JP2005054445A - Rainwater storage device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建物の屋根又は屋上に落下して流下する雨水を貯留する雨水貯留装置に関するものである。 The present invention relates to a rainwater storage device that stores rainwater that falls and flows down onto a roof or a roof of a building.
従来、雨水から砂や微細な塵埃を除去してこれを貯留し、有効利用することが考えられており、雨水を貯めるための槽を設置するためのスペースを特別に設けることをなくすために、塀等の一部に雨水貯留槽を設ける地上型の雨水貯留槽(例えば、特許文献1参照。)や、地下に埋設して地表の有効活用を図る地下型の雨水貯留槽(例えば、特許文献2参照。)がそれぞれ提案されている。
しかし、上述した従来の地上型の雨水貯留装置では、省スペースの効果を目的としたものがほとんどであって、特定の雨水利用方法との組み合わせを目的としていないのが現実である。例えば、上述した従来の地上型の雨水貯留装置では、塀等の一部として貯留槽を設けることにより省スペースを確保しているけれども、その塀等の設置面積が制限された場合には十分な貯留量を確保できない不具合がある。また、上述した従来の地下型の貯留装置では比較的多くの貯水量を確保することができるけれども、既に地下貯留槽を設置している場合のその貯留槽における貯水量を増加させるには、別の貯留槽を新たに埋設して接続する必要があり、貯水量を増加させることに関しては比較的困難である不具合があった。更に、上述した地上型又は地下型雨水貯留装置では、貯留された雨水を散水に用いるような場合には、一旦雨水をバケツ等にくみ取った後にその水を改めて散水に用いる必要があり、特定の雨水利用に関する場合を考慮していなかった。
本発明の目的は、貯留された雨水を散水に比較的容易に利用するとともに、車止めやフェンスとしても機能させ得る雨水貯留装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、雨水の貯留量を比較的容易に増減し得る雨水貯留装置を提供することにある。
However, most of the above-described conventional ground-type rainwater storage devices are intended to save space, and are not actually intended to be combined with a specific rainwater utilization method. For example, in the above-mentioned conventional ground-type rainwater storage device, a space is secured by providing a storage tank as a part of a dredging or the like, but it is sufficient when the installation area of the dredging or the like is limited There is a problem that the storage amount cannot be secured. In addition, although the above-described conventional underground storage device can secure a relatively large amount of water storage, in order to increase the amount of water storage in an existing underground storage tank, There is a problem that it is relatively difficult to increase the amount of stored water. Furthermore, in the above-mentioned ground type or underground type rainwater storage device, when the stored rainwater is used for watering, it is necessary to once collect the rainwater in a bucket and then use the water again for watering. The case regarding rainwater use was not considered.
An object of the present invention is to provide a rainwater storage device that makes it possible to use stored rainwater relatively easily for sprinkling and to function as a vehicle stop or a fence.
Another object of the present invention is to provide a rainwater storage device capable of increasing or decreasing the amount of rainwater stored relatively easily.
請求項1に係る発明は、図1,図3,図7及び図8に示すように、雨水を貯留可能に構成された貯留槽11,41と、地表に立てて並べられ底部が閉止されて内部に排出室11eが形成された複数のパイプ状の中空部材11aと、複数の中空部材11aのそれぞれの排出室11eを互いに連通接続する排水パイプ47と、貯留槽11,41に貯留された雨水を排出室11eに供給する排水ポンプ46と、中空部材11aに設けられ排出室11eに供給された雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブ48,49とを備えた雨水貯留装置である。
この請求項1に係る雨水貯留装置では、貯留槽11,41に貯留された雨水は排水ポンプ46を駆動することにより排水パイプ47を介して複数の中空部材11aにおける排出室11eに供給され、その中空部材11aに設けられた排出バルブ48,49を開放することにより雨水を比較的高い圧力で取り出すことができ、貯留された雨水を散水に比較的容易に利用するとともに、複数の中空部材11aを車止めやフェンスの支柱としても機能させることができる。また、中空部材11aの大きさ及び本数を調整することにより、この雨水貯留装置10が貯留し得る雨水の貯留量を比較的容易に増減させることができる。
As shown in FIG. 1, FIG. 3, FIG. 7 and FIG. 8, the invention according to claim 1 has
In the rainwater storage device according to the first aspect, the rainwater stored in the
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図7に示すように、複数の中空部材11aの内部が隔壁44により区画されて中空部材11aの内部に排出室11eと別に貯留室11bがそれぞれ形成され、貯留槽が、複数の中空部材11aのそれぞれの貯留室11bとそれぞれの貯留室11bとを連通接続させる連通管30とにより構成され雨水集水手段12により収集された雨水を貯留するように構成された地上貯留槽11である雨水貯留装置である。
この請求項2に係る雨水貯留装置では、新たに雨水貯留装置を設置する場合であって、貯留槽を地下に埋設できない場合に特に有効である。
The invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, and as shown in FIG. 7, the inside of the plurality of
The rainwater storage apparatus according to claim 2 is particularly effective when a rainwater storage apparatus is newly installed and the storage tank cannot be buried underground.
