JP2005086845A - スイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置において、位相遅れに起因する出力電圧の変動を防止するスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 スイッチング電源装置1のスイッチング素子2,3を制御する制御装置6において、スイッチング素子2,3を駆動する駆動信号DSに対応した信号を演算し、低周波成分を遮断するとともに積分を施す演算手段11と、スイッチング電源装置1で検出された出力電圧Vを演算手段11で演算した信号により補正する補正手段12と、補正手段12で補正した出力電圧Vとスイッチング電源装置における目標電圧Vとに基づいて駆動信号DSを生成する駆動信号生成手段13とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置は、小型軽量かつ高効率等の特長を有しており、各種機器に組み込まれているCPU[Central Processing Unit]、MPU[Micro Processing Unit]、DSP[Digital Signal Processor]等の負荷の電源として幅広く利用されている。これら負荷では、低電圧化及び高速処理化が進み、消費電流が増加する一方である。そのため、スイッチング電源装置では、負荷における処理負荷に応じて、負荷電流が急減に増大したりあるいは減少したりする。また、スイッチング電源装置は、広い入力電圧範囲に対応が容易という特長を有しており、世界数カ国で対応可能な電源や入力電圧の仕様設定が広い電源としても利用されている。スイッチング電源装置では、このような負荷電流や入力電圧の変化に対して安定した出力電圧を保障する必要がある。さらに、負荷電流や入力電圧の急激な変化に対して出力電圧が過渡応答となった場合でも、スイッチング電源装置では、安定した状態に迅速に回復することが求められている。
そのために、スイッチング電源装置は、デジタル制御方式のコントローラIC[Integrated Circuit]等の制御装置を備えており、この制御装置によりFET[Field Effect Transistor]等のスイッチング素子を高速にオン/オフする(非特許文献1参照)。一般に、スイッチング電源装置ではフィードバックによるPWM[Pulse Width Modulation]制御が用いられており、制御装置ではスイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を生成している。スイッチング電源装置におけるPWM制御の一般的な手法としては、オペアンプによる差動増幅器でスイッチング電源装置の出力電圧と目標電圧とを差動増幅し、コンパレータでその差動増幅した信号とランプ信号とを比較することによってPWM信号におけるパルス幅を設定する。
近年、CPU等の負荷の更なる低電圧化やクロックの高速化が進み、スイッチング電源装置では負荷電流や出力電圧の変動に対する応答の更なる高速化が求められている。しかし、PWM制御の場合、コンパレータの前段に差動増幅器を用いているので、高速化に限界がある。そこで、更なる高速化を実現するために、スイッチング電源装置においてBang−Bang制御を用いることが検討されている。スイッチング電源装置におけるBang−Bang制御の一般的な手法としては、コンパレータでスイッチング電源装置の出力電圧と目標電圧とを比較し、この2つの電圧の大小関係に応じて駆動信号におけるオン信号とオフ信号を設定する。
原田 耕介、二宮 保、顧 文建 共著、「スイッチングコンバータの基礎」、コロナ社、p.48〜79
しかし、Bang−Bang制御では、スイッチング電源装置で検出された出力電圧をコンパレータで直接比較するので、その出力電圧にノイズが乗っていると、駆動信号のオン信号/オフ信号がノイズに応じて激しく変動する。そのため、Bang−Bang制御を行う場合、コンパレータで比較する前に、検出した出力電圧をローパスフィルタに通し、ノイズを除去する必要がある。ローパスフィルタを用いた場合、ローパスフィルタを通過させた後の出力電圧は、実際に検出した出力電圧に対して位相が遅れる。そのため、駆動信号は位相遅れを含む出力電圧に基づいてオン信号/オフ信号が設定されるので、駆動信号のオン信号とオフ信号との切り換りがスイッチング電源装置における実際の出力電圧の変動に対して遅れを生じる。その結果、この駆動信号によって制御されるスイッチング電源装置では、負荷電流が一定の場合でも、出力電圧の変動(リップル)が大きくなる。それに応じて出力電圧の周期が長くなり(ひいては、駆動信号の周期も長くなり)、スイッチング電源装置における応答性が悪化する。
