JP2005071490A - 情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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勉 一ノ瀬
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Abstract

【課題】 解析困難な付加情報を情報記録媒体に記録し、また再生する装置、媒体、および方法を提供する。
【解決手段】 付加データの構成ビット情報[0]または[1]に応じて、同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定する。再生時に同期コードから付加データの記録領域を含むデータ領域の状態値、例えばパリティを算出することで付加構成ビット情報[0]または[1]を取得することができる。記録時には、付加データを挿入する同期フレームのデータ領域に基づくパリティ値を算出し、そのパリティ値と、付加データのビット値情報、[0]または[1]に基づいて、同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定する。
【選択図】 図20

Description

本発明は、情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、例えば、画像データ、音楽データ等のコンテンツを記録するDVD等の情報記録媒体に、付加情報、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、コンテンツ再生制御情報、コピー制御情報など、様々な付加情報を、同期コードの設定制御により解析困難な形態で記録し、読み取ることを可能とした情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
音楽データ、画像データなどのデータを記録媒体にデジタルデータとして記録する際には、所定の記録フォーマットに従った記録処理が行われる。例えば、記録対象のオリジナルデータに対して誤り検出/訂正符号が付加され、特定のデータ記録再生処理に応じたフォーマットに変換(コーディング)されて記録されることになる。よく知られた変調方式としてEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式がある。EFM変調は、入力8ビットを14ビットに符号変換する変調処理である。例えばCD記録に用いられるEFM変調方式では、入力8ビットを14ビットのインフォメーションビットに変換し、さらに3ビットのマージンビットを介して結合したビット情報を生成氏、さらに、[0]または[1]の値に応じてパルスの正負を反転させるNRZI(Non Return to Zero Inverted)信号として記録媒体に記録される。
さらに、高密度化記録の可能なDVD(Digital Versatile Disc)においては、マージンビットを適用することなく、入力8ビットを直接16ビットに変換する8−16変調方式が適用される。この変調方式は、EFMplus変調方式と呼ばれる。EFMplus変調におけるコード変換には、変換テーブルが用いられ、入力8ビットに基づいて、変換テーブルから16ビットのコードワードが取得され、取得した16ビットのコードワードに基づいて生成されたデータがDVD等の記録媒体に記録される。
ところで、DVDのような情報記録媒体に対して格納するコンテンツとして、例えば、映画、音楽データなどがある。音楽データ、画像データ等、多くのコンテンツは、一般的にその作成者あるいは販売者に頒布権等が保有されている。従って、これらのコンテンツの配布に際しては、一定の利用制限、すなわち、正規なユーザに対してのみ、コンテンツの利用を許諾し、許可のない複製等が行われないようにする構成をとるのが一般的となっている。
DVD、あるいは、さらに高容量記録可能な青色レーザ記録方式を用いた記録媒体等の大容量型記録媒体は、1枚の媒体に例えば映画1本〜数本分のデータを記録することが可能である。このようにコンテンツを容易にデジタル情報として記録することが可能となるに従って、不正コピーの氾濫という問題も多く発生することになり、コンテンツ著作権者、頒布権者の利益の阻害という問題が大きくなっている。このような現状から、いかに不正コピーを防止し、著作権者、頒布権者の利益の保護を図るかが重要な課題となっている。
このようなコンテンツの不正利用を防止するため、DVD等の情報記録媒体に格納するコンテンツを暗号化コンテンツとして記録するとともに、その暗号化コンテンツの利用に適用する暗号鍵情報、あるいは暗号鍵の生成に必要となる情報や、あるいは、コンテンツの再生制御、コピー制御などの各種制御情報を秘密情報として情報記録媒体に格納する構成が提案されている。ユーザの再生装置において実行する再生処理プログラムが、再生対象コンテンツに対応する鍵等の秘密情報を読み取り、読み取った秘密情報に従ってコンテンツを復号し、また再生制御情報に従ったコンテンツ利用を実行させるという構成である。
秘密情報の埋め込み処理構成を開示した従来技術として、例えば特許文献1には、EFM変調データの接続ビット(マージンビット)を適用して特殊データを埋め込む構成が開示されている。また、特許文献2には、変調処理に複数の変換テーブルを適用する構成において、再生時に、変調に適用した変換テーブルに関するデータを抽出して、この抽出データに基づいて付加データを取得する構成を開示している。
しかしながら、このような暗号鍵、あるいは制御情報が、情報記録媒体のどこに格納されているかといった情報がユーザ、あるいは不正なコンテンツ利用者に取得されてしまうと、付加情報の漏洩や改竄を可能にしてしまうという問題がある。例えば再生制御情報、コピー制御情報の改竄、あるいは鍵情報の漏洩という問題が発生する。暗号鍵の漏洩や、制御情報の改竄が行われると、正当なコンテンツ利用権に基づくコンテンツの利用形態がくずれることになり、コンテンツの著作権、利用権の十分な保護が行われなくなるという問題がある。
特開2003−45128号公報 特開2002−367282号公報
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、DVD等のコンテンツ格納記録媒体においてコンテンツとともに記録媒体に格納する暗号鍵、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、あるいはその他のコンテンツ属性情報など、様々な付加情報を、同期コードの設定制御により一般のデータ読み取り処理では読み取ることのできない態様で記録することを可能とし、不正なデータ読み取りを困難とした情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
情報記録処理装置において、
データを変調する変調部と、
異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、当該選択された同期コードを上記変調されたデータに付加して同期フレームを出力する信号処理部と、
付加データの構成ビット値と、当該付加データが埋め込まれる付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態とに基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれかを選択する制御部と、
を有することを特徴とする情報記録処理装置にある。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、前記制御部は、
a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
上記a.b.2つの条件に基づいて、前記同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コードを選択するか、またはセカンダリ同期コードを選択するかを決定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記制御部は、前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから、プライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードの選択処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記情報記録処理装置は、前記付加データを、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記付加データの構成ビットの格納位置は、データ変調過程で生成されるデータフレーム中のリザーブフィールド内に設定する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記信号処理部は、入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により16ビットコードワードに変換し、該16ビットコードワードに基づくデータ記録処理を実行する構成であり、前記付加データの記録領域に設定する記録データは、前記変換テーブルに基づいて変換した16ビットコードワードに基づく記録データであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理装置の一実施態様において、前記コードワード選択に基づく変換処理は、ランレングス規則としてのRLL(2,10)を満足するデータ変換処理として実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行する情報再生処理装置であり、
情報記録媒体から読み取られたデータの復調処理を実行する復調部と、
少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行し、該状態算出結果に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データデコード部と、
を有することを特徴とする情報再生処理装置にある。
さらに、本発明の情報再生処理装置の一実施態様において、前記付加データデコード部の算出する記録データの状態は、付加データの記録領域を含む同期フレームに設定された同期コードがプライマリ同期コードであるかセカンダリ同期コードであるかに依存して異なる値となる状態であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報再生処理装置の一実施態様において、前記付加データデコード部の算出する記録データの状態は、同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域におけるパリティであり、該パリティが、偶数であるか、奇数であるかの状態に基づいて、前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるかの識別処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報再生処理装置の一実施態様において、前記情報再生処理装置は、取得した付加データ構成ビット情報に基づいて、前記情報記録媒体に格納されたコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報を生成する処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の側面は、
異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づく記録データを格納した情報記録媒体であり、
付加データの記録領域には、
a.付加データの構成ビット値と、
b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
上記a.b.2つの条件に基づいて決定したプライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを設定した付加データ構成ビット格納同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする情報記録媒体にある。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、前記付加データの記録領域には、
a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
上記a.b.2つの条件に基づいて決定したプライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを設定した付加データ構成ビット格納同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから選択されたプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードを設定した同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記情報記録媒体は、入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により変換された16ビットコードワードに基づくデータ記録のなされた構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録媒体の一実施態様において、前記付加データは、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報であることを特徴とする。
さらに、本発明の第4の側面は、
異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づくデータ記録処理を実行する情報記録処理方法であり、
付加データの記録処理において、
a.付加データの構成ビット値と、
