JP2005091984A - 画像形成方法 - Google Patents

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桂子 白石
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Abstract

【課題】立上り時間が短く低温での定着が可能であり、かつ異常画像のないフルカラー画像形成方法を提供する。
【解決手段】周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’(貯蔵弾性率)が5×105Pa以下、かつγ(歪み量)が0.2%以上となる温度が100℃以下であり、周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’が5×103Pa以下となる温度が150℃以上であるトナーを用いて、定着ニップ時間60〜100msec、定着圧が1〜3kgf/cm2のベルト定着方式により記録材上に定着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナー像を担持する記録材の定着処理を行う画像形成方法に関する。
乾式現像方式で用いられている定着方式としては、そのエネルギー効率の良さから、加熱ヒートローラ方式が広く一般に用いられている。近年はトナーの低温定着化による省エネルギーを図るため、定着時にトナーに与えられる熱エネルギーは小さくなる傾向にある。
1999年度の国際エネルギー機関(IEA)のDSM(Demand−side Management)プログラム中には、次世代複写機の技術調達プロジェクトが存在し、その要求仕様が公表され、30cpm以上の複写機については、待機時間が10秒以内,待機時の消費電力が10〜30ワット以下(複写速度で異なる)とするよう、従来の複写機に比べて飛躍的な省エネ化の達成が要求されている。
この要求を達成するためには、つぎの項目が必須の技術的達成事項であると考えられる。
(1)定着部材を低熱容量化させること
(2)トナーを低温定着化すること
(1)定着部材を低熱容量化させることについて:
トナー像を転写紙上に加熱定着する方法としては、大別して接触定着法と非接触定着法があり、前者は加熱ローラ定着、ベルト定着、後者はフラッシュ定着、オーブン(雰囲気)定着があげられる。ベルト定着方式はトナー像と加熱ローラが直接接触するため、極めて熱効率の良い定着方式である。例えば、図1に示すように、定着ローラ100と、加熱ローラ110と、これら両ローラに張架された無端状の定着ベルト120と、この定着ベルト120を介して定着ローラ100に対向して設けられた加圧ローラ130を有する。ここでは定着ベルト120を加圧ローラ130に巻きつかせて、定着ベルト120と加圧ローラ130とによるニップNを形成し、加熱ローラ110をニップNの入口gの手前方向に配設している。この場合、熱容量の小さな定着ベルト120を予め加熱してからニップNを通過する記録材140にトナーを定着することとなり、立上り時間が比較的短く、広いニップ幅Lを有することにより、低温での定着が可能であるという特徴がある(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、図2に示すベルト定着装置では、ガイド部材35を搬送経路を鋭角αに折り曲げるよう配備しており、定着ベルト33の波打ちを抑える必要性の高いニップ入口g近傍部分における定着ベルト33の波打ちを確実に抑え、これとニップ入口gに向う記録紙Sとの干渉を確実に抑制できる(例えば、特許文献2参照。)。このような定着装置1は定着ベルト33が加圧ローラ34に巻き付いた状態で接触するベルト加圧部分aと定着ベルト33を挟んで定着ローラ31と加圧ローラ34が当接したローラ加圧部分bとから成る比較的大きなニップ巾LのニップNを保持する。このため、ニップNにより画像の潰れを低減し、定着ベルト33上の未定着トナー像tのずれを防止し、異常画像が生じることを低減させて安定した搬送性と定着性を得ており、特に異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成するカラー用の定着装置として有効である。
(2)トナーを低温定着化することについて:
トナーの低温定着化のためには、トナーのガラス転移温度や軟化温度を下げ、低温でトナーが溶融し記録媒体である紙の繊維中に浸透することが必要となる。特にカラートナーの場合には、色再現性のよいものや適度な画像光沢を得るために、トナーが十分に溶融して変形しやすいものになることが必要となる。
省エネ化を達成するためのフルカラー画像形成装置としては、これまでにベルト定着装置とトナーの粘弾性などトナーの特性とを組み合わせたいくつかの技術が提案されている(例えば、特許文献3〜5参照。)。
特開平10−307496号公報 特開2003−66745号公報 特開2002−267356号公報 特開2002−072534号公報 特開2002−123114号公報