そこで、本発明は、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置において、位相遅れに起因する出力電圧の変動を防止するスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置は、スイッチング電源装置のスイッチング素子を駆動する駆動信号に対応した信号を演算し、低周波成分を遮断するとともに積分を施す演算手段と、スイッチング電源装置で検出された出力電圧を前記演算手段で演算した信号により補正する補正手段と、補正手段で補正した出力電圧とスイッチング電源装置における目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを含むことを特徴とする。
このスイッチング電源装置用制御装置では、演算手段により駆動信号に対応した信号に対して低周波成分を遮断するとともに積分を施し、補正手段によりスイッチング電源装置で検出された出力電圧を演算手段で演算した信号により補正する。さらに、この制御装置では、フィードバックによるBang−Bang制御によって出力電圧を目標電圧に制御するために、駆動信号生成手段により補正手段で補正した出力電圧とスイッチング電源装置の目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する。そして、制御装置では、この駆動信号によってスイッチング素子を駆動制御する。このように、制御装置では、制御装置の出力である駆動信号をフィードバックさせ、その駆動信号に対応した信号に対して位相進み(積分)と直流利得確保(低周波成分遮断)となる演算を施し、その演算値を利用して出力電圧を補正し、その補正した出力電圧に基づいて駆動信号を生成している。制御装置では、スイッチング電源装置で検出された出力電圧がローパスフィルタを通されるなどして位相遅れとなるが、上記補正によってその出力電圧の位相遅れを補償している。この位相補償によって制御装置では実際の出力電圧の変動に対して遅れがないかあるいは殆ど遅れがない補正出力電圧に基づいて駆動信号を生成することができるので、生成された駆動信号は実際の出力電圧の変動に対して遅れなくオン信号とオフ信号とが切り換る信号となる。その結果、スイッチング電源装置では、位相遅れがない駆動信号によってスイッチング素子がスイッチングするので、位相遅れが起因となって出力電圧の変動(リップル)が大きくなることはなく、Bang−Bang制御による高速応答が可能となる。
なお、駆動信号に対応した信号は、駆動信号のオン信号/オフ信号を表す様々な信号であり、例えば、駆動信号生成手段で生成した駆動信号自体、駆動信号によって駆動されたスイッチング素子のスイッチング動作によって変化する電圧(スイッチング電源装置の平滑回路に入力される電圧)である。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、演算手段は、ハイパスフィルタ機能と積分機能とを融合させた演算回路としてもよい。
このスイッチング電源装置用制御装置では、ハイパスフィルタ機能と積分機能とを融合させた演算回路により駆動信号に対応した信号に対して低周波成分を遮断するとともに積分を施し、駆動信号に対応した信号に対して位相進みと直流利得確保となる演算を施す。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、演算手段は、駆動信号に対応した信号に含まれる低周波成分を遮断するハイパスフィルタと、ハイパスフィルタにより低周波成分が遮断された信号を積分する積分手段とを含む構成としてもよい。
このスイッチング電源装置用制御装置では、ハイパスフィルタによって駆動信号に対応した信号に含まれる低周波成分を遮断し、積分手段によりその低周波成分を遮断した信号を積分し、駆動信号に対応した信号に対して位相進みと直流利得確保となる演算を施す。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、演算回路におけるハイパスフィルタ機能又はハイパスフィルタは、二次のハイパスフィルタであると好適である。
このスイッチング電源装置用制御装置では、演算手段におけるハイパスフィルタを二次のハイパスフィルタとすることによって、駆動信号の低周波成分を確実に遮断することができる。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、スイッチング電源装置で検出された出力電圧の高周波成分を遮断するローパスフィルタを含み、補正手段は、ローパスフィルタで高周波成分が遮断された出力電圧を補正する構成にすると好適である。
