JP2005053008A - コンクリート切断装置及びコンクリート切断システム - Google Patents

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Keiji Imamura
圭治 今村
Kazuyuki Wakana
和之 若菜
Masashi Kubosawa
昌士 窪澤
Mitsuaki Tanimoto
満昭 谷本
Masahiro Kawaguchi
正宏 河口
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KOMUKATSUTO KK
SHIBUYA KK
Nakabohtec Corrosion Protecting Co Ltd
Shibuya Co Ltd
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Nakabohtec Corrosion Protecting Co Ltd
Shibuya Co Ltd
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Abstract

【課題】エアモータを利用して真空パット付走行レールに装着したコンクリート切断装置及びコンクリート切断システムの技術を提供する。
【解決手段】ウオールソー本体18は、ブレード機構19と、該ブレード機構19のブレード19aをコンクリート構造物の壁Aに押付けるための切込み駆動機構20と、上記ブレード機構19及び切込み駆動機構20に連結されたエアモータ付エアグラインダ21と、前記ブレード機構19に固定されたピニオンギヤ連結体22とで構成されている。ウオールソー本体操作機構23は、走行レール機構24に連結したウオールソー本体18を走行レール上を移動させる動作をする。前記走行レール機構24は吸着パット機構25を係合をしている。また、該吸着パット機構25は、空気を吸引する真空吸着手段Bに接続し切溝A1を形成するとき、コンクリート構造物の壁Aの所望部位に吸着固定する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアモータを利用して真空パット付走行レールに装着したコンクリート切断装置及びコンクリート切断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から橋梁に於ける桁等のコンクリート構造物の壁等を耐震構造に改良する際、又は当該壁に電線や電話線等ケーブルを埋込む際、更にはガス管や給湯管等の配管を埋設する際に該壁や桁の下面に溝切りを行い、この溝内にゴム等の充填材料又はケーブルや配管を埋設するものであった。そして、当該壁等の溝切りのためにコンクリートカッターを必要とするものである。
而して、この種の従来の技術としては、先づ図9に示す特開平9−300340に開示されたコンクリートカッターの技術がある。これについて説明すれば、コンクリートカッターは、モータと、モータより減速機を介して回転駆動されるホィール状のダイヤモンドブレードとよりなり、ダイヤモンドブレードは一枚のものが多いが、二枚のダイヤモンドブレードを一定の間隔を存して並設し、二条切りが行えるようにしたものもある。図9に示す例は、後者の場合を示すもので、ガイドレール1と、ガイドレール1に移動可能に装着される支持枠2と、ガイドレール1に添設されるラック及び支持枠2に取着されてラックと噛合し、モータによって回転駆動されるピンとよりなる支持枠2の走行機構と、支持枠2に昇降可能に支持され、ハンドル3の回転操作によって昇降する台4と、台4に取着される減速機付きモータ5と、該モータ5によって回転駆動される二枚のブレード6a、6bと、両ブレード6a、6bの間隔を調整可能なスペーサ7と、支持枠2に支持されて前記ブレード6a、6bを覆い、該ブレード6a、6b下端部を突出させたブレードカバー8とよりなっている。
壁9等にスリットを入れるためには、二条の切込みを入れる必要があり、図9に示すように二枚のダイヤモンドブレード6a、6bを備えたコンクリートカッターでは、一度の工程で、一定幅のスリットを入れることができる。そして壁9等の切断時にはダイヤモンドブレード6a、6bの冷却と潤滑のためダイヤモンドブレード6a、6bに冷却水を掛ける必要がある。
また、該ダイヤモンドブレード6a、6bに冷却水を掛ける方法としては従来からダイヤモンドブレード6a、6bの両側に多数の散水孔を備えたパイプを配設し、このパイプよりダイヤモンドブレード6a、6bに散水する方法等により行なう。
【0003】
次に、従来の技術の他の例としては、図10に示す実公昭63−41130号公報に開示されたコンクリート切断機等の技術がある。これについて説明すれば、走行レール10の上面左右両側端稜の45°方向に板状のガイドレール11a、11bを取付け、またコンクリート切断機本体の走行レール10へ嵌合するスライドブロック12を設け、該スライドブロック12のカッターブレード側の内側両端付近に上記ガイドレール11a、11bの横方向の突端稜に嵌合する固定ローラ駒13をそれぞれ取付け、さらにスライドブロック12のカッターブレード14と反対側の内側中央部には外側に取付けたギャップ調整ノブ15により左右移動自在の前記固定ローラ駒13と同様の移動ローラ駒13aを取付けて成り、走行レール10の上面からスライドブロック12を自在に取付け、ギャップ調整ノブ15により移動ローラ駒13aを移動してギャップを調整し、上記3個のローラ駒13、13、13aで走行レール10のガイドレール11a、11bを保持するコンクリート切断機である。
なお、図10において16はコンクリート切断機本体であり、17は送り用シャフト、17aは送りギヤボックスである。
