JP2005046466A - 釘間隔測定器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 障害釘及び誘導釘の間隔を測定する作業を軽減化するとともに、小型化、軽量化することができる釘間隔測定器を提供する。
【解決手段】 制御部7、検出部8及び表示部9を備えた本体部21と、一方の釘102に当接させる当接部31を有する固定測定子3及び他方の釘102に当接させる当接部41を有する可動測定子4を備えた測定部22と、から釘間隔測定器1を構成し、測定部22は本体部21に対して回転自在に連結してあるとともに、所定回転角度において固定自在としてある。可動測定子4を固定測定子3に対して回動することにより、固定測定子3の当接部31と可動測定子4の当接部41とを開閉変位させ、可動測定子4の当接部41の回動変位量を摺動軸5の直線変位量に変換して、一対の釘102,102の間隔を算出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機の遊技盤に配設された障害釘及び誘導釘の間隔を測定する釘間隔測定器に関する。
従来の釘間隔測定器は、固定測定子と可動測定子とからなる一対の測定子を有し、可動測定子を固定測定子に対して平行移動させて、測定子間を開閉する構造となっている。そして、遊技盤に配設された隣接する障害釘の一方の障害釘の内側面に固定測定子の先端部の外側面を当接した後、可動測定子を平行移動させ他方の障害釘の内側面に可動測定子の先端部の外側面を当接して、隣接する障害釘の間隔を測定するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−167602号公報
一方、遊技盤を落下してくるパチンコ玉を誘導するべく、遊技盤に斜めに連続して配設された誘導釘は、このように遊技盤に対して斜めに連続して配設されていることと、誘導釘の間隔はそれ程高精度に測定する必要がないことから、一般的には、上記のような釘間隔測定器を使用することなく、所定幅に形成した複数の板状ゲージを使用し、それら板状ゲージを隣接する誘導釘間に挿入することによって、隣接する誘導釘の間隔を測定していた。
上記のように、従来にあっては、隣接する障害釘の間隔を測定するには、釘間隔測定器を使用し、隣接する誘導釘の間隔を測定するには、複数の板状ゲージを使用するというように、別個の測定器具を使用していたから、障害釘及び誘導釘の間隔を測定する作業は面倒であり、長時間を要した。
又、隣接する誘導釘の間隔を測定するのに従来の釘間隔測定器を使用する場合には、誘導釘が遊技盤に斜めに配設されているため、作業者は、手首を捻って釘間隔測定器を所定角度傾斜させなければならず、釘間隔測定器の表示部を見るのに際にも頭部を傾けなければならない。すなわち、極めて窮屈な姿勢で測定することを余儀なくされ、正確な測定ができ難いとともに、作業労力も大変なものであった。
さらに、従来の釘間隔測定器では、可動測定子を平行移動させて測定子間を開閉する構造としていたから、可動測定子の移動機構を構成する部品点数が多く、複雑とならざるを得ず、どうしても、釘間隔測定器全体が大型化し、重量も大きくならざるを得なかった。具体的には、従来の釘間隔測定器は、形態がピストルに似ていて、把持部の高さが185mm程度、測定部の長さが80mm程度、幅が110mm程度と比較的大型で、重量も400g程度と大きかった。よって、作業者は、釘の間隔を測定する際には、比較的大型、大重量の釘間隔測定器を把持して測定しなければならず、一方、釘の間隔を調整する際には、釘間隔測定器を傍らに一旦置いて、釘を金槌等で叩いて調整しなければならなかった。
そして、このような釘の測定、調整作業を何十台という遊技盤について実施しなければならないから、作業は極めて面倒であって、大変な労力を要するとともに、時間も要するものであった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、障害釘及び誘導釘の間隔を測定する作業を容易かつ短時間でできるようにし、楽な姿勢で測定することができ、正確に測定できるとともに、作業労力も大幅に軽減し、さらには、釘間隔測定器を小型化し、小重量とすることができる釘間隔測定器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の釘間隔測定器は、制御部、検出部及び表示部を備えた本体部と、一方の釘に当接させる当接部を有する固定測定子及び他方の釘に当接させる当接部を有する可動測定子を備えた測定部と、から構成し、前記測定部を前記本体部に対して回転自在に連結したことを特徴とする。
ここで、前記本体部と前記測定部とが回転自在に連結される部所にラチェット機構を設け、前記測定部を前記本体部に対して回転自在とするとともに、所定回転角度において固定自在としてもよい。
本発明の釘間隔測定器は、又、一方の釘に当接させる当接部を有する固定測定子と、この固定測定子に対して回動し、他方の釘に当接させる当接部を有する可動測定子と、を有し、前記可動測定子を前記固定測定子に対して回動することにより、前記固定測定子の当接部と前記可動測定子の当接部とを開閉変位させることを特徴とする。
ここで、前記可動測定子の回動による可動測定子の当接部の変位量を直線方向の変位量に変換する変換機構と、この直線方向の変位量を検出する検出部と、この検出部による検出結果に基づいて、一対の釘の間隔を算出する制御部と、を有する。
そして、前記可動測定子の回動による可動測定子の当接部の変位量を直線方向の変位量に変換する変換機構は、直線方向に摺動する摺動軸と、略L字型形状を呈し、一方の端部に前記当接部を連結し、他方の端部において前記摺動軸の端面と当接する前記可動測定子と、から構成されるようにしてもよい。
測定子の位置決めが的確でない場合の測定誤差を極力除去するため、前記固定測定子の当接部において、遊技盤面に当接する盤当接面を、遊技盤からの測定高さと略同一の曲率半径を有する曲面とするのが好ましい。
又、前記固定測定子の当接部において、釘の側面に当接する釘当接面を、隣接する釘の間隔の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面としてもよく、平面としてもよい。
さらに、前記固定測定子の当接部において、前記盤当接面から前記釘当接面にかけて、前記盤当接面は遊技盤からの測定高さと略同一の曲率半径を有する曲面に形成し、前記釘当接面はパチンコ玉の直径の1/2の曲率半径を有する曲面に形成するのが好ましい。
測定子の位置決めが的確でない場合の測定誤差を極力除去するため、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を、隣接する釘の間隔と略同一の曲率半径を有する曲面としてもよく、隣接する釘の間隔の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面としてもよい。
一方、可動測定子の変位量が異なる場合の測定誤差を極力除去するため、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を2種以上の曲率半径を有する曲面部分から形成してもよい。
前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設すれば、正確な位置決めをすることができるとともに、測定子が釘の側面から容易に離反せず、確実に釘間隔を測定することができる。
又、前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設してもよく、前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設してもよい。
