JP2005063012A - 全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法とその装置及びプログラム並びにこれを記録した記録媒体 - Google Patents

全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法とその装置及びプログラム並びにこれを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】全方位カメラから取得した時系列画像から対象物に関する物体形状を高精度に獲得、復元する。
【解決手段】全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する装置であって、各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部11と、特徴点計測部11で得た画像座標値をuv画像に変換する計測行列変換部12と、各画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部13と、uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部14と、交点座標計測部13と計測行列入力部14とから供給されたデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部15とを備える。
【選択図】 図1a

Description

本発明は、魚眼レンズを装着したカメラ(以下、全方位カメラ)を使って取得した車載画像または室内画像、船上からの海上画像、空撮などお時系列画像全般に対して利用するもので、特に、全方位カメラで取得した時系列画像から全方位カメラ視点に関するロール、ピッチ、ヨー回転から構成される回転運動、配信運動、並びに時系列映像に移っている外界の3次元形状、すなわち被写体(物体)の外観形状を構成する3次元情報を復元するものに関するものである。
コンピュータビジョン分野では、時系列画像データから対象物の形状を計測または獲得する手法にはステレオ計測やエピポーラ面解析を用いた3次元解析手法がある。この手法によれば、物体が撮影されている複数の時系列画像から空間形状または空間構造に関する3次元位置情報並びにカメラ視点に関する運動を復元することができる。
しかしながら、移動手段等を利用して撮影カメラを動かしながら撮影した時系列映像においては、撮影時の環境、撮影カメラの微妙な動きによりシームレスに映像取得が困難であり、時系列映像中にランダム性の雑音が混入し、カメラ運動や物体形状を正確に復元することが困難な場合がある。
さらに、画像面が平面とした直交座標系で表現できる画像座標値から因子分解法(例えば非特許文献1や非特許文献2)等を利用してユークリッド空間でのカメラ運動と物体形状の復元が可能であるが、有限画角のカメラを使用する場合、微妙なカメラの回転運動を復元することが困難であり、しかも並進と回転運動の判別も正確ではない場合もある。
一方、有限画角を回避するために、一度に360度の景観を取得する手段として、全方位カメラによる撮像が考えられる。全方位カメラは、そのカメラ光軸を鉛直上向きに設置して利用することが多く、全方位カメラ視点の姿勢推定や外界に関する空間計測には適する(例えば非特許文献3)。また、全方位カメラの利用により、微小な回転運動の復元も可能であり、並進運動と回転運動を双方とも正確に復元する点で優れている。
C.tomasi and T.Kanade;"Shape and Motion from Image Stream Under Orthography:A Factorization Method",International Jaournal of Computer Vision,Vol.9,No.2,1992. C.J.Poelman and T.Kanade;"A Paraperspective Factorization Method forShape and Motion Recovery",IEEE trans.Pattern Anal.and Mach.Intell,Vol.19,No.3,pp.206−218,1997. 宮川,若林,有川;"全方位投影型因子分解法による全方位画像からの運動と形状復元",パターン認識・メディア理解(PRMU)研究会,June,2002
移動手段を用いて全方位カメラのような一度に360度の景観を映像化する撮影環境で取得した時系列画像において、ステレオ視の原理を応用した計測方法により、外界の物体の空間情報を獲得、復元できるが、様々な撮影環境の中での移動撮影においては、カメラが微小に動くため、容易にシームレスな時系列画像を取得できない。そのため、ランダム性雑音の影響も大きく、常に安定的に、カメラの動きと物体の形状を同時にかつ高精度に復元することは困難である。
例えば、非特許文献3の手法を適用した場合、図13に示したように、全方位カメラの光軸回転(ヨー回転)以外にロール回転、ピッチ回転、さらにはZ軸方向の並進運動が加わることで、正確な運動と3次元形状の復元は困難であった。つまり、図13に示すように、全方位カメラは光軸を鉛直上向きに設置した姿勢で用いることが多く、このため、ヨー回転とXY並進運動からなる自由度3の平面運動が復元することに主眼が置かれていた。
しかしながら、実環境においては、このような平面運動以外に、ロール回転、ピッチ回転、Z軸並進運動を含む場合、全方位カメラによる簡便な計算が使えず、カメラ運動と3次元形状を復元するための計算が複雑になり、上記のような全方位カメラに関する微小なカメラ姿勢変化を雑音と混在してしまい、正確かつロバストに復元できないという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、全方位カメラから取得した時系列画像から対象物に関する物体形状を高精度に獲得、復元することができる全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法とその装置及びプログラム並びにこれを記録した記録媒体の提供にある。
前記課題を解決するために、本発明の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法とその装置及びプログラム並びにこれを記録した記録媒体は、全方位カメラで取得した全方位画像における特徴点の座標の時間的変化から因子分解法によって、全方位カメラの(視点の)光軸周りの回転運動とXY平面上の並進運動の3自由度の運動(平面運動)を求め、光軸周りの回転運動と各画像における投影中心付近での線分がなす交点の画像座標値(交点座標値)とから、全方位カメラの(視点の)光軸以外の他軸周りの回転運動を求めた後に、演算によって全方位カメラの(視点の)Z軸方向の並進運動を求め、さらに演算によって対象物体の3次元形状を求め、これらの誤差が所定の値以下になるまで反復計算し、その結果として、対象物体の3次元情報及び全方位カメラの(視点の)6自由度の運動を復元している。
すなわち、請求項1記載の発明は、全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法であって、
取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示す画像座標値と、各画像における投影中心付近での線分がなす交点の画像座標値(交点座標値)を測定するステップ(計測行列測定ステップ)と、
この計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点の画像座標値から算出される位相角と仰角により別の座標値(uv座標値)を求め、これらの各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
この平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面連動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
このZ軸並進運動復元スナッブで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどらかを判断し、収束していないならば平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形運動を求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して、全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有する。
