JP2005067683A - プラスチックボトル容器 - Google Patents

プラスチックボトル容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005067683A
JP2005067683A JP2003301683A JP2003301683A JP2005067683A JP 2005067683 A JP2005067683 A JP 2005067683A JP 2003301683 A JP2003301683 A JP 2003301683A JP 2003301683 A JP2003301683 A JP 2003301683A JP 2005067683 A JP2005067683 A JP 2005067683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
bottle container
preform
container
heel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003301683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4333280B2 (ja
Inventor
Koji Maeda
耕二 前田
Hidehiko Katsuta
秀彦 勝田
Masaki Miura
正樹 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2003301683A priority Critical patent/JP4333280B2/ja
Publication of JP2005067683A publication Critical patent/JP2005067683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4333280B2 publication Critical patent/JP4333280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】 ボトルヒール部の局所的な延伸を防止して、ボトル全体を均一に薄肉化でき、かつ耐熱性に優れたボトル容器を製造する。
【解決手段】 有底筒状のプリフォームを延伸ブロー成形することにより形成されるプラスチックボトル容器であって、胴部及び底部が連続するボトルヒール部の対角方向を湾曲形状に形成し、ボトル容器の胴部の周方向断面形状をほぼ長方形状とし、ボトル底部に近づくにつれて漸次、ほぼ正方形状とし、ボトル底部の接地面をほぼ円形状としたこと構成としてある。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ポリエチレンテレフタレート等からなるプリフォーム(パリソン)を延伸ブロー成形して得られるプラスチックボトル容器に関する。
特に、ボトルヒール部を底部に向かって漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状に形成することより、ヒール部の局所的な延伸や過延伸を防止し、これによってプリフォーム全体を均一かつ十分に延伸でき、白化が生じることなくボトル全体が均一に薄肉化され、高温のヒートセットが可能となって耐熱性にも優れるプラスチックボトル容器に関する。
一般に、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル,ポリプロピレン,ポリアミド等からなり、延伸ブローによって成形されるプラスチックボトル容器が知られている。この種のプラスチックボトル容器は、一般に、射出成形されたプリフォーム(パリソン)を延伸ブロー成形することにより製造される(例えば、特許文献1−3参照。)。
このように延伸ブロー成形方法により製造されたプラスチックボトル容器は、透明性とガスバリヤー性に優れ、コーラ,サイダー等の炭酸飲料、果汁飲料、ミネラルウォーター、各種お茶類等の飲料用のボトル容器として広く使用されている。
特開2002−240136号公報(第4頁、第4図) 特許公報第2781810号公報(第5頁、第2−4図) 特許公報第3011058号公報(第2頁)
ところで、近年、プラスチックボトル容器は急速に普及,浸透するようになり、この広範な普及にともない、特に飲料用の容器に対して、容器の薄肉化,軽量化が強く要請されるようになった。例えば、現在、容量2000ml用の容器として使用されているプラスチックボトル容器は平均肉厚が約0.35mm程度あるが、これを更に0.25mm程度に薄肉化したいという要請がある。
ここで、プラスチックボトル容器の肉厚は、プリフォームの樹脂量を削減し、高い延伸倍率で延伸ブロー成形することにより薄肉化が可能である。
しかし、このように単にプリフォームの樹脂量を減らして延伸倍率を高める方法では、特に偏平ボトル容器の場合、延伸ひずみが生じ、均一な肉厚分布のボトルが得られず、また、白化が起こり易いという問題があった。特に、長方形ボトル容器のヒール部の対角線方向は延伸倍率が局所的に高くなってしまい、過延伸によるひずみや白化,変形等の問題が顕著であった。
また、延伸ひずみが生じたボトル容器では、金型のヒートセット温度が通常肉厚のボトルの場合(例えば約120〜135℃)と同様であると、金型から取り出した際にボトルが収縮してしまうという問題も発生し、特に長方形ボトルのヒール部の過延伸部分には所謂ヒケが生じ易かった。
さらに、このようなボトルの収縮を防止するにはヒートセット温度(ブロー金型温度)を下げる必要があるが(例えば約80℃)、このようにヒートセット温度を低くすると、ボトル容器に所望の耐熱性が得られない問題が発生した。
耐熱性のないボトル容器では、比較的耐熱性能を必要としないアセプティック充填用途における温水殺菌洗浄温度(約65〜80℃)にも耐えられず、温水殺菌洗浄するとボトルが収縮してしまい、アセプティックボトルとしても使用することができなかった。
このように、単にプリフォームの樹脂量を削減して延伸倍率を高くしてボトル容器の薄肉化を図ろうとしても、肉厚分布の不均一とボトルの白化、さらには、耐熱性の劣化という問題が発生してしまい、特に軽量化が望まれているアセプティックボトルの薄肉化には対応できなかった。
本発明者は、上記事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ボトルヒール部に丸味を持たせることで延伸倍率を小さくし、ヒール部の局所的な延伸や過延伸を防止して均一な延伸ブロー成形が可能となり、これによってボトル容器の薄肉化を図る際の不都合を解消できることに想到した。
すなわち、本発明は、上述のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、ボトルヒール部を底部に向かって漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状に形成することより、ヒール部の局所的な延伸や過延伸を防止してプリフォーム全体を均一かつ十分に延伸することができ、これによって、白化が生じることなくボトル全体を均一に薄肉化でき、高温のヒートセットが可能となって耐熱性にも優れたボトル容器を製造できる、特に、偏平ボトルやアセプティックボトル等に適したプラスチックボトル容器に関する。
