JP2005078349A - 地理情報計測システム、地理情報計測方法及び地理情報計測プログラム - Google Patents

地理情報計測システム、地理情報計測方法及び地理情報計測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 システムの構築に膨大な作業量を要さず、かつ容易に必要な3次元情報を得ることを可能ならしめる地理情報計測システムを提供する。
【解決手段】 地理データ提供サーバの記憶部には、2次元地図が緯度・経度と対応付けられて格納されている。コンピュータ端末の記憶部には、航空画像(前方視画像、直下視画像及び後方視画像)がそれぞれの投影中心点の緯度・経度・標高と対応付けられて格納されている。ユーザが、ディスプレイのウィンドウW1に表示された2次元地図上のある箇所を指定する。ウィンドウW2に指定された箇所を撮像した前方視画像、直下視画像及び後方視画像が表示される。ユーザが、直下視画像の一点(1画素)を計測点に指定する。コンピュータ端末が、エリア相関法により前方視画像及び後方視画像における計測点の対応点を検出し、ステレオマッチングにより計測点の3次元情報を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、GIS(Geographic Information System)に関する。
非特許文献1で開示されている3次元GISは、予め測量された3次元情報に基づいて作成されている。
平田更一、「3次元GIS」、測量2003.7.電子国土、電子国土編集小委員会−測量編集委員会、p. 13-20 "Business Mapping-updated on 2003/8/4"、トップページ−MSRデータプロダクト、MS−Mapオプションデータ、[online]、三井造船システム技研株式会社e‐ビジネス事業部、[2003年8月13日検索]、<http://www.msr.mes.co.jp/mapinfo/>
予め測量された3次元情報に基づく3次元GISには、GISが対象としている地理範囲は広いので、対象地理範囲全体に渡って高精度の3次元情報を予め得るために膨大な作業量を要するという問題点があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、システムの構築に膨大な作業量を要さず、かつ容易に必要な3次元情報を得ることを可能ならしめる地理情報計測システム等を提供することを目的とする。
本発明の地理情報計測システムは、2次元地図をディスプレイに表示する2次元地図表示手段と、前記2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上で指定された箇所を撮像したものを選択して、ディスプレイに表示する2次元画像表示手段と、表示された2次元画像上で指定された点、線又は領域の3次元座標を、当該2次元画像と、前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する3次元情報計測手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の地理情報計測方法は、コンピュータに、2次元地図をディスプレイに表示させる第1のステップと、前記2次元地図上のある箇所を指定することにより、前記コンピュータに、前記2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から当該指定箇所を撮像したものを選択して、ディスプレイに表示させる第2のステップと、表示された2次元画像上の点、線又は領域を指定することにより、前記コンピュータに、当該2次元画像と前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングさせて、前記点、線又は領域の3次元座標を算出させる第3のステップとを含むことを特徴とする。
本発明の地理情報計測プログラムは、コンピュータに、2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上の特定の箇所を撮像したものとして選択されてディスプレイに表示された2次元画像上で指定された点、線又は領域の3次元座標を、当該2次元画像と、前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出するステップを実行させることを特徴とする。
