JP2005031876A - 制御用表示装置 - Google Patents

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三恵子 伊藤
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Abstract

【課題】制御用表示装置の本体から離れていても当該制御用表示装置の本体を操作可能なシステムを実現する。
【解決手段】プログラマブル表示器12の通信処理部41が、プログラマブル表示器12とは別体に設けられたリモートコントローラ31と自由空間を介して通信して状態情報を送信すると、リモートコントローラ31の制御部35は、当該状態情報に基づいて、リモートコントローラ31のディスプレイ32に操作画面を表示する。一方、リモートコントローラ31の操作キー33が操作されると、リモートコントローラ31の通信処理部34は、操作を示す操作情報をプログラマブル表示器12へ送信し、プログラマブル表示器12のHMI処理部25は、当該操作情報に基づいて、プログラマブル表示器12のタッチパネル24が操作された場合と同様に、デバイスを制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御システムにおいてデバイスの状態を表示すると共に、受け付けた操作に応じてデバイスの状態を制御する制御用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、制御システムのHMI(Human Machine Interface )として、予め記憶される画面データを変更することによって、操作画面に状態を表示するデバイス、デバイスの状態の表示方法、および、操作画面への操作を受け付けた場合に状態が制御されるデバイスなどを変更可能なプログラマブル表示器が広く使用されている(後述の特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−366248号公報(公開日:2002年12月20日)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、オペレータがプログラマブル表示器へのタッチ操作によってプログラマブル表示器を操作しているため、オペレータがプログラマブル表示器の設置場所にいないと、プログラマブル表示器を操作できないという問題を生ずる。
【0005】
したがって、例えば、多くのラインを操作するために、複数のプログラマブル表示器が設けられている場合には、それぞれのオペレータが必要になり、制御システムの操作に必要な人員が増加しがちである。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御用表示装置の本体から離れていても当該制御用表示装置の本体を操作可能なシステムを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る制御用表示装置は、上記課題を解決するために、デバイスの状態を示す操作画面を表示手段に表示すると共に、操作手段が当該操作画面への操作を受け付けると、当該操作に応じて、デバイスの状態を制御する制御手段が設けられている制御用表示装置において、以下の手段を講じたことを特徴としている。すなわち、制御用表示装置は、上記表示手段、操作手段および制御手段が設けられている制御用表示装置の本体とは別体に設けられ、上記制御用表示装置の本体と自由空間を介して通信するリモート側通信手段、ディスプレイおよび操作キーを有するリモートコントローラを備えている。また、上記制御用表示装置の本体には、上記リモートコントローラのディスプレイにデバイスの状態を表示するための状態情報を上記リモートコントローラへ送信すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を受信する本体側通信手段が設けられていると共に、上記リモートコントローラは、上記リモート側通信手段が受信した状態情報に基づいて、デバイスの状態を示す操作画面を上記ディスプレイに表示すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を上記リモート側通信手段に送信させるリモート側制御手段を備えている。さらに、上記制御手段は、上記本体側通信手段が操作情報を受信した場合、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御する。
【0008】
上記構成では、制御用表示装置の本体において、制御手段は、デバイスの状態を取得し、デバイスの状態を示す操作画面を表示手段に表示している。また、操作手段が当該操作画面への操作を受け付けると、制御手段は、当該操作に応じて、デバイスの状態を制御している。これにより、制御用表示装置の本体の表示手段を視認し、操作手段を操作可能なオペレータは、表示手段へ表示された操作画面によって、デバイスの状態を把握し、操作手段を操作することによって、デバイスの状態を制御できる。
【0009】
一方、制御用表示装置の本体の本体側通信手段は、状態情報として、デバイスの状態を示す値自体や、デバイスの状態に応じた表示を示す情報を、リモートコントローラへ送信すると、リモートコントローラのリモート側制御手段は、リモート側通信手段が受信した状態情報に基づいて、リモートコントローラのディスプレイへ操作画面を表示する。
【0010】
これにより、リモートコントローラのオペレータは、制御用表示装置の本体の表示手段を視認可能な特定の位置にいなくても、リモートコントローラのディスプレイを視認することによって、上記特定の位置にいるときと同様に、デバイスの状態を把握することができる。
【0011】
また、リモート側制御手段は、リモートコントローラの操作キーによる操作を受け付けると、当該操作を示す操作情報を上記リモート側通信手段に送信させる。当該操作情報が本体側通信手段によって受信されると、制御手段は、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御する。
【0012】
これにより、リモートコントローラのオペレータは、制御用表示装置の本体の操作手段を操作可能な特定の位置にいなくても、リモートコントローラの操作キーを操作することによって、上記特定の場所にいるときと同様に、デバイスの状態を制御できる。
【0013】
