JP2005080653A - 農業施設の加温装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 寒冷で日照の短い気象条件でも太陽光加温器で高温度の加温媒体が得られ且農業施設内に連結敷設した放熱マット体内を移送循環させ放熱し、安全な作業と汚染の無い促成栽培が可能な農業施設の加温装置を提供する。
【構成】 寒冷で日照が短くても高温度の加温媒体が得られる太陽光加温器と、この加温媒体を循環放熱させるための適正な移送流量及び温度となして移送させる移送管路と、農業施設内の所要面積の農地面に連結敷設され且その内部を加温媒体が移送循環されることにより放熱加温がなされる放熱マット体と、循環放熱された加温媒体を太陽光加温器若しくは貯留槽に還流させる還流管路とからなる構成。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
産業上の利用分野
本発明は果樹、果菜、蔬菜若しくは花卉等の施設栽培において、太陽光により加温された加温媒体を施設内農地面に循環放熱せしめて、無公害且安全に促成栽培のできる農業施設の加温装置に関するものである。
従来技術
現在では農作物の自由化に伴い季節性を超えた多種多様の農作物が輸入されるに至っており、且購買者も情報化を背景に早期に輸入される希少で高品質且安全性の高い農作物を選択的に購買する消費態様に変化しつつある。
かかる状況に対処するため、我が国においても果樹を初め果菜類や蔬菜類或いは花卉等の栽培に際し、温室やハウス等の施設化を図り且加温装置を配設して加温促成化による早期出荷と高価格生産への転換が積極的に図られつつある。
ところで現状における加温装置は、施設自体が果菜類や蔬菜類等の比較的小型の施設でも、その施設農地面積は略300乃至600m以上にも及び且果樹栽培施設の如く樹丈の高い場合にはその施設内容積は膨大なものとなる。
これがためかかる施設内の加温を図るうえからは専ら重油バーナーを燃焼させ、その高温燃焼空気を施設内に送風拡散せしめているものであるが、膨大な施設内を所要温度に加温させるには、極めて高温度の燃焼空気を多量に送風拡散する必要があり莫大な燃費が強いられるばかりか、高温多量の燃焼空気を送風拡散させても加熱高温化された空気は施設内を上昇して滞留するため施設内に著しい温度勾配が発生し、特に樹丈の高い果樹等では過剰な加温に晒されるばかりか、寒冷期における加温促成栽培に重要な農地地温の加温効果が著しく欠如する問題を抱えている。
加えて重大なことは多量の重油燃焼に伴って送風拡散される高温燃焼空気中には有害燃焼ガスとしてのCOxやNOxが多量に混在するため、該有害燃焼ガスが閉鎖区画たる施設内に充満し栽培作業者の健康を阻害する危険が指摘され、特に近年に至っては重油バーナーや燃焼却炉等からは極めて有毒なダイオキシンが多量に発生することが解明されるに至っており、施設加温に際して重油バーナーを使用することは施設内農地がダイオキシンに汚染され、更には栽培農作物に吸収され若しくは付着されることによる栽培不能事態等の重大な結果が招来される危険を孕んでいる。
かかる実情に鑑み発明者は研究を重ねた結果、太陽光線を受光反射させる受光反射板の反射集光部位に所要容量の加温媒体を貯留しえ且太陽光の広範囲の波長領域を吸収できる顔料が配合された素材で形成され、若しくは該顔料が配合された塗料で塗着された貯留タンク、及び該貯留タンクの一側に加温媒体を給入させる給入ポンプ及び給入管並びに他側には加温媒体を供出させる供出管及び電磁弁が設けられた太陽光加温器で加温された加温媒体を、園芸施設に敷設される放熱ユニット体内を循環流通せしめて無公害且安全に園芸施設の加温を図る園芸用施設の加温装置及び加温方法を発明し既に特願2002−383522号として出願済である。
然るに本発明の如く加温による促成化を図る農業施設は、主に冬期における寒冷地に要請されるものであるが、反面寒冷地においては外気温が低く且冬期においては降雲や曇天等による晴天日数や日照時間も短く、発明者の先願による単に受光反射板の反射集光部に加温媒体を貯留させて加温をなす太陽光加温器では晴天時においてもせいぜい30乃至40℃程度の加温しかなされず、且この加温された加温媒体も低温な外気温で容易に降温化されるため、このままで循環流通させても施設内の加温には十分な効果が発揮できない。
