤カートリッジに担持されている前記装置識別情報および購入顧客情報を読み込み、購入顧客に関するデータベースを作成するデータベース作成装置とを更に有した構成とすることができる。
一方、本発明は薬剤カートリッジに関するものであり、上記構成を備えたことを特徴としている。また、本発明は薬剤放散装置に関するものであり、上記構成を備えたことを特徴としている。
以上説明したように、本発明によれば、薬剤供給源として薬剤カートリッジを採用すると共に、当該薬剤カートリッジに薬剤放散に関する制御パラメータ、薬剤放散装置の駆動電源としての電池電源、薬剤放散装置の駆動制御プログラムなどを担持させるようにしてある。従って、本発明によれば、薬剤カートリッジを交換すれば、当該薬剤カートリッジに貯留されている薬剤の放散に適した駆動条件により薬剤を放散することが可能になる。
よって、薬剤変更などに起因する薬剤放散装置側の設定条件などの変更が不要あるいは極めて簡単になる。また、薬剤放散装置を必要最小限の構成で標準化できる。さらには薬剤放散装置の電池切れに伴う電池交換作業を不要にできる。
また、本発明では、薬剤放散装置に装着された薬剤カートリッジに購入顧客情報を書き込み、使用済み後に回収された当該薬剤カートリッジに書き込まれている購入顧客情報に基づき購入顧客のデータベースを作成するようにしている。このデータベースを利用して、購入顧客に対する木目の細かなアフターサービスなどを提供できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した薬剤散布システムの各実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明を適用した実施の形態1に係る薬剤放散システムを示す概略構成図である。薬剤放散システム1は害虫駆除を行う圃場施設内の各所に配置されるものである。各薬剤放散システム1は、薬剤放散装置2と、複数個、本例では3個の薬剤カートリッジ3A、3B、3Cから構成されている。薬剤放散装置2は、薬剤カートリッジ3A〜3Cをそれぞれ交換可能に装着するための3個のカートリッジ装着部4A、4B、4Cを備え、各カートリッジ装着部4A〜4Cにはそれぞれ、薬剤供給口5A〜5Cが配置されており、各薬剤供給口5A〜5Cは薬剤供給管6A〜6Cを介して、薬剤吐出ポンプ7A〜7C(吐出部)の吸引ポートに連通している。各薬剤吐出ポンプ7A〜7Cの吐出ポートから吐出された薬剤は、薬剤を空気中に自然放散させるための放散皿8(放散部)に供給される。薬剤放散装置2は更に各薬剤吐出ポンプ7A〜7Cを駆動するポンプドライバ9A〜9Cと、これらポンプドライバ9A〜9Cを制御するマイクロコンピュータからなる制御部10と、装置側記憶部11とを備えている。また、薬剤吐出ポンプ7A〜7Cによる薬剤吐出のタイミングを決定するためのタイマ12およびタイマ駆動用の電池13を備えている。これらの各部分9A〜9C、10、11、12、13は回路基板14に搭載されている。
各カートリッジ装着部3A〜3Cには、薬剤供給口5A〜5Cに加えて、給電用接続端子15A〜15Cと、情報読み込み用接続端子16A〜16Cが配置されており、これらの接続端子15A〜15Cおよび接続端子16A〜16Cは電力線17A〜17Cおよび信号線18A〜18Cを介して回路基板14の側に接続されている。
各薬剤カートリッジ3A〜3Cは基本構成が同一であり、カートリッジケース20A〜20Cの内部に、薬剤a〜cが貯留された薬剤貯留部21A〜21Cと、これらの薬剤a〜cの最適吐出条件などが記憶保持されているカートリッジ側記憶部22A〜22Cと、電池電源23A〜23Cとが内蔵されている。カートリッジケース20A〜20Cの前面には、薬剤供給口24A〜24Cと、給電用接続端子25A〜25Cと、情報読み出し用接続端子26A〜26Cが配置されている。各薬剤カートリッジ3A〜3Cを、カートリッジ装着部4A〜4Cのいずれかに装着すると、各薬剤カートリッジ3A〜3Cの薬剤供給口24A〜24C、接続端子25A〜25C、26A〜26Cが、それぞれ、カートリッジ装着部側の薬剤供給口5A〜5C、接続端子15A〜15C、接続端子16A〜16Cに接続された状態が形成される。
ここで、各カートリッジ側記憶部22A〜22Cには、薬剤a〜cの種類p1、残量p2、最適吐出条件p3を含む薬剤吐出動作制御用の制御パラメータが記憶保持されている。なお、記憶保持の方法は、ROM、RAM、バーコード、RFID(無線タグ)、磁気、機械的形状(突起、凹凸等)が使用できる。本例では、ROM/RAMであり、接続は有線接続である。