b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
上記a.b.2つの条件を識別する条件識別ステップと、
前記条件識別ステップにおける識別結果に基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを選択するかを決定する同期コード決定ステップと、
決定した同期コードを設定した付加データ構成ビット格納フレームを生成して付加データ記録処理を実行するデータ記録ステップと、
を有することを特徴とする情報記録処理方法にある。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、前記条件識別ステップは、
a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
上記a.b.2つの条件を識別するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記同期コード決定ステップは、前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから、プライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードの選択処理を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記付加データは、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記付加データの構成ビットの格納位置は、データ変調過程で生成されるデータフレーム中のリザーブフィールド内に設定することを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記情報記録処理方法は、入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により16ビットコードワードに変換し、該16ビットコードワードに基づくデータ記録処理を実行し、前記付加データの記録領域に設定する記録データは、前記変換テーブルに基づいて変換した16ビットコードワードに基づく記録データであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報記録処理方法の一実施態様において、前記コードワード選択に基づく変換処理は、ランレングス規則としてのRLL(2,10)を満足するデータ変換処理として実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第5の側面は、
情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行する情報再生処理方法であり、
少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行する状態算出ステップと、
前記状態算出ステップにおいて取得した状態に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データ情報取得ステップと、
を有することを特徴とする情報再生処理方法にある。
さらに、本発明の情報再生処理方法の一実施態様において、前記状態算出ステップにおいて算出する状態は、付加データの記録領域を含む同期フレームに設定された同期コードがプライマリ同期コードであるかセカンダリ同期コードであるかに依存して異なる値となる状態であることを特徴とする。
さらに、本発明の情報再生処理方法の一実施態様において、前記状態算出ステップにおいて算出する状態は、同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域におけるパリティであり、前記付加データ情報取得ステップにおいては、前記パリティが、偶数であるか、奇数であるかの状態に基づいて、前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるかの識別処理を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の情報再生処理方法の一実施態様において、前記情報再生処理方法は、さらに、付加データ構成ビット情報の取得に基づいて、前記情報記録媒体に格納されたコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報を生成する処理を実行するステップを有することを特徴とする。
さらに、本発明の第6の側面は、
異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づくデータ記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
付加データの記録処理において、
a.付加データの構成ビット値と、
b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
上記a.b.2つの条件を識別する条件識別ステップと、
前記条件識別ステップにおける識別結果に基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを選択するかを決定する同期コード決定ステップと、
決定した同期コードを設定した付加データ構成ビット格納フレームを生成して付加データ記録処理を実行するデータ記録ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
さらに、本発明の第7の側面は、
情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行する状態算出ステップと、
前記状態算出ステップにおいて取得した状態に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データ情報取得ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の構成によれば、情報記録媒体に対する付加データの記録、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を記録する際、付加データの構成ビット情報[0]または[1]に応じて、同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定することで、再生時に同期コードから付加データの記録領域を含むデータ領域の状態値、例えばパリティを算出することで付加構成ビット情報[0]または[1]を取得することができ、例えば、コンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込み、また再生時に確実に読み取る構成が実現される。
本発明の構成によれば、例えば、付加データの記録処理において、付加データを挿入する同期フレームのデータ領域に基づくパリティ値を算出し、そのパリティ値と、付加データのビット値情報、[0]または[1]に基づいて、付加データを格納する同期フレームにおける同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定するのみで、付加データの構成ビット[0]また[1]を記録することが可能となる。再生時においては、パリティの検出のみで付加情報の取得が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体、および方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。説明は、以下の項目に従って行う。
1.データ記録処理の概要
2.変換テーブルに基づく変換処理
3.同期(シンク)コードの選択
4.データ記録処理シーケンス
5.付加データの格納構成
6.付加データの格納を伴うデータ記録処理シーケンス
7.データ記録処理装置構成
8.データ再生処理装置および再生シーケンス
9.付加情報を記録再生処理の具体シーケンス
[1.データ記録の概要]
まず、DVD(Digital Versatile Disc)等の高密度情報記録媒体に対するデジタルデータの記録処理構成について説明する。
図1は、DVD(Digital Versatile Disc)等の高密度情報記録媒体に対するデジタルデータの記録処理手順を説明する図である。ホストから入力されるたとえば映像コンテンツなどのオリジナルコンテンツを構成するデジタルデータは、図1に示すように、
a.データフレーム101
b.スクランブルフレーム102
c.ECCブロック103
d.16レコーディングフレーム104
e.変調処理&NRZI変換データ105
f.16フィジカルセクタ106
g.レコーディングユニット107
の順にデータ変換がなされ、情報記録媒体110に格納される。
データフレーム101は、例えば図2に示すデータ構成を持つ。なお、図2に示すデータフレーム101は、DVD+RWフォーマットの例を示している。4バイトのデータフレームID、IDのエラー検出コードとしての2バイトのIED、さらに6バイトのリザーブフィールドの後に2048バイトのメインデータ(入力コンテンツデータ)が格納され、末尾に4バイトのエラー検出コード(EDC)が格納された構成となる。
さらに、図1に示すように、データフレーム101はスクランブル処理がなされ、スクランブルフレーム102が生成される。データフレーム101の2048バイトのメインデータフレームに対するビットシフト処理などが実行されて、スクランブルフレーム102が生成される。
さらに、図1に示すように、スクランブルフレーム102に基づいて、ECCブロック103が生成される。ECCフレーム103は、図3に示すような構成を持つ。1行を172バイトデータとした192行(row)のデータ領域と、パリティデータPIとPOが付加される。各バイトデータは、Bi,jとして、B0,0〜B207,181まであり、B0,0〜B191,171がスクランブルフレーム、その他がパリティデータである。
さらに、図1に示すように、ECCブロック103に基づいて、16レコーディングフレーム104が生成される。16レコーディングフレーム104は、ECCブロック103に対するインターリーブ処理によって生成される。16レコーディングフレーム104は、図4に示すように、1行182バイトとして設定した13行のレコーディングフレーム0〜15からなる。
各レコーディングフレームは、スクランブルフレームとパリティデータとの組み合わせとして構成される。このように、192バイト×13行をフレーム単位として設定したレコーディングフレーム0〜15によって16レコーディングフレーム104が生成される。
さらに、図1に示すように、16レコーディングフレーム104は、変調処理およびNRZI(Non Return to Zero Inverted)変換処理が施され、変調処理およびNRZI変換データ105が生成される。すなわち、各レコーディングフレームの8ビットが16ビットコードワードに変換され、16ビットコードワードに基づくNRZI変換パルスが生成される。
図5に、変調処理およびNRZI(Non Return to Zero Inverted)変換処理を実行する装置構成を示す。まず、16レコーディングフレーム104から順次入力される8ビットが、変調処理手段151において16ビットコードワードに変換される。
なお、8ビットから16ビットに変換する処理においては、連続する[0]が、最小2つ、最大10個の範囲となるRLL(2,10)のランレングス制限に従った変換が実行される。なお、この変換処理においては、変換テーブルが使用される。具体的な変換テーブルの使用例については後述する。
変調処理手段151から出力される16ビットコードワードは、NRZ変換手段152、排他論理和手段(XOR)153、遅延手段154からなる構成に入力される。図5(a)が、16ビットコードワード、(b)がNRZ変換手段152からの出力信号、(c)が最終的な出力であるNRZI変換パルスを示している。
図1に示すように、NRZI変換パルスに基づいてフィジカルセクタ106が構成される。
フィジカルセクタ106は、図6に示す構成を持つ。各行(row)に2つのシンクフレームを有し、1つのシンクフレームは、32チャンネルビットの同期(シンク)コードと、1456チャンネルビットによって構成される。1456チャンネルビットは、レコーディングフレームにおける91×8ビットのデータに相当する。
なお、各シンクフレームに設定される32チャンネルビットの同期(シンク)コードは、複数の同期(シンク)コード(SY0〜SY7)を格納した同期(シンク)コードテーブルから選択されたコードが設定される。これらの同期(シンク)コードテーブルの構成と同期(シンク)コードの選択手法については、後述する。
次に、図1に示すように、フィジカルセクタ106に基づいて、レコーディングユニット(RUN)107が構成され記録媒体110に記録される。
記録媒体110に対するデータ記録は、NRZI変換された信号に基づいて、ピット、あるいはマークが記録媒体に形成することで行われる。例えばピット列がスパイラル状もしくは同心円状に形成されてトラックが構成される。
[2.変換テーブルに基づく変換処理]
上述したように、図1に示す16レコーディングフレーム104から変調処理およびNRZI変換データ105へのデータ変換においては、各レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理が行われる。
この変換処理には、変換テーブルが使用される。変換テーブルには、
メイン変換テーブル、
サブ変換テーブル
の2つがあり、各変換処理において、いずれかのテーブルが選択されて、選択テーブルに基づいて16ビットコードワードが取得される。
メイン変換テーブルの構成を図7に、サブ変換テーブルの構成を図8に示す。メイン変換テーブルは入力8ビット[00000000]〜[11111111]、すなわち0〜255に対する16ビットコードワードが対応付けられており、サブ変換テーブルは、入力8ビットが0〜87の範囲のみについて16ビットコードワードが対応付けられたテーブルとして構成されている。
