JP2005078125A - 非接触icカードリーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信データの二値信号の値に応じてスイッチS1、S2を切り換える変調切換回路20aを備え、キャリア信号が入力される増幅器からなる送信増幅器13の電源電圧を2つの電圧(10V、8V)の何れかに切り換えて、前記キャリア信号を変調する。増幅器13はキャリア信号を増幅すればよいからC級増幅器を使用でき、従って、C級増幅器の利点が得られる。
【選択図】 図 1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICカードリーダにおける送信回路に関し、特に効率よく且つ安定的に増幅変調可能な出力回路を備えた非接触ICカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非接触ICカードは現在種々の分野で使用されているが、この非接触ICカードの読取はカードリーダから読み出し信号と共に電磁波を送信し、これをICカードで受けて電磁波の電力を電源としてICカードは自身のデータをICカードリーダ・ライタ装置(以下、ICカードリーダという)に送信する。
図3は、従来の非接触ICカードリーダの構成を概略的に示したブロック図である。非接触ICカードリーダは、図示のように、このICカードリーダ1の全体を制御する制御部11と、変調回路12と、送信増幅器13と、整合回路15と、共振回路16と、復調回路17、及びアンテナ(アンテナコイル)18とから構成されている。
なお、CはICカードを表す。
【0003】
ここで、変調回路12は制御部11に設けたキャリア信号発生回路から発生するキャリア信号を、制御部11から出力される送信データSDの2値に応じて変調する。変調回路12から出力された変調信号は送信増幅器13で増幅された後、整合回路15へ出力される。整合回路15は、送信増幅器13からの変調信号を入力して共振回路16へ出力するとともに、この出力信号が共振回路16から効率良く非接触ICカードへ伝達できるように共振回路16との間でインピーダンスの整合を行う。
共振回路16は、誘導素子であるアンテナコイルと容量素子とが並列に接続され、整合回路15を介し変調回路12側から変調信号が与えられるとアンテナコイルからこの変調信号に応じた磁界を発生し、このアンテナコイル18と電磁結合した非接触ICカードCへ送信する。
復調回路17は、前記電波信号の送信に対して非接触ICカードから返送される共振回路16を介する変調信号を入力すると、この変調信号を復調してデータを抽出し制御部11へ受信データRDとして出力し処理が行われる。
【0004】
図4は従来の送信増幅器13による変調信号の増幅前後の変調の状態を説明するための模式図であって、増幅器としてA・B級増幅器を用いた場合とC級増幅器を用いた場合の出力波形を対比して示している。
図示のように、同一の入力信号Φ1に対してA・B級増幅器を使用した場合は、増幅後における出力信号Φ11は所望の変調度の波形を維持することができる。しかしA・B級増幅器は入出力の効率は良好ではなく熱が発生量が多く、しかも大きな出力が得難いという問題がある。
これに対しC級増幅器は入出力の効率が良好で、しかも小さな入力に対し大きな出力が得られるが、反面変調度は安定せず、図示のようにその出力信号はΦ11のように良好な出力となるとは限らず、例えば出力信号Φ12、Φ13のようにHIGHとLOWの振幅差が開きすぎたり或いは狭すぎたりして、出力波形の変調度(振幅差)をISOが定める8〜14%以内に維持することは困難である。そのためC級増幅器は増幅効率が良好であるがカードリーダの送信増幅器としては使用されていない。
なお、非接触ICカードリーダにおいて、その送信回路にC級増幅器を用いたものは文献として存在していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の従来技術の問題を解決すべくなされたものであって、従来のように変調してから増幅することによる出力における変調度のばらつきを抑制するため、変調と増幅を同時に行って増幅装置の級別と無関係に変調精度を向上できるようにし、それによって、非接触カードリーダの増幅器に従来は用いられていないC級増幅器を使用できるようにし、低消費電力で所定の変調度を備えた大出力信号が得られるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、キャリア信号の振幅電圧を送信データの2値信号の値に応じて変調した信号を、電磁結合する非接触ICカードに対し送信可能な非接触ICカードリーダであって、キャリア信号が入力される送信増幅器、入力された送信データの2値信号の値に応じて異なる2つの電源電圧を前記送信増幅器に交互に印加する手段を備え、前記送信増幅器において前記キャリア信号に電源電圧の差に応じた変調を施すことを特徴とする非接触カードリーダである。
請求項2の発明は、請求項1に記載された非接触カードリーダにおいて、
前記送信増幅器はC級増幅器であることを特徴とする非接触カードリーダである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された非接触カードリーダにおいて、前記電源電圧を前記送信増幅器に交互に印加する手段は、増幅器と2つの電源の間に配置されたスイッチ手段と、入力された送信データの2値信号の値に応じて前記スイッチ手段のいずらか一方を前記送信増幅器に接続するよう制御するスイッチ制御手段からなる、ことを特徴とする非接触カードリーダである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の非接触ICカードリーダの実施形態を図面を参照した説明する。
図1は、本実施形態のICカードリーダの回路構成を概略的に示すブロック図である。
このICカードリーダは、ICカードリーダ1の全体を制御する制御部11と、送信増幅器13と、整合回路15と、共振回路16と、復調回路17、及びアンテナコイル18とから構成されている点では前記従来のものと共通するが、従来のICカードリーダにおける変調回路12の代わりに変調切換回路20を用いた点で相違している。
【0008】
図2Aは、この変調切換回路20及び送信増幅器13による、非接触ICカードリーダにおけるデータ送信のための変調・増幅回路のブロック図である。
