JP2005033899A - 動力出力装置およびこれを備える自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力するモータの小型化を図る。
【解決手段】駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と直流モータ60とを備える。モータMG2は、高電圧の主バッテリ50からの蓄電電力を用いて駆動するよう構成すると共に、直流モータ60は、補機64に電力供給する低電圧の補機用バッテリ51の蓄電電力を用いて駆動するよう構成する。そして、登り坂を走行する際や全開走行する際などの高負荷時にはモータMG2からの動力を直流モータ60によりアシストする。この結果、高負荷時に備えてモータMG2の最大出力を大きくしておく必要がないから、モータMG2を小型化できると共に主バッテリ50への負担も低減できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力出力装置およびこれを備える自動車に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを備える自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動力出力装置としては、自動車に搭載され、インバータを介して車両走行用のモータに接続された主バッテリと、DC/DCコンバータを介して主バッテリに接続された補機バッテリとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この動力出力装置では、主バッテリからの電力を用いて車両走行用のモータを駆動することにより自動車を走行させることができると共に補機バッテリからの電力を用いてスタータモータなどの補機類を駆動することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−328530号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうした動力出力装置では、登り坂を走行するときや全開加速で走行するときなどの高負荷時に主バッテリやこの主バッテリからの電力により駆動する車両走行用のモータ,このモータを駆動するインバータへの負担が過大となる場合がある。このため、主バッテリや車両走行用のモータやインバータは、通常、こうした高負荷時での使用に対応できるように設計されている。しかしながら、高負荷時での主バッテリやモータの使用は、その頻度が少ない傾向にあり、こうした使用頻度が少ない高負荷時での使用に対応した設計を行なうと、機器の大型化を招いたり製造コストの面でも不利となってしまう。
【0005】
本発明の動力出力装置およびこれを備える自動車は、こうした問題を解決し、動力性能を維持しつつ駆動軸に動力を出力する電動機を小型化することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを備える自動車は、高圧用と低圧用の蓄電装置を備えるものにおいて蓄電装置の負担を軽減することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の動力出力装置およびこれを備える自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
前記駆動軸に動力を出力可能な第1の電動機と、
前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機と、
前記第1の電動機に電力を供給する第1の蓄電手段と、
前記第2の電動機に前記第1の蓄電手段よりも低電圧の電力を供給する第2の蓄電手段と、
前記駆動軸への要求動力が高負荷の領域にあるとき、前記第1の電動機からの動力と前記第2の電動機からの動力とが前記駆動軸に出力されるよう該第1の電動機と該第2の電動機とを制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の動力出力装置では、駆動軸への要求動力が高負荷の領域にあるとき、第1の蓄電手段の電力を用いた第1の電動機からの動力と第1の蓄電手段よりも低電圧の第2の蓄電手段の電力を用いた第2の電動機からの動力とが駆動軸に出力されるよう第1の電動機と第2の電動機とを制御する。したがって、高負荷時には低電圧の第2の蓄電手段の電力を用いて第2の電動機を駆動することにより第1の電動機の動力をアシストすることができるから、高負荷時における第1の蓄電手段と第1の電動機への過度の負担を軽減することができる。この結果、設計の際の第1の電動機の最大出力を小さくすることができ、小型化することができる。
【0009】
こうした本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記要求動力が低負荷の領域にあるとき、前記第2の電動機を駆動停止して前記第1の電動機からの動力が前記駆動軸に出力されるよう制御する手段であるものとすることもできる。
【0010】
また、本発明の動力出力装置において、前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段とに接続され、該第1の蓄電手段の蓄電電力を電圧変換して該第2の蓄電手段に供給可能な電圧変換供給手段を備えるものとすることもできる。
【0011】
さらに、本発明の動力出力装置において、前記第2の蓄電手段からの電力の供給を受けて動作する補機を備えるものとすることもできる。こうすれば、補機に電力供給する第2の蓄電手段を駆動軸に動力を出力する第2の電動機の駆動に用いることになるから、第2の蓄電手段の利用率を向上させることができる。
【0012】
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記第2の電動機は、直流電動機であるものとすることもできる。こうすれば、第2の電動機を安価で簡易な構成とすることができる。
【0013】
また、本発明の動力出力装置において、前記第2の電動機は、前記第1の電動機よりも最大出力が小さくなるよう設計されてなるものとすることもできる。
【0014】