図7、図8に示すように、メイン変換テーブル、サブ変換テーブルとも、4つのステート1〜4を持ち、ステートによって、異なる16ビットコードワードを設定する構成となり、また、次のステートが決定する構成となっている。
すなわち、各レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理を行う場合には、
(1)メイン変換テーブルとサブ変換テーブルのいずれを適用するか、
(2)ステート1〜4のいずれであるか、
を決定していずれかの変換テーブルから1つの変調データであるコードワードを選択するデータ変換処理が実行されることになる。
各レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理は、図9に示す構成に基づいて実行される。
変換手段210には、メイン変換テーブル211と、サブ変換テーブル212が格納され、被変換データである。各レコーディングフレームの8ビットB(t)と、前のコードワードに基づいて決定されるステート設定値S(t)が入力される。
変換手段210は、入力するステート設定値S(t)に基づいて、メイン変換テーブル211またはサブ変換テーブル212において適用するステートを決定し、決定したテーブル格納値としての16ビットコードワードX(t)を出力とし、また、テーブルに基づいて決定される次ステートS(t+1)を遅延手段220を介して、変換手段210にフィードバック入力する。これらの処理を繰り返し実行して、各レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理が行われる。
なお、図7、図8に示すように、出力するコードワードが決定すれば次ステートも併せて決定されるが、これは、連続する[0]が、最小2つ、最大10個の範囲となるRLL(2,10)のランレングス制限に従った変換を実行するために、複数の候補からのコードワード選択を可能としたものである。
次ステートS(t+1)と、現コードワードX(t)と、次コードワードX(t+1)との間には、図10に示す関係がある。
すなわち、
a.現コードワードの終端の連続する[0]が0〜1で、次ステートがステート1である場合は、次のコードワードは、コードワード先頭の連続する[0](leading ZERO)が2〜9となる。
b.現コードワード終端の連続する[0]が2〜5で、次ステートがステート2の場合は、次のコードワードは、コードワード先頭の連続する[0](leading ZERO)が1〜5であり、かつX15(t+1),X(t+1)=0,0となる。なお、X15は、コードワードの最上位ビット(msb)、Xは、コードワードの最下位ビット(lsb)である。
c.現コードワード終端の連続する[0]が2〜5で、次ステートがステート3の場合は、次のコードワードは、コードワード先頭の連続する[0](leading ZERO)が0〜5であり、かつ、X15(t+1),X(t+1)≠0,0となる。
d.現コードワード終端の連続する[0]が6〜9で、次ステートがステート4の場合は、次のコードワードは、コードワード先頭が[1]または、連続する[0](leading ZERO)が1である。
上述した関係において、ステートが決定され、連続する[0]が、最小2つ、最大10個の範囲となるRLL(2,10)のランレングス制限に従った変換が行われる。
さらに、前述したように、変換処理においては、メイン変換テーブル(図7参照)に基づいて変換を行うか、サブ変換テーブル(図8参照)に基づいて変換を行うかを決定することが必要となる。
メイン変換テーブルとサブ変換テーブルのいずれを適用するかは、NRZIパルスのDCバランスの指標としてのDSV(Digital Sum Value:デジタルサムバリュー)がより小さくなるようなコードを選択するという原則が適用される。
具体的には、記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできるコードワードがメイン変換テーブルまたはサブ変換テーブルから選択される。すなわち、メイン変換テーブルとサブ変換テーブル各々の16ビット変換コードワードを選択した場合のDSVを比較し、その絶対値のより小さな、すなわち0に近いDSVが得られるコードワードが選択される。
ただし、サブ変換テーブルは、被変換8ビットデータが0〜87の範囲にある場合の変換コードワードのみを格納しているので、被変換8ビットデータが0〜87の範囲にある場合にのみ、メイン変換テーブルとサブ変換テーブルのいずれを適用するかの判定がDSV比較に基づいて判定されることになる。そのデータ領域以外、すなわち、被変換8ビットデータが88〜255の範囲にある場合は、DSVの比較を行うことなくメイン変換テーブルのみが適用される。ただし、88〜255の範囲でも、ステートが1、4の場合でRLL(2,10)を満たすコードであれば、ステート1のコードをステート4、またはステート4をステート1のコードに置き換えることが出来る。よって、DSVの比較は行われる場合がある。
上述したように、図1に示す16レコーディングフレーム104から変調処理およびNRZI変換データ105へのデータ変換においては、各レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理が行われるが、この際、DSVの比較に基づく、メイン変換テーブルとサブ変換テーブルの選択、およびRLL(2,10)のランレングス制限に従った変換を行うためのステート決定がなされ、8ビットから16ビットコードワードへの変換が実行されることになる。
[3.同期(シンク)コードの選択]
上述の処理に基づいて16ビットコードワードへの変換がなされ、16ビットコードワードに基づいてNRZI変換パルス(図5参照)が生成されて、NRZI変換パルスに基づいて、図1の16フィジカルセクタ106が生成される。
16フィジカルセクタは、先に図6を参照して説明したように、各行(row)に2つのシンクフレームを有し、1つのシンクフレームは、32ビットの同期(シンク)コードと、1456チャンネルビットによって構成される。1456チャンネルビットは、レコーディングフレームにおける91×8ビットのデータに相当する。
図6に示すように、各シンクフレームには、同期(シンク)コードSY0〜SY7のいずれを設定するかが、予め定められており、この同期(シンク)コードを同期(シンク)コードテーブルから選択して設定する。
同期(シンク)コードテーブルは、図11のような構成を持つ。すなわち、現ステートと、次ステートの対応によって異なる同期(シンク)コードSY0〜SY7が設定され、さらに、プライマリ同期(シンク)コードと、セカンダリ同期(シンク)コードのいずれかを選択することになる。
ステート1〜4は、前述した変換テーブルに基づく変換処理の際に決定しているステート値であり、このステートに応じて、図11の上段、または下段のテーブルが選択される。
さらに、プライマリ同期(シンク)コードと、セカンダリ同期(シンク)コードのいずれを選択するかは、前述のメイン変換テーブルと、サブ変換テーブルの選択処理と同様、NRZIパルスのDCバランスの指標としてのDSV(Digital Sum Value:デジタルサムバリュー)がより小さくなるように、同期(シンク)コードを選択するという原則が適用される。記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできる同期(シンク)コードが、プライマリ同期(シンク)コード、または、セカンダリ同期(シンク)コードから選択される。すなわち、プライマリ同期(シンク)コードと、セカンダリ同期(シンク)コードのそれぞれの同期(シンク)コードを選択した場合のDSVを比較し、より絶対値の小さな、すなわち0に近いDSVが得られる同期(シンク)コードが選択される。
[4.データ記録処理シーケンス]
上述したように、情報記録媒体に対するデータ記録処理においては、図1に示すように、
a.データフレーム101
b.スクランブルフレーム102
c.ECCブロック103
d.16レコーディングフレーム104
e.変調処理&NRZI変換データ105
f.16フィジカルセクタ106
g.レコーディングユニット107
の順にデータ変換がなされ、情報記録媒体110に格納される。
しかしながら、実際には、上述したように、変調処理&NRZI変換データの生成において、メイン変換テーブルとサブ変換テーブルのいずれを選択するかをDSVに基づいて決定することが必要であり、また、シンクフレームにおけるシンクコードの選択をDSVに基づいて決定することが必要となる。従って、必ずしも上記a〜gのデータ変換を1つのシーケンスとして実行するのではなく、複数のデータ変換ストリームを生成し、それぞれのDSV比較を行い良好なDSV、すなわちより0に近いDSVを持つストリームを選択するといった処理が行われることになる。
図12を参照して、シンクフレームの生成処理シーケンスの一例を説明する。なお、図12に示すシンクフレームの生成処理シーケンスは、DVD+RWにおける処理例を示している。
なお、DVD+RWにおけるシンクフレームの生成処理の原則は、2つの異なるデータストリームとして、プライマリシンクコードを設定したストリーム1と、セカンダリシンクコードを設定したストリーム2を生成し、生成済みのストリームにおいて、DSV比較を実行し、低いDSVを持つストリームを選択して他方にコピーし、さらに、
(1)入力データが00〜87までの場合、ストリーム1にメイン変換テーブル値を追加し、ストリーム2にサブ変換テーブル値を追加する。
(2)入力データが88〜255までで、ステートが1か4の場合、継続ステートが1の場合4に置き換えても規定のランレングス規則、例えばRLL(2,10)を満たすコードであれば、ストリーム2に追加し、ストリーム1にはステート1のコードを追加する。最終的にレコーディングフレームが、−64<DSV<+63(DVD+RWの場合)を満足しない場合は、同期コードを置き換えみて、|DSV|が小さくなれば、置換えを行う。なお、DVD−ROM、DVD−RW、DVD−RAMなどは、−65<DSV<+64であるか否かを判定して処理を行う。
以上の原則の下にシンクフレームの生成処理が実行される。図12に示すシンクフレームの生成処理シーケンスは、以上の原則に基づく処理中、本発明に関連する処理についてその概要を説明したシーケンスである。実際の処理シーケンスは、DVD+RW、DVD−ROM、DVD−RW、DVD−RAMなどによって、細部はそれぞれ異なる処理となる。
以下、図12に示す処理シーケンスの各ステップについて説明する。まず、ステップS101において、生成済みのデータストリーム(シンクフレーム)に対して、プライマリシンクコードおよびセカンダリシンクコードをそれぞれ追加設定する。生成済みのデータストリーム(シンクフレーム)がない場合は、新規に生成する。すなわち、プライマリシンクコード設定したストリーム1、セカンダリシンクコードを設定したストリーム2の2つのストリームを生成する。
図6を参照して説明したように、シンクコードSY0〜SY7のいずれかが、データ一に応じて、予め決定されており、このシンクコードSY0,SY7のいずれかを図11に示すシンクコードテーブルから、プライマリシンクコード、セカンダリシンクコードそれぞれ選択し、設定した2つのストリームを生成する。
ステップS102では、変換処理対象となるデータを入力する。ステップS103では、DSVの比較処理を必要とする入力データであるか否かが判定される。すなわち、図7、図8に示すメイン変換テーブルおよびサブ変換テーブルの構成から理解されるように、8ビットデータを16ビットコードワードに変換する場合、入力データが0〜87である場合は、メイン変換テーブルかまたはサブ変換テーブルのいずれを適用するかをDSV比較に基づいて決定することが必要となるが、入力データが88〜255の場合は、メイン変換テーブルのみが適用されることになるので、DSVの比較処理が不要なデータとされる。ただし、入力データが88〜255の場合であっても次ステート1、4の設定の場合には、メイン変換テーブル中のステート1かステート4のコードワードをDSV比較に基づいて決定する。ただしRLL規則を満足することが要件である。
DSV比較が不要なデータが入力された場合は、ステップS104において、メイン変換テーブルに基づいて16ビットコードワードが選択され、各ストリームに追加され、それぞれストリーム1、ストリーム2が生成される。なお、前述したようにコードワード選択処理においては、ステート値が考慮され、RLL(2,10)規則に従ったコードワードが選定されることになる。
一方、DSV比較が必要なデータが入力された場合は、ステップS105に進み、入力データを2つの異なるコードワードに変換する。すなわち、メイン変換テーブル、またはサブ変換テーブルに基づく変換、あるいはステート1またはステート4の各ステートに従った変換である。
次に、ステップS106において、現ストリーム1と現ストリーム2の|DSV|比較を実行し、低い|DSV|を持つストリームを選択し、ステップS107において、選択ストリームに、ステップS105で生成した2つの異なるコードワードの一方を設定し、非選択ストリームに他方のコードワードを設定する。
ステップS108では、シンクフレームの終了が確認され、未終了である場合は、ステップS102に戻り、同様の処理を次の入力データについて実行する。
すべてのシンクフレームについて、ストリーム1とストリーム2が生成されると、次に、ステップS109において、ストリーム1とストリーム2の|DSV|比較を実行し、|DSV|の小さいストリームが選択される。次に、ステップS110において、選択したストリームのDSVの値が−64<DSV<+63の範囲にあるか否かが判定される。
−64<DSV<+63を満足する場合は、ステップS112において、入力データ、すなわちコードワードに変換の必要な被変換ビットがまだ存在するか否かが判定され、処理データがある場合は、ステップS101以下の処理を繰り返し実行する。
ステップS110において、−64<DSV<+63を満足しないと判定された場合は、ステップS111に進み、現在、選択されているシンクコード(プライマリまたはセカンダリ)を他方に置き換えて、現在のストリームと置き換えストリームの|DSV|比較を実行し、|DSV|の小さいストリームを選択する。さらに、ステップS112において未処理データがあるか否かが判定され、未処理データがある場合は、ステップS101以下の処理を繰り返し実行する。