前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面を、釘の直径の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面とするとともに、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を、釘の直径の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面とすれば、より好ましい。
前記固定測定子又は前記可動測定子の当接部の少なくとも一方の端部に、釘の頭部に係合できる切欠部を形成すれば、釘の頭部付近の釘間隔を確実に測定することができる。
本発明の釘間隔測定器は、外部のコンピュータ等に接続可能なインターフェース部を備えてもよく、前記インターフェース部は、ワイヤレス・インターフェイスであってもよい。
又、情報を音声により認識する音声認識部を備えてもよく、RFIDタグに対して情報を入出力可能なアンテナ部を備えてもよく、1次元コード又は2次元コードに記録された情報を読み取り可能なバーコードリーダーを備えてもよい。
釘間隔の測定値と設定された目標値とを比較して、測定値が目標値に対して一致するか否か、又は、所定の範囲内か否かを判断する制御部を備え、釘間隔を測定する作業者に対して、判断結果を報知する報知手段を備えてもよい。
又、音声合成部及び音声出力部を備え、前記音声合成部により合成された音声を、前記音声出力部を介して作業者に発することによって、釘間隔の調整に関する案内をすれば、より好ましい。
さらに、本発明の釘間隔測定器は、測定範囲に0mmを含まない釘間隔測定器であって、原点設定を行う際、測定範囲内の一寸法に正確に設定した一組の冶具を使用して、零点に初期設定する機能を有することをも特徴とする。
ここで、一組の冶具としては、一組の冶具の寸法の絶対値を正確に合致させることなく、一方の冶具の間隔を他方の冶具により調整可能とした一組の冶具を使用するのが好ましい。
以下、本発明の釘間隔測定器の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の釘間隔測定器の一実施例の正面図である。本発明の釘間隔測定器1は、例えば、図21及び図22に示すように、パチンコ機等の遊技機100の遊技盤101に配設された障害釘102,102の間隔D1及び誘導釘103,103の間隔D2を測定するのに用いられる。パチンコホール等の経営者は
、これら間隔D1及び間隔D2を調整することによって、遊技機100の出玉率を適宜変更して、営業戦略に反映させることができる。
ここで、障害釘102,102の間隔D1及び誘導釘103,103の間隔D2は、作業者が、それら間隔D1及び間隔D2を釘間隔測定器1によって測定しつつ、障害釘102及び誘導釘103の頭部をハンマー等で叩き、障害釘102及び誘導釘103を適宜屈曲することによって調整される。本発明の釘間隔測定器1は、間隔D1及び間隔D2の測定を、所定誤差範囲内において正確かつ短時間で実施できる点に特徴を有する。
図2は、本発明の釘間隔測定器の一実施例の平面断面図である。図3は、図2に示す釘間隔測定器の構成要素である固定測定子の斜視図であり、図4は、固定測定子の(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。図5は、図2に示す釘間隔測定器の構成要素である可動測定子の斜視図であり、図6は、可動測定子の(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
本発明の釘間隔測定器1は、固定測定子3と、可動測定子4とから成る測定部22と、摺動軸5と、操作ノブ6と、制御部7と、検出部8と、表示部9と、インターフェース部10と、支持軸11と、ゲージ12とから成る本体部21と、から構成される。
本発明の釘間隔測定器1では、障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2を測定する際に、可動測定子4を回動させて間隔D1又は間隔D2に合致させ、固定測定子3と可動測定子4との距離を検出部8によって検出することによって、間隔D1又は間隔D2を算出する。
そして、本発明の釘間隔測定器1は、主として、可動測定子4が固定測定子3に対して回動する機構、可動測定子4の回動変位を摺動軸5の摺動変位に変換する機構、及び、固定測定子3及び可動測定子4を回転自在とする機構に、その特徴を有する。
尚、釘間隔測定器1において、便宜上、x軸、y軸およびz軸を用いて方向を定義し、その構成、機能および使用方法を説明する。可動測定子4が固定測定子3に対して開閉変位する方向にx軸をとり、固定測定子3が筐体2から延出する方向にz軸をとる。さらに、x軸及びz軸に垂直な方向にy軸をとる。
釘間隔測定器1は、上述した如く、本体部21と測定部22とから構成してあり、本体部21の筐体は、略長方形状の箱型を呈し、作業者が把持し易い大きさとしてある。測定部22は、支持軸11を介して本体部21と連結してあり、支持軸11を中心軸として、回転自在となっている。
固定測定子3は、図3及び図4に示すように、当接部31と、腕杆部32と、板状部33と、筒状部34とから成る。
当接部31には、測定時に遊技機100の遊技盤101に当接する盤当接面311と、障害釘102又は誘導釘103の側面に当接する釘当接面312とを形成してある。
当接部31は、所定長さを有する腕杆部32を介して、板状部33に接続されており、板状部33には、適宜位置に挿通孔35a,35b,35cを穿設してある。
筒状部34は、その軸芯を前記z軸と平行としてあり、この筒状部34に前記支持軸11を嵌挿し、さらに、この支持軸11の嵌挿孔に摺動軸5を摺動自在に嵌挿してある。
測定部22の筐体は、板状部33に穿設された挿通孔35aにネジを挿通することによって、固定測定子3に固定される。
可動測定子4は、図5及び図6に示すように、当接部41と、第1腕杆部42と、第2腕杆部43と、環状部44とから成る。
当接部41には、測定時に障害釘102又は誘導釘103の側面に当接する釘当接面411を形成してある。
当接部41は、第1腕杆部42を介して環状部44に接続され、環状部44からは、第1腕杆部42に対して略直角に、第2腕杆部43が接続されている。よって、可動測定子4は、全体として略L字型形状を呈する。
尚、第1腕杆部42と第2腕杆部43とは、必ずしも略直角に形成しなくともよい。
可動測定子4は、固定測定子3の挿通孔35bに圧入され、立設された軸221に、ベアリングを介して環状部44を嵌合することによって、軸221を中心として回動自在に固定測定子3に支持される。そして、可動測定子4の当接部41は、固定測定子3の当接部31の側方に揃えて配置される。
よって、可動測定子4を適宜回動させることによって、当接部41を前記x軸方向に変位させて、固定測定子3の当接部31と可動測定子4の当接部41とを適宜開閉できるようになっている。
尚、可動測定子4の「回動」は、x−z平面内における回転変位であり、測定部筐体22の「回転」は、z軸を中心とする回転変位である。
又、可動測定子4には、図5に示すように、第2腕杆部43の先端部に突起部45を形成してある。この突起部45は、図2に示すように、摺動軸5の先端面に当接された状態に配置される。
一方、固定測定子3の挿通孔35cに圧入され、立設されたピン222と可動測定子4の第2腕杆部43に突設されたピン431とに掛けられた引張りバネ46によって、第2腕杆部43は、常時、摺動軸5の軸方向に弾力付勢されているので、前記突起部45は、摺動軸5の先端面に常に当接した状態に維持される。
ここで、第2腕杆部43に突起部45を形成したのは、この突起部45を介することにより、回転中心となる軸221から第2腕杆部の先端部までの長さL2を正確に規定し、測定精度を向上させるとともに、可動測定子4と摺動軸5との接触を略点接触状態として、可動測定子4及び摺動軸5の作動を円滑化するためである。図7に示すように、測定時に可動測定子4は軸221を中心として回動するため、第2腕杆部43と摺動軸5との接点は若干ながら移動する。よって、突起部45により点接触状態とすれば、可動測定子4の作動を円滑にするので好ましい。