本例では薬剤a、b、cは昆虫性フェロモンであり、最適吐出条件p3には、薬剤吐出ポンプ7A〜7Cの吐出開始時刻、吐出間隔、吐出量、吐出終了時刻などが含まれている。このような吐出条件を満足することにより、薬剤放散装置2の設置場所の周囲に、適切な放散濃度で昆虫性フェロモンを適切な時刻に放散することができる。
各薬剤a、b、cとしては、例えば、「フェロモン剤利用ガイド」(社団法人日本植物防疫協会発行)の第72頁に記載されているような市販の交信かく乱剤を用いることができる。一例として、ここに記載のコンフューザーAおよびコンフューザーPの成分および対象害虫の比較表を次に示す。
Figure 2005095146
薬剤a、b、cは、コンフューザーAのように各種薬剤の混合でもよいが、たとえば薬剤aをアリマルア剤、薬剤bをデトラデセニルアセテート剤、薬剤cをピーチフルア剤とすることもできる。
この構成の薬剤放散システム1において、薬剤カートリッジ3A〜3Cをそれぞれカートリッジ装着部4A〜4Cに挿入すると、薬剤供給口24A〜24C、情報読み出し用の接続端子26A〜26C、給電用端子25A〜25Cの順番で薬剤放散装置2の側の対応部分に連結される。なお、各カートリッジ装着部4A〜4Cには、薬剤カートリッジ3A〜3Cが正しく装着されたことを検出するためのカートリッジセンサ(図示せず)が設置されており、制御部10は各カートリッジセンサの出力に基づき、薬剤カートリッジ3A〜3Cの装着の有無を知ることができる。
図2は、薬剤カートリッジ装着時の初期設定動作を示す概略フローチャートである。本例では、薬剤カートリッジ3Aがカートリッジ装着部4Aに挿入されると、上記したように薬剤供給口24A、情報読み出し用接続端子26A、給電用接続端子25Aの順番で連結され、給電用接続端子25Aが接続されると、薬剤放散装置システム1がオンし(ステップST1)、薬剤カートリッジ3Aが正しく装着されたことを検出すると(ステップST2)、薬剤放散システム1は薬剤吐出ポンプ7Aを駆動して、薬剤aを初期充填すると共に、薬剤カートリッジ3Aのカートリッジ側記憶部22Aに保持されている情報を読み出して装置側記憶部11に格納する(ステップST4)。同様に、薬剤カートリッジ3B、3Cが挿入された場合も、それらが正しく装着されたか否かの検出動作を行い(ステップST5、6、ステップST8、9)、同様に初期充填および情報の読み出し動作を行う(ステップST7、ST10)。
なお、薬剤カートリッジ103Cが所定期間内に装着されなかった場合には、薬剤カートリッジ103Aあるいは103Bのいずれかが装着されていれば、初期設定動作を終了する(ステップST11、ST12)。薬剤カートリッジ103A、103Bおよび103Cのいずれも所定期間内に装着されなかった場合には、初期設定ができないので、その旨のエラー表示などの動作を行う。
次に、初期充填後、薬剤放散システム1はスリープモードになるが、各薬剤カートリッジ3A〜3Cから読み出した最適吐出条件を参照し、吐出開始時刻になるとウェイクアップして、カートリッジの有無・種類及び残量を確認してから最適吐出間隔・吐出量で、終了時刻まで、各薬剤a〜cを吐出する。ここで、最適吐出条件とは、通常は昆虫の交尾行動が日没後から夜間が活発になるために、日没直前から吐出を開始して、その対象害虫の交信撹乱に最適な吐出間隔・吐出量を所定終了時刻まで維持して、最適濃度での薬剤放散を実現するためのものである。日没時間は場所や季節により変化する。例えば、季節により変化するので、5月なら5月、8月なら8月にあわせた最適吐出のカレンダー情報とすることが望ましい。なお、薬剤放散システム1に照度計等のセンサを配置し、その照度に基づき日没時刻を検出し、日没から薬剤の放散を開始するように動作させることも可能である。
