JP2005072130A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モニタ用フォトダイオードの表面反射光の影響を簡易な構造によって抑制可能な新たな半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 半導体レーザチップ18と、半導体レーザチップ18の共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオード12とを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、モニタ用フォトダイオード12の受光面を含む第1主面が、半導体レーザチップ18の光軸に対して傾けて設置されると共に、モニタ用フォトダイオード12の第1主面の傾斜方向及び傾斜角は、半導体レーザチップ18の後端面から出射して第1主面で反射した光が、半導体レーザチップ18をパッケージ内で支持している支持ブロックに入射するように制御されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本件発明は、半導体レーザ装置に関し、詳細には、共振器後端面の反射率が相対的に低いレーザダイオードをモニタ用フォトダイオードと共に実装した半導体レーザ装置に関する。
一般に、TO−CAN型等の半導体レーザ装置では、パッケージ内に半導体レーザチップと該レーザチップの出力光量をモニタするモニタ用フォトダイオードを搭載している。半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタ用フォトダイオードによって検出し、半導体レーザチップの駆動回路にフィードバックをかけることにより、半導体レーザ装置の出力を一定に保つことができる。
モニタ用フォトダイオードでは、受光部の周囲から入射した光がフォトダイオード内部を伝播して検出部に到達すると、本来の検出光から遅延した信号が生じることになり、光学応答の周波数特性が劣化する。このため、受光部周囲からの光入射を防止するため、受光部周囲にメタルマスクを施す場合が多い。このメタルマスクは高反射膜として機能するため、(a)反射光が半導体レーザチップの共振器内に再び戻って外部共振器として機能してしまう、(b)反射光が出射光と共にパッケージ外に漏れ出してレーザのファーフィールドパターン(以下、「FFP」)にリップルが生じる、といった問題が生じる。
そこで、こうした問題を解決するために、種々の構造が提案されている。例えば、特許文献1では、レーザチップの前端面から出射した光だけが通過するような孔を設けた遮光物体をレーザチップの前方に設けると共に、レーザチップを実装するキャンの内面を黒色に塗装することにより、モニタ用フォトダイオードの表面から反射光が漏れ出ることを抑制している(特許文献1、図1)。また、特許文献2では、レーザチップの後端面から出射した光だけが通過可能な孔を設けた遮光箱によってモニタ用フォトダイオードの周囲を覆っている(特許文献2、図1)。特許文献3では、モニタ用フォトダイオードのメタルマスク表面にSnウィスカを形成して反射光を乱反射させることにより、モニタ用フォトダイオードの表面から反射した光がレーザチップに戻ることを防止する(特許文献3、第1図)。
特開平9−232683号公報 実開平6−45363号公報 特開平2−253664号公報
しかしながら、上記従来の半導体レーザ装置では、下記のような問題があった。
まず、特許文献1や特許文献2のように、遮光板や遮光箱をパッケージ内に設置した場合、半導体レーザ装置のパッケージ内部構成が複雑になる。そのため、実装コストが上昇すると共に、パッケージサイズの小型化が困難となってしまう。
また、特許文献3のように、モニタ用フォトダイオードのメタルマスクの表面にウィスカを形成した場合、成長したウィスカがモニタ用フォトダイオードのリング電極とメタルマスクを短絡させたり、周辺回路パターンにウィスカが飛散して回路パターンの断線を引き起こすといった問題がある。
そこで本件発明は、モニタ用フォトダイオードの表面反射光の影響を簡易な構造によって抑制可能な新たな半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、本件第1発明は、半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面が、前記半導体レーザチップの光軸に対して傾けて設置されると共に、前記第1主面の傾斜方向及び傾斜角は、前記半導体レーザチップの後端面から出射して該第1主面で反射した光が、前記半導体レーザチップを支持している支持部材に入射するように制御されていることを特徴とする。
また、本件第2発明は、半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光するメタルマスクが形成されており、該メタルマスクの表面が粗面化されていることを特徴とする。
さらに、本件第3発明は、半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、 前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光するメタルマスクが形成されており、該メタルマスクの表面が無反射処理されていることを特徴とする。