上記目的を達成するため、本発明のプラスチックボトル容器は、請求項1に記載するように、有底筒状のプリフォームを延伸ブロー成形することにより形成されるプラスチックボトル容器であって、胴部及び底部が連続するボトルヒール部を、胴部から底部へ連続してボトル中心軸に向かって漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状とした構成としてある。
特に、請求項2に記載するように、対角方向のボトルヒール部を湾曲形状とした構成としてある。
より具体的には、請求項3に記載するように、ボトル全高(Ha)と湾曲形状のボトルヒール部の高さ(Hb)の比が、0.1≦Hb/Ha≦0.25となる構成としてある。
また、ボトル中心から底部外縁までの半径(ra)とボトル中心から湾曲形状のボトルヒール部外縁までの半径(rb)の比が、0.5≦ra/rb≦0.75となる構成としてある。
特に、請求項5に記載するように、ボトル容器の胴部の周方向断面形状をほぼ長方形状とし、ボトル底部に近づくにつれて漸次、ほぼ正方形状とし、ボトル底部の接地面をほぼ円形状とした構成としてある。
そして、請求項6に記載するように、ボトル容器の平均肉厚が、ほぼ0.25mmである構成としてある。
以上のような本発明のプラスチックボトル容器によれば、ボトルの底ヒール部を湾曲形状に形成して胴部から底部に連続してボトル中心軸に向かって漸次テーパ状にすることにより、ヒール部の延伸倍率を小さくすることができ、これによって、ヒール部の局所的な延伸や過延伸を防止して連続する胴部と底部の全体を均一かつ十分に延伸することが可能となる。
このようにして、本発明では、ボトルヒール部の延伸倍率を抑制して、延伸ひずみや白化が生じることなくボトル全体を均一に薄肉化でき、例えば、平均肉厚が約0.25mm程度の所望の薄肉ボトルを得ることができる。
また、延伸ひずみのないボトルは、高温のヒートセットが可能で、薄肉でありながら通常の肉厚のボトルとほぼ同様の耐熱性を付与することができる。
これによって、特に、ボトルヒール部に過延伸が生じ易い長方形ボトルや、温水殺菌洗浄が必要となるアセプティックボトル等に適したプラスチックボトル容器を実現することができる。
以下、本発明に係るプラスチックボトル容器の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラスチックボトル容器の予備成形品となるプリフォームを示す断面図である。
図2は、図1に示すプリフォームの要部拡大図で、(a)はプリフォームの全体図、(b)は首下部の拡大図、(c)は段付部の拡大図である。
図3は、図1に示すプリフォームの段付部の拡大図であり、段付部の傾斜角度を変更する態様を示している。
[プリフォーム]
1.プリフォームの構造
図1に示すように、プリフォーム1は、本実施形態に係るボトル容器10(図6参照)を製造するための予備成形品であって、熱可塑性樹脂からなり、筒状の胴部4と、胴部4の一端側に開口する口部2と、胴部4の他端側を閉塞するほぼ半球形状の底部5を備えた有底筒状(試験管状)に形成されている。
そして、プリフォーム1は、胴部4と底部5の間に所定形状に形成された段付部5aを備え、また、口部2と胴部4の間に所定形状に形成された首下部3を備えている。
段付部5aは、胴部4と底部5の間に位置するプリフォーム1の一部(所定範囲)であり、胴部からほぼ同じ肉厚で連続し、内面及び外面がともに筒中心側に傾斜しつつ底部5に連続するように形成されている。
ここで、段付部5aは、肉厚、内面及び外面の傾斜角度、長さ等を所望の値に設定することができ、成形するボトル容器の大きさ,形状,肉厚等に応じて任意に設定可能である。
本実施形態では、図2に示す胴部4の肉厚(Ta)と段付部5a(及び連続する底部5)の肉厚(Tb)の比が、1.0<Ta/Tb≦1.5となるように設定してある。このような範囲に設定するのは、胴部4より段付部5aの肉厚が大きくなる(Ta/Tb≦1)ようにプリフォーム1を射出成形することは困難であり、また、Ta/Tbが1.5を超えると(Ta/Tb>1.5)、胴部4と段付部5aの肉厚差が大きくなり過ぎ、胴部4と段付部5aの連続部分に局部延伸,過延伸が生じるためである。なお、段付部5aの肉厚(Tb)とは、底部5と段付部5aの境界部の厚みをいう(図2(c)参照)。
また、図2に示す胴部4の筒中心から肉厚中心までの半径(Ra)と段付部5aの筒中心から肉厚中心までの半径(Rb)と胴部の肉厚(Ta)が、Rb≦Ra−Ta/2となるように設定してある。このような範囲に設定するのは、段付部5aの半径は少なくとも胴部4の半径より小さくしなければ段差が形成されず、その一方、半径の差が胴部の肉厚(Ta)の半分以下の段差は、射出成形が困難となるためである。
以上のような値に設定することにより、段付き部5aを連続する胴部4とほぼ同じ肉厚にしつつ所望の角度に傾斜させることができる。
さらに、図2(c)に示す段付部5aの筒中心側に傾斜する角度(θ)は、所望の範囲に設定可能であり、図3に示すように、傾斜角度が大きくなるように(θa)から(θb)に設定することができ、また、その逆に、傾斜角度が小さくなるように設定することができる。段付部5aの傾斜角度を設定することにより、角度に応じて段付部5a及び底部5の延伸量及び底部5の重量を制御することができる。
すなわち、段付部5aの傾斜角度を小さくなるように設定すれば、段付部5aの延伸量が大きくなり、底部5の延伸量が小さくなって、底部5の重量が大きくなる。一方、段付部5aの傾斜角度を大きくなるように設定すれば、段付部5aの延伸量が小さくなり、底部5の延伸量が大きくなって、底部5の重量は小さくすることができる。
ここで、段付部5aの傾斜角度としては、7°≦θ≦45°とし、特に20°≦θ≦40°の範囲で設定することが好ましい。θが7°より小さいと(θ<7°)、段差による効果が得られず、また、45°より大きいと(θ>45°)、局部延伸,過延伸が生じるためである。
なお、図2及び図3に示す例では、段付部5aの内面と外面はほぼ同じ角度に傾斜しており、段付部5aの肉厚が胴部4から底部5までほぼ同じ値となるように設定してあるが、この段付部5aの傾斜角度は、内面と外面で異ならせるようにしても良い。このようにすると、例えば、段付部5aの外面の傾斜角度を内面の傾斜角度より大きく設定することで、段付部5aを胴部4から底部5に向かって肉薄になるテーパ形状に形成することができ、所望の肉薄部分を設定して延伸量を大きくすることができる。
そして、このような段付部5aを備えることにより、後述する工程によりプリフォーム1が延伸ブロー成形されると、段付部5a及び底部5が全体的に均一に延伸され、胴部4の延伸負担を小さくして、また、底部5の重量を少なくして、結果的にプリフォーム全体が均一に延伸されるようになる。
首下部3は、胴部4と口部2の間に位置するプリフォーム1の一部(所定範囲)であり、口部2から連続する、胴部4より肉薄のストレート部3aを有しており、このストレート部3aを経て胴部4に連続するように形成されている。
ここで、首下部3は、ストレート部3aを含めて、肉厚、長さ等を所望の値に設定することができ、成形するボトル容器の大きさ,形状,肉厚等に応じて任意に設定可能である。
