JP2005093287A - 閃光装置 - Google Patents

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Teruyoshi Chin
照祥 陳
Shingi Hagyuda
進義 萩生田
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Abstract

【課題】 本発明は、閃光装置において繰り返し発光に適した増圧回路を実現する。
【解決手段】 本発明の閃光装置は、閃光放電管、トリガ回路、増圧回路、およびスイッチング回路を備える。トリガ回路は、発光開始信号に同期して閃光放電管に励起用のトリガ電圧を印加する。増圧回路は、発光開始信号に同期して閃光放電管の両端電圧を一時的に増圧する。スイッチング回路は、発光開始信号に同期して閃光放電管に発光電流を供給する。特に、この増圧回路は次の要件を備える。(1)1次側インダクタおよび2次側インダクタの磁気結合されたトランス。(2)1次側インダクタに直列接続される1次側キャパシタ。(3)2次側インダクタとループ接続される2次側キャパシタおよび2次側整流素子。(4)発光開始信号に同期して1次側インダクタおよび1次側キャパシタの直列接続に共振電流を流す回路。(5)1次側の共振電流に伴って2次側キャパシタに生じる電圧を発光電流の経路を迂回して閃光放電管に印加するバイパス路。
【選択図】 図1

Description

本発明は、閃光を発する閃光装置に関する。
従来、撮影の照明用途などに閃光装置が使用されている。
(従来技術A)
図12は、この種の閃光装置100の一般的な回路形式を示す図である。
この閃光装置100には、公知のDC−DC変換により高電圧を出力する電源19が設けられ、ダイオードD9を介して、高圧の充電電圧EがメインコンデンサC1に蓄えられる。
一方、トリガコンデンサCbは、抵抗Raにより放電され、トリガコンデンサCbの両端は電圧ゼロにリセットされる。また、倍電圧用コンデンサCaには、抵抗Raおよび抵抗Rbを介して、充電電圧Eが充電される。
この状態で、カメラ側から発光開始信号が与えられると、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などからなるスイッチング素子Q5が導通する。
このとき、メインコンデンサC1、トリガコンデンサCb、トリガトランスTaの1次側、およびスイッチング素子Q5の電流経路を通って、メインコンデンサC1の充電電流が急激に流れる。その結果、トリガトランスTaの2次側には高圧のトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、閃光放電管Xeの内部ガスを励起し、閃光放電管Xeの内部インピーダンスを急激に引き下げる。
一方、スイッチング素子Q5の導通により、倍電圧用コンデンサCaの一端は接地電位まで引き下げられる。その結果、倍電圧用コンデンサCaの他端側は、負電圧(−E)まで引き下げられる。この負電圧(−E)により、ダイオードDaは逆バイアスされ、閃光放電管Xeとスイッチング素子Q5とは電気的に切り離される。この状態で、閃光放電管Xeの一端側には充電電圧Eが印加され、他端側には負電圧(−E)が印加される。その結果、閃光放電管Xeの両端は、メインコンデンサC1の充電電圧Eの倍電圧まで一時的に増圧される。
以上説明したトリガ動作と倍電圧印加の作用により、閃光放電管Xeには電流が流れ始め、閃光装置100は閃光発光を開始する。
閃光放電管Xeの通過電流により、倍電圧用コンデンサCaの負電圧(−E)が順方向に充電されると、ダイオードDaが順バイアスされる。すると、閃光放電管Xeの通過電流は、ダイオードDaおよびスイッチング素子Q5を通って流れるようになる。
この状態で、スイッチング素子Q5を非導通に変化させることにより、閃光放電管Xeの通過電流を遮断し、閃光装置100の閃光発光を強制的に停止させることができる。
(従来技術B)
なお、一般的な回路形式ではないが、トランスを用いて閃光放電管の両端電圧を増圧する回路形式として、特許文献1に示すものが知られている。
図13は、この特許文献1の回路形式を示す図である。なお、ここでの説明を簡明するため、図12と同一機能の部品については同一符号を付与して図示し、重複する説明を省略する。
図13に示す閃光装置101は、発光開始前に、抵抗Raを介して、トリガコンデンサCbおよびコンデンサCzが、メインコンデンサC1の充電電圧Eまで充電される。
一方、倍電圧用コンデンサCaは、ダイオードDaおよびトランスTbを介して放電され、両端電圧はほぼゼロボルトにリセットされる。
この状態で、カメラ側のシンクロ接点Xが閉じられると、トリガコンデンサCb、トリガトランスTaの1次側、およびシンクロ接点Xの電流経路を通って、トリガコンデンサCbの放電電流が急激に流れる。その結果、トリガトランスTaの2次側には高圧のトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、閃光放電管Xeの内部ガスを励起し、閃光放電管Xeの内部インピーダンスを急激に引き下げる。
一方、シンクロ接点Xの導通により、コンデンサCz、トランスTbの1次側、シンクロ接点Xを介して、コンデンサCzの放電電流が急激に流れる。その結果、トランスTbの2次側には誘導電圧が発生し、倍電圧用コンデンサCaに負電圧を充電する。