本発明では、予め高精度の3次元情報を計測する必要がないので、システムの構築に膨大な作業量を要さない。本発明のユーザは、2次元地図を参照して容易に測量対象地のステレオ画像(2次元画像)を表示させることができ、さらにステレオ画像上で測量点、測量線又は測量領域を指定するだけで高精度な3次元測量を行うことができる。
本発明の地理情報計測プログラムは、前記ステップでは、単一の前記2次元画像における点が指定され、指定された点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出されることが好適である。
本発明の地理情報計測プログラムは、前記2次元画像上に存在する計測対象物の断面形状を取得するために用いられ、前記ステップでは、単一の前記2次元画像における前記断面を通過する線が指定され、指定された線上の複数の特徴点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出された上、各前記特徴点の3次元座標が算出され、前記コンピュータに、各前記特徴点の三次元座標を補間して、前記断面形状を示す画像を生成させる第4のステップを実行させることが好適である。
本発明の地理情報計測プログラムは、前記ステップでは、単一の前記2次元画像における領域が指定され、前記領域内の複数の特徴点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出された上、各前記特徴点の3次元座標が算出され、前記コンピュータに、各前記特徴点の三次元座標を補間して、前記領域の形状を示す画像を生成させる第5のステップを実行させることが好適である。
これらによれば、ユーザが自らステレオ画像上における対応点を指定する必要がなくなる。
本発明の地理情報計測プログラムの別の側面は、コンピュータに、2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上で指定された点、線又は領域を含む箇所を撮像したものを選択し、選択された2次元画像における前記点、線又は領域の対応箇所を検出する第1のステップと、前記対応箇所の3次元座標を、前記2次元画像と、前記対応箇所を前記2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する第2のステップとを実行させることを特徴とする。
本発明のこの側面では、ユーザは、ステレオ画像を参照しなくても、上記の本発明の作用を得ることができる。
本発明の地理情報計測システムの別の側面は、2次元地図上の特定の箇所を撮像した2次元画像上で指定された計測対象物の3次元座標を、当該2次元画像と、前記計測対象物を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する3次元情報計測手段と、前記3次元情報計測手段が算出した3次元座標又は当該3次元座標に基づき得られた前記計測対象物の立体形状を、前記2次元地図に重ねるようにディスプレイに表示する3次元情報表示手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のこの側面では、予め高精度の3次元情報を計測する必要がないので、システムの構築に膨大な作業量を要さない。本発明のユーザは、ステレオ画像上で測量点、測量線又は測量領域を指定するだけで高精度な3次元測量を行うことができ、さらにこの3次元測量の結果と2次元地図とを同時参照することができる。
本発明により、測量対象地に行かずに、コンピュータを操作して精密な測量を行うことができる。また、精密測量の結果をGISに反映させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の地理情報計測プログラム3が適用されるGISの機能的構成図である。本実施形態のGISは、地理情報計測プログラム3の指令を実行するコンピュータ端末1と、端末1と通信ネットワークを介して接続された地理データ提供サーバ4を備えている。
地理データ提供サーバ4の記憶部には、空間インデックスファイルf1及び地理データファイルf2が格納されている。地理データファイルf2には、緯度及び経度で規定された、ある地域の2次元地図が格納されている。空間インデックスファイルf1には、2次元地図の各区画の中心の緯度・経度、及び離散的な地点における地表面の標高が格納されている。
端末1の記憶部には、TLS原画像/GPSデータファイルf3が格納されている。TLS原画像/GPSデータファイルf3には、上記の地域を航空機に搭載されたTLS(Three Line Scanner)で走査することによって得られた地上面の撮像画像が格納されている。TLSとは、3つのCCDを飛行方向線上に並ぶように航空機に搭載したものであり、3つのCCDが、それぞれ、地上面の前方視画像Pf、直下視画像Pn、後方視画像Pbを連続して撮像する。