摺動軸5が外方に摺動することによって、突起部45を介して第2腕杆部43が押され、軸221を中心として可動測定子4が回動するので、可動測定子4の当接部41は、固定測定子3の当接部31に対して開放する方向に回動する。
ここで、可動測定子4において、軸221から当接部41の釘当接面411までの距離L1と、軸221から第2腕杆部43の突起部45までの距離L2とを等しくしてあるから、可動測定子4が軸221を中心として回動した時に、当接部41の釘当接面411と、第2腕杆部43の突起部45とは、略同様の軌跡で変位する。これにより、可動測定子43は、測定時において、釘接触面411の変位量と同等の変位量を、突起部45を介して摺動軸5に伝達する。
尚、軸221から釘接触面411までの距離L1と、突起部45までの距離L2とは、等しくしていなくともよい。当接部41の変位量は、後述する制御部7によって、突起部45の変位量に基づき、容易に換算できるからである。
摺動軸5は、上記のように、本体部21と測定部22とに介在して設けられ、その先端部を固定測定子3の筒状部34に支持軸11を介して嵌挿し、その先端面にて可動測定子4の突起部45に当接する。
又、摺動軸5は、本体部21内に配設された圧縮バネ52によって、本体部21から突出する方向に常時弾力付勢されている。ここで、圧縮バネ52が摺動軸5に付勢する弾性力は、前記引張りバネ46が第2腕杆部43に付勢する弾性力よりも十分強く設定してある。よって、摺動軸5は、可動測定子4の突起部45を押圧し、可動測定子4を固定測定子3に対して開放させる方向に回動させる。
又、摺動軸5は、本体部21に設けられた操作ノブ6によって、その軸方向に摺動させることができる。そして、摺動軸5は、操作ノブ6を移動することによって、本体部21内に収容される方向に引き戻すことができる。
この時、第2腕杆部43の突起部45は、引張りバネ46の弾性力によって摺動軸5の先端面に常時当接されているから、可動測定子4は、摺動軸5の引き戻し動作により、摺動軸5に追従して、固定測定子3に対して閉じる方向に回動する。
制御部7は、本体部21内に設けられ、検出部8、表示部9及びインターフェース部10を制御する。
検出部8は、本体部21内に設けられ、摺動軸5と一体となって移動するゲージ12の移動量を検出することによって、摺動軸5の変位量を検出する。尚
、本発明の釘間隔測定器1では、デジタル式の検出部8を採用しているが、検出部8は、これに限定されず、アナログ式であってもよい。
そして、検出部8は、検出結果を制御部7に送信し、制御部7は、この検出結果に基いて、障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2を算出する。
表示部9は、液晶パネルから成り、本体部21の筐体上面に設けられるとともに、制御部7に接続されている。表示部9は、制御部7により制御されて、間隔D1又は間隔D2の測定値やその他の情報を表示する。
インターフェース部10は、釘間隔測定器1と外部のコンピュータ等とを接続するためのものである。釘間隔測定器1は、このインターフェース部10を介して、外部のコンピュータ等と測定結果その他の情報を送受信する。尚、外部のコンピュータ等は、例えば、パチンコホールのホストコンピュータ、携帯情報端末(PDA)である。
その他、図示を省略してあるが、釘間隔測定器1の電源をON、OFFする電源スイッチ、電圧を供給する電池、測定時の原点を設定するオリジンスイッチ等が構成要素して配設されている。
本発明の釘間隔測定器1において、表示部9は、図1に示すように、本体部21の筐体上面に平面的に配置されている。しかし、これに限らず、表示部9は、その表示面を本体部21の筐体上面に対して適宜角度傾斜させて配置されてもよい。
例えば、作業者は、測定時において、釘間隔測定器1のz軸を遊技盤100の遊技盤101に垂直に立てて作業を行う。この時、釘間隔測定器1は、作業者の目線の高さに位置し、かつ、作業者により略水平に保持されるため、その表示部9は作業者から見え難いこともある。
よって、表示部9の表示面を釘間隔測定器1のz軸に対して手前側(作業者側
)に傾斜しておけば、作業者は、表示部9の表示面を見やすくなる。ここで、表示部9の傾斜角度は、20°〜30°、特には、25°前後とするのが人間工学的に好ましい。
図8は、本発明の釘間隔測定器1の使用状態を示す平面図、図9は、側面図である。
釘間隔測定器1において、障害釘102,102の間隔D1を測定する場合には、先ず、操作ノブ6を移動して摺動軸5を引き戻し、固定測定子3、可動測定子4間を閉じた状態とする。そして、固定測定子3、可動測定子4を障害釘102,102間に挿入して、固定測定子3、可動測定子4の位置決めを行う。
図8及び図9に示すように、固定測定子3の当接部31の盤当接面311を遊技機100の遊技盤101に当接させ、固定測定子3を遊技盤101に対して、略垂直に立てる。又、固定測定子3の当接部31の釘当接面312を一方の障害釘102の側面に当接させる。これによって、釘間隔測定器1のx軸が、遊技盤101に対して平行に位置するようになる。
通常、障害釘102は、日常の出玉調整により叩かれて屈曲しているので、障害釘102,102の間隔D1は、遊技盤101からの測定高さH1によって異なる。よって、間隔D1の測定は、障害釘102の中央付近(作業者から見て奥側。以下、奥側という。)と、頭部付近(作業者から見て手前側。以下、手前側という。)との双方にて行われる。
ここで、奥側の間隔D1は、パチンコ玉の半径を測定高さH1とし、この測定高さH1に対応する障害釘102の側面位置を測定点Pとして、間隔D1が測定される。この測定点Pは、遊技盤101に最も近い位置をパチンコ玉の直径が通過する地点でもある。
次に、釘間隔測定器1の固定測定子3を位置決めした状態で、操作ノブ6から手指を離反すると、摺動軸5は、圧縮バネ52の弾性力によって軸方向外方に摺動し、可動測定子4の突起部45を押圧する。可動測定子4は、摺動軸5からの押圧力により回動して、固定測定子3に対して開放する方向に変位する。
この時、可動測定子4の開放方向(x軸方向)が障害釘102,102の配列方向に合致するように、釘間隔測定器1の保持角度を調整する。すると、可動測定子4を開放した状態において、図7(B)に示すように、当接部41は他方の障害釘102の側面に当接される。この時、可動測定子4の当接部41は、障害釘102の所定の測定点Pに当接するので、釘間隔測定器1は、固定測定子3、可動測定子4間の距離と障害釘102,102の間隔D1とが一致した状態で、保持されることになる。
検出部8は、基準位置からの摺動軸5の変位量を検出し、この検出結果を制御部7に送る。
制御部7は、この検出結果に基き障害釘102,102の間隔D1を換算して算出し、この算出結果を測定値として本体部21の表示部9に表示する。
作業者は、表示部9に表示された測定値を見て、適宜障害釘102を叩き、所定の間隔D1となるまで繰り返し測定を行う。
又、制御部7は、上記測定値をインターフェース部10を介して外部のコンピュータ等に送信する。
本発明の釘間隔測定器1によれば、可動測定子4を回動変位させて、固定測定子3と可動測定子4との間を開閉させるので、可動測定子を平行移動させて開閉させる従来の釘間隔測定器と比較して、可動測定子4の駆動機構を簡素化することができる。これにより、釘間隔測定器1を小型化できる利点がある。
又、本発明の釘間隔測定器1では、可動測定子4を回動変位させて間隔D1を測定すると共に、この回動変位を摺動軸5の軸方向の変位、すなわち直線変位に変換してその変位量を検出するので、従来の釘間隔測定器と比較して、釘間隔測定器1の構造を簡素化することができる。これにより、釘間隔測定器1を小型化できる利点がある。