しかしながら、ベルト定着装置とトナーの粘弾性とを規定した従来技術であっても、面圧が低く比較的広いニップ幅のあるベルト定着の特徴を十分生かしきれるトナーにはなっていなかった。
また、近年ますます高画質化が進み、トナー粒径は小さくなる傾向にある。トナー粒径が小さい場合、定着部材間で加圧しても、トナー粒子に圧が加わり難いため、定着性が悪くなる事が知られている。特にベルト定着のように面圧を低くした定着装置の場合、この傾向が顕著となる。加熱ベルト定着方式を用いて低温定着化を図るためには、小粒径トナーの定着性についても考慮する必要があった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、立上り時間が短く低温での定着が可能であり、かつ異常画像のないフルカラー画像形成方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する請求項1の発明に係る画像形成方法は、異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成方法において、周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’(貯蔵弾性率)が5×105Pa以下、かつγ(歪み量)が0.2%以上となる温度が100℃以下であり、周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’が5×103Pa以下となる温度が150℃以上であるトナーを用いて、定着ニップ時間60〜100msec、定着圧が1〜3kgf/cm2のベルト定着方式により記録材上に定着することを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項2の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記ベルト定着方式が、定着ローラと加熱ローラとに張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して該定着ローラに対向して設けられる加圧ローラとを備えた定着装置を用いて、前記定着ベルトが加圧ローラに巻き付けられた部分と定着ベルトを挟んで定着ローラと加圧ローラが当接した部分とから成るニップにより記録材上に担持されている未定着トナー像を加熱加圧する方式であることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項3の発明に係る画像形成方法は、請求項2の発明において、前記定着装置が、該定着ベルトの搬送経路内側にあって同搬送経路を折り曲げるよう配備され、前記ニップ入口での定着ベルトの張力を上げるガイド部材を有し、該ガイド部材が前記加圧ローラとの間に達する定着ベルトを加圧ローラより離して張架する構成であることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項4の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記トナーが結着樹脂中にTHF不溶分を含有しないものであることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項5の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記トナーが樹脂成分としてポリエステル樹脂及び/またはポリオール樹脂を含有することを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項6の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記トナーが融点70〜125℃、針入度が5mm以下のワックスを含有することを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項7の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmであることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項8の発明に係る画像形成方法は、請求項1の発明において、前記トナーが無機微粒子及び/または樹脂微粒子を含有していることを特徴とする。
本発明によれば、立上り時間が短く、低温での定着が可能であり、かつ異常画像のないフルカラー画像を形成することができる。
以下に、本発明に係る画像形成方法の実施の形態を説明する。
本発明で使用されるトナーは、バインダー樹脂とワックスと着色剤とを含み、必要に応じて荷電制御剤、添加剤を含む。それぞれの含有物はつぎのように規定される。
(1)バインダー樹脂