本実施形態では、図2に示す胴部4の肉厚(Ta)とストレート部3aの肉厚(Tc)の比が、1.2≦Ta/Tc≦1.7となるように設定してある。このような範囲に設定するのは、胴部4とストレート部3aの肉厚比が1.2より小さくなる(Ta/Tc<1.2)ようにプリフォーム1を射出成形することは困難であり、また、Ta/Tcが1.7を超えると(Ta/Tc>1.7)、胴部4とストレート部3aの肉厚差が大きくなり過ぎ、ストレート部3aに局部延伸,過延伸が生じるためである。
また、ストレート部3aの肉厚(Tc)と筒長手方向の長さ(La)の比は、3≦La/Tc≦5となるように設定してある。ストレート部3aが短すぎると(La/Tc<3)、通常のプリフォーム形状と同様となり、首下部に局部延伸,過延伸が生じてしまい、ストレート部3aを長くしすぎると(La/Tc>5)射出成形の際に材料が入りづらく成形不良が生じるからである。
具体的には、容量2000mlのボトル容器用のプリフォームの場合、樹脂重量は約45gで、胴部4の肉厚は約3〜4mmに設定する。この場合、図2に示す胴部の肉厚(Ta)とストレート部の肉厚(Tc)の差が、Ta−Tc=1.3mm以下となるように設定する。
さらに、ストレート部3aは、筒長手方向の長さが所望の範囲に設定可能であり、上述した容量2000mlボトルの場合には、図2に示す筒長手方向の長さ(La)が、7mm〜9mmの範囲となるように設定する。
このような値に設定することで、容量2000mlで平均肉厚が約0.25mmのボトル容器が得られるようになる。
このようにして、首下部3に胴部4より肉薄のストレート部3aを設け、その肉厚と長さを適宜設定可能とすることで、ストレート部3aを含む首下部3に局部的な延伸や過延伸部分を生じさせることなく、首下部3の全体を均一に延伸させることができる。そして、後述する工程によりプリフォーム1が延伸ブロー成形されると、ストレート部3aを含む首下部3が全体的に均一に延伸され、胴部4の延伸負担を小さくして、結果的にプリフォーム全体が均一に延伸されるようになる。
なお、ストレート部3aは、図2に示す例では、口部2から胴部4に至るまで、肉厚が均一になるように形成してあるが、例えば、ストレート部3aの外面又は内面を傾斜させることで、肉厚を変更することも可能である。このようにすると、肉厚部と肉薄部とで延伸量を異ならせて延伸量を調整することができる。
2.構成成分
本実施形態に係るプリフォーム1(及びボトル容器10)を構成する熱可塑性樹脂は、延伸ブロー成形及び熱結晶化可能な樹脂であれば任意のものを使用することができる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリカーボネート,ポリアリレート、又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂あるいは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特に、ポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルが好適に使用される。
また、アクリロニトリル樹脂,ポリプロピレン,プロピレン−エチレン共重合体,ポリエチレン等も使用することができる。
これらの樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲内で種々の添加剤、例えば、着色剤,紫外線吸収剤,離型剤,滑剤,核剤,酸化防止剤,帯電防止剤等を配合することができる。
プリフォーム1を構成するエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルは、エステル反復単位の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位を占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。
エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)が耐圧性,耐熱性,耐熱圧性等の点で特に優れているが、エチレンテレフタレート単位以外にイソフタル酸やナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸とプロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位の少量を含む共重合ポリエステルも使用することができる。
また、本実施形態のプリフォーム1は、単層(一層)の熱可塑性ポリエステル層で構成される場合の他、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成することもできる。
さらに、本実施形態のプリフォーム1は、二層以上の熱可塑性ポリエステル層からなる内層及び外層の間に封入される中間層を備えることができ、中間層をバリヤー層や酸素吸収層とすることができる。
このようにバリヤー層,酸素吸収層を備えることにより、ボトル容器内への外部からの酸素の透過を抑制し、ボトル容器内の内容物の外部からの酸素による変質を防止することができ、特に炭酸ガス入り飲料用のボトル容器に好適となる。
ここで、酸素吸収層としては、酸素を吸収して酸素の透過を防ぐものであれば任意のものを使用することができるが、酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組合せ、あるいは実質的に酸化しないガスバリヤー性樹脂,酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組み合わせを使用することが好適である。
[プラスチックボトル容器の製造方法]
次に、以上のようなプリフォームを使用して本実施形態に係るプラスチックボトル容器を得るための製造方法について説明する。
1.プリフォームの製造
プリフォーム1は、公知の射出成形や押出成形により有底筒状のプリフォーム(パリソン)を製造することができる。上述した胴部4と底部5の間の段付部5a、口部3と胴部4の間のストレート部3aを含む首下部3についても、公知の射出成形等により所望の形状,寸法で製造可能である。
なお、プリフォーム1として、中間層に酸素吸収層を備える多層プリフォームを使用する場合には、従来から公知の共射出成形機等を用いて、内外層をポリエステル樹脂とし、内外層の間に一層又は二層以上の酸素吸収層を挿入し、射出用プリフォーム金型の形状に対応した、底部及び開口部を有する多層プリフォームを製造することができる。
2.延伸ブロー成形
次に、プリフォーム1を二軸延伸ブロー成形する。
本実施形態に係る延伸ブロー成形法では、まず、プリフォーム1をガラス転移点(Tg)以上の延伸温度に加熱する。プリフォーム1の加熱は、図1に示すように、ヒータ101などの公知の加熱手段により行う。また、この加熱の際には、図1に示すように、非結晶の口部2が加熱されないように加熱防止用冷却ガイド102で保護される。なお、口部2を予め結晶化させたプリフォームを使用することもできる。