この状態で、閃光放電管Xeの一端側には充電電圧Eが印加され、他端側には負電圧が印加される。すなわち、閃光放電管Xeの両端には、メインコンデンサC1の両端電圧Eよりも大きな増圧電圧が一時的に印加される。
以上説明したトリガ動作と増圧の作用により、閃光放電管Xeには電流が流れ始め、閃光装置101は閃光発光を開始する。
閃光放電管Xeの通過電流により、倍電圧用コンデンサCaの負電圧が順方向に充電されると、ダイオードDaが順バイアスされる。すると、閃光放電管Xeの通過電流は、ダイオードDa、およびトランスTbの2次側を通って流れる。
特開昭48−12025号公報(図面)
近年、撮影に先だって被写体に複数回のパルス発光(いわゆるプリ発光)を行い、反射光に基づいてカメラ側で露出を決定するカメラシステムが知られている。
また、複数の閃光装置を使用する多灯ライティングでは、閃光装置の間で複数回のパルス発光を行ってデータ通信を行うものが想定される。
このようなプリ発光やパルス光通信は、撮影直前の短期間に完了する必要があり、数キロHz以上の高速繰り返し発光が必要とされる。
(従来技術Aの課題)
しかしながら、上述した従来技術Aでは、高速の繰り返し発光に際して、下記のような問題があった。
まず、発光停止の直後、抵抗Ra、倍電圧コンデンサCa、および抵抗Rbの電流経路を通して、倍電圧用コンデンサCaの両端電圧はリセットされる。
このとき、抵抗(Ra+Rb)と倍電圧コンデンサCaの時定数は約10ミリ秒(約100Hz)である。すなわち、従来技術Aでは、発光停止から次回の発光開始までの間に、約10ミリ秒程度のリセット時間が必要となる。
この状況で繰り返し発光を無理に高速化すると、倍電圧用コンデンサCaのリセットが不十分になる。そのため、閃光放電管の両端電圧を、2倍まで増圧することができなくなり、発光動作が不発になるなどの弊害が生じる。
また、繰り返し発光を継続するに従って、メインコンデンサC1の充電電圧Eは徐々に低下する。このとき、充電電圧Eの2倍程度の増圧では、閃光放電管Xeの発光開始に必要な増圧電圧がすぐに不足する。そのため、メインコンデンサC1中に充分な発光エネルギーが残っている段階で、繰り返し発光が勝手に停止してしまう。
(従来技術Bの課題)
一方、特許文献1では、トランスTbを使った増圧回路が提案されている。このトランスTbの巻線比によっては、2倍以上の増圧電圧も期待できる。
しかしながら、この従来技術では、トランスTbの2次巻線側に、発光電流(通常100〜200A)が直に流れる。そのため、2次巻線の発熱量が非常に大きく、大型のトランスTbが必須となる。その結果、閃光装置を小型軽量化できないなどの問題が生じる。
また、この回路形式では、シンクロ接点Xおよび抵抗Raを通して、メインコンデンサC1の電流が無駄に流れる。この電流損失を防いで、閃光放電管Xeに流れる発光電流を少しでも稼ぐためには、抵抗Raの値を極力大きく設定する必要がある。
そのため、抵抗Raの抵抗値を大きくすると、増圧用のコンデンサCzのリセット時間が長くなってしまう。そのため、繰り返し発光を高速化するに従って、コンデンサCzのリセットが不完全になり、増圧電圧がすぐに不足する。そのため、高速の繰り返し発光において、充分な増圧電圧が得られず、発光動作が不発に終わる可能性が高くなる。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みて、トランス使用の増圧回路を、繰り返し発光に適した回路形式で閃光装置に備えることを目的とする。
《請求項1》
請求項1の閃光装置は、閃光放電管、トリガ回路、増圧回路、およびスイッチング回路を備える。
このトリガ回路は、入力される発光開始信号に同期して、閃光放電管に励起用のトリガ電圧を印加する。
増圧回路は、発光開始信号に同期して、閃光放電管の両端電圧を一時的に増圧する。
スイッチング回路は、閃光放電管に対して直列に接続され、発光開始信号に同期して導通し、閃光放電管に発光電流を供給する。
特に、上記の増圧回路は、次の構成要件を備える。
(1)1次側インダクタおよび2次側インダクタが磁気結合されてなるトランス。
(2)1次側インダクタと直列接続される1次側キャパシタ。
(3)2次側インダクタとループ接続される2次側キャパシタおよび2次側整流素子。
(4)発光開始信号に同期して、1次側インダクタおよび1次側キャパシタの直列接続に共振電流を発生させる回路。
(5)1次側の共振電流に伴って2次側キャパシタの端子に生起する増圧用の電圧を、発光電流の経路を迂回して閃光放電管に印加するためのバイパス路。
《請求項2》
請求項2に記載の発明は、請求項1の閃光装置において、閃光放電管の発光開始の前に、共振電流の誘因となるように1次側キャパシタの両端電圧をリセットするリセット回路を備えたことを特徴とする。
《請求項3》
請求項3に記載の発明は、請求項2の閃光装置において、リセット回路は、閃光放電管の発光開始前に、2次側キャパシタの両端電圧に、増圧用の電圧と同極性の初期化電圧をセットする回路を含むことを特徴とする。
《請求項4》
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の閃光装置において、増圧回路は、1次側キャパシタおよび1次側インダクタと直列接続される1次側整流素子と、1次側キャパシタおよび2次側キャパシタを直列接続する接続経路とを備える。
この回路構成では、発光開始信号に同期して、1次側インダクタと1次側キャパシタとの間に発生する共振電流が、1次側整流素子によって単方向に整流されて、1次側キャパシタを流れる。このとき、1次側キャパシタには電圧V1が発生する。
