JP2005081046A - 定位脳手術支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】手術目標点のZ座標値、X座標軸およびY座標軸を簡単かつ正確に設定できるようにした定位脳手術支援システムを提供する。
【解決手段】CT画像データから頭部の領域を除去して複数点のマーカーを表示する全マーカー位置検出処理手段を設け、頭部の領域を除去することによって、マーカー群を判別するに際して頭部の領域での誤判定を防止することができ、しかも、この全マーカー位置検出処理手段は、CT画像1を所定のCT値である二値化する二値化画像作成手段と、この二値化した画像から頭部に対応する部分を除去する頭部領域除去手段と、この頭部領域除去手段によって頭部に対応する部分を除去した画像から二値化処理をしてマーカーの各点を分離して各マーカー座標を算出するマーカー座標算出手段とを有して構成することによって、CT画像から頭部全体を精度良く除去して、マーカー群3a,3bを判別するに際して頭部2での誤判定を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線CT装置などの画像診断装置を利用した定位脳手術支援システムに関する。
定位脳手術とは、患者の頭部に、XYZ軸の三次元座標目盛で細長い吸引管等の位置を設定可能な手術用環を取り付け、脳深部の手術目標点に対し三次元座標目標をもって吸引管等を手術目標点に到達させ処置する手術法である。この手術目標点の三次元座標目盛を決めるためには、手術用環に棒状マーカーを内蔵したゲージ板を取り付けておき、手術用環を患者の頭部に装着した状態で、X線CT装置で撮影を行い、頭部断層画像に写ったゲージ板に内臓の棒状マーカー像を利用して座標軸を特定し、脳内の腫瘍や出血位置などの手術目標点の三次元座標目盛を求めている。
従来の定位脳手術装置では、図8に示したようなCT表示画像1を使って、手術目標点のX,Y,Z軸座標目盛を読み取る操作が必要である。求めたX,Y,Z座標目盛を定位脳手術装置に設定して吸引管等の器具の位置決めを行う。この座標目盛を求めるためにCT画像1上で以下の操作を手動で行っていた。先ず、左右マーカーのそれぞれの中心部にある大きめのX軸マーカー17a,17b間をマウスでドラッグして水平なX軸を設定する。次に、このX軸の中心を求めてその中心を通るようにマウスをドラッグして垂直なY軸を設定する。このY軸はX軸の垂直二等分線なので、X軸が決まれば自動的に決定することができる。このX軸とY軸の交点が手術用環の中心となる。その後、マウスをクリックして手術目標点30を設定すると自動的にそのクリック位置、つまり手術目標点30のX軸目盛とY軸目盛が表示される。さらに、左右のマーカー群の外側に位置した患者の体軸方向のZ軸マーカー9a,10a間およびZ軸マーカー9b,10b間をそれぞれ測定し、それらの平均値からZ座標目盛も得ている。このZ軸マーカー9a,10a間およびZ軸マーカー9b,10b間の距離は、手術用環の中心から手術目標点のスライス面までの距離であり、この距離に応じてZ軸マーカー間の距離が変化するように構成されている。このようにして手術目標点のX,Y,Z座標目盛全てを得ることができる。
しかしながら、上述したマーカー群の各点はCT画像上で小さな点であるため、マウスで正確に位置を決定することが困難である。そこで、従来の定位脳手術支援システムでは、マーカーに対して大まかな関心領域ROIを手動で設定して、ROIの中からCT値をもとにマーカーを探すということが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−170072号公報
しかしながら、従来の定位脳手術支援システムは、手動での座標設定の再現性が悪く、また小さなマーカーに対して手動の微妙なマウス移動でROIを設定しなければならず、手術目標点の正確性と煩雑さに問題があった。
