JP2005042777A - 直動軸受 - Google Patents

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義孝 高橋
Kazunori Hayashida
一徳 林田
Akihiko Kamimura
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Abstract

【課題】多孔質体の両端面から外部側への潤滑油の流出防止を図ることができ、よって転動体への供給油量不足が早期に発生するのを防ぐことができる直動軸受を提供する。
【解決手段】通路孔4a2内を通過するボール(転動体)3に対し、含浸されたフッ素系オイル(潤滑油)を供給する筒状の多孔質体5において、その多孔質体5の両端部に上記オイルとの親和性がよいフッ素系化合物からなるフッ素系被膜(封止手段)7を形成して、この被膜7によって多孔質体5の両端面5a1、5e1から外部側にオイルが滲み出るのを防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置等に使用される直動軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
直動軸受は、複数のボールと、これらのボールによって案内軸に移動自在に配置された移動部材とを備えており、移動部材及びこの部材に連結された機械部品が案内軸に沿って移動するのを支承する。ところで、このような直動軸受では、その案内軸は通常、外部に露出した状態で設けられており、案内軸から潤滑剤(潤滑油)が流出して潤滑油の減少を生じ易く、潤滑油の補給を繰り返し行う必要があった。そこで、従来の直動軸受には、上記移動部材の内部に形成した貫通孔内に、ボールが通過できる通路孔を備えた多孔質状の樹脂製パイプ材を挿入するとともに、このパイプ材に潤滑油を含浸させ、上記通路孔内を通過するボールに対して含浸された潤滑油を当該パイプ材から供給するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−161916号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の直動軸受では、樹脂製パイプ材(多孔質体)の両端面からその外部側に潤滑油が滲み出るため、当該パイプ材の通路孔側からボールに供給される潤滑油量の不足を早期に生じることがあった。
したがって、本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、多孔質体の両端面から外部側への潤滑油の流出防止を図ることができ、よって転動体への供給油量不足が早期に発生するのを防ぐことができる直動軸受を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の直動軸受は、複数の転動体を介して案内軸に移動自在に支持された移動部材と、前記移動部材内に設けられ、前記転動体が通過するとともに、通過する転動体に対し、含浸された潤滑油を供給する多孔質体によって構成された通路孔とを備えた直動軸受であって、
前記多孔質体の両端部側に、その多孔質体の両端面から前記潤滑油が滲み出るのを防止する封止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
上記のように構成された直動軸受における多孔質体では、上記封止手段により、その両端面から潤滑油が滲み出るのを防止されるので、上記従来例と異なり、当該両端面からのオイル流出防止を図ることができる。この結果、多孔質体の通路孔側から転動体に供給されるオイルの供給量が早期に不足するのを防ぐことができる。
【0007】
また、上記直動軸受において、前記潤滑油にフッ素系オイルを用いるとともに、前記封止手段が、前記多孔質体の少なくとも両端面に設けられたフッ素系化合物からなる被膜により構成されていることが好ましい。
この場合、多孔質体の少なくとも両端面にフッ素系オイルとの親和性がよいフッ素系被膜が設けられることとなり、上記両端面から外部側に滲み出ようとするオイルを当該被膜によって保持させることができる。
【0008】
また、上記直動軸受において、前記封止手段が、前記多孔質体の両端面に施した封孔処理部により構成されてもよい。
この場合、潤滑油が両端面から多孔質体の外部側に滲み出るのを防ぐことができる。
【0009】
また、上記直動軸受において、前記フッ素系オイルの動粘度が、1000〜2200(cSt)であることが好ましい。
この場合、上記フッ素系オイルの動粘度を1000(cSt)以上とすることによって当該オイルの飛散及び発塵性を抑えることができる。また、動粘度を2200(cSt)以下とすることにより、必要な流動性を確保しつつ、当該オイルの粘性抵抗を制限して転動体の移動を円滑に行わせることができる。