ステップS112において、未処理データなしの判定により、処理が終了、すなわち、図1に示すフィジカルセクタ106(図6参照)の生成処理が終了することになる。
上述した処理は、
(1)メイン変換コードとサブ変換コードの選択
(2)プライマリシンクコードとセカンダリシンクコードの選択
の各選択処理を|DSV|の値を小さくするという原則に従って実行するものであり、さらに前述したステートの設定、選択によってRLL(2,10)の基準を満たすコード変換が実現されることになる。
[5.付加データの格納構成]
次に、上述した処理によってデータ記録が行われる構成において、例えば記録コンテンツの暗号化、復号処理に適用する鍵情報、あるいは鍵生成情報、あるいはコンテンツコピー制御情報、コンテンツ再生制御情報などの付加情報を埋め込む構成について説明する。
本発明においては、付加データの構成ビット情報に応じて、同期(シンク)コードとして、プライマリ同期(シンク)コードを適用するか、セカンダリ同期(シンク)コードを適用するかの制御を行う。
再生時には、同期(シンク)コードから付加データの格納領域までのデータ領域におけるデータ状態、例えば同期(シンク)コードから付加データの格納領域までのデータ領域におけるパリティを算出して、算出したパリティに応じて付加データ構成ビット値が[0]であるか[1]であるかを判別可能とした構成を有する。
付加データの記録時には、例えば図13に示すような同期(シンク)コード選択基準を適用する。すなわち、付加データを挿入する位置の先行データ領域、すなわちシンクフレームにおける同期(シンク)コードから付加データを挿入する位置の直前データまでのデータ領域におけるパリティを算出し、そのパリティが偶数である場合、
a.付加データのビット値が[0]である場合は、設定済みの同期(シンク)コードをそのまま維持し、同期(シンク)コードの変更(置き換え)を行わない。
b.付加データのビット値が[1]である場合は、設定済みの同期(シンク)コードの変更(置き換え)を実行する。
なお、同期(シンク)コードの変更(置き換え)とは、プライマリ同期(シンク)コードからセカンダリ同期(シンク)コードへの変更、あるいはセカンダリ同期(シンク)コードからプライマリ同期(シンク)コードへの変更を意味する。
また、シンクフレームにおける同期(シンク)コードから付加データを挿入する位置の直前データまでのデータ領域におけるパリティが奇数である場合、
c.付加データのビット値が[0]である場合は、設定済みの同期(シンク)コードの変更(置き換え)を実行する。
d.付加データのビット値が[1]である場合は、設定済みの同期(シンク)コードをそのまま維持し、同期(シンク)コードの変更(置き換え)を行わない。
先に、図7を参照して説明したように、シンクフレーム(図6参照)に設定する同期(シンク)コードは、プライマリ同期(シンク)コードまたはセカンダリ同期(シンク)コードから選択される。一般データを記録する際の同期(シンク)コード選択処理においては、前述したように、各シンクコードを設定したストリームにおけるDSVの比較を行い、より小さな|DSV|を得られるものを選択するものとする。
すなわち、前述のメイン変換テーブルと、サブ変換テーブルの選択処理と同様、NRZIパルスのDCバランスの指標としてのDSV(Digital Sum Value:デジタルサムバリュー)がより小さくなるように、同期(シンク)コードを選択するという原則が適用される。記録ビット系列(NRZI変換信号)のビット[0]を「−1」、ビット[1]を「+1」として累積した値をDSVとし、DSVが0からの乖離をより小さくすることのできる同期(シンク)コードが、プライマリ同期(シンク)コード、または、セカンダリ同期(シンク)コードから選択される。すなわち、プライマリ同期(シンク)コードと、セカンダリ同期(シンク)コードのそれぞれの同期(シンク)コードを選択した場合のDSVを比較し、より絶対値の小さな、すなわち0に近いDSVが得られる同期(シンク)コードが選択される。
プライマリ(シンク)コードと、セカンダリ同期(シンク)コードは、図11の各コードを比較して理解されるように、双方とも32チャンネルビットのコードであるが、同一のコードNo.すなわちSY0〜SY7におけるプライマリ(シンク)コードとセカンダリ(シンク)コードの各組において、各コードに含まれる[1]の数は、プライマリ同期(シンク)コードが偶数、セカンダリ(シンク)コードが奇数の関係となるコード構成として設定されている。
すなわち、SYn(n=0〜7)いずれの場合も、例えばプライマリ(シンク)コードに含まれる[1]の数が偶数であり、セカンダリ(シンク)コードに含まれる[1]の数は奇数となっている。
この結果、図13に示す同期(シンク)コード選択基準を適用した同期(シンク)コードの設定処理を行うことにより、再生時には、同期(シンク)コードから付加データの格納領域までのデータ領域におけるデータ状態、すなわち同期(シンク)コードから付加データの格納領域までのデータ領域におけるパリティを算出して、算出したパリティに応じて付加データ構成ビット値が[0]であるか[1]であるかが判別可能となる。
なお、あるデータ領域におけるパリティが偶数であるとは、そのデータ領域に含まれるシンク(同期)コード、コードワードの連結データに含まれる1の数の累積値が偶数であることに相当する。あるデータ領域におけるパリティが奇数であるとは、そのデータ領域に含まれるシンク(同期)コード、コードワードの連結データに含まれる1の数の累積値が奇数であることに相当する。
なお、以下では、付加データ挿入位置を含むデータ領域の状態値として、パリティ情報を用いた例を示すが、データ領域の状態値としては、その他の検出可能な様々な状態値の適用が可能である。
このように、本発明の付加情報格納構成により、再生装置において、同期(シンク)コードから付加データ挿入位置を含むトータルパリティを計算するのみで付加情報の構成ビットが[0]であるか[1]であるかを判別することができる。
なお、付加情報がnビットであれば、付加データ挿入位置は少なくともn個設定され、それらのビットを連結して、付加情報、すなわちコンテンツの暗号鍵生成情報や、コンテンツ再生制御情報が生成される。なお、読み取りエラー等を考慮し、付加情報は、繰り返し記録する構成とすることが望ましい。
具体的な付加データの挿入例について、図14、図15を参照して説明する。図14、図15とも、付加情報の構成ビット[0]を格納する場合の処理例を示している。
図14は、通常の変調処理、すなわち、先に図12を参照して説明した処理シーケンスに従った同期(シンク)コードの設定処理、すなわちDSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理においてプライマリ同期(シンク)コードが設定された場合に、付加データビットとして[0]を設定する場合の例を示し、図15は、DSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理においてセカンダリ同期(シンク)コードが設定された場合に、付加データビットとして[0]を設定する場合の例を示している。
まず、図14を参照して、DSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理においてプライマリ同期(シンク)コードが設定され、プライマリ同期(シンク)コード以下のデータ領域中、付加データ格納領域までのデータ領域区間におけるパリティが奇数パリティであった場合に、付加データビットとして[0]を設定する場合の処理について説明する。
図14(a1)は変調前のデータを示し、(a2)は、DSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理によって生成した通常変調データ構成を示している。(a2)は、同期(シンク)コードとしてプライマリ同期(シンク)コードが設定され、プライマリ同期(シンク)コード以下のデータ領域中、付加データ格納領域までのデータ領域区間におけるパリティが奇数パリティであった例である。プライマリ同期(シンク)コードは、コード中に含む[1]の数が偶数、すなわち偶数パリティである。この場合、プライマリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは奇数となる。
この(a2)に示す通常変調データ構成は、図13のcの場合に相当する。すなわち、プライマリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは奇数であり、付加データビットが[0]の場合である。
従って、プライマリ同期(シンク)コードからセカンダリ同期(シンク)コードへの変更処理を行い、図14(a3)に示すような付加情報設定変調データを生成する。セカンダリ同期(シンク)コードは、コード中に含む[1]の数が奇数、すなわち奇数パリティである。この結果、セカンダリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは偶数に変更される。
付加データの読み取りを行う再生装置では、セカンダリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを算出し、偶数であることを検出して、付加データの構成ビット情報が[0]であると判定する。
次に、図15を参照して、DSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理においてセカンダリ同期(シンク)コードが設定され、セカンダリ同期(シンク)コード以下のデータ領域中、付加データ格納領域までのデータ領域区間におけるパリティが偶数パリティであった場合に、付加データビットとして[0]を設定する場合の処理について説明する。
図15(b1)は変調前のデータを示し、(b2)は、DSVに基づく同期(シンク)コードの設定処理によって生成した通常変調データ構成を示している。(b2)は、同期(シンク)コードとしてセカンダリ同期(シンク)コードが設定され、セカンダリ同期(シンク)コード以下のデータ領域中、付加データ格納領域までのデータ領域区間におけるパリティが偶数パリティであった例である。セカンダリ同期(シンク)コードは、コード中に含む[1]の数が奇数、すなわち奇数パリティである。この場合、セカンダリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは奇数となる。
この(b2)に示す通常変調データ構成も、図13のcの場合に相当する。すなわち、セカンダリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは奇数であり、付加データビットが[0]の場合である。
従って、セカンダリ同期(シンク)コードからプライマリ同期(シンク)コードへの変更処理を行い、図15(b3)に示すような付加情報設定変調データを生成する。プライマリ同期(シンク)コードは、コード中に含む[1]の数が偶数、すなわち偶数パリティである。この結果、プライマリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティは偶数に変更される。
付加データの読み取りを行う再生装置では、プライマリ同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを算出し、偶数であることを検出して、付加データの構成ビット情報が[0]であると判定する。
すなわち、付加情報の構成ビットとして[0]を設定するときは、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを偶数になるように、同期(シンク)コードを設定する。逆に、付加情報の構成ビットとして[1]を設定するときは、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを奇数になるように、同期(シンク)コードを設定する。
図16に、付加情報の構成ビットとして[0]、[1]の各地を設定する場合の通常変調データの構成に応じた同期(シンク)コードの制御態様をまとめた図を示す。
図16の設定例は、付加情報の構成ビットとして[0]を設定するときは、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを偶数として設定し、付加情報の構成ビットとして[1]を設定するときは、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを奇数として設定した例である。これは、設定するルールの一例であり、この逆のルールを設定することも可能である。
図16の設定例では、例えば付加情報構成ビットが[0]の場合、
(A)DSV基準に基づく同期(シンク)コードがプライマリ(偶数パリティ)の場合
(A1)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が偶数パリティであるときは、現トータルパリティが偶数となり、同期(シンク)コードの変更は不要となり、調整後トータルパリティは偶数に設定される。
(A2)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が奇数パリティであるときは、現トータルパリティが奇数となり、同期(シンク)コードの変更が必要となり、調整後トータルパリティは偶数に設定される。
(B)DSV基準に基づく同期(シンク)コードがセカンダリ(奇数パリティ)の場合
(B1)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が偶数パリティであるときは、現トータルパリティが奇数となり、同期(シンク)コードの変更が必要となり、調整後トータルパリティは偶数に設定される。
(B2)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が奇数パリティであるときは、現トータルパリティが偶数となり、同期(シンク)コードの変更が不要となり、調整後トータルパリティは偶数に設定される。