一方、磁気結合に伴う2次側インダクタの誘導電圧により2次側キャパシタに単方向の共振電流を流し、2次側キャパシタに電圧V2を発生させる。
このとき、1次側キャパシタおよび2次側キャパシタの直列接続には、増圧用の電圧(V1+V2)が発生する。この電圧(V1+V2)をバイパス路により閃光放電管に印加する。
《請求項5》
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の閃光装置において、1次側キャパシタおよび1次側インダクタの直列接続は、スイッチング回路の導通によって電流経路を構成して共振電流が流れることを特徴とする。
《請求項6》
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の閃光装置において、2次側インダクタは、1次側インダクタと飽和せずに磁気結合され、かつ1次側インダクタよりも巻線数が多く、2次側キャパシタは、1次側キャパシタよりも静電容量が小さいことを特徴とする。
《請求項1》
請求項1の発明は、閃光放電管の発光電流を直に断続するスイッチング回路を備える。一方、増圧回路はバイパス路を介して閃光放電管と接続される。そのため、スイッチング回路を流れる発光電流が、増圧回路内のトランスを直に通過することがない。そのため、トランスの発熱量が小さく、小型トランスが使用できる。したがって、トランスを使用した増圧回路でありながら、従来技術Bよりも小型な閃光装置を開発設計することができる。
一方、トランスの巻線比により、従来技術Aよりも高い増圧電圧を発生させることができる。そのため、発光用の電力が徐々に減っても、高い増圧電圧を閃光放電管に継続して印加できる。その結果、発光用電力がある程度減っても、繰り返し発光を長く継続することが可能になる。
《請求項2》
請求項2の発明は、リセット回路が、閃光放電管の発光開始の前に、共振電流の誘因となるように1次側キャパシタの両端電圧をリセットする。
このリセット回路は、1次側キャパシタをリセット(充電または放電)するだけの電流だけを流せばよい。したがって、リセット動作による発光電流のロスは極めて小さく、繰り返し発光回数を延ばす上で優れた構成である。
さらに、リセット回路により1次側キャパシタがリセットされることにより、増圧回路の共振動作が確実かつ強勢に毎回発生するようになり、一段と高い増圧電圧を得ることができる。この点からも、繰り返し発光回数を安定に延ばすことが可能になる。
なお、このリセット回路は、発光停止の制御直後の発光電流を1次側キャパシタに流すことで、瞬間的にリセットを完了することが好ましい。この場合、1次側キャパシタのリセット時間が極端に短縮され、一段と高速な繰り返し発光が実施可能となる。
《請求項3》
請求項3の発明は、リセット回路が、閃光放電管の発光開始前に、2次側キャパシタの両端電圧を、増圧用の電圧と同極性の初期化電圧にセットする。
この場合、2次側キャパシタは、この同極性の初期化電圧から増圧を出発する。そのため、目標の増圧用の電圧に達するまでの過渡時間が大幅に短縮される。その結果、閃光放電管が発光開始するまでの時間が短縮され、繰り返し発光を一段と高速化することが可能になる。
また、2次側キャパシタが同極性の初期化電圧が増圧を出発することにより、増圧電圧を高くすることもできる。この場合、閃光放電管をより確実に発光させることが可能になる。
《請求項4》
請求項4の発明は、増圧回路のトランス1次側に1次側整流素子を挿入し、1次側キャパシタに電圧V1を発生させる。さらに、この1次側キャパシタは、接続経路によって2次側キャパシタと直列接続される。
その結果、増圧回路からは、1次側キャパシタに生じる電圧V1と、2次側キャパシタに生じる電圧V2を直列加算した電圧(V1+V2)が得られる。その結果、閃光放電管の増圧電圧を更に高くできる。
《請求項5》
請求項5の発明は、スイッチング素子を用いて、1次側キャパシタおよび1次側インダクタの電流経路を断続する。そのため、発光開始信号に伴う回路の同期動作が単純となり、回路構成が一段と単純化できる。
《請求項6》
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の閃光装置において、2次側インダクタは、1次側インダクタと飽和せずに磁気結合され、かつ2次側インダクタは1次側インダクタよりも巻線数が多い。したがって、増圧回路のトランス2次側に非飽和の高い電圧を効率的に発生させることが可能になり、増圧回路の増圧作用を一段と高めることができる。
また、トランスの巻線比とは逆に、2次側キャパシタは、1次側キャパシタよりも静電容量を小さく設定する。したがって、トランス1次側と2次側の共振周波数が接近し、より高い増圧用の電圧を発生させることが可能になる。
《第1の実施形態》
以下、請求項1,2,4〜6に対応する第1の実施形態について説明する。
[回路構成の説明]
図1は、第1の実施形態における閃光装置201の回路図である。
図2は、閃光装置201の回路動作を説明するための図である。
図1において、この閃光装置201には、DC−DC変換により高電圧を出力する電源19が設けられる。この電源19は、ダイオードD9を介して、発光用の充電電圧EをメインコンデンサC1に蓄える。
このメインコンデンサC1の両端には、インダクタL2、閃光放電管Xe、ダイオードD4、IGBTなどのスイッチング素子Q5が接続され、この経路を通して発光電流が流れる。