本実施形態では、プリフォーム1を加熱限界温度である約120℃で加熱するようにしてある。通常の肉厚のボトル容器を製造する場合には、プリフォームの加熱温度は約85℃〜110℃であるが、本実施形態では加熱限界である120℃近傍まで温度を上げることにより、樹脂の粘性を落とし、延伸成形で発生する歪みを軽減するようにしてある。但し、120℃を超える高温で加熱すると、プロー成形後にボトルが白化(白濁)してしまうため好ましくない。
次に、加熱したプリフォーム1は、所定の熱処理(ヒートセット)温度に加熱された金型内において二軸延伸ブロー成形する。
具体的には、図4(a)〜(b)に示すように、まず、加熱したプリフォーム1が金型103内にセットされ(同図(a)参照)、次に、ストレッチロッド(延伸ロッド)104により縦方向(軸方向)に延伸されるとともに、ブローエアによって横方向(周方向)に延伸される(同図(b)参照)。
ここで、本実施形態のプリフォーム1では、延伸の際に、図5(a)に示すように、段付部5aが、連続する底部5を含めて全体として均一に延伸される。また、首下部3が、ストレート部3aを含めて全体として均一に延伸される。
これによって、首下部3から胴部4、段付部5a及び底部5の全体が均一に延伸され、局所的な延伸や過延伸が発生せず、その結果、均一な肉厚分布のボトル容器10が成形されることになる(図9参照)。
これに対して、図5(b)に示すように、従来のプリフォーム201では、底部と胴部のつなぎ目部分や首下部分は局所的な延伸がされる一方、全体的な延伸量は小さくなる。このため、首下部分や底部の延伸量が少なくなるため、胴部への延伸負担が大きくなり、結果として、延伸ひずみが生じ、肉厚分布が不均一なボトル容器が成形されることになる(図9参照)。
ここで、本実施形態におけるブロー成形体の延伸倍率は、縦方向約2.4倍以上、横方向約5.2倍以上とし、縦×横で約12.5倍以上となるように設定する。
通常の肉厚のボトル容器の場合、ブロー成形体の延伸倍率は、縦方向約2.2倍、横方向約5倍程度で、縦×横で約11倍程度となっている。
本実施形態では、プリフォーム1の形状により局所的延伸や過延伸を発生させることなく均一な延伸が可能であるため、均一な肉厚分布で可能な限り肉薄のボトル容器を得るために、少なくとも上記の延伸倍率とすることが好ましい。
延伸倍率を、縦×横で15倍以上にすると、過延伸によるボトルの白化が発生する。また、延伸倍率が12倍以下では、プリフォームの肉厚を小さくしなければならず、均一な延伸ができなくなるばかりでなく、そのようなプリフォーム自体を射出成形することができない。
従って、均一な肉厚で延伸を行うには、延伸倍率を縦×横で約12〜15倍の範囲に設定することが好ましい。
3.ヒートセット
延伸されたブロー成形体は、金型内でヒートセット(熱固定)される。
ヒートセットは、上述したブロー金型103を、所定温度に加熱し、二軸延伸ブロー時に、ブロー成形体の器壁の外側を金型内面に所定時間接触させて熱処理を行う。
ここで、本実施形態では、ヒートセット温度として金型を約105〜115℃となるように加熱する。従来のアセプティックボトルの場合、ヒートセット温度は約120〜125℃程度となっている。ところが、ボトル容器を薄肉化するために延伸ひずみが生じたボトル容器では、金型のヒートセット温度が通常肉厚のボトルの場合と同様にすると、金型から取り出した際にボトルが収縮してしまった。一方、ヒートセット温度を105℃より低くするとボトルの耐熱性が得られなくなる。
本実施形態では、プリフォーム1の形状により局所的延伸や過延伸を発生させることなく均一な延伸が可能となり、延伸ひずみが生じないので、ヒートセット温度を可能な限り通常のボトル容器の場合に近づけることができる。これによって、ボトル容器に所望の耐熱性を付与することができる。
また、ヒートセットの熱処理時間(ブロー時間)は、ブロー成形体の厚みや温度によっても相違するが、一般に1〜10秒、好ましくは2〜5秒程度である。また、その後の冷却時間も、熱処理温度や冷却用流体の種類により異なるが、一般に0.1〜10秒、好ましくは0.2〜5秒程度である。
このヒートセットにより、ブロー成形体は結晶化される。
なお、このブロー成形体の結晶化度は、容器の肉厚,形状,ヒートセット温度,時間等の条件によるため、これらの条件を最適化することにより、ボトル容器10の胴部13の結晶化度を、例えば、約30〜40%程度の好適な範囲とすることができる。
4.クーリングブロー
以上の所定時間の熱処理後、図4(c)に示すように、クーリングブローロッド105から噴出する内部冷却用流体により、ブロー成形体内部を冷却する。
ここで、本実施形態では、クーリングブローのエア供給圧を約4MPaとしてある。通常の肉厚のボトル容器をブロー成形する場合、クーリングブローのエア供給圧は約3MPa程度であるが、本実施形態では、エアの供給圧力を高めることにより、ブロー成形後のボトルの取り出し温度を低減してヒケの発生を防止するようにしてある。
なお、冷却用流体としては、常温の空気,冷却された各種気体、例えば、−40℃〜+10℃の窒素,空気,炭酸ガス等のほか、化学的に不活性な液化ガス、例えば、液化窒素ガス,液化炭酸ガス,液化トリクロロフルオロメタンガス,液化ジクロロジフルオロメタンガス,他の液化脂肪族炭化水素ガス等を使用することができる。この冷却用流体には、水等の気化熱の大きい液化ミストを共存させることもできる。以上のような冷却用流体を使用することにより、顕著な冷却温度を得ることができる。
その後は、図4(d)に示すように、成形体は金型から取り出され、ボトル容器10が得られる。
金型から取り出したブロー成形体(ボトル容器10)は、放冷により、又は冷風を吹き付けることにより冷却する。
これで、延伸ブロー成形工程が完了する。
以上のような工程により、例えば、図6に示すような本実施形態に係るボトル容器10が製造されることになる。
[ボトル容器]
1.ボトル容器の構成
ボトル容器10は、上述した製造工程によりプリフォーム1が延伸ブロー成形されることにより形成されるプラスチックボトル容器であり、本実施形態では、図6に示すようなボトル容器10が製造される。
図6に示すボトル容器10は、首部11,肩部12,胴部(上)13,ウェスト部14,胴部(下)15,ヒール部16及び底部17が形成されており、容量2000ml用の断面ほぼ長方形状の偏平ボトルとなっている。
そして、本実施形態のボトル容器10は、胴部(下)15と底部17が連続するヒール部16を、胴部(下)15から連続してボトル中心に向かって漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状に形成してある。なお、図示はしていないが、ボトル容器の胴部には容器内の減圧によるパネル変形を防ぐため、例えば複数の横ビート凹リブなど、適宜のパネル形状を付加形成することができる。
図6に示すような偏平ボトルは、周方向の延伸倍率が、短辺,長辺,対角方向で大きく異なっている(例えば、短辺方向:3.7倍,長辺方向4.4倍,対角方向:5.2倍)。このため、従来のプリフォームや延伸ブロー成形方法では、特に延伸倍率の高い対角方向に所謂ヒケや変形,過延伸による白化が発生した。
ここで、上述した段付部5aを形成した本実施形態のプリフォーム1では、ボトル容器10のヒール部16に相当する部分は、段付部5aの作用により局所的な延伸が生じることなく底部5及び胴部4と一体的に均一に延伸することができ、ひずみのない均一な延伸が可能となる。