付加情報構成ビットが[1]の場合、
(C)DSV基準に基づく同期(シンク)コードがプライマリ(偶数パリティ)の場合
(C1)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が偶数パリティであるときは、現トータルパリティが偶数となり、同期(シンク)コードの変更が必要となり、調整後トータルパリティは奇数に設定される。
(C2)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が奇数パリティであるときは、現トータルパリティが奇数となり、同期(シンク)コードの変更が不要となり、調整後トータルパリティは奇数に設定される。
(D)DSV基準に基づく同期(シンク)コードがセカンダリ(奇数パリティ)の場合
(D1)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が偶数パリティであるときは、現トータルパリティが奇数となり、同期(シンク)コードの変更が不要となり、調整後トータルパリティは奇数に設定される。
(D2)同期(シンク)コード後〜付加データ格納領域が奇数パリティであるときは、現トータルパリティが偶数となり、同期(シンク)コードの変更が必要となり、調整後トータルパリティは奇数に設定される。
このような設定構成とすることで、付加データの読み取りを行う再生装置では、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までの総領域のトータルパリティを算出し、偶数である場合には、付加データの構成ビット情報が[0]であると判定し、奇数である場合には、付加データの構成ビット情報が[1]であると判定する。
なお、付加情報の構成ビットの挿入位置は、たとえばDVD+RWフォーマットの場合、図17に示すデータフレーム中の、データフレームID、IDのエラー検出コードとしてのIEDに続くリザーブフィールド中に設定される。
このような付加情報格納位置構成とした場合、各データフレームに1ビットを格納し、複数のデータフレーム、例えばn個のデータフレームに格納されたn個のビットデータを連結して暗号鍵生成情報や、各種の制御情報等、nビットの付加情報が記録可能となる。これらのビット情報は、再生処理を実行する例えばDVD再生装置、PC等の情報処理装置において、再生時に取得可能であり、例えば暗号鍵情報を取得して取得した暗号鍵に基づいて暗号化コンテンツの復号を行い、コンテンツ再生を行うことが可能となる。
なお、付加情報格納位置は、図17に示す位置に限らず、その他の位置に設定してもよい。また、図17では、リザーブフィールドに付加情報の1ビットを設定し、1つのデータフレームに対して1ビットの付加情報ビットを設定する構成としたが、1つのデータフレームに複数の付加情報設定位置を構成して、複数の付加情報ビットを埋め込む構成としてもよい。
[6.付加データの格納を伴うデータ記録処理シーケンス]
次に、先に図12を参照して説明したDSVの判定をベースとしたシンクフレームの生成処理シーケンスに対応するシーケンスとして、付加情報の挿入処理を行うシンクフレームの生成処理シーケンスについて、図18、図19を参照して説明する。
なお、図18、図19に示すシンクフレームの生成処理シーケンスは、DVD+RWにおける処理例を示している。
なお、DVD+RWにおけるシンクフレームの生成処理の原則は、前述したように、2つの異なるデータストリームとして、プライマリシンクコードを設定したストリーム1と、セカンダリシンクコードを設定したストリーム2を生成し、生成済みのストリームにおいて、DSV比較を実行し、低いDSVを持つストリームを選択して他方にコピーし、さらに、
(1)入力データが00〜87までの場合、ストリーム1にメイン変換テーブル値を追加し、ストリーム2にサブ変換テーブル値を追加する。
(2)入力データが88〜255までで、ステートが1か4の場合、継続ステートが1の場合4に置き換えても規定のランレングス規則、例えばRLL(2,10)を満たすコードであれば、ストリーム2に追加し、ストリーム1にはステート1のコードを追加する。最終的にレコーディングフレームが、−64<DSV<+63(DVD+RWの場合)を満足しない場合は、同期コードを置き換えみて、|DSV|が小さくなれば、置換えを行う。なお、DVD−ROM、DVD−RW、DVD−RAMなどは、−65<DSV<+64であるか否かを判定して処理を行う。
以上の原則の下にシンクフレームの生成処理が実行される。図18、図19に示すシンクフレームの生成処理シーケンスは、以上の原則に基づく処理中、本発明に関連する処理について説明したシーケンスである。実際の処理シーケンスは、DVD+RW、DVD−ROM、DVD−RW、DVD−RAMなどによって、細部はそれぞれ異なる処理となる。
まず、図18に示す処理シーケンスの各ステップについて説明する。まず、ステップS201において、生成済みのデータストリーム(シンクフレーム)に対して、プライマリシンクコードおよびセカンダリシンクコードをそれぞれ追加設定する。生成済みのデータストリーム(シンクフレーム)がない場合は、新規に生成する。すなわち、プライマリシンクコード設定したストリーム1、セカンダリシンクコードを設定したストリーム2の2つのストリームを生成する。
図6に示すように予め各シンクフレームに対応付けられた同期(シンク)コードSY0〜SY7のいずれかを、各シンクフレームに対する同期(シンク)コードとして設定する。すなわち、図11に示す同期(シンク)コードテーブルから、プライマリ同期(シンク)コード、セカンダリ同期(シンク)コード、2つの同期(シンク)コードを選択し、各同期(シンク)コードを設定した2つのストリーム(ストリーム1,ストリーム2)を生成する。
ステップS202では、変換処理対象となるデータを入力する。ステップS203では、DSVの比較処理を必要とする入力データであるか否かが判定される。すなわち、図7、図8に示すメイン変換テーブルおよびサブ変換テーブルの構成から理解されるように、8ビットデータを16ビットコードワードに変換する場合、入力データが0〜87である場合は、メイン変換テーブルかまたはサブ変換テーブルのいずれを適用するかをDSV比較に基づいて決定することが必要となるが、入力データが88〜255の場合は、メイン変換テーブルのみが適用されることになるので、DSVの比較処理が不要なデータとされる。ただし、入力データが88〜255の場合であっても次ステート1、4の設定の場合には、メイン変換テーブル中のステート1かステート4のコードワードをDSV比較に基づいて決定する。ただしRLL規則を満足することが要件である。
DSV比較が不要なデータが入力された場合は、ステップS204において、メイン変換テーブルに基づいて16ビットコードワードが選択され、各ストリームに追加され、それぞれストリーム1、ストリーム2が生成される。なお、前述したようにコードワード選択処理においては、ステート値が考慮され、RLL(2,10)規則に従ったコードワードが選定されることになる。
一方、DSV比較が必要なデータが入力された場合は、ステップS205に進み、入力データを2つの異なるコードワードに変換する。すなわち、メイン変換テーブル、またはサブ変換テーブルに基づく変換、あるいはステート1またはステート4の各ステートに従った変換である。
次に、ステップS206において、現ストリーム1と現ストリーム2の|DSV|比較を実行し、低い|DSV|を持つストリームを選択し、ステップS207において、選択ストリームに、ステップS205で生成した2つの異なるコードワードの一方を設定し、非選択ストリームに他方のコードワードを設定する。
ステップS208では、シンクフレームの終了が確認され、未終了である場合は、ステップS202に戻り、同様の処理を次の入力データについて実行する。
すべてのシンクフレームについて、ストリーム1とストリーム2が生成されると、次に、ステップS209において、ストリーム1とストリーム2の|DSV|比較を実行し、|DSV|の小さいストリームが選択される。次に、ステップS210において、選択したストリームのDSVの値が−64<DSV<+63の範囲にあるか否かが判定される。
−64<DSV<+63を満足する場合は、ステップS212(図19)に進む。ステップS210において、−64<DSV<+63を満足しないと判定された場合は、ステップS211に進み、現在、選択されているシンクコード(プライマリまたはセカンダリ)を他方に置き換えて、現在のストリームと置き換えストリームの|DSV|比較を実行し、|DSV|の小さいストリームを選択し、ステップS212(図19)に進む。
ステップS212では、付加データ格納領域を含むシンクフレームが抽出される。例えば図17を参照して説明したように、データフレームのID,IEDに続くリザーブ(RSV)フィールドを付加データ格納領域として設定している場合は、このデータフィールドに対応するデータを格納したシンクフレームを抽出する。
ステップS213では、抽出したシンクフレームについて、同期(シンク)コードの直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値、例えばパリティを算出し、算出した状態値(パリティ)と、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値[0]または[1]との対応が、予め設定したルール、すなわち先に図13〜図16において説明したルールに対応するように、設定すべき同期(シンク)コードを決定する。
例えば付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[0]である場合、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されているか奇数に設定されているかを判定し、その判定結果に基づいて、設定すべき同期(シンク)コードを決定する。
すなわち、前述したように、付加データ構成ビット値が[0]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を偶数とするルールである場合には、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を偶数とするように、同期(シンク)コードを決定する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[1]である場合、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されているか奇数に設定されているかを判定し、その判定結果に基づいて、設定すべき同期(シンク)コードを決定する。
付加データ構成ビット値が[1]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数とするルールである場合には、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数とするように、同期(シンク)コードを決定する。
ステップS214では、ステップS213において決定した同期(シンク)コードを、付加データ格納領域を有するシンクフレームに設定する。
ステップS215では、未処理入力データ、すなわち変調処理を実行しコードワードに変換の必要な被変換ビットがまだ存在するか否かを判定し、未処理データがある場合は、ステップS201以下の処理を繰り返し実行する。
ステップS215において、未処理データなしの判定により、処理が終了、すなわち、図1に示すフィジカルセクタ106(図6参照)の生成処理が終了することになる。
上述した処理に従って、付加情報ビットが挿入された記録データが生成されることになる。
[7.データ記録処理装置構成]
次に、上述の付加情報を例えば映画、音楽などのコンテンツ(メインデータ)とともに記録する処理を行うデータ記録処理装置の構成について説明する。なお、ここで説明するデータ記録処理装置は、いわゆるマスターディスクといわれる原盤の製造装置としてのマスタリング装置を含み、さらに、一般ユーザの利用可能なDVD記録再生装置やPC等の情報記録媒体ドライブを備えた装置も含むものである。すなわち、マスターディスクのみならず、書き込み可能(Recordable)、再書き込み可能(Rewritable)な様々な情報記録媒体に対してデータ書き込み可能な情報処理装置も含むものである。
図20を参照して、データ記録処理装置の構成、および処理について説明する。データ記録処理装置は、データ記録可能な情報記録媒体301、データ記録信号を情報記録媒体301に対して出力するピックアップ302、情報記録媒体301を駆動するスピンドルモーター303、ピックアップ302およびスピンドルモーター303の制御を行うサーボ回路304、付加データエラー訂正符号化部305、メインデータエラー訂正符号化部306、付加データ記録領域制御部307、スイッチ308、EFMPlus変調・記録単位生成回路309、メイン変換テーブル格納メモリ310、サブ変換テーブル格納メモリ311、記録信号処理回路313、プライマリ同期(シンク)コード格納メモリ321、セカンダリ同期(シンク)コード格納メモリ322、同期(シンク)コード選択部323、から構成される。
情報記録媒体301に記録するコンテンツデータは、例えば暗号化コンテンツデータであり、メインデータとしてメインデータエラー訂正符号化部306に入力され、メインデータエラー訂正符号化部306は、入力データに対して例えばECC等のエラー訂正符号を生成し付加する符号化処理を行う。
その後、EFMPlus変調・記録単位生成回路309において、変調処理、すなわち、図1を参照して説明した
a.データフレーム101
b.スクランブルフレーム102
c.ECCブロック103
d.16レコーディングフレーム104
e.変調処理
を実行する。
e.NRZI変換データ105
f.16フィジカルセクタ106
g.レコーディングユニット(RUN)107
は、記録信号処理回路313において実行する。
