JP2005086932A - 電動シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ばねユニットの交換を簡単にかつ迅速に行うことができる、電動シリンダを得ることにある。
【解決手段】電動機(12)と、電動機とロッド(15)との間に配設され、電動機の回転をロッドの直線運動に変換する運動変換機構(16,17)と、ロッドとロッドとに連結される被駆動部材との間に配設され、弾性力によりロッドの押し付け動作時の衝撃を緩和すると共に、押し付け動作停止時に押し付け力を維持するばねユニット(20)と、電動機に電力を供給し、供給電力の値が予め設定された基準値を超えた時に電動機への給電を停止する電気駆動部(30)とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は電動シリンダに関している。
この種の電動シリンダは、例えば、特許文献1に記載されているように、射出成形機において使用されている。
この射出成形機は、射出成形機のフレームに移動可能に設けた可動型とフレームに固定盤を介して固定された固定型とが接合してキャビティを形成する金型と、金型に接触してキャビティ内に溶融プラスチックを射出する射出機構と、射出機構を金型に対して前後進及び旋回を行わせる移動機構部とを有している。成形は、移動機構部によって射出機構を固定型に移動させ、射出機構に含まれるノズルを固定盤を貫通して固定型にあるスプールブッシュ又はノズルタッチ部に圧着し、溶融プラスチックをキャビティに射出することでなされている。
電動シリンダは、移動機構部の一部を構成しており、ロッド、ロッドを直線移動可能に保持する外筒、電動機、電動機の回転を直線運動に変換するために、ロッドと電動機との間に配置されたボールねじ等の運動変換機構、それに、ばねユニットからなっている。ロッドは射出機構に、外筒はフレームにそれぞれ連結されている。
ノズルが固定型のスプールブッシュに圧着すると、ボールねじのナットがリミットスイッチを働かせて、電動機を止め、同時に、ボールナットがばねユニットを押し、ばねユニットのスプリング力によりノズルとスプールブッシュとの圧着状態又は押し付け状態を維持している。
特許第3,237,636号明細書
このような電動シリンダは、例えば、ばねのへたり等があるため、ばねユニットを定期的に交換する必要がある。従来、この交換作業は、射出成形機から電動シリンダを外し、電動シリンダを分解し、ばねユニットを入れ替えてから、電動シリンダを再組立し、射出成形機に再装着することによって行っているだけでなく、更に、射出成形機に装着した後も、電動シリンダを作動させながら、電動シリンダの内部にあるリミットスイッチ等の位置調整作業も必要とする。このため、ばねユニットの交換に、かなりの手間と労力とを要しているのが現状である。
本発明の目的は、ばねユニットの交換を簡単にかつ迅速に行うことができる、電動シリンダを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電動シリンダは、電動機と、電動機とロッドとの間に配設され、電動機の回転をロッドの直線運動に変換する運動変換機構と、ロッドとロッドとに連結される被駆動部材との間に配設され、弾性力によりロッドの押し付け動作時の衝撃を緩和すると共に、押し付け動作停止時に押し付け力を維持するばねユニットと、電動機に電力を供給し、供給電力の値が予め設定された基準値を超えた時に電動機への給電を停止する電気駆動部とを備えていることを特徴としている。
本発明の電動シリンダは、電動機と、電動機とロッドとの間に配設され、電動機の回転をロッドの直線運動に変換する運動変換機構と、ロッドとロッドとに連結される被駆動部材との間に配設され、弾性力によりロッドの押し付け動作時の衝撃を緩和すると共に、押し付け動作停止時に押し付け力を維持するばねユニットと、電動機に電力を供給し、供給電力の値が予め設定された基準値を超えた時に電動機への給電を停止する電気駆動部とを備えている構成とすることで、シリンダ本体を分解することなしに、ばねユニットの交換を行うことができるようにさせていると共に、電動機に供給される電力値を外部から電動機の作動を制御することで、ばねユニットを交換しても、リミットスイッチ等の位置調整作業を必要としないようにしているため、ばねユニットの交換を極めて簡単に、かつ迅速に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の電動シリンダの一実施例を説明する。