請求項2記載の発明は、全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法であって
取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に対して、各画像座標値から得られる位相角と仰角により各画像座標値をuv座標値に変換して各画素をそのuv座標値に対応付けるように時系列画像(uv画像)を生成し、このuv画像に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示すuv座標値と、各uv画像における投影中心付近での線分がなす交点のuv座標値(交点座標値)を測定するステップ(uv計測行列測定ステップ)と、
このuv計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
このZ軸並進運動復元ステップで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどうかを判断し、収束していないならば、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形係数求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して,全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法において、前記計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出し、
判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有する。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法において、前記uv計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動を表す判定値を算出し、
判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有する。
請求項5記載の発明は、全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する装置であって、
各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部と、
前記特徴点計測部で得た画像座標値をuv画像に変換する計測行列変換部と、
各画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部と、
uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部と、
交点座標計測部と計測行列入力部とから供給されたデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部とを備える。
請求項6記載の発明は、全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する装置であって、
各画像をuv画像に変換する画像変換処理部と、
各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部と、
各uv画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部と、
uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部と、
交点座標計測部と計測行列入力部とから供給されたデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部とを備える。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置において、前記計測行列変換部から供給されたuv画像を特異値分解して得た特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出する復元処理判定部を備え、
判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部は光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部はカメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なう。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置において、前記特徴点計測部から供給されたuv画像を特異値分解して得た特異値成分から運動を表す判定値を算出する復元処理判定部を備え、
判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部は光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部はカメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なう。
以上の発明において、広視野画像は全方位画像と同義の技術用語である(以下、後述の発明の実施形態においても同じ)。
uv座標値は、外界の3次元座標値を、視点を中心とした球面に投影した座標値において、カメラの進行方向の直交方向成分を高さ方向成分で割った値、およびカメラの進行方向成分を高さ方向成分で割った値を求め、それぞれをu座標およびv座標として得たものである。
変形係数は、全方位カメラの(視点の)Z軸方向並進運動、および光軸以外の他軸周りの回転運動を、それらに等価なuv座標値の変形で表した場合の変形の度合いを表わす係数である。
尚、本発明の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法及びその装置はコンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録すること、ネットワークを通して提供することも可能である。前記記録媒体としては、例えばFD(フロッピーデイスク(登録商標))や、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバルディスク等が挙げられる。
本発明の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法とその装置及びプログラム並びにこれを記録した記録媒体によれば、全方位カメラを用いて取得した時系列画像全般(移動手段を利用して撮影した車載画像、海上画像、空撮画像、屋内画像等)から対象物に関する物体形状を高精度に獲得、復元することが可能となる。また、これまでの測量技術並の高精度な3次元立体視が可能となる。
特に、車載カメラに適用した場合、そのカメラは車の走行によって振動するが、本発明はこのような事態においても、雑音にロバストに、微小なカメラ姿勢の変動(三軸周り回転運動)、並びにGPSなどのリモートセンサを補間する精度の並進運動を正確に計測することが可能となる。また、本発明で用いられる演算は、その大半が線形演算で構成されているので、コンピュータ言語での実装が容易である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1a及び図1bは請求項1記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図である。本実施形態では等距離投影(光軸から入射角に比例した投影)で光学的に設計された魚眼レンズを使用した魚眼カメラ(以下、カメラと略称する場合もある。尚、以降の実施形態では全方位カメラと称す。)について説明する。尚、本発明は、他の投影(立体角投影、等立体角投影)で設計された魚眼レンズを使用した魚眼カメラレンズ撮像装置で取得した時系列画像に対しても適用可能である。
図13を参照しながら、本実施形態で復元する対象の空間中の点P(Xj,Yj,Zj)と、全方位カメラの運動、すなわちロール回転(ωi)、ピッチ回転(φi)、ヨー回転(θi)並びに並進運動Ti(Txi,Tyi,Tzi)について説明する。
