JP2005064959A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設置面に対する放音面の細かな角度調整を簡単に行えるようにしたスピーカ装置を提供すること。
【解決手段】 スピーカ本体2a、2bと、スピーカ本体2a、2bを収容すると共にスピーカ本体2a、2bからの音を外部に出力する放音面s3を有するキャビネット3と、キャビネット3に取り付けられるヒンジ部材21と、一端部がヒンジ部材21に連結され他端部が設置面上に支持される脚部材6とを備え、ヒンジ部材21を回動中心としたキャビネット3と脚部材6との相対的な回動により、設置面に対する放音面の角度を変えられるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャビネット内にスピーカ本体を収容したスピーカ装置に関し、更に詳しくは、キャビネットに対して回動自在に脚部材を取り付けて、その脚部材とキャビネットとを相対的に回動させることによって、設置面に対する放音面の角度を変えられるようにしたスピーカ装置に関する。
近年、大画面表示装置や複数のスピーカを用いてホームシアターを構築することが普及しつつある。この場合に、表示装置としては、大画面薄型の液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、あるいは映像をスクリーン上に投写させるプロジェクタが用いられる傾向にあり、視聴者の前方中央に配置されるセンタースピーカの置き場所としては、表示装置の上には置き場所を確保できずに、床に置かざるを得ない状況になってきている。
この場合に、センタースピーカの放音面と床面との距離が近いと音が床に反射・干渉してツヤやメリハリを損なうきらいがあり、少し上向きにするとよいとされる。また、聴く人の耳の高さに放音面を向ける必要もあり、床面にセンタースピーカを設置した場合には放音面の仰角を所望の角度に変えられることが望ましい。
例えば、特許文献1には、略三角柱状のスピーカ装置の置き方を変えることで、設置面に対する放音面の角度を変えられるようにしたことが開示されている。
図16Aに示した状態は、スピーカ装置51が設置面f上に横置きにされて、放音面sが設置面fに対して斜め上向きにされた状態である。
図16Bに示した状態は、スピーカ装置51が設置面f上に縦置きにされて、放音面sが設置面fに対して垂直にされた(矢印で示す音の出力方向は設置面fに平行)状態である。
特開2001−292488号公報
上記特許文献1では、スピーカ装置51の置き方を変えること(縦置きか横置きか)による2方向の選択しかできず、より細かな角度調整ができない。
また、別途、角度調整機能付きのスピーカスタンドを用いることも考えられるが、このようなスピーカスタンドでは一般に使用者が仰角の調整をする際、ドライバーなどの工具を用いて締結されているねじをゆるめてから希望の仰角に合わせ、またねじを締めて調整するという作業が必要となり面倒である。更に、ねじのゆるみや締め忘れなどにより、使用中にスピーカ本体の振動を受けてビリビリとふるえたりして音質に影響を与えるおそれもある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、設置面に対する放音面の細かな角度調整を簡単に行えるようにしたスピーカ装置を提供することにある。
本発明のスピーカ装置は、スピーカ本体と、このスピーカ本体が収容されると共にスピーカ本体からの音を外部に出力する放音面を有するキャビネットと、このキャビネットに取り付けられるヒンジ部材と、一端部がヒンジ部材に連結され、他端部が設置面上に支持される脚部材とを備え、ヒンジ部材を回動中心としたキャビネットと脚部材との相対的な回動により、設置面に対する放音面の角度を変えられるようにしたことを特徴としている。
キャビネット内には、単数あるいは複数のスピーカ本体が収容されている。スピーカ本体は例えばコーン紙などの振動体を有し、その振動体が振動することで音を発生する。キャビネットは、スピーカ本体をほこりや水分などから保護する機能はもちろん、振動体の前後での音の打ち消しを抑制して音の発生効率の低下を防いだり、放音面以外の方向への音のもれを防いだりする。スピーカ本体からの音は放音面を通じてキャビネットの外部に出力される。よって、設置面に対する放音面の角度を変えることで、設置面上に置かれたスピーカ装置の音の出力方向を変えることができる。