このように、上記構成によれば、オペレータは、制御用表示装置の表示手段を視認し、操作手段を操作可能な特定の位置に常にいなくても、リモートコントローラのディスプレイを視認したり、操作キーを操作したりすることによって、デバイスの状態を把握したり、制御したりできる。
【0014】
したがって、オペレータは、上記特定の位置に常時いる必要がなくなり、制御システムに必要な人員を削減できる。また、上記特定の位置への立ち入りに手間がかかる場合であっても、上記特定の位置に立ち入ることなく、デバイスの状態を把握/制御できるので、上記特定の位置に立ち入った後で、デバイスの状態を把握/制御する場合よりも短い時間で、デバイスの状態を把握/制御できる。
【0015】
さらに、制御用表示装置が天井から吊り下げて使用されており、オペレータが制御用表示装置を直接操作できない場合であっても、リモートコントローラによって、当該制御用表示装置を操作できる。したがって、このような制御用表示装置の制御手段を有効に利用でき、当該制御用表示装置とは別に、オペレータによって操作される制御用表示装置を設ける場合よりも、制御システムを簡略化できる。
【0016】
また、請求項2記載の発明に係る制御用表示装置は、請求項1記載の発明の構成に加えて、上記制御手段は、状態情報として、上記表示手段に表示されている操作画面に、当該操作画面における操作位置を示すポインタが重畳された画面を示す情報を生成して、上記本体側通信手段に送信させると共に、上記操作情報に応じて、ポインタの位置を変更することを特徴としている。
【0017】
当該構成では、上記表示手段に表示されている操作画面にポインタが重畳された画面を示す情報が状態情報として送信される。また、ポインタの位置は、操作情報に応じて変更される。
【0018】
したがって、リモートコントローラのオペレータは、ポインタの位置によって操作位置を確認すると共に、操作キーを操作することによって、操作位置を所望の位置に移動させることができる。
【0019】
この結果、ディスプレイ上にタッチパネルを設け、当該タッチパネルをタッチする構成では、所望の位置を操作できない程度に、リモートコントローラのディスプレイが小さい場合であっても、何ら支障なく、所望の位置を操作できる。
【0020】
また、制御用表示装置の本体の表示手段が表示している操作画面自体に、ポインタを重畳しているので、制御用表示装置の本体において、操作画面を生成する構成を、リモートコントローラの操作画面を生成するためにも使用できる。また、表示手段が表示している操作画面にポインタを重畳しているので、例えば、画面データを変更するなどして、表示手段に表示される操作画面を変更するとそれに伴なってリモートコントローラの操作画面も変更される。それぞれの操作画面を別々に変更する場合よりも、操作画面変更に要する手間を削減できる。
【0021】
さらに、請求項3記載の発明に係る制御用表示装置は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、上記状態情報および操作情報には、制御用表示装置の本体を特定する識別子が含まれており、上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、自らが操作対象とする制御用表示装置の本体の識別子と、上記状態情報に付された識別子とが一致した場合に、当該状態情報に基づいて操作画面を表示すると共に、上記制御用表示装置の本体の制御手段は、識別子が自らである操作情報に基づいてデバイスの状態を制御することを特徴としている。
【0022】
当該構成では、リモートコントローラの通信圏内に複数の制御用表示装置の本体が存在する場合であっても、上記制御用表示装置の本体の制御手段は、自らへの操作情報に応じてデバイスの状態を制御できる。同様に、リモートコントローラの通信圏内に複数の制御用表示装置の本体が存在する場合であっても、リモートコントローラのリモート側制御手段は、自らが操作対象としている制御用表示装置の本体からの状態情報に基づいて操作画面を表示できる。
【0023】
したがって、リモートコントローラの通信圏内に複数の制御用表示装置の本体が存在する場合であっても、リモートコントローラは、特定の制御用表示装置の本体を操作対象とすることができる。
【0024】
また、上記リモート側制御手段が、オペレータの指示に応じて、自らが操作対象としている制御用表示装置の本体を変更することによって、リモートコントローラは、複数の制御用表示装置の本体を切り換えながら、各制御用表示装置の本体を操作できる。
【0025】
さらに、請求項4記載の発明に係る制御用表示装置は、請求項3記載の発明の構成に加えて、上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象の発生を状態情報が示している場合は、状態情報に付されている識別子に拘わらず、操作画面に当該事象が発生したことを表示することを特徴としている。
【0026】
当該構成によれば、上記事象の発生を示す状態情報を受信すると、リモート側制御手段は、当該状態情報を送信した制御用表示装置の本体に拘わらず、操作画面に当該事象が発生したことを表示する。
【0027】
したがって、操作対象としていない制御用表示装置の本体からの状態情報によって通知された事象であっても、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象であれば、当該事象の発生がリモートコントローラのオペレータに通知される。この結果、リモートコントローラは、より迅速に当該事象への対処をオペレータに促すことができる。
【0028】
特に、上記リモート側制御手段が、オペレータの指示に応じて、自らが操作対象としている制御用表示装置の本体を変更することによって、リモートコントローラは、複数の制御用表示装置の本体を切り換えながら、各制御用表示装置を操作できる場合であっても、上記事象の発生への対処をオペレータに迅速に促すことができるので、あるリモートコントローラのオペレータによる複数の制御用表示装置の本体の操作と、上記事象発生時の迅速な対処との双方を達成可能なシステムを実現できる。
【0029】
ここで、リモートコントローラは、オペレータによって携帯されることが多いため、リモートコントローラのディスプレイは、制御用表示装置の本体に設けられている表示手段よりも画面が小さいことが多い。また、オペレータが制御用表示装置の本体を操作可能な位置にいる場合に視認しやすい位置に配置されている上記表示手段とは異なり、常時、オペレータによって視認しやすい位置に配置されているとは限らない。