またさらに、本件第4発明は、半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光する吸収層が形成されており、該吸収層が前記半導体レーザチップの発光波長に吸収を示すことを特徴とする。
本件第1乃至第4発明によれば、遮光板や遮光箱等の新たな構成部材を用いることなく、簡易な構造によってモニタ用フォトダイオードの表面反射光の影響を抑制することができる。従って、実装コストを低減し、パッケージサイズを容易に小型化することができる。
以下、本件発明の構成について図面を参照しながら説明する。図中、同一又は対応する部材には同一符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。
ステム4とキャップ6とから成るTO−CAN型パッケージ内に、半導体レーザチップ18(以下、「レーザチップ18」)と、レーザチップ18の共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオード12(以下、「フォトダイオード12」)とが実装されている。レーザチップ18は、レーザ用サブマウント16(以下、「LD用サブマウント16」)の上に設置されており、LD用サブマウント16は支持ブロック14によってステム4に固定されている。一方、モニタ用フォトダイオード12は、フォトダイオード用サブマウント10(以下、「PD用サブマウント10」)の上に設置されており、PD用サブマウント10は傾斜した台座8によってステム4に固定されている。ステム4の下面に端子2a及び2bが設けられており、レーザチップ18及びフォトダイオード12に電流を供給している。また、ステム4には、レーザチップ18とフォトダイオード12を覆うように金属製キャップ6が固定されており、キャップ6の上面に透光性窓部材7が嵌め込まれている。
図1に示すように、レーザチップ18は、その共振器の長手軸がステム4に対して垂直となるように固定されており、レーザチップ18の共振器前端面から出射した光20は、透光性窓部材7を通じてパッケージ外部に出射される。一方、フォトダイオード12は、図2に示すように、レーザチップ18の後端面側に設置されており、後端面から出射した光が受光面に入射するように固定されている。レーザチップ18の共振器後端面から出射した光の大部分はフォトダイオード12の受光面に入射するが、一部はフォトダイオード12の表面で反射して反射光22となる。本実施の形態では、フォトダイオード12が台座8によってステム4に対して傾斜して固定されているため、フォトダイオード12の受光面を含む表面(=第1主面)が、レーザチップ18の光軸に対して傾斜している。そのため、フォトダイオード12の表面で反射した反射光22がレーザチップ18の共振器に戻ってレーザ発振に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、フォトダイオード12は、図1に示すように、その表面からの反射光22がレーザチップの支持ブロック14に当たる方向に傾斜されている。そのため、反射光22は支持ブロック14によって反射され、透光性窓部材7の外側に進行する。従って、反射光が出射光と共にパッケージ外に漏れ出してレーザのFFPにリップルが生じることを防止することができる。
このように本実施の形態に係る半導体によれば、遮光板や遮光箱のような部材を用いることなく、極めて簡易な構成によって反射光の影響を抑制することができる。従って、実装コストを低減し、パッケージサイズを容易に小型化することができる。
尚、本実施の形態においては、フォトダイオード12の表面で反射した光を支持ブロック14の表面で反射させることにより、パッケージの外部に漏れ出ることを抑制する。従って、支持ブロック1の形態や材質は、支持ブロック1自身の反射率が低くなるように選択することが好ましい。例えば、支持ブロック14の表面を粗面にして光を乱反射させることにより、透光性窓部材7に向かう方向への反射率を低減することができる。また、支持ブロック14の表面を黒色にして反射率を低減しても良い。
尚、本発明は、種々の形式の半導体レーザ装置に適用可能であるが、特に、共振器後端面の反射率が相対的に低いレーザチップを用いた半導体レーザ装置に適用することが好ましい。一般的なレーザダイオードチップでは、へき開端面に端面保護と反射率制御の目的で、誘電体膜がコーティングされている。通常のファブリペロー型や均一な回折格子を持つ分布帰還型レーザダイオードチップでは、図3(a)に示すように、共振器の前端面18aに比べて後端面18bの反射率が遥かに高く制御されており、前端面18aには反射率が約0.3%以下の低反射コート23が形成されているのに対し、後端面18bには反射率が60〜90%の高反射コート24が形成されている。このため、モニタ用フォトダイオード側に出射する光量は相対的に僅かであり、モニタ用フォトダイオードの表面で反射した光がパッケージの前面から漏れ出ても大きな問題とならない。
これに対し、単一縦モードを実現するために共振器中央で回折格子周期をずらした構造をもつ位相シフト型分布帰還型レーザダイオードでは、図3(b)に示すように、共振器の前端面18aと後端面18bとが略同一の反射率に制御されており、前端面18aと後端面18bの両方に反射率0.3%以下の低反射コート23が形成されている。このように前端面18aと後端面18bの反射率が略同一である場合、前後面の光量が同程度である。従って、このようなレーザダイオードチップをTO−CAN型のようなパッケージに搭載すると、後端面18bから出射してモニタ用フォトダイオード12の表面で反射して戻ってくる光が前端面から出射した光と同程度の光量を持つことになり、FFPが図4に示すようなFFP形状異常を起こしたり、前面に出射される光を測定する際に微分効率を過大に評価してしまう、といった極めて顕著な不具合が発生する。尚、図4において、波形30は正常なFFPを表し、波形32は反射光の影響によって異常になったFFPを表す。