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図1及び図3に示すように、複数の中空部材11aの内部が隔壁44により区画されて中空部材11aの内部に排出室11eと別に貯留室11bがそれぞれ形成され、貯留槽が地上貯留槽11と地下貯留槽41を備え、地上貯留槽11は、複数の中空部材11aのそれぞれの貯留室11bとそれぞれの貯留室11bを直列に連通接続させる連通管30とを備え雨水集水手段12が連通接続された一端部の中空部材11aに接続されて雨水集水手段12により収集された雨水を貯留するように構成され、地下貯留槽41は、地下に埋設され地上貯留槽11にオーバーフロー管42を介して接続され地上貯留槽11からオーバーフローした雨水を貯留するように構成された雨水貯留装置である。
The invention according to claim 3 is the invention according to claim 1, and as shown in FIGS. 1 and 3, the interior of the plurality of
この請求項3に係る雨水貯留装置では、地上貯留槽11とその地上貯留槽11からオーバーフローした雨水を貯留する地下貯留槽41とを備えるので、地上貯留槽11又は地下貯留槽41だけを用いた雨水貯留装置に比較してその貯留し得る雨水の量を著しく増加させることができる。
また、地下貯留槽41に貯留される雨水は雨水集水手段12により集めらて地上貯留槽11に一旦貯留された雨水である。従って、雨水に含まれていた塵埃は地上貯留槽11を構成する複数の中空部材11aの一時的に貯留された時点で沈降し、ほとんど塵埃のない雨水のみが地下貯留槽41に貯留され、塵埃の堆積に起因する地下貯留槽41のメンテナンスを著しく低減させる。
The rainwater storage device according to claim 3 includes the
The rainwater stored in the
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明であって、図6に示すように、エアの上下方向の移動及び雨水の下方への移動を許容し雨水の上方への移動を禁止する貯留水位上昇防止バルブ71が貯留室11bの上部に設けられた雨水貯留装置である。
この請求項4に係る雨水貯留装置では、貯留水位上昇防止バルブ71を設けるので、貯留室11bに貯留された雨水の水位はこの貯留水位上昇防止バルブ71を超えて上昇しない。従って、雨水集水手段12により収集された雨水を最初に貯留する中空部材11aの貯留室11bに雨水が貯留されてその水位がこの貯留水位上昇防止バルブ71に達すると、それを超えて水位は上昇することはなく、雨水は連通管30を介してより高い位置にある他の中空部材11aにおける貯留室11bに流れて順次貯留される。よって、それぞれの貯留室11bにおける全体に雨水を確実に貯留しつつ、中空部材11aの設置される高さを異なって設けることが可能になる。
The invention according to claim 4 is the invention according to claim 2 or 3, wherein, as shown in FIG. 6, movement of air in the vertical direction and movement of rainwater downward is permitted and movement of rainwater upward is permitted. A storage water level
In the rainwater storage apparatus according to the fourth aspect, the stored water level
請求項5に係る発明は、請求項2ないし4いずれか1項に係る発明であって、隔壁44に貯留室11bから排出室11eへの雨水の移動を許容し排出室11eから貯留室11bへの雨水の移動を禁止する逆流防止バルブ51が設けられた雨水貯留装置である。
この請求項5に係る雨水貯留装置では、排水ポンプ46を駆動させていない状態であっても、排出バルブ48,49より貯留室11bの水位が上昇している場合には、その雨水は逆流防止バルブ51を介して貯留室11bから排出室11eに移動して排出バルブ48,49から取り出すことができる。また、この逆流防止バルブ51は、排出室11eから貯留室11bへの雨水の移動を禁止するものであるので、排水ポンプ46を駆動した場合に排出室11eに供給された雨水の圧力が減少することを防止することができ、排出バルブ48,49を開放することにより雨水を減圧されない比較的高い圧力で取り出すことができる。
The invention according to claim 5 is the invention according to any one of claims 2 to 4, wherein the
In the rainwater storage device according to claim 5, even when the
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明であって、排出バルブが複数の中空部材11aにそれぞれ設けられた蛇口48と散水栓49からなる雨水貯留装置である。
この請求項6に係る雨水貯留装置では、中空部材11aに設けられた蛇口48を開放することにより排出室11e内部の雨水をバケツ等に取り出して散水や洗車用水等として多用途に利用することができる。また、中空部材11aに設けられた散水栓49からは排水ポンプ46を駆動することにより地下貯留槽41に貯留された雨水を噴射することができ、中空部材11aが設けられた近傍の例えば駐車場や道路等に直接散水するすることができる。
The invention according to
In the rainwater storage apparatus according to
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明であって、排出室が第1排出室11gと第2排出室11hとにより構成され、第1排出室11gに逆流防止バルブ51が設けられて蛇口48が接続され、第2排出室11hに散水栓49が接続され、排水ポンプ46は第1及び第2排出室11g,11hの双方に地下貯留槽41に貯留された雨水を排水パイプ47を介して供給するよう構成された雨水貯留装置である。
この請求項7に係る雨水貯留装置では、蛇口48と散水栓49ろが別の排出室に接続されるので、蛇口48から地上貯留槽11に貯留された雨水を取り出して利用し、散水栓49からは地下貯留槽41に貯留された雨水を散布するような利用態様が可能になる。
The invention according to claim 7 is the invention according to
In the rainwater storage apparatus according to claim 7, the
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明であって、排水ポンプ46と第2排出室11hとの間の排水パイプ47bにこの排水パイプ47bを遮断可能は電磁弁52が設けられた雨水貯留装置である。
この請求項8に係る雨水貯留装置では、電磁弁52により排水パイプ47bを閉じて排水ポンプ46を駆動すると蛇口48のみが使用可能になり、その蛇口48を閉じて電磁弁52を開放することにより複数の散水栓49から一斉に雨水を噴射させることができる。即ち、雨水を散水に用いる場合に、複数の散水栓49をそれぞれ開放させなくても、排水ポンプ46を駆動して電磁弁52を開放するだけの単純な作業で複数の散水栓49から一斉に雨水を噴射させることができ、雨水を散水に用いる場合における作業性を低減することができる。
The invention according to claim 8 is the invention according to claim 7, wherein the
In the rainwater storage device according to claim 8, when the
請求項9に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図8に示すように、貯留槽が、地下に埋設され雨水集水手段12により収集された雨水を貯留するように構成された地下貯留槽41である雨水貯留装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明であって、エアの上下方向の移動及び雨水の下方への移動を許容し雨水の上方への移動を禁止する排出水位上昇防止バルブが排出室11eの上部に設けられた雨水貯留装置である。
この請求項9に係る雨水貯留装置では、既に地下貯留槽41が埋設されている場合に雨水の貯留量を増加させたい場合に特に有効であり、請求項10に係る雨水貯留装置では、排出水位上昇防止バルブを設けるので、複数の中空部材11aにおける排出室11eに雨水を供給した場合、その雨水の水位はこの排出水位上昇防止バルブを超えて上昇しない。従って、その雨水が最初に供給される排出室11eの水位がこの排出水位上昇防止バルブに達すると、雨水は排出パイプ47を介して他の中空部材11aにおける排出室11eに流れる。よって、中空部材11aの設置される高さを異なるようにしても、それぞれの排出室11eにおける全体に雨水を確実に供給することができる。