ここで、本例の薬剤放散装置2の制御部10では、薬剤吐出ポンプの吐出回数、吐出時間などから、薬剤消費量を計算し、これを、各薬剤カートリッジから読み出した残量p2から減算することにより、各薬剤カートリッジ3A〜3Cの薬剤残量を算出する。算出された薬剤残量を適当な頻度で各薬剤カートリッジ3A〜3Cのカートリッジ側記憶部22A〜22Cに書き込み、薬剤残量を更新する。この結果、薬剤カートリッジ3A〜3Cをカートリッジ装着部4A〜4Cから一時的に引き抜き、再度装着した場合や、別の薬剤放散装置に装着した場合においても、支障なく、最適吐出動作を行うことができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る薬剤放散システム1では、使用したい薬剤が貯留されている薬剤カートリッジ3A〜3Cを薬剤放散装置2のカートリッジ装着部4A〜4Cに装着するだけで、薬剤放散装置2は、その薬剤カートリッジ3A〜3Cに貯留されている薬剤に最適な吐出動作を行うことができる。また、新しい薬剤が開発されても最新情報を薬剤カートリッジ3A〜3Cに搭載しておくことにより、薬剤放散装置2の駆動制御プログラムの変更が不要になる。
なお、薬剤放散システム1において、薬剤放散装置2の装置側記憶部11に個別条件(位置情報)を設定可能としておくと便利である。例えば、以下の(1)および(2)のように、薬剤放散装置2の設置場所に関する情報を書き込んでおき、薬剤放散装置2の側では、カッコ内に示す薬剤吐出制御を行うと、薬剤の無駄な放散を回避できると共に薬剤散布対象の場所に均一な濃度で薬剤を放散することが可能になる。
(1)斜面の上方にある(吐出量を多めに設定)、下方にある(吐出量を少なめに設定)(2)畑の中での相対位置(風上では吐出量を多めに設定、風下では吐出量を少なめに設定)
(実施の形態2)
上記の実施の形態1の薬剤放散システム1では、その薬剤放散装置2に、タイマ用の電池13を搭載してあるので、電池の交換及び再設定が必要である。日本のように作物も害虫もいない冬期などの時期がある場合には、その期間ではタイマだけのために薬剤放散装置2を駆動状態に保持しておくことは不経済である。また、昆虫性フェロモンは空気よりも重いために通常、地上数メートルの高所に取り付けられる場合が多い。よって、電池交換や電池交換後の再設定などの現場作業が一般に困難である。
図3は、本発明を適用した実施の形態2に係る薬剤放散システムの概略構成図であり、薬剤放散装置の電池交換および交換後の再設定を不要とし、さらに、薬剤放散装置の駆動制御プログラムも薬剤カートリッジの側に搭載したことを特徴としている。
図3から分かるように、実施の形態2に係る薬剤放散システム30の基本構成は実施の形態1に係る薬剤放散システム1と同様であるので、対応する部位には同一の符号を付し、それらの説明は省略するものとする。薬剤放散システム30では、各薬剤カートリッジ3A〜3Cのカートリッジ側記憶部22A〜22Cに、薬剤放散装置2の駆動制御プログラムp4が搭載されている。この駆動制御プログラムp4はタイマ12などの時間情報を含むものである。各薬剤カートリッジ3A〜3Cに、個々の薬剤に対するタイマ情報を記憶させ、各薬剤カートリッジ3A〜3Cから薬剤が供給される各薬剤吐出ポンプ7A〜7Cを、そこに接続された各薬剤カートリッジ3A〜3Cの薬剤に適した独自のタイマで駆動させる事も可能である。しかし、本実施の形態では、カートリッジ装着部4Aに最も高い優先順位を付け、このカートリッジ装着部4Aにのみに駆動制御プログラムp4を読み込み可能な端子31およびリード線32を配置してある。どの薬剤カートリッジに搭載されている駆動制御プログラムを採用するのかは、カートリッジ装着部4A〜4Cに優先順位を付ける代わりに、装着順に基づき決定してもよい。例えば、最も先あるいは後にカートリッジ装着部4A〜4Cに装着された薬剤カートリッジ3A〜3Cから駆動制御プログラムp4を読み取るようにしてもよい。あるいは、薬剤カートリッジ3A〜3Cに優先順位を付けておき、装着された中で最も順位の高い薬剤カートリッジに搭載されている駆動制御プログラムを読み込むようにしてもよい。
以上説明したように、薬剤放散システム30では、薬剤カートリッジ3A〜3Cの側に薬剤放散装置2の駆動制御プログラム(吐出ポンプの制御情報)p4が搭載されている。
したがって、たとえば、薬剤放散システム30を設置する前に、一括して各薬剤カートリッジ3A〜3Cに情報を書き込み、あるいは搭載されている情報を確認し、その設置現場では薬剤放散装置2に薬剤カートリッジ3A〜3Cを差し込むだけで全ての条件が自動的に設定され、作業員が手動により条件設定を行うことが不要になる。
また、薬剤放散装置2の駆動電力が薬剤カートリッジ3A〜3Cの電池電源23A〜23Cから供給されるので、薬剤放散装置2の側での電池交換作業や交換後の再設定作業が不要になる。