該図はカメラと対象物(被写体)との位置関係を表しており、説明の都合上、カメラが進行する軸をY軸とする。カメラは並進運動(Txi,Tyi,Tzi)で移動しながら、ロール回転(ωi)、ピッチ回転(φi)、ヨー回転(θi)の回転をする。このとき、カメラ光軸をZ軸方向とする。また、投影中心Cの位置(視点位置Ti)は運動の中心であり、第iフレームでの並進運動をTi(Txi,Tyi,Tzi)の位置とする。さらに、進行軸周りの回転をロール回転(Y軸周りの回転)、カメラ光軸周りの回転をヨー回転(Z軸周りの回転)、カメラ光軸と進行軸で張られる面の法線周りの回転をピッチ回転(X軸周りの回転)とする。一方、空間中の点点P(Xj,Yj,Zj)は、イメージサークル内の画像面において画像座標値(xij,yij)へ投影されるとする。式(1)は等距離投影と呼ばれる光学的投影であり、図13に示された位相角ρijは、画像座標値(xij,yij)から式(2)に演算によって得ることができる。式(1)において、fは魚眼レンズの焦点距離であり、DはD=πf/(2R)で決まる定数である。但し、Rは図13に示すイメージサークルの半径である。また、図13では画像面での投影中心Cの画像座標値を(Cx,Cy)としている。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
図1aに示された復元装置は、全方位画像を蓄積した時系列データベース10と、各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部11と、この計測部11で得た画像座標値をuv画像に変換する計測行列変換部12と、各画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部13と、uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部14と、これらの入力データから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部15とを備える。尚、時系列画像データベース10には、ハードディスク、RAID装置、CD−ROM等の記録媒体を利用するか、またはネットワークを介したリモートなデータ資源を利用する形態でもどちらでもよい。
また、図1bはリアルタイムで処理する場合の復元装置の形態例を示した概略構成図である。当該復元装置は時系列画像データベース10に代えてデータ画像入力部16を備えている。したがって、本実施形態の復元装置は必ずしも各データベース部等の記憶手段を必要としない。
以下、本実施形態の各構成部について説明する。
特徴点計測部11は、景観を撮影した全方位画像を時系列画像データベース10から取り出し、全方位画面上に特徴点を設定する。この特徴点設定には、濃淡の1次元的または2次元的変化による勾配値が大きくなる画素を検出(エッジ検出等)、Cannyオペレータ、ハフ変換等の画像処理手法により特徴点を自動的に発生させている。また、作業者が介在して適当に特徴点をマークするなどして初期画像上に特徴点を配置してもかまわない。このとき、配置する特徴点の数をP個(j=1,2,…,P)とし、配置したときの特徴点の2次元座標値として、図13での画像座標系での原点からの座標値(x1j,y1j),j=1,2,…,Pを記録しておく。次に、初期画像に続く時系列画像をデータベース10から1枚ずつ読み込み、初期画像に配置した特徴点を、時系列画像間の濃淡の変化に着目した手法、特徴点を中心とした画素パターンを各フレーム間で追跡する方法(例えばKLT(Kanade−Lucas−Tomasi)法)または全方位画像特有の投影歪みを考慮した手法を駆使して追跡し、各時系列画像(初期画像から第i番目の画像)の特徴点を画像座標値として図13での画像座標系での原点からの2次元座標値(xij,yij)記録する。また、時系列画像を読み続けた場合、特徴点が画像間で消失やオクルージョンにより消失してしまったときは追跡を停止し、特徴点追跡を終了する。特徴点追跡が終了した時点で、読み出した時系列画像の数は初期画像を含めてF枚とする(i=1,2,…,F)。特徴点計測部11では各時系列画像における特徴点の時間的な画像座標的配置の変化量は式(3)のデータ形式に配置して計測行列[A]を保持しておく。
Figure 2005063012
計測行列変換部12は、特徴点計測部11で取得した画像座標値を要素とする計測行列[A]から第iフレームおける第j番目の特徴点の画像座標値(xij,yij)を取り出す。さらに、投影中心(Cx,Cy)を原点とした相対的な画像座標値に一時変換し、式(1)及び(2)の演算によって位相角ρijと仰角φijを求める。この位相角と仰角を式(4)による演算に供して座標変換し、uv座標値(uij,vij)を得ている。この変換はこの全フレーム、全特徴点に対して行なわれる。尚、変換後のデータ形式として、式(5a)に示す要素形式の行列[B]は計測行列入力部14において初期値として保持される。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
前記得られたu座標値及びv座標値は、外界の3次元座標値(X,Y,Z)を、視点Tiを中心とした球面に投影した座標値において、それぞれ、カメラの進行方向の直行方向成分を高さ方向成分で割った値、及びカメラの進行方向成分を高さ方向成分で割った値に相当する。すなわち、外界の3次元座標値(X,Y,Z)を、視点Tiを中心とした半径lの球面に投影すると、(X’,Y’,Z’)=(cos(φ)cos(ρ),cos(φ)sin(ρ),sin(φ))と表される(図13参照)。uv座標値はこの単位球面座標値(X’,Y’,Z’)から(u,v)=(X’/Z’,Y’/Z’)=(cot(φ)cos(ρ),cot(φ)sin(ρ))で算出される。尚、一般的な球面座標系では、図13においてZ軸から測った角φ’を用いて座標を定義するため、(X’,Y’,Z’)=(sin(φ’)cos(ρ),sin(φ’)sin(ρ),cos(φ’))と表せる。
これに対して本実施形態では、図13での視点から3次元座標値(X,Y,Z)を見上げたときの仰角φを用いて座標を定義しているため、φ’=π/2−φであり、(sin(π/2−φ)cos(ρ),sin(π/2−φ)sin(ρ),cos(π/2−φ))=(cos(φ)cos(ρ),cos(φ)sin(ρ),sin(φ))と表される。
図12a(1)(2)(3)に全方位カメラが撮像した画像の例を示す。該図においてa(1)は全方位カメラが撮像した画像の例で対象物に輪郭線を付したものを、a(2)は全方位カメラが撮像した画像の例で対象物の輪郭線のみを示したものを、a(3)は全方位カメラが撮像した画像の例で対象物の輪郭線を付してないものである。
また、図12b(1)(2)(3)は図12a(1)の画像を図5に開示した処理フローに従ってuv座標値に変換し、図6に示したuv画像を生成した例を示したものである。図12においてb(1)は全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で対象物に輪郭線を付したものを、b(2)は全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で対象物の輪郭線のみを示したものを、b(3)は全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で対象物の輪郭線を付してないものである。
図12b(1)(2)(3)から明らかなように、本座標変換では、仰角φが小さい特徴点(建物の底辺に近い点)ほどv軸から遠ざかる点に測定誤差が強調されて変換される。すなわち、同じ操作により特徴点を測定した場合、xy平面上ではわかりずらい誤差などがuv平面ではより正確に把握できるようになる。したがって、この強調された誤差が最小となるようにカメラ視点の運動及び3次元座標値を求めれば、高精度な計測が可能となる。
また、uv平面において、ロール回転運動はv方向の座標移動、ピッチ回転運動はu方向の座標移動、Z軸並進運動はuv座標軸系におけるスケール変換に簡略的に換算できるため、xy平面よりもロール回転、ピッチ回転、Z軸並進運動の判別が容易となる。この判別の容易性を利用して、本実施形態では反復的に変形係数を使ってuv座標値を変形させて、繰り返しカメラ運動と3次元座標値の復元を続けることで、より高精度なカメラ運動と3次元座標値を復元することが可能となっている。
交点座標計測部13は、特徴点計測部11で使った画像において、線分を検出しその線分上の直線が投影中心付近で交差する座標(交点座標)を計測する。
交点座標について図3を参照しながら説明する。図13のように、全方位カメラを天空方向または天井方向に向けて撮影した場合、垂直線分、例えば屋内では壁など高さ方向の線分、屋外では建物の高さ方向の線分を伸ばすと、図13に示すような交点で交わるという性質がある。つまり、無限大の高さを有する点は1点であり、この点を交点座標として画像から求めている。ここでは、交点座標を画像中において建物の高さ方向の線分(垂直線分)を検出して求める。線分検出には、ハフ変換やCannyオペレータなどの画像処理手法により求める。このような処理により各線分に関する直線パレメータを得ている。直線パラメータは直線の傾きaiと切片biであり、式(6a)に示した演算によって交点座標値(Dx,Dy)を得ている。あるいは、作業者が直線上の点を指定して求めてもよい。