このスイッチング電源装置用制御装置では、ローパスフィルタによりスイッチング電源装置で検出された出力電圧の高周波低分を遮断し、補正手段によりこのローパスフィルタを通した出力電圧を補正する。そのため、この制御装置では、出力電圧に入った不要なノイズによって除去するので、ノイズによる影響を排除した駆動信号を生成することができる。また、制御装置では、ローパルフィルタを通すことによって出力電圧に位相遅れが生じるが、演算手段及び補正手段による位相補償によってその位相遅れを解消することができる。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、上記演算手段がスイッチング電源装置に構成されるLC回路の共振周波数を中心とした周波数領域の利得が高いと好適である。
このスイッチング電源装置用制御装置は、利得特性がスイッチング電源装置にLC回路の共振周波数を中心とした周波数領域の利得が高くなるように構成される。つまり、この制御装置では、駆動信号に対応した信号に対して演算を施し、その演算値によって出力電圧を補正することによって、LC回路の共振周波数を中心とした周波数領域の成分を他の周波数領域に比べて多く透過することができる。
本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子をスイッチング制御するための駆動信号を生成する制御装置と、制御装置で生成した駆動信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子とを含み、制御装置は、上記のいずれかの制御装置であることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、制御装置を上記制御装置の構成とし、位相補償された出力電圧に基づいて生成された駆動信号によりスイッチング素子をオン/オフする。そして、このスイッチング電源装置では、目標電圧となるように、スイッチング素子のオン/オフにより入力電圧を出力電圧に変換する。上記制御装置によって制御されることにより、このスイッチング電源装置では、位相遅れがない駆動信号によってスイッチング素子がスイッチングするので、位相遅れが起因となって出力電圧の変動(リップル)が大きくなることはなく、Bang−Bang制御による高速応答が可能となる。
本発明によれば、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置において、駆動信号を生成するために用いる出力電圧の位相を補償することによって、位相遅れに起因する出力電圧の変動を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係るスイッチング電源装置を降圧型のDC/DCコンバータに適用し、本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置をDC/DCコンバータのスイッチング素子を制御するための駆動信号を生成するコントローラICに適用する。本実施の形態に係るコントローラICは、高速で処理を行うデジタル制御式であり、Bang−Bang制御によりDC/DCコンバータをフィードバック制御する。
図1を参照して、DC/DCコンバータ1の構成について説明する。図1は、DC/DCコンバータの構成図である。
DC/DCコンバータ1は、直流の入力電圧Vを直流の出力電圧V(<V)に変換する電源回路であり、様々な用途で使用でき、例えば、VRM[Voltage Regulator Module]で使用される。また、DC/DCコンバータ1は、応答を高速化するために、Bang−Bang制御によりスイッチング素子をオン/オフするスイッチングレギュレータである。入力電圧Vは、可変であり、入力電圧範囲(例えば、5〜12V)が設定されている。出力電圧Vは、負荷Lに応じて一定の目標電圧(例えば、1V)が設定されている。負荷Lは、例えば、コンピュータやルータ等の通信機器などのCPU、MPU、DSPが相当し、処理負荷に応じて負荷電流が大きく変動する負荷である。
DC/DCコンバータ1は、主な構成として、スイッチング素子としての2個のMOSFET2,3、インダクタ4、コンデンサ5及びコントローラIC6を備えている。MOSFET2は、コントローラIC6からの駆動信号DSがハイ信号ときにオンする。MOSFET3は、駆動信号DSがロー信号のときにオンする。インダクタ4及びコンデンサ5は、平滑回路を構成する。MOSFET2,3のスイッチング動作によって振幅が電源Sによる入力電圧Vに等しいパルス状電圧が平滑回路に出力され、平滑回路においてそのパルス状電圧を平均化する。コントローラIC6は、電圧センサ(図示せず)で検出された出力電圧Vが目標電圧となるように、この出力電圧Vに基づいてBang−Bang制御により駆動信号DSを生成し、MOSFET2,3のオン/オフを制御する。