従って、本件発明を、共振器の前端面と後端面の反射率が略同一であるレーザチップ、例えば、位相シフト型分布帰還型レーザダイオードチップに適用することにより、上記問題点を解消して、極めて優れた半導体レーザ装置を構成することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、モニタ用フォトダイオードの表面における光反射率を低減することにより、フォトダイオードの表面における反射光がパッケージ外に漏れ出ることを防止する。
まず、一般的なモニタ用フォトダイオードの構造について説明する。図6(a)及び(b)は、モニタ用フォトダイオードの一例を示す上面図及び断面図である。化合物半導体基板上にInGaAsP系等の化合物半導体層をエピタキシャル成長した積層体40上に反射防止膜として機能する誘電体膜42が形成されており、その上に円形の受光部45を囲むように配置された環状のリング電極44が形成されている。リング電極44の一部は矩形の電極パッド44aと接続している。また、リング電極44は、誘電体膜42の一部をエッチング除去して形成したコンタクトホールを通じて半導体層40と接続している。受光部45とリング電極44を除く領域には、ほぼ全面に渡って遮光用のメタルマスク46が形成されている。メタルマスク46は、受光部45の周囲から光が入射して本来の検出光から遅延した信号が生じることを防止し、フォトダイオードの周波数特性を高める役割を果たす。
図7は、本実施の形態におけるモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。図7では、図面の簡単のためリング電極44を省略すると共に、メタルマスク46と受光部45の境界近傍の構造のみ示している。InP基板34の上に、InP層35、InGaAsP光吸収層36、InP層38がエピタキシャル成長されて積層体40が形成され、その上に誘電体膜42が形成され、さらにメタルマスク46が形成されている。メタルマスク46の表面は粗面化されており、レーザ光を散乱する。
図5は、図7に示すフォトダイオードを実装した半導体レーザ装置を示す断面図である。モニタ用フォトダイオードの配置を除いて、実施の形態1と同様である。図5に示す例では、図7に示したフォトダイオード12と位相シフト型分布帰還型レーザダイオードチップ18とがTO−CAN型パッケージ内に実装されている。フォトダイオード12の表面は粗面化されているため、フォトダイオード12の表面で反射光が乱反射して前面への戻り光が抑制され、FFP形状異常や微分効率の過大評価といった問題点を解消することができる。
本実施の形態では、モニタ用フォトダイオード12の表面で散乱を起こすことによって反射光の影響を抑制するため、モニタ用フォトダイオード12の設置方向や設置角度は特に制限されない。但し、メタルマスク46の表面が持つ散乱能があまり高くない場合には、フォトダイオード12の受光面を含む表面(=第1主面)をレーザチップ18の光軸に対して傾斜させて設置することが好ましい。このことによって、フォトダイオード12の表面で反射した正反射光がレーザチップ18の共振器に戻ってレーザ発振に影響を及ぼすことを防止できる。
本実施の形態に係るフォトダイオードは、次のようにして製造することができる。
まず、図8(a)に示すように、InP基板34上に、InP層35、InGaAsP吸収層36、InP層38、誘電体膜42を形成し、受光部となる部分にフォトレジスト50を形成した上で、金属膜46を形成する。金属膜46の材料は特に限定されないが、誘電体膜42と密着性の良い材料を用いることが好ましい。また、金属膜46の形成には、例えば、スパッタ法、蒸着法、電解めっき法等を用いることができる。
次に、図8(b)に示すように、金属膜46の表面を、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを用いた物理スパッタ法によって粗面化する。粗面化処理を行う物理スパッタ法としては、プラズマ原子を金属膜に直接衝突させる方法を用いることが好ましい。例えば、平行平板プラズマ励起法、DCマグネトロン法、ヘリコン波プラズマ法、ECR法、ICP法等を用いることができる。
そして、レジスト50を除去することにより、図8(c)に示すように、受光部45の周囲に、粗面化した金属膜46を形成することができる。
尚、物理スパッタ法によって金属膜46の表面を粗面化する代わりに、金属膜46を成長させる際にカラム状構造や柱状構造となるよう成長しても良い。例えば、反応性スパッタ法や電解めっき法を用いて条件を適宜調整することにより、カラム状構造や柱状構造に成長させることが可能である。これらの方法によってメタルマスク46の表面を粗面化すれば、特許文献3のようにウィスカによる短絡や回路断線といった問題が生じることがなく、FFP形状に優れた半導体レーザ装置を安定して製造することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、モニタ用フォトダイオードのメタルマスクを無反射処理することによって、反射光の影響を低減する。その他の点は、実施の形態2と同様である。