また、トリガ回路6は、トリガコンデンサC20およびトリガトランスT21により構成される。
一方、増圧回路のトランス1次側回路17は、ダイオードD10、トランスTaの1次側インダクタL11、および1次側キャパシタC12を、スイッチング素子Q5に並列接続して構成される。
また、増圧回路のトランス2次側回路18は、ダイオードD13、トランスTaの2次側インダクタL14、2次側キャパシタC15をループ接続して構成される。
さらに、1次側キャパシタC12および2次側キャパシタC15には、両コンデンサを直列接続する接続経路が設けられる。
この2次側キャパシタC15の一端には、後述する回路動作により、増圧用の負電圧(V1+V2)が発生する。この電圧は、閃光放電管Xeの負側端子にバイパス路を介して接続される。
さらに、1次側キャパシタC12に対して、リセット用の電流をダイオードD13および2次側インダクタL14を介して供給するよう、抵抗R8が設けられる。
[発明との対応関係]
以下、発明と本実施形態との対応関係について補足する。なお、ここでの対応関係は、参考のために一解釈を例示するものであり、本発明を徒らに限定するものではない。
請求項記載のスイッチング回路は、スイッチング素子Q5に対応する。
請求項記載の1次側整流素子は、ダイオードD10に対応する。
請求項記載の2次側整流素子は、ダイオードD13に対応する。
請求項記載のバイパス路は、2次側キャパシタC15の一端と、閃光放電管Xeの負側端子とを接続する経路に対応する。
請求項記載のリセット回路は、発光停止の制御直後の発光電流を1次側キャパシタC12に流す経路に対応する。
請求項記載の接続経路は、1次側キャパシタC12と2次側キャパシタC15とを直列接続する経路に対応する。
[発光開始前の状態]
以下、閃光装置201の回路動作を順に説明する。
まず、1次側キャパシタC12には、インダクタL2、抵抗R8、ダイオードD13、および2次側インダクタL14の経路を介して電流が流れる。その結果、1次側キャパシタC12には、メインコンデンサC1の充電電圧Eに近い電圧が充電される。
一方、2次側キャパシタC15の両端電圧は、ほぼ電圧ゼロにリセットされる。
なお、トリガコンデンサC20の両端電圧は、前回の発光停止時に、抵インピーダンス状態の閃光放電管Xeを介して急激に放電され、ほぼ電圧ゼロにリセットされる。
[発光開始時の動作]
この状態で、スイッチング素子Q5のゲートが発光開始信号によってハイレベルに引き上げられると、スイッチング素子Q5が導通する(図2のa,b参照)。
この瞬間、トリガコンデンサC20を介してトリガトランスT21の1次側に電流が流れる。その結果、トリガトランスT21の2次側には、数キロボルトのトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、閃光放電管Xeのトリガ端子に印加され、管内のキセノンガスを励起する。その結果、閃光放電管Xeのインピーダンスが急激に引き下がる。
一方、スイッチング素子Q5の導通により、トランス1次側回路17は、閉ループ状に接続される。そのため、1次側キャパシタC12の蓄積電荷は、ダイオードD10を介して単方向に放電する(図2のc参照)。
このとき流れる放電電流は、1次側インダクタL11を通して共振性の電流となり、1次側キャパシタC12には、アンダーシュート状の負電圧V1が保持される(図2のd参照)。
一方、1次側インダクタL11に流れる放電電流により、2次側インダクタL14側の磁束が変化し、巻線比に比例した高圧の誘導電圧が発生する。この誘導電圧により、2次側キャパシタC15には、ダイオードD13を介して、単方向に充電電流が流れる(図2のe参照)。
この充電電流により、2次側キャパシタC15には負電圧V2が保持される(図2のf参照)。
なお、2次側インダクタL14の巻線数が1次側インダクタL11の巻線数より多いほど、2次側キャパシタC15に充電される負電圧V2を大きくできる。さらに、1次側キャパシタC12より2次側キャパシタC15の容量が小さいほど、2次側キャパシタC15に充電される負電圧V2を大きくできる。
このような動作により、2次側キャパシタC15の一端には、直列加算された負電圧(V1+V2)が発生する(図2のg参照)。
この負電圧(V1+V2)は、閃光放電管Xeの負側端子に印加される。このとき、ダイオードD4は逆バイアスされて非導通となり、閃光放電管Xeの両端電圧Vxeは、(E+|V1+V2|)まで増圧される(図2のh参照)。
具体的には、下式を参考に、巻線比などを設計することが好ましい。
Vxe=E+[1十k×(n2/nl)]×V12
ここで、n1は1次側インダクタL11の巻線数であり、n2は2次側インダクタL14の巻線数であり、kはトランスTaの磁気結合係数である。V12は1次側キャパシタC12の両端電圧である。
上述したトリガ動作と増圧作用により、閃光放電管Xeが放電を開始する(図2のi参照)。
このとき、閃光放電管Xeを流れる発光電流は、まず1次側キャパシタC12および2次側キャパシタC15を瞬間的に流れ、両キャパシタの負電圧をほぼゼロまでリセットする。それに伴って、ダイオードD4が順バイアスされ、発光電流はスイッチング素子Q5を通って流れるようになる。
[発光停止時の動作]
閃光放電管Xeの発光期間中、スイッチング素子Q5のゲート電圧をローレベルに引き下げると、スイッチング素子Q5が遮断する。