そして、コンクリート切断機本体16のスライドブロック12へ取付けたギャップ調整ノブ15を一杯に馳めて移動ローラ駒13aを外側へ移動しておき、走行レール10の任意個所の上方からスライドブロック12をかぶせて先ず固定ローラ駒13の溝を走行レール10のガイドレール11a、11bへ嵌合し、次にギャップ調整ノブ15を回して移動ローラ駒13aの溝を反対側のガイドレール11a、11bへ嵌合し、移動自在にギャップ調整ノブ15を調節する。これによりコンクリート切断機本体16を前後に移動して作業を行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は、前述した構成及び装置であるので次の課題が存在した。
すなわち、前者に於ける特開平9−300340に開示されたコンクリートカッターの技術は、コンクリート構造物の壁9等にスリット9a、9bを形成するとき、モータ5と該モータ5により回転駆動される主軸に直接又は主軸に取着のブレード受けに取り付けられるホイール状のダイヤモンドブレード6a、6bと、該ブレード6a、6bを覆うブレードカバー8とを備えたコンクリートカッターのガイドレール1をスリット9a、9bを形成する方向に沿って固定する。次に、モータ5を起動し、該ダイヤモンドブレード6a、6bを回転駆動して冷却水を供給しながら壁9等に二条切りを行なう。
而して、該コンクリートカッターは、ガイドレール1に真空吸着パッドを備えておらず、その固定態様が画一的であって、固定するための工数が増大するうえに固定具も複雑であるという問題点があった。加えて、その適用範囲がコンクリート構造物の壁9の形状に限定され、例えば橋梁に於ける桁下面部への溝切り作業ができないという隘路があった。
【0005】
後者に於ける特公昭63−41130号に開示されたコンクリート切断機の技術は、そのコンクリート切断機本体のスライドブロック12へ取付けたギャップ調整ノブ15により移動ローラ駒13aを移動してギャップを調整し、2つの固定ローラ駒13、13と、移動ローラ駒13aとを備え、これにより走行レール10のガイドレール11a、11bを保持するコンクリート切断機を提供している。
而して、該走行レール10に真空吸着パッドを備えておらず、前述した前者の従来の技術と同様に固定態様が画一的であり、固定工数が増大すると共に固定ローラ駒13、13の如き複雑な構成を有する固定手段を要するものであった。更に、装置が大規模でありその適用範囲が狭く、橋梁に於ける桁下面部への溝切り装置としては不適切であるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、走行レールに左右前後移動固定自在の真空吸着パッドを備えたコンクリート切断機を構成し、桁の下面等の水平面又は垂直面等のコンクリート部位に於ける溝切り機能を有する新規なコンクリート切断装置及び単一のコンプレッサで上記真空吸着パッド及び該コンクリート切断装置を制御駆動する新規なコンクリート切断システムを提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0007】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、コンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構と、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダと、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構と、該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体とでなるウオールソー本体に於いて、
前記ピニオンギヤ連結構造体に噛合い係合する走行レール機構と、前記走行レール機構上の該ウオールソー本体を移動可能にするウオールソー本体操作機構と、該走行レール機構に係止しかつ外部からの真空吸着手段によって前記所望の壁面に吸着しかつ離脱する吸着パット機構とを有したことを特徴とするコンクリート切断装置である。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、前記ピニオンギヤ連結構造体は、筐体と、該筐体外側底面に固定しかつ前記走行レール機構と脱着する略V字状係合面を形成したローラと、前記走行レール機構を移動自在とし、かつ該筐体内部に挿装したピニオンギヤ軸とで構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置である。
【0009】
請求項3記載の発明によれば、前記ウオールソー本体操作機構は、前記ピニオンギヤ連結構造体の端面に形成された嵌合孔に係脱するブロック体と、該ブロック体を軸着する走行ハンドル軸と、走行ハンドル軸とブロック体間に介置され該ブロック体を前記嵌合孔に弾入するコイルバネと、前記ブロック体の外側底面に固定しかつ前記走行レール機構を脱着する略V字状係合面を形成したローラとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置である。
【0010】
請求項4記載の発明によれば、前記走行レール機構は、所定の長さを有する走行レール本体と、該走行レール本体の上面略中央に固定されたラックギヤと、該ラックギヤの左側、右側又は前後の走行レール本体上面に固定されかつその外縁部に係合面を形成した2つのガイドレールとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置である。
【0011】
請求項5記載の発明によれば、前記走行レール機構の走行レール本体は、開口縁にスリットを形成した各所定長かつ所望数個の走行レール本体が軸部付クランプノブを備えた接続金具で連結されたことを特徴とする請求項4記載のコンクリート切断装置である。
【0012】
請求項6記載の発明によれば、前記吸着パット機構は、真空吸着手段からエアを吸出して上記壁面に吸着する吸着パット部と、該吸着パット部に固定されかつ前記走行レール機構の走行レール本体の所定位置に係脱自在に係止される支持枠とを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置である。