又、本発明の釘間隔測定器1では、図1、図2及び図7に示すように、レバー機構、すなわち、略L字型形状の可動測定子4と摺動軸5とが係合する機構によって、可動測定子4の回動変位を摺動軸5の直線変位に変換している。これによって、従来の釘間隔測定器と比較して、測定子3、4の開閉方向である釘間隔測定器1の幅を小さくでき、釘間隔測定器1を小型化することができる。又、測定子を平行移動させて開閉させる従来の釘間隔測定装置の構造上、どうしても存在するガタから生じる測定誤差を除去することができる。
具体的には、本発明の釘間隔測定器1は、形態が携帯電話に似ていて、高さが140mm程度、幅が40mm程度、厚さが30mm程度、重量も120g程度と、従来の釘間隔測定器と比較して、遥かに小型、軽量である。よって、作業者は、釘の間隔を測定する際には、小型、軽量の釘間隔測定器1を把持して測定すればよく、一方、釘の間隔を調整する際には、釘間隔測定器1を胸ポケット等に挿入したり、一方の手首から携帯用ストラップ等を介して吊下したりして、釘を他方の手に把持した金槌等で叩いて調整すればよい。
すなわち、釘の測定、調整作業を多数の遊技盤について実施する場合にも、作業は比較的簡易であって、労力を大幅に軽減できるとともに、時間をも大幅に短縮することができる。
障害釘102,102の間隔D1を測定する際には、測定時の手ブレ等によって、固定測定子3の位置決めが的確に行われない場合がある。かかる場合には、固定測定子3の当接部31が、本来の位置と異なる位置にて遊技機100の遊技盤101や障害釘102の側面に当接することになり、間隔D1の測定値に誤差が生ずるという問題点がある。
特に、パチンコ機等の遊技機100では、障害釘102,102の間隔D1調整が出玉率に直結するため、高精度にて間隔D1を測定すべき要請がある。そこで、本発明の釘間隔測定器1では、かかる問題を解決するため、固定測定子3の当接部31の形状を以下のようにしてある。
固定測定子3の位置決めが的確に行われない第1例として、図10に示すように、釘間隔測定器1のz軸が、遊技機100の遊技盤101に対してy軸方向(遊技盤101に対峙する作業者から見て上下方向)に傾斜した状態で位置決めされる場合がある。かかる場合には、当接部31の盤当接面311が平面であると、当接部31の釘当接面312は本来の位置と異なる位置にて障害釘102の側面と当接し、測定点Pが遊技盤101から離れてしまうので、測定値に誤差が生ずる虞がある。
そこで、固定測定子3において、当接部31の盤当接面311は、図9及び図10に示すように、測定高さH1と略同一の曲率半径(R1)を有する曲面に形成してある。
尚、測定高さH1は、遊技盤101から本来の測定点Pまでの距離であり、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R1)は、5.5mmに設定される。
かかる構成によって、固定測定子3の位置決め時に、釘間隔測定器1のz軸がy軸方向に傾斜した場合であっても、測定高さH1は略一定に保持され、障害釘102,102の間隔D1を正確に測定することができる。
又、固定測定子3の位置決めが的確に行われない第2例として、図11に示すように、釘間隔測定器1のx軸が、測定する障害釘102,102を結ぶ線に対して、y軸方向に傾斜して位置決めされる場合がある。かかる場合にも、当接部31が本来の位置と異なる位置にて障害釘102と当接するので、測定値に誤差が生ずる虞がある。
そこで、固定測定子3において、当接部31の釘当接面312は、図11に示すように、測定間隔D1の1/2と略同一の曲率半径(R2)を有する曲面に形成してある。
ここで、測定間隔D1は、パチンコ玉の直径と略同一であり、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R2)は、5.5mmに設定される。
尚、当接ピン37,38の間隔が狭く、障害釘102の動ける範囲が小さい場合には、釘当接面312を、曲面ではなく、平面としてもよく、測定誤差は無視できる程小さい。
かかる構成により、固定測定子3の位置決め時に、釘間隔測定器1のx軸がy軸方向に傾斜した場合であっても、障害釘102,102の間隔D1を正確に測定することができる。
又、固定測定子3の位置決めが的確に行われない第3例として、図12に示すように、釘間隔測定器1のz軸が、遊技盤101に垂直な線に対して、x軸方向に傾斜して位置決めされる場合がある。かかる場合にも、当接部31が本来の位置と異なる位置において障害釘102と当接するので、測定値に誤差が生ずる虞がある。
そこで、固定測定子3において、当接部31の盤当接面311から釘当接面312にかけて、図12に示すように、盤当接面311は測定高さH1と略同一の曲率半径(R3p)を有する曲面に形成し、釘当接面312はパチンコ玉の直径の1/2の曲率半径(R3n)を有する曲面に形成してある。
尚、測定高さH1は、遊技盤101から本来の測定点Pまでの距離であり、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R3p,R3n)は、ともに5.5mmに設定される。
かかる構成によって、固定測定子3の位置決め時に、釘間隔測定器1のz軸がx軸方向に傾斜した場合であっても、固定測定子3と可動測定子4との間隔は略一定に保持されて、障害釘102,102の間隔D1を正確に測定することができる。
上記のように、障害釘102,102の間隔D1を測定する際には、測定時の手ブレ等によって、固定測定子3の位置決めが的確に行われない場合があるが、そのような場合には、可動測定子4も、本来の位置と異なる位置にて障害釘102の側面と当接し、間隔D1の測定値に誤差が生ずるという問題点がある。
そこで、本発明の釘間隔測定器1では、かかる問題を解決するため、可動測定子4の当接部41の形状を以下のように形成してある。
可動測定子4の位置決めが的確に行われない例として、図11に示すように、釘間隔測定器1のx軸が、測定する障害釘102,102を結ぶ線に対して、y軸方向に傾斜して位置決めされる場合がある。かかる場合には、当接部41が本来の位置と異なる位置にて障害釘102と当接するので、測定値に誤差が生ずる虞がある。
そこで、可動測定子4において、当接部41の釘当接面411は、図11に示すように、測定間隔D1と略同一の曲率半径(R4)を有する曲面に形成してある。
尚、測定間隔D1は、パチンコ玉の直径と略同一の間隔であり、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R4)は、同様に、11mmに設定される。
かかる構成により、可動測定子4が本来の位置と異なる位置にて障害釘102の側面と当接した場合であっても、固定測定子3と可動測定子4の相対位置には変化がなく、障害釘102,102の間隔D1を正確に測定することができる。
又、可動測定子4の位置決めが的確に行われない例として、図12に示すように、釘間隔測定器1のz軸が、遊技盤101に垂直な線に対して、x軸方向に傾斜して位置決めされる場合がある。かかる場合にも、当接部41が本来の位置と異なる位置において障害釘102と当接するので、測定値に誤差が生ずる虞がある。
そこで、可動測定子4において、当接部41の釘当接面412は、図16に示すように、パチンコ玉の直径の1/2と略同一の曲率半径(R5)を有する曲面に形成してある。
尚、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R5)は、5.5mmに設定される。
ここでは、固定測定子3と可動測定子4とが共に所定角度回動する場合について考えたが、固定測定子3が略確実に固定保持されるような場合には、可動測定子4の釘当接面412は、測定間隔D1と略同一の曲率半径を有する曲面に形成するのが好ましい。
かかる構成によって、可動測定子4の位置決め時に、釘間隔測定器1のz軸がx軸方向に傾斜した場合であっても、障害釘102,102の間隔D1を正確に測定することができる。