この瞬間、低インピーダンス状態の閃光放電管Xe、ダイオードD13、および2次側インダクタL14の経路を通して、1次側キャパシタC12が急速に充電される。その結果、1次側キャパシタC12の両端電圧は、メインコンデンサC1の充電電圧E付近まで急激に上昇してリセットされる(図2のd参照)。
一方、トリガコンデンサC20は、低インピーダンス状態の閃光放電管Xe、ダイオードD4、およびトリガトランスT21の経路を通して急激に放電される。その結果、トリガコンデンサC20の両端電圧はほぼゼロにリセットされる。
このような瞬間的なリセット動作の後、閃光放電管Xeの発光電流は流れ道が無くなり、閃光放電管Xeは発光を停止する。
[第1の実施形態の効果など]
図3は、1次側キャパシタC12および2次側キャパシタC15の回路定数と、2次側キャパシタC15の両端電圧との関係を示すグラフである。
この図3の実験結果では、2次側キャパシタC15に−250V程度の大きな負電圧V2が発生している。このとき、1次側キャパシタC12には、−50V程度の大きな負電圧V1が発生している。すなわち、閃光放電管Xeの負側端子には、−300V程度に相当する大きな負電圧が印加される。
一方、閃光放電管Xeの正側単位には、200V程度の充電電圧Eが印加される。その結果、閃光放電管Xeの両端には、500V(Eの2.5倍)に一時的に増圧される。
このように、本実施形態では、従来以上に高い増圧作用を得ることができる。したがって、繰り返し発光の継続により充電電圧Eがある程度低下しても、高い増圧作用によって繰り返し発光を安定に実施することができる。
さらに、本実施形態では、閃光放電管Xeの発光電流が直にトランスTaを流れないため、トランスTaを小型化することが可能であり、閃光装置の小型化や低コスト化の点でも優れた回路である。
また、本実施形態では、発光の中断直後に、低インピーダンス状態の閃光放電管Xeを用いて、1次側キャパシタC12のリセットを瞬間的に完了する。したがって、繰り返し発光の間隔を短縮しても、高い増圧作用を安定に得ることが可能である。その結果、繰り返し発光の高速化という点においても、非常に優れた回路である。
次に、別の実施形態について説明する。
《第2の実施形態》
以下、請求項1〜6に対応する第2の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態における閃光装置202の回路図である。
第2の実施形態における構成上の特徴は、図4に示す抵抗R18,R16である。なお、その他の構成については、第1の実施形態(図1)と同様であるため、ここでの重複説明を省略する。
発光停止の直後、閃光放電管Xeの発光電流が、ダイオードD13および2次側インダクタL14を介して、1次側キャパシタC12に流れる。その結果、1次側キャパシタC12の両端電圧は、瞬間的に充電電圧Eまでリセットされる。
閃光放電管Xeを発光電流が流れなくなった後も、抵抗R18および1次側インダクタL11を介してプルアップされるため、1次側キャパシタC12は充電電圧Eを保持する。
一方、抵抗R16は、2次側キャパシタC15の一端をプルダウンする。その結果、2次側キャパシタC15には、増圧時と同極性の初期化電圧がセットされる。この初期化電圧は、発光停止から次回の発光開始まで時間的な余裕があれば、充電電圧Eの逆極性電圧(−E)まで到達可能である。
すなわち、2次側キャパシタC15は、毎回の発光開始に際して、負電圧の初期化電圧から負電圧V2の蓄積を出発できる。したがって、第1の実施形態よりも大きな負電圧V2を短期間に得ることができる。
図5は、抵抗R16の有無によって、増圧電圧がどの程度変化するかを示したグラフである。
この図5の実験結果では、抵抗R16が無い場合、2.5倍程度の増圧作用が得られる。一方、抵抗R16を追加することによって、増圧作用が3倍程度に上昇する。
すなわち、第2の実施形態では、抵抗R16の追加という簡易な回路変更により、第1の実施形態よりも高い増圧電圧が得られる。
また、負電圧の初期化電圧から増圧動作を開始することから、目的の増圧電圧に到達するまでの所要時間を短縮することもできる。その短縮分だけ、繰り返し発光の間隔を短縮できるので、繰り返し発光の高速化が容易に実現する。
次に、別の実施形態について説明する。
《第3の実施形態》
以下、請求項1,2,4〜6に対応する第3の実施形態について説明する。
[第3の実施形態の構成説明]
図6は、第3の実施形態における閃光装置203の回路図である。
図6において、メインコンデンサC1の両端には、インダクタL2、ダイオードD14、閃光放電管Xe、およびスイッチング素子Q5が接続され、この経路を通して発光電流が流れる。
また、ダイオードD20、トランスT11の1次側インダクタL21、および1次側キャパシタC22の直列接続は、閃光放電管XeおよびダイオードD14を迂回して、スイッチング素子Q5のコレクタにバイパス接続される。
一方、ダイオードD23、トランスT11の2次側インダクタL24、2次側キャパシタC25は、ループ状に接続される。さらに、1次側キャパシタC22および2次側キャパシタC25の間には、両キャパシタを直列接続する接続経路が設けられる。この2次側キャパシタC25の一端は、閃光放電管Xeの正側端子にバイパス接続される。さらに、1次側キャパシタC22を初期化するため、抵抗R28が設けられる。