図1〜図9を参照して、コントローラIC6について詳細に説明する。図2は、図1の演算回路をデジタル回路で構成した場合の一例を示す回路図である。図3は、図1の演算回路をアナログ回路で構成した場合の一例を示す回路図である。図4は、帰還ループで帰還する制御回路の一例を示す図である。図5は、図4の制御回路における伝達関数のゲイン特性を示す図である。図6は、図4の制御回路における伝達関数の位相特性を示す図である。図7は、図1のコントローラICにおける伝達関数のゲイン特性を示す図である。図8は、図1のコントローラICにおける伝達関数の位相特性を示す図である。図9は、コントローラICにおけるタイミングチャートであり、(a)がコントローラICに入力される出力電圧Vであり、(b)がローパスフィルタを通過した後の高周波遮断出力電圧VLPFであり、(c)が演算回路から出力される位相補償信号Vであり、(d)がコンパレータに入力される補正出力電圧Vと目標電圧Vであり、(e)がコントローラICが出力する駆動信号DSである。
コントローラIC6は、マスタクロック(例えば、10MHz〜100MHz)に基づいて動作するデジタル回路である。コントローラIC6では、Bang−Bang制御によるフィードバック制御により、A/D変換されたデジタルの出力電圧Vと目標電圧Vとに基づいて駆動信号DSを生成する。特に、コントローラIC6では、出力電圧Vに含まれるノイズを除去するために、出力電圧Vの高周波成分を遮断する。さらに、コントローラIC6では、位相補償と直流利得確保を実現するために、生成した駆動信号DSをマイナループによってフィードバックし、駆動信号DSに所定の演算を施した位相補償信号Vにより高周波成分遮断後の出力電圧VLPFを補正する。そのために、コントローラIC6は、ローパスフィルタ10、演算回路11、加算器12、コンパレータ13、電源14を備えている。
本実施の形態では、ローパスフィルタ10が特許請求の範囲に記載するローパスフィルタに相当し、演算回路11が特許請求の範囲に記載する演算手段(演算回路)に相当し、加算器12が特許請求の範囲に記載する補正手段に相当し、コンパレータ13が特許請求の範囲に記載する駆動信号生成手段に相当する。
ローパスフィルタ10は、DC/DCコンバータ1で検出され、デジタルに変換された後の出力電圧Vが入力される。そして、ローパスフィルタ10では、この出力電圧Vの高周波成分を遮断し、高周波遮断出力電圧VLPFを出力する。出力電圧Vをローパスフィルタ10に通すことによって出力電圧Vに含まれるノイズを取り除き、ノイズによって駆動信号DSのハイ信号とロー信号とが切り換るのを防止する。ちなみに、ローパスフィルタ10を通すと、DC/DCコンバータ1で検出された出力電圧Vの位相に対して高周波遮断出力電圧VLPFの位相に遅れを生じる(図9(a)、(b)参照)。なお、ローパスフィルタ10のカットオフ周波数は、例えば、1MHzである。
演算回路11は、位相進みと直流利得確保を実現するために、二次のハイパスフィルタと積分器とを融合させた演算回路となっている。演算回路11では、コンパレータ13から出力された駆動信号DSに対して低周波成分を遮断するとともに積分を施し、位相補償信号Vを出力する。このように、演算回路11において積分器を備えることによって、コントローラIC6の伝達関数が位相進みとなる。ローパスフィルタ10によって位相遅れが発生した出力電圧VLPFの位相補償を実現することができる。さらに、演算回路11において二次のハイパスフィルタで低周波成分を遮断することによって、積分された値が飽和(無限大に発散)することを防止することができる。
演算回路11は、図2に示すように、遅延器であるDフリップフロップ11a〜11c、乗算係数が(b1+b2)の乗算器11d、乗算係数が(b1*b2)の乗算器11e、加算器11fで構成することができる。このデジタルの演算回路11の回路構成は、以下の式(1)により表される伝達関数H(Z)に基づいて構成されている。
Figure 2005086845
なお、演算回路11は、図2に示す回路構成以外でも、式(1)の伝達関数を満たすデジタル回路であればよい。あるいは、制御手段をアナログ回路で構成する場合、演算回路11は、図3に示すように、コンデンサ11g,11h、抵抗11i,11jで構成することができる。このアナログの演算回路11の回路構成は、以下の式(2)により表される伝達関数H(S)に基づいて構成される。
Figure 2005086845
式(2)において、C1はコンデンサ11gの静電容量であり、C2はコンデンサ11hの静電容量であり、R1は抵抗11iの抵抗値であり、R2は抵抗11jの抵抗値である。
加算器12は、高周波遮断出力電圧VLPFと位相補償信号Vとが入力され、高周波遮断出力電圧VLPFに位相補償信号Vを加算し、その加算値(VLPF+V)を補正出力電圧Vとしてコンパレータ13に出力する。