Figure 2005063012
図3には直線l12上のペア:p1(x1,y1)とp2(x2,y2)、直線l34上のペア:p3(x3,y3)とp4(x4,y4)、直線l56上のペア:p5(x5,y5)とp6(x6,y6)、直線l78上のペア:p7(x7,y7)とp8(x8,y8)としている。各点の座標値から式(6b)の演算によって交点座標値(Dx,Dy)を算出する。さらに、式(6c)の演算によって、交点座標値(Dx,Dy)にD/fを乗じた値を交点座標値としている。尚、交点座標を算出するには最低2本の直線で十分であるが、多くの垂直直線を検出することで、より正確な交点座標を算出できることができる。この交点座標を全フレームにわたり求めて、各フレームでの交点座標値(ζi,ηi),i=1,2,…,Fを保持する。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
次に、因子分解法処理部15の処理概要について説明する。図2は当該処理工程を説明したフローチャートである。計測行列入力部14から計測行列データが、また交点座標計測部13から交点座標値が供されると、先ず、係数εij,δijを式(5b)のように初期化し、初期値の行列[B]と交点座標値から式(5c)に示すデータを求めておき、これを改めて行列[B]として保持しておく(ステップ101)。このとき、計測行列入力部14に保持してある処理値の行列[B]は上書きせず、本処理工程(図2)が終了するまでに保持しておく。この行列[B]が分解行列データとなる。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
前記行列[B]は特異値分解(ステップ102)に供されて式(7)に示す3つの行列[U]、[W]、[V]に行列分解される。ここで、[U]は2F×Pサイズの行列、[W]はP×Pサイズの対角行列、[V]はP×Pサイズの行列である。
Figure 2005063012
さらに、雑音除去(ステップ103)において、式(8)の第二項に示すように、ランク4以上の各行列の成分を削除する。この削除のときは、行列[U]を取り出し、この行列の要素において第4から第P列目までを削除し、残りの成分からなる行列を保持し、行列[W]を取り出し、この行列の要素において第4から第P行目並びに第4から第P列目までを削除し、残りの成分からなる行列を保持し、行列[V]を取り出し、この行列の要素において第4から第P行目までを削除し、残りの成分からなる行列をそれぞれ保持する(式(9))。次に、第4から第P行目並びに第4から第P列目までを削除した行列[W]の対角要素の平方をとった行列から、式(10)及び式(ll)に示す行列[U’]と行列[V’]を得る。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
次いで、変換行列算出(ステップ104)では、保持してある行列[U’]を取り出し、式(13)〜式(15)に示す連立する条件式における対称行列[C](式(12)で表されている)の各要素にかかる係数を計算する。これらの係数計算は、行列演算により容易に得られるものであり、この条件式を全フレームに対して計算する。次に、全フレームの式(13)〜(15)に示す連立する条件式に対して、最小二乗法などの数値計算を利用して3×3サイズの行列[C]の各要素を決定する。さらに、求めた行列[C]を式(16)に示すように固有値分解する。ここで、固有値行列の平方と固有値行列から、式(17)の行列[C’]を生成し、この行列要素を成分にもつ行列[Q]を式(18)に従って算出する。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
続いて、求めた行列[Q]と、保持しておいた行列[U’]から、式(19)の行列演算により行列[M’]を計算する。
そして、行列[M’]から各フレーム(第iフレーム)の行列要素(mix,nix)または(miy,niy)を取り出し、式(20)を使って、ヨー回転θiを復元する。行列[M’]から各フレーム(第iフレーム)の交点座標(ζi,ηi)から式(21)を使ってピッチ回転ψiとロール回転ωiを復元する。以上がステップ106である。また、行列[M’]から各フレーム(第iフレーム)の行列要素(Tiu,Tiv)を取り出す。この(Tiu、Tiv)から、式(22)を使って第iフレームにおけるユークリッド空間でのXY並進運動(Txi,Tyi)を計算する(ステップ105)。さらに、式(25)(26)に示す誤差を計算する。
次に、式(27)の計算を行い、各フレーム(第iフレーム)でのZ軸の並進運動Tziを復元する(ステップ108)。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
一方、先に保持しておいた行列[V’]と、変換行列算出で得られた行列[Q]から、式(23)に示す行列演算を行い、行列[S’]を求める、次に、行列[S’]の要素に対して、式(24)に示す変換を行い、これを要素とする行列を[P]とする(ステップ107)。行列[P]の列ベクトルは、それぞれ第j番目の特徴点のユークリッド空間での3次元座標値(Xj,Yj,Zj)になっている。
ここで、式(25)(28)(28a)で得られる誤差ΔWを算出する(ステップ109)。この誤差が、ある一定値以下に収束している(yes)場合は処理を終了する。一方、収束していない(no)場合は、式(29)に従って変形係数εij,δijを更新する(ステップ111,112)。さらに、この変形係数εij,δijの更新に伴い式(5c)により行列分解データとなる行列[B]を更新する。これを誤差ΔWが一定定値以下に収束するまで反復を繰り返す(図2に示された記号A)。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
Figure 2005063012
尚、変形係数εij、δijは、全方位カメラの(視点の)。Z軸方向の並進運動、および光軸以外の他軸周りの回転運動ωi、ψiを、それらに等価なuv座標値の変形で表した場合の変形の度合いを表わす係数である。本実施形態では、平面運動と3次元情報の復元ステップで得たカメラ視点のXY並進成分(Txi,Tyi)と3次元情報(Xj,Yj,Zj)、並びに、光軸以外のXY軸周りの回転角(ωi、ψi)を使って、uV座標値を変形させる係数(ε係数;式(29)のεij)を求めると共に、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た各特徴点の高さ情報(Zj)と前記Z軸並進運動を復元するステップで得た各視点のZ軸上の位置(Tzi)を使って、uv座標値をスケール変換する係数(δ係数;式(29)のδij)を求めている。そして、ε係数を前記計測行列の測定ステップで得た計測行列(式(5a)の[B])の各行列要素にそれぞれ掛け合わせて得た値と、計測行列測定ステップで得た計測行列の各行列要素から交点座標値(ζ、η)を差し引いた各座標値にδ係数をそれぞれ掛け合わせて得た値を合わせた新たな行列要素とする行列分解データ(式(5c)の[B])を生成している。
以上のように、本実施形態の復元装置によれば、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち、三軸周りの回転と三軸方向の並進運動、並びに、物体形状を構成する3次元情報を復元することができる。
(実施形態2)
図4aは請求項2の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図である。本実施形態の復元装置は、実施形態1の復元装置において画像変換処理部21を備えている。ここでは、時系列画像データベース10から取り出した画像を画像変換処理部21に供して変形画像(uv画像)を生成する点、並びに、このuv画像において交点座標を測定する点が実施形態1の復元装置と異なるため、この点だけについて説明する。
図示された復元装置は、全方位画像を蓄積した時系列画像データベース10と、各画像をuv画像に変換する画像変換処理部21と、各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部11と、各uv画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部13と、uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部14と、これら入カデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部15とを備える。尚、実施形態1と同様に時系列画像データベース10には、ハードディスク、RAID装置、CD−ROMなどの記録媒体を利用する、または、ネットワークを介したリモートなデータ資源を利用する形態でもどちらでも構わない。