これがため該太陽光加温器で加温された加温媒体を更に加温調節槽を設けて加温させて循環流通させる手段を講じたものの、該加温調整槽の再加温に際しては一般電力若しくは太陽光発電電力による加温ヒーターを用いるものの、該加温ヒーターには膨大な電力が消費されるため依然として維持コストの増大を招くばかりか、太陽光発電ではかかる膨大な電力を供給するために太陽電池パネルを多量且広面積に展開させ且蓄電池も極めて膨大容量のものが要請され莫大な設備コストが強いられる結果となる。
そこで発明者は更に研究を重ねた結果、太陽光加温器における加温媒体を加温させる加温管体の断面積を小さく且つ高密度に配位させるとともに、この高密度に配位された加温管体に十分な集光面積を以って太陽光を反射集光させ、而もこの加温された加温管体内の加温媒体が太陽光加温器を形成するケーシング並びに透光蓋体から外部に逸散せぬよう保温手段を付与せしむることにより、極めて高温度の加温媒体となすことができること、及びこの高温度の加温媒体を貯留槽内に貯留させたうえ放熱マット体内に移送し放熱させることにより、寒冷で且晴天日数や日照時間の少ない気象条件においても、十分に施設の加温が可能なることを究明し本発明に至った。
発明が解決しようとする課題
本発明は寒冷で日照が少ない気象条件においても高温度の加温媒体が得られ、且この加温媒体を施設農地面に連結敷設させた放熱マット体内に移送し循環放熱させ、無公害で安全に且安価な維持コストで農業施設を加温し促成栽培を可能となす農業施設の加温装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
上述の課題を解決するために本発明が用いた手段は、農業施設の外部に太陽光に対向して立設され、所要の面積で上部に開口部を有するケーシングの内部に、その両側がそれぞれ交互に曲折されて所定間隔を以って密な平行状に、且その端縁がそれぞれケーシング外方に延出された加温管体が配位され、この密で平行状の加温管体の下方に太陽光線を十分に反射集光させて加温管体内の加温媒体を高温に加温させるため、その断面が半孤形状で特には加温管体の直径に対して半円弧形状の反射板体の直径が少なくとも6倍以上の比率を以って、且その内面が鏡面加工された反射板体が多数一体的に配位されている。
そしてかかる半円弧形状の反射板体による反射集光熱を外部に放熱漏出させぬうえから、該反射板体を合成樹脂素材からなる高断熱部材によりケーシング内に密着固定させ、且太陽光を入光させるケーシングの開口部には、その内部が真空若しくは不活性ガスが封入された複層ガラスからなる透光蓋体により密閉されて太陽光加温器が形成されている。
更にかかる太陽光加温器により高温度に加温された加温媒体を循環放熱させるため保温と且流量調整のための貯留槽と、且循環放熱により施設農地面を放熱加温するための適正な放熱温度に調節するために、温度センサーにより給水管からの給水量を自在に調節させる給水電磁弁、及び適正放熱温度に調節された加温媒体を、施設農地面に適宜数連結敷設される放熱マット体に移送する移送ポンプ並びに移送管からなる移送管路が設けられている。
加えて該移送管路により移送された加温媒体が移送循環されて施設農地面を放熱加温する放熱マット体は、合成樹脂フィルムからなる所要の大きさの支持材に所要口径の合成樹脂薄肉管材からなる放熱管が、その両側を交互に曲折されて所定間隔で平行状に支持材の一側面と接合固定されてなり、而もそれぞれ放熱マット体が適宜数に連結され敷設されるよう放熱管の端縁が支持材の外方に且対向する側面に延出されてなるものである。
そして適宜数に連結敷設された放熱マット体内を移送され循環放熱された加温媒体を再び高温に加温させ若しくは貯留槽に還流させたうえ循環放熱利用を図るため、放熱マット体の後端部には還流ポンプ並びに分流電磁弁及び還流管からなる還流管路とで循環放熱させる構成からなる農業施設の加温装置に存する。
作用
本発明は以上の如き技術的手段を用いてなるものであって、太陽光加温器が農業施設の外部に太陽光の照射方向に対向して立設されるとともに、その外部を保護するケーシング内にはその内部に加温媒体が流入されて加温させる加温管体が、両側を交互に曲折し所定間隔で平行状に密に配位され且その端縁がそれぞれケーシング外方に延出され、而もこの加温管体の下方には太陽光を反射集光させて該加温管体及びその内部に流入される加温媒体を高温度に加温させるため、その断面が半円弧形状の反射板体特には加温管体の直径に対して半円弧形状の反射板体の直径が6倍以上の比率の広面積で太陽光を反射集光させる反射板体が多数一体的に配位されてなるため、加熱管体が高い反射集光度合で集光加温されることにより、加温媒体も極めて高温度に加温される。