そこで、本実施形態では、段付部5aを形成したプリフォーム1を使用するとともに、ボトル容器10の形状として、最も延伸倍率の高くなるヒール部16の形状をできる限り延伸倍率を抑制した形状とすることにより、ヒール部対角方向に延伸ひずみの発生しない偏平ボトルが得られるようになっている。
具体的には、ボトル容器10の形状は、図6〜図8に示すように、ヒール部16の対角方向に丸味を持たせてあり、胴部(下)15から連続してボトル中心軸に向かって底部17に連続する、漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状に形成してある。
そして、ボトル容器10は、ウェスト部14の周方向断面形状はほぼ長方形状で(図6(d)参照)、底部17に近づくにつれて徐々に正方形に近い断面形状になり、底部17の接地面はほぼ円形に近い断面形状に形成してある(図6(e)参照)。このようにすると、図8に示すように、通常の角形状のヒール部(図8の二点鎖線)と比較して、ヒール部の延伸倍率を小さくすることができ、これによって、ヒール部を胴部及び底部と一体的に均一な肉厚で延伸できるようになる。
ここで、本実施形態では、図7(a)に示すボトル全高(Ha)と湾曲形状のボトルヒール部の高さ(Hb)の比が、0.1≦Hb/Ha≦0.25となるように設定してある。このような範囲に設定するのは、ボトル全高とヒール部高の比が0.1未満では、従来のボトル形状に近くなり、ヒール部に過延伸とそれによる白化が発生し、また、ボトル全高とヒール部高の比が0.25を超えると、最大胴径部(ストレート部)が短くなり、ライン搬送時にボトル同士の接触圧が高くなりボトル潰れ等が起こるためである。
また、本実施形態では、図7(b)に示すボトル中心から底部外縁までの半径(ra)とボトル中心から湾曲形状のボトルヒール部外縁までの半径(rb)の比が、0.5≦ra/rb≦0.75となるように設定してある。
底部外縁とヒール部外縁の半径比が0.5未満の場合、底部の接地部の半径が小さくなるため、ボトルの正立安定性が悪くなり、その結果、ボトルの転倒角度(床面を傾斜させてボトルが転倒したときの角度)が低下し、ボトルが転倒し易くなってしまう。ボトルが転倒し易くなると、パレット積み付け,パレット切り出し時などのボトル搬送時のライン適性が低下し好ましくない。また、底部外縁とヒール部外縁の半径比が0.75を超えると、従来のボトル形状に近くなり、ヒール部に過延伸とそれによる白化が発生してしまう。そこで、本実施形態では、底部外縁とヒール部外縁の半径比を上記の範囲に設定してある。
より具体的には、例えば容量2000mlのボトル容器の場合、ボトル全高は約307mmであり、ヒール部の高さ(Hb)を約30mm〜80mmとなるように設定する。
また、ボトル中心からヒール部外縁までの半径(rb)が約60mmの長方形ボトルの場合、ボトル中心から底部外縁までの半径(ra)を約30mm〜45mmとなるように設定する。
このような値に設定することで、容量2000mlでヒール部16がボトル中心に向かってテーパ形状に湾曲したボトル容器10が得られる。
なお、以上のようなボトル形状は、金型(図4参照)を所定形状に設定することで、所望の形状が得られる。
そして、このようなボトル形状とすることにより、ヒール部対角方向の延伸倍率を可能な限り小さくでき、ヒール部を胴部及び底部と一体的に均一な肉厚で延伸できるようになり、延伸ひずみの発生しない長方形ボトルが得られる。
2.肉厚
本実施形態のボトル容器10は、図9(a)に示すように、肉厚分布が均一となっており、平均肉厚が約0.25mmとなっている。
これに対して、図9(b)に示すように、従来のプリフォームの肉厚だけを変更し、通常の肉厚のボトル(平均肉厚が約0.35mm)と同様の条件で延伸ブロー成形を行うと、肉厚分布が均一とならず延伸ひずみが生じてしまう。特に、ボトルの肩部と底ヒール部は、局所延伸,過延伸により肉厚が薄くなり過ぎてしまう。
なお、図9(a)では特に図示していないが、ボトルのウェスト部の肉厚を、例えば約0.30mmとし、他の部分より厚くなるように形成することもできる。このようにすると、容量2000ml用ボトルの場合に把持部分となるウェスト部の肉厚を厚くして強度を大きくすることができる。本発明は、ボトル容器の肩部、胴部、ヒール部の肉厚分布をほぼ均一にすることを特徴とするものであるが、他の大部分がほぼ均一な肉厚になるのであれば、例えば、上記のウェスト部のように、ボトルの所定箇所の肉厚を適宜変更して厚く(薄く)することもできる。
また、ボトル底部については、ヒール部や胴部と肉厚分布をほぼ均一にする箇所は、ヒール部との連続する部分から接地部までの範囲であり、底中央のドーム状の上底部は含まれない。一般に、延伸ブロー成形により得られるプラスチックボトル容器では、成形工程上、底部の中心にはドーム状に***した上底部が他の部位より肉厚に形成されるようになっている。従って、この上底部は、本発明における「他の部位とほぼ均一な肉厚の底部」には含まれない。
3.耐熱性
本実施形態のボトル容器10は、上述したように、金型温度約110℃でヒートセットされており、温水殺菌洗浄温度(約65〜80℃)の耐熱性を有している。
ボトル容器10に対して約75℃のシャワー温水リンスを約30秒間行った場合、収縮率はほぼ1%程度となる。これは、通常の肉厚(平均肉厚が約0.35mm)で、金型温度約120℃でヒートセットされたボトル容器の収縮率が約0.8%程度であるため、ほぼ同様の耐熱性を有している。
これに対して、従来のプリフォームの樹脂量を削減し、ボトルの収縮を防止するためにヒートセットを約80℃としたボトル容器では、収縮率が約3.1%程度となり、容量が本発明に係るボトル容器10の3倍以上収縮してしまう。
このように本実施形態のボトル容器10では、平均肉厚を約0.25mmと薄肉化しつつ、通常の肉厚のボトルと同様の耐熱性を確保することができる。
ここで、本実施形態に係るボトル容器の耐熱性は、TMA(Thermal Mechanical Analysis:熱機械分析)による無荷重変化量評価で示すことができる。
通常、プラスチックボトル容器の耐熱性は結晶化度で示すことができるが、配向結晶化度の場合、同じ値であっても耐熱性が大きく異なる場合がある。
TMAは、試料を加熱炉内で加熱し、温度変化に伴う形状変化を非振動的な荷重下で測定する熱分析法であり、ボトル容器の一部を試料として切り出して加熱し、その形状変化を測定することで、ボトル容器の正確な耐熱性を示すことができる。
本実施形態に係るボトル容器10のウェスト部14をボトル横方向に幅5mmのサンプルを切り出し、無荷重(0kgf)条件下で、昇温速度=5℃/分で常温から加熱して、標点間距離20mm、幅5mmのサンプルについてTMAによる無荷重変化量評価を行うと、変化量が加熱温度80℃で60μm以下となるようにしてある。これは、通常の0.35mm肉厚のボトルとほぼ同様の値である。これにより、本実施形態のボトル容器では、薄肉化によっても耐熱性が損なわれず、通常の肉厚のボトルと変わらない耐熱性が得られる。
4.結晶化度
本実施形態のボトル容器10を形成する熱可塑性ポリエステルは、胴部の結晶化度が30〜40%の範囲となるようにしてある。結晶化度をこの範囲にすることで、ボトル容器10の変形を防止できる。