また、本発明の動力出力装置において、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸とに各々接続された3軸を有し、該3軸のうちの1軸に入力した動力を分配して他の2軸に出力すると共に該3軸のうちの2軸に入力した動力を統合して他の1軸に出力する3軸式の動力分配統合手段と、前記回転軸に接続された発電可能な回転軸用電動機とを備えるものとすることもできる。この態様の本発明の動力出力装置において、前記回転軸用電動機と前記第1の電動機は、該回転軸用電動機の最大発電電力と前記第1の蓄電手段の最大放電電力との和が該第1の電動機の最大消費電力と略等しくなるよう設計されてなるものとすることもできる。こうすれば、回転軸用電動機と第1の電動機と第1の蓄電手段とを電力的にバランスのとれたものとすることができる。また、第1の電動機の最大出力を小さくできるから、回転軸用電動機の最大出力を小さくすることも可能となる。
【0015】
本発明の自動車は、上述のいずれかの態様の動力出力装置を備え、前記駆動軸への動力の出力により走行することを要旨とする。
【0016】
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の動力出力装置を備えるから、本発明の動力出力装置と同様の効果、設計の際の第1の電動機の最大出力を小さくすることができ、小型化することができる等の効果を奏することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続されると共にリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2と電力のやり取りが可能な高圧(例えば、200V)の主バッテリ50と、リングギヤ軸32aに接続された直流モータ60と、直流モータ60や補機64に電力を供給可能な低圧(例えば、12V)の補機用バッテリ51と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
【0018】
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。
【0019】
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、リングギヤ軸32a,ギヤ機構36,デファレンシャルギヤ38を介して車両の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32a,ギヤ機構36,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。
【0020】
モータMG1およびモータMG2は、例えば、外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを有する周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介して主バッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42と主バッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、主バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、主バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。
【0021】
実施例では、モータMG1で発電した電力と主バッテリ50で放電可能な電力のすべてをモータMG2で消費することができるようにモータMG1による最大発電電力と主バッテリ50の最大放電電力との和がモータMG2による最大消費電力にほぼ一致するようモータMG1,MG2が設計されている。
【0022】
直流モータ60は、例えば、ブラシ付きの直流電動機として構成されており、チョッパ62による補機用バッテリ51から印加される電圧の調節を伴って回転駆動する。直流モータ60は、モータECU40により駆動制御されており、このモータECU40からは、チョッパ62へのスイッチング制御信号が出力されている。実施例では、直流モータ60は、補機用バッテリ51の供給電圧に基づいてモータMG2よりも最大出力が小さくなるよう設計されている。
【0023】
DC/DCコンバータ52は、主バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54の電圧を降圧して補機用バッテリ51や補機64に供給すると共に補機用バッテリ51の出力端子に接続された電力ライン56の電圧を昇圧して主バッテリ50に供給可能な回路として構成されており、バッテリECU58により駆動制御されている。
【0024】
主バッテリ50や補機用バッテリ51は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)58によって管理されている。バッテリECU58には、主バッテリ50や補機用バッテリ51を管理するのに必要な信号、例えば,主バッテリ50や補機用バッテリ51の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,主バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54や補機用バッテリ51の出力端子に接続された電力ライン56に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,主バッテリ50や補機用バッテリ51に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されている。なお、バッテリECU58では、主バッテリ50や補機用バッテリ51を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
【0025】
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Accを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU58と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU58と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
【0026】
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0027】