また、図4bはリアルタイムで処理する場合の処理構成を示したもので、時系列画像データベース10に代えて画像入力部16を備えている。したがって、本実施形態の復元装置は必ずしも各データベース部等の記憶手段を必要としない。
本実施形態では、画像変換処理部21が時系列画像データベース10から取り出した画像からuv画像を生成する。画像変換処理部21は、uv画像を生成するのに、uv座標値を指定して、これに該当するxy座標値を算出し、その座標値の画素値を抽出してuv画素としている(図6)。
図5はこの処理工程をフローチャートで示したものである。先ず、uv画像におけるu方向、v方向の単位画素あたりの重み付けを行う。uv画像の画像サイズをU×V画素とし、並びに、仰角φについてφmin≦φ≦90度の範囲と決めたとする(ステップ201,202)。これにより、u方向、v方向の単位画素あたりの重み付けが式(30)に従い決定する。
Figure 2005063012
また、uv画像のuv座標値範囲は画像の中心を原点(0,0)として、u方向に−U/2から+U/2,v方向に−V/2から+V/2とする。そして、u方向、v方向の各座標値を表す整数m,n(−M’≦m≦M、−N≦n≦N,M:整数、N:整数、MとNは同じ、すなわちuv画像が正方形でもよい)を使って、uv座標値を式(31)の演算によって得る(ステップ203)。
Figure 2005063012
次いで、整数m,nを−M≦m≦M、−N≦n≦Nの範囲で変化させながら、式(32)の演算によってその(u,v)座標値に対応する位相角ρと仰角φを求める(ステップ204,205)。
Figure 2005063012
次に、式(33)により画像座標値を算出する。この画像座標値を四捨五入で整数化したものを(x,y)とする(ステップ206)。
Figure 2005063012
そして、画像座標値(x,y)に対応する画素値を取り出し(ステップ207)、uv画像上でのuv座標値に該当する座標値にその画素値を埋め込む(ステップ208)。
以上の工程を全uv座標値に対して行うことで、uv画像を生成する(ステップ209)。さらに、対象とする全時系列画像を逐次この変換処理を行なって時系列のuv画像を生成する。
交点座標計測部13は、前記uv画像において線分を検出しその線分上の直線が投影中心付近で交差するuv座標(交点座標)を計測する。図7はuv画像上での交点座標(ζ、η)の計測を説明したものである。uv画像においても図3と同様に、全方位カメラを天空方向、または天井方向に向けて撮影した場合、垂直線分、例えば屋内では壁などの高さ方向の線分、屋外では建物の高さ方向の線分を伸ばすと、1点(交点座標)で交わるという性質を利用する。つまり、無限大の高さを有する点は1点であり、この点を交点座標(ζ、η)としてuv画像から求める。交点座標はuv画像中において建物の高さ方向の線分(垂直線分)を検出して求める。線分検出には、ハフ変換やCannyオペレータなどの画像処理手法により求める。このような処理により各線分に関する直線パラメータを得る。直線パラメータは直線の傾きaiと切片biであり、式(6a)に示す計算により交点座標値(ξ、η)を得る。あるいは作業者が直線上の点を指定して求めてもよい。
図7には、直線l12上のペア:p1(x1,y1)とp2(x2,y2)、直線l34上のペア:p3(x3,y3)とp4(x4,y4)、直線l56上のペア:p5(x5,y5)とp6(x6,y6)、直線l78上のペア:p7(x7,y7)とp8(x8,y8)としている。各点の座標値から、式(6b)に従い交点座標値(ξ、η)を得る。尚、交点座標を求めるには最低2本の直線で十分であるが、多くの垂直直線を検出することで、より正確な交点座標を来めることができる。この交点座標を全フレームにわたり求めて、各フレームでの交点座標値(ζi、ηi)、i=1,2、…、Fを保持しておく。その後は、実施形態1と同様の処理工程により、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち三軸周りの回転と三軸方向の並進運動、並びに物体形状を構成する3次元情報を復元することができる。
(実施形態3)
図8aは請求項3の発明に関する基本構成図である。本実施形態の復元装置は、実施形態1の復元装置において復元処理判定部31を備えている。ここでは、特徴点計測部11により得た特徴点の画像座標値を計測行列変換部12によってuv座標値に変換したとき復元処理判定部31がカメラ運動と3次元情報を復元するための処理を判定する点が実施形態1の復元装置と異なるので、この点だけについて説明する。尚、時系列画像データベース10には、ハードディスク、RAID装置、CD−ROMなどの記録媒体を利用する、または、ネットワークを介したリモートなデータ資源を利用する形態でもどちらでも構わない。
また、図8bはリアルタイムで処理する場合の復元装置の概略構成を示し、当該復元装置は時系列画像データベース10に代えてデータ画像入力部16を備えている。したがって、本実施形態の復元装置は必ずしも各データベース部等の記憶手段を必要としない。
計測行列変換部12は特徴点計測部11で得た特徴点の画像座標値から座標値に変換して計測行列[B]を保持する。この計測行列[B]は式(5a)の形式で保持されている。計測行列[B]は復元処理判定部12での復元処理に供される。
図9は復元処理をフローチャートで示したものである。計測行列変換部12かから計測行列[B]が入力されると(ステップ301)、この行列は式(8)の演算による特異値分解によって特異値行列[W]に変換される(ステップ302)。特異値行列[W]は対角行列であり、その各要素である特異値は昇降順の並びで、かつ全て正の実数となっている。この特異値の中から3×3の行列要素W33と4×4の行列要素W44の特異値が取り出される。ランク検出(ステップ303)では、式(34a)または式(34b)に示した演算によって判定量EWを得ている。
Figure 2005063012
Figure 2005063012
特異値W33は、カメラが自由度3以上の運動を行う場合に正の有限値となり、また、特異値W44は、カメラが自由度4以上の運動を行う場合に正の有限値となり、かつ自由度3未満の運動を行う場合にはほぼ0となる、という性質を有しているため、判定量EWはカメラの運動の自由度を判定する目安とすることができる。
次いで、判定量EWがある許容値δW未満であるか、または判定量EWが許容値δW以上かを判定する(ステップ304)。この許容値δWは特定の一定値であり、作業者が逐次、その値を設定することもできる。
ここで、判定量EWがある許容値δw未満の場合は、カメラ運動が平面進動をしたと判断(ステップ305)して、処理Aに進む(ステップ306)。一方、判定量EWがある許容値δW以上の場合は、カメラ運動が一般運動(平面運動以外)をしたと判断(ステップ307)して、処理Bに進む(ステップ308)。
処理Bとは実施形態1の処理を行って、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち三軸周りの回転と並進運動、並びに物体形状を構成する3次元情報を復元する処理である。そのため、以降では、処理Aについて説明する。
図10は因子分解法処理部15において行なわれる処理A(ステップ306)のフローチャートを示したものである。
復元処理判定部15において行った特異値分解により式(7)の3つの行列[U]、[W]、[V]に行列分解した各行列データを入力する(ステップ309)。ここで、[U]は2F×Pサイズの行列、[W]はP×Pサイズの対角行列、[V]はP×Pサイズの行列である。
先ず、雑音除去(ステップ310)において、式(8)の第二項に示すようにランク4以上の各行列の成分を削除する。この削除のときは、行列[U]を取り出し、この行列の要素において第4から第P列目までを削除し、残りの成分からなる行列を保持し、行列[W]を取り出し、この行列の要素において第4から第P行目並びに第4から第P列目までを削除し、残りの成分からなる行列を保持し、行列[V]を取り出し、この行列の要素において第4から第P行目までを削除し、残りの成分からなる行列をそれぞれ保持する(式(9))。次に、第4から第P行目並びに第4から第P列目までを削除した行列[W]の対角要素の平方をとった行列から、式(10)(11)に示す行列[U’]と行列[V’]を得る。