コンパレータ13は、補正出力電圧Vと目標電圧Vとに基づいて駆動信号DSを生成する。そのために、コンパレータ13には、反転入力端子に補正出力電圧Vが入力され、非反転入力端子に電源14で発生された目標電圧Vが入力される。コンパレータ13では、補正出力電圧Vと目標電圧Vとを比較し、補正出力電圧Vが目標電圧Vより高くなるとロー信号とし、補正出力電圧Vが目標電圧V以下になるとハイ信号とした駆動信号DSを生成する(図9(d)、(e)参照)。
ここで、図4を参照して、コントローラIC6において位相進みが実現される原理について説明しておく。
図4に示す制御回路20は、コントローラIC6と同様に構成されており、高周波遮断出力電圧VLPFの積分値を帰還ループでフィードバックする制御回路の一例を示すものである。制御回路20は、伝達関数がGdである積分器21、伝達関数がkdである乗算器22及び加算器23を備える。この制御回路20の伝達関数Gc(Z)は、以下に示す式(3)によって表される。また、積分器21の伝達関数Gd(Z)は、以下に示す式(4)によって表される。
Figure 2005086845
式(4)を式(3)に代入すると、制御回路20の伝達関数Gc(Z)は、以下に示す式(5)で求まる。
Figure 2005086845
ここで、一次のハイパスフィルタの伝達関数H(Z)は、(1−Z−1)/(1−b*Z−1);(bは係数)により表される。したがって、式(5)の伝達関数Gc(Z)は、一次のハイパスフィルタの伝達関数で表されることが判る。すなわち、図4に示す帰還ループに積分器21を有する制御回路20の伝達関数Gc(Z)は、一次のハイパスフィルタの伝達関数で表されることになる。一般に、一次のハイパスフィルタの伝達関数は、位相進みとなる。したがって、図4に示す帰還ループに積分器21を有する制御回路20の伝達関数Gc(Z)も位相進みとなる。
このことは、図5及び図6に示す制御回路20における伝達関数Gcのゲイン特性及び位相特性からも判る。なお、ゲイン特性を示す図では、縦軸がゲイン[dB]であり、横軸は周波数[Hz]である。また、位相特性を示す図では、縦軸が位相[°]であり、横軸は周波数[Hz]である。
図5に示すように、制御回路20における伝達関数Gcのゲインは、−20[dB/dec]の割合で減少している。これは、制御回路20の伝達関数Gcが、周波数に比例していることに起因している。
図6に示すように、制御回路20における伝達関数Gcの位相は、所定の周波数(図6では、10kHz付近)よりも低い周波数帯域で90°となる。これは、制御回路20における伝達関数Gcの位相が、その周波数帯域では90°の位相進みであることを示す。
以上のことから、コントローラIC6は、帰還ループにある演算回路11に積分器を融合しているため、制御回路20と同様に、その伝達関数が一次のハイパスフィルタの伝達関数として表され、位相進みを実現することが可能となる。
ところで、制御回路20における伝達関数Gcのゲインは、周波数の減少に対して−20dB/decの割合で減少している。このことは、制御回路20における伝達関数Gcの直流利得は、理論上−∞dBになることを示している。直流利得は、周波数を限りなく0に近づけたときの伝達関数のゲインの値である。一般に、制御回路を含む系全体の直流利得は、20〜60dB程度は必要であるとされている。したがって、系全体の直流利得が、20〜60dB程度になるように回路を設計する必要がある。そこで、コントローラIC6では、演算回路11に二次のハイパスフィルタを融合させることによって、帰還ループによる帰還信号の低周波成分を遮断してゲインの低下を防止している。
図7〜図8を参照して、コントローラIC6における伝達関数のゲイン特性及び位相特性について説明する。図7及び図8に示すように、コントローラIC6の伝達関数のゲイン特性及び位相特性は、図5及び図6に示す積分器のみの場合における各特性のうち、演算回路11に融合される二次のハイパスフィルタにより低周波成分が遮断される周波数領域において、ゲイン0dB、位相0°に各々戻ることになる。
このように、コントローラIC6の帰還ループに含まれる演算回路11に積分器と二次のハイパスフィルタを融合することによって、コントローラIC6の伝達関数が位相進みとなり、さらに、直流利得も確保される。そのため、ローパスフィルタ10によって遅れた出力電圧VLPFの位相(ひいては、駆動信号DSの位相)を補償でき、DC/DCコンバータ1において出力電圧Vに応じた高精度な制御を行うことができる。また、演算回路11では、このような構成にすることによって、所定の周波数より低周波領域では20dB/decで増加し、所定の周波数より高周波領域では−20dB/decで減少するゲイン特性を有することになる。つまり、演算回路11は、所定の周波数領域における透過率が他の周波数領域の透過率よりも高くなるバンドパスフィルタのようなゲイン特性を有している。この所定の周波数は、式(6)に示すDC/DCコンバータ1のインダクタ4とコンデンサ5とによるLC回路の共振周波数fnである。