The invention according to claim 9 is the invention according to claim 1, and as shown in FIG. 8, the storage tank is configured to store rainwater buried underground and collected by the rainwater collecting means 12. This is a rainwater storage device that is an
The invention according to
The rainwater storage device according to claim 9 is particularly effective when it is desired to increase the amount of rainwater stored when the
請求項11に係る発明は、請求項1ないし10いずれか1項に係る発明であって、更に図2に示すように、複数の中空部材11aが所定の間隔を開けて並べられ、中空部材11aの両方の側部又は一方の側部にフランジ11dが固着され、金網フェンス43が複数の中空部材11aの間にフランジ11dを介して取付けられた雨水貯留装置である。
この請求項11に係る雨水貯留装置では、本発明の地上貯留槽11を塀や柵又はフェンスとして機能させることができる。
The invention according to an eleventh aspect is the invention according to any one of the first to tenth aspects, and further includes a plurality of
In the rainwater storage apparatus according to
以上述べたように、本発明によれば、貯留槽と、地表に立てて並べられ内部に排出室が形成された複数の中空部材と、それぞれの排出室を互いに連通接続する排水パイプと、貯留槽に貯留された雨水を排出室に供給する排水ポンプと、排出室に供給された雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブとを備えたので、貯留槽に貯留された雨水は排水ポンプを駆動することにより排水パイプを介して複数の中空部材における排出室に供給され、その中空部材に設けられた排出バルブを開放することにより雨水を比較的高い圧力で取り出すことができる。また、中空部材の大きさ及び本数を調整することにより、この雨水貯留装置が貯留し得る雨水の貯留量を比較的容易に増減させることができる。 As described above, according to the present invention, a storage tank, a plurality of hollow members arranged on the surface of the earth and having discharge chambers formed therein, drain pipes that connect the discharge chambers to each other, Since it has a drainage pump that supplies rainwater stored in the tank to the discharge chamber and a drain valve that is configured to discharge rainwater supplied to the discharge chamber to the outside, the rainwater stored in the tank is drained by a pump. Is supplied to the discharge chambers of the plurality of hollow members via the drain pipe, and rainwater can be taken out at a relatively high pressure by opening the discharge valves provided in the hollow members. Further, by adjusting the size and number of the hollow members, the amount of rainwater that can be stored by the rainwater storage device can be increased or decreased relatively easily.
特に、貯留槽が地下貯留槽であれば、既に地下貯留槽が埋設されている場合に雨水の貯留量を増加させたい場合に特に有効であり、排出水位上昇防止バルブを排出室の上部に設ければ、中空部材の高さを異なるようにして設置することができる。一方、複数の中空部材の内部を隔壁により区画して排出室と別に貯留室を形成し、その貯留室とそれぞれの貯留室を連通接続する連通管とにより地上貯留槽を形成すれば、新たに雨水貯留装置を設置する場合であって、貯留槽を地下に埋設できない場合に特に有効である。そして、貯留槽が地上貯留槽と地下貯留槽とを備えれば、貯留し得る雨水の量を著しく増加させることができる。また、地下貯留槽に貯留される雨水は雨水集水手段により集めらて地上貯留槽に一旦貯留された雨水であるので、雨水に含まれていた塵埃は地上貯留槽を構成する複数の中空部材の一時的に貯留された時点で沈降し、ほとんど塵埃のない雨水のみが地下貯留槽に貯留され、塵埃の堆積に起因する地下貯留槽のメンテナンスを著しく低減させることができる。 In particular, if the storage tank is an underground storage tank, it is particularly effective when it is desired to increase the amount of rainwater stored when the underground storage tank is already buried, and a discharge water level rise prevention valve is provided at the top of the discharge chamber. If so, the hollow members can be installed with different heights. On the other hand, if the inside of a plurality of hollow members is partitioned by partition walls to form a storage chamber separately from the discharge chamber, and the above-mentioned storage chamber and a communication pipe that connects each storage chamber to each other, a ground storage tank is newly formed. This is particularly effective when a rainwater storage device is installed and the storage tank cannot be buried underground. And if a storage tank is provided with a ground storage tank and an underground storage tank, the quantity of the rainwater which can be stored can be increased significantly. Moreover, since the rainwater stored in the underground storage tank is rainwater collected by the rainwater collecting means and temporarily stored in the groundwater storage tank, the dust contained in the rainwater is a plurality of hollow members constituting the groundwater storage tank. Only the rainwater that settles and is almost free of dust is stored in the underground storage tank, and maintenance of the underground storage tank due to dust accumulation can be significantly reduced.