この電動シリンダは、図1に示すように、シリンダ本体11及び電動機12を有している。シリンダ本体11は外筒13を備えている。外筒13は、両端端を開放された中空の形態をなすもので、一端をブラケット14に嵌合かつ固定されている。ロッド15も、両端を開放された中空のもので、外筒13に摺動可能に嵌め込まれている。ロッド15を往復直線移動させる運動変換機構はボールねじからなっている。ボールねじは、ボール循環型のもので、ねじ軸16及びナット17からなっている。ねじ軸16は、ロッド15を貫通し、ブラケット14に入り込んだ端部が軸受を介してブラケット14に回転可能に保持されている。ナット17は、ロッド15に嵌め込まれていると共に、ロッド15にねじ結合され回転を止められている。
電動機12は、例えば、ブレーキ付きモータからなっており、そのシャフトをロッド15と平行に位置させて、ブラケット14を構成する延長部14aに結合されている。電動機12のシャフトはギア列18によってねじ軸16につながれている。ギア列18はブラケット14の延長部14aに内蔵されている。このため、電動機12が回転し、その回転がギア列18によってねじ軸16に伝達されると、ナット17及びロッド15が直線移動して、ロッド15が伸縮する。
ロッド15の先端には、ばねユニット20が取り付けられてる。ばねユニット20は、ユニット本体21及び先端具22を有している。ユニット本体21は、一端が開放された中空の形態をなすもので、閉塞端側に軸部26が一体に形成されている。先端具22は、二股に分かれた連結部をもつヘッド22aとヘッド22aの後端から延びるネック22bとを備え、ネック22bをユニット本体21の内部に位置させて、ヘッド22aをユニット本体21に摺動可能に挿入されている。ヘッド22aは、キーによって直線移動のみするように案内されている。皿ばね23が先端具22のネック22bに嵌められている。ばね受け24,25が皿ばね23の両端に位置して先端具22のネック22bに嵌められている。ばね受け24は、ヘッド22aに当接し、ヘッド22aと一緒にネック22bに沿って移動できる。ばね受け25は、ユニット本体21の中空孔の段壁21aおよびネック22bの端部にねじ込まれた止め部材25aに当接することで、位置を固定されている。このため、先端具22が図1において左に移動すると、ばね受け24がヘッド22aによって押され、皿ばね23が圧縮される。
ロッド15に対するばねユニット20の取り付けは、軸部26をロッド15の先端に嵌合され、これらに連結ピン27をはめ込むことによってロッド15に結合されている。連結ピン27は、止めピン28によって連結ピン27及びロッド15からの抜け出しを止められている。
電動シリンダの作動及び制御はシリンダ本体11及び電動機12の外部にある電気駆動部30によってなされている。この電気駆動部30は、図2に示すように、給電回路31と押し付け力検出回路32とを備えている。
給電回路31は、電源と電動機12との間を遮断するリレー接点を含む遮断回路33及び電動機12に供給される電流の方向を変えるリレー接点を含む回転方向選択回路34を備えている。
押し付け力検出回路32は、電動機電流検出回路35、押し付け力設定回路36、比較回路37、始動タイマ回路38、過電流タイマ回路39及び遮断制御回路41からなっている。電動機電流検出回路35は電動機12の給電ケーブルに取り付けた変流器を含んでいる。押し付け力設定回路36はこの電動シリンダが所定の押し付け力を発生したときの電流に対応する基準電圧を設定するためのもので、可変抵抗器によって基準電圧を中心としたある範囲の設定を連続設定できる。比較回路37は、電動機電流検出回路35の出力と押し付け力設定回路36の出力とを比較するためのもので、例えば、演算増幅器からなっている。始動タイマ回路38は、電動機12に流れる始動電流によって、押し付け力設定回路36の基準電圧に対応する電流値を越える電流が検出されたときに、電動シリンダの誤作動を防止するためのものである。過電流タイマ回路39は、一時的な過負荷等により、電動機12に流れる瞬時の過電流によって、押し付け力設定回路36の基準電圧に対応する電流値を越える電流が検出されたときに、電動シリンダの誤作動を防止するためのものである。遮断制御回路41は、遮断回路33を構成する接触器を開閉するためのリレーを備え、始動タイマ回路38がタイムアップ後、過電流タイマ回路39の出力に応じてリレーコイルに電流を流し、リレーの接点を開き、接触器のコイルを無励磁にし、接触器の接点を開き、電動機12に流れる電流を遮断する。