Figure 2005086845
なお、式(6)において、L3はインダクタ4のインダクタンスであり、C3はコンデンサ5の静電容量である。共振周波数fnとしては、例えば、10kHzである。
図1及び図9を参照して、DC/DCコンバータ1及びコントローラIC6の動作を説明する。
DC/DCコンバータ1には、入力電圧Vが入力される。すると、DC/DCコンバータ1では、コントローラIC6からの駆動信号DSに基づいてMOSFET2,3が交互にオン/オフする。さらに、DC/DCコンバータ1では、インダクタ4及びコンデンサ5でMOSFET2のオン期間にパルスとなって出力する入力電圧Vを平均化し、電圧Vを出力する。この出力電圧Vは、電圧センサで検出され、コントローラIC6に入力される。
コントローラIC6では、検出された出力電圧Vが入力すると、その出力電圧Vの高周波成分を遮断する(図9(a)参照)。また、コントローラIC6では、生成した駆動信号DSに対して積分と低周波成分の遮断の演算を施し、位相補償信号Vを求める(図9(c)参照)。そして、コントローラIC6では、高周波遮断出力電圧VLPFに位相補償信号Vを加算し、補正出力電圧Vを生成する(図9(b)〜(d)参照)。続いて、コントローラIC6では、補正出力電圧Vと目標電圧Vとを比較し、補正出力電圧Vが目標電圧Vより高い期間をロー信号とし、補正出力電圧Vが目標電圧Vより低い期間をハイ信号とする駆動信号DSを生成する(図9(d)、(e)参照)。このように、コントローラIC6では、帰還ループにおいてDC/DCコンバータ1の駆動信号DSに対して積分及び低周波成分遮断を施し、その演算値によってローパスフィルタ10通過後の出力電圧VLPFを補正することによって、位相を進ませ、直流利得も確保している。
コントローラIC6では、ローパスフィルタ10を通過した後の出力電圧VLPFの位相が遅れるが、その出力電圧VLPFを位相補償信号Vで補正することによって補正出力電圧Vの位相が進む。その結果、補正出力電圧Vの位相は、DC/DCコンバータ1において検出された出力電圧Vの位相に戻される。そのため、コンパレータ13では位相補償された補正出力電圧Vに基づいて駆動信号DSを生成するので、その駆動信号DSのハイ信号とロー信号との切り換りは出力電圧Vの変動に応じて高精度に切り換る。したがって、駆動信号DSは、出力電圧Vが目標電圧Vより高い場合にはロー信号となり、出力電圧Vが目標電圧Vより低い場合にはハイ信号となる。この駆動信号DSにより、DC/DCコンバータ1では、出力電圧Vが目標電圧Vより高い場合にはMOSFET3がオンし、出力電圧Vが目標電圧Vより低い場合にはMOSFET2がオンする。
コントローラIC6によれば、帰還ループにある演算回路11における積分機能及びハイパスフィルタ機能によって、位相進みを実現するとともに、直流利得も確保することができる。そのため、ローパスフィルタ10によって出力電圧VLPFの位相に遅れを生じるが、コントローラIC6としては位相が補償されるとともに直流利得も確保され、DC/DCコンバータ1全体としての位相も補償されるとともに直流利得も確保される。その結果、DC/DCコンバータ1では、ローパスフィルタ10による位相遅れの影響により出力電圧Vの変動(リップル)が大きくなること(ひいては、出力電圧Vの周期が大きくなること)を防止でき、Bang−Bang制御により高速応答を実現できる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では制御装置をデジタル回路で構成したが、アナログ回路で構成してもよい。また、本実施の形態ではコントローラICのデジタル回路(ハードウエア)によって制御装置の各手段を構成したが、マイコン等のコンピュータに組み込むプログラム(ソフトウエア)によって制御装置の各手段を構成してもよい。この各手段を実現するプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体やインターネット等による配信によって流通する場合あるいはコンピュータに組み込まれた状態で制御装置として流通する場合もある。
また、本実施の形態ではDC/DCコンバータに適用したが、AC/DCコンバータやDC/ACコンバータにも適用可能である。また、本実施の形態ではトランスを有しない非絶縁型かつ降圧型のコンバータに適用したが、トランスを有する絶縁型のコンバータにも適用可能であり、昇圧型又は昇降圧型のコンバータにも適用可能である。
また、本実施の形態では演算手段としてハイパスフィルタ機能と積分機能とを融合させた演算回路で構成したが、図2に示す回路とは異なる回路構成の演算回路でもよいし、あるいは、ハイパスフィルタと積分回路とを別体で構成してもよい。
また、本実施の形態では出力電圧をローパスフィルタに通すことによって位相遅れが発生するスイッチング電源装置に適用したが、別の要因によって出力電圧に位相遅れが発生するスイッチング電源装置にも適用可能である。
また、本実施の形態では演算回路において駆動信号に対応した信号として駆動信号自体を演算する構成としたが。2つのMOSFETによってスイッチングされた後のパルス化された入力電圧(LC平滑回路に入力される電圧)などの他の信号を演算回路で演算する構成としてもよい。
本実施の形態に係るDC/DCコンバータの構成図である。 図1の演算回路をデジタル回路で構成した場合の一例を示す回路図である。 図1の演算回路をアナログ回路で構成した場合の一例を示す回路図である。 帰還ループで帰還する制御回路の一例を示す図である。 図4の制御回路における伝達関数のゲイン特性を示す図である。 図4の制御回路における伝達関数の位相特性を示す図である。 図1のコントローラICにおける伝達関数のゲイン特性を示す図である。 図1のコントローラICにおける伝達関数の位相特性を示す図である。 図1のコントローラICにおけるタイミングチャートであり、(a)がコントローラICに入力される出力電圧であり、(b)がローパスフィルタを通過した後の高周波遮断出力電圧であり、(c)が演算回路から出力される位相補償信号であり、(d)がコンパレータに入力される補正出力電圧と目標電圧であり、(e)がコントローラICが出力する駆動信号である。
符号の説明
1…DC/DCコンバータ、2,3…MOSFET、4…インダクタ、5…コンデンサ、6…コントローラIC、10…ローパスフィルタ、11…演算回路、11a〜11c…Dフリップフロップ、11d,11e…乗算器、11f…加算器、11g,11h…コンデンサ、11i,11j…抵抗、12…加算器、13…コンパレータ、14…電源、20…制御回路、21…積分器、22…乗算器、23…加算器

Claims (7)

  1. スイッチング電源装置のスイッチング素子を駆動する駆動信号に対応した信号を演算し、低周波成分を遮断するとともに積分を施す演算手段と、
    前記スイッチング電源装置で検出された出力電圧を前記演算手段で演算した信号により補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正した出力電圧と前記スイッチング電源装置における目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成手段と
    を含むことを特徴とするスイッチング電源装置用制御装置。
  2. 前記演算手段は、ハイパスフィルタ機能と積分機能とを融合させた演算回路であることを特徴とする請求項1に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  3. 前記演算手段は、前記駆動信号に対応した信号に含まれる低周波成分を遮断するハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタにより低周波成分が遮断された信号を積分する積分手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  4. 前記演算回路におけるハイパスフィルタ機能又は前記ハイパスフィルタは、二次のハイパスフィルタであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  5. 前記スイッチング電源装置で検出された出力電圧の高周波成分を遮断するローパスフィルタを含み、
    前記補正手段は、前記ローパスフィルタで高周波成分が遮断された出力電圧を補正することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  6. 前記演算手段は、前記スイッチング電源装置に構成されるLC回路の共振周波数を中心とした周波数領域の利得が高いことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  7. スイッチング素子をスイッチング制御するための駆動信号を生成する制御装置と、
    前記制御装置で生成した駆動信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子と
    を含み、
    前記制御装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載する制御装置であることを特徴とするスイッチング電源装置。
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