【0030】
これに対して、請求項5の発明に係る制御用表示装置は、請求項1、2、3または4記載の発明の構成に加えて、上記リモートコントローラには、スピーカまたは振動発生手段が設けられており、上記リモート側制御手段は、上記状態情報が予め定められた事象の発生を示している場合、上記スピーカからの音または上記振動発生手段による振動によって、当該事象の発生を報知することを特徴としている。
【0031】
当該構成では、ディスプレイの表示だけではなく、スピーカによる音または振動発生手段による振動によって、オペレータに上記事象の発生を報知できるので、表示のみによって報知する場合よりも確実に、オペレータに当該事象の発生を認識させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る制御システム1は、オペレータがシステムのHMIとして動作するプログラマブル表示器12から離れていても当該プログラマブル表示器12を操作可能なシステムであって、図1に示すように、例えば、ベルトコンベアー式の自動組付機など、ターゲットシステム2のデバイス2aを制御するために用いられている。
【0033】
以下では、オペレータがプログラマブル表示器12から離れた場所からプログラマブル表示器12を操作するための構成について説明する前に、制御システム全体の概略構成および動作について説明する。
【0034】
すなわち、上記制御システム1には、上記デバイス2aを制御する制御装置としてのPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配されると共に、制御システム1のHMIとして、デバイス2aの状態を表示し、オペレータによるデバイス2aへの操作を受け付けるプログラマブル表示器12とを備えている。また、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、詳細は後述するように、PLCとしての機能も備えており、それぞれに対応するPLC11だけではなく、自らが制御するデバイス2aにも直接接続されている。
【0035】
さらに、本実施形態に係る制御システム1では、各プログラマブル表示器12は、イーサネット(登録商標)などのLAN(ローカルエリアネットワーク)13によって互いに接続されている。また、上記LAN13には、多くの場合、プログラマブル表示器12よりも離れた場所から、制御システム1全体を管理する制御用ホストコンピュータ14が接続されている。なお、上記プログラマブル表示器12が特許請求の範囲に記載の制御用表示装置の本体に対応し、当該プログラマブル表示器12および後述するリモートコントローラ31が制御用表示装置に対応している。
【0036】
また、上記各プログラマブル表示器12は、シリアルケーブルなどの通信路を介して、それぞれに対応するPLC11と接続されている。また、図1では、説明の便宜上、LAN13にプログラマブル表示器12が2台接続され、各プログラマブル表示器12には、PLC11およびデバイス2aがそれぞれ1台ずつ接続されると共に、各PLC11にデバイス2aが1台接続されている場合を例示しているが、当然ながら、それぞれの接続台数は任意に設定できる。
【0037】
また、デバイスは、デバイスアドレスにより特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体であってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル表示器12の記憶装置など、制御システム1に設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
【0038】
ここで、上記制御システム1では、制御システム1に必須の構成であり、しかも、HMIとして動作するため、演算能力に余力のあるプログラマブル表示器12が通信の大半を処理するように構成されている。さらに、各プログラマブル表示器12は、自らに接続されているPLC11の機種に固有の専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを変換して、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコンピュータ14と、PLC11との通信を中継する。なお、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプロトコル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てられるように予め定められた共通のコマンドと上記共通のコマンドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の変換や、データやアドレスの表現方法の変換、デバイスアドレスと、当該デバイスアドレスに対応し、しかも、デバイスアドレスとは異なる値に設定可能な変数や変数の名称(変数名)との変換なども含まれる。
【0039】
これにより、プログラマブル表示器12および制御用ホストコンピュータ14は、他のプログラマブル表示器12に接続されているPLC11の機種に拘らず、LAN13を介して共通のプロトコルで通信できる。この結果、互いに異なる機種のPLC11の混在する制御システム1が比較的容易に実現されている。
【0040】
上記プログラマブル表示器12は、後述する画面データに基づいて、デバイスの状態を画面表示する際の動作や、画面への操作に応じてデバイスの状態を制御する際の動作を特定するものであって、PLC11と通信するPLC・IF部21と、上記LAN13に接続するためのLAN・IF部22と、例えば、液晶表示装置などからなるディスプレイ(表示手段)23と、ディスプレイ23の画面上に配されたタッチパネル(操作手段)24と、上記各部材21〜24を制御するHMI処理部(制御手段)25と、当該HMI処理部25によって参照され、上記画面データおよび後述する変数が格納されるメモリ26とを備えている。
【0041】
上記画面データは、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応するデバイスとの対応関係を示すタグを組み合わせて構成されている。本実施形態では、HMI処理部25が複数の単位画面を切り換え表示可能であり、上記タグは、当該タグが有効となる単位画面を示すファイル番号と、単位画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名と、各事象毎に参照される参照情報とを含んでいる。