図9は、本実施の形態に係るモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。InP基板34の上に、InP層35、InGaAsP光吸収層36、InP層38がエピタキシャル成長されて積層体40が形成され、その上に誘電体膜42が形成され、さらにメタルマスク47が形成されている。メタルマスク47の表面は酸化によって無反射処理されている。従って、図9に示すフォトダイオードをモニタ用に用いることにより、フォトダイオードの表面で反射光が抑制され、FFP形状異常や微分効率の過大評価といった問題点を解消することができる。
メタルマスク47を無反射処理するには、例えば、酸化すると黒色となる金属材料を成長させた後、酸化処理を行えば良い。酸化すると黒色となる金属材料としては、AgやTi等を用いることが好ましい。金属材料を酸化して黒色にすることにより、金属材料の表面が粗面化してレーザ光を散乱し易くなると共に、レーザ光を吸収することも可能となり、優れた無反射特性が得られる。
尚、本実施の形態において、図9に示すように、成長した金属膜を全て酸化層47にしても良いし、図11に示すように、成長した金属膜の上層部のみを酸化させることにより、金属層46と酸化層47の2層構造としても良い。
本実施の形態に係るフォトダイオードは、次のようにして製造することができる。
まず、図10(a)に示すように、InP基板34上に、InP層35、InGaAsP吸収層36、InP層38、誘電体膜42を形成し、受光部となる部分にフォトレジスト50を形成した上で、金属膜46を形成する。金属膜46の材料は特に限定されないが、Ag又はTiを用いることが好ましい。
次に、図10(b)に示すように、金属膜46の表面に酸化処理を施して酸化層47にする。酸化処理には、酸素原子をプラズマ化させてターゲットの衝突させるような装置を用いることが好ましい。例えば、Oアッシャー等を用いることができる。そして、図10(c)に示すように、フォトレジスト50を除去することにより、受光部の周囲にのみ酸化層47が形成された構造を得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、モニタ用フォトダイオードのメタルマスクを吸収層に変えることによって、反射光の影響を低減する。その他の点は、実施の形態2又は3と同様である。
図12は、本実施の形態に係るモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。InP基板34の上に、InP層35、InGaAsP光吸収層36、InP層38がエピタキシャル成長されて積層体40が形成され、その上に誘電体膜42が形成され、さらにメタルマスクに代えて光吸収層48が形成されている。
光吸収層48は、半導体レーザチップの発光波長に吸収を示す吸収層から成り、フォトダイオードの受光部以外からフォトダイオード内に光が侵入することを防止するため、メタルマスクと同様にフォトダイオードの周波数特性を改善する役割を果たす。また、光吸収層48は、レーザ光に吸収を示す材料から成るため、レーザ光を殆ど反射しない。従って、図12に示すフォトダイオードをモニタ用に用いてTO−CAN型半導体レーザ装置を構成することにより、フォトダイオードの周波数特性を高く維持しながら、FFP形状異常や微分効率の過大評価といった問題点を解消することができる。
光吸収層48は、半導体レーザチップの発光波長に吸収を示す材料であれば特に限定されないが、半導体材料、特に、バンドギャップエネルギーが半導体レーザチップの発光ピークエネルギーよりも小さな半導体材料から成ることが好ましい。中でも、モニタ用フォトダイオードの光吸収層と略同一の組成を有する半導体材料であることが好ましい。このような半導体を光吸収層48として用いることにより、新たな材料を工程に持ち込むことなく従来の半導体製造工程によって製造できるため、製造コストを低減できると共に、汚染等による不良も発生しにくくなる。
本実施の形態に係るフォトダイオードは、次のようにして製造することができる。
まず、図13(a)に示すように、InP基板上に、InP層、InGaAsP吸収層、InP層から成る積層体40を形成し、さらに誘電体膜42を形成する。そして、受光部となる部分にフォトレジスト50を形成した上で、光吸収層48を形成する。光吸収層48は、積層体中の吸収層と略同一組成を持つInGaAsPによって構成することが好ましい。
次に、図13(b)に示すように、フォトレジスト50を除去することにより、受光部の周囲にのみ光吸収層48が形成された構造を得ることができる。
上記実施の形態1乃至4では、各々異なる原理によってモニタ用フォトダイオードの表面反射光の影響を低減する手法について説明したが、これらは適宜組み合わせて用いても良い。例えば、実施の形態1で説明したフォトダイオードの配置を採用し、さらに、フォトダイオードの表面反射率を実施の形態2乃至4で説明した手法によって低減しても良い。また、実施の形態4で説明した光吸収層を、実施の形態2で説明した方法によって粗面化する等、実施の形態2乃至4の反射率低減手法を適宜組み合わせても良い。