キャビネットにはヒンジ部材を介して脚部材が取り付けられている。脚部材はヒンジ部材に連結された一端部を回動中心としてキャビネットに対して回動自在となっている。脚部材の他端部は設置面上に支持され、キャビネットの倒れを防止して、設置面上でのキャビネットの所望の姿勢を保持する。
スピーカ装置は、キャビネットだけで設置面上に支持されるのではなく、傾倒可能に設置面上に置かれたキャビネットを脚部材が支えるようにして設置面上に支持される。
そして、キャビネットと脚部材とを相対的に回動させることで、設置面上に支持されるキャビネットの下端部と脚部材の他端部との間の開き角度を変化させることができ、設置面に対するキャビネットの設置姿勢を自由に変えることができる。この結果、キャビネットに形成された放音面を、聴者がスピーカ装置からの音を聞くにあたっての最適な方向へと簡単に調整することができる。
ヒンジ部材の構成の一例として、キャビネットに固定される固定部と、脚部材の一端部に固定され且つ上記固定部に回動自在に嵌合される回動部と、その回動部を固定部に押し付けるばね部材とを備えた構成が挙げられる。
回動部はばね部材によって固定部に押し付けられつつ回動自在に嵌合しており、回動部と固定部との間に作用する摩擦力が、回動部の固定部に対する回動の抵抗力として作用し、所望の回動角度で脚部材を保持させておくことができる。このような構成は、例えば凹部と突起との係合箇所に応じて保持角度が決まってしまう一般のラチェット機構に比べて、保持角度選択の自由度が高い。
上記ばね部材としては、板ばね部材、コイルばね部材、皿ばね部材などを用いることができる。
また、設置面上に支持されるキャビネットの下端部に、キャビネットから設置面への振動の伝達を抑えるインシュレータを取り付け、キャビネットが設置面上に置かれた状態で、キャビネットの下端部と設置面との間に介在されるインシュレータによって下端部が設置面上から浮くようにすれば、音の歪みや、不所望の響きが生じることを防いで、良好な音質を得ることができる。
更に、インシュレータとして、例えばゴム材料を用いれば、キャビネットの下端部の、設置面に対する滑り止めも行え、使用中にキャビネットの下端部が設置面に対してずれることによる音の出力方向のずれを回避できる。
本発明のスピーカ装置によれば、キャビネットにヒンジ部材を介して脚部材が連結され、そのヒンジ部材を回動中心としたキャビネットと脚部材との相対的な回動により、設置面に対する放音面の角度を変えられるようにしたので、スピーカ装置の設置に際して、放音面の細かな角度調整をキャビネットに取り付けられた脚部材を回動させるだけという簡単な作業にて行える。
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に係るスピーカ装置1を一方の側面側から見た斜視図を示す。図2はそのスピーカ装置1の正面図を示し、図3は底面側から見た図である。
スピーカ装置1は、例えば2個のスピーカ本体2a、2b(図2参照)と、これらスピーカ本体2a、2bを収容するキャビネット3と、キャビネット3の左右の側面s1、s2に回動自在に取り付けられる脚部材6と、この脚部材6とキャビネット3との取付部に介在されるヒンジ部材と、左右の両脚部材6間を連結する連結棒7とを有している。
キャビネット3は、長方形状の放音面s3と、この放音面s3の後方で、放音面s3に対向する頂部でもって互いに接続する2つの傾斜面s4、s5と、放音面s3の上端部と傾斜面s4の上端部とを接続する上面s6と、放音面s3の下端部と傾斜面s5の下端部とを接続する下面s7と、左右の側面s1、s2とを有する、略五角柱状を呈している。
スピーカ本体2a、2bは音の出力方向をキャビネット3の放音面s3に向けてキャビネット3の内部に収容されている。キャビネット3の放音面s3にはネット4が取り付けられて、内部のスピーカ本体2a、2bをほこりなどから保護する。スピーカ本体2a、2bから出力された音は、ネット4を通過して放音面s3の前方へと出力される。