本発明のカラートナーに使用されるバインダー樹脂としては従来公知のものを広く使用することができる。例えば、スチレン、パラクロルスチレン、ビニルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)タクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリロニトリル酸、(メタ)アクリアミド、(メタ)アクリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエン等の単量体の重量体、又は、これらの単量体の2種類以上からなる共重合体、或いはそれらの混合物が挙げられる。その他、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルベン樹脂、フェノール樹脂、水添石油樹脂などが単独或いは混合して使用できる。
以上の中でも樹脂としては従来からカラートナーに用いられているポリエステル樹脂やポリオール樹脂が適している。なお、ポリオール樹脂としてはエポキシ骨格を有するポリエーテルポリオール樹脂をいい、(a)エポキシ樹脂、(b)2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物もしくはそのグリシジルエーテル、(c)エポキシ基と反応する活性水素を有する化合物を反応させ得られるポリオール樹脂が好適に用いられる。
(2)ワックス
本発明のカラートナーに用いられる離型剤としてのワックス類は、従来公知のものが使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィンワックスやフィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックスや密ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド、合成エステルワックス等及びこれらの各種変性ワックスが挙げられる。
これらのワックスの内、カルナウバワックス及びその変性ワックスや合成エステルワックスが好適に用いられる。その理由はポリエステル樹脂やポリオール樹脂に対してカルナウバワックス及びその変性ワックスや合成エステルワックスは適度に微分散するため後述するようにオフセット防止性と転写性・耐久性ともに優れたトナーとすることが容易なためである。これらワックス類は1種又は2種以上を併用して用いることができるが、融点が70〜125℃の範囲のものを使用するのが好ましい。融点を70℃以上とすることにより転写性、耐久性が優れたトナーとすることができ、融点を125℃以下とすることにより定着時に速やかに溶融し、確実な離型効果を発揮できる。これらの離型剤の使用量は、トナーに対して2〜15重量%が好適である。2重量%未満ではオフセット防止効果が不十分であり、15重量%を超えると転写性、耐久性が低下する。
また、これらワックスの針入度は5mm以下のものを使用することが好ましい。後述する転写性や耐久性を向上させるための添加剤の埋没を抑制し、その添加効果を維持しやすい。
(3)着色剤
本発明のカラートナーに用いられる着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料が使用できる。
例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
また、橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキが挙げられる。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
これらは、1種または2種以上を使用することができる。
(4)荷電制御剤(CCA)
本発明のカラートナーは必要に応じ荷電制御剤をトナー中に含有させることができる。
例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料、例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など及びこれらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう荷電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
(5)添加剤(外添剤)
本発明のトナーにおいては、シリカや酸化チタン、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素等の無機微粒子や樹脂微粒子を母体トナー粒子に外添することにより転写性、耐久性をさらに向上させることができる。