【0010】
また、上記直動軸受において、前記多孔質体が、その気孔容積に対して30〜50%のフッ素系オイルを含んでいることが好ましい。
この場合、上記フッ素系オイルのオイル容積率を上記気孔容積の30%以上とすることによって必要な潤滑性を確保しつつ、50%以下に制限することで当該オイルの発塵性を抑えることができる。
【0011】
また、上記直動軸受において、前記多孔質体を、セラミックス材、カーボン材、及びフッ素樹脂の少なくとも1つを用いて構成してもよい。
この場合、上記多孔質体が耐熱性に優れた材料により構成されることとなり、優れた耐熱性を有する上記フッ素系オイルを用いた場合には、直動軸受の耐熱温度を上昇させて、高温環境下で使用することができる直動軸受を構成することができる。
【0012】
また、上記直動軸受において、前記潤滑油を溜めたスリーブ部材を、前記多孔質体の外周面に接触させた状態で当該多孔質体の外周外方に設けてもよい。
この場合、上記スリーブ部材から多孔質体に潤滑油を漸次補給することができ、多孔質体の潤滑油補給時期を長くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の直動軸受の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、高温、真空環境下で使用される半導体製造装置に組み込まれた直動軸受を例示して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る直動軸受の縦断面図であり、図2は図1に示した直動軸受の要部構成を示す同図のII−II線拡大断面図である。図1及び図2において、本実施形態の直動軸受1は、案内軸2と、この案内軸2に複数のボール(転動体)3を介して移動自在に支持された移動部材の移動部材4とを備えたものであり、直動軸受1はその移動部材4側に接続された上記半導体製造装置の可動部品(図示せず)が案内軸2に沿って直線的に移動できるように支承する。
上記移動部材4は、ハウジング4aと、このハウジング4aの図の左右側方側にそれぞれ着脱可能に取り付けられた側板4b、4cとを備えている。これらのハウジング4a及び各側板4b、4cには、ボール循環路が設けられており、ボール3が上記可動部品及び移動部材4の移動に応じてボール循環路内を移動することによってこれら可動部品及び移動部材4が円滑に移動可能になっている。
【0014】
詳細にいえば、上記ハウジング4aには、案内軸2の表面に対向して配置され、その案内軸表面との間でボール3が転がる負荷転走部4a1(図1)と、当該ハウジング4aを図の左右方向に例えば断面円形状で貫通するように形成され、上記負荷転走部4a1にボール3を戻すリターン通路を構成する第1の通路孔4a2とが設けられている。
また、上記側板4b、4cには、図1に示すように、半円状に湾曲された第2の通路孔4b1、4c1がそれぞれ形成されている。そして、負荷転走部4a1の左右の端部側が上記通路孔4b1、4c1の各一端側に繋がれ、通路孔4a2の左右の端部側が通路孔4b1、4c1の各他端側に繋がれて上記ボール循環路が形成されている。
【0015】
また、上記第1の通路孔4a2は、内部を通過するボール3に対して、潤滑油を供給する潤滑油供給手段としての中空円筒状の多孔質体5によって構成されている。この多孔質体5には潤滑油が含浸されており、上記ボール循環路内を循環するボール3に潤滑油を逐次与えて当該ボール3での潤滑性を維持するようになっている。また、多孔質体5の外周外方には、当該多孔質体5に潤滑油を漸次補給するスリーブ部材6が設けられている。
上記多孔質体5及びスリーブ部材6は、ハウジング4a内部の貫通孔4a3に交換可能に取り付けられたものであり、潤滑油が案内軸表面等の移動部材外部に飛散するのを極力抑えることができるとともに、潤滑油の補給を適宜行うことが可能となっている。
【0016】
また、上記多孔質体5は、複数、例えば5つの筒体5a、5b、5c、5d、5eにより構成されている。これらの各筒体5a〜5eは、耐熱温度が200℃以上の耐熱性に優れた材料を用いて構成されたものであり、所定の気孔率(例えば10〜30%程度)を有するよう形成されている。具体的には、筒体5a、5c、5eはフッ素樹脂によって同一寸法形状に構成され、筒体5b、5dはSiC系のセラミックス材を用いて同一寸法形状に構成されている。また、筒体5a、5c、5eでは、その内径寸法(すなわち、通路孔4a2の孔径)が残りの筒体5b、5dのものより数百ミクロン程度小さく、かつボール3の直径よりも百〜数百ミクロン程度大きい寸法で形成されたものであり、このように異なる内径を有する筒体5a〜5eを用いることにより、多孔質体5では、その通路孔4a2内でボール3が詰まるのを防ぎつつ、ボール3の挙動を安定させることができるようになっている。