また、TLS原画像/GPSデータファイルf3には、各撮像時点における撮像画像の投影中心点Cf、Cn、Cbの3次元座標(緯度、経度、標高)が格納されている。具体的には、投影中心点Cfは、ある前方視画像Pfを撮像した時点における前方視画像撮像用CCDの撮像面の中心点の3次元座標を示す。同様に、投影中心点Cnは直下視画像Pnに、投影中心点Cbは後方視画像Pbに対応する。投影中心点Cf、Cn、Cbの三次元座標を算出する方法としては、GPS(Global Positioning System)などを用いることができる。
CD−ROM2に格納された地理情報計測プログラム3が端末1にインストールされると、2次元地図提示モジュール31、TLS画像提示モジュール33、3次元情報算出モジュール35、断面形状/立体化算出モジュール37、3次元情報提示モジュール38及び対応箇所検出モジュール39が、それぞれ、端末1を2次元地図提示手段、TLS画像提示手段、3次元情報算出手段、断面形状/立体化算出手段、3次元情報提示手段及び対応箇所検出手段として機能させる。
2次元地図提示手段は、端末1の入力装置に2次元地図の特定区画を提示する要求が入力されると、地理データ提供サーバ4から当該区画の画像データを取得し、ディスプレイ12に当該区画が表示されたウィンドウを提示する。
TLS画像提示手段は、ディスプレイ12に表示された地図区画においてユーザが指定した箇所のTLS撮像画像をTLS原画像/GPSデータファイルf3から呼び出し、ディスプレイ12に当該TLS撮像画像が表示されたウィンドウを提示する。
3次元情報算出手段は、TLS撮像画像をステレオマッチングすることにより、TLS撮像画像上の点、線又は領域の3次元座標を算出する。
断面形状/立体化算出手段は、ステレオマッチングにより算出された点の3次元座標を補間して断面形状及び立体形状を算出する。
3次元情報提示手段は、算出された3次元情報を2次元地図のウィンドウに投影するか、あるいは3次元情報が表示された別ウィンドウをディスプレイ12に提示する。
対応箇所検出手段は、2次元地図上で測量実行箇所が指定されると、TLS撮像画像上における当該測量実行箇所の対応箇所を検出する。
以下に、地理情報計測プログラム3の指令に従った端末1の動作を説明する。
(第1の動作例)
ユーザが2次元地図の特定箇所の提示要求を入力すると、2次元地図提示手段が、端末1の記憶部に格納されている区画中心座標テーブルを参照して、当該箇所の中心の緯度・経度を取得する。提示要求の方法の例としては、区画の地名の入力、現在提示されている区画のスクリーンのスクローリングが考えられる。また、直接、緯度・経度を指定してもよい。続いて、2次元地図提示手段は、提示要求区画のデータ転送要求を、当該区画の中心の緯度・経度と共に、地理データ提供サーバ4に送信する。地理データ提供サーバ4は、空間インデックスファイルf1を参照して該当する地図区画のデータを呼び出し、端末1に転送する。2次元地図提示手段は、受信した地図区画のデータが表示されたウィンドウW1をディスプレイ12に表示する。このように、地理データをサーバから取得する方法を採用することにより、端末の記憶部に格納される情報量を軽減させることができ、また地理データの更新も容易になる。
図2は、ウィンドウW1の表示例を示す。図2に示すように、ウィンドウW1の左端下部には8方向のスクロールボタンが表示されている。スクロールボタンをクリックすることにより、ウィンドウW1に表示される2次元地図のスクリーンがスクロールする。ウィンドウW1の左端中下部には縮尺調整バーが表示されている。縮尺調整バーを操作することにより、ウィンドウW1に表示される2次元地図の縮尺を増減させることができる。
ウィンドウW1の左端中上部にはレイヤー選択部などの操作ツール部が表示されている。2次元地図データは、道路を表示したレイヤー、建物を表示したレイヤー、鉄道線路を表示したレイヤー、さらにはオルソ画像など複数のレイヤーから構成されているが、レイヤー選択部を調整することによりウィンドウW1に表示されるレイヤーを選択することができる。図2の例では、最上層がウィンドウの中心部を占めるオルソ画像となっている。オルソ画像を重ねて表示することにより、ユーザは地上面の詳細な情報を得ることができる。