ここで、薬剤カートリッジ3A〜3Cのカートリッジ側記憶部22A〜22Cに記憶する位置情報として、設置場所に関する地域情報を盛り込む事もできる。たとえば、前述のタイマ及びカレンダー情報を例に挙げると、沖縄と北海道では日没時刻も異なり、同じ時刻における害虫の交尾行動も異なる。そこで、標準のタイマおよびカレンダー情報と共に、地域毎の日没時刻の差を調整するための時差調整情報を記憶しておき、これらに基づき、最適な吐出条件により薬液を吐出できるようにしてもよい。勿論、薬液放散装置2の装置側記憶部11に、かかる地域情報を与えておけば、上記した沖縄と北海道の時差の調整を自動的に実施することもできる。
(その他の実施の形態)
上記の各実施の形態において、各々の薬剤カートリッジ3A〜3Cの薬剤貯留部21A〜21Cを交換可能な袋などとし、カートリッジ側記憶部22A〜22Cも書き換え可能なNVRAMなどのメモリチップを用いれば、薬剤貯留部21A〜21C、電池電源23A〜23Cを交換し、記憶部22A〜22Cを書き換えることにより、薬剤カートリッジ3A〜3Cのリサイクルが容易になる。薬剤カートリッジ3A〜3Cをリサイクルするために、当該薬剤カートリッジの回収率を上げるためには、薬剤カートリッジに薬剤放散システム購入顧客の情報を担持させ、回収した使用済みの薬剤カートリッジに担持されている購入顧客情報に基づき、購入顧客に対してアフターサービス、購入代金の割引きなどの特典を与えるようにすることが望ましい。
そのためには、図4に示すように、薬剤放散システムのメーカ40の側において、書き込み装置41を用いて、薬剤放散装置2の装置側記憶部11に購入顧客情報p5を書き込み、販売店42から当該購入顧客43に販売する。また、メーカ40で製造された各種の薬剤カートリッジ3A〜3Cも販売店42から顧客43に販売される。顧客、例えば顧客農家43では、購入した薬剤放散装置2を所定の設置場所に設置し、必要な薬剤が貯留された薬剤カートリッジ3A〜3Cを購入して薬剤放散装置2に装着する。薬剤カートリッジ3A〜3Cが装着されると、薬剤放散装置2に保持されている購入顧客情報p5が薬剤放散装置2の個別情報(装置識別情報)P6と共に、薬剤カートリッジ3A〜3Cに読み込まれて、そのカートリッジ側記憶部22A〜22Cに書き込まれる(ブロック44)。
顧客農家43は使用済みの薬剤カートリッジを回収した後に、販売店を介してあるいは直接にメーカにリサイクルのために戻す。メーカ40では、回収した使用済みの薬剤カートリッジに記憶されている購入顧客情報を読み取り装置48により読み取る(ブロック46、47)。この後、薬剤カートリッジをリサイクルして、販売店に卸す(ブロック49、矢印50)。
ここで、メーカ40では、読み取った購入顧客情報に基づき、顧客データベース51の構築および更新を行う(矢印52)。顧客データベース51は、薬剤放散装置に割り当てた装置識別情報p6と、購入顧客情報p5との対応テーブルから構成されている。メーカ40では、構築した顧客データベース51に基づき、各種のサービスを購入顧客43に提供する(ブロック54、矢印53)。
サービス内容としては、購入代金の一部返金、次回の薬剤カートリッジの購入代金割引、次回の購入のための新製品案内(DMまたはWEB配信)、使用した薬剤カートリッジ(あるいは対象害虫)に関する最新農業情報の配信、「環境にやさしい農家(減農薬とリサイクル貢献等)」等のメーカ運営のWEB上での宣伝と各顧客農家のWEB作成支援、農作物トレーサビリティーのためのデータベース提供サービス等を挙げることができる。
なお、購入顧客情報の書き込みは、購入時に専用書き込み装置で薬剤カートリッジに書き込むようにしてもよい。また、薬剤カートリッジと薬液放散装置間の通信のアルゴリズムまたはメモリ構造を暗号化させることで、認可されていない薬剤の吐出防止や、顧客情報の流出を防止することが望ましい。
本発明の実施の形態1に係る薬剤放散システムの概略構成図である。 図1の薬剤放散システムの初期設定動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る薬剤放散システムの概略構成図である。 本発明による薬剤カートリッジの回収・リサイクルの流れを示す説明図である。
符号の説明
1、30 薬剤放散システム、2 薬剤放散装置、3A〜3C 薬剤カートリッジ、4A〜4C カートリッジ装着部、5A〜5C 供給口、7A〜7C 薬剤ポンプ、8 放散皿、10 制御部、11 装置側記憶部、12 タイマ、21A〜21C 薬剤タンク、22A〜22C カートリッジ側記憶部、23A〜23C 電池電源。