運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,モータECU40からのモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2(リングギヤ軸32aの回転数Nr)やバッテリECU58からの主バッテリ50の残容量(SOC)などを入力する処理を行なう(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、サンギヤ31とリングギヤ32(リングギヤ軸32a)とに各々接続されたモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)とに基づいて計算したものを用いるものとしてもよいし、クランクシャフト26の回転数を直接検出したものを用いるものとしてもよい。
【0028】
続いて、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aへの要求トルクTr*を設定すると共に要求動力Pr*を設定する(ステップS102)。要求トルクTr*の設定は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め求めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると要求トルク設定用マップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。要求トルク設定用マップの一例を図3に示す。また、要求動力Pr*の設定は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nr(車速Vに換算係数kを乗じて得られる回転数或いはモータMG2の回転数Nm2)を乗じたものを要求動力Pr*として設定するものとした。
【0029】
そして、入力した主バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて主バッテリ50のバッテリ充放電量Pb*を設定し(ステップS104)、設定した要求動力Pr*と充放電量Pb*とを加算したものをエンジン22から出力すべき目標動力Pe*として設定すると共に(ステップS106)、目標動力Pe*を出力可能なエンジン22の運転ポイント(トルクと回転数とにより定まるポイント)のうちエンジン22を効率よく運転できるポイントをエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定する(ステップS108)。
【0030】
エンジン22の目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*とエンジン22の現在の回転数Neとに基づいて次式(1)によりモータMG1の目標トルクTm1*を設定する(ステップS110)。ここで、「KP」は、比例制御係数であり、「KI」は、積分制御係数である。
【0031】
Tm1*=KP(Ne−Ne*)+KI∫(Ne−Ne*)dt (1)
【0032】
モータMG1の目標トルクTm1*を設定すると、設定した目標トルクTm1*とステップS102で設定した要求トルクTr*とに基づいて次式(2)によりモータMG2の目標トルクTm2*を設定すると共に設定した目標トルクTm2*にモータMG2の回転数Nm2(k・V)を乗じてモータパワーPm2を設定する(ステップS112)。図4に動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図を示す。図中R上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標トルクTe*および目標回転数Ne*の運転ポイントで定常運転しているときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクがリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。図4に示すように、モータMG2の目標トルクTm2*は、エンジン22からリングギヤ軸32aに伝達するトルクとモータMG2からリングギヤ軸32aに作用するトルクとの和のトルクが要求トルクTr*となるように設定すればよい。
【0033】
Tm2*=Tr*+Tm1*/ρ (2)
【0034】
そして、設定したモータMG2のモータパワーPm2が所定パワーPrefよりも大きいか否かを判定し(ステップS114)、モータパワーPm2が所定パワーPrefよりも大きいと判定されると、モータMG2から出力するトルクと併せて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに接続された直流モータ60によるアシストが必要であると判断して、ステップS112で設定されたモータMG2の目標トルクTm2*に、所定パワーPrefをモータMG2の回転数Nm2(k・V)で割ったものを減じて得られるトルクを直流モータ60が出力すべき目標トルクTdc*として設定すると共に(ステップS116)、所定パワーPrefをモータMG2の回転数Nm2(k・V)で割って得られるトルクをモータMG2の目標トルクTm2*として調整する処理を行なう(ステップS118)。ここで、所定パワーPrefは、実施例では、モータMG2の最大出力或いは最大出力よりも若干低い出力として設定されている。一方、ステップS112で設定したモータMG2のモータパワーPm2が所定パワーPm2以下であると判定されると、直流モータ60によるアシストは必要ないと判断して直流モータ60の目標トルクTdc*として値0を設定する(ステップS120)。
【0035】
こうしてエンジン22の目標トルクTe*とモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*と直流モータ60の目標トルクTdc*を設定すると、目標トルクTe*をエンジンECU24に出力すると共に目標トルクTm1*,Tm2*,Tdc*をモータECU40に出力する処理を行なって(ステップS122)、本ルーチンを終了する。これにより、目標トルクTe*を受け取ったエンジンECU24は、エンジン22から目標トルクTe*に見合うトルクが出力されるよう点火制御や燃料噴射制御などの制御を行なう。また、目標トルクTm1*,Tm2*,Tdc*を受け取ったモータECU40は、目標トルクTm1*に見合うトルクがモータMG1から出力されると共に目標トルクTm2*に見合うトルクがモータMG2から出力され、目標トルクTdc*に見合うトルクが直流モータ60から出力されるようインバータ41,42やチョッパ62のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