【0042】
例えば、上記タグが所定の画面領域(表示座標範囲)へ所定のデバイスの状態に応じた部品図形を表示する表示タグの場合、上記参照情報には、表示座標範囲と、デバイスを特定可能な変数と、例えば、部品図形がスイッチの場合、ONを示す図形のファイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時に参照するファイル番号とが含まれる。さらに、タグが入力タグの場合、参照情報として、有効入力座標範囲と、入力結果が書き込まれるデバイスの変数とが含まれる。
【0043】
また、メモリ26には、各変数について、変数の名称(変数名)と、変数に対応するデバイス2aまたは内部メモリを特定するための情報(例えば、アドレスなど)と、変数の内容との組み合わせが記憶されている。なお、本実施形態では、変数に対応するデバイス2aの機種に拘わらず、変数の内容を格納する際の表現方法(例えば、ワード長や符号の有無、あるいは、BCD/2進表記など)が予め定められた表現方法に統一されており、変数が実在のデバイス2aに対応する場合、メモリ26には、実際の機種での表現方法も格納されている。この場合、HMI処理部25は、PLC・IF部21を介してデバイス2aの状態を取得あるいは制御する際、表現方法を形式変換して、格納時の表現方法を統一する。
【0044】
一方、上記HMI処理部25は、所定の時間間隔で、メモリ26に格納された画面データから、ベース画面のファイル番号が、現在表示中のベース画面である表示タグを抽出する。さらに、HMI処理部25は、メモリ26に格納された変数を参照して、タグに対応する変数の内容を読み出し、内容に応じた部品図形をディスプレイ23に表示する。ここで、PLC・IF部21に接続されたPLC11により制御されるデバイス2aに、上記変数が対応している場合、HMI処理部25は、PLC・IF部21によるPLC11との通信によって、デバイス2aの状態を取得し、上記変数の内容を当該状態に応じて更新している。これにより、ディスプレイ23には、デバイス2aの状態が表示される。
【0045】
なお、変数が他のプログラマブル表示器12に接続されたPLC11によって制御されるデバイス2aの場合、HMI処理部25は、LAN・IF部22、LAN13および他のプログラマブル表示器12を介して当該PLC11と通信するなどして、デバイスの状態を取得し、それに応じて変数の内容を更新する。
【0046】
また、タッチパネル24への押し操作など、オペレータの入力操作を受け付けると、HMI処理部25は、上記画面データから、現在表示中のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチする入力タグを検索すると共に、入力結果に応じて、タグに対応する変数の内容を更新する。さらに、HMI処理部25は、デバイス2aの状態を取得する場合と略同様に、PLC11やプログラマブル表示器12と通信するなどして、上記変数の内容に応じて、デバイス2aの状態を制御させる。ここで、入力操作の後も、HMI処理部25は、デバイス2aの状態を画面表示するので、操作結果が画面表示に反映される。
【0047】
加えて、HMI処理部25は、例えば、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコンピュータ14など、LAN13に接続された機器から自らに接続されたPLC11のデバイス2aへの制御指示を受け取った場合や、これとは逆に、上記機器へ報告すべきデバイス2aの状態を自らのPLC11から受け取った場合には、上述したプロトコル変換によって、LAN13での通信、および、PLC11との通信の間を中継できる。
【0048】
さらに、本実施形態に係るプログラマブル表示器12は、リモートコントローラ31によって操作できるように構成されている。
【0049】
具体的には、本実施形態に係るリモートコントローラ31には、デバイスの状態を示す操作画面を表示するディスプレイ32と、操作画面への操作を受け付けるための操作キー33と、上記プログラマブル表示器12と通信するための通信処理部(リモート側通信手段)34と、プログラマブル表示器12から受信した状態情報に基づいて、デバイスの状態を示す操作画面を上記ディスプレイ32に表示すると共に、上記操作キー33による操作画面への操作を示す操作情報を上記通信処理部34に送信させる制御部(リモート側制御手段)35とを備えている。
【0050】
一方、上記プログラマブル表示器12には、リモートコントローラ31の通信処理部34と電波や赤外線などを利用することにより自由空間を介して通信するための通信処理部(本体側通信手段)41が設けられており、上記HMI処理部25は、上記デバイスの状態に応じた状態情報を通信処理部41に送信させると共に、上記通信処理部41が操作情報を受信した場合、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御することができる。
【0051】
上記通信処理部34および41は、自由空間を介して通信できれば、種々の構成が考えられるが、本実施形態では、例えば、IrDA(infrared link access protocol )またはBluetooth(登録商標)の規格に合った通信回路が採用されている。
【0052】
本実施形態では、状態情報の一例として、HMI処理部25がディスプレイ23に表示している操作画面に、操作キー33によって操作される場所を示すポインタPが重畳された画面を示すビットマップデータが伝送されており、HMI処理部25は、図2に示すように、ディスプレイ23に操作画面を表示する場合と同様にして、操作画面のビットマップデータを作成すると共に、当該ビットマップデータにポインタPを示すビットマップを重畳することによって、上記状態情報を生成できる。
【0053】
また、HMI処理部25は、自機器(プログラマブル表示器12)を示す識別子を上記状態情報に付加している。ここで、上記識別子は、制御システム1内の各プログラマブル表示器12が、それぞれ異なった値を持つように決定されており、プログラマブル表示器12は、自らの識別子を上記状態情報に予め記憶している。
【0054】