【0013】
請求項7記載の発明によれば、前記吸着パット機構の支持枠がその上面に形成した長孔と、該長孔に係入するねじ軸を有した走行レールクランプノブとを備えたことを特徴とする請求項6記載のコンクリート切断装置である。
【0014】
請求項8記載の発明によれば、真空吸着手段によりエアを吸出して吸着パット部を切溝を形成する壁面の所定位置に吸着させる吸着パット設定手段と、該吸着パット設定手段に走行レール本体を係止しかつ固定する走行レール設定手段と、該走行レール設定手段にコンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダ、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構及び該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体でなるウオールソー本体を連結する連結手段と、前記ウオールソー本体のピニオンギヤ連結構造体に脱着してウオールソー本体操作機構に上記走行レール本体を接合するウオールソー本体接合手段と、前記ウオールソー本体のブレードを前記壁面に上昇又は下降制御するブレード駆動手段と、前記ウオールソー本体を走行レール本体上に移動させるウオールソー本体移動手段とで成立することを特徴とするコンクリート切断システムである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコンクリート切断装置及びコンクリート切断システムの実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態について、図1ないし図8に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1は当該コンクリート切断装置の側面図であって図2の矢視D−D方向からみた図である。
図1に於いて、18はウオールソー本体であって、ブレード機構19と、該ブレード機構19のブレード19aをコンクリート構造物の壁Aに押付けるための切込み駆動機構20と、上記ブレード機構19及び切込み駆動機構20に連結されたエアモータ付エアグラインダ21と、前記ブレード機構19に固定されたピニオンギヤ連結体22とで構成されている。23はウオールソー本体操作機構であって、走行レール機構24に連結したウオールソー本体18を走行レール上を移動させる動作をする。前記走行レール機構24は吸着パット機構25を係合をしている。また、該吸着パット機構25は、空気を吸引する真空吸着手段Bに接続している。
【0018】
次に、前述した各構成要素について詳述する。
前記ブレード機構19は、例えばダイヤモンドブレード等でなるブレード19aをブレードカバー19b内に収容している。該ブレード19aは軸体19cに固定されており、該軸体19cは、ブレードセンター上限位置C1とブレードセンター下限位置C2間を上下動する。すなわち、エアモータ付エアグラインダー21に備えており、ブレード駆動手段としてのエアモータ21aにより上記ブレード19aがコンクリート構造物の壁A面に掘削する切溝A1の表面から所定深さになるまで切込み動作の制御を行なう。
尚、上記ブレード機構19及びブレード19aは単一に設置した構成について説明したが、コンクリート構造物の壁A面に一度に複数個の切溝A1を切削するときは2個ないし複数個設置してこれに対応する。
【0019】
前記切込み駆動機構20は、切込みハンドル20aと、この切込みハンドル20aに連結してその回転動作により下降又は上昇させる切込みねじボルト20bと、この切込みねじボルト20bと連結して前記ブレード機構19のブレード19aを所定位置つまり、該ブレード19aの先端部を前記コンクリート構造物の壁Aの表面にセットする連結部材20cとを有している。また、該切込み駆動機構20は、雄、雌で係合した切込みスライドブロック20dを前記切込みねじボルト20bの周囲に係合している。
【0020】
尚、上記切込み駆動機構20に於いて、20eは上記ブレード19aがコンクリート構造物の壁A面に達したとき、該ブレード19aの下降動作を制限する切込みストッパーノブである。また、20fは上記ブレードカバー19bの脱着を行なうブレードカバー脱着ノブである。
【0021】
前記ピニオンギヤ連結構造体22は、上記ブレード機構19及び上記切込み駆動機構20に固定されており、筐体22aを備えている。該筐体22a内はピニオンギヤ軸22bを収容配設しており、また、該筐体22a外側底面にローラ22cを固定している。該ピニオンギヤ軸22bはピニオンギヤ22dとベアリング軸受部22eを備えると共に上記筐体22a入口側、つまり図1に示す左端側に後記するウオールソー本体操作機構23のブロック体23cが嵌合かつ係脱する嵌合孔22fを形成している。
【0022】
尚、上記筐体22aの内面面に前記ピニオンギヤ22dのギヤ面の一方側と係合する係合面を形成しており、また、該ピニオンギヤ22dのギヤ面の他方側は、走行レール機構24の上面に固定されたラックギヤ24aに係合する。前記ピニオンギヤ軸22bのベアリング軸受部22eの反対端し筐体22aに穿設した貫通孔22gに嵌挿し支持されている。
【0023】
前記ウオールソー本体操作機構23は走行ハンドル23aと、該走行ハンドル23aに連結かつ前記ピニオンギヤ連結構造体22のピニオンギヤ軸22bに結合する走行ハンドル軸23bと、前記筐体22aに形成した嵌合孔22fに上記ブロック体23cを嵌合かつ係入させるために操作する着脱クランプノブ23dと、ブロック体23cが嵌合孔22fに嵌合かつ係入する際、前記走行レール機構24に備えたガイドレール24cに係合するローラ23eとを有している。そして、該ローラ23eは、上記ブロック体23cの外側下面に固定している。また、該ブロック体23cは、前記走行ハンドル軸23bに接合する面にコイルバネ23fを介在させており、該ブロック体23cが筐体22aの嵌合孔22f内にこのコイルバネ23fを圧縮させながら図1に示す矢印E方向に弾入しかつ係合動作をさせている。