ウィンドウW1の左端上部には緯度・経度・標高表示欄が表示されている。緯度・経度・標高表示欄には、マウスポイントがある位置の緯度、経度及び標高が表示される。ただし、標高は、マウスポイントが標高データが存在する地点にあるときにのみ表示される。
TLS画像提示手段は、ウィンドウW1に表示された区画の中心を撮像したTLS撮像画像、あるいはマウスポイントで指定された点を撮像したTLS撮像画像をTLS原画像/GPSデータファイルf3から呼び出し、TLS撮像画像が表示されたウィンドウW2をディスプレイ12に提示する。TLS撮像画像を呼び出す処理の具体例としては、投影中心点Cnの緯度・経度が表示区画の中心点又は指定された点に最も近い直下視画像Pn、並びにこの直下視画像Pnと同時に撮像された前方視画像Pf及び後方視画像Pbを呼び出す方法がある。
図3は、ウィンドウW2の表示例を示す。図3に示すように、ウィンドウW2の左側部、中心部及び右側部には、それぞれ、前方視画像Pf、直下視画像Pn及び後方視画像Pbが表示されている。ウィンドウW2の上端部には該当する箇所のオルソ画像が表示されている。
次に、直下視画像Pnで指定された点の3次元座標を算出・表示する動作を説明する。図5は、この動作の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザはディスプレイ12にウィンドウW2を表示する(S501)。ユーザは、ウィンドウW2に表示されている直下視画像Pnの一点(1画素)を計測点Mpに指定する(S503)。
3次元情報算出手段は、計測点Mpを中心とする演算用ウィンドウAを取得する(S505)。演算用ウィンドウは、例えば、対象点を中心とする3×3の画素行列である。3次元情報算出手段は、前方視画像Pf及び後方視画像Pbにおける計測点Mpのエピポーララインを算出する(S507)。
3次元情報算出手段は、エピポーラライン上の一点を中心とする演算用ウィンドウBfk、Bbk(k=1、2、3・・・)を取得し(S509)、演算用ウィンドウBfk、Bbk(k=1、2、3・・・)それぞれと演算用ウィンドウAとの相関値を算出する(S511)。S509及びS511の処理はエピポーララインから一定の間隔で抽出した各点について行われ、最も高い相関値を示す演算用ウィンドウBfk、Bbkが検出される。これらの演算用ウィンドウBfk、Bbkの中心が計測点Mpの対応点とされる(S513)。
3次元情報算出手段は、各撮像画像における計測点Mpの位置及び投影中心点の座標から、前方視画像Pf、直下視画像Pn、後方視画像Pbそれぞれにおける計測点Mpに対する前方視線ベクトル、直下視線ベクトル、後方視線ベクトルを算出する(S515)。
3次元情報算出手段は視線ベクトルから計測点Mpの3次元座標を算出する(S517)。具体的な算出方法の例としては、(前方視線ベクトル、直下視線ベクトル)及び(直下視線ベクトル、後方視線ベクトル)の2組それぞれにおける交差近似点を算出し、2つの交差近似点の差が閾値以内であった場合にはこれらの中点を3次元座標における計測点Mpの位置とし、2つの交差近似点の差が閾値以上であった場合にはより高い相関値を示した方の演算用ウィンドウBに対応する視線ベクトルを含む組の交差近似点を計測点Mpの位置とすることが考えられる。ここで、2つの視線ベクトルの交差近似点とは、一方の視線ベクトル上の一点と他方の視線ベクトル上の一点との距離が最短となるときの両点の中点をいう。このように3つの視線ベクトルを用いることにより、計測点が何らかの障害物の隠蔽となっているときの測距エラーを防ぐことができる。
3次元情報提示手段は、ウィンドウW1に表示されている2次元地図における計測点Mpの位置に算出された標高を表示する(S519)。
本動作例では、直下視画像Pnで指定された計測点Mpの前方視画像Pf及び後方視画像Pbにおける対応点が自動的に算出されるが、ユーザが自ら前方視画像Pf及び後方視画像Pb上に対応点を指定してもよい。
(第2の動作例)
次に、直下視画像Pnで指定された線分の垂直断面(当該線分を通過し水平面に垂直な断面)形状を算出・表示する動作を説明する。図6は、この動作の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザはディスプレイ12にウィンドウW2を表示する(S601)。ユーザは、図3に示すように、ウィンドウW2に表示されている直下視画像Pnにおいて線分Ml(図3では線分A−B)を指定する(S603)。
3次元情報算出手段は、線分Ml上の特徴点Mlpk(k=1、2、3・・・)を検出する(S605)。ここで、図7を参照して特徴点抽出処理を詳細に説明する。図7は、線分Ml上の特徴点を抽出する処理手順を示すフローチャートである。