キャビネット3の側面s1には、図5に示す脚部材取付部11が形成されている。なお、図5に示されない反対側の側面s2にも、同様な脚部材取付部11が形成されている。
脚部材取付部11は、対向する反対側の側面s2に向かってくぼんだ凹部12と、この凹部12の底面に突設された筒部13とから構成される。筒部13の底面の中央には貫通孔14があけられ、この貫通孔14を挟むようにして1対の弓形部材15が筒部13の底面に設けられている。弓形部材15はその弧状の側面を筒部13の内周面に沿わせており、矩形状の平面部15aを互いに対向させている。これら弓形部材15は、後述するように、筒部13に嵌め込まれるヒンジ部材の固定部が脚部材6の回動に伴って回ってしまうのを規制する回り止め部材として機能する。
次に、図7〜図9を参照してヒンジ部材21について説明する。図7はヒンジ部材21の上面図を、図8は側面図を、図9は底面図を示す。
ヒンジ部材21は、上述した筒部13内に嵌め込まれる固定部22と、固定部22の上端部側に順に重ねられる、フリクションプレート23、回動部24、フリクションプレート25、板ばね部材26、キャップ27とから構成される。
固定部22は略円柱状を呈し、その上端部には軸部28が突設されている。固定部22の内部には底面に開口するねじ孔29が形成されている。また、固定部22の下端部側の周面の一部は切り欠けられて、ねじ孔29を挟んで対向する1対の平面部30が形成されている。
固定部22の軸部28には、フリクションプレート23、回動部24、フリクションプレート25、板ばね部材26、およびキャップ27が嵌合されている。
フリクションプレート23は下方へと折れ曲がった屈曲部23aを有し、この屈曲部23aは固定部22の上端部の周面に形成された凹溝22aに係合している。よって、フリクションプレート23は固定部22に対してその軸部28まわりに回らないようになっている。
そのフリクションプレート23の上に板状の回動部24が重ねられている。回動部24は固定部22の径外方へと張り出した1対の張出部31を有し、各張出部31にはねじ孔31aが張出部31を貫通して形成されている。回動部24の上にはフリクションプレート25が重ねられている。したがって、回動部24は2枚のフリクションプレート23、25で挟まれている。
フリクションプレート25は下方へと折れ曲がった屈曲部25aを有し、この屈曲部25aは回動部24の周面に形成された凹溝24aに係合している。よって、回動部24が固定部22の軸部28まわりに回動されるとフリクションプレート25も回動部24と一体的に軸部28まわりに回動される。
フリクションプレート25の上には、絞り加工が施された板ばね部材26が重ねられ、更に板ばね部材26の上にはキャップ27が重ねられる。
固定部22、軸部28、回動部24、板ばね部材26、キャップ27は、例えばステンレスからなり、2枚のフリクションプレート23、25は、例えばりん青銅からなる。
軸部28において、キャップ27の上面より突き出る部分はかしめられる。これにより、キャップ27の下面と、固定部22の上端部との間で、板ばね部材26、フリクションプレート25、回動部24、フリクションプレート23が狭圧される。
板ばね部材26は弾性変形されることによって軸方向に弾性復元力を作用させ、この弾性復元力によって回動部24は上下の両フリクションプレート25、23と大きな摩擦力でもって圧接する。この摩擦力が回動部24の軸部28まわりの回動に対する抵抗力として作用して、回動部24を所望の回動位置で保持させておくことができる。
板ばね部材26の材質や、厚さや、絞り加工の深さなどを調整することで、フリクションプレート25、23と回動部24との圧接力、すなわちこれら両者間の摩擦力を調整できる。
ヒンジ部材21の固定部22は、上述した図5に示す筒部13に嵌め込まれる。具体的には、固定部22の底面に開口されたねじ孔29を筒部13底面の貫通孔14に位置合わせすると共に、固定部22の下端部側の側面に形成された平面部30を、筒部13の底面に設けられた弓形部材15の平面部15aに沿わせて嵌め込む。
ヒンジ部材21において回動部24を含む上端部側は、図6に示されるように筒部13から突出される。