転写性や耐久性を低下させるワックスをこれらの外添剤で覆い隠すこととトナー表面が微粒子で覆われることによる接触面積が低下することによりこの効果が得られる。これらの無機微粒子はその表面が疎水化処理されていることが好ましく、疎水化処理されたシリカや酸化チタン、といった金属酸化物微粒子が好適に用いられる。樹脂微粒子としては、ソープフリー乳化重合法により得られた平均粒径0.05〜1μm程度のポリメチルメタクリレートやポリスチレン微粒子が好適に用いられる。さらに、疎水化処理されたシリカ及び疎水化処理された酸化チタンを併用し、疎水化処理されたシリカの外添量より疎水化処理された酸化チタンの外添量を多くすることにより湿度に対する帯電の安定性にも優れたトナーとすることができる。上記の無機微粒子と併用して、比表面積20〜50m/gのシリカや平均粒径がトナーの平均粒径の1/100〜1/8である樹脂微粒子のように従来用いられていた外添剤より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより耐久性を向上させることができる。これはトナーが現像装置内でキャリアと混合・攪拌され帯電し現像に供される過程でトナーに外添された金属酸化物微粒子は母体トナー粒子に埋め込まれていく傾向にあるが、これらの金属酸化物微粒子より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより金属酸化物微粒子が埋め込まれることを抑制することができるためである。
また、上記した無機微粒子や樹脂微粒子はトナー中に含有(内添)させることにより外添した場合より効果は減少するが転写性や耐久性を向上させる効果が得られるとともにトナーの粉砕性を向上させることができる。また、外添と内添を併用することにより外添した微粒子が埋め込まれることを抑制することができるため優れた転写性が安定して得られるとともに耐久性も向上する。
なお、ここで用いる疎水化処理剤の代表例としては以下のものが挙げられる。ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメチルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。この他チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤も使用可能である。この他クリーニング性の向上等を目的とした外添剤として、脂肪属金属塩やポリフッ化ビニリデンの微粒子等の滑剤等も併用可能である。
本発明のトナーの製造法は溶融混練-粉砕法、重合法など従来公知の方法が適用できる。重合法としては懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法、の他重合法とは異なるが溶解懸濁法、ポリマー懸濁法等の他、伸長反応法等が使用可能である。
なお、後述するトナーの粘弾性範囲を本発明の範囲とし、適度な光沢を得るためには、トナーの結着樹脂中にTHF(テトラヒドロフラン)不溶分がないことが好ましい。
また、トナーの重量平均粒径(D4)は、3〜8μmであることが好ましい。重量平均粒径(D4)が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすく、8μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しくなるためである。
本発明において使用する定着装置の例を図2を用いて説明する。
定着装置1は互いに対向配備される定着ローラ31及び加熱ローラ32と、両ローラに張架された無端状の定着ベルト33と、定着ベルト33に圧接することでニップNを形成する加圧ローラ34と、定着ベルト33の環状の搬送経路Rの内側であって転写ベルト24側にずれた位置に配備されるローラ状のガイド部材35とを有している。定着装置は加熱ローラ32によって定着ベルト33を加熱し、定着ベルト33を矢印方向Dに回転して、定着ベルト33と加圧ローラ34で形成されるニップNにおいて、記録材S上に担持する未定着トナー像tを加熱溶融し、記録材S上に定着するように機能する。ここで定着ローラ31、加熱ローラ32、加圧ローラ34及びローラ状のガイド部材35は搬送ユニットU側に固着された定着装置用基枠36に枢着され、それぞれの回転軸が相互に並列配備される。なお、搬送ガイド部材29も定着装置用基枠36に支持されている。
定着ベルト33はその基材が耐熱性樹脂で成形されている。耐熱性樹脂の材質としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルケトン(PEEK)等を使用する。基材の厚さは熱伝導と強度のバランスから30〜100μmのものが望ましい。定着ベルト33の表面は、記録材Sおよび未定着トナー像tと加圧接触するため、離型性、耐熱性に優れた表面層が必要であり、フッ素系樹脂等の表面離型層が被覆された構成になっている。また、画像の均一性を得るために表面離型層の下に100〜300μmのシリコーンゴムやフッ素ゴムなどの耐熱ゴムからなる弾性層を設けている。加熱ローラ32は、直径がφ20〜φ30に形成され、AlまたはFe製で肉厚taがta=0.3〜1.0mmの薄肉金属ローラを成すように形成され、内側にハロゲンヒータ37を熱源として備えている。加熱ローラ32の温度は温度制御素子38で検知され、その検出温度情報は画像処理部3に出力され、加熱ローラが予め設定されている一定温度となるよう制御され、これにより定着ベルト33を必要な温度に加熱する役割をしている。