【0024】
また、図2は本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態を示す平面図であり、図2に示すように上記ブロック体23c、23cは左右に2つ並置してあって、ローラ23eを上記ガイドレール24dに係入する際、この左右2つのブロック体23c、23cは前述した筐体22aの左端面に形成した嵌合孔22fにコイルバネ23fを圧縮し図2に示す距離tだけ移動して嵌合する。この場合、当然のことながら少くとも着脱クランプノブ23d、該ローラ23e及びコイルバネ23fもそれぞれのブロック体23c、23c毎につまり2個必要となる。尚、上述はブロック体23c、23cを2つ設置した場合を説明したが、単一のブロック体23cでもよく、単一のコイルバネ23f及びローラ23eも単一でよいものである。
【0025】
前記走行レール機構24は図1及び図3に示すように例えば、四角筒体でなる所定長さを単位として成形された走行レール本体24bと、その上面略中央に固定されかつピニオンギヤ連結構造体22のピニオンギヤ22dに噛合い係合するラックギヤ24aと、該ラックギヤ24aの左側、右側又は前後であって、上記走行レール本体24bの上面に小ボルト24f等で固定された2つのガイドレール24c、24dとを有している。該ガイドレール24c、24dの外縁部は鋭角状の突起24c1、24d1を形成し、前記ローラ23e及び22cの側面に形成した略V字状係合面又は係合溝に嵌合する構成となっている。
尚、ガイドレール24c、24dの外縁部を略V字状係合面又は係合溝若しくは凹陥を形成すると共にローラ23e及び22cの側面を鋭角状の突起形状に形成しても差支えない。
【0026】
また、前記走行レール機構24は、前記コンクリート構造物の壁Aに掘削する切溝A1の長さの程度によって、ウオールソー本体18を図1に示す前後方向に移動するがその移動距離に従い、その際、走行レール本体24bの長さも適宜設定できるものとする。このような場合、図3に示すように該走行レール本体24bを複数個設置し、一方の走行レール本体24bと他方の走行レール本体24bを接続金具36及び36を対向して前後に配設する。
【0027】
この前後の接続金具36、36は各々の外側面の左右に穿設した軸部36c、36c及び36c、36cを固定する。この軸部36c、36c、36c、36cにクランプノブ36a、36b及び36a、36bをねじ止めし、前記走行レール本体24bと他方の走行レール本体24bの開口縁に形成したそれぞれの水平状スリット24e、24eを図4に示すようにガイドとして該水平状スリット24e、24e内に上記軸部36c〜36cを挿入し、両者の走行レール24b、24bを衝合しかつ当接した後、上記クランプノブ36a、36b及び36a、36bを締付ける。
尚、上記は2個の接続金具36、36を組合せた構成であるがその機能を一体型にした単一の構成でもよい。
【0028】
このように構成したので、上記所望数の走行レール本体24bの相互を連結し、走行レール機構24の長さを前述したコンクリート構造物の壁Aに形成する切溝A1の長さに応じて設定できる。
尚、図中24fは、ガイドレール24c、24dを走行レール本体24bの上面に固定するための小ボルトである。
【0029】
また、図7は走行レール本体24bと吸着パット機構25を係止し又は固定した状態を示す図面であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。上記吸着パット機構25は吸着パット部25aと、図7(b)に示すように該吸着パット部25aの平面上の左右の略中央に固定しかつ上面に長孔25cを穿孔した支持枠25bと、走行レール本体24bの下面の適宜位置に上記吸着パット部25aを固定するための長孔25cに係入するねじ軸を有した走行レールクランプノブ25dとを有している。また、走行レール本体24bの側面部には図5に示すようにカプラ付ホース25eを接続し、前述した真空吸着手段Bにより、吸着パット部25aから空気(エア)の引き抜きを行なう。
【0030】
尚、該吸着パット部25aの下面は吸着面部25fを形成している。そして、該吸着パット機構25とりわけ、吸着パット部25aをコンクリート構造物の壁Aに固定する場合、該壁Aの所定部位に一旦吸着パット部25aを吸着固定した後に前記支持枠25bの走行レールクランプノブ25dをガイドとして長孔25cの上下間をスライドさせて走行レール本体24bを上下動して位置決めすることが可能となる。そして、走行レールクランプノブ25dを締付け当該走行レール本体24bの位置決めを行なう。
このような構成としたので、コンクリート構造物の壁Aの所望位置に於いて溝切り作業することができる。
【0031】
次に、図5に基づき真空吸着手段Bについて詳述する。
該真空吸着手段Bは、前記吸着パット機構25の設置数に応じて真空吸着ユニット26を具備している。図5に示す実施例では2個設置している。該真空吸着ユニット26、26は、前記吸着パット部25aないし走行レール本体24bの側面部にその一端が接続されたカプラ付ホース25e、25e、の他端を接続したエアサクションフィルタ26a、26aと、該エアサクションフィルタ26a、26aに接続された逆止弁用チェックバルブ26b、26bと、該逆止弁用チェックバルブ26b、26bに接続された真空エジエクタ26c、26cと、該真空エジエクタ26c、26cに接続されたフィルタレギュレータ26d、26dと、前記エアサクションフィルタ26a、26aの出力側に接続された真空圧力計26e、26eとで構成されている。
【0032】