加えてこの多数一体的に配位される反射板体が合成樹脂素材からなる高断熱部材によりケーシングと密着固定されてなり、更にはケーシングの開口部にはその内部が真空若しくは不活性ガスが封入された複層ガラスからなる透光蓋体で密閉されてなるから、太陽光を高い反射集光度合で反射集光させて高温度に加温された加温管体や加温媒体及び近傍の高温化空気も寒冷なケーシング外部へ放熱若しくは漏出が阻止されて、長時に亘って高温度に加温された加温媒体が得られる。
そして本発明では該太陽光加温器により十分に高温度の加温媒体が得られることから、該加温媒体を再加温させるための一般電力や太陽光発電装置が不用となり、且この高温度の加温媒体を循環放熱に際しての流量調節のために一旦貯留槽内に貯留させ、而も循環放熱に適正な温度に調節させるため給水管からの給水量を温度センサーにより自在に調節しえる給水電磁弁及び移送させる移送管からなる簡便な移送管路で放熱マット体に移送循環でき、農業施設農地面の放熱加温がなされる。
而も該放熱マット体内を移送循環される加温媒体からの放熱により農業施設の農地面が加温されると、該加温により温められた空気が農業施設内全体に亘って上昇しつつ加温がなされるため、施設内全体が略均等に加温される。
更に本発明では高温度に加温された加温媒体が得られるため、放熱マット体内を移送循環され放熱加温がなされた加温媒体にも残留熱量が保持されているため、還流ポンプで貯留槽に還流させることで繰返し循環放熱に供しえ、或いは太陽光加温器に還流させることにより寒冷で日照の少ない条件下においても高温度に加温された加温媒体を容易に得ることができる。
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明の概略説明図、図2は太陽光加温器の正面見取図、図3は太陽光加温器の断面説明図であって、太陽光加温器1は農業施設2の外部に太陽光の照射方向に対向して立設されるもので、当然に該太陽光加温器1の立設される位置は日照が遮ぎられぬことが肝要であるため、設置場所の状況によっては設置鉄塔1Aを形成のうえ比較的高い位置に設置される。
そしてこの太陽光加温器1は図2及び図3に示されてなる如く、農業施設2の外部に立設され使用されるものであるから、該太陽光加温器1の外枠体としてのケーシング1Bは常時太陽光線や風雨若しくは温度較差の激しい気象条件に晒され或いは飛来物の衝突等に際しても対抗しえる耐久性や耐侯性を保持し、更には該太陽光加温器1での発生した太陽光による反射集光熱を逸散させぬ素材が好都合であるため、具体的素材としてはポリカーボネート樹脂やポリウレタン樹脂或いはABS樹脂等が用いられる。
このケーシング1Bは所要の面積で且上面に開口部1Cを有する正方形状若しくは長方形状で而も比較的底の浅い箱形に通常形成されてなるもので、該ケーシング1B内にはその両側が交互に曲折されて所定間隔の平行状に密に配位され、且その端縁に注入部1E及び注出部1Fがケーシング1Bの外方に延出された加温管体1Dが設けられている。かかる場合の加温管体1Dの素材としては特段の制約はないが、その内部に加温媒体3が流入されたうえ高温度に加温させるうえから耐熱性と強靭性を保持し且熱伝導性に優れるものが望まれるため、具体的には銅管材やステンレス管材或いはアルミ管材等が使用され、更に望ましくは太陽光の反射集光における太陽放射(輻射)スペクトル中の短波長光(UVやVIS)を吸収して熱変換能力が大きく、且熱放射(輻射)損失を小さくするために光選択吸収塗料や太陽光吸収塗料を塗着させることも提案される。
かくして配位された加温管体1Dの下方には、太陽光を反射集光させるためその断面が半円弧形状で且その内面が鏡面加工されてなる反射板体1Gが加温管体1Dを包被するよう多数一体的に配位されている。