結晶化度が30%未満であると、耐熱性がなく、変形防止の効果が充分に得られず、また、結晶化度が40%を超えると、二軸延伸ブロー成形後の金型の離型性が低下し、また、離型後の変形が大きくなる傾向がある。
胴部の結晶化度をこの範囲とすることで、ボトル容器10の耐熱性,耐衝撃強度をより向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態のプラスチックボトル容器によれば、ボトル容器10のヒール部16を湾曲形状に形成して底部17に向かってテーパ状に丸味を持たせることにより、ヒール部の延伸倍率を小さくし、これによって、ヒール部の局所的な延伸や過延伸を防止してプリフォーム1の胴部4、段付部5a、底部5の全体を均一かつ十分に延伸することが可能となる。
このようにして、ボトルヒール部の延伸倍率を抑制して、ボトルヒール部に相当するプリフォーム1の該当部分を均一に延伸できるので、延伸ひずみや白化が生じることなくボトル全体を均一に薄肉化でき、平均肉厚が約0.25mm程度の所望の薄肉ボトルを得ることができる。
また、延伸ひずみのないボトルは、高温のヒートセットが可能で、薄肉でありながら通常の肉厚のボトルとほぼ同様の耐熱性を付与することができる。
これにより、特に、ボトルヒール部に過延伸が生じ易い長方形ボトルや、温水殺菌洗浄が必要となるアセプティックボトル等に適したプラスチックボトル容器を提供することができる。
以下、本発明のプラスチックボトル容器の具体的な実施例を示す。
[実施例1]
ポリエチレンテレフタレート(PET)を押出機に供給して重量45gのプリフォームを製造した。プリフォームには、胴部と底部の間に段付部を形成し、また、胴部と口部の間にストレート部を有する首下部を形成した。
プリフォームの肉厚は、胴部が約3.4mm、ストレート部が約2.3mm、段付部及び底部が約2.8mmとした。また、ストレート部は長さ約7mmとした。
このプリフォームをガラス転移点(Tg)以上の約120℃に加熱し、約110℃に加熱された金型内にセットして一段ブロー成形法により二軸延伸ブローを行い、その後、約4MPaのエア供給圧でクーリングブローをして、内容量約2000ml、平均肉厚約0.25mm、全高が約307mm、ヒール部の高さ(Hb)が約60mmのボトル容器を得た。また、得られたボトル容器は、ボトル中心からヒール部外縁までの半径(rb)が約60mmの長方形ボトルで、ボトル中心から底部外縁までの半径(ra)が約40mmとなった。
[比較例1]
実施例1と同様にポリエチレンテレフタレート(PET)を重量45g使用し、胴部と底部の間に段付部がなく、胴部と口部の間に約3mmの薄肉部(実施例1のストレート部に相当)を有する従来形状のプリフォームを製造した。
プリフォームの肉厚は、胴部が約3.9mmとした。
このプリフォームを、通常のボトルと同様、約110℃に加熱するとともに、通常のボトルより低めの約80℃に加熱した金型内にセットして一段ブロー成形法により二軸延伸ブローを行い、その後、通常のボトルと同様に、約3MPaのエア供給圧でクーリングブローをして、内容量約2000ml、平均肉厚約0.25mm、ヒール部が湾曲形状でない通常の角形状のボトル容器を得た。
[比較例2]
比較例1と同様に段付部のないプリフォームを使用して、胴部の肉厚を3.5mmに設定し、比較例1と同様の成形条件により、内容量約2000ml、平均肉厚約0.25mm、ヒール部が湾曲形状でない通常の角形状のボトル容器を得た。
[比較例3]
比較例1と同様に段付部のないプリフォームを使用して、胴部の肉厚を3.3mmに設定し、比較例1と同様の成形条件により、内容量約2000ml、平均肉厚約0.25mm、ヒール部が湾曲形状でない通常の角形状のボトル容器を得た。
以上のボトル容器の肉厚分布を図9(a)及び(b)に示す。
実施例1では、図9(a)に示すように、ボトル側面側の全体に亘って肉厚がほぼ均一化しており、特に、ボトルの肩部やヒール部についても、他の部位(ボトルの胴部,底部)と同様の肉厚となった。
なお、底部についてヒール部や胴部と肉厚分布をほぼ均一にする箇所は、ヒール部との連続する部分から接地部までの範囲であり、底中央のドーム状の上底部は他の部位より肉厚となっている。
この実施例1のボトル容器に約80℃のシャワー温水リンスを約30秒間行って容器の内容量を測定したところ、シャワー前よりも容器の内容量が20ml減少し、収縮率は約1%であった。
平均肉厚が約0.35mmの通常のボトル容器に同様のシャワー温水リンスを行ったところ、容器の内容量は17ml減少し、収縮率は約0.8%程度であった。
また、実施例1のボトル容器の結晶化度は、ウェスト部で約33%程度であり、平均肉厚が約0.35mmの通常のボトル容器のウェスト部が約34%程度で、ほぼ同様の値となった。
そこで、TMAによる無荷重変化量評価を行った。なお、TMAは、機種名DMS6100(セイコーインスツルメンツ株式会社製)を使用して行った。
実施例1のボトル容器のウェスト部をボトル横方向に幅5mmのサンプルを切り出し、無荷重(0kgf)条件下で、昇温速度=5℃/分で常温から加熱して標点間距離20mm、幅5mmのサンプルについてTMAによる無荷重変化量評価を行ったところ、変化量は加熱温度80℃で約30μm以下となった。これは、通常の0.35mm肉厚のボトルの変化量が約20μmであるのとほぼ同様の値となった。
以上により、実施例1のボトル容器は、従来からの肉厚のボトル容器とほぼ同様の耐熱性を有していることがわかった。
一方、比較例1〜3では、図9(b)に示すように、比較例1(PF肉厚3.9mm)、比較例2(PF肉厚3.5mm)、比較例3(PF肉厚3.3mm)のいずれも、肉厚分布が均一とならず延伸ひずみが生じてしまった。
比較例1では、局所延伸により、ボトル肩部の肉厚が薄くなり過ぎ、一方、ボトルヒール部は延伸不足により肉厚が大きくなり過ぎてしまった。
比較例2,3は、ほぼ同様の肉厚分布となっており、ボトル肩部とヒール部の肉厚が局所延伸により薄くなり過ぎ、ボトル底部が延伸されずに肉厚が過大に成っている。特に比較例2では、ボトルのヒール部のみが過延伸され、底部はまったく延伸されなかった。
また、この比較例1〜3のボトル容器に約80℃のシャワー温水リンスを行ったところ、容器の内容量が64ml減少し、収縮率は約3.1%で、容量が実施例1のボトルの3倍以上収縮することがわかった。
さらに、比較例1〜3のボトルの結晶化度は、ウェスト部で約32%程度で、実施例1のボトルの結晶化度とほぼ同様の値となった。そこで、実施例1の場合と同様の条件により、TMAによる無荷重変化量評価を行ったところ、変化量は加熱温度80℃で約80μmとなり、実施例1の2.5倍以上、通常の肉厚のボトルの約4倍の変化量となった。
このように、プリフォームの重量が同一である実施例1と比較例1〜3とを対比すると、比較例1〜3では、ボトルのヒール部に局所的延伸,過延伸による延伸ひずみが生じ、ボトル全体の肉厚分布が不均一であるのに対し、実施例1では、容器全体の肉厚が均一化しており、プリフォームの全体が均一に延伸され、ボトルヒール部に過延伸や局所的延伸が生じず、延伸ひずみがないことがわかる。