一方、暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他のコンテンツ属性情報など、様々な情報によって構成される付加データが付加データエラー訂正符号化部305に入力され、やはり、例えばECC等のエラー訂正符号を付加する符号化処理が行なわれる。
付加データエラー訂正符号化部305から、シンクコード選択部323には、エラー訂正符号の付加された付加データのビット列が入力される。例えば[0,0,0,1,0,0,0・・・]等のデータ列である。このビット列は、例えば暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他のコンテンツ属性情報のいずれかの付加データと、その付加データに対するエラー訂正符号を含むビット列である。
シンクコード選択部323は、シンクフレームに設定する同期(シンク)コードをプライマリ同期(シンク)コードとするか、セカンダリ同期(シンク)コードとするかを決定して、スイッチ308を制御する信号を出力する。すなわち、シンクフレームに設定する同期(シンク)コードをプライマリ同期(シンク)コードとする場合は、スイッチ308をプライマリ同期(シンク)コード格納メモリ321側に設定する制御信号をスイッチ308に出力し、プライマリ同期(シンク)コードをEFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
一方、シンクフレームに設定する同期(シンク)コードをセカンダリ同期(シンク)コードとする場合は、スイッチ308をセカンダリ同期(シンク)コード格納メモリ322側に設定する制御信号をスイッチ308に出力し、セカンダリ同期(シンク)コードをEFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
シンクコード選択部323は、付加情報ビット設定部以外のデータ部の同期(シンク)コード設定を行う場合は、前述したようにDSVに基づく同期(シンク)コード選択を行う。すなわち、|DSV|の値を小さくできる同期(シンク)コードを、プライマリ同期(シンク)コードまたはセカンダリ同期(シンク)コードから選択するように制御する。なお、図に示すように、シンクコード選択部323は、DSV比較を実行するための信号として、NRZIレベル信号を記録信号処理回路313を介して受信する。
DSV比較によるシンクコードの選択を行う場合は、プライマリ同期(シンク)コードとセカンダリ同期(シンク)コードそれぞれのコードを設定した変調データストリームを生成して、これら2つのストリームに基づくNRZI信号に基づいてDSVの比較を行って最終的な選択を実行することになる。従って、シンクコード選択部323は、これらの処理のためのスイッチ308の制御信号も出力する。
また、シンクコード選択部323は、付加情報ビットの設定領域を持つシンクフレームについては、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値、例えばパリティを、図20に示すように、EFMPlus変調・記録単位生成回路309から入力し、入力状態値(パリティ)と、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値[0]または[1]との対応が、予め設定したルール、すなわち先に図13〜図16において説明したルールに対応するように、設定すべき同期(シンク)コードを決定する。
例えば付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[0]であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されている場合は、プライマリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域のトータルパリティを偶数に設定するように制御する。
この場合は、シンクコード選択部323は、プライマリ同期(シンク)コードの設定処理をEFMPlus変調・記録単位生成回路309に実行させるため、スイッチ308に制御信号を出力し、プライマリ同期(シンク)コードをプライマリ同期(シンク)コード格納メモリ321から、EFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[0]であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが奇数に設定されている場合は、セカンダリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域のトータルパリティを偶数に設定するように制御する。
この場合は、シンクコード選択部323は、セカンダリ同期(シンク)コードの設定処理をEFMPlus変調・記録単位生成回路309に実行させるため、スイッチ308に制御信号を出力し、セカンダリ同期(シンク)コードをセカンダリ同期(シンク)コード格納メモリ322から、EFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[1]であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されている場合は、セカンダリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域のトータルパリティを奇数に設定するように制御する。
この場合は、シンクコード選択部323は、セカンダリ同期(シンク)コードの設定処理をEFMPlus変調・記録単位生成回路309に実行させるため、スイッチ308に制御信号を出力し、セカンダリ同期(シンク)コードをセカンダリ同期(シンク)コード格納メモリ322から、EFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[1]であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが奇数に設定されている場合は、プライマリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域のトータルパリティを奇数に設定するように制御する。
この場合は、シンクコード選択部323は、プライマリ同期(シンク)コードの設定処理をEFMPlus変調・記録単位生成回路309に実行させるため、スイッチ308に制御信号を出力し、プライマリ同期(シンク)コードをプライマリ同期(シンク)コード格納メモリ321から、EFMPlus変調・記録単位生成回路309に出力する。
EFMPlus変調・記録単位生成回路309は、シンクコード選択部323の指示に従い、付加データ格納領域を含むシンクフレームに設定されたシンクコードの置き換え処理を実行する。
付加情報ビットの設定領域であるか、付加情報ビットの設定領域以外の通常データ部であるかの領域情報や、メインデータ情報は、付加データ記録領域制御部307からシンクコード選択部323に入力される。
このように、EFMPlus変調・記録単位生成回路309は、シンクコード選択部323におけるDSVまたは付加情報ビットに基づく同期(シンク)コード選択処理によって選択された同期(シンク)コードを適用した変調処理を実行して、図1を参照して説明したデータ変換処理、すなわち、
a.データフレーム101
b.スクランブルフレーム102
c.ECCブロック103
d.16レコーディングフレーム104
e.変調処理
を実行する。
e.NRZI変換データ105
f.16フィジカルセクタ106
g.レコーディングユニット(RUN)107
は、記録信号処理回路313において実行する。
記録信号処理回路313は、記録単位(RUN:レコーディングユニット)をピックアップ302に出力し、サーボ回路304の制御の下に記録単位(RUN:レコーディングユニット)情報が情報記録媒体301に記録される。
[8.データ再生処理装置および再生シーケンス]
次に、上述の付加情報、および映画、音楽などのコンテンツ(メインデータ)を格納した情報記録媒体の再生処理を行うデータ再生処理装置の構成および再生処理シーケンスについて説明する。
図21を参照して、データ再生処理装置の構成、および処理について説明する。データ再生処理装置は、情報記録媒体401、情報記録媒体401からのデータ読み取りを行うピックアップ402、情報記録媒体401を駆動するスピンドルモーター403、ピックアップ402およびスピンドルモーター403の制御を行うサーボ回路404、読み取り信号のゲイン調整などの信号処理を行いRF信号を生成するRF回路部405、RF信号から同期信号を抽出する同期検出部406、EFMPlus復調処理を実行するEFMPlus復調処理部407、メイン変換テーブル格納メモリ408、サブ変換テーブル格納メモリ409、付加データの領域についてのみ、情報記録媒体の読み取り信号を付加データデコード部412に出力するためのスイッチ410、付加データの領域を検出し、スイッチ410を制御する付加データ記録領域検出部411、付加データのデコード処理を実行する付加データデコード部412、メインデータのエラー訂正処理を行うメインデータエラー訂正部413、付加データのエラー訂正処理を行う付加データエラー訂正部414を有する。
情報記録媒体401に格納されたコンテンツデータは、例えば暗号化コンテンツデータであり、また情報記録媒体401に格納された付加データは、暗号化コンテンツの復号処理に適用する鍵データ、あるいは鍵生成情報、またはコンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他コンテンツの属性情報などである。
情報記録媒体401からピックアップ402を介して読み取られたデータは、RF回路部405においてゲイン調整などの信号処理がなされ、同期検出部406に入力される。同期検出406部は、記録信号中の同期信号(シンク)を検出し、検出信号を付加データ記録領域制御部411に出力する。付加データ記録領域制御部411は、同期検出部406から、入力される同期信号に基づいて、付加データの記録領域を判別し、判別情報に基づいて、スイッチ410を制御し、付加データのデコード処理を実行する付加データデコード部412に、付加データのデコードに必要な領域の変調データを入力する。
付加データデコード部412は、入力される変調データに基づいて、付加データを取得するためのデコード処理を実行する。例えば、付加データが先に図13〜図16を参照して説明した条件、すなわち、付加データ格納領域を含む所定の変調データ領域、すなわち同期(シンク)コード〜付加データ格納領域におけるデータ状態値(パリティ)が、付加データ構成ビットに対応付けられて制御された変調データである場合、付加データデコード部412は、入力される変調データから、付加データ格納領域を含む所定の変調データ領域、すなわち同期(シンク)コード〜付加データ格納領域のパリティを検証し、パリティが偶数か奇数かを判別する。この判別処理によって、付加情報ビットの挿入位置に設定された付加情報ビットが[0]であるか[1]であるかを識別する。
このように、再生装置においては、同期(シンク)コードから付加データ格納領域までのデータ領域のトータルパリティの計算のみで、付加情報ビットの挿入位置に設定された付加情報ビットが[0]であるか[1]であるかを識別することができる。
付加データデコード部412は、断続的に入力される付加データのデコードに必要な領域の変調データに基づいて、同様の処理を実行し、例えばnビット情報の鍵データ、あるいは鍵生成情報、またはコンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報、その他コンテンツの属性情報などの付加データを取得する。なお、この付加データは、データ記録処理装置の説明において述べたように、例えばECC等のエラー訂正符号を含んでおり、付加データエラー訂正部413においてエラー訂正がなされた後、出力される。
なお、付加データが例えばコンテンツの復号に適用する鍵情報である場合、付加データの出力先は、コンテンツの復号処理を実行する復号処理部となる。コンテンツの再生制御情報である場合は再生制御部となる。
一方、付加データ以外の一般のデータは、情報記録媒体の読み取りデータ、すなわちレコーディングユニットが同期検出部からEFMPlus復調部407に出力され、先に図1を参照して説明した逆のデータ変換が順次実行される。すなわち、レコーディングユニット(RUN)107からデータフレーム101が復元される。
この復調処理においては、メイン変換テーブル格納メモリ408に格納されたメイン変換テーブル、およびサブ変換テーブル格納メモリ409に格納されたサブ変換テーブルが適用され、16ビットコードワードから、8ビットデータの逆変換が実行されることになる。
復調データであるメインデータも、付加データと同様、例えばECC等のエラー訂正符号を含んでおり、メインータエラー訂正部414においてエラー訂正がなされた後、出力される。
なお、出力データが例えば暗号化コンテンツである場合、付加データとして出力される鍵生成情報に基づいて生成可能な暗号鍵を適用した復号処理が実行された後、ディスプレイ、スピーカ等の出力手段を介して出力される。
次に、図22を参照して付加情報読み取りを含む再生処理シーケンスについて説明する。図22の処理は、図21に示す再生処理装置において実行する処理である。
ステップS301において、情報記録媒体からの読み取り信号に基づいてRF信号が生成され、ステップS302において、RF信号に基づいて、EFMPlus復調処理が実行される。
ステップS303において、付加情報格納領域であるか否かが判定される。付加情報格納領域は、例えば、先に図17を参照して説明したように、データフレームにおける特定のデータ領域例えばリザーブ(RSV)フィールドとして設定し、この領域に基づいて
判断することが可能である。あるいは、特定の復調データ、例えば特定の8ビットデータ、例えば[86]=[01010110]を付加情報格納領域に設定するデータとして構成し、復調結果において[86]というデータが出現した場合に、付加情報格納領域であると判定してもよい。