この反射板体1Gは受光した太陽光を効率良く反射集光させて加温管体1Dを高温度に加温させるため、その内面はアルミメッキ等による鏡面加工が施されてなるもので、更に反射集光度を高めて加温管体1Dをより高温度に加温させるうえからは、加温管体1Dの直径に対して半円弧形状の反射板体1Gの直径が6倍以上の太陽光の反射集光面積を有するものが好適である。
かかる場合に、加温管体1Dの直径をあまり細くするとその内部に流入される加温媒体3の流通が阻害されるばかりか、加温させる加温媒体3の加温量も少なくなることから細いものでも10mm以上好ましくは20乃至60mm程度のものが望まれる。
加えて本発明に供される加温媒体3は特別な制約はなく、通常においては水が使用される。
かかる如くして形成配位される反射板体1Gは、合成樹脂素材からなる高断熱部材1Hによりケーシング1B内に密着固定されている。
即ち太陽光加温器1は寒冷な気象条件下において農業施設2外部に立設されるものであるから、ケーシング1B内の反射板体1Gで太陽光を効率良く反射集光させて高温度に加温管体1Dが加温され、或いは近傍の空気が十分に加温されることにより外部温度との大きな較差が生じて、加温された熱の放散や漏出がなされ易くなる。
これがため、かかる加温された熱の放散や漏出を防止させるうえから、使用素材としては断熱性が高く且加工性にも優れる合成樹脂素材を用い、且更に断熱機能を付与せしめた高断熱部材1Hとして用いるもので、具体的な高断熱部材1Hを挙げればポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル或いはABS樹脂素材を3乃至10倍の独立気泡により発泡させたものや、或いはこれら素材に人工ゼオライトや天然ゼオライト、パーライト等無機多孔質粉体を略15乃至30%重量割合で配合させたものが挙げられる。
更にケーシング1Bの開口部1Cには、一方において太陽光を有効に透過させ反射板材1Gで効率良く反射集光させること及び該反射集光により高温度に加温管体1Dを加温させ或いは近傍の空気を加温させたうえ、該加温された熱が外部に放散され若しくは漏出させぬために透光蓋体1Kにより密閉されている。
この透光蓋体1Kは太陽光を有効に透過させること及び強靭で耐侯性や耐寒性にも優れるうえからガラス板材10Kが使用されるものであるが、反面加温された熱の外部放散若しくは漏出を防止する必要上から該ガラス板材10Kの2枚をその周縁にセパレーター11Kを介して所要の間隔を以って配位させて複層ガラス12Kとなし、且この所要間隔内部13Kを真空状となし若しくはアルゴンガス、キセノンガス、若しくはクリプトンガス等の不活性ガスが封入されてなるものである。
かかる如くしてなる太陽光加温器1により高温度に加温された加温媒体3は、農業施設2内の農地面2Aに所要の面積に多数連結敷設される放熱マット体5内を移送させ循環放熱させて加温を図るうえから、図4に示す如く保温が可能で且流量を調節させるための貯留槽4Aに貯留させるとともに、この貯留槽4A内に貯留された加温媒体3を循環放熱させて農地面2Aを加温させるための放熱温度に調節し循環放熱させるため、温度センサー4Bにより給水管4Cからの給水量を自在に調節しえる給水電磁弁4Dが設けられ、而も所要の循環放熱温度に調節された加温媒体3を放熱マット体5に移送させる移送ポンプ4E並びに移送管4Fとによる移送管路4が形成されている。
この場合に太陽光加温器1の加温媒体3の温度は日照時間や太陽光の強さ、太陽光加温器1の設計仕様或いは外部温度差等により異なるが、本発明においては略80乃至160℃程度の加温がなされるものであり、他方循環放熱させる場合の移送される加温媒体3の温度は、農業施設2内の加温条件や農作物の種類或いは外気温等により異なるものの、概ね30乃至50℃程度で循環放熱させれば十分であるから、かかる温度に調節されるよう貯留槽4Aの加温媒体3に給水される給水温度と給水量を以って混合移送すれば良い。
そして望ましくは、太陽光加温器1で加温された加熱媒体3の熱を可能な限り逸散させずに放熱マット体5に移送させて農地面2Aや農業施設2内の加温を効果的になすうえから、該移送管路の貯留槽4Aや移送管4F、或いは還流管6Bの外表面には断熱材4Gにより包被若しくは塗着させることが好都合である。
移送管路4において所要の循環放熱温度及び流量を以って移送される加温媒体3は、農地面2Aに所要数所要の面積に連結敷設される放熱マット体5内を移送循環されて放熱加温がなされる。