ICカードリーダのデータ送信のための変調・増幅回路は、図示のように信号増幅器13と、この増幅器13の2つの電源B1、B2と、この電源と信号増幅器13との間に配置され、信号増幅器13の電源を切り換える二つのスイッチS1、S2と、制御部11から出力される送信デーSD(入力信号Φ1)のHIGH、LOWの2値に応じて前記スイッチS1、S2を切換制御を行う変調切換回路20aとからなっている。ここでは信号増幅器13にはC級増幅器を使用している。
【0009】
図2BはスイッチS1,S2のオン・オフ動作と入力信号Φ1の2値信号との関係を説明するための図である。スイッチS1は入力信号Φ1の2値のうちHIGHでオン、LOWでオフし、スイッチS2は、逆に送信信号Φ1のHIGHでオフ、LOWでオンするよう構成されている。
【0010】
図2Aに示す変調・増幅回路において、変調切換回路20に制御部11から送信信号Φ1が入力されると、変調切換回路20は送信信号Φ1のHIGH、LOWに応じて前記スイッチS1、S2を切り換え、送信増幅器13に印加する電源電圧を切り換える。
他方、送信増幅器13には制御部11からキャリア信号(基準周波数:13.56MHz)ΦRが入力されているので、信号増幅器13の電源電圧が高低の二値に切り換わることで、その送信増幅器13からはこの二値に応じて増幅の程度が異なる信号、つまり送信信号Φ1で変調・増幅されたキャリア信号が出力される。ここで、本実施形態では増幅器としてC級の増幅器を使用するが、増幅器13は入力されるキャリア信号の振幅及び周波数(13.56MHz)は常に一定であるため安定した出力が得られる。
従って、電源B1と電源B2の電圧を適当な値に選ぶことで、出力波形を前記送信信号Φ1のHIGH、LOWの二値に応じた振幅を有しかつその変調度(振幅の差)をISOが定める8〜14%以内に容易に維持することができる。
本実施形態では電源B1を10V、電源B2を8Vとすることで、変調度=(10−8)/(10+8)=0.11、即ち11.1%の変調度、即ち、ISOが定める8〜14%以内の変調度の出力信号を得ることができた。
【0011】
本実施形態によれば、簡単な構成で従来非接触ICカードリーダにおいては採用できなかった、或いは採用しても良好な結果が得られなかったC級増幅器を用いて、安定した変調度を備えた出力信号を生成できるようになった。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、従来のように既に変調した信号を増幅するのではなく、送信増幅器の電源電圧を送信データの二値信号の値に応じて切り換える構成を採り、信号の増幅と変調とを同時に行うことができるから、簡易な構成で変調の精度を上げることができる。また、それにより従来は使用困難であったC級増幅器を用いて変調及び増幅を行うことができる。
そのため、電力変換効率よくかつ小入力に対し大出力を得ることができると共に、従来のA・B級増幅器を使用したものに比して消費電力を大幅に低減でき、バッテリ駆動の非接触ICカードリーダ等電力消費が問題となる場合には特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の非接触ICカードリーダの構成を概略的に示したブロック図である。
【図2】図1の非接触ICカードリーダ変調・増幅回路を模式的に示したブロック図である。
【図3】従来の非接触ICカードリーダの構成を概略的に示したブロック図である。
【図4】従来の送信増幅器による変調信号の増幅前後における変調状態を示す図である。
【符号の説明】
11・・・制御部、12・・・変調回路、13・・・送信増幅器、14・・・電力制御用減衰器、15・・・整合回路、16・・・共振回路、17・・・復調回路、18・・・アンテナ(アンテナコイル)、20・・・変調切換回路。
Claims (3)
- キャリア信号の振幅電圧を送信データの2値信号の値に応じて変調した信号を、電磁結合する非接触ICカードに対し送信可能な非接触ICカードリーダであって、
キャリア信号が入力される送信増幅器、入力された送信データの2値信号の値に応じて異なる2つの電源電圧を前記送信増幅器に交互に印加する手段を備え、前記送信増幅器において前記キャリア信号に電源電圧の差に応じた変調を施すことを特徴とする非接触カードリーダ。 - 請求項1に記載された非接触カードリーダにおいて、
前記送信増幅器はC級増幅器であることを特徴とする非接触カードリーダ。 - 請求項1又は2に記載された非接触カードリーダにおいて、
前記電源電圧を前記送信増幅器に交互に印加する手段は、増幅器と2つの電源の間に配置されたスイッチ手段と、入力された送信データの2値信号の値に応じて前記スイッチ手段のいずらか一方を前記送信増幅器に接続するよう制御するスイッチ制御手段からなる、ことを特徴とする非接触カードリーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003209792A JP2005078125A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 非接触icカードリーダ |
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JP2003209792A JP2005078125A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 非接触icカードリーダ |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2003209792A Pending JP2005078125A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 非接触icカードリーダ |
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Cited By (1)
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JP2008182458A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | National Univ Corp Shizuoka Univ | インダクティブリンク |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003209792A patent/JP2005078125A/ja active Pending
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