そして、該真空吸着ユニット26、26の入力側には、圧力分配タンクユニット27を備えてある。該圧力分配タンクユニット27は圧力タンク28と、この圧力タンク28に接続されているポールバルブ29、29及び29とで構成されている。そして、一方のポールバルブ29、29は真空ホース30、30を介して、それぞれ前記真空吸着ユニット26のフィルタレギュレータ26d、26dに接続している。また、他方のポールバルブ29は集塵装置31を介してブレードカバー19bに接続している。
【0033】
また、真空吸着手段Bはコンプレッサ32を備え、逆止弁用チェックバルブ33、33を介して、一方は図6(a)、(b)に示すように、前記圧力タンク28のコンプレッサエア供給口28aに接続され及び他方はブレード駆動手段としての前記エアモータ21aに接続されている。
【0034】
次に、図5及び図6(a)、(b)に基づき、上記圧力分配タンクユニット27及び真空吸着ユニット26について詳述する。
図6(a)は該圧力分配タンクユニット27及び真空吸着ユニット26の側面図、(b)は(a)の正面図である。
図6(a)、(b)に示す圧力タンク28の実施例としては、タンク容量例えば38(L)であって、脈動を防止した安定した圧力を真空吸着ユニット26、26や集塵装置31に供給する。また、該圧力タンク28に備えたポールバルブ29、29及び29は圧力タンク28内のエアの流出や停止を司る。そして、フィルタレギュレータ26dは圧縮空気の清浄化を行なうと共に空気の圧力調整を行い該エアを真空エジエクタ26e、26eへ供給する。該真空エジエクタ26e、26eは該フィルタレギュレータ26dから流送された圧縮空気により真空を発生させる。そこで、逆止弁用チェックバルブ26b、26bによりエアを一方向のみの流れを許容する。
【0035】
また、エアサクションフィルタ26a、26aにより、流送されたエアに於いて、空気中の汚染物質による真空機器の故障を未然に防止する働きをさせる。そして、真空圧力計26e、26eにより吸着パット部25aとカプラ付ホース25eの真空圧力を計測する。
尚、図6(a)、(b)に於いて、34は前記真空吸着ユニット26、26及び圧力分配タンクユニット27を搭載する台車である。35は該台車34に取付けられた移動用キャスタである。
【0036】
次に、本発明の実施の形態に係るコンクリート切断装置の動作等について説明する。
先づ、切込み駆動機構20の切込みハンドル20aを回転させて切込みボルト20bを下降させる。そして、ブレード機構19のブレード19aをコンクリート構造物の壁Aの表面までセットする。
一方、ブレード機構19、切込み駆動機構20、エアモータ付エアグラインダ21及びピニオンギヤ連結体22で構成されたウオールソー本体18は、走行レール機構24に予め連係されてあって、該走行レール機構24は、吸着パット機構25を係合している。
【0037】
次に、ウオールソー本体操作機構23のブロック体23cを上記ピニオンギヤ連結体22の筐体22aの嵌合孔22f内に着脱クランプノブ23dの自動操作によりコイルバネ23fを圧縮しながら矢印E方向に弾入し嵌着する。
而して、走行ハンドル23aを回転操作することにより、ピニオンギヤ22dが走行レール本体24bの上面に固定されたラックギヤ24aに噛合い係合し、該走行レール本体24bをコンクリート構造物の壁Aの切溝A1を掘削するに従って移動させる。
【0038】
ここに於いて、上記ブレード機構19のブレード19aの回転動作つまり、切溝A1の掘削動作は、前記エアモータ付エアグラインダ21のエアモータ21aにより圧力タンク28又はコンプレッサ32からの流送された圧力空気により駆動される。そして、該エアモータ21aは高速回転を行ない、ブレード19aはコンクリート構造物の壁Aの表面を短時間で掘削し、切溝A1を形成する。この際、該切溝A1の深さは最大値で約40(mm)程度であって、該ブレード19aの回転中心位置を上記切込みハンドル20aによりコンクリート構造物の壁Aの表面位置から徐々に下降させることにより設定することができる。この方式では電気モータを使用しないので電力の消費を行なうことがない。
【0039】
そして、図8に示すように切溝A1の深さはウオールソー本体18に装着した切溝A深さ設定スケール固定ノブ18aを操作し、これと係合しかつ隣接配置したスケール18bにより計測監視することができる。また、一旦掘削した切溝A1の深さに誤差等が生じ、再掘削した場合、該ウオールソー本体18に装着した切溝深さ変位スケール固定ノブ18cを操作し、これと係合しかつ隣接配置したスケール18dにより切溝A1の深さを調査監視する。このように上記スケール固定ノブ18a、18c及びスケール18b、18dの組合せにより切溝A1の深さ監視手段を構成することができる。
【0040】
次に、本発明に係るコンクリート切断システムの実施の形態を説明する。
当該コンクリート切断システムは、真空吸着手段によりエアを吸出して吸着パット部を切溝を形成する壁面の所定位置に吸着させる吸着パット設定手段と、該吸着パット設定手段に走行レール本体を係止しかつ固定する走行レール設定手段と、該走行レール設定手段にコンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダ、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構及び該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体でなるウオールソー本体を連結する連結手段と、前記ウオールソー本体のピニオンギヤ連結構造体に脱着してウオールソー本体操作機構に上記走行レール本体を接合するウオールソー本体接合手段と、前記ウオールソー本体のブレードを前記壁面に上昇又は下降制御するブレード駆動手段と、前記ウオールソー本体を走行レール本体上に移動させるウオールソー本体移動手段とで成立することを特徴としている。当該コンクリート切断システムは前述したコンクリート切断装置の各構成を機能面から把えて発明を構成したものであり、各構成手段について動作と共に説明する。
【0041】