この放熱マット体5は図5に示す如く合成樹脂フィルムからなる所要の大きさの支持材5Aの一側面に、所要口径の合成樹脂薄肉管材からなる放熱管5Bが、その両側を交互に曲折され且所定の間隔を以って平行状に配位され接合固定5Cされてなるもので、且この放熱管5Bの端縁が支持材5Aの外方に而も対向する側面にそれぞれ連結縁5D、5Dとして延出された構成からなるもので、かかる場合に支持材5Aに合成樹脂フィルムの如き柔軟な素材を用いる理由は、放熱マット体5が連結敷設される農地面2Aは一般的に起伏も多く、従って連結敷設に際して該農地面2Aの起伏に対応して密着し放熱加温させることが好適であることによる。更に放熱管5Bに合成樹脂薄肉管材が用いられる所以は、連結敷設される放熱マット体5の敷設面積は広面積に亘るものであるから、移送される加温媒体3の急速な放熱を防ぎ、農地面2A全体に十分に加温された加温媒体3が移送され循環放熱されて加温をなさしめることによる。
更に支持材5Aと放熱管5Bとの接合固定5Cには特段の制約はないが、加工性のうえからはウエルダーによる融着が極めて有利である。
加えて放熱マット体5の大きさを決定する支持材5Aの大きさや形状にも特別の制約はないが、広大な農地面2Aに連結敷設させるうえからあまり小さなものでは膨大数の連結作業を要する結果となるため、少なくとも幅90cm以上で長さが180cm以上のものが望ましく、且相互を連結し敷設させるうえからは全体形状が正方形若しくは長方形のものが望ましく、而も放熱管5Bの口径もあまり細いと加温媒体3の移送循環が阻害されたり、或いは移送に伴う流通抵抗が増大し高圧力の移送ポンプ4Eが必要となること等から、少なくとも10mmφ以上30mmφ程度のものが望ましい。
そして該放熱マット体5の連結敷設に際しても特別の制約はなく、加温媒体3が放熱マット体5内を移送循環されるよう連結されればよく、簡便な手段としては図6に示すように、農地面2Aの所要位置にそれぞれの放熱マット体5に延出されてなる連結縁5Dの相互が近接するよう配置したうえ、この近接する相互の連結縁5D、5Dを該連結縁5D、5Dに嵌入しえ且屈撓性を保持する連通パイプ5E、5Eで交互に連通させることでなしえる。
かかる場合に、農地面2Aの加温を主とする場合には図7に示すように放熱マット体5の支持材5Aが上側となるよう敷設させることで、放熱管5Bからの放熱された熱が農地面2Aと支持材5Aとの間隙内に滞留し農地面2Aの加温が促進され、反面農業施設2内の加温を主とする場合には放熱管5Bが上側となるよう連結敷設することが好都合である。
更に特に寒冷な気象条件下で且連結敷設される面積も広面積に亘る場合では、加温媒体3の循環放熱距離も長くなるため、放熱マット体5からの過剰の放熱を抑制し農地面2A及び農業施設2内全体の加温を図る上からは、図8に示すように放熱管5Bを挟んで両側面に支持材5Aが接合固定5Cさせた放熱マット体5の使用が望まれる。
かくして連結敷設された放熱マット体5内を移送ざれ循環放熱された加温媒体3は、再度の加温を必要とする場合には太陽光加温器1に或いは十分な残留熱量を保持する場合には貯留槽4Aに還流させ再循環放熱をさせるため、還流ポンプ6A並びに分流電磁弁6B及び還流管6Cからなる還流管路6により還流させる構成からなるものである。
発明の効果
本発明は以上述べたように、太陽光加温器が農業施設外部に太陽光の照射方向に対向して立設されるとともに、ケーシング内にはその両側が交互に曲折されて所定間隔の平行状に密に加温管体が配位され、且その端縁が注入部及び注出部としてケーシング外に延出され、更にこの加温管体の下方に太陽光を反射集光させて該加温管体を加温させるためにその断面が半円弧形状で内面が鏡面加工され、特には加温管体の直径に対して半円弧形状の反射板体の直径が6倍以上の反射集光面積の大きな反射板体が一体的に配位され、而もこの反射板体が高断熱部材によりケーシングと密着固定され且ケーシングの開口部には複層ガラスからなり、その内部が真空若しくは不活性ガスが封入された透光蓋体で密閉されてなるから、寒冷で日照の少ない気象条件下においても高い反射集光度で加温管体が加温され、且この加温管体や近傍の加温された熱が放熱若しくは漏出されぬため極めて高温度の加温媒体が得られる。