障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2を測定する際には、可動測定子4を固定測定子3に対して回動変位させ、当接部41を他方の障害釘102又は誘導釘103の側面に当接させて、間隔D1又は間隔D2を測定する。
ここで、可動測定子4は軸221を中心として回動変位し、当接部41が円弧を描くため、異なる間隔D1,D2を測定する場合には、可動測定子4の変位量が異なるため、図17に示すように、当接部41は、異なる位置にて障害釘102又は誘導釘103の側面に当接する。よって、間隔D1,間隔D2の測定値に誤差が生ずるという問題点がある。
そこで、本発明の釘間隔測定器1では、かかる問題を解決するため、可動測定子4の当接部41の形状を以下のように形成してある。
すなわち、可動測定子4において、当接部41の釘当接面411を2種類の曲率半径(R5,R6)を有する曲面部分から形成してある。
図17に示すように、曲率半径(R5)の曲面部分は、障害釘102の間隔D1を測定する場合において、障害釘102の側面に当接する部分であり、曲率半径(R6)の曲面部分は、誘導釘103の間隔D2を測定する場合において、誘導釘103の側面に当接する部分である。
曲率半径(R5)を有する曲面部分は、図16に示すように、測定間隔D1の1/2と略同一の曲率半径とし、曲率半径(R6)を有する曲面部分は、曲率半径(R5)より小さい曲率半径として、極力、誘導釘103の側面と円滑に接触するようにしてある。
尚、測定間隔D1は、パチンコ玉の直径と略同一であり、パチンコ玉の直径は11mmであるから、曲率半径(R5)は、5.5mmに設定される。
かかる構成により、可動測定子4の当接部41が、異なる位置にて障害釘102又は誘導釘103の側面に当接する場合であっても、可動測定子4の回動変位に起因する測定誤差を低減することができて、障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2を正確に測定することができる。
上記実施例においては、異なる2つの間隔D1,D2を測定する場合について説明したが、さらに多数の間隔D1,D2,・・・を測定する場合についても適用でき、それぞれの間隔DNに対応する曲率半径RNを有する曲面を組合わせて、釘当接面を形成してもよい。
以上説明したように、本発明の釘間隔測定器1によれば、固定測定子3及び可動測定子4の形状を特殊形状としたから、固定測定子3、可動測定子4の位置決めが多少不正確に行われた場合にも、又、可動測定子4が障害釘102又は誘導釘103双方の測定に使用される場合にも、障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2を、所定誤差範囲内において正確に測定することができる。
特に、間隔D1又は間隔D2の調整は、一般に、一機の遊技機100において複数カ所実施され、又、多数設置された遊技機100について実施される。よって、測定作業が多少雑に行われた場合にも、上記のような固定測定子3及び可動測定子4の構成によれば、間隔D1又は間隔D2の測定を所定誤差範囲内に収めることができ、測定時間を短縮化できるという利点がある。又、作業者が、測定作業に熟練していない場合であっても、測定精度を所定の水準に維持できるという利点がある。
又、本発明の釘間隔測定器1では、固定測定子3の当接部31の釘当接面312に、一対の当接ピン37,38を植設してある。当接ピン37,38は、障害釘102又は誘導釘103の直径より若干余裕を加えた間隔を隔てて植設してある。
一方、可動測定子4の当接部41の釘当接面411には、一本の当接ピン47を植設してある。
固定測定子3の当接部31の盤当接面311を遊技盤101に当接させ、釘当接面312を一方の障害釘102の側面に当接させる際、当接ピン37、38の間に障害釘102を位置させ、挟持するようにする。これによって、固定測定子3は、遊技盤101に対する角度及び障害釘102に対する位置を規制され、確実に位置決めをすることができる。
次に、可動測定子4を固定測定子3に対して開放する方向(x軸方向)に回動変位させ、可動測定子4の当接部41を他方の障害釘102の側面に当接させ、一本の当接ピン47をその障害釘102の側面に当接させる。これによって、可動測定子4は、他方の障害釘102から容易に離反することはなく、確実に間隔D1を測定することができる。
以上のように、固定測定子3の当接ピン37,38と、可動測定子4の当接ピン47とを、対応する障害釘102,102に係合することによって、固定測定子3と可動測定子4は適正に位置決めされた状態となるから、間隔D1の測定を正確に、かつ迅速に行なうことができる。
可動測定子4に一本のピンのみを植設した場合には、固定測定子3の当接部31と障害釘102の側面との接触点を中心とし、可動測定子4がz軸回りに回転して、測定誤差を生じる虞がある。これを補正するため、釘当接面411を測定間隔D1と同一の曲率半径、すなわち、11mmの曲率半径を有する曲面に形成するのが好ましい。
又、隣接する障害釘102,102を結んだ線分の二等分点を中心に、固定測定子3と可動測定子4が若干でも回動する場合にあって、その際の測定誤差を補正するため、釘当接面311,411を測定間隔D1の1/2の曲率半径、すなわち、5.5mmの曲率半径を有する曲面に形成することもできる。
尚、固定測定子3、可動測定子4の各々に一本のピンを植設するようにしてもよい。しかし、この場合には、固定測定子3又は可動測定子4の当接ピンの何れかが、障害釘102の側面から離反し易く、作業性が悪いとともに、測定誤差も生じ易い。
又、固定測定子3、可動測定子4の各々に一対のピンを植設するようにしてもよい。この場合には、固定測定子3、可動測定子4がz軸回りに揺動するのを規制することができ、十分に水平状態を保持させることができるから、より位置決めが確実となる。しかし、隣接する障害釘102,102の各々を一対のピンによって挟持しなければならないので、若干作業性に問題がある。
ところで、略水平に配設されている障害釘102,102の間隔D1を測定するのは、比較的に容易ではあるが、遊技盤101に対して斜めに配設された誘導釘103,103の間隔D2を測定するのは、従来の釘間隔測定器によれば、極めて面倒である。
それは、作業者は、手首を捻りつつ釘間隔測定器を位置決めし、その状態で間隔D2を測定しなければならず、すなわち、極めて窮屈な状態で測定しなければならないからである。よって、誘導釘103,103の間隔D2を正確に測定するのは困難であると共に、測定作業に時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明の釘間隔測定器1は、上記のように、本体部21と測定部22とから構成し、本体部21に対して測定部22を回転可能としてある。
又、上記のように、固定測定子3は、その筒状部34において、支持軸11に回転自在に嵌挿されており、可動測定子4は、固定測定子3に対して回動自在に支持されているから、測定部22とともに、固定測定子3及び可動測定子4も回転する。
又、本発明の釘間隔測定器1は、ラチェット機構を有しており、このラチェット機構によって、測定部22を本体部21に対して、所定角度回転させた状態で固定できるようになっている。
ラチェット機構は、図1乃至図4に示すように、固定測定子3の筒状部34に形成された溝部36と、環状部材51に形成された突部53と、これらの間に介在させた波形座金54と、によって構成されている。溝部36は、筒状部34の上面に所定角度毎に、放射状に複数形成してあり、本実施例においては、溝部36は、45°毎に形成されている。
環状部材51は、摺動軸5を嵌挿してあるとともに、摺動軸5の上端部に止めネジ等によって固定してある。そして、環状部材51の下面は、波形座金54を介して、常時、筒状部34の上面と当接され、環状部材51の突部53は、波形座金54を介して、筒状部34の溝部36の何れかに嵌合されている。これによって、測定部22は、本体部21に対して、所定角度を保持して固定される。