なお、その他の構成要件については、第1の実施形態(図1)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
[発光開始時の動作]
この第3の実施形態では、発光開始信号によりスイッチング素子Q5が導通すると、ダイオードD20、1次側インダクタL21、および1次側キャパシタC22を介して単方向の共振電流が瞬間的に流れる。その結果、1次側キャパシタC22には、充電電圧Eをオーバーシュート状に超えて、大きな正電圧V1が発生する。
一方、1次側インダクタL21の通過電流により、2次側インダクタL24には巻線比に比例した高圧の誘導電圧が発生する。この誘導電圧により、ダイオードD23および2次側キャパシタC25を介して単方向の共振電流が発生し、2次側キャパシタC25には正電圧V2が発生する。
その結果、1次側キャパシタC22および2次側キャパシタC25の直列接続には、充電電圧Eよりも大きな正電圧(V1+V2)が発生する。この正電圧(V1+V2)は、閃光放電管Xeの正側端子に印加される。このとき、ダイオードD14は、逆バイアスされて非導通となる。その結果、閃光放電管Xeの両端電圧は、正電圧(V1+V2)まで増圧される。
この増圧作用などにより、閃光放電管Xeには発光電流が流れ始め、閃光放電管Xeは発光を開始する。
この発光開始の直後、閃光放電管Xeの両端電圧がほぼ充電電圧Eまで下がると、ダイオードD14は順バイアスされて導通する。その結果、ダイオードD14、閃光放電管Xeおよびスイッチング素子Q5の経路を通って発光電流が流れる。
[発光停止時の動作]
スイッチング素子Q5を非導通にすることにより、閃光放電管Xeの発光が停止する。このとき、低インピーダンス状態の閃光放電管Xe、ダイオードD23、および2次側インダクタL24を介して、1次側キャパシタC22の両端電圧がほぼゼロまで瞬間的にリセットされる。
[第3の実施形態の効果など]
以上説明したように、第3の実施形態は、1次側キャパシタC22と2次側キャパシタC25を直列接続することにより、大きな増圧作用を得ることができる。したがって、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第4の実施形態》
以下、請求項1,2,5,6に対応する第4の実施形態について説明する。
[第4の実施形態の構成説明]
図7は、第4の実施形態における閃光装置205の回路図である。
図7において、トランスT31の1次側インダクタL31、および1次側キャパシタC32の直列接続は、閃光放電管XeおよびダイオードD4を迂回して、スイッチング素子Q5のコレクタにバイパス接続される。
さらに、1次側インダクタL31および1次側キャパシタC32の直列接続の両端には、抵抗R38が接続される。
また、トランスT31の2次側インダクタL34、および2次側キャパシタC35の直列接続は、発光電流の主経路に配置されるダイオードD4に接続される。この接続より、ダイオードD4、2次側インダクタL34、および2次側キャパシタC35は、閉ループを形成する。
なお、その他の構成要件については、第1の実施形態(図1)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
[発光開始前の状態]
以下、閃光装置205の回路動作を順に説明する。
まず、1次側キャパシタC32は、抵抗R38および1次側インダクタL31を介して放電される。その結果、1次側キャパシタC32の両端電圧はゼロにリセットされる。
[発光開始時の動作]
この状態で、発光開始信号によりスイッチング素子Q5が導通すると、1次側インダクタL31、および1次側キャパシタC32を介して共振電流が流れる。
このトランスT31の1次側の共振電流により、2次側インダクタL34には、巻線比に比例した高圧の誘導電圧が発生する。この誘導電圧により、ダイオードD4および2次側キャパシタC35を介して単方向の共振電流が発生し、2次側キャパシタC25には負電圧V2が発生する。この負電圧V2によって、ダイオードD4は、逆バイアスされて非導通になる。
この負電圧V2は、閃光放電管Xeの負側端子に印加される。一方、閃光放電管Xeの正側端子には、メインコンデンサC1の充電電圧Eが印加される。その結果、閃光放電管Xeの両端電圧は、(E+|V2|)まで増圧される。
この増圧作用などにより、閃光放電管Xeには発光電流が流れ始め、閃光放電管Xeは発光を開始する。
[発光停止時の動作]
スイッチング素子Q5を非導通にすることにより、閃光放電管Xeの発光が停止する。このとき、低インピーダンス状態の閃光放電管Xe、ダイオード4、および1次側インダクタL31を介して、1次側キャパシタC32の両端電圧がほぼゼロまで瞬間的にリセットされる。
[第4の実施形態の効果など]
以上説明した回路動作により、トランスT31を使用して、高い増圧作用を得ることができる。したがって、繰り返し発光の継続により充電電圧Eがある程度低下しても、高い増圧作用によって繰り返し発光を長く継続することが可能になる。
特に、本実施形態では、閃光放電管Xeの発光電流が直にトランスT31を流れないため、トランスT31を小型化することが可能であり、閃光装置の小型化や低コスト化の点でも優れた回路である。
また、本実施形態では、発光の中断直後に、低インピーダンス状態の閃光放電管Xeを用いて、1次側キャパシタC32のリセットを瞬間的に完了する。したがって、繰り返し発光の間隔を短縮しても、高い増圧作用を得ることが可能である。その結果、繰り返し発光の高速化という点で、非常に優れた回路である。