本発明の目的は、X線CT装置等を使用して頭部手術用環のX座標軸の特定、ひいては手術目標点のX座標目盛、Y座標目盛、Z座標目盛の正確な取得ができるようにした定位脳手術支援システムを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、X軸とZ軸に対応する複数の棒状マーカーを内蔵するゲージ板と、XYZ軸目盛を有する手術用環を患者の頭部に取り付けた状態で複数のCTスライス像データを取得し、このCTスライス像データの表示像としての頭部像と上記複数にマーカー像から上記目盛により患者の頭部内手術目標点を特定できるようにした定位脳手術支援システムにおいて、上記CTスライス像データ毎に該データから頭部像に相当するデータを除去し上記複数のマーカー像に相当するデータのみを残して、この残存データのみを選択することで上記X軸、Y軸、Z軸を上記表示像上に描画する処理装置を有し、この処理装置は、上記CTスライス像データ毎に定まる上記手術目標点のZ軸座標値を上記表示像上に表示し、かつ、上記手術目標点を上記X軸とY軸の表示された表示像上において指定することで、上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値も上記表示像上に表示することを特徴とする。
また請求項2に記載の本発明では、請求項1記載のものにおいて、上記処理装置は、事前に上記手術目標点の指定をしておくことでXY座標決定直後に上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値を出力することを特徴とする。
さらに請求項3に記載の本発明では、X軸とZ軸に対応する複数の棒状マーカーを内蔵するゲージ板と、XYZ軸目盛を有する手術用環を患者の頭部に取り付けた状態で、X線CT装置のX線源から患者頭部を介して照射した透過X線を検出器で検出して複数のCTスライス像データを取得し、このCTスライス像データの表示像としての頭部像と上記複数にマーカー像から上記目盛により患者の頭部内手術目標点を特定できるようにした処理装置を有する定位脳手術支援システムにおいて、上記処理装置に、上記CTスライス像データ毎に該データから頭部像に相当するデータを除去する頭部領域除去手段により上記複数のマーカー像に相当するデータのみを残すマーカー位置検出手段と、この残存データのみを選択することで上記X軸、Y軸、Z軸を上記表示像上に描画するZ座標値自動計算手段およびXY座標軸自動設定手段とを設けたことを特徴とする。
さらに請求項4に記載の本発明では、請求項3記載のものにおいて、上記XY座標軸自動設定手段は、事前に上記手術目標点の指定をしておくことでXY座標決定直後に上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値を出力することを特徴とする。
以上説明したように本発明の定位脳手術支援システムによれば、頭部の領域を除去する処理を行うことによって、マーカー群を判別するに際して頭部での誤判定を防止してマーカー群に関する信頼性の高い位置情報を得ることができ、手術目標点のZ座標、X座標軸およびY座標軸を簡単かつ正確に設定することができる。
また請求項2に記載の本発明の定位脳手術支援システムによれば、事前に手術目標点の指定をしておくことでXY座標決定直後に手術目標点のX軸座標値とY軸座標値の信頼性の高い出力情報を容易に確認することができる。
請求項3に記載の本発明の定位脳手術支援システムによれば、従来のX線CT装置の基本的な構成を変えることなく処理装置に種々の手段を付加するだけで、ゲージ板とXYZ軸目盛を有する手術用環を取り付けた患者頭部に対してX線を照射すると、処理装置では検出器を介して取得したCT画像データから頭部領域を除去して複数点のマーカー像のみを得ることができ、マーカー群を判別するに際して頭部領域の存在により生じる誤判定を防止してマーカー群の位置情報の信頼性を向上した定位脳手術支援システムを得ることができる。
請求項4に記載の本発明の定位脳手術支援システムによれば、従来のX線CT装置の基本的な構成を変えることなく処理装置に種々の手段を付加し、さらに事前に手術目標点の指定をしておくことで、XY座標決定直後に手術目標点のX軸座標値とY軸座標値の信頼性の高い出力情報を容易に確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による定位脳手術支援システムの概略構成を示す構成図である。
X線CT装置31は、X線源およびこのX線源から患者に照射した透過X線を検出する検出器を有するスキャナ32と、患者を載置する寝台33と、検出器で検出したデータを処理する処理装置12と、この処理装置12によって再構成した画像等を表示可能な画像表示装置11とを備えて構成されている。この処理装置12は、詳細を後述する第一の二値化画像作成手段20と、頭部領域除去手段21と、マーカー座標算出手段22とからなるマーカー位置検出手段19と、Z座標値自動計算手段23と、XY座標軸自動設定手段24とを備えている。寝台33上の患者7の頭部には、X軸とZ軸に対応する複数の棒状マーカー3を内蔵するゲージ板とXYZ軸目盛を有する手術用環6が取り付けられている。