この電動シリンダでは、電動機12が作動すると、ねじ軸16が回転し、ナット17が直線移動し、ロッド15が収縮する。これによって、被駆動部材が他の部材に押し付けられ、ボールねじのナット17が外筒13の内端に位置してブラケット14に組み込まれたストップ29に当接する。ばねユニット20の皿ばね23が撓み、衝撃を緩和し、ねじ軸16及びナット17を保護する。同時に、ロッド15は、ばねユニット20の皿ばね23が圧縮されることにより発生するスプリング力で、被駆動部材をこの被駆動部材に関係する他の部材に押し続ける。
被駆動部材が他の部材に押し付けられると、電動機12の給電回路31の電流値が増大する。比較回路37の演算増幅器が押し付け力設定回路36の電圧と電動機電流検出回路35にある変流器の二次コイル電圧とを比較して、変流器の二次コイル電圧が高いため信号を出力する。遮断制御回路41がこの出力信号によってリレーコイルに電流を流して、リレー接点を開き、給電回路31にある接触器接点を開放し、電動機12に対する給電を停止する。このときに、ばねユニット20の皿ばね23が、電動機12の給電回路31に流れる電流値を緩やかに増大させるため、電流値の検出を確実に行える。又、何らかの原因でもって、電動機12に流れる電流が異常に大きくなると、過電流タイマ回路39の演算増幅器からの出力によって、遮断制御回路41がリレーコイルに電流を流してリレー接点を開き、給電回路31にある接触器接点を開放し、電動機12に対する給電を停止する。
電動機12の回転が反転すると、ねじ軸16が反対方向に回転し、ナット17及びロッド15が反対方向に直線移動して、ロッド15が伸長する。被駆動部材が初期位置に移動されストップ等に当たると、電動機12に流れる電流値が増大し、過電流タイマ回路39が信号を出力し、遮断制御回路41のリレーコイルに電流が流れ、リレー接点(b接点)が開き、給電回路31に含まれる接触器のコイルが無励磁になり、接触器の接点が開いて、電動機12に対する給電が停止される。
図3は電気駆動部30のより具体的な構成の一例を示している。参照符号122は変流器、121は変流器122によって検出された電動機12に流れる電流を整流する平滑回路で電動機電流検出回路35を形成している。125は、可変抵抗器で、電動シリンダが必要な押し付け力を発生したときの電動機12に流れる電流に相当する電圧信号E2を設定する押し付け力設定回路36を形成している。129は第一の比較回路を形成する演算増幅器である。瞬時の過電流によってロッド15の押し付け力が設定値を越えても、電動シリンダが誤動作しないように、制御電源電圧Vccを分圧する固定抵抗器141,142、演算増幅器143、抵抗器144及びコンデンサ145は、過電流タイマ回路39を形成している。131,132は制御電源電圧Vccを電動機12の定格電流の約10%に相当する電圧E11に分圧する抵抗器で、演算増幅器133及びコンデンサ135及び抵抗器134と一緒に電動機12の始動タイマーを形成している。146はツェナーダイオード、147,149はスイッチングトランジスタ、150は電動機12に流れる電流を遮断する接触器のコイルを無励磁にするリレーで、リレーコイルはスイッチングトランジスタ147,149と共に遮断制御回路41を形成している。