又、環状部材51には、常時、波形座金54による弾性力が付勢されており、筒状部34を押圧することにより、突部53と溝部36とが嵌合して固定されてはいるが、この嵌合状態は、作業者が手指で捻る程度の外力を付加することによって、容易に解除させることができるようになっている。
よって、作業者が本体部21を片方の手で把持しつつ、他方の手指で測定部22を捻れば、筒状部34の溝部36と環状部材51の突部53との嵌合状態を容易に解除することができ、測定部22を適宜角度回転させて、筒状部34の適宜溝部36と環状部材51の突部53とを嵌合させることにより、測定部22を、本体部21に対して所定角度回転させた状態で、固定することができる。
本発明の釘間隔測定器1によれば、作業者は、測定部22を本体部21に対して任意の角度に回転させて固定し、釘間隔測定器1の測定方向(x軸)を任意に設定することができる。従って、誘導釘103,103の配列方向に測定部22を合致させても、本体部21を略水平状態に保持することができ、傾斜されて配設された誘導釘103,103の間隔D2を測定する場合にあっても、楽な姿勢で容易に測定をすることができる。又、作業者は、本体部21の表示部9を読みやすい方向に向けつつ測定作業を行なうこともできる。
又、上記のようなラチェット機構を採用してあるので、測定部22を容易に回転させて、所定角度に設定することができると同時に、測定時には、測定部22を容易には回転させることなく、確実に固定して、正確な測定をすることができる。
尚、測定部22を本体部21に対して回転自在とする構成は、従来の可動測定子を平行移動する釘間隔測定器に適用することもできる。
本発明の釘間隔測定器1は、インターフェイス部10を介して外部のコンピュータ等に接続することができ、障害釘102,102の間隔D1等に関する測定結果をホストコンピュータ等に転送することができる。
これによって、経営者は、障害釘102,102の間隔D1等の調整結果を、ホストコンピュータ等にて適切に管理することができる。
逆に、ホストコンピュータ等から釘間隔測定器1に、調整後の間隔D1の目標値等を転送し、この目標値等に基づいて障害釘102,102の間隔D1等を調整するようにしてもよい。具体的には、遊技機100の管理番号、調整後の間隔D1の目標値、その他必要な情報を蓄積したデータベースをホストコンピュータ等に配置し、釘間隔測定器1は、これらデータをインターフェイス部10を介して取得する。釘間隔測定器1の制御部7は、これらデータをメモリに蓄積するとともに、表示部9に順次表示させ、作業者は、この表示されたデータを見て、障害釘102,102の間隔D1を調整する。これによって、調整作業は大幅に効率化される。
又、釘間隔測定器1は、さらに、障害釘102,102の間隔D1の調整が完了したか否かの判定機能を有してもよい。具体的には、釘間隔測定器1の制御部7が、ホストコンピュータ等から取得した間隔D1の目標値と、調整後における間隔D1の測定値とを比較演算し、測定値が目標値に対して一致するか否か、所定の範囲内か否か等を判断する。測定値が目標値に対して一致する場合には、例えば、「GO」の文字を表示部9に表示し、一致しない場合には、例えば、「NOGO」、或いは「LOW」、「HIGH」等のズレの方向を示す文字を表示するようにしてもよい。これによって、作業者は、調整の完了を文字表示により確認できる。
これに限らず、調整が完了したか否かの判定結果を、文字表示、色、音声等により報知するようにしてもよい。
尚、本発明の釘間隔測定器1では、制御部7はインターフェース部10を介して外部のコンピュータ等に接続されるが、このインターフェース部10とコンピュータ等とは、ケーブルその他の有線により接続される。
しかし、これに限らず、無線、赤外線その他のワイヤレス・インターフェイスにより接続されてもよい。
又、本発明の釘間隔測定器1は、インターフェイス部10を介して外部のコンピュータ等に接続され、このコンピュータ等から間隔D1の目標値などのデータを取得する。
しかし、これに限らず、釘間隔測定器1に音声認識部を具有させ、この音声認識部から音声により間隔D1の目標値等の情報を入力するようにしてもよい。
又、釘間隔測定器1は、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグに対して情報を入出力できるアンテナ部を有してもよい。釘間隔測定器1は、このアンテナ部により、遊技機100に配設されたRFIDタグから情報を取得し、このRFIDタグに情報を書き込む。
尚、RFIDタグが有する情報としては、例えば、遊技機100の台番号、測定する障害釘102の場所、その他の各種情報を含む。これにより、間隔D1の測定結果や、障害釘102の間隔調整の履歴を管理できる利点がある。
尚、釘間隔測定器1は、一次元コード又は二次元コードに記録された情報を読み取りできるバーコードリーダーを有してもよい。
さらに、釘間隔測定器1は、音声合成部及び音声出力部を具有するとともに、この音声合成部により合成された音声を、音声出力部を介して作業者に発する機能を有してもよい。
例えば、釘間隔測定器1は、この機能によって、間隔D1の測定値や設定された目標値を作業者に対して読み上げ、間隔D1の測定値が所定の目標値を外れている場合に、所定の音声ガイダンスを作業者に対して報知する。このガイダンスは、例えば、測定値が目標値の下限を外れている場合には「広げる」、上限を外れている場合には「狭める」等である。
これによって、作業者は、障害釘102,102の間隔D1の調整状況を、音声により確認できる利点がある。
[実施例2]
図18は、本発明の釘間隔測定器の他実施例における固定測定子3、可動測定子4の使用状態を示す平面図である。
釘間隔測定器11において、上記釘間隔測定器1と同一の構成要素には同一の符号を使用し、その説明を省略することとする。
上記のように、障害釘102,102の間隔D1又は誘導釘103,103の間隔D2は、奥側及び釘頭部下の双方において測定される。
本実施例における釘間隔測定器11は、極力釘頭部下に近い点の間隔D1,D2を的確にかつ容易に測定できる点に特徴を有するものである。
釘間隔測定器11では、図18に示すように、固定測定子3に切欠部391、可動測定子4に切欠部491を形成してある。
切欠部391、491は、固定測定子3,可動測定子4の当接部31,41の手前側端部に形成されている。
ここで、切欠部391の当接面と釘当接点37の頂点との距離、及び切欠部491の当接面と釘当接点47の頂点との距離は、何れもH2としてある。
釘間隔測定器11において、釘頭部下の障害釘102,102の間隔D1を測定するには、釘間隔測定器11を手前側に引き、障害釘102,102の釘頭部下の側面に固定測定子3,可動測定子4を位置決めする。
ここで、切欠部391、491を対応する障害釘102,102の頭部に係合するとともに、釘当接点37,47を対応する障害釘102,102の側面に当接する。
これによって、固定測定子3,可動測定子4の釘当接点37,47は、何れも障害釘102,102の釘頭部下から所定距離H2離れた位置で当接し、この当接点が釘頭部下の間隔D1の測定点P,Pとなる。
本発明の釘間隔測定器11によれば、固定測定子3,可動測定子4に形成した切欠部391,491によって、釘頭部下の間隔D1の測定点P,Pを容易に所定位置とすることができるので、測定を簡易に行えるとともに、測定時間を短縮することができる。
又、測定点Pの位置は、切欠部391,491と釘当接点37,47との距離を変更することにより、容易に変更することができる。さらに、固定測定子3、可動測定子4の切欠部391,491は、測定時において、固定測定子3、可動測定子4が位置決めされた状態から外れてしまうのを防止する機能を有する。
[実施例3]