続いて、変換行列算出(ステップ311)では、保持してある行列[U’]を取り出し、式(13)〜(15)に示す連立する条件式における対称行列[C](式(12)で表されている)の各要素にかかる係数を計算する。これらの係数計算は、行列演算により容易に得られるものであり、この条件式を全フレームに対して計算する。次に、全フレームの式(13)〜(15)に示す連立する条件式に対して、最小二乗法などの数値計算を利用するなどして3×3サイズの行列[C]の各要素を決定する。
さらに、求めた行列[C]を式(16)に示すように固有値分解する。ここで、固有値行列の平方と固有値行列から、式(17)の行列[C’]を生成し、この行列要素を成分にもつ行列[Q]を式(18)に従って算出する。
続いて、平面運動復元(ステップ312)において、前記行列[Q]と、保持しておいた行列[U’]から、式(19)の行列演算により行列[M’]を計算する。行列[M’]から各フレーム(第iフレーム)の行列要素(mix,nix)または(miy,niy)を取り出し、式(20)の演算によってヨー回転θiを復元する。行列[M’]から各フレーム(第iフレーム)の行列要素(Tiu,Tiv)を取り出す。この(Tiu,Tiv)から、式(22)の演算によって第iフレームにおけるユークリッド空間でのXY並進運動(Txi,Tyi)を算出する。
さらに、先に保持しておいた行列[V’]と、変換行列算出で得られた行列[Q]から、式(23)に示す行列演算を行い、行列[S’]を求める。次に、行列[S’]の要素に対して、式(24)に示す変換を行い、これを要素とする行列を[P]とする(ステップ313)。行列が[P]の列ベクトルは、それぞれ第j番目の特徴点のユークリッド空間での3次元座標値(Xj,Yj,Zj)になっている。
このようにして本実施形態の復元装置によれば、復元処理判定部31においてカメラ運動が平面運動をしていると判定された場合、処理Aの実行によって、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち光軸周りの回転とXY並進運動、並びに物体形状を構成する3次元情報を復元する。
また、復元処理判定部31においてカメラ運動が平面運動以外の一般運動をしていると判定された場合、実施形態1と同様に、図2に示した処理工程に基づく処理Bの実行により、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち、三軸周りの回転と三軸方向の並進運動、並びに、物体形状を構成する3次元情報を復元することができる。
(実施形態4)
図11aは請求項4の発明を実施する形態例の概略構成図である。本実施形態の復元装置は、実施形態2の復元装置において復元処理判定部31を備えている。ここでは、特徴点計測部11にて時系列のuv画像における各特徴点のuv座標値を測定した後、この座標値を復元処理判定部31に供してカメラ運動と3次元情報を復元する処理を判定する点が実施形態2の復元処理装置と異なるため、この点だけについて説明する。本実施例において、時系列画像データベースは、ハードディスク、RAID装置、CD−ROMなどの記録媒体を利用する、または、ネットワークを介したリモートなデータ資源を利用する形態でもどちらでも構わない。
また、図11bはリアルタイムで処理する場合の処理構成図であり、本実施形態の復元装置も実施形態1、2及び3の復元装置と同様に時系列画像データベース10の代わりに画像入力部16を備えている。したがって、本実施形態の復元装置も必ずしも各データベース部10等の記憶手段を必要としない。
特徴点計測部11は、各特徴点のuv座標値を得て、これらを行列要素とする計測行列[B]を保持する。この計測行列[B]は式(5a)の形式で保持されている。次に、計測行列[B]は復元処理判定部31での処理に供される。復元処理判定部31での処理フローは図9に示したフローチャートに基づく。すなわち、計測行列[B]を式(8)の演算に供して特異値分解を行い、特異値行列[W]を得る。特異値行列[W]は対角要素であり、その各要素である特異値は昇降順の並びで、かつ全て正の実数となっている。そして、この特異値の中から3×3の行列要素W33と4×4の行列要素W44の特異値を取り出している。ランク検出では、式(34a)または式(34b)に示す演算によって判定量EWを得ている。
次いで、判定量EWがある許容値δW未満であるか、または判定量EWが許容値δW以上かを判定する。この許容値δWは特定の一定値であり、作業者が逐次、その値を設定することもできる。そして、判定量EWがある許容値δW未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたと判断して処理Aに進む。一方、判定量EWがある許容値δW以上の場合は、カメラ運動が一般運動(平面運動以外)をしたと判断して処理Bに進む。処理Bは、実施形態2と同様の処理を行なって、全方位映像の特徴点の時間的動きから、全方位カメラ視点の運動、すなわち三軸周りの回転と三軸方向の並進運動、並びに物体形状を構成する3次元情報を復元する処理である。尚、処理Aについては、実施形態3における処理Aと同じであるので、その説明は省略する。
以上の実施形態で述べた復元方法は、図1a〜図11bで示した処理工程をコンピュータのプログラムで構成し、このプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理の工程の実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取りできる記録媒体、例えば、FD(フロッピーデイスク(登録商標))や、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを介して提供することも可能である。
そして、これら記録媒体からコンピュータに前記のプログラムをインストールすることにより、あるいはネットワークからダウンロードしてコンピュータに前記のプログラムをインストールすることにより、本発明を実施することが可能となる。但し、コンピュータへのインストールはコンピュータ単位であり、装置やシステムが複数あることなどでインストールの対象となるコンピュータが複数ある場合には、当該プログラムは必要な処理部分毎にインストールされることは当然である。この場合、当該プログラムはコンピュータ対応に記録媒体に記録するか、またはネットワークを介してダウンロードしてもよい。
請求項1記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 請求項1記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 因子分解法処理部15における処理工程を説明したフローチャート。 交点座標の計測を説明した説明図。 請求項2記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 請求項2記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 画像変換処理部21におけるuv画像変換の処理工程を説明したフローチャート。 uv画像生成を説明した説明図。 uv画像での交点座標の計測を説明した説明図。 請求項3記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 請求項3記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 復元処理判定部31での処理工程を説明したフローチャート。 因子分解法処理部15において行なわれる処理Aを説明したフローチャート。 請求項4記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 請求項4記載の発明を実施する装置の形態例を示した概略構成図。 全方位カメラが撮像した画像の例で、対象物に輪郭線を付したもの。 全方位カメラが撮像した画像の例で、対象物の輪郭線のみを示したもの。 全方位カメラが撮像した画像の例で、対象物に輪郭線を付していないもの。 全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で、対象物に輪郭線を付したもの。 全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で、対象物の輪郭線のみを示したもの。 全方位カメラが撮像した画像をuv座標変換して得た画像の例で、対象物に輪郭線を付していないもの。 全方位カメラと復元する空間情報とカメラ座標を示す図。
符号の説明
10…時系列画像データベース、11…特徴点計測部、12…計測行列変換部、13…交点座標計測部、14…計測行列入力部、15…因子分解法処理部、16画像入力部