線分Mlの一方の端点を始点とし他方の端点を終点と定義する。この特徴点抽出処理では、線分Mlの始点から終点に向かって線分Ml上の着目点を一定間隔で抽出していき、各着目点が特徴点の条件を満たすか否かを判別する。具体的には、まず、線分Ml上で前回の着目点から終点に向かって一定距離L離れた点を今回の着目点とする(S701)。ただし、初回の着目点抽出のときには、始点から距離Lだけ離れた点を着目点とし、始点を前回の着目点とみなす。
着目点の画素値(濃度)と前回の着目点の画素値との差が閾値以上であり、かつ直前に検出された特徴点との距離が閾値以上であったときに、今回の着目点を特徴点とする(S703、S705、S707)。これらのうちいずれかの条件が満たされなかったときには、今回の着目点を特徴点としない(S703、S705、S709)。今回の着目点が終点となったとき(又は終点を経過するとき)に上記の処理を終了する(S711)。
3次元情報算出手段は、エリア相関法により、各特徴点Mlpkの前方視画像Pf及び後方視画像Pbにおける対応点を検出し(S607)、各特徴点Mlpkについて前方視線ベクトル、直下視線ベクトル及び後方視線ベクトルを算出し(S609)、視線ベクトルから各特徴点Mlpkの3次元座標を算出する(S611)。S607〜S611の処理は、S505〜S517の処理を各特徴点Mlpkについて繰り返したものである。
断面形状/立体化算出手段は、特徴点Mlpkを補間して線分Mlの3次元座標を算出し、線分Mlの垂直断面形状を得る(S613)。
3次元情報提示手段は、ウィンドウW1の2次元地図上に特徴点Mlpkの標高を重ねて表示し、また別のウィンドウW3に断面の形状を表示する(S615)。図4に、算出された断面形状の例を示す。
(第3の動作例)
次に、直下視画像Pnで指定された領域の立体形状を算出・表示する動作を説明する。図8は、この動作の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザはディスプレイ12にウィンドウW2を表示する(S801)。ユーザは、ウィンドウW2に表示されている直下視画像Pnで領域Maを指定する(S803)。
3次元情報算出手段は、領域Maの特徴点Mapk(k=1、2、3・・・)を検出する(S805)。この特徴点抽出処理は、S701〜S711の処理を一定間隔の画素列について繰り返すことにより行われる。
3次元情報算出手段は、エリア相関法により、各特徴点Mapkの前方視画像Pf及び後方視画像Pbにおける対応点を検出し(S807)、各特徴点Mapkについて前方視線ベクトル、直下視線ベクトル及び後方視線ベクトルを算出し(S809)、視線ベクトルから各特徴点Mapkの3次元座標を算出する(S811)。S807〜S811の処理は、S505〜S517の処理を各特徴点Mapkについて繰り返したものである。
断面形状/立体化算出手段は、特徴点Mapkを補間して領域Maの3次元座標を算出して立体形状を得る(S813)。
3次元情報提示手段は、ウィンドウW1の2次元地図上に特徴点Mapkの立体形状を重ねて表示する(S815)。
(第4の動作例)
上記動作例ではウィンドウW2に表示された直下視画像上で測量点、測量線又は測量領域が指定されたが、これに代えて2次元地図上で測量点、測量線又は測量領域を指定する動作例も考えられる。この動作例では、対応箇所検出手段は、ユーザがウィンドウW1の2次元地図上で測量点、測量線又は測量領域を指定すると、投影中心点Cnの水平面2次元座標(緯度・経度)が当該測量点、測量線又は測量領域の水平面2次元座標(緯度・経度)に最も近い又は含まれる直下視画像Pnを端末1の記憶部から呼び出し、直下視画像Pnにおける当該測量点の対応点を検出する。具体例としては、直下視画像Pnをテクスチャ解析し、2次元地図上のある特徴領域に対応する分割領域との相対位置から対応箇所を検出することが考えられる。
2次元地図で指定された領域の3次元情報を算出・表示する動作の処理手順を説明する。図9は、この動作の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザが2次元地図上で領域Ma1を指定する(S901)。指定の方法としては、2次元地図上の領域をマウスポイントでなぞる方法、2次元地図と関連して登録されている特徴領域(ビルディング、駅、駐車場など)を指定する方法などが考えられる。