電力が供給されると、制御電圧Vccが立ち上がる。電動機12は始動されていないので、制御電圧Vccが立ち上がっても、演算増幅器133のマイナス端子にはローレベルの電圧信号E1が入力される。電圧E11は、E11>E1であるため、演算増幅器133の出力電圧E12の出力電圧はハイレベルとなる。この出力電圧E12は、抵抗器134を介してコンデンサ135に充電されるため、電圧信号E13はハイレベルとなる。又、整流平滑回路121の電圧信号E1は演算増幅器129のプラス端子に、電圧信号E2は演算増幅器129のマイナス端子に入力される。演算増幅器129の出力電圧E3は、まだ電動機12が始動しておらず、E1<E2であるため、ローレベルとなっている。演算増幅器143の出力電圧E23はE22<E21であるためロウレベルである。そこで、トランジスタ147のベースに電流は流れず、トランジスタ147,149が非導通となり、リレー150のリレーコイルに電流が流れず、リレー接点(b接点)は閉じている。
電動機12が始動されると、電圧信号E11は前述のように電動機の定格電流の約10%に設定されているため、平滑回路121の出力電圧E1はE1>E11となり、演算増幅器133の出力電圧E12はハイレベルからローレベルに変わる。コンデンサ135の充電電圧が抵抗器134を介して放電され、電圧E13はハイレベルからローレベルとなる。電圧E13がハイレベルの間、トランジスタ147のベースに電流が流れなくなり、トランジスタ147,149が非導通となり、リレー150のリレーコイルに電流が流れなくなり、リレー接点が閉じ、電動機12は通電される。
このときに、始動電流が可変抵抗器125によって設定された値を越えると、演算増幅器129の出力電圧E3はハイレベルになり、演算増幅器143のプラス端子に入力される電圧信号E22は、出力電圧E3が抵抗器144を介してコンデンサ145に充電されるにしたがって上昇する。演算増幅器143の出力電圧E23もハイレベルになるが、コンデンサ135の充電電圧E13は、抵抗器134を介して放電され、電圧E12は、低下していく。電圧E13が
E13>E23−Vb−Vz
(これにおいて、Vbは、トランジスタ148のベース・エミッタ電圧、Vzは、ツェナーダイオードのツェナー電圧である。)
の間は、トランジスタ147のベースには電流が流れないので、トランジスタ147,149は非導通であり、リレー150のリレーコイルに電流が流れず、電動機12に対する給電は維持される。
電圧E13がE13>E23−Vb−Vzである間に、電動機12が定格作動に入り、電動機電流が定格値になると、演算増幅器129の出力電圧E3がローレベルになり、コンデンサ145の充電電圧が抵抗器134を介して放電され、電圧E22はE22<E21となる。演算増幅器143の出力電圧E23がローレベルになり、電圧E13はE13>E23−Vb−Vzのままとなり、トランジスタ147にベース電流が流れず、トランジスタ147,149は非導通となり、リレー150のリレーコイルに電流が流れず、電動機12の電流は遮断されない。
電動機12がこのようにして始動され、電動シリンダのロッド15が収縮し、被駆動部材が関係する他の部材に圧着されると、モータ12に流れる電流が増大する。演算増幅器129の出力電圧E31及び演算増幅器143の出力電圧E23がハイレベルになる。このときに、コンデンサ135の充電電圧はローレベルになっており、電圧E13は、E13<E23−Vb−Vzであるため、トランジスタ147のベースに電流が流れ、トランジスタ147が導通し、トランジスタ147のベース電流が抵抗器148を介して流れて、トランジスタ149が導通し、リレー150のリレーコイルに電流が流れ、リレー接点が開いて、電動機12の電流が遮断され、電動機12が停止し、ブレーキが作動する。ロッド15は、ばねユニット20の皿ばね23が圧縮されることにより発生するスプリング力で、被駆動部材を他の部材に押し続ける。
この電動シリンダは、例えば、図4に示すように、射出成形機に使用される。射出成型機は、公知のこの種のものと同様に、型締機構、射出機構及び制御装置を備えている。
型締機構は固定盤、可動盤、金型を開閉する型締シリンダ、可動盤の開閉動作を案内するタイバー、成型品の突き出し装置、作業者が金型に挟み込まれるのを防止する安全扉等を備えている。これらのうち、図4には固定盤51及び可動盤52のみが示されている。固定盤51はこの射出成形機のフレームに固定されている。可動盤52は固定盤51に接近し、かつこれから離間するようにフレームに直線移動可能に取り付けられている。金型は固定型53及び可動型54からなっており、固定型53は固定盤51に、可動型54は可動盤52にそれぞれ取り付けられている。