また、各筒体5a〜5eには、高温(例えばMax260℃)、真空環境においても油分が蒸発し難い潤滑油として、例えばフッ素系オイルが含浸されており、各筒体5a〜5eは、ボール3が通過するのを許容しつつ、毛細管現象によって内部空間側に上記オイルをしみださせて、当該筒体5a〜5e内を通過するボール3上に付着させ油膜を形成させる。
【0017】
また、上記スリーブ部材6は、その内周面が上記筒体5a〜5eの各外周面に接触するように多孔質体5の外周外方に設けられたものであり、多孔質体5と同様に、耐熱性に優れた多孔質状の材料、例えばフッ素樹脂を用いて構成されている。また、スリーブ部材6は、その気孔率が50%以上(好ましくは50%〜60%程度)となるよう形成されたものであり、多孔質体5の含油量よりも多くの上記オイルを溜めることができるようになっている。そして、このスリーブ部材6は、筒体5a〜5eでのオイル保持量の減少に応じて、筒体5a〜5eとの各接触面から溜めているオイルを毛細管現象で適宜補充し、多孔質体5のオイル補給時期(取外し時期)を長くすることができる。
【0018】
また、図にクロスハッチ部にて示す上記多孔質体5及びスリーブ部材6の両端部には、多孔質体5の両端面から潤滑油が滲み出るのを防止する封止手段としてのフッ素系被膜7が設けられている。詳細には、この被膜7は、上記筒体5aの左端部、筒体5eの右端部、及びスリーブ部材6の左右端部に上記フッ素系化合物を塗布することによって形成されたものであり、優れた耐熱性及び自己潤滑性を有している。また、フッ素系被膜7は、上記フッ素系オイルとの親和性がよいものであり、成膜された上記の各端部において、その内部側へのオイル浸透性及び当該内部側でのオイル保持性を高めている。
【0019】
上記オイルには、そのオイル動粘度が1000〜2200(cSt;センチストークス)のものが選択されている。また、このオイルは、溶媒によって希釈したものであり、多孔質体5の気孔容積に対して30〜50%のフッ素系オイルを容易に含浸できるようにされている。このように、オイル動粘度及びオイル容積率を選定することにより、上記高温真空環境下でも、多孔質体5がボール3に対して適量の油分を供給できるようになっている。
詳細には、1000(cSt)以上の動粘度を選択することにより、ボール3の表面に対するフッ素系オイルの付着力(保持性)を高めて、高温真空環境下でも当該オイルの飛散及び発塵性を抑えることができ、オイルによる外部汚染の発生を抑制することができる。また、動粘度を2200(cSt)以下とすることにより、必要な流動性を確保してボール表面上に付着される供給油量が低下するのを防ぐことができるとともに、オイルの粘性抵抗を制限して当該オイルが多孔質体5内を転動するボール動作を阻害するのを極力抑えることができる。
また、30%以上のオイル容積率を選択することにより、必要な潤滑性を確保して、焼付きなどの発生を防ぐことができ、直動軸受1の寿命を延ばすことができる。また、50%以下に制限することで当該オイルの発塵性を抑えることができる。
【0020】
尚、動粘度を1000(cSt)未満とした場合や30%未満のオイル容積率を選択した場合では、上記高温真空環境下ではボール表面上で適切な厚みの油膜が形成または維持され難くなって、油分が飛散したり、軸受寿命の低下を招いたりする。また、2200(cSt)を超える動粘度を選択した場合では、多孔質体5からボール表面側にオイルが供給され難くなって、軸受寿命が低下する。また、50%を超えるオイル容積率の場合では、そのオイル供給量が多くなりオイル飛散による外部汚染が生じ易くなる。
【0021】
以上のように構成された本実施形態の直動軸受1では、筒体5aの左端部及び筒体5eの右端部に設けたフッ素系被膜(封止手段)7により、各端部におけるオイル浸透性及びオイル保持性が高められているので、多孔質体5の両端面を構成する筒体5aの左端面5a1及び筒体5eの右端面5e1から対応する通路孔4b1、4c1内側にオイルが滲み出るのを極力防ぐことができ、上記両端面5a1、5e1からのオイル流出防止を図ることができる。この結果、ボール3に供給される潤滑油量の不足が早期に生じるのを防止することができ、ボール3上の油膜形成不良に起因する焼付きなどの早期不具合の発生を防ぐことができる。また、多孔質体5では、その外部側にオイルが滲み出るのを極力防ぐことができるので、上記従来例と異なり、当該多孔質体5に含浸されたオイルを無駄なく通路孔4a2側からボール3に与えることが可能となり、多孔質体のサイズが制限されてオイル(初期)保持量の少ない小型の直動軸受に好適な多孔質体5を構成することができる。
【0022】