そして加温媒体が高温度で得られるため、該加温媒体を貯留槽に貯留させ且給水管からの給水量を給水電磁弁で調節させ移送ポンプ及び移送管からなる移送管路を用いることにより、循環放熱させる適正な移送量と適正な温度に調節された加温媒体となしえるため再加温のための電力や装置が不用となり而もこの適正移送量と温度に調節された加温媒体が、所要の大きさ及び形状の合成樹脂フィルムからなる支持材がその一側面若しくは両側面に接合固定され、且合成樹脂薄肉管材からなる放熱管が両側を交互に曲折されて所定間隔に平行状に配位され而も農地面に所要の面積を以って連結敷設された放熱マット体内を移送され循環放熱がなされるため、該放熱マットか農地面に密着敷設され農業施設内の最も低温な農地面より放熱加温され、而も加温された空気が上昇し農業施設内全体を加温することとなり、農業施設内が略均等な温度を以って加温される。
加えて本発明は太陽光による加温媒体の放熱により農業施設内を加温するものであるから、農業施設内が清浄に保持され栽培作業者が安全に作業ができ且栽培農作物にも全く危険が及ばぬばかりか維持コストが極めて安価である等、極めて特長の多い農業施設の加温装置である。
本発明の概略説明図である。 太陽光加温器の正面見取図である。 太陽光加温器の断面説明図である。 移送管路の部分説明図である。 放熱マット体の説明図である。 放熱マット体の連結方法の説明図である。 農地面加温の場合の放熱マット体の敷設説明図である。 両側面に支持材が接合固定された放熱マット体の説明図である。
符号の説明
1 太陽光加温器
1A 設置鉄塔
1B ケーシング
1C 開口部
1D 加熱管体
1E 注入部
1F 注出部
1G 反射板体
1H 高断熱部材
1K 透光蓋体
10K ガラス板材
11K セパレーター
12K 複層ガラス
13K 複層ガラス内部
2 農業施設
2A 農地面
3 加温媒体
4 移送管路
4A 貯留槽
4B 温度センサー
4C 給水管
4D 給水電磁弁
4E 移送ポンプ
4F 移送管
4G 断熱材
5 放熱マット体
5A 支持材
5B 放熱管
5C 接合固定
5D 連結縁
6 還流管路
6A 還流ポンプ
6B 分流電磁弁
6C 還流管

Claims (5)

  1. 農業施設の外部に太陽光の照射方向に対向して立設され、且所要の面積でその上部に開口部を有するケーシング内にその両側が交互に曲折されて所定間隔の平行状に配位され、而もその端縁の注入部及び注出部がケーシング外方に延出された加温管体、及び該加温管体の下方に太陽光を反射集光させるため、その断面が半円弧状で且その内面が鏡面加工された反射板体が多数一体的に配位され、更に該反射板体が合成樹脂素材からなる高断熱部材によりケーシング内に密着固定され、而もケーシング開口部にはその内部が真空若しくは不活性ガスが封入された複層ガラスからなる透光蓋体で密閉された太陽光加温器と、該太陽光加温器からの加温媒体を保温貯留する貯留槽、並びにこの加温媒体で施設農地面を放熱加温する放熱温度に調節するため温度センサーにより給水管からの給水量を調節する給水電磁弁、及び放熱温度に調節された加温媒体を放熱マット体に移送させる移送ポンプ並びに移送管からなる移送管路と、合成樹脂フィルムからなる所要の大きさの支持材に所要口径の合成樹脂薄肉管材からなる放熱管がその両側を交互に曲折され、且所定間隔で平行状に支持材の一側面と接合固定されてなり、而も放熱管の端縁が支持材の外方に且対向する側面に延出された放熱マット体と、該放熱マット体内を移送され放熱された加温媒体を、太陽光加温器若しくは貯留槽に還流させる還流ポンプ並びに分流電磁弁、及び還流管からなる還流管路とにより循環放熱させる構成からなる農業施設の加温装置。
  2. 加温管体の直径に対し、半円弧形状の反射板体の直径が少なくとも6倍以上の比率で形成されてなる、請求項1記載の農業施設の加温装置。
  3. 太陽光加温器の透光蓋体に封入される不活性ガスがアルゴン、キセノン若しくはクリプトンである請求項1若しくは請求項2記載の農業施設の加温装置。
  4. 貯留槽並びに移送管及び還流管の外表面が断熱材により包被若しくは塗着されてなる、請求項1記載の農業施設の加温装置。
  5. 放熱マット体の放熱管の両側面に、合成樹脂フィルムからなる支持材が接合固定されてなる、請求項1記載の農業施設の加温装置。
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