次に、別の実施形態について説明する。
《第5の実施形態》
以下、請求項1〜3,5,6に対応する第5の実施形態について説明する。
図8は、第5の実施形態における閃光装置206の回路図である。
第5の実施形態における構成上の特徴は、第4の実施形態(図7)に抵抗R36を追加した点である。なお、その他の構成については、第4の実施形態(図7)と同様であるため、ここでの重複説明を省略する。
この抵抗R36の追加により、抵抗R38、2次側インダクタL34、2次側キャパシタC35、および抵抗36を通る電流経路が形成される。この電流経路により、2次側キャパシタC35には、増圧時と同極性の初期化電圧がセットされる。この初期化電圧は、発光停止から次回の発光開始まで充分に時間があれば、充電電圧Eの逆極性電圧(−E)まで到達可能である。
その結果、2次側キャパシタC35は、発光開始に際して、負電圧の初期化電圧から負電圧V2の蓄積を出発する。したがって、第4の実施形態よりも大きな負電圧V2を短時間に得ることが可能になる。
そのため、第5の実施形態では、繰り返し発光の継続により充電電圧Eがある程度低下しても、繰り返し発光を更に長く継続することが可能になる。
また、繰り返し発光の間隔を短縮しても、高速な増圧作用により、繰り返し発光を更に安定確実に実施できる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第6の実施形態》
図9は、第6の実施形態における閃光装置207の回路図である。
第6の実施形態における構成上の特徴は、第4の実施形態(図7)の2次側キャパシタC35に代えて、ダイオードD33および2次側キャパシタC45を設けた点である。
なお、その他の構成については、第4の実施形態(図7)と同様であるため、ここでの重複説明を省略する。
このような構成では、発光開始信号によりスイッチング素子Q5が導通すると、1次側キャパシタC32および1次側インダクタL31に共振電流が流れる。この共振電流に誘導されて、2次側インダクタL34、ダイオードD33、および2次側キャパシタC45には、単方向の共振電流が発生する。この単方向の共振電流により、2次側キャパシタC45には負電圧V2が生成される。この負電圧V2が、閃光放電管Xeの負側端子に印加されることにより、閃光放電管Xeの両端電圧は一時的に増圧される。
このような回路動作により、第6の実施形態においても、第4の実施形態と同様の増圧作用を得ることができる。
次に、別の実施形態について説明する。
《第7の実施形態》
以下、請求項1,2,5,6に対応する第7の実施形態について説明する。
[第7の実施形態の構成説明]
図10は、第7の実施形態における閃光装置208の回路図である。
図10において、メインコンデンサC1の両端には、インダクタL2、ダイオードD44、閃光放電管Xe、およびスイッチング素子Q5が接続され、この経路を通して発光電流が流れる。
また、トランスT51の1次側インダクタL51、および1次側キャパシタC52の直列接続は、ダイオードD44および閃光放電管Xeを迂回して、スイッチング素子Q5のコレクタにバイパス接続される。
一方、トランスT51の2次側インダクタL54、および2次側キャパシタC55の直列接続は、ダイオードD44に接続される。この接続より、ダイオードD44、2次側インダクタL54、および2次側キャパシタC55は、閉ループを形成する。さらに、1次側キャパシタC52を初期化するため、抵抗R48が設けられる。
なお、その他の構成要件については、第4の実施形態(図7)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
[発光開始時の動作]
この第7の実施形態では、発光開始信号によりスイッチング素子Q5が導通すると、1次側インダクタL51、および1次側キャパシタC52を介して共振電流が流れる。
この共振電流により、2次側インダクタL54には巻線比に比例した高圧の誘導電圧が発生する。この誘導電圧により、ダイオードD44および2次側キャパシタC55を介して単方向の共振電流が発生し、2次側キャパシタC55の両端には正電圧V2が発生する。
このとき、2次側キャパシタC55の一端は、2次側インダクタL54を介して、メインコンデンサC1の充電電圧Eが印加される。その結果、2次側インダクタC55の他端には、正電圧(E+V2)が発生する。
この正電圧(E+V2)は、閃光放電管Xeの正側端子に印加される。このとき、ダイオードD44は、逆バイアスされて非導通となる。その結果、閃光放電管Xeの両端電圧は、正電圧(E+V2)まで増圧される。
この増圧作用などにより、閃光放電管Xeには発光電流が流れ始め、閃光放電管Xeは発光を開始する。
この発光開始の直後、閃光放電管Xeの両端電圧がほぼ充電電圧Eまで下がると、ダイオードD44は順バイアスされて導通する。その結果、ダイオードD44、閃光放電管Xeおよびスイッチング素子Q5の経路を通って発光電流が流れ始める。
[発光停止時の動作]
スイッチング素子Q5を非導通にすることにより、閃光放電管Xeの発光が停止する。このとき、低インピーダンス状態の閃光放電管Xe、ダイオードD44、および1次側インダクタL51を介して、1次側キャパシタC52の両端電圧がほぼゼロまで瞬間的にリセットされる。
[第7の実施形態の効果など]