図2は、上述した定位脳手術支援システムの動作を示すフローチャートである。
このフローチャートは、患者の頭部の手術目標点の三次元座標を決めるため複数のマーカー棒を内蔵したのゲージ板を有する手術用環を患者頭部に取り付け、取り付けたまま患者の頭部をX線CT装置で撮影し、棒状のマーカー像と共に患者頭部を写した図10に示したような表示画像を得た後の工程を示している。先ず、ステップS1では、CT画像データ内から全てのマーカーを検出してその位置を求めるマーカー位置検出処理を行う。このマーカー位置検出処理を行うマーカー位置検出手段19は、ステップS2に示したようにCT画像データを所定CT値の範囲とその他の範囲、例えばCT値で−500から+1800の範囲とその他の範囲とに二値化する第一の二値化画像作成手段20と、ステップS3〜S5で示したように二値化した画像データから頭部に対応する部分を除去する頭部領域除去手段21と、ステップS6およびS7で示したように頭部領域除去手段21によって頭部に対応する部分を除去した画像データからさらに別の第二の二値化処理をして上記マーカーの各点を分離して各マーカー座標を算出するマーカー座標算出手段22とを有している。
尚、このフローチャートの処理において、CT画像データに対して二値化や頭部領域除去などの処理を行っているが、これらはもっぱら内部的な処理に使用する画像を作成するものであって、画像表示装置11に表示して作業者に示すための画像を作成するわけではないので、CT画像データまたはCTスライス像データと呼ぶ。画像表示装置11に表示する画像は、図10のような表示画像となる。
ステップS2では、マーカー位置検出手段19の第一の二値化画像作成手段20によって第一回目の二値化画像作成処理を行う。このときのCT画像1のデータは、図3に簡略化して示すように患者の頭部2と、その両側のマーカー群3a,3bが含まれている。このCT画像1のデータに対して予め設定した閾値範囲で二値化画像作成処理を行う。
例えば、この二値化画像作成手段20による二値化画像作成処理は、CT画像データにおけるCT値が−500から+1800の範囲内の画素を一方の値1とし、この範囲外の画素を他方の値0とする。ここで、−500から+1800のCT値を一方の値となるように二値化すると、図3の右側に示すように二値化画像4内の左右のマーカー群3a,3b内の各点が左右毎につながってしまうが、頭部2全体も一つの連続領域とすることができる。しかし、例えば+50から+1800のCT値を一方の値となるように二値化すると、図3の左側に示すように二値化画像は左右のマーカー群3a,3b内の各点を分離することができるが、頭部2の領域が上述した場合のように一つにならず、小領域が多数分離して残ってしまい、マーカー群3a,3bの各点と混同されやすくなり、この結果、誤検出が発生しやすくなる。
CT画像データから頭部2の領域のみを除去する目的で台地の二値化画像4を作成した後、ステップS3で頭部領域除去手段21は、ステップS3で、再度マーカー群3a,3bの各点を分離する目的でラベリング処理を行う。このラベリング処理は、図4に示すように第一の二値化画像4に対して、連続領域毎に異なる数値(ラベル)を割り当ててラベリング画像5を得る。ここでは、左方のマーカー群3aの連続領域に例えばラベル値100、頭部2の連続領域にラベル値101、右方のマーカー群3bの連続領域にラベル値102をそれぞれ割り当てる。
頭部領域除去手段21は、続くステップS4で連続領域面積算出処理を行う。この連続領域面積算出処理は、上述したラベリング画像5に対してラベリングした連続領域毎にそれぞれの面積(画素数)、つまり連続領域ごとの画素数を算出して、一つの連続領域についてそのラベル値と画素数を一組のデータとして連続領域数N個分を配列PX[ラベル値、画素数]に保存する。
