JP2005089610A - リモネンを主成分とする建築外装材用洗浄剤、および建築外装材の洗浄方法 - Google Patents

リモネンを主成分とする建築外装材用洗浄剤、および建築外装材の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建築外装材に頑固に付着した汚れを、効率的に除去でき、且つ安全性の高い洗浄剤、およびその洗浄剤を用いた建築外装材の洗浄方法を提供する。
【解決手段】本発明では、リモネンを50〜70重量%含むことを特徴とする建築外装用洗浄剤を提供する。好ましくはアニオン系界面活性剤0.01〜30重量%をさらに含む。また、この建築外装材用洗浄剤を建築外装材の表面に塗布する工程と、前記建築外装材の表面を研磨する工程を有する建築外装材の洗浄方法を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、建築外装材用の洗浄剤に係り、特にガラスやタイル表面に付着したシリコーン汚れの除去に好適な建築外装材用洗浄剤に関する発明である。
タイルや建材ガラス、コンクリート、ホーロー鋼板等の建築外装材に発生する汚れには例えば、土砂や塵埃が直接あるいは、雨水を介して付着し発生する付着汚れ、外装材の目地に利用されるシリコーンシーリングから、低分子量のシリコーンオイルが外装材表面に拡散し、表面が撥水化することにより、ディーゼルパーキュレート等の大気中の浮遊物や、雨水に含まれる塵埃が堆積し発生するシリコーン汚れ、外装材表面に洗浄水や雨水に含まれる溶性シリカが析出し、雨筋状やうろこ状の斑点として観察される永久汚れ等がある。特に、シリコーン汚れや永久汚れは、非常に強固に表面に付着しており、清掃に手間がかかるだけでなく、著しく建築の美観を損なう原因となる。これらの頑固な汚れは、一般に水洗やブラシ洗浄では洗浄し難く、塩酸やフッ化水素酸等を含む腐食性の強い酸性洗浄剤が利用されている。これらの洗浄剤は、サッシ等の金属部材を腐食するだけでなく、人体に有毒であり、環境面や作業の安全性の面より利用には多くの課題がある。それらの課題を解決する手段として、塩酸やフッ化水素酸より弱い酸として、フッ化水素アンモニウム等を含む洗浄剤が提案されている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、フッ化水素アンモニウムも高濃度では、人体に有毒であり、環境にも影響を与えることより、根本的な解決には至っていない。
一方、建築外装材用以外の分野でも近年、環境問題の深刻化により、環境へ与える影響が小さい洗浄剤の提案がなされている。例えば、テルペン系化合物の一つであるリモネンを主成分とする洗浄剤が挙げられる。リモネンは、オレンジやグレープフルーツ等の柑橘類より抽出される植物性の溶剤であり、柑橘類系特有の匂いがし、香料としてだけでなく、その洗浄力の高さより、発泡スチロールの溶剤や、機械に付着した油汚れの除去剤、広告等の剥離剤、衣類のクリーニング剤として利用されている。
リモネンを含む洗浄剤としては、衣類の油汚れの除去用途として、リモネンを15〜70%含む洗浄剤が提案されている(例えば特許文献2参照)いるものの、建築用外装材に付着しているシリコーン汚れを代表とする頑固な汚れを除去できるとの開示はない。
特開2000−87082号公報(第1−6頁) 特開2001−247899号公報(第1−5頁)
そこで、シリコーン汚れに代表される建築外装材の汚れを迅速に除去でき、尚且つ安全性の高い洗浄剤を得るべく鋭意検討を重ねた結果、リモネンを高濃度に含む洗浄剤が、かかる目的を達成できるものであることを見出した。さらに、アニオン系界面活性剤と組み合わせることで、洗浄力が更に向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成するために本発明では、リモネン50〜70重量%含むことを特徴とする建築外装材用洗浄剤を提供する。リモネン濃度を50〜70重量%とすることにより、安全性が高く、尚且つ洗浄力を高くすることができる。50%未満では、洗浄性が低く、70%より多い場合は、洗浄剤が揮発し易くなり、被洗浄物と洗剤の接触時間が短くなり、洗浄力の低下に繋がる。また、引火性の問題より好ましくない。
本発明の好ましい態様によれば、リモネンを50〜70重量%、アニオン系界面活性剤を0.01〜30重量%を含む洗浄剤とすることにより、さらに、洗浄力を高くすることができる。アニオン系界面活性剤は、0.01%未満では、洗浄性が低く、30%より多い場合は、コスト高になる。
本発明の好ましい態様によれば、洗浄剤のアニオン系界面活性剤を、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、及び/またはその塩、とすることにより、その他の界面活性剤より、建築外装材の汚れに対する洗浄力を高めることができる。
本発明ではまた、前記建築外装材用洗浄剤を建築外装材の表面に塗布する工程と、前記建築外装材の表面を研磨する工程を有する建築外装材の洗浄方法を提供する。この洗浄剤を表面に塗布した後、表面に頑固に付着した汚れを短時間で除去することができ、効率的な洗浄が可能となる。
本発明ではまた、前記建築外装材の表面を研磨する工程が、サンダを用いて表面を研磨する工程であることを特徴とする建築外装剤の洗浄方法を提供する。サンダを用いることにより、より迅速に、汚れを除去することができ、作業上、効率的である。
本発明によれば、シリコーン汚れに代表される建築外装材に付着した汚れを迅速に効率に除去でき、従来に比べ、洗浄作業時間を短縮することができる。
本発明の実施形態を詳しく説明する。本発明の洗浄剤に配合されるリモネンの濃度は、好ましくは、50〜70重量%であり、さらに好ましくは60〜70重量%である。50重量%より少ない場合は、洗浄力が低くなり好ましくない。また、70重量%より多い場合は、洗浄剤が揮発し易くなり、被洗浄物と洗剤の接触時間が低下し、洗浄力の低下に繋がる。また、引火性の面より、作業の安全性上好ましくない。