一方、リモートコントローラ31の上記制御部35は、通信処理部34が受信した状態情報に、現在操作中のプログラマブル表示器12を示す識別子が付されている場合、図3に示すように、当該状態情報のビットマップデータが示すビットマップ、すなわち、図2に示す操作画面へポインタPが重畳された画面をディスプレイ32に表示できる。
【0055】
さらに、本実施形態に係るリモートコントローラ31には、図4に示すように、操作キー33として、上記ポインタPを上下左右に移動させるための方向キー33aが設けられており、上記制御部35は、方向キー33aへの操作によるポインタPの移動指示を受け付けると、移動指示を示す操作情報を通信処理部34に送信させることができる。また、上記リモートコントローラ31には、操作キー33として、選択を指示するための選択キー(タッチを示すキー)33bも設けられており、上記制御部35は、選択キー33bへの操作による選択指示を受け付けると、選択指示を示す操作情報を通信処理部34に送信させることができる。なお、本実施形態では、制御部35によって、上記操作情報にも、現在操作中のプログラマブル表示器12を示す識別子が付されている。
【0056】
一方、プログラマブル表示器12のHMI処理部25は、通信処理部41が自機器の識別子が付された操作情報を受信すると、当該操作情報が自らへの操作であると判断し、操作情報に応じた処理を行うことができる。例えば、操作情報がポインタPの移動を指示している場合、HMI処理部25は、ポインタPの位置を、操作情報が示すように移動させる。
【0057】
これにより、リモートコントローラ31のオペレータは、方向キー33aを操作することによって、図3に示すように、リモートコントローラ31のディスプレイ32に表示されているポインタPの位置を移動させることができる。
【0058】
また、操作情報が選択を指示している場合、HMI処理部25は、ディスプレイ23に表示されている操作画面のうち、ポインタPが示す位置がタッチされた場合と同様に動作して、デバイスの状態を制御できる。
【0059】
これにより、リモートコントローラ31のオペレータは、操作キー33bを操作することによって、プログラマブル表示器12のディスプレイ23に表示されている操作画面のうち、リモートコントローラ31のディスプレイ32に表示されているポインタPの位置に対応する位置をタッチした場合と同じように、デバイスの状態を制御させることができる。
【0060】
この結果、オペレータは、プログラマブル表示器12のディスプレイ23を確認し、タッチパネル24を操作可能な特定の位置に常時いる必要がなくなり、例えば、1本のラインに配置されている複数のプログラマブル表示器12や、複数のラインに配置されている複数のプログラマブル表示器12など、複数のプログラマブル表示器12を操作できる。したがって、制御システム1の操作に必要な人員を削減できる。
【0061】
また、上記特定の位置への立ち入りに手間がかかる場合であっても、オペレータは、リモートコントローラ31の表示を確認したり、操作したりすることによって、上記特定の位置に立ち入ることなく、デバイスの状態を把握/制御できる。したがって、上記特定の位置に立ち入った後で、デバイスの状態を把握/制御する場合よりも短い時間で、デバイスの状態を把握/制御できる。
【0062】
なお、緊急に対処すべき事項については、リモートコントローラ31を操作して対処し、残余の事項については、特定の位置に辿り着いた後でプログラマブル表示器12を直接操作して対処してもよい。
【0063】
さらに、プログラマブル表示器12が天井から吊り下げて使用されており、オペレータがプログラマブル表示器12を直接操作できない場合であっても、リモートコントローラ31によって、当該プログラマブル表示器12を操作できる。したがって、このようなプログラマブル表示器12において操作を受け付ける部分(HMI処理部25の一部)を有効に利用できる。この結果、当該プログラマブル表示器12とは別に、オペレータによって操作されるプログラマブル表示器12を設ける場合よりも、制御システム1を簡略化できる。
【0064】
また、本実施形態に係る操作情報には、リモートコントローラ31が現在操作しているプログラマブル表示器12の識別子が付されており、プログラマブル表示器12のHMI処理部25は、自機器を示す識別子が付されている場合、自機器への操作と判断して、操作情報に応じた処理を行う。一方、自機器を示す識別子以外の識別子が付されている場合には、自機器への操作ではないと判断して、操作情報に応じた処理を行わない。したがって、リモートコントローラ31の通信圏内に複数のプログラマブル表示器12が存在する場合であっても、リモートコントローラ31は、何ら支障なく、特定のプログラマブル表示器12を遠隔操作できる。
【0065】
同様に、本実施形態に係る状態情報には、当該状態情報を送信したプログラマブル表示器12の識別子が付されており、リモートコントローラ31の制御部35は、リモートコントローラ31が現在操作しているプログラマブル表示器12の識別子として予め記憶されている識別子と、受信した状態情報の識別子とが一致した場合に、自機器への状態情報と判断し、ディスプレイ32の操作画面を、状態情報に応じて更新する。一方、一致しなかった場合、制御部35は、自機器への状態情報ではないと判断して、基本的には、より詳細には、後述する異常発生時を除いて、当該状態情報を無視する。したがって、リモートコントローラ31の通信圏内に複数のプログラマブル表示器12が存在する場合であっても、リモートコントローラ31は、何ら支障なく、特定のプログラマブル表示器12からの状態情報に基づいて、ディスプレイ32の操作画面を更新できる。
【0066】
また、リモートコントローラ31の制御部35は、操作キー33bによる、予め定められた操作を受け付けると、当該操作に応じて、リモートコントローラ31が操作対象とするプログラマブル表示器12を変更する。これにより、リモートコントローラ31のオペレータは、複数のプログラマブル表示器12を切り換えながら、各プログラマブル表示器12を操作できる。
【0067】
ところで、上記構成では、リモートコントローラ31によって、オペレータが複数のプログラマブル表示器12を切り換えながら操作できる。したがって、異常など、緊急に対処すべき事象が発生した場合、あるプログラマブル表示器12が上記事象の発生をディスプレイ23に表示しているにも拘わらず、当該プログラマブル表示器12がリモートコントローラ31の操作対象になっていないために、リモートコントローラ31が上記事象の発生をオペレータに通知できないことがある。
【0068】