また、加熱ローラ32はテンションローラの役割も兼ねており、図中破線矢印P1の方向に未図示の引張スプリングなどにより張架されている。定着ローラ31は直径がφ20〜φ30に形成され、Fe製芯金311の外周にニップ巾Lを得るために耐熱弾性体例えば発泡シリコーンゴムや液状シリコーンゴムで構成された弾性層312を備えている。弾性層312の厚さは3〜6mm程度である。定着ローラ31の表面硬度はAskerC30〜50Hs程度である。
加圧ローラ34は、FeまたはAl製芯金341の外周にフッ素系ゴム、シリコーンゴム等の耐熱弾性層342と、フッ素系樹脂からなる表面離型層343が形成されたものである。本実施形態では、記録材Sとトナーの剥離性を良くするため、加圧ローラ34の表面硬度を定着ローラ31よりも硬くし、定着ベルト33と加圧ローラ34の間に両者が当接し両端部が下向きに湾曲したニップ巾Lの定着用のニップNを形成している。本実施形態では、加圧ローラ34の弾性層342の厚さは、0.5〜2mm程度であり、その表面硬度はAskerC70〜90Hsである。加圧ローラ34の中には加圧ローラの温度上昇を加速させるためのハロゲンヒータ344を設けることが望ましい。
上記トナー及び定着装置を用いて、発明者らは低温で立ち上がり時間の短い定着方法について検討した結果、定着装置の定着圧、定着ニップ時間とトナーの粘弾性の間につぎのような最適な数値範囲があることを見出した。
(イ)定着圧:
定着圧は1〜3kgf/cmであることが好ましい。立ち上がり時間画を短くするためには定着部材の薄肉化が必須であり、薄肉化を達成するためには定着圧が低いほうが好ましく、3kgf/cm以下であることが好ましい。一方、異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成するフルカラー画像形成においては、多重に重なり合った、異なる色のトナー層が均一に溶融して一体化し平滑なトナー層を形成している必要があり、定着圧が1kgf/cmより低い場合には、多重に重なり合った、異なる色のトナー層が均一に熔融せず平滑なトナー層を形成しないため、画像光沢、透明度の悪い画像となる。また、定着時のトナーの変形が少ないためトナーの定着性が悪い、トナーの広がりが少ないため画像濃度が低くなるなどの問題が生じる。
(ロ)定着ニップ時間:
定着ニップ時間は60〜100msecであることが好ましい。印刷速度を高速化、装置の小型化のためには定着ニップ時間の短縮が必須であり、100msec以下であることが好ましい。定着ニップ時間が60msecより短い場合には、トナー加熱時間が不足するために定着圧が1kgf/cmより低い場合と同様の不具合が発生する。
(ハ)トナー粘弾性:
上記(イ)、(ロ)の定着条件、すなわち低定着圧、長定着ニップ時間で記録媒体である紙繊維に浸透し、かつトナーが融解して紙上で十分に広がりを持ち適度な画像光沢を得るためには、周波数10Hz、応力2000Paの条件で測定されるトナーの粘弾性特性のG’(貯蔵弾性率)が5×10Pa以下、かつ、γ(歪み量)が0.2%以上となる温度が100℃以下であることが好ましい。この温度が100℃を超える場合には、ベルト加熱定着ではトナーが変形しにくい。しかし、この温度が低すぎるとブロッキングをしやすくなるため、より好ましくは75〜95℃である。一方、低温定着でありながら耐ホットオフセット性を持つためにはG’(貯蔵弾性率)が5×10Pa以下となる温度が150℃以上であることが好ましい。しかし、この温度が高すぎる場合には、フルカラー画像に適した光沢を得にくいため、より好ましくは150〜200℃である。
次に、本発明を実施例によってさらに具体的に詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。なお、実施例中、部はすべて重量部を表わす。
(トナー製造例1)
・ポリエステル樹脂A 95部
・カルナウバワックス
(融点83℃、針入度2.1mm) 5部
・帯電制御剤(サリチル酸誘導体の金属塩) 2部
・着色剤(銅フタロシアニンブルー顔料) 2.5部
上記材料をブレンダーで充分混合したのち2軸押出し機にて混練し、冷却後粉砕、分級し重量平均粒径(D4)が6.8μmのシアン色の母体トナーを得た。この母体トナーの結着樹脂のTHF不溶分は2重量%であった。
また、トナーのG’(貯蔵弾性率)が5×10Pa以下、かつ、γ(歪み量)が0.2%以上となる温度は95〜100℃であり、トナーのG’(貯蔵弾性率)が5×10Paより小さくなる温度は165〜170℃であった。
なお、トナー粒子の粒度分布、THF不溶分、トナーの粘弾性特性G’の測定は、それぞれつぎのように行った。
(i)トナー粒子の粒度分布の測定方法
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求める。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
(ii)THF不溶分測定方法