【0036】
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに主バッテリ50の蓄電電力を用いて駆動するモータMG2を接続すると共に補機用バッテリ51の蓄電電力を用いて駆動してモータMG2からの動力をアシストする直流モータ60を接続したから、登り坂での走行や全開走行時などの高負荷の走行に備えて設計の際にモータMG2の最大出力を大きくしておく必要がない。この結果、モータMG2を小型化することができる。しかも、補機64に電力を供給する補機用バッテリ51からの電力を用いて直流モータ60を駆動するから、補機用バッテリ51を利用率を向上させてモータMG2に電力を供給する主バッテリ50の負担を低減することができる。また、モータMG2に比して使用頻度が少ない直流モータ60として比較的安価なブラシ付きの直流電動機を用いたから、小型化可能なモータMG2を含めた車両全体としてのコストを低減することができる。
【0037】
実施例のハイブリッド自動車20では、直流モータ60としてブラシ付きの電動機を用いたが、ブラシレスの直流電動機を用いるものとしてもよいし、交流電動機を用いるものとしても差し支えない。
【0038】
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1による最大発電電力と主バッテリ50の最大放電電力との和がモータMG2の最大消費電力にほぼ一致するようモータMG1,MG2を設計するものとしたが、これに限られず、例えば、モータMG1による最大発電電力とモータMG2による最大消費電力とがほぼ一致するようモータMG1,MG2を設計するものとしてもよい。
【0039】
実施例のハイブリッド自動車20では、主バッテリ50の蓄電電力を用いて駆動するモータMG2の動力と補機用バッテリ51の蓄電電力を用いて駆動する直流モータ60の動力とをリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力と直流モータ60の動力とをリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪139a,139bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
【0040】
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
【0041】
実施例では、ハイブリッド自動車として構成するものとしたが、車両以外の移動体、例えば、船舶や航空機,建設機械などに搭載するものとしても差し支えない。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を示すマップである。
【図4】動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図である。
【図5】変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
【図6】変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b,139a,139b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 主バッテリ、51 補機用バッテリ、52 DC/DCコンバータ、54,56 電力ライン、58 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、60 直流モータ、62 チョッパ、64 補機、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (9)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能な第1の電動機と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機と、
    前記第1の電動機に電力を供給する第1の蓄電手段と、
    前記第2の電動機に前記第1の蓄電手段よりも低電圧の電力を供給する第2の蓄電手段と、
    前記駆動軸への要求動力が高負荷の領域にあるとき、前記第1の電動機からの動力と前記第2の電動機からの動力とが前記駆動軸に出力されるよう該第1の電動機と該第2の電動機とを制御する制御手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 前記制御手段は、前記要求動力が低負荷の領域にあるとき、前記第2の電動機を駆動停止して前記第1の電動機からの動力が前記駆動軸に出力されるよう制御する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段とに接続され、該第1の蓄電手段の蓄電電力を電圧変換して該第2の蓄電手段に供給可能な電圧変換供給手段を備える請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 前記第2の蓄電手段からの電力の供給を受けて動作する補機を備える請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置。
  5. 前記第2の電動機は、直流電動機である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記第2の電動機は、前記第1の電動機よりも最大出力が小さくなるよう設計されてなる請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸とに各々接続された3軸を有し、該3軸のうちの1軸に入力した動力を分配して他の2軸に出力すると共に該3軸のうちの2軸に入力した動力を統合して他の1軸に出力する3軸式の動力分配統合手段と、
    前記回転軸に接続された発電可能な回転軸用電動機と
    を備える動力出力装置。
  8. 前記回転軸用電動機と前記第1の電動機は、該回転軸用電動機の最大発電電力と前記第1の蓄電手段の最大放電電力との和が該第1の電動機の最大消費電力と略等しくなるよう設計されてなる請求項7記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を備え、前記駆動軸への動力の出力により走行する自動車。
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