これに対して、本実施形態に係るHMI処理部25は、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象が発生したか否かを示すデータを状態情報に付しており、リモートコントローラ31の制御部35は、通信処理部34が受信した状態情報に上記事象の発生を示すデータが付されていた場合、当該状態情報に付されている識別子が、操作対象としているプログラマブル表示器12の識別子であるか否かに拘わらず、状態情報に応じてディスプレイ32の操作画面を更新する。
【0069】
これにより、本実施形態に係るリモートコントローラ31は、上記事象が発生した場合には、操作対象としているプログラマブル表示器12以外からの状態情報であっても、当該事象の発生をオペレータに通知できる。
【0070】
この結果、リモートコントローラ31が複数のプログラマブル表示器12を切り換えながら操作できるにも拘わらず、異常など、緊急に対処すべき事象の発生をオペレータに的確に通知できる。
【0071】
ところで、プログラマブル表示器12のディスプレイ23は、多くの場合、上記特定の場所にいるオペレータが視認しやすい大きさを持っており、視認しやすいように配置されている。したがって、オペレータが当該特定の場所にいれば、プログラマブル表示器12のディスプレイ23を注視していなくても、オペレータは、ディスプレイ23の表示から、上記事象の発生を的確に把握できる。
【0072】
ところが、リモートコントローラ31の画面は、多くの場合、プログラマブル表示器12の画面よりも小さく、また、オペレータが視認しやすい位置に常に置かれているとは限らない。
【0073】
したがって、リモートコントローラ31が操作対象とするプログラマブル表示器12によって表示されている事象であったとしても、オペレータがリモートコントローラ31のディスプレイ32を注視していないと、当該事象の発生を見逃す虞れがある。
【0074】
これに対して、本実施形態に係るプログラマブル表示器12のHMI処理部25は、音(音声を含む)によって通知すべき事象として予め定められた事象が発生したか否かを示すデータを状態情報に付している。
【0075】
さらに、本実施形態に係るリモートコントローラ31には、スピーカ36が設けられており、リモートコントローラ31の制御部35は、通信処理部34が受信した状態情報に上記事象の発生を示すデータが付されていた場合、スピーカ36から、当該事象が発生したときに出力すべき音として予め定められている音を出力する。
【0076】
なお、上記音による事象発生の通知は、通常の事象と同様に、リモートコントローラ31が操作対象としてるプログラマブル表示器12から通知された場合に限って行ってもよいし、通知してきたプログラマブル表示器12に拘わらずに行ってもよい。また、異常などの場合と同様に、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象が発生したことを示すデータが状態情報に付されているか否かによって、音による通知の有無を決定してもよい。
【0077】
いずれの場合であっても、上記構成によれば、リモートコントローラ31は、ディスプレイ32の表示だけではなく、スピーカ36からの音によっても、オペレータに事象の発生を通知できる。したがって、オペレータがディスプレイ32を注視していない場合であっても、より確実に上記事象の発生をオペレータに認識させることができる。
【0078】
なお、上記では、ディスプレイ32による表示とスピーカ36からの音との双方によって、上記事象の発生を通知する場合を例にして説明したが、音だけで当該事象の発生を通知してもよい。ただし、本実施形態のように、双方で通知する方が、より確実に当該事象の発生をオペレータに認識させることができる。
【0079】
また、上記では、スピーカ36からの音によって上記事象の発生をオペレータに通知したが、例えば、図5に示す制御システム1aのリモートコントローラ31aのように、スピーカ36に代えて振動モータ(振動発生手段)37を設け、当該振動モータ37による振動によって、上記事象の発生をオペレータに通知してもよい。
【0080】
さらに、上記では、状態情報が操作画面にポインタを重畳した画面を示すデータである場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、上記画面データと同様のデータをリモートコントローラ31に予め格納しておき、プログラマブル表示器12がデバイスの状態を示す値を送信してもよい。この場合、リモートコントローラ31の制御部35が、画面データが示す表示方法で、デバイスの状態を表示する。デバイスの状態を示す操作画面をリモートコントローラ31のディスプレイ32に表示できれば、どのようなデータであっても、略同様の効果が得られる。
【0081】
ただし、本実施形態のように、状態情報が操作画面にポインタを重畳した画面を示すデータである場合は、デバイスの状態を示す状態情報から、操作画面を作成する場合と比較して、操作画面を表示する際のリモートコントローラ31の演算量を削減できる。
【0082】
さらに、本実施形態では、プログラマブル表示器12のディスプレイ23が表示している操作画面自体に、ポインタを重畳しているので、プログラマブル表示器12において、画面データに基づいて操作画面を生成する構成を、リモートコントローラ31の画面を生成するためにも使用できる。また、画面データに基づいて操作画面を生成する構成を使用しているので、ディスプレイ23に表示される操作画面を変更するために、画面データを変更すると、それに伴なってリモートコントローラ31の画面も変更される。したがって、プログラマブル表示器12の操作画面を変更するためのデータとリモートコントローラ31の操作画面を変更するためのデータとが別々の場合よりも、操作画面変更に要する手間を削減できる。
【0083】
また、上記では、リモートコントローラ31の制御部35が、操作画面中にポインタを含む操作画面を表示する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、プログラマブル表示器12と同様に、ディスプレイ32上にタッチパネルを設け、オペレータが当該タッチパネルを操作した位置によって、操作画面において、操作される位置(操作位置)を検出してもよい。いずれの場合であっても、リモートコントローラ31が操作画面への操作を受け付けることができれば、略同様の効果が得られる。
【0084】