吸着パット機構25は前述したように吸着パット部25aと、該吸着パット部25aの平面上の左右の略中央に固定しかつ上面に長孔25cを穿孔した支持枠25bと、走行レール本体24bの下面の適宜位置に上記吸着パット部25aを固定するための長孔25cに係入するねじ軸を有した走行レールクランプノブ25dとを有している。また、走行レール本体24bの側面部にはカプラ付ホース25eを接続し、前述した真空吸着手段Bにより、吸着パット部25aから空気(エア)の引き抜きを行なう。そして、該吸着パット部25aの下面は吸着面部25fを形成している。そして、該吸着パット機構25とりわけ、吸着パット部25aをコンクリート構造物の壁Aに固定する場合、該壁Aの所定部位に一旦吸着パット部25aを吸着固定する。これが吸着パット設定手段としての機能を有する。
【0042】
前記支持枠25bの走行レールクランプノブ25dをガイドとして長孔25cの上下間をスライドさせて走行レール本体24bを上下動して位置決めする。走行レールクランプノブ25dを締付け当該走行レール本体24bの位置決めを行なう。これが、走行レール設定手段としての機能を有する。
【0043】
走行レール機構24は四角筒体でなる所定長さを単位として成形された走行レール本体24bと、その上面略中央に固定されかつピニオンギヤ連結構造体22のピニオンギヤ22dに噛合い係合するラックギヤ24aと、該ラックギヤ24aの左側、右側又は前後であって、上記走行レール本体24bの上面に小ボルト24f等で固定された2つのガイドレール24c、24dとを有している。そして、これが該ピニオンギヤ連結構造体22をラックギヤ24aに連結する構成、つまり、ウオールソー本体18を連結する手段である。また、該ガイドレール24c、24dの外縁部は鋭角状の突起24c1、24d1を形成し、前記ローラ23e及び22cの側面に形成した略V字状係合面又は係合溝に嵌合する。これが、ウオールソー本体接合手段である。
【0044】
切込み駆動機構20は、切込みハンドル20aと、この切込みハンドル20aに連結してその回転動作により下降又は上昇させる切込みねじボルト20bと、この切込みねじボルト20bと連結して前記ブレード機構19のブレード19aを所定位置つまり、該ブレード19aの先端部を前記コンクリート構造物の壁Aの表面にセットする。これがブレード駆動手段である。
【0045】
ウオールソー本体操作機構23は走行ハンドル23aと、該走行ハンドル23aに連結かつ前記ピニオンギヤ連結構造体22のピニオンギヤ軸22bに結合する走行ハンドル軸23bと、前記筐体22aに形成した嵌合孔22fに上記ブロック体23cを嵌合かつ係入させるために操作する着脱クランプノブ23dと、ブロック体23cが嵌合孔22fに嵌合かつ係入する際、前記走行レール機構24に備えたガイドレール24cに係合するローラ23eとを有している。そして、該ローラ23eは、上記ブロック体23cの外側下面に固定している。また、該ブロック体23cは、前記走行ハンドル軸23bに接合する面にコイルバネ23fを介在させており、該ブロック体23cが筐体22aの嵌合孔22f内にこのコイルバネ23fを圧縮させながら弾入しかつ係合動作をさせている。そして、走行ハンドル23aを回転させることにより走行レール本体23bを移動すると共に切溝A1を所定長まで掘削する。これがウオールソー本体移動手段である。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るコンクリート切断装置及びコンクリート切断システムは叙上した構成、動作等を有するので次の効果がある。
【0047】
請求項1記載の発明によれば、コンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構と、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダと、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構と、該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体とでなるウオールソー本体に於いて、
前記ピニオンギヤ連結構造体に噛合い係合する走行レール機構と、前記走行レール機構上の該ウオールソー本体を移動可能にするウオールソー本体操作機構と、該走行レール機構に係止しかつ外部からの真空吸着手段によって前記所望の壁面に吸着しかつ離脱する吸着パット機構とを有したことを特徴とするコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、電気モータを使用することなく各種形態を有するコンクリート壁面に適切であって、かつ作業工数を低減した溝切り作業を完了させることができ、補修工事の短期化を実現する効果がある。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、前記ピニオンギヤ連結構造体は、筐体と、該筐体外側底面に固定しかつ前記走行レール機構と脱着する略V字状係合面を形成したローラと、前記走行レール機構を移動自在としかつ該筐体内部に挿装したピニオンギヤ軸とで構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の効果に加えてピニオンギヤ連結構造体をコンパクトに構成すると共に走行レール機構との連結損又は緩みを防止しその精度を高めた構成としたので高品質のコンクリート切断装置を提供する効果がある。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、前記ウオールソー本体操作機構は、前記ピニオンギヤ連結構造体の端面に形成された嵌合孔に係脱するブロック体と、該ブロック体を軸着する走行ハンドル軸と、走行ハンドル軸とブロック体間に介置され該ブロック体を前記嵌合孔に弾入するコイルバネと、前記ブロック体の外側底面に固定しかつ前記走行レール機構を脱着する略V字状係合面を形成したローラとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の効果に加えてピニオンギヤ連結構造体との簡易な構成でもって脱着機能を優れたものとする効果がある。