図19は、本発明の釘間隔測定器の他実施例における固定測定子3、可動測定子4を示す平面図であり、図20は、図19のA−A線断面図である。
この釘間隔測定器21においても、上記釘間隔測定器1と同一の構成要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。
本実施例における釘間隔測定器21は、固定測定子3、可動測定子4の当接部31,41の形状を変形することによって、間隔D1を精度よく測定できるようにした点に特徴を有するものである。
本実施例の釘間隔測定器21では、固定測定子3及び可動測定子4において、図20に示すように、当接部31,41の釘当接面312,411を、障害釘102の直径の1/2と略同一の曲率半径(R7)を有する曲面に形成してある。
ここで、障害釘102の直径は1.8mmであるから、曲率半径(R7)は、0.9mmに設定される。しかし、障害釘102,102の側面と釘当接面312,411との当接状態を点接触に近い状態とすることに意味があるから、曲率半径(R7)は、必ずしも0.9mmでなくともよい。
本実施例の釘間隔測定器21によれば、固定測定子3、可動測定子4の当接部31,41の釘当接面312,411を、障害釘102の直径の1/2と略同一の曲率半径(R6)を有する曲面としたから、障害釘102,102の側面と釘当接面312,411との当接状態は、より点接触に近い状態となる。よって、固定測定子3及び可動測定子4の位置決めがより正確となり、障害釘102,102の間隔D1を精度よく測定できる。
釘間隔測定器では、製造時或いは原点にずれが生じた際に初期設定するが、測定範囲に0mmを含まない釘間隔測定器において原点設定を行う方法としては、測定範囲内の寸法を有する冶具を使用し、その寸法値に釘間隔測定器の両測定子間隔を保持し、例えば、冶具によって両測定子間隔を11mmに保持し、プリセットボタンを押して11mmに初期設定する方法が一般的である(このような機能を一般的にプリセット機能と呼ぶ。)。
しかし、プリセット機能を追加するとコストアップになると共に、任意の寸法に設定できるようにするには、釘間隔測定器の制御部のLSIの変更を伴うために、開発コストが増加し、開発期間が延長され、結局、製品コストが増加することになる。
そこで、本発明の釘間隔測定器1では、図23に示すように、11mmの長さLpを有するピンゲージ111と、ピンゲージ111の長さと同一の間隔Lgに調整した間隔ゲージ112とを使用して、初期設定するようにした。
ピンゲージ111は、第2腕杆部43と環状部材51との間隙に位置させる関係上、図23(B)に示すように、2分割したもの111a,111aを使用している。又、間隔ゲージ112も、図23(A)に示すように、2分割したもの112a,112bを使用しており、調整用ネジ114を適宜回転することによって、ピン113,113の間隔を調整できるようになっている。
先ず、図23(A)に示すように、調整用ネジ114によってピン113,113の間隔を適宜調整しながら、間隔ゲージ112のピン113,113間にピンゲージ111を挟み込み、間隔ゲージ112の間隔Lgをピンゲージ111の長さと同一に調整する。ここで、ピンゲージ111の長さLpが10.99mmであれば、間隔ゲージ112の間隔Lgも10.99mmとなり、ピンゲージ111の長さLpが11.02mmであれば、間隔ゲージ112の間隔Lgも11.02mmとなる。
次に、図24に示すように、ピンゲージ111を第2腕杆部43の突起部45と摺動軸5の先端面との間に挟み込めば、表示部9に表示される値は、固定測定子3と可動測定子4との実際の間隔よりピンゲージ111の長さLp、すなわち
、ゲージ寸法が10.99mmの場合は−10.99mm、11.02mmであれば、−11.02mm引いた値となる。尚、本測定器では、この調整方法が可能なように釘間隔が狭くなると摺動軸5が本体部筐体21内に押し込まれるように機構を設計してある。
次に、ピンゲージ111の長さLpと同一の間隔Lgに調整した間隔ゲージ112のピン113,113の内側面に固定測定子3及び可動測定子4を当接すれば、表示部9に表示される値は、ピンゲージ111の長さLpと間隔ゲージ112の間隔Lgとの差、すなわち、11−11mmとなる。ここで、リセットボタンを押せば、表示部9に表示される値は0mmとなり、零点に設定することができる。
上記の如き初期設定方法によれば、釘間隔測定器がプリセット機能を有していなくとも、プリセット機能を有していると同様に、両測定子間隔を任意の寸法に設定し、初期設定することができる。
又、ピンゲージ111及び間隔ゲージ112の寸法の絶対値自体はそれほど重要ではないから、間隔ゲージ112の寸法をそれほど高精度にする必要はなく、間隔ゲージ112の製作コストを安価にすることができると共に、高精度を保持するために厳格に保管する必要もない。
さらに、ピンゲージ111の長さLpと間隔ゲージ112の間隔Lgとの相対誤差は規定値以下とする必要があるが、間隔ゲージ112の間隔Lgをピンゲージ111を挟み込んで調整できるようにしてあるから、相対誤差は容易に極小化することができる。
以上説明したように、本発明の釘間隔測定器は、本体部と測定部とから構成してあり、固定測定子、可動測定子が測定部に配設され、測定部が本体部に対して回転可能となっている。
よって、作業者は本体部を把持して釘間隔測定器を保持しつつ、測定部を適宜角度回転させて釘の間隔を測定できるので、遊技盤に傾斜して配列されている誘導釘の間隔を測定する場合にも、窮屈な姿勢をとることなく、容易に測定することができる。
又、本発明の釘間隔測定器では、可動測定子を回動変位させて、測定子間を開閉させることによって、障害釘の間隔を測定するようになっている。
よって、可動測定子を平行移動させて、測定子間を開閉させる従来の釘間隔測定器と比較して、可動測定子の移動機構を大幅に簡素化でき、これによって、釘間隔測定器を小型化することができる。
又、本発明の釘間隔測定器では、可動測定子の回動変位量を摺動軸の直線変位量に変換して検出し、これを換算して測定値を算出するようになっている。
よって、可動測定子を平行移動させて、測定子間を開閉させる従来の釘間隔測定器と比較して、可動測定子の移動機構を大幅に簡素化でき、これによって、釘間隔測定器を小型化することができる。
さらに、本発明の釘間隔測定器1では、固定測定子の釘当接面に一対の当接ピンを植設し、可動測定子の釘当接面には、一本の当接ピンを植設してある。
よって、固定測定子の一対の当接ピンの間に一方の障害釘を位置させた後、可動測定子を回動させて、可動測定子の当接ピンを他方の障害釘に当接させれば、
固定測定子を確実に位置決めできるとともに、可動測定子が障害釘から容易に離反することなく、確実に釘間隔を測定することができる。
本発明の釘間隔測定器の一実施例を示す正面図である。 図1の釘間隔測定器の平面断面図である。 図1の釘間隔測定器の構成要素の固定測定子を示す斜視図である。 図3の固定測定子の(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。 図1の釘間隔測定器の構成要素の可動測定子を示す斜視図である。 図5の可動測定子の(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 図1の釘間隔測定器の使用状態を示す正面図である。 図1の釘間隔測定器の使用状態を示す要部拡大平面図である。 図1の釘間隔測定器の使用状態を示す要部拡大側面図である。 固定測定子及び可動測定子と障害釘との当接状態を示す側面図である。 固定測定子及び可動測定子と障害釘との当接状態を示す断面図である。 固定測定子及び可動測定子と障害釘との当接状態を示す平面図である。 図3の固定測定子の当接部の斜視図である。 図3の固定測定子の当接部の(A)は側面図、(B)は正面図である。 図5の可動測定子の当接部の斜視図である。 図5の可動測定子の当接部の正面図である。 図1の釘間隔測定器による障害釘又は誘導釘の間隔の測定方法を示す平面図である。 本発明の釘間隔測定器の他実施例による障害釘の間隔の測定方法を示す平面図である。 本発明の釘間隔測定器の他実施例による障害釘の間隔の測定方法を示す平面図である。 図19のA−A線断面図である。 遊技機を示す正面図である。 遊技機の遊技盤の一部を示す正面図である。 (A)は間隔ゲージの正面図、(B)はピンゲージの正面図である。 ピンゲージ及び間隔ゲージを使用して零点に初期設定する方法を示す説明図である。
符号の説明
1 釘間隔測定器
21 本体部
22 測定部
3 固定測定子
31 当接部
311 盤当接面
312 釘当接面
4 可動測定子
41 当接部
411 釘当接面
5 摺動軸
7 制御部
8 検出部
10 インターフェース
102 障害釘
103 誘導釘
D1 間隔
D2 間隔

Claims (27)

  1. 制御部、検出部及び表示部を備えた本体部と、一方の釘に当接させる当接部を有する固定測定子及び他方の釘に当接させる当接部を有する可動測定子を備えた測定部と、から構成し、前記測定部を前記本体部に対して回転自在に連結したことを特徴とする釘間隔測定器。
  2. 前記本体部と前記測定部とが回転自在に連結される部所にラチェット機構を設け、前記測定部を前記本体部に対して回転自在とするとともに、所定回転角度において固定自在としたことを特徴とする請求項1に記載の釘間隔測定器。
  3. 一方の釘に当接させる当接部を有する固定測定子と、この固定測定子に対して回動し、他方の釘に当接させる当接部を有する可動測定子と、を有し、前記可動測定子を前記固定測定子に対して回動することにより、前記固定測定子の当接部と前記可動測定子の当接部とを開閉変位させることを特徴とする釘間隔測定器。
  4. 前記可動測定子の回動による可動測定子の当接部の変位量を直線方向の変位量に変換する変換機構と、この直線方向の変位量を検出する検出部と、この検出部による検出結果に基づいて、一対の釘の間隔を算出する制御部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の釘間隔測定器。
  5. 前記可動測定子の回動による可動測定子の当接部の変位量を直線方向の変位量に変換する変換機構は、直線方向に摺動する摺動軸と、略L字型形状を呈し、一方の端部に前記当接部を連結し、他方の端部において前記摺動軸の端面と当接する前記可動測定子と、から構成されることを特徴とする請求項4に記載の釘間隔測定器。
  6. 前記固定測定子の当接部において、遊技盤面に当接する盤当接面を、遊技盤からの測定高さと略同一の曲率半径を有する曲面としたことを特徴とする請求項1乃至5に記載の釘間隔測定器。
  7. 前記固定測定子の当接部において、釘の側面に当接する釘当接面を、隣接する釘の間隔の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面としたことを特徴とする請求項1乃至6に記載の釘間隔測定器。
  8. 前記固定測定子の当接部において、釘の側面に当接する釘当接面を平面としたことを特徴とする請求項1乃至6に記載の釘間隔測定器。
  9. 前記固定測定子の当接部において、前記盤当接面から前記釘当接面にかけて、前記盤当接面は遊技盤からの測定高さと略同一の曲率半径を有する曲面に形成し、前記釘当接面はパチンコ玉の直径の1/2の曲率半径を有する曲面に形成したことを特徴とする請求項1乃至8に記載の釘間隔測定器。
  10. 前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を、隣接する釘の間隔と略同一の曲率半径を有する曲面としたことを特徴とする請求項1乃至9に記載の釘間隔測定器。
  11. 前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を、隣接する釘の間隔の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面としたことを特徴とする請求項1乃至9に記載の釘間隔測定器。
  12. 前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を2種以上の曲率半径を有する曲面部分から形成したことを特徴とする請求項1乃至11に記載の釘間隔測定器。
  13. 前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設したことを特徴とする請求項1乃至12に記載の釘間隔測定器。
  14. 前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一本の当接ピンを植設したことを特徴とする請求項1乃至12に記載の釘間隔測定器。
  15. 前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設すると共に、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面に一対の当接ピンを植設したことを特徴とする請求項1乃至12に記載の釘間隔測定器。
  16. 前記固定測定子の当接部において、前記釘当接面を、釘の直径の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面とするとともに、前記可動測定子の当接部において、前記釘当接面を、釘の直径の1/2と略同一の曲率半径を有する曲面としたことを特徴とする請求項1乃至15に記載の釘間隔測定器。
  17. 前記固定測定子又は前記可動測定子の当接部の少なくとも一方の端部に、釘の頭部に係合できる切欠部を形成したことを特徴とする請求項1乃至16に記載の釘間隔測定器。
  18. 外部のコンピュータ等に接続可能なインターフェース部を備えたことを特徴とする請求項1乃至17に記載の釘間隔測定器。
  19. 前記インターフェース部は、ワイヤレス・インターフェイスであることを特徴とする請求項18に記載の釘間隔測定器。
  20. 情報を音声により認識する音声認識部を備えたことを特徴とする請求項1乃至19に記載の釘間隔測定器。
  21. RFIDタグに対して情報を入出力可能なアンテナ部を備えたことを特徴とする請求項1乃至20に記載の釘間隔測定器。
  22. 1次元コード又は2次元コードに記録された情報を読み取り可能なバーコードリーダーを備えたことを特徴とする請求項1乃至21に記載の釘間隔測定器。
  23. 釘間隔の測定値と、設定された目標値とを比較して、測定値が目標値に対して一致するか否か、又は、所定の範囲内か否かを判断する制御部を備えたことを特徴とする請求項1乃至22に記載の釘間隔測定器。
  24. 釘間隔を測定する作業者に対して、判断結果を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至23に記載の釘間隔測定器。
  25. 音声合成部及び音声出力部を備え、前記音声合成部により合成された音声を、前記音声出力部を介して作業者に発することによって、釘間隔の調整に関する案内をすることを特徴とする請求項1乃至24に記載の釘間隔測定器。
  26. 測定範囲に0mmを含まない釘間隔測定器において、原点設定を行う際、測定範囲内の一寸法に正確に設定した一組の冶具を使用して、零点に初期設定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至25に記載の釘間隔測定器。
  27. 一組の冶具の寸法の絶対値を正確に合致させることなく、一方の冶具の間隔を他方の冶具により調整可能とした一組の冶具を使用して、零点に初期設定する機能を有することを特徴とする請求項26に記載の釘間隔測定器。
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