また、本発明に配合されるアニオン系界面活性剤は、例えばアルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル、アルキルスルホコハク酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸エステル、α−オレフィンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸エステル、モノグリセライド硫酸、アルカンスルホン酸、アシル化イセチオン酸、ポリオキシエチレンアルカノールアミド硫酸、ポリオキシエチレンアルカノールアミドスルホコハク酸、アルキルリン酸、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、脂肪酸、N−アシル化アミノ酸及びその塩が挙げられ、その中から少なくとも一種を適宜選択できる。アニオン系界面活性剤の濃度は、好ましくは、0.01〜30重量%であり、さらに好ましくは、20〜30重量%である。0.01%未満では、洗浄力が低く、30%より多い場合は、コスト高になり好ましくない。また、特に、アルキルベンゼンスルホン酸及び、その塩が、リモネンとの組み合せにおいて、建築外装剤の汚れを除去しやすく、好ましく利用できる。アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩としては、例えば、炭素数8〜24の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、及びそのナトリウム塩が、微生物分解性に優れ、河川へ流出した場合でも、微生物によって分解されてしまうので、環境への影響が小さく、また、安価に入手できることより好ましく利用できる。また、引火性液体であるリモネンの引火点を上げるためと、コスト的な面からも水を含めることが望ましく、水の量は、30重量%以上であれば、十分に引火点を上げることができる。
本発明の洗浄剤には、上記洗浄組成物の他、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の洗浄組成物に含まれる、溶剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料などを必要に応じて配合することができる。
本発明の洗浄剤を用いて、建築外装材の汚れを洗浄除去する作業を行う場合、例えば、刷毛、モップ、霧吹き、スポンジ等、市販の清掃道具を用いて、洗浄剤を外装材表面の汚れている部分に塗布し、ウェスや雑巾、スポンジなどで、表面を擦り洗いする方法や、表面を研磨する方法が挙げられる。表面を研磨する際には、コンパウンドが表面含まれている研磨用パッドや、サンダなどの電動工具を用いると、汚れを迅速に除去することができ、効率的である。サンダとしては、例えば、リョービ株式会社製「ミニサンダ S-550M」などを用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
リモネン「和光純薬製 d−リモネン」60%、アニオン系界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸「和光純薬製 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸」1%、イオン交換水39%を配合し、洗浄組成物を得た。
<比較例1>
リモネン「和光純薬製 d−リモネン」10%、アニオン系界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩「和光純薬製 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」1%、イオン交換水89%を配合し、洗浄組成物を得た。
<評価方法>
実施例、比較例で得た洗浄剤を下記の方法にて評価した。結果は表1にまとめた。
a)洗浄力テスト1
100×200×2mmのソーダライムガラスにジメチルシリコーンオイル「信越シリコーン製 X−22−160AS」を滴下し、不織布で表面に塗りこみ、200℃に設定した乾燥器にて1時間乾燥し、ガラス表面にシリコーンの付着した疑似シリコーン汚れ基材を作製した。洗浄力の評価は、ガラス基材に洗浄剤を塗布し、ウェスにて表面を20往復擦り洗浄し、洗浄前と洗浄後の水接触角の変化を測定した。水接触角の変化が大きいほど、洗浄力が高いとし、変化の幅が30°以上あれば洗浄力が高いとして○、30°未満では、洗浄力が弱いとして×とした。リモネン濃度が60%である実施例1の洗浄組成物では、水接触角の変化が約36°であり、高い洗浄力を示した。それに比べ、リモネン濃度が10%である比較例1の洗浄組成物は、水接触角の変化は、約6°であり、洗浄力が低い結果となった。
b)洗浄力テスト2
洗浄力テスト1にて作製した疑似シリコーン汚れ基材を用いて、ガラス基材に、洗浄剤を塗布し、サンダ「リョービ株式会社製 ミニサンダ S−550M」にて表面を4回研磨し、洗浄前と洗浄後の水接触角の変化を測定した。接触角の変化が大きいほど、洗浄力が高いとし、変化の幅が30°以上あれば洗浄力が高いとして○、30°未満では、洗浄力が弱いとして×とした。リモネン濃度が60%である実施例1の洗浄組成物では、水接触角の変化が約60°であり、高い洗浄力を示した。それに比べ、リモネン濃度が10%の比較例1の洗浄組成物は、水接触角の変化が、約25°であり、洗浄力が低い結果となった。
Figure 2005089610

Claims (5)

  1. リモネンを50〜70重量%含むことを特徴とする建築外装材用洗浄剤。
  2. アニオン系界面活性剤0.01〜30重量%をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の建築外装材用洗浄剤。
  3. 前記アニオン系界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸、及び/またはその塩であることを特徴とする請求項2記載の建築外装材用洗浄剤。
  4. 請求項1〜3記載の建築外装材用洗浄剤を建築外装材の表面に塗布する工程と、前記建築外装材の表面を研磨する工程を有する建築外装材の洗浄方法。
  5. 前記建築外装材の表面を研磨する工程が、サンダを用いて表面を研磨する工程であることを特徴とする請求項4記載の建築外装剤の洗浄方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042986A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Takenaka Komuten Co Ltd シーリング材の改修方法と該改修方法に用いる残留シーリング材の除去剤
JP2011057777A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Adeka Corp シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法

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