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、前記走行レール機構は、所定の長さを有する走行レール本体と、該走行レール本体の上面略中央に固定されたラックギヤと、該ラックギヤの左側、右側又は前後の走行レール本体上面に固定されかつその外縁部に係合面を形成した2つのガイドレールとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の効果に加えてラックギヤを備えた簡素な構成でなる走行レール機構を構成したので、ウオールソー本体との連系が効率よく行なわれる効果がある。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、前記走行レール機構の走行レール本体は、開口縁にスリットを形成した各所定長かつ所望数個の走行レール本体が軸部付クランプノブを備えた接続金具で連結されたことを特徴とする請求項4記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1又は4記載の効果に加えて走行レール本体の全長を適宜調整することができるうえに各走行レール本体の脱着を極めて容易にし、脱着工数を削減できる効果がある。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、前記吸着パット機構は、真空吸着手段からエアを吸出して上記壁面に吸着する吸着パット部と、該吸着パット部に固定されかつ前記走行レール機構の走行レール本体の所定位置に係脱自在に係止される支持枠とを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の効果に加えて吸着パット部を簡単な構成でもって走行レール本体の所望位置に容易に係止しかつ固定することができる効果がある。
【0053】
請求項7記載の発明によれば、前記吸着パット機構の支持枠がその上面に形成した長孔と、該長孔に係入するねじ軸を有した走行レールクランプノブとを備えたことを特徴とする請求項6記載のコンクリート切断装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1又は6記載の効果に加えて支持枠に簡単な追加構成することのみで走行レール本体との脱着を図ることができる効果がある。
【0054】
請求項8記載の発明によれば、真空吸着手段によりエアを吸出して吸着パット部を切溝を形成する壁面の所定位置に吸着させる吸着パット設定手段と、該吸着パット設定手段に走行レール本体を係止しかつ固定する走行レール設定手段と、該走行レール設定手段にコンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダ、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構及び該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体でなるウオールソー本体を連結する連結手段と、前記ウオールソー本体のピニオンギヤ連結構造体に脱着してウオールソー本体操作機構に上記走行レール本体を接合するウオールソー本体接合手段と、前記ウオールソー本体のブレードを前記壁面に上昇又は下降制御するブレード駆動手段と、前記ウオールソー本体を走行レール本体上に移動させるウオールソー本体移動手段とで成立することを特徴とするコンクリート切断システムを提供する。
このような構成としたので、橋脚、橋台や桁等コンクリート躯体等の各種コンクリート構造物の壁に簡易かつ迅速に切溝の掘削作業を完成させもって補修工事の工期短縮化を図るコンクリート切断システムを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態に適用する走行レール機構の構造を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態に適用する走行レール機構の構造を示す斜視図であって、各走行レール本体と接続金具の構成図である。
【図5】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態に適用する真空吸着手段の構成例を示す結線図である。
【図6】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態に適用する圧力分配タンクユニット及び真空吸着ユニットの一例を示すものであって、(a)は側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図7】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態に適用する走行レール本体及び吸着パット機構の一例を示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図8】本発明に係るコンクリート切断装置の実施の形態を示す正面図であって、図1の矢視F−F方向からみた図面である。
【図9】従来の技術に於けるコンクリートカッターの一例を示す側面図である。
【図10】従来の技術に於けるコンクリート切断機の他の例を示す一部を切欠した側面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール
2 支持枠
3 ハンドル
4 台
5 モータ
6a、6b ブレード
7 スペーサ
8 ブレードカバー
9 壁
9a、9b スリット
10 走行レール
11a、11b ガイドレール
12 スライドブロック
13 固定ローラ駒
13a 移動ローラ駒
14 カッターブレード
15 ギャップ調整ノブ
16 コンクリート切断機本体
17 送り用シャフト
17a 送りギヤボックス