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 図2は、レーザダイオード18とフォトダイオード12の配置関係を示す模式図である。 図3(a)は、ファブリペロー型又は均一回折格子分布帰還型半導体レーザチップにおける前後面の反射率の関係を示す模式図であり、図3(b)は、位相シフト型分布帰還型半導体レーザチップにおける前後面の反射率の関係を示す模式図である。 図4は、正常な場合(符号30)と反射光の影響によって異常になった場合(符号32)のFFP形状を示すグラフである。 図5は、実施の形態2における半導体レーザ装置を示す断面図である。 図6(a)は、一般的なモニタ用フォトダイオードの構造を示す上面図であり、図6(b)は、図6(a)のb−b´断面における断面図である。 図7は、実施の形態2におけるモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。 図8(a)〜(c)は、実施の形態2におけるモニタ用フォトダイオードの製造方法を模式的に示す工程断面図である。 図9は、実施の形態3におけるモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。 図10(a)〜(c)は、実施の形態3におけるモニタ用フォトダイオードの製造方法を模式的に示す工程断面図である。 図11は、実施の形態3におけるモニタ用フォトダイオードの構造の別例を示す断面図である。 図12は、実施の形態4におけるモニタ用フォトダイオードの構造を模式的に示す断面図である。 図13(a)〜(b)は、実施の形態4におけるモニタ用フォトダイオードの製造方法を模式的に示す工程断面図である。
符号の説明
1 半導体レーザ装置、 4 ステム、 6 キャップ、 7 透光性窓部材、 12 モニタ用フォトダイオード、 14 支持ブロック(=支持部材)、 16 LD用サブマウント、 18 レーザダイオードチップ

Claims (11)

  1. 半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、
    前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面が、前記半導体レーザチップの光軸に対して傾けて設置されると共に、
    前記第1主面の傾斜方向及び傾斜角は、前記半導体レーザチップの後端面から出射して該第1主面で反射した光が、前記半導体レーザチップをパッケージ内で支持している支持部材に入射するように制御されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、
    前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光するメタルマスクが形成されており、該メタルマスクの表面が粗面化されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 前記メタルマスクの表面が、物理スパッタ法によって粗面化されたことを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記メタルマスクの少なくとも表面が、カラム状又は柱状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  5. 半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、
    前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光するメタルマスクが形成されており、該メタルマスクの表面が無反射処理されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  6. 前記無反射処理が、メタルマスクを構成する金属の酸化処理であることを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記メタルマスクを構成する金属が、Ag又はTiであることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体レーザ装置。
  8. 半導体レーザチップと、該半導体レーザチップの共振器後端面から出射した光をモニタするモニタ用フォトダイオードとを同一パッケージ内に実装した半導体レーザ装置であって、
    前記モニタ用フォトダイオードの受光面を含む第1主面に、該受光面の周囲を遮光する光吸収層が形成されており、該光吸収層が前記半導体レーザチップの発光波長に吸収を示すことを特徴とする半導体レーザ装置。
  9. 前記光吸収層が、前記半導体レーザチップの発光波長に吸収を示す半導体から成ることを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ装置。
  10. 前記吸収層を構成する半導体が、前記モニタ用フォトダイオードの光吸収層と略同一の組成を有することを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ装置。
  11. 前記半導体レーザチップが、位相シフト型分布帰還型半導体レーザであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
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