JP2005057955A - モータ及びその回転子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のモータでは、界磁用の複数の焼結磁石12をボンド磁石層14に埋設したことで、それら焼結磁石12の飛散防止を図ることができると共に、焼結磁石12同士の間の空間をボンド磁石13で埋めて、焼結磁石12を安定して固定することができる。しかも、焼結磁石12のみならずボンド磁石13も磁束を有するので、モータの出力トルクの向上が可能になる。また、本実施形態のモータの回転子10の製造方法では、焼結磁石12をボンド磁石用成形型22に挿入して、ボンド磁石13を成形したので、焼結磁石12とボンド磁石13との一体化が深まり、焼結磁石12を安定して固定することが可能になる。
【選択図】 図1
Description
請求項1のモータでは、界磁用の複数の焼結磁石をボンド磁石で囲むことで、それら焼結磁石の飛散防止を図ることが可能になる。しかも、焼結磁石のみならずボンド磁石も磁束を有するので、モータの出力トルクの向上が可能になる。
請求項2のモータでは、界磁用の複数の焼結磁石をボンド磁石層に埋設したことで、それら焼結磁石の飛散防止を図ることができると共に、焼結磁石同士の間の空間をボンド磁石で埋めて、各焼結磁石を安定して固定することが可能になる。しかも、焼結磁石のみならずボンド磁石も磁束を有するので、モータの出力トルクの向上が可能になる。
請求項3のモータでは、焼結磁石を回転子の径方向に着磁させたから、磁束が、ボンド磁石、焼結磁石、軸部に貫通する。ここで、ボンド磁石、焼結磁石、軸部が密着しているので、パーミアンス係数を向上させることができ、モータの出力アップが可能になる。
請求項4のモータによれば、円弧体の形状をなした複数の焼結磁石をボンド磁石によって円環状に繋げて固定することが可能になる。そして、各円弧体の磁極が対称になるように配置することで極配向リング磁石を構成することが可能になる。この極配向リング磁石によれば、ステータと回転子との間のエアギャップ磁束密度が高まり、モータの出力トルクを向上させることができる。
請求項5のモータの回転子の製造方法では、軸体の外周面に複数の焼結磁石を固定した状態にしてボンド磁石用成形型に挿入し、ボンド磁石用成形型に溶融状態のボンド磁石を充填して回転子を成形したので、焼結磁石とボンド磁石との一体化が深まり、焼結磁石を安定して固定することが可能になる。
請求項6のモータの回転子の製造方法では、焼結磁石を配向させておくので、回転子をボンド磁石用成形型から取り出し、磁界を付与したときに、容易に各焼結磁石を着磁させることができる。なぜなら、「着磁」により、磁束が通る「方向」及び「向き」を固定するにあたり、予め「配向」によって磁束が通る「方向」のみが固定されるからである。
請求項7のモータの回転子の製造方法では、ボンド磁石が溶融状態から固化する間に磁界を付与して、ボンド磁石を配向させておくので、回転子をボンド磁石用成形型から取り出してから磁界を付与したときに、容易にボンド磁石を着磁させることができる。
請求項8のモータの回転子の製造方法では、ボンド磁石用成形型に充填したボンド磁石が溶融状態のときに、軸部の両端部から互いに逆向きとなった磁界を付与して、ボンド磁石を回転子の径方向に配向させておくことことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。本第1実施形態のモータは、例えばブラシレスDCモータであって図示しないステータコアの中心に、図1に示した回転子10を備える。ステータコアは、円筒体の内周面から複数のティースを内側に突出させた構造をなし、各ティースには電線が巻回されて電磁石を構成している。
まずは、図2に示した磁性粉末用成形型20にて焼結磁石12を成形して焼結する。具体的には、磁性粉末用成形型20の成形空間20Aに磁性粉末12Aを充填し、加圧体20Bにて加圧しながら加熱する。これにより、磁性粉末12Aが焼結して焼結磁石12が成形される。この焼結工程の間に、焼結磁石12の外部に配置した図示しない電磁コイルにより磁界を付与して、磁性粉末用成形型20内の成形空間の扁平方向(図2の上下方向)に磁束を貫通させる。これにより、磁性粉末用成形型20から取り出された焼結磁石12は、回転子10の径方向に配向される。
