JP2005088016A - ダイカストマシン用複合スリーブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このスリーブは、前部筒体(10)とその後端側に連結された後部筒体(20B)とを有し、後部筒体(20B)は、低熱膨張性材料の外筒(21)の内側にセラミックスの内筒(22)を焼嵌めた積層筒体(23)と、該積層筒体(23)を包囲する保持筒体(24)とからなり、前記低熱膨張性材料の常温〜600℃の熱膨張率が5〜7×10−6/℃、低熱膨張性材料とセラミックスとの常温〜600℃の熱膨張率差が2〜4.5×10−6/℃であり、積層円筒体(23)と保持筒体(24)の界面は隙間(25)を有する。前部筒体(10)と後部筒体(20B)とは前部筒体(10)の前記円環状突出部(10P)と後部筒体(20B)の円環状突出部(21P)においてねじで連結されている。保持筒体(24)を省略し積層円筒体(23)を後部筒体(20B)として前部筒体(10)にねじで連結してもよい。
【選択図】図3
Description
本発明は、セラミックス−金属の積層構造を有するダイカストマシン用スリーブに関する上記問題を解消し、セラミックスの機能を効果的に発揮させ、耐久性及び鋳造操業の安定性を高めることを目的としてなされたものである。
前部筒体(10)と、その後端部に軸心を一致して連結された給湯口を有する後部筒体(20A)とからなり、後部筒体(20A)は、低熱膨張性材料からなる外筒(21)の内側に、セラミックスからなる内筒(22)が焼嵌めされた積層筒体であって、前記低熱膨張性材料の常温〜600℃における熱膨張率が5×10−6〜7×10−6/℃、及び前記セラミックスと低熱膨張性材料との常温〜600℃における熱膨張率差が2×10−6〜4.5×10−6/℃であることを特徴としている(請求項1)。
前部筒体(10)と、その後端側に軸心を一致して連結された給湯口を有する後部筒体(20B)とを有し、後部筒体(20B)は、低熱膨張性材料からなる外筒(21)の内側にセラミックスからなる内筒(22)が焼嵌めされた積層筒体(23)と、該積層筒体(23)を包囲する保持筒体(24)とからなり、前記低熱膨張性材料の常温〜600℃における熱膨張率が5×10−6〜7×10−6/℃、及び前記セラミックスと低熱膨張性材料との常温〜600℃における熱膨張率差が2×10−6〜4.5×10−6/℃であり、積層円筒体(23)と保持筒体(24)との円周界面は隙間(25)を有することを特徴としている(請求項3)。
このスリーブ(1B)は、前部筒体(10)と給湯口(27)を有する後部筒体(20B)とからなり、両者は互いの軸心を一致させて連結されている。その後部筒体(20B)は、積層円筒体(23)とその外周面を包囲する保持筒体(24)とで構成されており、積層円筒体(23)は、低熱膨張性の外筒(21)とその内側に焼嵌めされたセラミックス内筒(22)とからなる。積層円筒体(23)と保持筒体(24)との間には円周隙間(27)が与えられている。
後部筒体(20)(20A,20B)の内筒(22)はセラミックス焼成品である。セラミックス材種は、耐溶損性,耐摩耗性等の点から、窒化珪素、サイアロン等の窒化珪素質セラミックスが好ましい。その常温〜600℃における熱膨張率は約1.5×10−6〜3×10−6/℃である。低熱膨張性の外筒(21)とセラミックス内筒(22)とは焼嵌めにより一体化される。その焼嵌めは、約300〜500℃の広い温度域を採用することができる。
後部筒体(20B)の保持筒体(24)は、前部筒体(10)と同様に、SKD61に代表される熱間工具鋼をはじめとする各種の鉄系材料からなるシリンダー(遠心鋳造等による鋳造体又は熱間等方加圧焼結体等)である。好ましくはSKD61等の熱間工具鋼からなるシリンダーが使用される。
前部筒体:材種 SKD61
サイズ 軸長700mm,肉厚50mm
後部筒体(外筒-内筒の焼嵌め積層筒体)
軸長(前部筒体と止め板に挟まれた部分)300mm
外筒:材種 タングステン合金(3%Ni-2%Cu-W)
肉厚 10mm
内筒:材種 窒化珪素質セラミックス(5%MgAl2O4-5%ZrO2-Si3N4)
肉厚 15mm
焼嵌め温度:450℃
前部筒体:材種 窒化鋼SACM645
サイズ 軸長700mm,肉厚50mm
後部筒体(外筒-内筒の焼嵌め積層筒体)
軸長(前部筒体と止め板に挟まれた部分)300mm
外筒:材種 タングステン合金(3%Ni-2%Cu-W)
肉厚 10mm
内筒:材種 窒化珪素質セラミックス(5%MgAl2O4-5%ZrO2-Si3N4)
肉厚 15mm
焼嵌め温度:450℃
前部筒体:材種 SKD61
サイズ 軸長700mm, 肉厚50mm
後部筒体(外筒-内筒の焼嵌め積層筒体が保持筒体で包囲されている)
軸長(前部筒体と止め板に挟まれた部分)300mm
外筒:材種 モリブデン合金(2%Ni-Mo)
肉厚 10mm
内筒:材種 窒化珪素質セラミックス(5%MgAl2O4-5%ZrO2-Si3N4)
肉厚 15mm
焼嵌め温度:450℃
保持筒体:材種 SKD61
肉厚 40mm
隙間(s):隙間幅0.5mm, Al2O3-SiO2セラミックス繊維装填
前部筒体:材種 窒化鋼SACM645
サイズ 軸長700mm, 肉厚50mm
後部筒体(外筒-内筒の焼嵌め積層筒体が保持筒体で包囲されている)
軸長(前部筒体と止め板に挟まれた部分)300mm
外筒:材種 モリブデン合金(2%Ni-Mo)
肉厚 10mm
内筒:材種 窒化珪素質セラミックス(5%MgAl2O4-5%ZrO2-Si3N4)
肉厚 15mm
焼嵌め温度:450℃
保持筒体:材種 SKD61
肉厚 40mm
隙間(s):隙間幅0.5mm, Al2O3-SiO2セラミックス繊維装填
アルミ合金(JIS-H5302 ADC-12)の加圧鋳造に使用。
給湯温度 :680℃
鋳造サイクルタイム:2分。
各供試スリーブA〜Dのいずれも、10000ショット以上の安定した鋳造を行なうことができ、なお継続使用の可能な状態を保持していることが観察された。
2 :プランジャーチップ
10:スリーブの前部筒体
10P:前部筒体の円環状突出部
20(20A, 20B):スリーブの後部筒体
21 :低熱膨張性の外筒
21P:外筒の円環状突出部
21a:外筒のフランジ
21b:外筒の拡径段差部
22:セラミックス内筒
22a:セラミックス内筒のフランジ
23:外筒-内筒の焼嵌め積層円筒体
24:保持筒体
24P:保持筒体の円環状突出部
24b:保持筒体の拡径段差部
25:円周隙間(積層円筒体23と保持筒体24間のスペース)
26:円周隙間の充填セラミックス繊維シート
40:止め板
41:ボルト
5:ダイカストマシン本体
51:金型
52:プラテン(ダイプレート)
61:金属円筒