トナー1.0gを秤量し、これにTHF50gを加えて20℃で24時間静置する。これをJIS規格(P3801)5種Cの定量ろ紙を用いて常温でろ過する。乾燥後ろ紙残渣を秤量し、用いたトナーとろ紙残渣の比(重量%)で現わす。なお、ろ紙残渣の中には、顔料などの固形物や、ワックスがTHFに不溶でればワックスなどが存在するので、熱分析により別途求める。
(iii)トナーの粘弾性測定方法
ハーケ社製レオストレスRS50システムを使用し、直径20mmのパラレルプレートを用い、ギャップ2mm、周波数10Hz、応力2000Paに設定して、温度60〜210℃(昇温速度2.5℃/min)の範囲で5℃毎に測定を行なった。トナーは直径20mm厚さ2mmのペレット状にしたものを使用した。
上記母体トナー100部に対して、外添剤として、疎水性シリカ(ヘキサメチルジシラザンでの表面処理品、1次粒子の平均粒径が0.02μm)0.4部をヘンシェルミキサーにて混合を行ない、シアン色のトナーを得た。
(トナー製造例2)
・ポリエステル樹脂B 95部
・ポリエチレンワックス
(融点90℃、針入度6mm) 5部
・帯電制御剤(サリチル酸誘導体の金属塩) 2部
・着色剤(銅フタロシアニンブルー顔料) 2.5部
上記材料をトナー製造例1と同様の条件で母体トナーおよび外添剤(疎水性シリカ(ヘキサメチルジシラザンでの表面処理品、1次粒子の平均粒径が0.02μm)0.4部)を混合し、分級し重量平均粒径(D4)が6.8μmのトナーを得た。
この母体トナーの結着樹脂中にTHF不溶分はなかった。また、トナーのG’が5×10Pa以下、かつ、γが0.2%以上となる温度は90〜95℃であり、トナーのG’が5×10Paより小さくなる温度は150〜155℃であった。
(トナー製造例3)
トナー製造例2の材料のうちポリエチレンワックスをエステルワックス(融点85℃、針入度1.0mm)に変更する以外はトナー製造例2と同様の条件で母体トナーと外添剤(疎水性シリカ(ヘキサメチルジシラザンでの表面処理品、1次粒子の平均粒径が0.02μm)0.4部)を混合し、分級し重量平均粒径(D4)が6.8μmのトナーを得た。
この母体トナーの結着樹脂中にTHF不溶分はなかった。また、トナーのG’が5×10Pa以下、かつ、γが0.2%以上となる温度は90〜95℃であり、トナーのG’が5×10Paより小さくなる温度は150〜155℃であった。
(トナー製造例4)
トナー製造例2の材料のうちポリエステル樹脂Bをポリエステル樹脂Cに変更する以外はトナー製造例2と同様の条件で母体トナーと外添剤(疎水性シリカ(ヘキサメチルジシラザンでの表面処理品、1次粒子の平均粒径が0.02μm)0.4部)を混合し、分級し重量平均粒径(D4)が6.8μmのトナーを得た。
この母体トナーの結着樹脂中にTHF不溶分はなかった。また、トナーのG’が5×10Pa以下、かつ、γが0.2%以上となる温度は100〜105℃であり、トナーのG’が5×10Paより小さくなる温度は155〜160℃であった。
(定着試験)
上記トナーの評価にあたり、トナー5部とシリコーン樹脂コートキャリア95部を混合攪拌して二成分現像剤を作製し、プリンター装置を用いて記録材(転写紙)に定着して評価を行った。
定着方法は次の通りとした。
リコー製プリンターIPSIO8000を改造し、本来の定着装置を取り外して下記仕様の定着装置を取り付けた。この装置に上記トナー、現像剤、リコー製PPC用紙タイプ6000 70Wをセットし、定着圧、定着ニップ時間、定着温度を変化させて定着を行った。
定着装置は、図2の定着装置を用い、構成部材を下記仕様とした。
・定着ベルト33: 基材ポリイミド、厚さ50μm、弾性層シリコーンゴム、厚み250μm、表面離型層PTFE
・加熱ローラ32:芯金Fe、φ25、厚み0.6mm
・定着ローラ31:芯金Fe、φ30、弾性層発泡シリコーンゴム、厚み4mm、ASKerC 40HS
・加圧ローラ34:芯金Fe、φ30、弾性層シリコーンゴム、厚み1.5mm、ASKerC 80HS、表面離型層PTFE
評価サンプルの作製に当たっては、次に示す定着条件で定着を行った(表1)。
(試験例1)
製造例1のトナーを使用し、定着圧2.5kgf/cm、定着ニップ時間100msecで定着を行った。
(試験例2)
製造例2のトナーを使用し、定着圧1.5kgf/cm、定着ニップ時間80msecで定着を行った。
(試験例3)
製造例3のトナーを使用し、定着圧1.5kgf/cm、定着ニップ時間80msecで定着を行った。
(比較例1)
製造例1のトナーを使用し、定着圧0.9kgf/cm、定着ニップ時間50msecで定着を行った。
(比較例2)
製造例2のトナーを使用し、定着圧1.5kgf/cm、定着ニップ時間120msecで定着を行った。
(比較例3)
製造例4のトナーを使用し、定着圧2.5kgf/cm、定着ニップ時間100msecで定着を行った。
Figure 2005091984
作製した評価サンプルについて、次に示す評価を行った。
(a)低温定着性
ベタ部のマクベス濃度計による画像濃度が1.2となるように現像量を調整し、上記定着条件ごとに定着部材(定着ベルト)表面温度を5℃ずつ変化させて、リコー製PPC用紙タイプ6000 70W上に定着画像を得た。
得られた各温度のコピー画像を砂消しゴムを装着したクロックメーターにより10回擦り、その前後の画像濃度を測定し、下記式にて定着率を求めた。ここで、定着率70%以上を達成する温度を、定着下限温度とした。
定着率(%)=(砂消しゴム10回後の画像濃度)/(前の画像濃度)×100
(b)耐ホットオフセット性
ベタ部に0.8±0.1mg/cmのトナーが現像される様に調整を行ない、定着部材の表面温度を5℃づつ変化させ、オフセットの発生し始める温度を測定した。なお、転写紙はリコー製PPC用紙タイプ6000 70Wを用いた。
(c)光沢度
ベタ部に0.8±0.1mg/cmのトナーが現像される様に調整を行ない、定着部材(定着ベルト)表面温度が160℃の時のベタ画像サンプルの光沢度を、日本電色工業株式会社製のグロスメーターを用いて、入射角度60°の条件で計測した。
なお、転写紙はリコー製PPC用紙タイプ6000 70Wを用いた。この光沢度は、値の高いほど光沢があり、鮮明で色再現性に優れた画像を得るには、約10%以上の光沢度が必要である。
(d)転写性
ベタ部に0.8±0.1mg/cmのトナーが現像される様に調整を行なったリコー製プリンターIPSIO8000に、トナー、現像剤、リコー製PPC用紙タイプ6000 70Wをセットし、連続プリントを行ない、1万枚後の画像について黙視で次に示す5段階評価を行なった。
ランク5:べた部が一様に画像濃度が高い。
ランク4:べた部にやや画像濃度ムラがある。
ランク3:べた部に画像濃度ムラが目立つ。
ランク2:べた部の画像濃度が低く画像濃度ムラがある。
ランク1:べた部の画像濃度が低く白く抜けた部分がある。
上記評価結果を表2に示す。
Figure 2005091984
定着装置の概略構成図(1)である。 定着装置の概略構成図(2)である。
符号の説明
1 定着装置
31,100 定着ローラ
32,110 加熱ローラ
33,120 定着ベルト
34,130 加圧ローラ
35〜35c ガイド部材
140,S 記録材(記録紙)
g ニップ入口
t 未定着トナー像
N ニップ
A 定着ローラと加圧ローラが当接した部分
C 加圧ローラに巻き付けられた部分
R 定着ベルトの搬送経路



Claims (8)

  1. 異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成方法において、
    周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’(貯蔵弾性率)が5×105Pa以下、かつγ(歪み量)が0.2%以上となる温度が100℃以下であり、周波数10Hz、応力2000PaでのトナーのG’が5×103Pa以下となる温度が150℃以上であるトナーを用いて、定着ニップ時間60〜100msec、定着圧が1〜3kgf/cm2のベルト定着方式により記録材上に定着することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記ベルト定着方式が、定着ローラと加熱ローラとに張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して該定着ローラに対向して設けられる加圧ローラとを備えた定着装置を用いて、前記定着ベルトが加圧ローラに巻き付けられた部分と定着ベルトを挟んで定着ローラと加圧ローラが当接した部分とから成るニップにより記録材上に担持されている未定着トナー像を加熱加圧する方式であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記定着装置が、該定着ベルトの搬送経路内側にあって同搬送経路を折り曲げるよう配備され、前記ニップ入口での定着ベルトの張力を上げるガイド部材を有し、該ガイド部材が前記加圧ローラとの間に達する定着ベルトを加圧ローラより離して張架する構成であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法
  4. 前記トナーが結着樹脂中にTHF不溶分を含有しないものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  5. 前記トナーが樹脂成分としてポリエステル樹脂及び/またはポリオール樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  6. 前記トナーが融点70〜125℃、針入度が5mm以下のワックスを含有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  7. 前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  8. 前記トナーが無機微粒子及び/または樹脂微粒子を含有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
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