ただし、本実施形態のように、ポインタの表示位置によって操作位置を決定する構成では、リモートコントローラ31のディスプレイ32のサイズが、ディスプレイ上にタッチパネルを設け、当該タッチパネルをタッチする構成では、所望の位置を操作できない程度に小さい場合であっても、何ら支障なく、所望の位置を操作できる。
【0085】
なお、上記各部材21〜25・41、並びに、部材32〜37は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルや液晶表示装置などの入出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信回路を制御することによって実現される機能ブロックである。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係るプログラマブル表示器12およびリモートコントローラ31を実現できる。
【0086】
また、例えば、シリアルケーブルやLAN13あるいは、他の通信路を介してプログラムをダウンロードするためのプログラムが、上記コンピュータに予めインストールされていれば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
【0087】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る制御用表示装置は、以上のように、上記表示手段、操作手段および制御手段が設けられている制御用表示装置の本体とは別体に設けられ、上記制御用表示装置の本体と自由空間を介して通信するリモート側通信手段、ディスプレイおよび操作キーを有するリモートコントローラを備え、上記制御用表示装置の本体には、上記リモートコントローラのディスプレイにデバイスの状態を表示するための状態情報を上記リモートコントローラへ送信すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を受信する本体側通信手段が設けられており、上記リモートコントローラは、上記リモート側通信手段が受信した状態情報に基づいて、デバイスの状態を示す操作画面を上記ディスプレイに表示すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を上記リモート側通信手段に送信させるリモート側制御手段を備え、上記制御手段は、上記本体側通信手段が操作情報を受信した場合、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御する構成である。
【0088】
上記構成では、リモートコントローラのリモート側制御手段は、リモート側通信手段が受信した状態情報に基づいて、リモートコントローラのディスプレイへ操作画面を表示すると共に、リモート側制御手段は、リモートコントローラの操作キーによる操作を受け付けると、当該操作を示す操作情報を上記制御用表示装置の本体へと送信させて、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御するよう、上記制御手段へ指示する。
【0089】
それゆえ、オペレータは、制御用表示装置の表示手段を視認し、操作手段を操作可能な特定の位置に常にいなくても、リモートコントローラのディスプレイを視認したり、操作キーを操作したりすることによって、デバイスの状態を把握したり、制御したりできる。
【0090】
この結果、オペレータは、上記特定の位置に常時いる必要がなくなり、制御システムに必要な人員を削減できると共に、上記特定の位置への立ち入りに手間がかかる場合であっても、上記特定の位置に立ち入ることなく、デバイスの状態を把握/制御できるので、上記特定の位置に立ち入った後で、デバイスの状態を把握/制御する場合よりも短い時間で、デバイスの状態を把握/制御できるという効果を奏する。
【0091】
さらに、制御用表示装置が天井から吊り下げて使用されており、オペレータが制御用表示装置を直接操作できない場合であっても、リモートコントローラによって、当該制御用表示装置を操作できる。したがって、このような制御用表示装置の制御手段を有効に利用でき、当該制御用表示装置とは別に、オペレータによって操作される制御用表示装置を設ける場合よりも、制御システムを簡略化できるという効果を併せて奏する。
【0092】
請求項2記載の発明に係る制御用表示装置は、以上のように、請求項1記載の発明の構成に加えて、上記制御手段は、状態情報として、上記表示手段に表示されている操作画面に、当該操作画面における操作位置を示すポインタが重畳された画面を示す情報を生成して、上記本体側通信手段に送信させると共に、上記操作情報に応じて、ポインタの位置を変更する構成である。
【0093】
当該構成では、上記表示手段に表示されている操作画面にポインタが重畳された画面を示す情報が状態情報として送信される。また、ポインタの位置は、操作情報に応じて変更される。
【0094】
したがって、リモートコントローラのオペレータは、ポインタの位置によって操作位置を確認すると共に、操作キーを操作することによって、操作位置を所望の位置に移動させることができる。
【0095】
この結果、ディスプレイ上にタッチパネルを設け、当該タッチパネルをタッチする構成では、所望の位置を操作できない程度に、リモートコントローラのディスプレイが小さい場合であっても、何ら支障なく、所望の位置を操作できるという効果を奏する。
【0096】
また、制御用表示装置の本体の表示手段が表示している操作画面自体に、ポインタを重畳しているので、制御用表示装置の本体において、操作画面を生成する構成を、リモートコントローラの操作画面を生成するためにも使用できる。したがって、それぞれの操作画面を別々に変更する場合よりも、操作画面変更に要する手間を削減できるという効果を併せて奏する。
【0097】
請求項3記載の発明に係る制御用表示装置は、以上のように、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、上記状態情報および操作情報には、制御用表示装置の本体を特定する識別子が含まれており、上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、自らが操作対象とする制御用表示装置の本体の識別子と、上記状態情報に付された識別子とが一致した場合に、当該状態情報に基づいて操作画面を表示すると共に、上記制御用表示装置の本体の制御手段は、識別子が自らである操作情報に基づいてデバイスの状態を制御する構成である。