18 ウオールソー本体
18a 切溝深さ設定スケール固定ノブ
18b スケール
18c 切溝深さ変位スケール固定ノブ
18d スケール
19 ブレード機構
19a ブレード機構のブレード
19b ブレード機構のブレードカバー
19c ブレード機構の軸体
20 切込み駆動機構
20a 切込みハンドル
20b 切込みねじボルト
20c 連結部材
20d スライドブロック
20e ストッパーノブ
20f ブレードカバー脱着ノブ
21 エアモータ付エアグラインダ
21a エアモータ
22 ピニオンギヤ連結体
22a 筐体
22b ピニオンギヤ軸
22c ローラ
22d ピニオンギヤ
22e ベアリング軸受部
23 ウオールソー本体操作機構
23a 走行ハンドル
23b 走行ハンドル軸
23c ブロック体
23d 脱着クランプノブ
23e ローラ
23f コイルバネ
24 走行レール機構
24a ラックギヤ
24b 走行レール本体
24c ガイドレール
24c1 ガイドレールの外縁部
24d ガイドレール
24d1 ガイドレールの外縁部
24f 小ボルト
25 吸着パット機構
25a 吸着パット部
25b 支持部
25c 長孔
25d 走行レールクランプノブ
25e カプラ付ホース
25f 吸着面部
26 真空吸着ユニット
26a エアサクションフィルタ
26b 逆止弁用チェックバルブ
26c 真空エジエクタ
26d フィルタレギュレータ
26e 真空圧力計
27 圧力分配タンクユニット
28 圧力タンク
29 ポールバルブ
30 真空ホース
31 集塵装置
32 コンプレッサ
33 逆止弁用チェックバルブ
34 台車
35 移動キャスタ
36 接続金具
36a クランプノブ
36b クランプノブ
36c 軸部
A コンクリート構造物の壁
A1 切溝
B 真空吸着手段

Claims (8)

  1. コンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構と、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダと、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構と、該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体とでなるウオールソー本体に於いて、
    前記ピニオンギヤ連結構造体に噛合い係合する走行レール機構と、前記走行レール機構上の該ウオールソー本体を移動可能にするウオールソー本体操作機構と、該走行レール機構に係止しかつ外部からの真空吸着手段によって前記所望の壁面に吸着しかつ離脱する吸着パット機構とを有したことを特徴とするコンクリート切断装置。
  2. 前記ピニオンギヤ連結構造体は、筐体と、該筐体外側底面に固定しかつ前記走行レール機構と脱着する略V字状係合面を形成したローラと、前記走行レール機構を移動自在とし、かつ該筐体内部に挿装したピニオンギヤ軸とで構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置。
  3. 前記ウオールソー本体操作機構は、前記ピニオンギヤ連結構造体の端面に形成された嵌合孔に係脱するブロック体と、該ブロック体を軸着する走行ハンドル軸と、走行ハンドル軸とブロック体間に介置され該ブロック体を前記嵌合孔に弾入するコイルバネと、前記ブロック体の外側底面に固定しかつ前記走行レール機構を脱着する略V字状係合面を形成したローラとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置。
  4. 前記走行レール機構は、所定の長さを有する走行レール本体と、該走行レール本体の上面略中央に固定されたラックギヤと、該ラックギヤの左側、右側又は前後の走行レール本体上面に固定されかつその外縁部に係合面を形成した2つのガイドレールとを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置。
  5. 前記走行レール機構の走行レール本体は、開口縁にスリットを形成した各所定長かつ所望数個の走行レール本体が軸部付クランプノブを備えた接続金具で連結されたことを特徴とする請求項4記載のコンクリート切断装置。
  6. 前記吸着パット機構は、真空吸着手段からエアを吸出して上記壁面に吸着する吸着パット部と、該吸着パット部に固定されかつ前記走行レール機構の走行レール本体の所定位置に係脱自在に係止される支持枠とを有したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート切断装置。
  7. 前記吸着パット機構の支持枠がその上面に形成した長孔と、該長孔に係入するねじ軸を有した走行レールクランプノブとを備えたことを特徴とする請求項6記載のコンクリート切断装置。
  8. 真空吸着手段によりエアを吸出して吸着パット部を切溝を形成する壁面の所定位置に吸着させる吸着パット設定手段と、該吸着パット設定手段に走行レール本体を係止しかつ固定する走行レール設定手段と、該走行レール設定手段にコンクリート構造物の所望の壁面に切溝を掘削するブレード機構、該切溝の深さを掘削制御するエアモータ付エアグラインダ、該ブレード機構に備えたブレードを前記壁面に向って上昇又は下降させる切込み駆動機構及び該ブレード機構に固定されたピニオンギヤ連結構造体でなるウオールソー本体を連結する連結手段と、前記ウオールソー本体のピニオンギヤ連結構造体に脱着してウオールソー本体操作機構に上記走行レール本体を接合するウオールソー本体接合手段と、前記ウオールソー本体のブレードを前記壁面に上昇又は下降制御するブレード駆動手段と、前記ウオールソー本体を走行レール本体上に移動させるウオールソー本体移動手段とで成立することを特徴とするコンクリート切断システム。
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