射出機構はホッパ、材料供給装置、加熱シリンダ、ノズル、射出シリンダ等を備えている。これらのうち、プラスチック材料を貯蔵するホッパ及び材料供給装置は射出機構本体55に収容されている。射出シリンダ56は、材料供給装置から送り込まれたプラスチック材料を輸送、加熱、溶融、射出するもので、射出機構本体55に固定されている。ノズル57は射出シリンダ56の先端に接合され、射出時に固定型53にあるスプールブッシュ58に密着して、溶融プラスチックの通路を形成する。射出機構本体55はフレームに水平面内にて回動可能に、かつ固定盤51に向かって直線移動可能に装着されている。
本発明による電動シリンダは、ばねユニット20の先端具22を射出機構本体55に継手58によって連結すると共に、ブラケット14を固定盤51に継手59によって連結することで、射出成形機に装着され、被駆動部材としての射出シリンダ56、ノズル57及び射出機構本体55を固定盤51に向かって直線移動させ、又は、これらを図4の紙面の前後に回動させている。
電気駆動部30はこの射出成型機の制御装置の一部を構成していて、給電回路31は、その操作器42に、押し付け力検出回路32は、その制御盤43に組み込まれている。
射出成形は、型締シリンダを作動させて、金型53,54を閉じ、電動シリンダを作動させ、射出機構本体55を直線移動させ、ノズル57をノズルタッチ部又はスプールブッシュ58に圧着し、溶融プラスチックをノズル57から金型53,54の間に形成されたキャビティに射出した後、電動シリンダによって射出機構本体55を元の位置に戻し、金型53,54を開くことによってなされる。
金型53,54を閉じるときに、作業者が操作器42により電動シリンダの作動方向を選択すると、電動機12が作動し、ロッド15が収縮する。これによって、射出機構本体55及び射出シリンダ56が図4にて左に移動して、ノズル57が固定盤51を貫通して固定型53のスプールブッシュ58に嵌合しかつ圧着される。このときに、ねじ軸16のナット17が外筒13の内端に位置してブラケット14に組み込まれたストップ29に当接するが、ばねユニット20の皿ばね23が撓んで、衝撃を緩和して、ボールねじ16,17を保護する。同時に、スプールブッシュ58に対するノズル57の押し付け力は、皿ばね23が撓むことによって維持される。
ノズル57が固定型53のスプールブッシュ58に密着すると、電動機12の電流値が増大する。電気駆動部30の押し付け力検出回路32が給電回路31の遮断回路33のリレー接点を開いて、電動機12に対する給電を停止する。又、金型53,54を開くために、作業者が操作器42によって電動機12を反対方向に回転させ、ロッド15が伸長され図4に示す状態に戻り、射出機構本体55が初期位置に移動しストップ等に当たると、電動機12に流れる電流値が増大し、電気駆動部30が電動機12に対する給電を停止する。これらの成形作業中に、予期せぬ過負荷によって、例えば、ノズル57がスプールブッシュ58から離れるときに、電動シリンダの電動機12に大きな電流が流れても、押し付け力検出回路32は給電回路31の遮断回路33のリレー接点を開き、電動機12に対する給電を中断する。
ばねユニット20の入れ換えは、ばねユニット20の先端具22と射出機構本体55とを連結する継手58を外し、止めピン28を抜き出し、連結ピン27を抜き、ばねユニット20をロッド15から抜き出し、新たなばねユニット20をロッド15に差し込み、連結ピン27と止めピン28とによってロッド15に結合することによってなされる。電動機12の停止ポイントの決定は、電動機12を作動させ、操作器42にある可変抵抗器のノブを回転させ、所定の押し付け力に到達したら、ノブの回転を止めることでなされる。このため、ばねユニット20の交換は、電動シリンダの分解を必要とせず、しかも、リミットスイッチの位置を動かしながら、シリンダを作動させ、これらを繰り返すという作業を全く必要とせず、作業を極めて簡単かつ迅速に行える。