付加情報格納領域でない場合は、EFMPlus復調処理後のデータについて、ステップS304において、エラー訂正処理を実行し、ステップS305において、メインデータとして出力する。
付加情報格納領域である場合は、ステップS311に進み、入力される変調データに基づいて、付加データを取得するためのデコード処理を実行する。例えば、付加データが先に図13〜図16を参照して説明した条件、すなわち、付加データ格納領域を含む所定の変調データ領域、すなわち同期(シンク)コード〜付加データ格納領域におけるデータ状態値(パリティ)が、付加データ構成ビットに対応付けられて制御された変調データである場合、付加データデコード部412は、入力される変調データから、付加データ格納領域を含む所定の変調データ領域、すなわち同期(シンク)コード〜付加データ格納領域のパリティを検証し、パリティが偶数か奇数かを判別する。この判別処理によって、付加情報ビットの挿入位置に設定された付加情報ビットが[0]であるか[1]であるかを識別する。
ステップS311では、断続的に付加情報ビットを取得し、さらに、ステップS312において、エラー訂正処理を行って、ステップS313において付加データを出力する。
[9.付加情報を記録再生処理の具体シーケンス]
付加情報の構成ビットは、先に図17を参照して説明したように、特定のデータ位置例えばリザーブフィールドに設定し、その特定データ位置を識別して記録、再生を行う構成が可能である。あるいは、付加情報の挿入部に設定するデータを特定のデータ、例えば[86]というデータ、すなわち、8ビットデータとしての[01010110]として設定することも可能である。このような構成とすることで、データ記録または再生の際に、[86]=[01010110]というデータ(復調データ)の出現に基づいて付加情報であることが判別可能となる。
図23、図24は、本発明に従った付加データの記録処理、および再生時における付加データの取得処理のみを簡潔に説明するフロー図である。
まず、図23の付加データ記録処理フローについて説明する。ステップS401において、エラー訂正符号化後の付加データを入力する。すなわち、暗号鍵情報などのnビット情報である。
ステップS402において、付加データの1ビットを抽出する。ステップS403において、抽出ビットが[0]であると判定すると、ステップS404において、付加データ挿入位置、すなわち付加データ挿入部を持つ同期(シンク)フレームの同期(シンク)コードの直後から付加データ挿入位置までのデータ状態値(パリティ)が算出される。
ここでは、付加データ構成ビット値が[0]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を偶数とし、付加データ構成ビット値が[1]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数として設定するルールであるとする。
従って、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[0](ステップS403:Yes)であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されている場合(ステップS404,Yes)は、ステップS406において、プライマリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を偶数に設定する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[0](ステップS403:Yes)であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが奇数に設定されている場合(ステップS404,No)は、ステップS407において、セカンダリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数に設定する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[1](ステップS403:No)であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが偶数に設定されている場合(ステップS405,Yes)は、ステップS407において、セカンダリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数に設定する。
また、付加データ格納領域に設定すべき付加データ構成ビット値が[1](ステップS403:No)であり、同期(シンク)コード直後から、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値としてのパリティが奇数に設定されている場合(ステップS405,No)は、ステップS406において、プライマリ同期(シンク)コードを設定し、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数に設定する。
これらの処理により、付加データ構成ビット値が[0]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を偶数とし、付加データ構成ビット値が[1]である場合、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を奇数として設定するルールに従ったデータ設定が実行される。
次に、ステップS408において、付加データの最終ビットまでの処理が終了したか否かを判定し、未処理ビットがある場合は、ステップS402以下の処理を繰り返し実行し、ステップS408において、付加データの最終ビットまでの処理が終了したと判定されると処理を終了する。
次に、図24を参照して、データ再生処理において実行する付加データ取得シーケンスについて説明する。
ステップS501において、情報記録媒体からの読み取り信号に基づいてRF信号が生成され、ステップS502において、RF信号に基づいて、EFMPlus復調処理が実行され、付加データ格納領域を含むデータ領域について、同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までのデータ領域における状態値(パリティ)を算出する。
なお、付加データ格納領域を含むデータ領域については、先に図17を参照して説明したように、特定のデータ領域、例えばリザーブ領域として設定し、リザーブ領域の復調処理において、付加データの取得を行うよう構成するか、あるいは、特定の復調データ、例えば[86]=[01010110]を付加データ格納領域に対応する設定データとして予め設定し、その復調データ[86]=[01010110]を復調により取得した際に、そのデータを含むシンクフレームについて付加データ格納領域を含むデータ領域であると判断する構成としてもよい。
ステップS502において、付加データ格納領域を含むデータ領域の同期(シンク)コードから、付加データ格納領域までの状態値(トータルパリティ)を算出し、ステップS503において、トータルパリティが偶数か奇数かを判別する。
偶数パリティであると判断した場合は、ステップS504に進み、付加データとして[0]が設定されていると判定し、奇数パリティであると判断した場合は、ステップS505に進み、付加データとして[1]が設定されていると判定する。
次に、ステップS506において、付加データの最終ビットまでの処理が終了したか否かを判定し、未処理ビットがある場合は、ステップS502以下の処理を繰り返し実行し、ステップS506において、付加データの最終ビットまでの処理が終了したと判定されると処理を終了する。
なお、上述した実施例においては、パリティ情報を用いた例を中心として説明したが、先行するデータ領域の状態としては、その他の検出可能な様々な状態値の適用が可能である。すなわち、付加データから得られる状態であれば、パリティ以外の様々な情報を適用することが可能である。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の構成によれば、情報記録媒体に対する付加データの記録、例えばコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を記録する際、付加データの構成ビット情報[0]または[1]に応じて、同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定することで、再生時に同期コードから付加データの記録領域を含むデータ領域の状態値、例えばパリティを算出することで付加構成ビット情報[0]または[1]を取得することができ、例えば、コンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込み、また再生時に確実に読み取る構成が実現される。従って、例えば、著作権の保護の必要なコンテンツを記録媒体に格納し、そのコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込む必要のある場合の情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体において適用可能である。
また、本発明の構成によれば、例えば、付加データの記録処理において、付加データを挿入する同期フレームのデータ領域に基づくパリティ値を算出し、そのパリティ値と、付加データのビット値情報、[0]または[1]に基づいて、付加データを格納する同期フレームにおける同期コードをプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コードから選択して設定するのみで、付加データの構成ビット[0]また[1]を記録することが可能となり、再生時においては、パリティの検出のみで付加情報の取得が可能となる。従って、例えば、著作権の保護の必要なコンテンツを記録媒体に格納し、そのコンテンツの復号処理に適用する鍵情報、鍵生成情報、あるいはコンテンツ再生制御情報、コピー制御情報などの付加情報を解析困難な態様で埋め込む必要のある場合の情報記録処理装置、情報再生処理装置、情報記録媒体において適用可能である。
DVD(Digital Versatile Disc)等の高密度情報記録媒体に対するデジタルデータの記録処理手順を説明する図である。 データフレームのデータ構成について説明する図である。 ECCフレームのデータ構成について説明する図である。 16レコーディングフレームのデータ構成について説明する図である。 変調処理およびNRZI(Non Return to Zero Inverted)変換処理を実行する装置構成を示す図である。 フィジカルセクタのデータ構成について説明する図である。 メイン変換テーブルの構成を示す図である。 サブ変換テーブルの構成を示す図である。 レコーディングフレームの8ビットを16ビットコードワードに変換する処理を説明する図である。 次ステートS(t+1)と、現コードワードX(t)と、次コードワードX(t+1)との関係を説明する図である。 同期(シンク)コードテーブルの構成について説明する図である。 シンクフレームの生成処理シーケンスの一例を説明するフロー図である。 同期(シンク)コード選択条件の設定構成例について説明する図である。 具体的な付加データの挿入における同期(シンク)コード設定例について説明する図である。 具体的な付加データの挿入における同期(シンク)コード設定例について説明する図である。 付加データ構成ビットと、同期(シンク)コードの設定態様について説明する図である。 具体的な付加情報格納位置の設定例について説明する図である。 付加情報の挿入処理を行うシンクフレームの生成処理シーケンスについて説明するフロー図である。 付加情報の挿入処理を行うシンクフレームの生成処理シーケンスについて説明するフロー図である。 データ記録処理装置の構成、および処理について説明する図である。 データ再生処理装置の構成、および処理について説明する図である。 付加情報読み取りを含む再生処理シーケンスについて説明するフロー図である。 付加データ記録処理手順を説明するフロー図である。 付加データ再生処理手順を説明するフロー図である。
符号の説明
101 データフレーム
102 スクランブルフレーム
103 ECCブロック
104 16レコーディングフレーム
105 変調処理NRZI変換データ
106 16フィジカルセクタ
107 レコーディングユニット(RUN)
110 情報記録媒体
151 変調処理手段
152 NRZ変換手段
153 排他論理和回路
154 遅延手段
210 変換手段
211 メイン変換テーブル
212 サブ変換テーブル
220 遅延手段
301 情報記録媒体
302 ピックアップ
303 スピンドルモーター
304 サーボ回路
305 付加データエラー訂正符号化部
306 メインデータエラー訂正符号化部
307 付加データ記録領域制御部
308 スイッチ
309 EFMPlus変調・記録単位生成回路
310 メイン変換テーブル格納メモリ
311 サブ変換テーブル格納メモリ
313 記録信号処理回路
321 プライマリ同期(シンク)コード格納メモリ
322 セカンダリ同期(シンク)コード格納メモリ
323 同期(シンク)コード選択部
401 情報記録媒体
402 ピックアップ
403 スピンドルモーター
404 サーボ回路
405 RF回路部
406 同期検出部
407 EFMPlus復調処理部
408 メイン変換テーブル格納メモリ
409 サブ変換テーブル格納メモリ
410 スイッチ410
411 付加データ記録領域検出部
412 付加データデコード部
413 メインデータエラー訂正部
414 付加データエラー訂正部

Claims (29)

  1. 情報記録処理装置において、
    データを変調する変調部と、
    異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、当該選択された同期コードを上記変調されたデータに付加して同期フレームを出力する信号処理部と、
    付加データの構成ビット値と、当該付加データが埋め込まれる付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態とに基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれかを選択する制御部と、