また、貯留水位上昇防止バルブを貯留室の上部に設ければ、それぞれの貯留室における全体に雨水を確実に貯留しつつ、中空部材の設置される高さを異なって設けることが可能になる。そして、隔壁に貯留室から排出室への雨水の移動を許容し排出室から貯留室への雨水の移動を禁止する逆流防止バルブを設ければ、排水ポンプを駆動させていない状態であっても、排出バルブより貯留室の水位が上昇している場合に、その雨水を排出バルブから取り出すことができる。
ここで、複数の中空部材を所定の間隔を開けて並べ、中空部材の両方の側部又は一方の側部にフランジを固着し、金網フェンスを複数の中空部材の間にフランジを介して取付ければ、本発明の地上貯留槽を塀や柵又はフェンスとして機能させることができる。
Further, if the stored water level rise prevention valve is provided at the upper part of the storage chamber, it is possible to provide different heights for installing the hollow member while reliably storing rainwater in the entire storage chamber. If the partition wall is provided with a backflow prevention valve that allows the rainwater to move from the storage chamber to the discharge chamber and prohibits the movement of rainwater from the discharge chamber to the storage chamber, the drain pump is not driven. When the water level in the storage chamber rises from the discharge valve, the rainwater can be taken out from the discharge valve.
Here, a plurality of hollow members are arranged at predetermined intervals, a flange is fixed to both sides or one side of the hollow member, and a wire mesh fence is attached between the plurality of hollow members via the flange. For example, the ground storage tank of the present invention can function as a fence, a fence, or a fence.
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の雨水貯留装置10は地上貯留槽11と地下貯留槽41とを備える。地上貯留槽11は雨水集水手段12により収集された雨水を最初に貯留するためのものであり、地表に立てて並べられた複数のパイプ状の中空部材11aと、これら複数の中空部材11aの内部に形成された貯留室11bを互いに連通接続する連通管30とを有する。雨水集水手段12は、雨水流入管13と、その雨水流入管13に設けられた流下雨水の濾過装置20とを備える。図における雨水流入管13は家屋14の屋根14aの縁に設けられた雨樋15に上端が接続された筒状物であり、家屋14の屋根14aに落ちた雨が雨樋15に流入して集められ、集められた雨水は雨樋15から雨水流入管13に進入してその雨水流入管13の内部を流下するように構成される。
Next, the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the
濾過装置20は鉛直管21とバルブ室22とにより構成される。この実施の形態における鉛直管21は雨水流入管13の下端に上端が接続され、鉛直管21の側部には開口部21aが形成される。開口部21aの下端に相当する鉛直管21の内部には略水平にリング23が設けられる。リング23には、その中央孔を塞ぐようにストレーナ26が取付けられる。一方、バルブ室22はその開口部21aを覆うように鉛直管21に水密に取付けられ、その鉛直管21に開口部21aを介して連通するように構成される。そしてバルブ室22の底部にはバルブ室22に流入した雨水を排出する排水バルブ24が設けられる。バルブ室22の内部にはボール弁27が設けられ、このボール弁27により塞がれる円孔付き弁座28がバルブ室22の内部を略水平に仕切るように設けられる。そして、鉛直部内の水位が開口部21aを上回る状態で弁体27はその浮力により上昇して弁座28に当接してバルブ室22を密閉するように構成される。
The