21…画像変換処理部
31…復元処理判定部

Claims (16)

  1. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法であって、
    取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示す画像座標値と、各画像における投影中心付近での線分がなす交点の画像座標値(交点座標値)を測定するステップ(計測行列測定ステップ)と、
    この計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点の画像座標値から算出される位相角と仰角により別の座標値(uv座標値)を求め、これらの各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    この平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面連動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元スナッブで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどらかを判断し、収束していないならば平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形運動を求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して、全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法。
  2. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法であって
    取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に対して、各画像座標値から得られる位相角と仰角により各画像座標値をuv座標値に変換して各画素をそのuv座標値に対応付けるように時系列画像(uv画像)を生成し、このuv画像に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示すuv座標値と、各uv画像における投影中心付近での線分がなす交点のuv座標値(交点座標値)を測定するステップ(uv計測行列測定ステップ)と、
    このuv計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元ステップで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどうかを判断し、収束していないならば、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形係数求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して,全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法。
  3. 前記計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項1記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法。
  4. 前記uv計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項2記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法。
  5. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する装置であって、
    各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部と、
    前記特徴点計測部で得た画像座標値をuv画像に変換する計測行列変換部と、
    各画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部と、
    uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部と、
    交点座標計測部と計測行列入力部とから供給されたデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部とを備えたことを特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置。
  6. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する装置であって、
    各画像をuv画像に変換する画像変換処理部と、
    各画像における特徴点の座標値を測定する特徴点計測部と、
    各uv画像での投影中心付近での交点座標値を求める交点座標計測部と、
    uv座標値を行列要素とする行列を初期値として与える計測行列入力部と、
    交点座標計測部と計測行列入力部とから供給されたデータから因子分解法によりカメラの運動と外界の3次元情報を復元する因子分解法処理部とを備えたこと
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置。
  7. 前記計測行列変換部から供給されたuv画像を特異値分解して得た特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出する復元処理判定部を備え、
    判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部は光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部はカメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうこと
    を特徴とする請求項5記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置。
  8. 前記特徴点計測部から供給されたuv画像を特異値分解して得た特異値成分から運動を表す判定値を算出する復元処理判定部を備え、
    判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部は光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記因子分解法処理部はカメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうこと
    を特徴とする請求項6記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元装置。
  9. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法をコンピュータによって実行するプログラムであって、
    時系列の全方位画像(または広視野画像)に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示す画像座標値と、各画像における投影中心付近での線分がなす交点の画像座標値(交点座標値)を測定するステップ(計測行列測定ステップ)と、
    この計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点の画像座標値から算出される位相角と仰角により別の座標値(uv座標値)を求め、これらの各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    この平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面連動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元スナッブで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどらかを判断し、収束していないならば、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形運動を求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して、全方位カメラ運動と3次元情報を復元する処理を行なうステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法を実行するプログラム。