    を有することを特徴とする情報記録処理装置。
  2. 前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、
    前記制御部は、
    a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
    b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
    上記a.b.2つの条件に基づいて、前記同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コードを選択するか、またはセカンダリ同期コードを選択するかを決定する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから、プライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードの選択処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
  4. 前記情報記録処理装置は、
    前記付加データを、
    前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
  5. 前記付加データの構成ビットの格納位置は、データ変調過程で生成されるデータフレーム中のリザーブフィールド内に設定する構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
  6. 前記信号処理部は、
    入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により16ビットコードワードに変換し、該16ビットコードワードに基づくデータ記録処理を実行する構成であり、前記付加データの記録領域に設定する記録データは、前記変換テーブルに基づいて変換した16ビットコードワードに基づく記録データであることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
  7. 前記コードワード選択に基づく変換処理は、ランレングス規則としてのRLL(2,10)を満足するデータ変換処理として実行する構成であることを特徴とする請求項6に記載の情報記録処理装置。
  8. 情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行する情報再生処理装置であり、
    情報記録媒体から読み取られたデータの復調処理を実行する復調部と、
    少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行し、該状態算出結果に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データデコード部と、
    を有することを特徴とする情報再生処理装置。
  9. 前記付加データデコード部の算出する記録データの状態は、付加データの記録領域を含む同期フレームに設定された同期コードがプライマリ同期コードであるかセカンダリ同期コードであるかに依存して異なる値となる状態であることを特徴とする請求項8に記載の情報再生処理装置。
  10. 前記付加データデコード部の算出する記録データの状態は、同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域におけるパリティであり、該パリティが、偶数であるか、奇数であるかの状態に基づいて、前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるかの識別処理を実行する構成であることを特徴とする請求項8に記載の情報再生処理装置。
  11. 前記情報再生処理装置は、
    取得した付加データ構成ビット情報に基づいて、前記情報記録媒体に格納されたコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報を生成する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項8に記載の情報再生処理装置。
  12. 異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づく記録データを格納した情報記録媒体であり、
    付加データの記録領域には、
    a.付加データの構成ビット値と、
    b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
    上記a.b.2つの条件に基づいて決定したプライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを設定した付加データ構成ビット格納同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする情報記録媒体。
  13. 前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、
    前記付加データの記録領域には、
    a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
    b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
    上記a.b.2つの条件に基づいて決定したプライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを設定した付加データ構成ビット格納同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする請求項12に記載の情報記録媒体。
  14. 前記情報記録媒体は、
    前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから選択されたプライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードを設定した同期フレームに基づくデータが記録された構成を有することを特徴とする請求項12に記載の情報記録媒体。
  15. 前記情報記録媒体は、
    入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により変換された16ビットコードワードに基づくデータ記録のなされた構成であることを特徴とする請求項12に記載の情報記録媒体。
  16. 前記付加データは、
    前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報であることを特徴とする請求項12に記載の情報記録媒体。
  17. 異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づくデータ記録処理を実行する情報記録処理方法であり、
    付加データの記録処理において、
    a.付加データの構成ビット値と、
    b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
    上記a.b.2つの条件を識別する条件識別ステップと、
    前記条件識別ステップにおける識別結果に基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを選択するかを決定する同期コード決定ステップと、
    決定した同期コードを設定した付加データ構成ビット格納フレームを生成して付加データ記録処理を実行するデータ記録ステップと、
    を有することを特徴とする情報記録処理方法。
  18. 前記付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態は、該同期フレームにおける同期コード直後から付加データ記録領域を含むデータ領域のパリティが偶数であるか、奇数であるかの状態であり、
    前記条件識別ステップは、
    a.前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるか、および、
    b.前記パリティが偶数であるか、奇数であるか、
    上記a.b.2つの条件を識別するステップであることを特徴とする請求項17に記載の情報記録処理方法。
  19. 前記同期コード決定ステップは、
    前記プライマリ同期コードとセカンダリ同期コードの各同期コードに含まれるビット[1]の数が偶数と奇数、すなわち異なるパリティを持つ組み合わせの同期コードの組み合わせから、プライマリ同期コードまたはセカンダリ同期コード、いずれか一方の同期コードの選択処理を実行するステップであることを特徴とする請求項17に記載の情報記録処理方法。
  20. 前記付加データは、前記情報記録媒体に格納するコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報の構成情報として設定することを特徴とする請求項17に記載の情報記録処理方法。
  21. 前記付加データの構成ビットの格納位置は、データ変調過程で生成されるデータフレーム中のリザーブフィールド内に設定することを特徴とする請求項17に記載の情報記録処理方法。
  22. 前記情報記録処理方法は、
    入力8ビットデータを、変換テーブルに基づく変換処理により16ビットコードワードに変換し、該16ビットコードワードに基づくデータ記録処理を実行し、前記付加データの記録領域に設定する記録データは、前記変換テーブルに基づいて変換した16ビットコードワードに基づく記録データであることを特徴とする請求項17に記載の情報記録処理方法。
  23. 前記コードワード選択に基づく変換処理は、ランレングス規則としてのRLL(2,10)を満足するデータ変換処理として実行する構成であることを特徴とする請求項22に記載の情報記録処理方法。
  24. 情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行する情報再生処理方法であり、
    少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行する状態算出ステップと、
    前記状態算出ステップにおいて取得した状態に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データ情報取得ステップと、
    を有することを特徴とする情報再生処理方法。
  25. 前記状態算出ステップにおいて算出する状態は、付加データの記録領域を含む同期フレームに設定された同期コードがプライマリ同期コードであるかセカンダリ同期コードであるかに依存して異なる値となる状態であることを特徴とする請求項24に記載の情報再生処理方法。
  26. 前記状態算出ステップにおいて算出する状態は、同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域におけるパリティであり、
    前記付加データ情報取得ステップにおいては、
    前記パリティが、偶数であるか、奇数であるかの状態に基づいて、前記付加データの構成ビット値が0であるか1であるかの識別処理を実行することを特徴とする請求項24に記載の情報再生処理方法。
  27. 前記情報再生処理方法は、さらに、
    付加データ構成ビット情報の取得に基づいて、前記情報記録媒体に格納されたコンテンツの暗号鍵情報、暗号鍵生成情報、コンテンツ再生制御情報、コンテンツコピー制御情報の少なくともいずれかの情報を生成する処理を実行するステップを有することを特徴とする請求項24に記載の情報再生処理方法。
  28. 異なる同期コードを設定したプライマリ同期コードおよびセカンダリ同期コードから一方の同期コードを選択し、選択同期コードを設定した同期フレームに基づくデータ記録処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
    付加データの記録処理において、
    a.付加データの構成ビット値と、
    b.付加データ記録領域を含む同期フレームにおけるデータ領域の状態と、
    上記a.b.2つの条件を識別する条件識別ステップと、
    前記条件識別ステップにおける識別結果に基づいて、同期フレームに設定する同期コードとして、プライマリ同期コード、またはセカンダリ同期コードのいずれを選択するかを決定する同期コード決定ステップと、
    決定した同期コードを設定した付加データ構成ビット格納フレームを生成して付加データ記録処理を実行するデータ記録ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  29. 情報記録媒体に格納された情報の再生処理を実行するコンピュータ・プログラムであり、
    少なくとも同期コードから付加データの記録領域を含む記録データ領域において、記録データの状態算出処理を実行する状態算出ステップと、
    前記状態算出ステップにおいて取得した状態に基づいて、付加データの記録領域に格納された記録情報としての付加データ構成ビット情報の取得処理を実行する付加データ情報取得ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101282174B (zh) * 2008-05-22 2011-12-14 北京合康亿盛变频科技股份有限公司 一种基于光纤通讯的编解码装置及高压变频器控制模块

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CN101282174B (zh) * 2008-05-22 2011-12-14 北京合康亿盛变频科技股份有限公司 一种基于光纤通讯的编解码装置及高压变频器控制模块

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