【0098】
それゆえ、リモートコントローラの通信圏内に複数の制御用表示装置の本体が存在する場合であっても、リモートコントローラは、特定の制御用表示装置の本体を操作対象とすることができるという効果を奏する。
【0099】
また、上記リモート側制御手段が、オペレータの指示に応じて、自らが操作対象としている制御用表示装置の本体を変更することによって、リモートコントローラは、複数の制御用表示装置の本体を切り換えながら、各制御用表示装置の本体を操作できるという効果を併せて奏する。
【0100】
請求項4記載の発明に係る制御用表示装置は、以上のように、請求項3記載の発明の構成に加えて、上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象の発生を状態情報が示している場合は、状態情報に付されている識別子に拘わらず、操作画面に当該事象が発生したことを表示する構成である。
【0101】
それゆえ、操作対象としていない制御用表示装置の本体からの状態情報によって通知された事象であっても、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象であれば、当該事象の発生がリモートコントローラのオペレータに通知される。この結果、リモートコントローラは、より迅速に当該事象への対処をオペレータに促すことができるという効果を奏する。
【0102】
請求項5の発明に係る制御用表示装置は、以上のように、請求項1、2、3または4記載の発明の構成に加えて、上記リモートコントローラには、スピーカまたは振動発生手段が設けられており、上記リモート側制御手段は、上記状態情報が予め定められた事象の発生を示している場合、上記スピーカからの音または上記振動発生手段による振動によって、当該事象の発生を報知する構成である。
【0103】
当該構成では、ディスプレイの表示だけではなく、スピーカによる音または振動発生手段による振動によって、オペレータに上記事象の発生を報知できるので、表示のみによって報知する場合よりも確実に、オペレータに当該事象の発生を認識させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すものであり、制御システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムのプログラマブル表示器のディスプレイに表示される操作画面の一例を示す図面である。
【図3】上記制御システムのリモートコントローラのディスプレイに表示される操作画面の一例を示す図面である。
【図4】上記リモートコントローラの外観を示す斜視図である。
【図5】変形例を示すものであり、制御システムの要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2a デバイス
12 プログラマブル表示器(制御用表示装置の本体)
23 ディスプレイ(表示手段)
24 タッチパネル(操作手段)
25 HMI処理部(制御手段)
31 リモートコントローラ
32 ディスプレイ
33 操作キー
34 通信処理部(リモート側通信手段)
35 制御部(リモート側制御手段)
36 スピーカ
37 振動モータ(振動発生手段)
41 通信処理部(本体側通信手段)

Claims (5)

  1. デバイスの状態を示す操作画面を表示手段に表示すると共に、操作手段が当該操作画面への操作を受け付けると、当該操作に応じて、デバイスの状態を制御する制御手段が設けられている制御用表示装置において、
    上記表示手段、操作手段および制御手段が設けられている制御用表示装置の本体とは別体に設けられ、上記制御用表示装置の本体と自由空間を介して通信するリモート側通信手段、ディスプレイおよび操作キーを有するリモートコントローラを備え、
    上記制御用表示装置の本体には、上記リモートコントローラのディスプレイにデバイスの状態を表示するための状態情報を上記リモートコントローラへ送信すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を受信する本体側通信手段が設けられていると共に、
    上記リモートコントローラは、上記リモート側通信手段が受信した状態情報に基づいて、デバイスの状態を示す操作画面を上記ディスプレイに表示すると共に、上記リモートコントローラの操作キーによる操作画面への操作を示す操作情報を上記リモート側通信手段に送信させるリモート側制御手段を備え、
    上記制御手段は、上記本体側通信手段が操作情報を受信した場合、当該操作情報が示す操作に応じて、デバイスの状態を制御することを特徴とする制御用表示装置。
  2. 上記制御手段は、状態情報として、上記表示手段に表示されている操作画面に、当該操作画面における操作位置を示すポインタが重畳された画面を示す情報を生成して、上記本体側通信手段に送信させると共に、上記操作情報に応じて、ポインタの位置を変更することを特徴とする請求項1記載の制御用表示装置。
  3. 上記状態情報および操作情報には、制御用表示装置の本体を特定する識別子が含まれており、
    上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、自らが操作対象とする制御用表示装置の本体の識別子と、上記状態情報に付された識別子とが一致した場合に、当該状態情報に基づいて操作画面を表示すると共に、
    上記制御用表示装置の本体の制御手段は、識別子が自らである操作情報に基づいてデバイスの状態を制御することを特徴とする請求項1または2記載の制御用表示装置。
  4. 上記リモートコントローラのリモート側制御手段は、緊急に対処すべき事象として予め定められた事象の発生を状態情報が示している場合は、状態情報に付されている識別子に拘わらず、操作画面に当該事象が発生したことを表示することを特徴とする請求項3記載の制御用表示装置。
  5. 上記リモートコントローラには、スピーカまたは振動発生手段が設けられており、
    上記リモート側制御手段は、上記状態情報が予め定められた事象の発生を示している場合、上記スピーカからの音または上記振動発生手段による振動によって、当該事象の発生を報知することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の制御用表示装置。
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