JP2005047632A - 耐熱コンベヤベルト - Google Patents

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JP2005047632A
JP2005047632A JP2003203044A JP2003203044A JP2005047632A JP 2005047632 A JP2005047632 A JP 2005047632A JP 2003203044 A JP2003203044 A JP 2003203044A JP 2003203044 A JP2003203044 A JP 2003203044A JP 2005047632 A JP2005047632 A JP 2005047632A
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Kazuto Yanatori
和人 梁取
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】熱時特性が良好で、かつ高接着性の耐熱コンベヤベルトを提供する。
【解決手段】上面ゴム層1と下面ゴム層2との間に配置した補強層3の織物4のタテ糸7を脂肪族ポリケトン繊維を主成分とする繊維コードから構成する。切断強力の1/10の荷重負荷時における織物4の中間伸度は1.0〜3.0%、切断伸度は5〜15%の範囲である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱コンベヤベルトに関し、更に詳しくは、耐熱性を改善するようにした耐熱コンベヤベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、耐熱コンベヤベルトとして、ナイロン帆布を補強層に用いたコンベヤベルトが知られている(例えば、特許文献1参照)。ナイロンは比較的高い融点を有し、しかもゴムとの接着性がよいため、耐熱コンベヤベルトの補強層に好適に使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−167346号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鉄鉱やコークスなどを高炉へ運搬するような高温のラインにおける長期間の使用では、強度・耐クリープ性等が悪く、それによってベルト寿命が短くなるといった欠点があった。
【0005】
そこで、上記対策の一つとして、ナイロン繊維より熱時特性の良いアラミド繊維を用いる方法が考えられるが、このアラミド繊維は、ゴムとの接着性が悪く、更に異常張力がかかった時に切断しやすい(タフネスがない)といった問題があり、ナイロン帆布の代替手段になるには至っていない。
【0006】
本発明の目的は、熱時特性が良好で、かつ高接着性の耐熱コンベヤベルトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の耐熱コンベヤベルトは、上面ゴム層と下面ゴム層との間に織物を有する補強層を配置し、該補強層の織物のタテ糸を脂肪族ポリケトン繊維を主成分とする繊維コードから構成し、切断強力の1/10の荷重負荷時における前記織物の中間伸度を1.0〜3.0%、切断伸度を5〜15%にしたことを特徴とする。
【0008】
上記脂肪族ポリケトン繊維はアラミド繊維に近い熱時特性を有するのに加え、ゴムとの接着性が良好であり、このような脂肪族ポリケトン繊維を補強層のタテ糸として使用し、その糸を用いた織物の中間伸度と切断伸度とを上記のように規定することで、鉄鉱やコークスなどを高炉へ運搬するような高温のラインで使用しても、耐クリープ性等熱時特性が良好なため、ベルト寿命を大幅に延ばす事が可能となり、その一方でナイロンレベルの良好な接着性を維持する事が出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の耐熱コンベヤベルトの一例を示し、この耐熱コンベヤベルトBは、上面カバーゴム層1と下面カバーゴム層2との間に補強層3を配置して一体的にした構成になっている。補強層3は、複数(図では4層を例示)の織物4を有し、その織物4の上下両面に接着用ゴム層5を介在させて積層した構成にしている。上面カバーゴム層1、下面カバーゴム層2及び接着用ゴム層5に使用するゴムとしては、従来の耐熱コンベヤベルトに用いられる公知のゴムが使用でき、例えば、ブチル系、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)系等の耐熱性に優れたゴムを好ましく用いることができる。
【0010】
補強層3の織物4は、図2に示す例では、ベルト長手方向に延在するタテ糸7とベルト幅方向に延在するヨコ糸8とを1本ずつ交互に交差させた平織りになっているが、織物4には従来公知の耐熱コンベヤベルトに使用されているものがいずれも使用可能であり、例えば、平織、スダレ織、綾織、ストレートワープ織、ユニコン織などであってもよい。
【0011】
本発明では、上記補強層3に使用される織物4のタテ糸7が、脂肪族ポリケトン繊維に撚りを付与した繊維コードから構成してある。また、ディップ処理後において、切断強力の1/10の荷重負荷時における織物4の中間伸度(タテ糸7が延在する方向)が1.0〜3.0%の範囲になっており、更に織物4の切断伸度(タテ糸7が延在する方向)を5〜15%にしてある。
【0012】
ヨコ糸8としては、耐熱性ゴムとの接着性が良好であればいずれの繊維コードを用いてもよく、例えば、ナイロン66繊維やアラミド繊維及びタテ糸と同じ繊維を好ましく使用することができる。
【0013】
上述した本発明によれば、脂肪族ポリケトン繊維はアラミド繊維と同等の熱時特性を有し、しかもゴムとの接着性が良好であり、このような脂肪族ポリケトン繊維を引張力が作用する補強層3のタテ糸7に使用し、その織物4の中間伸度と切断伸度を上記範囲に特定することにより、鉄鉱やコークスなどを高炉へ運搬するような高温のラインで使用しても、耐クリープ性等の熱時特性がナイロンを用いた従来の耐熱コンベヤベルトのように低下することがない。更に、アラミド繊維のようなゴムとの接着性などの問題もなく、従って、熱時特性が良好で、かつゴムに対する接着性に優れた補強層3を有する耐熱コンベヤベルトを得ることができる。