更に、本発明による電動シリンダは、金型が磁力によって固定盤及び可動盤に装着されている場合、金型の脱落を防ぐこともできる。金型53,54の形状によっては、固定盤51及び可動盤52に対する吸着力が電動シリンダの押し付け力よりも小さくなり、ノズル57がスプールブッシュ58に圧着したときに、金型53,54が脱落してしまうことがある。しかし、本発明による電動シリンダでは、押し付け力設定回路36が押し付け力の基準となる電圧値を連続して変えることができるため、例えば、可変抵抗器によって押し付け力に対応する電圧値を変えられるようにした押し付け力設定回路36を操作器42に組み込んでおくことによって、作業者が可変抵抗器の操作ノブを回転することで、金型53,54の脱落を防ぐことができる。
本発明による電動シリンダは、このように、連結ピン27を抜き、ばねユニット20を新たなばねユニット20と入れ換え、連結ピン27を嵌め込み、止めピン28を挿入することで行うことができる、つまり、シリンダ本体11の外部にて、電動シリンダの分解を全く必要とせずに、ばねユニット20の取り換えを行え、しかも、取り換えた新たなばねユニット20に対する押し付け力の設定も、電気駆動部30の押し付け力検出回路32に含まれる押し付け力設定回路36の出力電圧を変更するだけで行える、つまり、電動シリンダを作動させ、リミットスイッチの位置調整を繰り返すという作業を全く必要としないので、ばねユニット20の交換を極めて簡単にかつ短時間で行える。
更に、ロッド15のストロークエンドにおいて、ばねユニット20の皿ばね23が撓んでナット17とストップ29との接触を緩やかに行わせるため、ボールねじ16,17の損傷が極めて少ない。
更にまた、電動機12に流れる電流値もばねユニット20によって緩やかに増大するため、押し付け力検出回路32による電圧検出を精密に行うことができる。
なお、以上説明した実施例において、電気駆動部30の押し付け力設定回路36は、可変抵抗器によって、連続する大きさの基準電圧を出力させている、非連続の基準電圧を発生するようにしてもよい。例えば、複数の固定抵抗によって複数の基準電圧を生成させると共に、これらをロータリスイッチによって選択するようにして、推力の大きさが異なる電動シリンダにこの電気駆動部を共通して使えるようにするなどしてもよい。
本発明の電動シリンダの一実施例を示す一部を破断された側面図である。 図1に示す電動シリンダを駆動する回路の構成を示す説明図である。 図2に示す回路の具体的構成の一例を示す説明図である。 図1に示す電動シリンダの使用状態を示す説明図である。
符号の説明
11 ・・・シリンダ本体
12 ・・・電動機
13 ・・・外筒
14 ・・・ブラケット
15,16・・・ボールねじ
20 ・・・ばねユニット
21 ・・・ユニット本体
22 ・・・先端具
24,25・・・ばね受け
26 ・・・先端具の軸部
27 ・・・連結ピン
28 ・・・止めピン
29 ・・・ストップ
30 ・・・電気駆動部
31 ・・・給電回路
32 ・・・押し付け力検出回路
33 ・・・遮断回路
34 ・・・回転方向選択回路
35 ・・・電動機電流検出回路
36 ・・・押し付け力設定回路
37 ・・・比較回路
38 ・・・始動タイマ回路
39 ・・・過電流タイマ回路
41 ・・・遮断制御回路
42 ・・・射出成型機の操作器
43 ・・・射出成型機の制御盤
51 ・・・固定盤
52 ・・・可動盤
53,54・・・金型
55 ・・・射出機構本体
56 ・・・射出シリンダ
57 ・・・ノズル
58 ・・・スプールブッシュ
58,59・・・継手

Claims (1)

  1. 電動機と、
    前記電動機と前記ロッドとの間に配設され、前記電動機の回転を前記ロッドの直線運動に変換する運動変換機構と、
    前記ロッドと該ロッドとに連結される被駆動部材との間に配設され、弾性力により前記ロッドの押し付け動作時の衝撃を緩和すると共に、押し付け動作停止時に押し付け力を維持するばねユニットと、
    前記電動機に電力を供給し、供給電力の値が予め設定された基準値を超えた時に前記電動機への給電を停止する電気駆動部とを備えていることを特徴とする電動シリンダ。
JP2003318197A 2003-09-10 2003-09-10 電動シリンダ Expired - Lifetime JP4042820B2 (ja)

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