そして、筒部13底面の裏側から、ねじを貫通孔14を通して固定部22のねじ孔29に螺着させることで、ヒンジ部材21の固定部22はキャビネット3の側面s1に対して固定される。固定部22の平面部30が、弓形部材15の平面部15aに向き合って配置されることで、固定部22の筒部13内での回り止めがなされる。
ヒンジ部材21の回動部24には、図10、11に示す脚部材6の一端部が取り付けられる。脚部材6の内側面において、一端部には、上述したキャビネット3の側面s1に形成された凹部12内に配置される出っ張り部32が形成され、他端部には連結棒7の端部に嵌め込まれる筒部33が形成されている。
図11に示すように、出っ張り部32には、上記回動部24の平面形状と相似する凹部34が形成されている。凹部34の平面寸法は回動部24の平面寸法より大きい。凹部34の底面の中央には円形状のくぼみ35が形成され、このくぼみ35を挟むようにして1対の貫通孔36が形成されている。
脚部材6の出っ張り部32に形成された凹部34は、キャビネット3の側面s1に設けられた筒部13から突出しているヒンジ部材21(図6参照)に被せられる。このとき、回動部24の張出部31に形成されたねじ孔31aに対して、図11に示す脚部材6側の貫通孔36を位置合わせする。また、回動部24の上面より突出しているフリクションプレート25、板ばね部材26、およびキャップ27は、くぼみ35(図11参照)内に入り込む。
そして、図11に示す貫通孔36の裏側からねじを、貫通孔36を通して回動部24のねじ孔31aに螺着させることで、脚部材6の一端部が回動部24に対して固定される。回動部24は、キャビネット3の側面s1に固定された固定部22の軸部28まわりに回動可能であるので、回動部24に一端部が固定された脚部材6は、その一端部を中心にキャビネット3に対して回動可能になる。
上述したヒンジ部材21及び脚部材6はキャビネット3の左右の側面s1、s2にそれぞれ取り付けられ、左右の脚部材6は図3に示すように連結棒7で連結される。連結棒7は図5に示すように中空となっており、その中空部7aに、図10に示す脚部材6の他端部の内側面に突設された筒部33を嵌め込む。左右の脚部材6は、キャビネット3に対する回動角度を同じにした状態で、連結棒7によって連結される。
キャビネット3の下端部である下面s7には、図3に示すように、インシュレータ17が取り付けられている。インシュレータ17は、例えば、左右の両端位置に取り付けられている。更に、両脚部材6のそれぞれの他端部の裏面にもインシュレータ18が取り付けられている。
インシュレータ17、18は、例えば、ウレタン、ポロン(商品名)などのゴム系材料、あるいはフェルトなどの振動吸収作用のある材料からなる。
スピーカ装置1は、ヒンジ部材21の取り付け位置に対して前方(放音面s3)寄りに位置するキャビネット3の下面s7と、脚部材6の他端部とによって設置面上に支持されるが、上述したインシュレータ17によって、キャビネット3の下面s7は図2に示すように設置面f上から浮いた状態となり、脚部材6の他端部に関しても設置面f上から浮いた状態となる。したがって、4つのインシュレータ17、18による4点支持でもってスピーカ装置1は設置面上に支持される。また、キャビネット3は、後方へと延びる2つの傾斜面s4、s5及びこれら傾斜面s4、s5が接続される頂部を設置面から浮かせた状態となっている。
一般にスピーカ本体2a、2bから音が出ているときには、スピーカ本体2a、2bの振動体が振動しているだけでなく、キャビネット3全体も振動する。これは、キャビネット3もある程度響かせることでスピーカ装置1の音形成に貢献しているとも言うことができるが、キャビネット3から設置面に振動が伝わると、音が歪んだり、余計な響きが形成されたりする。
本実施形態では、上述したように設置面とキャビネット3の下面s7との間にインシュレータ17を介在させることで、キャビネット3から設置面への振動の伝達を抑えて良好な音質を保てる。同様に、脚部材6と設置面との間にもインシュレータ18を介在させているので、キャビネット3からの振動が脚部材6を介して設置面に伝わるのも抑えることができる。