対応箇所検出手段が、投影中心点Cnの緯度・経度が領域Ma1の中心点の緯度・経度に最も近い直下視画像PnをTLS原画像/GPSデータファイルf3から呼び出す(S903)。対応箇所検出手段が、直下視画像Pnをテクスチャ解析して複数の領域に分割する(S905)。テクスチャ解析の例としては。領域拡張法、レベルライジング法がある。
対応箇所検出手段が、領域Ma1と重なる特徴領域に対応する直下視画像Pnの分割領域Ma2を検出する(S907)。具体的方法の例としては、特徴領域の2次元座標及び投影中心点Cnの3次元座標から直下視画像Pnにおいて対応領域が存在し得るラインを算出し、当該ライン上の分割領域と特徴領域との形状を比較することが考えられる。
対応箇所検出手段は、分割領域Ma2の特徴点Ma2pk(k=1、2、3・・・)を検出し(S909)、エリア相関法により前方視画像及び後方視画像における各特徴点Ma2pk(対応点)を検出し(S911)、前方視画像、直下視画像及び後方視画像における視線ベクトルを算出し(S913)、視線ベクトルから各特徴点の3次元座標を算出し(S915)、各特徴点Ma2pkの3次元座標を補間して、分割領域Ma2を立体化した形状を算出する(S917)。S909〜S917の処理は、S803〜S811の処理と同じである。構造物テンプレートの当て嵌め、構造物セグメントのクラスタリングなどにより算出された分割領域Ma2の立体形状を整形してもよい。
三次元情報提示手段は、ウィンドウW1の二次元地図に分割領域Ma2の立体形状を重ねて表示すると共に、別のウィンドウに分割領域Ma2の立体形状を提示する(S919)。
図10は、上記実施形態の変形例を示す図である。なお、図1及び図10において、同一の構成要素には同一の参照符号が付されている。図1は、地理情報計測プログラムが6個のモジュールから構成される例を示しているが、本発明はかかるモジュール構成の地理情報計測プログラムに限られるものではない。たとえば、図10に示すように、2次元地理情報プログラム3bと、3次元地理情報計測プログラム3aとの組み合わせとし、両プログラムの間で位置情報や画像情報をやり取りしながら、全体として上記実施形態の地理情報計測プログラム3の機能を達成することも可能である。ユーザのコンピュータにおいては、両プログラムはそれぞれ独立して動作するプロセスとなるが、プログラム同士のやり取りは、ユーザのコンピュータのオペレーティングシステムに用意されているプロセス間通信の技術を用いて実施される。特に、図10の変形例においては、2次元地理情報プログラム3bと3次元地理情報計測プログラム3aとが実行時に組み合わされるので、片方だけ手持ちのプログラムを流用したり、別々のベンダーから2次元地理情報プログラム3bと3次元地理情報計測プログラム3aの提供を受けたり、片方だけをバージョンアップする、という様に、運用面での柔軟性を持たせることができて好適である。なお、プログラムの分け方は図10に限られるものではない。また、複数の分割プログラムを幾つかのコンピュータでそれぞれ実行する分散システムにしてもよい。要は本発明の趣旨に即して、種々の実施形態が可能である。
図1は、本実施形態の地理情報計測プログラム3が適用されるGISの機能的構成図である。 図2は、ウィンドウW1の表示例を示す。 図3は、ウィンドウW2の表示例を示す。 図4は、算出された断面形状の例を示す。 図5は、直下視画像Pnで指定された点の3次元座標を算出・表示する動作の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、直下視画像Pnで指定された線分Mlの垂直断面形状を算出・表示する動作の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、線分Ml上の特徴点を抽出する処理手順を示すフローチャートである。 図8は、直下視画像Pnで指定された領域の立体形状を算出・表示する動作の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、2次元地図で指定された領域の3次元情報を算出・表示する動作の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施形態の変形例を示す図である。
符号の説明
1・・・コンピュータ端末、12・・・ディスプレイ、W1、W2、W3・・・ウィンドウ、Pw・・・オルソ画像、Pf・・・前方視画像、Pn・・・直下視画像、Pb・・・後方視画像、2・・・CD−ROM。

Claims (8)

  1. 2次元地図をディスプレイに表示する2次元地図表示手段と、