以上により本第1実施形態の回転子10が製造される。そして、図示しないステータの中心に回転子10を組み付けてモータが完成する。
本第2実施形態の回転子30は、図6に示されており、焼結磁石31の構造が第1実施形態の焼結磁石12と異なる。本第2実施形態の複数の焼結磁石31は、円筒を縦割りに均等分割してなる円弧体の形状をなしている。そして、各焼結磁石31は、磁束が前記円弧体の外側曲面31Aにおける円周方向一端寄り位置で貫通して円弧体の内側に向かい、円弧体の内部で周方向に延び、さらに、円弧体の外側曲面31Aにおける円周方向他端寄り位置で貫通して円弧体から外側に向かうように着磁されている。より具体的には、各焼結磁石31を回転子30に組みつける前に、図7に示すように、各焼結磁石31の外周曲面31Aに沿わせて、回転子30の軸方向と平行に延びた電路32を配置し、その電路32に直流電流を流すことで、電路32を中心とした磁界を発生させる。これにより、上記の如く焼結磁石31が着磁される。
本第3実施形態の回転子35は、図8に示されており、前記第1実施形態の焼結磁石12の着磁方向を異ならせた構成になっている。また、図8において符合21で示した軸部には、非磁性体が用いられており、それ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。以下第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 鉄心
12,31,36 焼結磁石
13 ボンド磁石
14 ボンド磁石層
20 磁性粉末用成形型
22 ボンド磁石用成形型
33 極配向リング磁石
Claims (8)
- 回転子の円周方向等間隔に並べた界磁用の複数の焼結磁石の全体を、外側からボンド磁石で囲んで固定したことを特徴とするモータ。
- 回転子の外周縁にボンド磁石を固化してなるボンド磁石層を設け、そのボンド磁石層に界磁用の複数の焼結磁石を円周方向等間隔に並べて埋設したことを特徴とするモータ。
- 前記複数の焼結磁石の内側に磁性体金属で構成された軸部を設け、その軸部の外周面に前記焼結磁石を密着させると共に、前記焼結磁石を前記回転子の径方向に着磁させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ。
- 前記複数の焼結磁石は、円筒を縦割分割してなる円弧体の形状をなすと共に、磁束が前記円弧体の外側曲面における一端寄り位置で貫通して前記円弧体の内側に向かい、前記円弧体の内部で周方向に延び、さらに、前記円弧体の外側曲面における他端寄り位置で貫通して前記円弧体から外側に向かうように着磁され、それら複数の円弧体を円環状に繋げかつ隣り合った前記円弧体の磁極を対称に配置して極配向リング磁石を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ。
- 回転子に備えた軸部の外周面に沿って界磁用の複数の焼結磁石を円周方向等間隔に並べて配置し、それら複数の焼結磁石の全体を、外側からボンド磁石で覆って固定したモータの回転子の製造方法において、
前記軸部の外周面に前記複数の焼結磁石を固定した状態にしてボンド磁石用成形型に挿入し、前記ボンド磁石用成形型に溶融状態の前記ボンド磁石を充填して前記回転子を成形したことを特徴とするモータの回転子の製造方法。 - 前記焼結磁石を焼結する際に磁界を付与して配向させておき、前記ボンド磁石用成形型から前記回転子を取り出し、再度磁界を付与して、前記各焼結磁石を着磁させることを特徴とする請求項5に記載のモータの回転子の製造方法。
- 前記ボンド磁石が溶融状態から固化する間に磁界を付与して、前記ボンド磁石を配向させておくことを特徴とする請求項6に記載のモータの回転子の製造方法。
- 前記軸部を前記ボンド磁石用成形型に挿入した状態で、その軸部の両端から互いに逆向きの磁界を付与して前記ボンド磁石を前記回転子の径方向に配向させることを特徴とする請求項7に記載のモータの回転子の製造方法。
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