更に、インシュレータ17、18は、設置面に対するキャビネット3の下面s7、あるいは脚部材6の他端部の滑り止めの役割も果たす。これにより、スピーカ装置1の自重によって、キャビネット3の下面s7と、脚部材6の他端部との間の距離が不所望に広がってしまい設置面に対する放音面s3の角度がずれてしまうことを防げる。
以上のように構成されるスピーカ装置1は、例えば図12に示すホームシアターのスピーカシステムに適用される。
このスピーカシステムは、テレビジョン装置などの表示装置40の左右に配置される左右のフロントスピーカ41a、41bと、視聴ポイントの後ろの左右に配置されるリアスピーカ42a、42bと、表示装置40の下に置かれる上述したスピーカ装置1と、サブウーハー43とを有する5.1チャンネルシステムである。
フロントスピーカ41a、41b及びリアスピーカ42a、42bは、主に効果音や環境音を担当し、前後左右の音の移動や空間的な広がり感を部屋全体に生み出す。重低音を担当するサブウーハー43は音に方向性がないのでどこに置いてもよい。
スピーカ装置1は、いわゆるセンタースピーカと呼ばれ、音楽やせりふを担当することが多い。スピーカ装置1は、表示装置40の前方側にいる聴者(例えばソファ44に腰掛けるなどしている聴者)の耳に放音面s3が向くようにする。
そのスピーカ装置1の設置角度の調整は、脚部材6をキャビネット3に対して回動させるだけの簡単な作業にて行える。上述したヒンジ部材21を介してキャビネット3の側面s1、s2に取り付けられた脚部材6の一端部まわりにトルクを生じさせることで、脚部材6の一端部はこの一端部に固定されているヒンジ部材21の回動部24と共に、キャビネット3に対して固定されているヒンジ部材21の固定部22の軸部28まわりに回動する。
この結果、脚部材6はキャビネット3に対して取り付けられた一端部を中心に回動し、この回動によって、図4A、Bに示すように、設置面上に支持される脚部材6の他端部及びキャビネット3の下端部である下面s7との間の距離を自在に調整でき、設置面に対する放音面s3の傾斜角度を自在に調整できる、
図8に示すように、回動部24は板ばね部材26によって、固定部22上のフリクションプレート23に押し付けられているので、フリクションプレート23との間に大きな摩擦力を生じさせている。この摩擦力が回動部24の回動に対する抵抗力として作用し、回動部24を所望の回動角度で保持させることができる。この摩擦力に抗するトルクが脚部材6に加わらない限り回動部24は回動しない。よって、一度設定した脚部材6の角度を使用中も安定して保持することができる。
脚部材6は、ヒンジ部材21に連結された一端部から、設置面上に支持される他端部にかけて延びるレバー形状を呈しているので、てこの原理によって、それほど大きな力をかけなくても上記摩擦力に抗して脚部材6をその一端部を中心に回動させることができる。そして、脚部材6に与える回動力を解除すれば、上記摩擦力でもって、どの回動角度でもその位置に脚部材6を保持させておくことができる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、ヒンジ部材に図14に示すようなラチェット機構を具備させている。すなわち、キャビネット3に対して固定される筒状の固定部60の内周面に断面V字状の溝60aを形成し、その溝60aに対して、脚部材6の一端部に固定される回動部61の外周面に設けられてばね62によって径外方に付勢された複数のピン63が係合することで、脚部材6は所望の回動角度でキャビネット3に対してその位置を保持できる。
回動部61に回動力が与えられると、ピン63は溝60aの傾斜面に当接しながらばね力に抗して回動部61の内方へと押し縮められ、隣りの溝60aへ移動していき回動部61の回動を許容する。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図15に示すように、キャビネット3に固定された筒状の固定部65の内部に、脚部材6に固定される回動部66の一部を回動自在に嵌合させている。脚部材6を所望の回動角度で保持させておくには、固定部65に螺着されるねじ69のつまみ部67をまわすことで軸部68の先端を固定部65内の回動部66の外周面に押し付けて、回動部66を固定部65の内壁面に押し付ける。