62:セラミックス円筒
Claims (8)
- 前部筒体(10)とその後端部に軸心を一致して連結された給湯口を有する後部筒体(20A)、及び後部筒体(20A)の尾端面に取付けられた止め板(40)を有し、後部筒体(20A)は、低熱膨張性材料からなる外筒(21)の内側に、セラミックスからなる内筒(22)が焼嵌めされた積層筒体であって、前記低熱膨張性材料の常温〜600℃における熱膨張率が5×10−6〜7×10−6/℃、及び前記セラミックスと低熱膨張性材料との常温〜600℃における熱膨張率差が2×10−6〜4.5×10−6/℃であることを特徴とするダイカストマシン用複合スリーブ。
- 後部筒体(20A)の外筒(21)は前縁に円環状突出部(21P)を、前部筒体(10)は後縁に円環状突出部(10P)をそれぞれ有し、前部筒体(10)と後部筒体(20A)とは、前記円環状突出部(10P)と(21P)との螺合により連結されていると共に、内筒(22)は、前部筒体(10)の円環状突出部(10P)の端面と、後部筒体(10)の尾端面に取り付けられた止め板(40)との間に軸方向に挟着保持されていることを特徴とする請求項1に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
- 前部筒体(10)とその後端側に軸心を一致して連結された給湯口を有する後部筒体(20B)、及び後部筒体(20B)を有し、後部筒体(20B)は、低熱膨張性材料からなる外筒(21)の内側にセラミックスからなる内筒(22)が焼嵌めされた積層筒体(23)と、該積層筒体(23)を包囲する保持筒体(24)とからなり、前記低熱膨張性材料の常温〜600℃における熱膨張率が5×10−6〜7×10−6/℃、及び前記セラミックスと低熱膨張性材料との常温〜600℃における熱膨張率差が2×10−6〜4.5×10−6/℃であり、積層円筒体(23)と保持筒体(24)との円周界面は隙間(25)を有することを特徴とするダイカストマシン用複合スリーブ。
- 積層円筒体(23)と保持筒体(24)との間隙(25)にセラミックス繊維シート(26)が装填されていることを特徴とする請求項3に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
- 後部筒体(20B)の保持筒体(24)は前縁に円環状突出部(24P)を、前部筒体(10)は後縁に円環状突出部(10P)を有し、前部筒体(10)と後部筒体(20B)とは、前記円環状突出部(10P)と(24P)との螺合により連結されていると共に、積層円筒体(23)は前部筒体(10)の円環状突出部(10P)の端面と、後部筒体(20B)に取り付けられた止め板(40)との間に軸方向に挟着保持されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
- 前部筒体(10)と後部筒体(20A) 又は(20B)との連結位置は、ダイプレートの外側面に略一致している請求項1〜5のいずれか1項に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
- 前記低熱膨張性材料は、タングステン合金、モリブデン合金、チタン合金、超硬合金又はCCコンポジットであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
- 内筒(22)は、窒化珪素又はサイアロン等の窒化珪素質セラミックス焼結品であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のダイカストマシン用複合スリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321489A JP2005088016A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | ダイカストマシン用複合スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321489A JP2005088016A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | ダイカストマシン用複合スリーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005088016A true JP2005088016A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34453167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003321489A Pending JP2005088016A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | ダイカストマシン用複合スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005088016A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015083319A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-04-30 | 日立金属株式会社 | ダイカスト用スリーブ |
JP2016159333A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 日立金属株式会社 | ダイカスト用スリーブ |
CN108097920A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-06-01 | 宁波海天金属成型设备有限公司 | 钛合金料筒结构 |
WO2023055012A1 (ko) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 주식회사 상익기공 | 부분 교체가 가능한 다이캐스팅용 슬리브 |
-
2003
- 2003-09-12 JP JP2003321489A patent/JP2005088016A/ja active Pending
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WO2023055012A1 (ko) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 주식회사 상익기공 | 부분 교체가 가능한 다이캐스팅용 슬리브 |
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