また、比較例1〜3では、薄肉化のためにヒートセットを低くしたために、結晶化度ではほぼ同様の値を示しながら、ボトルの耐熱性が劣化し、温水殺菌洗浄温度(約65〜80℃)に耐えられず容器が実施例1の3倍以上収縮したのに対し、実施例1では、ボトルの平均肉厚が薄肉化されているにも拘わらず、通常のボトルと同様の耐熱性が得られることがわかった。
以上により、実施例1では、ボトルヒール部について局所的な延伸がなく、ボトル全体に亘って肉厚が均一化され、しかも、高い耐熱性が得られることがわかった。
なお、本発明のプラスチックボトル容器は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態で得られるボトル容器は、外形が断面ほぼ長方形状の偏平角筒状のボトル容器となっていたが、ボトル容器の外形は特に偏平角筒状のものに限られるものではない。
図10に示すように、断面長方形状のボトル容器(同図(a)参照)以外にも、断面ほぼ円形状の円筒状のボトル容器(同図(b)参照)であっても良く、また、特に図示しないが、断面ほぼ正方形状のボトル容器であってもよく、角筒と円筒を組み合わせたボトル容器であっても良い。ボトルヒール部を湾曲形状に形成してヒール部の延伸倍率を小さくできる限り、どのような外形のボトル容器であっても本発明の適用を妨げるものではない。
また、上記実施形態では、容量が2000mlのボトル容器を示したが、本発明の適用にあたってボトル容器の容量は特に限定されるものではない。従って、例えば容量1000mlのボトル容器であっても、また、容量1500mlのボトル容器であっても本発明の適用を妨げない。
さらに、上記実施形態では、プリフォームとして所定形状の段付部及びストレート部を有する首下部を形成したものを示したが、これ以外の形状のプリフォームを用いて本発明に係るボトル容器を形成することも可能である。
以上説明した本発明は、予備成形品であるポリエチレンテレフタレート等からなるプリフォーム(パリソン)を延伸ブロー成形して得られるプラスチックボトル容器に利用可能である。特に、白化が生じることなくボトル全体を均一に薄肉化でき、また、高温のヒートセットが可能となり、耐熱性にも優れたボトル容器を製造できることから、偏平ボトルやアセプティックボトル等に適したプラスチックボトル容器に利用できる。
本発明の一実施形態に係るプラスチックボトル容器を得るためのプリフォームの一例を示す断面図である。 図1に示すプリフォームの要部拡大図で、(a)はプリフォームの全体図、(b)は首下部の拡大図、(c)は段付部の拡大図である。 図1に示すプリフォームの段付部の拡大図であり、段付部の傾斜角度を変更する態様を示している。 本発明に係るプラスチックボトル容器を得るための延伸ブロー成形の工程を示す説明図である。 本発明に係るプラスチックボトル容器の延伸ブロー成形工程におけるプリフォームの延伸状態を示す要部断面図であり、(a)は本発明に係るプリフォーム、(b)は従来方法に係るプリフォームを示している。 本発明の一実施形態に係るボトル容器の外観図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)A−A線断面図、(e)は底面図である。 本発明の一実施形態に係るボトル容器の外観図であり、(a)はボトル全高とヒール部の高さを示すボトル正面図、(b)は底部及びヒール部の半径を示すボトル底面図である。 本発明の一実施形態に係るボトル容器のヒール部の湾曲形状を示す要部拡大図である。 本発明に一実施例に係るプラスチックボトル容器の肉厚分布を示すグラフであり、(a)は本発明のボトル容器、(b)は従来品のボトル容器のものを示している。 本発明に係るプラスチックボトル容器の外形例を示す正面図であり、(a)は長方形ボトル、(b)は円形ボトルである。
符号の説明
1 本発明に係るプリフォーム(パリソン)
2 口部
3 首下部
3a ストレート部
4 プリフォーム胴部
5 プリフォーム底部
5a プリフォーム段付部
10 ボトル容器
10a 長方形ボトル
10b 円形ボトル
11 ボトル首部
12 ボトル肩部
13 ボトル胴部(上)
14 ボトルウェスト部
15 ボトル胴部(下)
16 ボトルヒール部
17 ボトル底部
201 従来のプリフォーム

Claims (6)

  1. 有底筒状のプリフォームを延伸ブロー成形することにより形成されるプラスチックボトル容器であって、
    胴部及び底部が連続するボトルヒール部を、胴部から底部へ連続してボトル中心軸に向かって漸次テーパ状に湾曲する湾曲形状としたことを特徴とするプラスチックボトル容器。
  2. 請求項1記載のプラスチックボトル容器であって、
    対角方向のボトルヒール部を湾曲形状としたことを特徴とするプラスチックボトル容器。
  3. 請求項1又は2記載のプラスチックボトル容器であって、
    ボトル全高(Ha)と湾曲形状のボトルヒール部の高さ(Hb)の比が、0.1≦Hb/Ha≦0.25であることを特徴とするプラスチックボトル容器。
  4. 請求項1〜3記載のプラスチックボトル容器であって、
    ボトル中心から底部外縁までの半径(ra)とボトル中心から湾曲形状のボトルヒール部外縁までの半径(rb)の比が、0.5≦ra/rb≦0.75であることを特徴とするプラスチックボトル容器。
  5. 請求項1〜4記載のプラスチックボトル容器であって、
    ボトル容器の胴部の周方向断面形状をほぼ長方形状とし、
    ボトル底部に近づくにつれて漸次、ほぼ正方形状とし、
    ボトル底部の接地面をほぼ円形状としたことを特徴とするプラスチックボトル容器。
  6. 請求項1〜5記載のプラスチックボトル容器であって、
    ボトル容器の平均肉厚が、ほぼ0.25mmであることを特徴とするプラスチックボトル容器。
JP2003301683A 2003-08-26 2003-08-26 プラスチックボトル容器 Expired - Fee Related JP4333280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301683A JP4333280B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 プラスチックボトル容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301683A JP4333280B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 プラスチックボトル容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005067683A true JP2005067683A (ja) 2005-03-17
JP4333280B2 JP4333280B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=34406227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003301683A Expired - Fee Related JP4333280B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 プラスチックボトル容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4333280B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179400A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Mitsubishi Plastics Ind Ltd プラスチックボトル取付用把手および把手付プラスチックボトル