これにより、回動部66の固定部65に対する回動が阻止され、脚部材6は所望の回動角度で保持される。回動部66を回動させるには、つまみ部67をまわしてねじ69をゆるめればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
脚部材6の個数は2個に限らず、片側1個でもよいし、あるいは左右両端の脚部材6間にも3個目の脚部材を設けてもよい。もちろん、4個以上設けてもよい。
また、図13に示すように、連結棒7を設けずに、左右の脚部材6をそれぞれ独立して回動可能にしてもよい。この場合には、スピーカ装置1の長手方向に関して設置面が傾斜している場合などには、左右の脚部材6の回動角度をそれぞれ独立して調整して異ならせることで、スピーカ装置1を水平にすることが可能となる。
また、脚部材6は、その他端部を放音面s3の前方側に位置させた角度でキャビネット3を支えるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るスピーカ装置の斜視図である。 同スピーカ装置の正面図である。 同スピーカ装置を底面側から見た図である。 異なる設置角度で設置された2つのスピーカ装置を示す斜視図である。 同スピーカ装置において左側のヒンジ部材及び脚部材を取り外した状態の斜視図である。 図5に示す筒部内にヒンジ部材が嵌め込まれた状態の斜視図である。 ヒンジ部材の上面図である。 ヒンジ部材の側面図である。 ヒンジ部材の底面図である。 脚部材の正面図である。 脚部材の側面図である。 本実施形態に係るスピーカ装置が適用されるホームシアターシステムのレイアウト図である。 変形例によるスピーカ装置の斜視図である。 第2の実施形態に係るヒンジ部材の要部断面図である。 第3の実施形態に係るヒンジ部材の要部断面図である。 従来例のスピーカ装置の置き方の違いによる音の出力方向の違いを示す模式図である。
符号の説明
1…スピーカ装置、2a,2b…スピーカ本体、3…キャビネット、6…脚部材、17…インシュレータ、18…インシュレータ、21…ヒンジ部材、22…固定部、24…回動部、26…板ばね部材、28…軸部、s3…放音面。

Claims (3)

  1. スピーカ本体と、
    前記スピーカ本体が収容されると共に前記スピーカ本体からの音を外部に出力する放音面を有するキャビネットと、
    前記キャビネットに取り付けられるヒンジ部材と、
    一端部が前記ヒンジ部材に連結され、他端部が設置面上に支持される脚部材とを備え、
    前記ヒンジ部材を回動中心とした、前記キャビネットと前記脚部材との相対的な回動により、前記設置面に対する前記放音面の角度を変えられるようにした
    ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記ヒンジ部材は、
    前記キャビネットに固定される固定部と、
    前記脚部材の前記一端部に固定され且つ前記固定部に回動自在に嵌合される回動部と、
    前記回動部を前記固定部に押し付けるばね部材とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記設置面上に支持される前記キャビネットの下端部に、前記キャビネットから前記設置面への振動の伝達を抑えるインシュレータが取り付けられ、
    前記下端部と前記設置面との間に前記インシュレータが介在されて、前記下端部は前記設置面から浮いた状態とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
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JP2018152892A (ja) * 2014-10-09 2018-09-27 サーモス株式会社 スピーカー装置
CN111615025A (zh) * 2020-05-21 2020-09-01 上海舜凯信息科技有限公司 一种用于信息科技咨询用的高效扬声设备
CN116985721A (zh) * 2023-09-25 2023-11-03 江苏日盈电子股份有限公司 车辆音乐控制***

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