頭部領域除去手段21は、続くステップS5で最大領域削除処理を行う。この最大領域削除処理は、図3に示したCT画像データと、図4に示したラベリング画像5と、連続領域数Nと、ステップS4で算出した連続領域ごとの画素数を用いて、連続した画素数が最も多い頭部2の連続領域を配列PX[ラベル値、画素数]の中から探し、そのラベル値Vを求める。また、ラベリング画像5からラベル値Vと一致する画素に対応するCT画像データ上の画素を−1000に置き換え、一方、一致しない画素はそのままコピーする。このとき、CT表示画像1は上書きせずに別途画像領域を確保し、加工後のCT画像データを別途保持しておくようにする。
その後、マーカー座標算出手段22は、先ずステップS6で第二の二値化画像作成処理を行う。この第二の二値化画像作成処理は、ステップS5での加工後のCT画像データを用い、マーカー群3a,3bを抽出するために二値化処理を行う。このとき、例えば加工後のCT画像におけるCT値が+50から+1800の範囲内の画素を一方の単位1とし、この範囲外の画素を他方の単位0とする。第二の二値化画像作成処理によって図3に示したCT画像1内から頭部2の領域を除去すると共に、左右のマーカー群3a,3bの各点をそれぞれ分離した新たな二値化画像を得ることができる。
次のステップS7でマーカー座標算出手段22は、距離計測と座標決定の基準点を特定するためにマーカー中心座標算出処理を行う。このマーカー中心座標算出処理は、ステップS6での第二の二値化画像を用い、ラベリング処理によって行う。図5に示すように、第二の二値化画像6において各点の像連続領域毎に異なる数値(ラベル)を割り当ててラベリング画像7を得る。ここでは、左右のマーカー群3a,3bの各点に相当する一方の値1の各連続領域にラベル11〜16を割り当てる。続いて、ラベル11〜16を割り当てた各連続領域の中心座標を求める。この中心座標は、各連続領域の重心を中心点とする。これが三次元座標(XYZ軸座標)を決定する手順の第一である。また、その他に簡便なマーカー中心座標算出処理として、連続領域毎に対応するCT画像の画素値を調べて、その領域内の最大値の画素の座標を中心点として算出してもよい。いずれにせよマーカーM個分の求めたマーカー中心座標Qは、Q1[X1,Y1]〜QM[XM,YM]まで存在することになり、配列として保存しておく。
上述したラベリング処理とは、つながっている画素(連続成分)内では同じラベル(番号)で、連続成分毎に異なるラベルを割り当てる処理である。このラベリング処理の手法は各種あるが一例を紹介する。先ず、CT画像を走査してラベルが付けられていない画素を見つけ、新しいラベルを付ける。次いで、この画素に連続しているすべての画素に同じラベルを付ける。この操作をラベル付けする画素がなくなるまで続けることにより、一つの連続成分に同じラベルが付けられる。その後、最初に戻って、まだラベルが付けられていない画素があれば、新しいラベルを付けて上述の処理を繰り返す。画像全体の走査が終わったら処理終了である。
次に、Z座標軸自動計算手段23は、図2に示したステップS8のZ座標自動計算処理を行う。Z軸マーカー自動検出の概念について説明する。図6に示すようにCT画像データから頭部に相当する部分を除去し二値化画像にした状態で、この二値化画像を左上隅8から縦にスキャンし、二つのZ軸マーカー9a,10aを検出したらスキャンを止める。この検出した二つのZ軸マーカー9a,10a間の距離がZ座標軸である。右側についても右上隅からスキャンし、同様に二つのZ軸マーカー9b,10bを検出する。実際には、図2に示したステップS7の処理で求めたマーカー座標の中から、最も左側にある二点と最も右側にある二点を選び出せば、Z軸マーカー9a,10aおよびZ軸マーカー9b,10bを検出したことになる。次に、左右のそれぞれのZ軸マーカー9a,10aおよびZ軸マーカー9b,10b間の距離を算出し、その平均値を平均Z座標値とする。この二点間距離は、画素サイズが画像付帯情報に記録されているので、それを元に計算で求めることができる。
次に、XY座標軸自動設定手段24によって図2に示したステップS9のX座標軸およびY座標軸を自動設定する。このX座標軸およびY座標軸の自動設定処理では、全マーカーからステップS8で先に抽出したZ座標マーカー9a,9b,10a,10bの四つの点を取り除き、残りのマーカーの中からX軸マーカーを抽出する。このX軸マーカーの抽出方法としては、マーカーの画素数で判別する方法や、マーカーの中央位置で判別する方法などがある。
マーカーの画素数すなわち面積で判別する方法では、図8に示すようにX軸マーカー17a,17bが他のマーカーより少し大きいという特徴があるので、左右のマーカー群から最も大きい面積のマーカーを探すことによってX軸マーカー17a,17bを抽出する。また、マーカーの中央位置で判別する方法では、左右のマーカー群において上下方向の中央に位置するマーカーがX軸マーカーであることを利用して、X軸マーカー17a,17bを抽出する。
いずれにせよ抽出した左右のX軸マーカー17a,17b間を線で結べば、X軸線分が描画できる。このX軸線分の中点でX軸に直交する垂直二等分線がY軸となる。
このような定位脳手術支援システムによれば、CT画像データから頭部の領域を除去して複数点のマーカーを表示する全マーカー位置検出手段19を設けたため、頭部の領域を除去することによって、マーカー群を判別するに際して頭部の領域での誤判定を防止することができ、図7のように全自動で手術目標のZ座標値、X座標軸およびY座標軸を得ることができ、小さなマーカーをマウスで把むため手動で細かいマウス移動をする必要がないので、簡単かつ正確にX,Y,Z値を求めることができる。特に、全マーカー位置検出手段19は、CT画像1のデータをCT値で−500から+1800の範囲とその他の画素とに二値化する第一の二値化画像作成手段20と、この二値化した画像から頭部に対応する部分を除去する頭部領域除去手段21と、この頭部領域除去手段21によって頭部に対応する部分を除去した画像から第二の二値化処理をしてマーカーの各点を分離して各マーカー座標を算出するマーカー座標算出手段22とを有して構成することによって、CT画像から頭部全体を精度良く除去して、マーカー群3a,3bを自動判別するに際して頭部2の像に起因する誤判定を防止することができる。
図7を参照してCT画像を与えるだけで、自動的にCT画像データ中からマーカーの位置を検出し、Z軸マーカーを判別し、Z軸マーカー間距離を計算して、そのスライスのZ座標値を算出することができる。またX軸マーカーを自動検出し、X軸およびY軸も自動的に決定することができる。従って、最初にマウスで手術目標点30を指定しておけば、その手術目標点30のX,Y,Z座標値が自動的に算出され、計算結果を画面に表示することができるようになる。
次に、本発明の他の実施の形態による定位脳手術支援システムについて説明する。
この実施の形態における定位脳手術支援システムの動作は、図1に示したフローチャートと同じであり、ステップS8のZ座標値自動計算処理およびステップS9のXY座標軸自動設定処理の少なくともいずれか一方を全自動から半自動処理に変えた点で相違している。ここでは、ステップS9に示したXY座標軸自動設定処理を半自動で行う場合を例示している。この例では、左右のマーカー群3a,3bの各点のみを表示したCT表示画像上で、作業者がマウスカーソルを移動させて左方のマーカー群3aのうちのX軸マーカー17aに近づけると、図9に示すようにマウスカーソル18から最短距離にあるマーカー17aを赤色等で強調表示するマーカー強調表示手段を用いる。この強調表示はマウスカーソル18が予め設定した一定距離以内に近づいたときに限って実行するように設定できる。
マーカーがどれか一つ選択されている状態で、赤色等で強調表示されたものがX軸マーカー17aであれば、作業者がマウスボタンをクリックすると、X軸マーカー17aとマウスカーソル18の先端の間を表示線18aで結ぶ。次に、マウスを移動して右方のマーカー群3bにマウスカーソル18を近づけると、マーカー強調表示手段はマウスカーソル18から予め設定した一定距離以内になった最短距離のマーカーを判定し、先の場合と同様にそのマーカーを赤色等で強調表示する。この強調表示されたマーカーがX軸マーカー17bであれば、作業者がマウスボタンをクリックすると、先に選択したX軸マーカー17aと現在選択されているX軸マーカー17b間を線で結ぶことができる。こうしてX軸を得ることができ、この垂直二等分線がY軸となる。尚、マーカー表示強調手段は、X軸マーカー17a,17b強調表示する例について説明したが、これに限らず、マーカー強調表示手段はマーカー3a,3b、軸マーカー9a,9b,10a,10b、その他のマーカーをも強調表示するようにしても良い。
このようなマーカー強調表示手段を用いることによって、マーカー群3a,3bが密接した点の集合であったとしても、所望のマーカーを強調表示することによって所望のマーカーを容易に選定し、間違った座標軸の設定を防ぐことができ、正しいX軸ひいてはY軸を引くことができる。
以上の説明では、患者の頭部に取り付けた手術用環を使用する定位脳手術支援システムとして説明したが、定位脳手術支援システムを組み込んだX線CT装置として構成し、このX線CT装置を用いて手術用環を患者の頭部に取り付けた状態で複数のCTスライス像データを取得する定位脳手術支援システムとしても適用できる。
本発明の一実施の形態による定位脳手術支援システムを示す概略構成図である。 図1に示した定位脳手術支援システムの動作を示すフローチャートである 図1に示した定位脳手術支援システムの二値化画像作成処理を示す画像の平面図である。 図1に示した定位脳手術支援システムのラベリング処理を示すラベリング画像の平面図である。 図1に示した定位脳手術支援システムのマーカー中心座標算出処理を示す画像の平面図である。 図1に示した定位脳手術支援システムのZ座標自動計算処理を示す二値化画像の平面図である。 手術用環の座標系を示す説明図である。 図1に示した定位脳手術支援システムのXY座標軸自動設定処理を示す二値化画像の平面図である。 本発明の他の実施の形態による定位脳手術支援システムのXY座標軸設定処理を示す二値化画像の要部平面図である。 手術用環を取り付けた頭部のCT表示画像を示す平面図である。
符号の説明
1 CT画像
2 頭部
3,3a,3b マーカー群
4 二値化画像
5 ラベリング画像
6 手術用環
7 患者
9a,10a Z軸マーカー
9b,10b Z軸マーカー
11 画像表示装置
12 処理装置
17a,17b X軸マーカー
18 マウスカーソル
18a 表示線
19 マーカー位置検出手段
20 二値化画像作成手段
21 頭部領域除去手段
22 マーカー座標算出手段
23 Z座標値自動計算手段
24 XY座標軸自動設定手段
31 X線CT装置
32 スキャナ
33 寝台

Claims (4)

  1. X軸とZ軸に対応する複数の棒状マーカーを内蔵するゲージ板と、XYZ軸目盛を有する手術用環を患者の頭部に取り付けた状態で複数のCTスライス像データを取得し、このCTスライス像データの表示像としての頭部像と上記複数にマーカー像から上記目盛により患者の頭部内手術目標点を特定できるようにした定位脳手術支援システムにおいて、上記CTスライス像データ毎に該データから頭部像に相当するデータを除去し上記複数のマーカー像に相当するデータのみを残して、この残存データのみを選択することで上記X軸、Y軸、Z軸を上記表示像上に描画する処理装置を有し、この処理装置は、上記CTスライス像データ毎に定まる上記手術目標点のZ軸座標値を上記表示像上に表示し、かつ、上記手術目標点を上記X軸とY軸の表示された表示像上において指定することで、上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値も上記表示像上に表示することを特徴とする定位脳手術支援システム。
  2. 請求項1記載のものにおいて、上記処理装置は、事前に上記手術目標点の指定をしておくことでXY座標決定直後に上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値を出力することを特徴とする定位脳手術支援システム。
  3. X軸とZ軸に対応する複数の棒状マーカーを内蔵するゲージ板と、XYZ軸目盛を有する手術用環を患者の頭部に取り付けた状態で、X線CT装置のX線源から患者頭部を介して照射した透過X線を検出器で検出して複数のCTスライス像データを取得し、このCTスライス像データの表示像としての頭部像と上記複数にマーカー像から上記目盛により患者の頭部内手術目標点を特定できるようにした処理装置を有する定位脳手術支援システムにおいて、上記処理装置に、上記CTスライス像データ毎に該データから頭部像に相当するデータを除去する頭部領域除去手段により上記複数のマーカー像に相当するデータのみを残すマーカー位置検出手段と、この残存データのみを選択することで上記X軸、Y軸、Z軸を上記表示像上に描画するZ座標値自動計算手段およびXY座標軸自動設定手段とを設けたことを特徴とする定位脳手術支援システム。
  4. 請求項3記載のものにおいて、上記XY座標軸自動設定手段は、事前に上記手術目標点の指定をしておくことでXY座標決定直後に上記手術目標点のX軸座標値とY軸座標値を出力することを特徴とする定位脳手術支援システム。
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