図1ないし図3に示すように、地上貯留槽11を形成する複数の中空部材11aはその底部が閉止されて内部に貯留室11bが形成される。そして、この実施の形態では、これら複数のパイプ状の中空部材11aはその埋設される底部において互いに連通管30によって直列に連通接続される。家屋14に近い中空部材11aと鉛直管21の下端とは導入管30aにより連通接続される。雨水集水手段12の濾過装置20を構成する鉛直管21の下部には逆流防止弁31が設けられる。また導入管30aの一部にはドレンバルブ32が設けられる。この雨水集水手段12により収集された雨水はこの導入管30aを介して複数の中空部材11aのそれぞれの貯留室11bに貯留するように構成される。なお、逆流防止弁31は中央に丸孔31bが形成された弁座31aと、弁座31aより下方に設けられ丸孔31bを封止可能なボール弁31cとを備え、ボール弁31cが丸孔31bを封止することにより導入管30aから鉛直管21に向かう雨水流を防止するように構成される。ドレンバルブ32は、鉛直管21、導入管30a、中空部材11a及び連通管30の各内部に溜まる雨水内の沈殿物等の微細な異物を外部に排出可能に構成される。
As shown in FIGS. 1 to 3, the plurality of
地下貯留槽41はプラスチック、金属又はコンクリートにより500〜3000リットルの内容積を有する扁平の箱型に形成され、その上面が地表から300〜500mmの深さとなるように地下に埋設される。この地下貯留槽41と地上貯留槽11とはオーバーフロー管42により接続される。オーバーフロー管42は複数の中空部材11aの少なくとも1つの内部に立設される。これによりオーバーフロー管42の上部が地上貯留槽11を構成する中空部材11aに接続され、下部が地下貯留槽41に接続される。中空部材11aはその上端が閉止され、オーバーフロー管42の上端より上方にエア抜き孔11cが形成される(図3)。ここで、オーバーフロー管42の上端は中空部材11aの貯留室11bにおける内部高さの80〜90%の高さに位置するように構成される。そして、雨水集水手段12により収集された雨水が導入管30a及び連通管30を介して中空部材11aの貯留室11bに貯留されるとその水位は上昇し、その水位がオーバーフロー管42の上端を越えて上昇した時点で雨水は地上貯留槽11からオーバーフロー管42に上端から流入し、そのオーバーフロー管42を下降して地下貯留槽41の内部に流入して貯留されるように構成される。
The
図1及び図2に示すように、複数の中空部材11aは所定の間隔、この実施の形態では150〜300cmの間隔を開けて10本並べられる例を示す。そして中空部材11aは直径が20〜40cmの円筒状物であってその高さが100〜200cmのものが用いられ、その内部の貯留室11bにおける容積と本数の積により求められる地上貯留槽11の貯留容積は300〜2600リットルになるように構成される。図2に詳しく示すように、中空部材11aの両方の側部又は一方の側部にはフランジ11dが固着され、金網フェンス43が複数の中空部材11aの間にフランジ11dを介して取付けられる。具体的に説明すると、フランジ11dには雌ねじ孔11fが形成され、フランジ11dに金網フェンス43を当接させ、その状態で金網フェンス43の目より大きな座金43aをその雌ねじ孔11fに対向するように金網フェンス43に当接させ、そしてその座金43a及び金網フェンス43を貫通させた雄ねじ43bを雌ねじ孔11fに螺合させることにより、金網フェンス43が複数の中空部材11aの間にフランジ11dを介して取付けられる。
As shown in FIGS. 1 and 2, an example is shown in which a plurality of
図3に示すように、中空部材11aには、その下部が隔壁44により区画されて貯留室11bと別に排出室11eが内部に形成される。そして、地下貯留槽41が設けられた地表にはその地下貯留槽41に貯留された雨水を排出するための排水ポンプ46が設けられる。このポンプ46は排水パイプ47を介して地下貯留槽41に貯留された雨水を排出室11eに供給するように構成され、排出室11e内部の雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブ48,49が中空部材11aに設けられる。この実施の形態における排出バルブは、複数の中空部材11aにそれぞれ設けられた蛇口48と散水栓49からなり、隔壁44には貯留室11bから排出室11eへの雨水の移動を許容し排出室11eから貯留室11bへの雨水の移動を禁止する逆流防止バルブ51が設けられる。この逆流防止バルブ51は隔壁44の水平部分に形成された丸孔51bと、その丸孔51bを下方から封止可能な比重が1未満のボール弁51cと、このボール弁51cを上下動可能に包囲する金網51dとを備え、ボール弁51cが浮き上がって丸孔51bを封止することにより排出室11eから貯留室11bに向かう雨水流を防止するように構成される。
As shown in FIG. 3, the lower portion of the
次にこのように構成された雨水貯留装置の動作を説明する。
雨が家屋14の屋根14aに降ると、雨はその屋根14aの傾斜に沿って流れて雨樋15に流入して集められる。集められた雨水は雨樋15から雨水流入管13に進入してその雨水流入管13の内部を流下し、濾過装置20を構成する鉛直管21の内部に溜まる。雨が降り続いて鉛直管21内部の水位が上昇するとその雨水はバルブ室22に流入し、排水バルブ24から外部に排出される量を超えて増加すると、バルブ室22の内部で弁体27が浮上して弁座28に当接してバルブ室22を密閉する。従って、雨水がこのバルブ室22における弁座27の円孔27aから外部に排出されるようなことはなく、雨水はストレーナ26により濾過されて下方の鉛直管21に流入する。
Next, the operation of the rainwater storage device configured as described above will be described.
When rain falls on the
鉛直管21の下端から雨水は導入管30aを介して地上貯留槽11に流れ、地上貯留槽11を構成する連通管30の内部及び複数の中空部材11aのそれぞれの貯留室11bに貯留される。ここで、中空部材11aの上端は閉止してあるけれども、エア抜き孔11cを設けたので内部が閉塞空間になることはなく水位の上昇がエア圧により妨げられるようなことはない。中空部材11aの貯留室11bに雨水が貯留され始めると水位は上昇し、その水位がオーバーフロー管42の上端を越えて上昇した時点で雨水は地上貯留槽11からオーバーフロー管42に上端から流入し、そのオーバーフロー管42を下降して地下貯留槽41の内部に流入して貯留される。よって、地上貯留槽11又は地下貯留槽41だけを用いた雨水貯留装置に比較してその貯留し得る雨水の量を著しく増加させることができる。
Rainwater flows from the lower end of the
ここで、地下貯留槽41には、雨水集水手段12により集められた雨水であって、地上貯留槽11に一旦貯留されてオーバーフローした雨水のみがを貯留される。従って、たとえ導入管30aから供給された雨水に塵埃が含まれていても、その雨水中における塵埃は地上貯留槽11を構成する複数の中空部材11aの一時的に貯留された時点で沈降し、ほとんど塵埃のない雨水のみが地下貯留槽41に貯留されることになる。従って、本発明の雨水貯留装置に用いられる地下貯留槽41は、塵埃の堆積に起因するメンテナンスを著しく低減させることができる。一方、実際に塵埃が堆積するおそれのある地上貯留槽11のメンテナンスは比較的容易である。従って、本発明の雨水貯留装置は沈殿槽が設けられた従来の地下貯留槽に比較してそのメンテナンスが容易になる。
Here, in the
また、地下貯留槽41に貯留された雨水は排水ポンプ46を駆動することにより排水パイプ47を介して複数の中空部材11aにおける排出室11eに供給される。そして、その中空部材11aに設けられた蛇口48を開放することにより排出室11e内部の雨水を比較的高い圧力で取り出すことができ、散水や洗車用水等として利用することができる。この実施の形態では、貯留室11bと排出室11eとを区切る隔壁44に逆流防止バルブ51を設けたので、排水ポンプ46を駆動させていない状態であっても、その蛇口48より水位が上昇して貯留室11bに雨水が貯留されている場合には、雨水は逆流防止バルブ51を介して貯留室11bから排出室11eに移動してその蛇口48から取り出すことができる。ここで、この逆流防止バルブ51は、排出室11eから貯留室11bへの雨水の移動を禁止するものであるので、排水ポンプ46を駆動した場合に排出室11eに供給された雨水の圧力が減少することを防止することができ、排出バルブ48,49を開放することにより雨水を減圧されない比較的高い圧力で取り出すことができる。
Further, the rainwater stored in the
また、この実施の形態では、中空部材11aには蛇口48の他に散水栓49を設けたので、蛇口48を閉じて排水ポンプ46を駆動し、散水栓49を開放することにより地下貯留槽41に貯留された雨水をその散水栓49から噴射することができ、中空部材11aが設けられた近傍の例えば駐車場や道路等に直接散水することができる。
一方、地上貯留槽11の内部における雨水の水位が鉛直管21の開口部21aより高い時には、雨水が鉛直管21に逆流することになるけれども、鉛直管21の下端にはそれを防止する逆流防止弁31が設けるため、雨が止んで鉛直管21内部の水がなくなったとしても、地上貯留槽11から鉛直管21に雨水が逆流することはない。
Further, in this embodiment, the
On the other hand, when the rainwater level in the
また、濾過装置20のストレーナ26の濾過作用により大半の塵埃は除去されるものの、長期的のこの装置を使用すると、ストレーナ26をわずかながら通過した異物が沈降して鉛直管21、導入管30a、連通管30及び中空部材11aの各内部に沈殿するおそれがある。このため、これらの各内部は所定期間毎に洗浄する必要がある。ここで、この実施の形態における雨水貯留装置では、導入管30aにドレンバルブ32を設けたので、このドレンバルブ32を開放することにより鉛直管21及び連通管30、導入管30a、連通管30及び中空部材11aの各内部の水をこのドレンバルブ32から排出させることができ、この内部の水を排出させることによりそれらの各内部に沈殿した異物を外部に容易に排出させることができる。
In addition, although most of the dust is removed by the filtering action of the
なお、上述した実施の形態では、中空部材11aに単一の排出室11eが形成された例を示したが排出室は複数形成しても良い。図4に2つの排出室11g,11hが形成された例を示す。この排出室は第1排出室11gと第2排出室11hにより構成され、第1排出室11gに逆流防止弁31を設けて蛇口48を接続し、第2排出室11hに散水栓49が接続される。このような雨水貯留装置では、例えば図5に示すように、車庫53の前の道路54の両側に歩道56と区別するために複数の中空部材11を所定の間隔を開けて並べることもできる。すると、中空部材11aには蛇口48と散水栓49が別の排出室に接続されているので、蛇口48から地上貯留槽11に貯留された雨水を取り出して利用し、散水栓49からは地下貯留槽41に貯留された雨水を道路に直接散布するような利用態様が可能になる。
In the above-described embodiment, an example in which the
この場合には、第1及び第2排出室11g、11hの双方に地下貯留槽41に貯留された雨水を別々の排水パイプ47a,47bを介して排水ポンプ46が供給することになるけれども、単一の排水ポンプ46を用いる場合には、図4に示すように排水ポンプ46と第2排出室11eとの間の排水パイプ47bにこの排水パイプ47bを遮断可能な電磁弁52を設けることが好ましい。電磁弁52は排水ポンプ46近傍に設けられたスイッチ52aにより動作し、このように電磁弁52を設ければ、電磁弁52により排水パイプ47bを閉じて排水ポンプ46を駆動すると蛇口48のみが使用可能になり、その蛇口48を閉じて電磁弁52を開放することにより複数の散水栓49から一斉に雨水を噴射させることができる。即ち、雨水を散水に用いる場合に、複数の散水栓49をそれぞれ開放させなくても、単一の排水ポンプ46を駆動して電磁弁52を開放するだけの単純な作業で複数の散水栓49から一斉に雨水を噴射させることができ、雨水を散水に用いる場合における作業性を低減することができる。
In this case, the
また、上述した実施の形態では、複数の中空部材11aを平坦な地表に立てて並べられた例を示したが、複数の中空部材11aは傾斜した地表又は図6に示すような階段状に形成された地表に立てて並べてもよい。但し、図6に示すように雨水集水手段12により収集された雨水を最初に貯留する中空部材11aより他の中空部材11aが高い位置になるような場合には、その貯留室11bの上部にそれ以上の水位の上昇を禁止する貯留水位上昇防止バルブ71を設け、それより高所にエア抜き孔11cを形成する必要がある。貯留室11bの上部における中空部材11aの内部に設けられた図6に示す貯留水位上昇防止バルブ71は、中空部材11aの内部にその内部を分離するように水平に設けられ中央に丸孔71bが形成された仕切板71aと、その丸孔71bを下方から封止可能な比重が1未満のボール弁71cと、このボール弁71cを上下動可能に包囲する金網71dとを備える。そしてこの貯留水位上昇防止バルブ71では、ボール弁71cが下がっている場合にはエアの上下方向の移動及び雨水の下方への移動が許容され、貯留室11bに雨水が貯留されてその水位が上昇するとボール弁71cが浮き上がって丸孔71bを封止し、雨水が丸孔71bを超えて上方へ移動することを禁止するように構成される。
Further, in the above-described embodiment, an example in which a plurality of
この図6における雨水貯留装置10では、その貯留室11bの上部にそれ以上の水位の上昇を禁止する貯留水位上昇防止バルブ71を設けたので、この貯留水位上昇防止バルブ71の存在により、貯留室11bに貯留された雨水の水位はこの貯留水位上昇防止バルブ71を超えて上昇しない。従って、雨水集水手段12により収集された雨水を最初に貯留する中空部材11aの貯留室11bに雨水が貯留されてその水位がこの貯留水位上昇防止バルブ71に達すると、それを超えて水位は上昇することはなく、雨水は連通管30を介してより高い位置にある他の中空部材11aにおける貯留室11bに流れて順次貯留される。よって、中空部材11aの設置される高さが異なっても、それぞれの貯留室11bにおける全体に雨水を確実に貯留することができる。そして、中空部材11aの大きさ及び本数を調整することにより、この雨水貯留装置10が貯留し得る雨水の貯留量も比較的容易に増減させることが可能になる。
In the
また、上述した実施の形態では、地上貯留槽11と地下貯留槽41とを備える雨水貯留装置10を説明したが、図7に示すように、雨水貯留装置10は地上貯留槽11のみを備えるものであっても良い。即ち、図7に示す雨水貯留装置10は、複数の中空部材11aの内部が隔壁44により区画されて中空部材11aの内部に排出室11eと別に貯留室11bがそれぞれ形成され、複数の中空部材11aのそれぞれの貯留室11bとそれぞれの貯留室11bとを連通接続させる連通管30とにより地上貯留槽11が構成される。そして、排水ポンプ46は、排水パイプ47を介して地上貯留槽11に貯留された雨水を排出室11eに供給するように構成され、排出室11e内部の雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブ48,49が中空部材11aに設けられる。
Moreover, in embodiment mentioned above, although the
この図7に示すような雨水貯留装置10であっても、地上貯留槽11に貯留された雨水は排水ポンプ46を駆動することにより排水パイプ47を介して複数の中空部材11aにおける排出室11eに供給され、その中空部材11aに設けられた蛇口48を開放することにより雨水を比較的高い圧力で取り出すことができ、散水や洗車用水等として利用することができる。また、中空部材11aの大きさ及び本数を調整することにより、この雨水貯留装置10が貯留し得る雨水の貯留量を比較的容易に増減させることが可能になる。
Even in the
更に、上述した実施の形態では、地上貯留槽11と地下貯留槽41とを備える雨水貯留装置10を説明したが、図8に示すように、雨水貯留装置10は地下貯留槽41のみを備えるものであっても良い。即ち、図8に示す雨水貯留装置10は、貯留槽が、地下に埋設された地下貯留槽41に雨水集水手段12により収集された雨水がその雨水集水手段12から直接流入して貯留するように構成される。そして、底部が閉止されて地表に立てて並べられた複数のパイプ状の中空部材11aの内部には排出室11eのみが形成される。排水ポンプ46は、排水パイプ47を介して地下貯留槽41に貯留された雨水を排出室11eに供給するように構成され、排出室11e内部の雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブ48,49が中空部材11aに設けられる。
Furthermore, in embodiment mentioned above, although the
この図8に示すような雨水貯留装置10であっても、地下貯留槽41に貯留された雨水は排水ポンプ46を駆動することにより排水パイプ47を介して複数の中空部材11aにおける排出室11eに供給され、その中空部材11aに設けられた蛇口48を開放することにより雨水を比較的高い圧力で取り出すことができ、散水や洗車用水等として利用することができる。また、排出室11eにも実質的に雨水を貯留できることになるので、中空部材11aの大きさ及び本数を調整することにより、この雨水貯留装置10が貯留し得る雨水の貯留量を比較的容易に増減させることが可能になる。
Even in the
但し、複数の中空部材11aを傾斜した地表又は階段状に形成された地表に立てて並べる場合には、図示しないけれどもエアの上下方向の移動及び雨水の下方への移動を許容し雨水の上方への移動を禁止する排出水位上昇防止バルブをその排出室11eの上部に設け、その排出水位上昇防止バルブを超えてそれ以上の水位の上昇を禁止して、それより高所にエア抜き孔を形成する必要がある。この排出水位上昇防止バルブはそれ以上の水位の上昇を禁止するものであれば、前述した図6に示す貯留水位上昇防止バルブ71と同一のものであっても良い。排出水位上昇防止バルブを設ければ、排水パイプ47を介して複数の中空部材11aにおける排出室11eに雨水を供給した場合、排出室11eに供給された雨水の水位はこの排出水位上昇防止バルブを超えて上昇しない。従って、排水ポンプ46を駆動して雨水を排出室11eに供給し、その雨水が最初に供給される排出室11eの水位がこの排出水位上昇防止バルブに達すると、それを超えて水位は上昇することはなく、雨水は排出パイプ47を介してより高い位置にある他の中空部材11aにおける排出室11eに流れる。よって、中空部材11aの設置される高さが異なっても、それぞれの排出室11eにおける全体に雨水を確実に供給することができる。
However, in the case where the plurality of
11 地上貯留槽
11a 中空部材
11b 貯留室
11c エア抜き孔
11d フランジ
11e 排出室
11g 第1排出室
11h 第2排出室
12 雨水集水手段
30 連通管
41 地下貯留槽
42 オーバーフロー管
43 金網フェンス
44 隔壁
46 排水ポンプ
47 排水パイプ
47b 排水ポンプと第2排出室との間の排水パイプ
48 蛇口(排出バルブ)
49 散水栓(排出バルブ)
51 逆流防止バルブ
52 電磁弁
71 貯留水位上昇防止バルブ
DESCRIPTION OF
49 Watering tap (discharge valve)
51
Claims (11)
地表に立てて並べられ底部が閉止されて内部に排出室(11e)が形成された複数のパイプ状の中空部材(11a)と、
前記複数の中空部材(11a)のそれぞれの排出室(11e)を互いに連通接続する排水パイプ(47)と、
前記貯留槽(11,41)に貯留された雨水を前記排出室(11e)に供給する排水ポンプ(46)と、
前記中空部材(11a)に設けられ前記排出室(11e)に供給された雨水を外部に排出可能に構成された排出バルブ(48,49)と
を備えた雨水貯留装置。 A storage tank (11, 41) configured to store rainwater;
A plurality of pipe-shaped hollow members (11a) arranged on the ground surface and closed at the bottom and having discharge chambers (11e) formed therein,
A drain pipe (47) for connecting the discharge chambers (11e) of the plurality of hollow members (11a) to each other;
A drainage pump (46) for supplying rainwater stored in the storage tank (11, 41) to the discharge chamber (11e);
A rainwater storage device comprising: a discharge valve (48, 49) provided in the hollow member (11a) and configured to discharge rainwater supplied to the discharge chamber (11e) to the outside.
貯留槽が、複数の前記中空部材(11a)のそれぞれの貯留室(11b)とそれぞれの前記貯留室(11b)とを連通接続させる連通管(30)とにより構成され雨水集水手段(12)により収集された雨水を貯留するように構成された地上貯留槽(11)である請求項1記載の雨水貯留装置。 A plurality of hollow members (11a) are partitioned by a partition wall (44), and a storage chamber (11b) is formed separately from the discharge chamber (11e) inside the hollow member (11a),
The storage tank is composed of each storage chamber (11b) of the plurality of hollow members (11a) and a communication pipe (30) for connecting the storage chamber (11b) to each other, and a rainwater collecting means (12) The rainwater storage device according to claim 1, wherein the rainwater storage device is a ground storage tank (11) configured to store rainwater collected by the method.
貯留槽が地上貯留槽(11)と地下貯留槽(41)を備え、
前記地上貯留槽(11)は、複数の前記中空部材(11a)のそれぞれの貯留室(11b)とそれぞれの前記貯留室(11b)を直列に連通接続させる連通管(30)とを備え雨水集水手段(12)が連通接続された一端部の前記中空部材(11a)に接続されて前記雨水集水手段(12)により収集された雨水を貯留するように構成され、
前記地下貯留槽(41)は、地下に埋設され前記地上貯留槽(11)にオーバーフロー管(42)を介して接続され前記地上貯留槽(11)からオーバーフローした雨水を貯留するように構成された請求項1記載の雨水貯留装置。 A plurality of hollow members (11a) are partitioned by a partition wall (44), and a storage chamber (11b) is formed separately from the discharge chamber (11e) inside the hollow member (11a),
The storage tank comprises a ground storage tank (11) and an underground storage tank (41),
The above-mentioned ground storage tank (11) is provided with a rainwater collection device including a storage chamber (11b) of each of the plurality of hollow members (11a) and a communication pipe (30) connecting the storage chambers (11b) in series. The water means (12) is connected to the hollow member (11a) at one end to which the water means (12) is connected, and is configured to store rainwater collected by the rainwater collecting means (12),
The underground storage tank (41) is buried underground and connected to the ground storage tank (11) via an overflow pipe (42) and configured to store rainwater overflowed from the ground storage tank (11). The rainwater storage device according to claim 1.
A plurality of hollow members (11a) are arranged at predetermined intervals, flanges (11d) are fixed to both sides or one side of the hollow member (11a), and a wire mesh fence (43) is a plurality of The rainwater storage device according to any one of claims 1 to 10, wherein the rainwater storage device is attached between the hollow members (11a) via the flange (11d).
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286342A JP2005054445A (en) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | Rainwater storage device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34365669
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JP (1) | JP2005054445A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100653866B1 (en) | 2006-08-29 | 2006-12-06 | 주식회사 폴리텍 | Construction method of rainwater tank using pipe and structure thereof |
JP2009155919A (en) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Takiron Co Ltd | Rainwater storage device, foundation joint, and house with rainwater storage device |
KR101199294B1 (en) * | 2009-06-22 | 2012-11-09 | 가부시키가이샤 토오테츠 | Rainwater storage apparatus using storage tank with pipe shape |
JP2014240572A (en) * | 2013-06-12 | 2014-12-25 | ミサワホーム株式会社 | Vertical lattice-shaped rainwater tank |
-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286342A patent/JP2005054445A/en active Pending
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