    前記2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上で指定された箇所を撮像したものを選択して、ディスプレイに表示する2次元画像表示手段と、
    表示された2次元画像上で指定された点、線又は領域の3次元座標を、当該2次元画像と、前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する3次元情報計測手段とを備えた
    ことを特徴とする地理情報計測システム。
  2. コンピュータに、2次元地図をディスプレイに表示させる第1のステップと、
    前記2次元地図上のある箇所を指定することにより、前記コンピュータに、前記2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から当該指定箇所を撮像したものを選択して、ディスプレイに表示させる第2のステップと、
    表示された2次元画像上の点、線又は領域を指定することにより、前記コンピュータに、当該2次元画像と前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングさせて、前記点、線又は領域の3次元座標を算出させる第3のステップとを含む
    ことを特徴とする地理情報計測方法。
  3. コンピュータに、
    2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上の特定の箇所を撮像したものとして選択されてディスプレイに表示された2次元画像上で指定された点、線又は領域の3次元座標を、当該2次元画像と、前記点、線又は領域を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出するステップを実行させる
    ことを特徴とする地理情報計測プログラム。
  4. コンピュータに、
    2次元地図上の各箇所を撮像することにより得られ、予め格納手段に格納された2次元画像の中から前記2次元地図上で指定された点、線又は領域を含む箇所を撮像したものを選択し、選択された2次元画像における前記点、線又は領域の対応箇所を検出する第1のステップと、
    前記対応箇所の3次元座標を、前記2次元画像と、前記対応箇所を前記2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する第2のステップとを実行させる
    ことを特徴とする地理情報計測プログラム。
  5. 前記ステップでは、単一の前記2次元画像における点が指定され、指定された点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出される
    ことを特徴とする請求項3記載の地理情報計測プログラム。
  6. 前記2次元画像上に存在する計測対象物の断面形状を取得するために用いられ、
    前記ステップでは、単一の前記2次元画像における前記断面を通過する線が指定され、指定された線上の複数の特徴点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出された上、各前記特徴点の3次元座標が算出され、
    前記コンピュータに、各前記特徴点の三次元座標を補間して、前記断面形状を示す画像を生成させる第2のステップを実行させる
    ことを特徴とする請求項3記載の地理情報計測プログラム。
  7. 前記ステップでは、単一の前記2次元画像における領域が指定され、前記領域内の複数の特徴点に対応する前記別の2次元画像上の点が、エリア相関法により検出された上、各前記特徴点の3次元座標が算出され、
    前記コンピュータに、各前記特徴点の三次元座標を補間して、前記領域の形状を示す画像を生成させる第3のステップを実行させる
    ことを特徴とする請求項3記載の地理情報計測プログラム。
  8. 2次元地図上の特定の箇所を撮像した2次元画像上で指定された計測対象物の3次元座標を、当該2次元画像と、前記計測対象物を当該2次元画像とは異なる角度から撮像することによって得られた別の2次元画像とをステレオマッチングすることにより算出する3次元情報計測手段と、
    前記3次元情報計測手段が算出した3次元座標又は当該3次元座標に基づき得られた前記計測対象物の立体形状を、前記2次元地図に重ねるようにディスプレイに表示する3次元情報表示手段とを備えた
    ことを特徴とする地理情報計測システム。




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