  10. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法をコンピュータによって実行するプログラムであって、
    取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に対して、各画像座標値から得られる位相角と仰角により各画像座標値をuv座標値に変換して各画素をそのuv座標値に対応付けるように時系列画像(uv画像)を生成し、このuv画像に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示すuv座標値と、各uv画像における投影中心付近での線分がなす交点のuv座標値(交点座標値)を測定するステップ(uv計測行列測定ステップ)と、
    このuv計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元ステップで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどうかを判断し、収束していないならば、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形係数求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して,全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法を実行するプログラム。
  11. 前記計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項9記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法実行するプログラム。
  12. 前記uv計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項10記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法実行するプログラム。
  13. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    時系列の全方位画像(または広視野画像)に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示す画像座標値と、各画像における投影中心付近での線分がなす交点の画像座標値(交点座標値)を測定するステップ(計測行列測定ステップ)と、
    この計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点の画像座標値から算出される位相角と仰角により別の座標値(uv座標値)を求め、これらの各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    この平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面連動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元スナッブで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどらかを判断し、収束していないならば平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形運動を求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して、全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 全方位カメラから取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)中において、対象とする画像に配置した特徴点に関する画像座標値の時間的変化量から、時系列における全方位カメラ視点の運動、並びに、外界の物体形状を構成する3次元情報を復元する方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    取得した時系列の全方位画像(または広視野画像)に対して、各画像座標値から得られる位相角と仰角により各画像座標値をuv座標値に変換して各画素をそのuv座標値に対応付けるように時系列画像(uv画像)を生成し、このuv画像に設定した特徴点座標系において、各画像における特徴点の時間的変化量を示すuv座標値と、各uv画像における投影中心付近での線分がなす交点のuv座標値(交点座標値)を測定するステップ(uv計測行列測定ステップ)と、
    このuv計測行列測定ステップにおいて得た各特徴点のuv座標値と、交点座標値を用いて復元処理するための行列データ(行列分解データ)を生成し、この行列分解データを特異値分解し、雑音除去を行って運動情報を表す行列データと3次元情報を表す行列データを得て、その運動情報の成分から、運動を規定するために設定した条件を満足する変換行列を求め、運動情報となる行列データにこの変換行列を作用させて全方位カメラ視点の光軸周りの回転運動とそれに垂直な平面(XY平面)上の並進運動(この自由度3の運動を平面運動と称する)を復元し、光軸周りの回転角と交点座標値を使って、光軸以外の他軸周りの回転運動を復元し、さらに、3次元情報を表す行列データにこの変換行列の逆行列を作用させて物体形状を構成する3次元情報を復元するステップ(平面運動と3次元情報の復元ステップ)と、
    平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報から各特徴点に関するuv座標系での再投影座標値を求め、その再投影座標値と行列分解データを構成する行列要素との間の誤差を算出し、この誤差と、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た特徴点のZ座標値(3次元情報の成分)を使って、カメラ視点のZ軸方向の並進運動を復元するステップ(Z軸並進運動復元ステップ)と、
    このZ軸並進運動復元ステップで得た誤差が、ある一定値以下に収束しているかどうかを判断し、収束していないならば、平面運動と3次元情報の復元ステップで得た平面運動と3次元情報、並びに、光軸以外の軸周りの回転運動から変形係数求め、この変形係数を各特徴点のuv座標値に結合させて新たなuv座標値を求め、これを行列要素とする行列分解データを生成し、平面運動と3次元情報の復元ステップに戻り、誤差が一定値以下に収束するまで反復して,全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップとを有すること
    を特徴とする全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 前記計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動の自由度を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値未満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項13記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 前記uv計測行列測定ステップにおいて、計測行列を特異値分解して得る特異値成分から運動を表す判定値を算出し、
    判定値がある一定値末満の場合は、カメラ運動が平面運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップにおいて、光軸周りの回転とその光軸に垂直な平面上の運動からなる自由度3の平面運動と3次元情報を復元する処理を行い、
    判定値がある一定値以上の場合は、カメラ運動が平面運動以外の一般運動をしたとみなして、前記全方位カメラ運動と3次元情報を復元するステップによって、カメラに関する回転と並進運動からなる自由度6の運動と外界の3次元情報を復元する処理を行なうステップを有すること
    を特徴とする請求項14記載の全方位カメラ運動と3次元情報の復元方法をコンピュータによって実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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