以上説明した回路動作により、第7の実施形態においても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態において、個々の部品や回路を、同一機能を有する部品や回路に置き換えてもよい。例えば、図11に示す閃光装置204では、図1中のダイオードD10を、サイリスタS22および抵抗R23、R24に置き換えている。この閃光装置204においても、第1の実施形態と同様の増圧作用を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、閃光装置の設計開発に利用可能な発明である。
第1の実施形態にかかる閃光装置201の回路図である。 閃光装置201の回路動作を説明するための図である。 1次側キャパシタC12および2次側キャパシタC15の回路定数と、2次側キャパシタC15の両端電圧との関係を示すグラフである。 第2の実施形態における閃光装置202の回路図である。 メインコンデンサC1の充電電圧Eと、閃光放電管Xeの増圧電圧との関係を示すグラフである。 第3の実施形態における閃光装置203の回路図である。 第4の実施形態における閃光装置205の回路図である。 第5の実施形態における閃光装置206の回路図である。 第6の実施形態における閃光装置207の回路図である。 第7の実施形態における閃光装置208の回路図である。 閃光装置204の回路図である。 従来の閃光装置100の一般的な回路形式を示す図である。 特許文献1の回路形式を示す図である。
符号の説明
201,202,203,204,205,206,207,208 閃光装置
Ta,T11,T31,T51 増圧用のトランス
C12,C22,C32,C52 1次側キャパシタ
L11,L21,L31,L51 1次側インダクタ
C15,C25,C35,C45,C55 2次側キャパシタ
L14,L24,L34,L54 2次側インダクタ
D4,D14,D13,D23,D33,D44 ダイオード
Q5 スイッチング素子
Xe 閃光放電管

Claims (6)

  1. 閃光放電管と、
    入力される発光開始信号に同期して、前記閃光放電管に励起用のトリガ電圧を印加するトリガ回路と、
    前記発光開始信号に同期して、前記閃光放電管の両端電圧を一時的に増圧する増圧回路と、
    前記閃光放電管に対して直列に接続され、前記発光開始信号に同期して導通し、前記閃光放電管に発光電流を供給するスイッチング回路とを備え、
    前記増圧回路は、
    1次側インダクタおよび2次側インダクタが磁気結合されてなるトランスと、
    前記1次側インダクタと直列接続される1次側キャパシタと、
    前記2次側インダクタとループ接続される2次側キャパシタおよび2次側整流素子と、
    前記発光開始信号に同期して、前記1次側インダクタおよび前記1次側キャパシタの直列接続に共振電流を発生させる回路と、
    前記共振電流に伴って前記2次側キャパシタの端子に生起する増圧用の電圧を、前記発光電流の経路を迂回して、前記閃光放電管に印加するバイパス路とを備えた
    ことを特徴とする閃光装置。
  2. 請求項1に記載の閃光装置において、
    前記閃光放電管の発光開始の前に、前記共振電流の誘因となるように前記1次側キャパシタの両端電圧をリセットするリセット回路を備えた
    ことを特徴とする閃光装置。
  3. 請求項2に記載の閃光装置において、
    前記リセット回路は、
    前記閃光放電管の発光開始前に、前記2次側キャパシタの両端電圧に、増圧用の電圧と同極性の初期化電圧をセットする回路を含む
    ことを特徴とする閃光装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の閃光装置において、
    前記増圧回路は、
    前記1次側キャパシタおよび前記1次側インダクタと直列接続される1次側整流素子と、前記1次側キャパシタおよび前記2次側キャパシタを直列接続する接続経路とを備え、
    前記発光開始信号に同期して、前記1次側インダクタと前記1次側キャパシタとの間に発生する共振電流を前記1次側整流素子を介して単方向に流すことで、前記1次側キャパシタに電圧V1を発生させ、
    前記磁気結合に伴う前記2次側インダクタの誘導電圧により前記2次側キャパシタに単方向の共振電流を流し、前記2次側キャパシタに電圧V2を発生させ、
    前記1次側キャパシタおよび前記2次側キャパシタの直列接続に発生する増圧用の電圧(V1+V2)を前記閃光放電管に印加することにより、前記閃光放電管の両端電圧を一時的に増圧する
    ことを特徴とする閃光装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の閃光装置において、
    前記1次側キャパシタおよび前記1次側インダクタの直列接続は、前記スイッチング回路の導通によって電流経路を構成して前記共振電流が流れる
    ことを特徴とする閃光装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の閃光装置において、
    前記2次側インダクタは、前記1次側インダクタと飽和せずに磁気結合され、かつ前記1次側インダクタよりも巻線数が多く、
    前記2次側キャパシタは、前記1次側キャパシタよりも静電容量が小さい
    ことを特徴とする閃光装置。
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