【0014】
中間伸度及び破断伸度が上記範囲より低いと、ベルトに異常張力がかかったときに切断し易くなり、逆に上記範囲より高いと、ベルト長手方向における剛性が不足し、ベルト耐久性の低下を招くと同時にクリープ性も悪化する。
【0015】
本発明において、上記実施形態では、タテ糸7を脂肪族ポリケトン繊維のみからなる繊維コードで構成した例を示したが、上述した効果を損なわない範囲であれば、脂肪族ポリケトン繊維を主成分とし、他の繊維と混繊した繊維コードをタテ糸7に使用してもよい。
【0016】
上述した脂肪族ポリケトン繊維としては、下記の(1)式で表される構造を有し、nとmの関係が1.05≧(n+m)/n≧1.00であるものを好ましく用いることができる。但し、(1)式におけるRは炭素数が3以上のアルキレン基である。
(1)式 −(CH−CH−CO)n−(R−CO)m−
なお、ここで用いる脂肪族ポリケトン繊維は、例えば、特開平1−124617号公報、特開平2−112413号公報、米国特許第5194210号公報、特開平9−324377号公報などに開示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得ることができる。
【0017】
更にゴムと接着させるための方法も特に限定されないが、一般的にはRFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)液に織物を浸漬後乾燥熱処理するのが好ましい。また、当該処理液の配合内容も特に限定されない。
【0018】
【実施例】
表1に示す構成を有する織物の両面に厚さ0.4mmの未加硫の接着用ゴム層をコートしたコート反を、未加硫の上面ゴム層(厚さ2mm)と下面ゴム層(厚さ1mm)と間に4層積層し、2MPaの加圧下で温度160℃で60分加熱し、一体加硫した図1に示す構成の本発明耐熱コンベヤベルト(実施例1〜3)、比較耐熱コンベヤベルト(比較例1〜4)、及び従来コンベヤベルト(従来例)の各サンプルを得た。各ゴム層にはEPDM系ゴムを使用した。
【0019】
これら各サンプル及び各サンプルに使用した各織物を以下に示す方法により諸特性を調べ、表1に結果をまとめた。表1における中間伸度及び切断伸度はJIS K6322−1998に準拠して測定した。なお、中間伸度は切断強力の1/10の荷重負荷時における伸びである。
切断強力
各織物に対してJIS K6322−1998に準拠して切断強力(N/cm)
を測定した。
切欠効率
各サンプルの端部を幅方向に補強層全幅の15%の切欠を形成してJIS K6322−1988に準拠して切断強力を測定して、切欠前の切断強力に対する強力保持率(%)で示した。この値が小さい程、異常張力がかかった時に切断しし易い。
耐熱強力
各サンプルの端部をゴムでシールし、ギアオーブン中で温度150℃で14日間加熱老化後の切断強力を測定し、未加熱の同じサンプルの切断強力に対する強力保持率(%)で示した。
耐熱接着性
上記耐熱性試験と同じ条件で加熱老化した各サンプルを25mm幅の試験片にカットし、引張速度50mm/min の条件で織物層間で180°剥離試験を行い、その剥離面におけるゴム付着面積の割合(ゴム付着面積/剥離面の面積)を百分率(%)で示した。この値が大きい程耐熱接着性が優れている。
熱時クリープ性
各織物に切断強力の1/25荷重を負荷し、ギアオーブン中に温度150℃で28日間置いた後の伸び率を測定した。
【0020】
【表1】
Figure 2005047632
表1から、本発明は、ナイロン66製織物を使用した従来例よりも耐熱性及びクリープ性に優れ、熱時特性を改善できると同時に、接着性を従来例のナイロン66製織物と同等のレベルに維持でき、また切断強力及び切欠効率を良好に保つことができるのがわかる。
【0021】
【発明の効果】
上述したように本発明の耐熱コンベヤベルトは、上面ゴム層と下面ゴム層との間に織物を有する補強層を配置し、該補強層の織物のタテ糸を脂肪族ポリケトン繊維を主成分とする繊維コードから構成し、切断強力の1/10の荷重負荷時における織物の中間伸度を1.0〜3.0%、切断伸度を5〜15%にしたので、従来のナイロン66繊維の特性を維持しつつ、ナイロン66繊維で問題となっていた耐熱性を向上することができ、従って、熱時特性が良好でかつ高接着性の耐熱コンベヤベルトの提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐熱コンベヤベルトの一例を示す要部断面図である。
【図2】図1の補強層を構成する織物の一例を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 上面カバーゴム層 2 下面カバーゴム層
3 補強層 4 織物
5 接着用ゴム層 7 タテ糸
8 ヨコ糸 B 耐熱コンベヤベルト

Claims (2)

  1. 上面ゴム層と下面ゴム層との間に織物を有する補強層を配置し、該補強層の織物のタテ糸を脂肪族ポリケトン繊維を主成分とする繊維コードから構成し、切断強力の1/10の荷重負荷時における前記織物の中間伸度を1.0〜3.0%、切断伸度を5〜15%にした耐熱コンベヤベルト。
  2. 前記タテ糸を脂肪族ポリケトン繊維のみからなる繊維コードから構成した請求項1に記載の耐熱コンベヤベルト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273495A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The コンベヤベルト
JP2007039624A (ja) * 2005-07-04 2007-02-15 Bridgestone Corp 繊維補強耐熱ゴム製品
CN103213807A (zh) * 2013-04-09 2013-07-24 江苏凯嘉胶带有限公司 一种耐高温钢丝绳芯提升带
CN105035629A (zh) * 2015-06-29 2015-11-11 重庆市九龙橡胶制品制造有限公司 抗撕裂耐高温输送带

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