尚、上記の説明では、高温真空環境下で使用される半導体製造装置に組み込まれた直動軸受に適用した場合について説明したが、本発明は転動体が通過する通路孔側から潤滑油を当該転動体に逐次供給する多孔質体において、その両端部側に、当該多孔質体の両端面から潤滑油が滲み出るのを防止する封止手段を設けたものであればよく、半導体製造装置以外に組み込まれた各種直動軸受に適用することができる。
【0023】
具体的にいえば、上記フッ素系被膜に代えて、多孔質体の両端面に開口する気孔を塞ぐように、当該両端面に施した封孔処理部により上記封止手段を構成してもよい。
また、上記の説明では、フッ素系被膜を多孔質体の両端部に設けた構成について説明したが、上記被膜は多孔質体の少なくとも両端面に形成されればよい。
また、上記の説明以外に、潤滑油を含浸させていない空の多孔質状の筒体にフッ素系被膜を設けて上記封止手段を構成して、上記多孔質体の両端面と接触した状態で当該多孔質体の両端部側に上記筒体を隣接配置する構成でもよい。
【0024】
また、上記のセラミックス材及びフッ素樹脂以外の耐熱性に優れた材料には、カーボン(グラファイト)材やセラミックス材とカーボン材との複合材があり、セラミックス材、カーボン材、及びフッ素樹脂の少なくとも1つを用いて多孔質体を構成し、その多孔質体の両端面にフッ素系被膜を形成してもよい。上記セラミックス材を用いた場合には、耐摩耗性を向上させて多孔質体の寿命を延ばすことができる。また、カーボン材またはフッ素樹脂を用いた場合には、多孔質体の自己潤滑性を高めることができる。しかも、上記セラミックス材などの低摩擦材料を用いた多孔質体に自己潤滑性を有するフッ素系被膜を形成することにより、上記ボール循環経路上において、ボールが金属接触する面積を低減することができ、さらには潤滑油の不足が生じたとしても、ボールの金属接触面積が低減されていることから、潤滑油不足に起因する金属材料の凝着(焼付き)を防止できる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の直動軸受によれば、多孔質体の両端部側に設けたフッ素系被膜により、上記多孔質体の両端面から外部側へのフッ素系オイル(潤滑油)の流出防止を図ることができるので、通路孔側から転動体に供給される潤滑油量不足が早期に生じるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る直動軸受の縦断面図である。
【図2】図1に示した直動軸受の要部構成を示す同図のII−II線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 直動軸受
2 案内軸
3 ボール(転動体)
4 移動部材
4a2 通路孔
5 多孔質体
5a1、5e1 端面
6 スリーブ部材
7 フッ素系被膜(封止手段)

Claims (7)

  1. 複数の転動体を介して案内軸に移動自在に支持された移動部材と、前記移動部材内に設けられ、前記転動体が通過するとともに、通過する転動体に対し、含浸された潤滑油を供給する多孔質体によって構成された通路孔とを備えた直動軸受であって、
    前記多孔質体の両端部側に、その多孔質体の両端面から前記潤滑油が滲み出るのを防止する封止手段を設けたことを特徴とする直動軸受。
  2. 前記潤滑油にフッ素系オイルを用いるとともに、
    前記封止手段が、前記多孔質体の少なくとも両端面に設けられたフッ素系化合物からなる被膜により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動軸受。
  3. 前記封止手段が、前記多孔質体の両端面に施した封孔処理部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動軸受。
  4. 前記フッ素系オイルの動粘度が、1000〜2200(cSt)であることを特徴とする請求項2に記載の直動軸受。
  5. 前記多孔質体が、その気孔容積に対して30〜50%のフッ素系オイルを含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の直動軸受。
  6. 前記多孔質体を、セラミックス材、カーボン材、及びフッ素樹脂の少なくとも1つを用いて構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の直動軸受。
  7. 前記潤滑油を溜めたスリーブ部材を、前記多孔質体の外周面に接触させた状態で当該多孔質体の外周外方に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の直動軸受。
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