Claims (20)

  1. 昆虫性フェロモンなどの揮発性の薬剤を貯留した薬剤カートリッジに、薬剤の放散動作
    を制御するための制御パラメータを少なくとも一つ担持させ、
    前記薬剤カートリッジを薬剤供給源とする薬剤放散装置に前記薬剤カートリッジが装着
    されると、当該薬剤カートリッジに担持されている前記制御パラメータを前記薬剤放散装
    置に読み込ませ、
    読み込まれた前記制御パラメータに基づき、前記薬剤放散装置により、前記薬剤の放散
    動作を制御させる薬剤放散方法。
  2. 請求項1において、
    前記薬剤放散装置に、前記制御パラメータとは異なる少なくとも一つの制御パラメータ
    を担持させ、
    前記薬剤カートリッジおよび前記薬剤放散装置にそれぞれ担持されている前記制御パラ
    メータに基づき、前記薬剤放散装置による前記薬剤の放散動作を制御する薬剤放散方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記制御パラメータは次の(a)〜(f)のうちの少なくとも一つである薬剤放散方法

    (a)前記薬剤の種類
    (b)前記薬剤の容量および残量
    (c)前記薬剤による駆除対象の害虫の種類
    (d)前記薬剤の最適放散条件
    (e)前記薬剤放散装置の位置情報
    (f)前記薬剤放散装置の薬剤放散能力
  4. 請求項3において、
    前記薬剤カートリッジに担持された前記制御パラメータには少なくとも、前記薬剤の最
    適放散条件が含まれており、
    前記薬剤放散装置に担持された前記制御パラメータには少なくとも、当該薬剤放散装置
    の位置情報が含まれている薬剤放散方法。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤放散装置の駆動制御手段をコンピュータから構成し、
    前記薬剤カートリッジに、前記駆動制御手段の駆動制御プログラムを担持させ、
    前記薬剤カートリッジが装着されると、前記駆動制御プログラムを前記薬剤放散装置に
    読み込ませ、当該駆動制御プログラムを実行して前記薬剤の放散動作を行う薬剤放散方法
  6. 請求項5において、
    前記薬剤放散装置が複数の前記薬剤カートリッジを薬剤供給源とする場合に、
    前記薬剤カートリッジに付与された優先順位、前記薬剤放散装置のカートリッジ装着部
    に付与された優先順位、あるいは前記薬剤カートリッジの装着順に基づき定まる最も高い
    優先順位の前記薬剤カートリッジから前記駆動制御プログラムを読み込む薬剤放散方法。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤カートリッジに電池電源を搭載し、
    前記薬剤カートリッジを前記薬剤放散装置に装着して、前記電池電源から当該薬剤放散
    装置に駆動電力を供給する薬剤放散方法。
  8. 請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤放散装置に、当該薬剤放散装置を識別するための装置識別情報と、当該薬剤放
    散装置を購入した購入顧客情報を担持させ、
    前記薬剤カートリッジが装着されると、前記薬剤放散装置により、前記装置識別情報お
    よび購入顧客情報を前記薬剤カートリッジに担持させる薬剤放散方法。
  9. 請求項8において、
    使用済みの前記薬剤カートリッジに担持されている前記装置識別情報および購入顧客情
    報を読み込み、購入顧客に関するデータベースを作成する薬剤放散方法。
  10. 昆虫性フェロモンなどの揮発性の薬剤を貯留した薬剤カートリッジと、
    前記薬剤カートリッジを薬剤供給源とする薬剤放散装置とを有し、
    前記薬剤カートリッジは、前記薬剤を貯留する薬剤貯留部と、前記薬剤の放散動作に関
    する少なくとも一つの制御パラメータを記憶しているカートリッジ側記憶部とを備え、
    前記薬剤放散装置は、前記薬剤カートリッジを交換可能な状態で装着するカートリッジ
    装着部と、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジから薬剤を吐出す
    る吐出部と、吐出した前記薬剤を放散させる放散部と、前記吐出手段の駆動を制御する制
    御部とを備え、
    前記制御部は、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジの前記カー
    トリッジ側記憶部に記憶されている前記制御パラメータに基づき、前記吐出部の駆動を制
    御する薬剤放散システム。
  11. 請求項10において、
    前記薬剤放散装置は、前記薬剤カートリッジに担持されている前記制御パラメータとは
    異なる少なくとも一つの前記薬剤の放散動作に関する制御パラメータを記憶している装置
    側記憶部を備えており、
    前記制御部は、前記薬剤カートリッジ側の前記制御パラメータと前記薬剤放散装置側の
    前記制御パラメータとに基づき、前記吐出部の駆動を制御する薬剤放散システム。
  12. 請求項10または11において、
    前記制御パラメータは次の(a)〜(f)のうちの少なくとも一つである薬剤放散シス
    テム。
    (a)前記薬剤の種類
    (b)前記薬剤の容量および残量
    (c)前記薬剤による駆除対象の害虫の種類
    (d)前記吐出部による前記薬剤の最適吐出条件
    (e)前記薬剤放散装置の位置情報
    (f)前記吐出部の薬剤吐出能力
  13. 請求項12において、
    前記薬剤カートリッジに担持された前記制御パラメータには少なくとも、前記薬剤の最
    適吐出条件が含まれており、
    前記薬剤放散装置に担持された前記制御パラメータには少なくとも、当該薬剤放散装置
    の位置情報が含まれている薬剤放散システム。
  14. 請求項10ないし13のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤放散装置の制御部はコンピュータを中心に構成されており、
    前記カートリッジ側記憶部は前記制御部の駆動制御プログラムを記憶しており、
    前記薬剤カートリッジが装着されると、前記制御部は、前記駆動制御プログラムを読み
    込み、当該駆動制御プログラムを実行して前記薬剤の放散動作を行う薬剤放散システム。
  15. 請求項14において、
    前記薬剤放散装置は、複数の前記カートリッジ装着部と、当該カートリッジ装着部に対
    応した数の前記吐出部とを備えており、
    前記制御部は、前記薬剤カートリッジに付与された優先順位、前記薬剤放散装置のカー
    トリッジ装着部に付与された優先順位、あるいは前記薬剤カートリッジの装着順に基づき
    定まる最も高い優先順位の前記薬剤カートリッジから前記駆動制御プログラムを読み込む
    薬剤放散システム。
  16. 請求項10ないし15のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤カートリッジは電池電源を備えており、
    前記薬剤放散装置は、前記カートリッジ装着部に装着された前記薬剤カートリッジの前
    記電池電源から駆動電源が供給される薬剤放散システム。
  17. 請求項10ないし16のうちのいずれかの項において、
    前記薬剤放散装置の装置側記憶部は、当該薬剤放散装置を識別するための装置識別情報
    と、当該薬剤放散装置を購入した購入顧客情報が記憶されており、
    前記制御部は、前記薬剤カートリッジが装着されると、前記装置識別情報および購入顧
    客情報を読み出して前記カートリッジ側記憶部に記憶する薬剤放散システム。
  18. 請求項17において、
    前記カートリッジ側記憶部に、少なくとも一つの前記制御パラメータ、前記駆動制御プ
    ログラムあるいは前記購入顧客情報を書き込む書き込み装置と、
    使用済みの前記薬剤カートリッジに担持されている前記装置識別情報および購入顧客情
    報を読み込み、購入顧客に関するデータベースを作成するデータベース作成装置とを有し
    ている薬剤放散システム。
  19. 請求項10ないし18のうちのいずれかの項に記載の前記薬剤カートリッジ。
  20. 請求項10ないし18のうちのいずれかの項に記載の前記薬剤放散装置。
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