JP2009040445A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Mitsubishi Plastics Inc プラスチックボトル取付用把手および把手付プラスチックボトル
JP2012166859A (ja) * 2012-06-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2012166858A (ja) * 2012-06-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2017013798A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 大日本印刷株式会社 充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置
JP2017013797A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 大日本印刷株式会社 充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置
JP2017065738A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法
JP2017197257A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法
JP2017197258A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179400A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Mitsubishi Plastics Ind Ltd プラスチックボトル取付用把手および把手付プラスチックボトル
JP2009040445A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Mitsubishi Plastics Inc プラスチックボトル取付用把手および把手付プラスチックボトル
JP2012166859A (ja) * 2012-06-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2012166858A (ja) * 2012-06-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2017013798A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 大日本印刷株式会社 充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置
JP2017013797A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 大日本印刷株式会社 充填体の製造方法、プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造装置
JP2017065738A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法
JP2017197257A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法
JP2017197258A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 大日本印刷株式会社 プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4333280B2 (ja) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4292918B2 (ja) プラスチックボトル容器用プリフォーム
US20140332490A1 (en) Flat container comprising thermoplastic resin and method for molding the same
WO2007083396A1 (ja) 二軸延伸ポリエステルボトルの製造方法
KR101422308B1 (ko) 박육 2축 연신 폴리에스테르병
JP4333280B2 (ja) プラスチックボトル容器
EP2331307B1 (en) Preform for making plastic container
JP3797156B2 (ja) ボトル状容器のブロー成形用プリフォーム
EP1208957A1 (en) Stretch blow molded container
JP4052055B2 (ja) プラスチックボトル容器の延伸ブロー成形方法
JP4734896B2 (ja) プラスチックボトル容器の製造方法
JP4210901B2 (ja) ボトル状容器の製造方法
JP4148065B2 (ja) プラスチックボトル容器の延伸ブロー成形方法及びこの成形方法により形成されるプラスチックボトル容器
JPH07156933A (ja) 耐圧自立容器及びその製造方法
JP4780443B2 (ja) 扁平容器二段ブロー成形法
JPH01153453A (ja) 耐圧耐熱容器及びその製造方法
EP2493671B1 (en) Preform for making a blow-molded container and having a concave gate portion, injection mold stack and process for making the preform, process for making the container and container.
JP7059563B2 (ja) プリフォームの製造方法
JP3680526B2 (ja) 延伸樹脂容器及びその製法
JP4289048B2 (ja) 耐熱性ボトルの2段ブロー成形法
JP2003103609A (ja) 耐熱性ボトルの2段ブロー成形法
JP2005112440A (ja) 容器
JP2003103607A (ja) 耐熱性ボトルの底部構造
JP3449182B2 (ja) 耐熱性延伸樹脂容器の製法
JP3835428B2 (ja) 耐熱性延伸樹脂容器
JP2004067156A (ja) プラスチックボトル容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4333280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees