JP2005029811A - High-corrosion-resistant steel material for cold forging, and cold forging method using it - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a high-corrosion-resistant steel material for cold rolling used for bearings, etc., and also to provide a cold forging method using it. <P>SOLUTION: The high-corrosion-resistant steel has a raw material steel composition containing, by mass, 0.35 to 0.65% C, 7.0 to 10.0% Cr, 0.050 to 0.20% N, ≤2.0% Si and ≤1.5% Mn and satisfying C+N≤0.70%. In the steel, a deformation resistance coefficient k in a deformation resistance formula and a work hardening exponent n are made to 1,000 to 1,060 MPa and 0.12 to 0.18, respectively. By this method, continuous cold forging for bearings is made possible, and various characteristics, such as rolling fatigue characteristics, wear resistance, corrosion resistance and acoustic characteristics, required of bearings can be satisfied. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベアリング等に使用される冷間鍛造用高耐食鋼材およびそれを用いた冷間鍛造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、自動車のベアリング、歯車等の所要の形状を有し、靭性を必要とする部品においては、すべての加工面を切削加工のみとすることは歩留まりが悪く、加工時間が長くなり生産性が低下し、また鍛造加工固有の靭性を得ることができない。
【０００３】
そのため、加熱工程を加えない連続冷間鍛造加工のみで成形することが要望されているが、加工度が高いと素材に割れが発生するため、熱間鍛造加工とするか、冷間鍛造の工程中に熱処理を加える方法が使用されている。
【０００４】
さらに、ベアリングにおいては、冷間鍛造性、被削性といった加工性のほかに転動疲労特性、耐摩耗性、耐食性、音響特性等の諸性能やコストが高度のレベルで要求されることから、ベアリングに使用される素材鋼についても上記諸特性に対応する高度の特性が要求されている。
【０００５】
そのため、例えば特許文献１には高Ｃ高Ｃｎ組成にＮを添加し、焼なまし状態の組織中にＦｅとＣｒの微細な窒化物を形成させ、軸受に成形後の熱処理で容易に固溶するような状態を創出して焼戻し後の強度を一段と向上させ、転動疲労特性を向上し、耐摩耗性と耐食性とが従来鋼であるＳＵＳ４４０Ｃ並の性質を備えたものが示されている。
【０００６】
また、特許文献２には加工性の改善と焼入れ焼戻し硬さを両立させるためにＣ＋Ｎ量を必要最小限に抑え、かつＣｒ量を１３％Ｃｒ系鋼より少ない１０％以下としてコスト低下を図りながら、さらにＮを含有させるとともにＮｉを含有させることにより耐食性を向上させたものが示されている。
【０００７】
【特許文献１】
特開平０７−２３３４４２号公報
【特許文献２】
特開２００２−１０５６００号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、冷間鍛造加工において従来から広く使用されている軸受鋼ＳＵＪ２では高歪みの連続冷間鍛造加工を行うと割れが比較的容易に発生するため、工程の途中で加熱処理を追加することが必要となり生産性が低下し、コストアップの要因となっている。また耐食性が十分ではないため腐食環境下で使用されるベアリングには適用できない。
【０００９】
また、上記特許文献１に記載の素材鋼では耐食性は改善されているが、軸受鋼ＳＵＪ２と同様に高歪みの連続冷間鍛造加工を行うと割れが発生する。
【００１０】
また、上記特許文献２に記載の素材鋼は耐食性の向上を素材開発の主眼としたものであるから冷間鍛造素材としての活用性については十分な検討がされていなかった。
【００１１】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来開発された軸受鋼の特性を踏まえ、種々の検討を行い素材鋼の歪みと応力の関係に着目してなされたものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第１の手段は、ｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％、かつ変形抵抗式の変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８あることを特徴とする冷間鍛造用高耐食鋼である。
【００１３】
第２の手段は、請求項１に記載の冷間鍛造用高耐食鋼を素材鋼として、冷間鍛造法で製作したことを特徴とするベアリングである。
第３の手段は、ｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％である中炭素鋼の内から、変形抵抗式の変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８である鋼材を選定して、それを素材鋼とすることを特徴とする冷間鍛造方法である。
【００１４】
第４の手段は、請求項３に記載した冷間鍛造方法を使用したことを特徴とするベアリングの製造方法である。
【００１５】
【発明の実施の形態】
ベアリングの冷間鍛造性を向上させるには、比較的低い応力で容易に変形する素材を選定すれば良いことになる、即ち素材鋼の歪みー応力特性を示した図１において曲線の傾きの小さい曲線（イ）の特性を有する素材鋼を選定すればよいことになるが、ベアリングにおいては、上記の通り冷間鍛造性、被削性等の加工性のほか転動疲労特性、耐摩耗性、耐食性、音響特性等の諸性能が高度のレベルで要求されることから、曲線（イ）の特性を有する素材鋼ではベアリングに要求される冷間鍛造性、被削性等の加工性を満足しても転動疲労特性、耐摩耗性を満足し得ない。
【００１６】
これとは反対に図１において、傾きの大きい曲線（ハ）の特性を有する素材鋼を選択すると転動疲労特性、耐摩耗性は満足するが、変形抵抗が過大となり鍛造機械の負荷が大きくなると共に、素材が型形状に追従した変形をしなくなり、形状不良や割れが発生し、鍛造型の摩耗・損傷を生じて、本発明の課題とする冷間鍛造性の改善を図ることができない。
【００１７】
そこで、素材鋼の要求特性に配慮しながら歪みε：１のとき応力σ：１０００ＭＰａ程度となる素材を第１次選択し、その中から加工歪みが大きくなっても加工硬化の進行が適度で材料の変形能の大きい材料を第２次選択することにした。
【００１８】
そして、これらの検討の結果、ｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％とし、かつ変形抵抗式の変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８とする素材鋼が、冷間鍛造性、被削性等の加工性を向上させ、ベアリングに要求される転動疲労特性、耐摩耗性、耐食性、音響特性等の諸特性を高度のレベルで満足させることができた。
【００１９】
【実施例】
連続鋳造設備から得られた中・高炭素鋼片を素材鋼として第１次選択し、これから試験片を作製し、拘束型据え込み試験による圧縮試験を行い、歪み−応力特性を調査した。
【００２０】
表１は組成の比較表であり実施例１から３、および比較例１から３の６種の素材鋼の組成を示している。図３は歪み−応力曲線であり、表１の６例の内、実施例１と比較例１〜３の４種の素材鋼の歪み−応力曲線を示しており、図３中斜線領域は本発明の課題の達成が可能な領域である。
【００２１】
表２は素材鋼および製品の特性を表１の６種の素材鋼に対応させて示したものである。上記図３のグラフに示された変形抵抗式 σ＝ｋε^ｎ（σ：応力、ε：歪み、ｋ：変形抵抗定数、ｎ：加工硬化指数）から算出した変形抵抗定数ｋと加工硬化指数ｎ、および連続冷間鍛造時の割れの有無、耐食性、転動疲労寿命を示している。
【００２２】
図２は実施例に係るベアリングの外輪の冷間鍛造工程図であり、第１〜３の３つの工程で構成されており、円筒形状（直径（Ｂ_０）×高さ（Ｈ_０））の素材鋼から加工が進められ、第３工程の被加工品の外周部がベアリンの外輪部を形成し、第３工程の後に中心部を打ち抜き内輪面側を切削加工して外輪の基本形状が完成される。
【００２３】
表２に記載の「割れ」とは、上記３つの工程の連続冷間鍛造工程中における素材の割れの有無を表している。「耐食性」とは、上記鋼片素材から製作した試験片を６％ＮａＣｌ＋０．５％Ｈ_２Ｏ_２の腐食液に６時間浸漬して、腐食によって生じる重量の減少量である。
【００２４】
また、「転動疲労寿命」とは、１０５０℃で３０分保持した後油冷し、続けて１６０℃×６０分で焼戻した試験片を、潤滑油としてスピンドル油（＃６０）を使用し、面圧５４００ＭＰａ、３０ｃｐｓで試験したときの１０％破損寿命（Ｂ１０寿命）を従来鋼と比較して評価したものである。
【００２５】
表１、表２、図３を参照しながら実施例と比較例を見ていくと、実施例１はＣが０．３８％で応力―歪み曲線の傾きが小さく、変形抵抗定数ｋ：１０３６ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１６であるため、冷間鍛造時の加工硬化の度合いが緩やかで鍛造時の割れの発生がなく（○）、Ｃｒ：９．８％含有し、Ｎ、Ｃ＋Ｎを適度に含有しているので耐食性は特に良好（◎）であり転動疲労寿命も良好（○）である。
【００２６】
一方、比較例１、２はＣが１．００％と０．９５％の高炭素鋼であり、応力―歪み曲線の傾きが大きく、変形抵抗定数ｋ：１０９４ＭＰａ、１１８７ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．２１、０．１９であるため、冷間鍛造時の加工硬化の度合いが大きく割れが発生（×）した。またＣｒ：１．４２％、１．５０％と少ないため耐食性の評価は低かった（×）が、Ｃの含有量が多く転動疲労寿命は良好（○）であった。
【００２７】
比較例３は周知のＳＵＳ４４０Ｃ相当材を使用したものであり、Ｃ、Ｃｒとも含有比率が高く、加工硬化指数ｎは０．１２と高くはないが、変形抵抗定数ｋ：１２３７ＭＰａと大きいため鍛造時の割れが生じている。一方Ｃｒ：１７．１％と高いので耐食性は良い（○）が、一次結晶炭化物の存在により転動疲労寿命がやや劣る（△）。
【００２８】
図３の斜線領域は複数の実施例より求めた課題達成領域を示している。
【００２９】
図４は実施例に係るベアリングの冷間鍛造工程におけるＣＡＥ解析による歪みと応力分布図であり、図２の第３工程における歪みと応力分布を実施例１と比較例３について対比して示したものである。左側は歪みの分布図であるが両者の間に顕著な差異は見られない。右側は静水応力の分布を示し比較例３において、実機で割れの発生した個所に相当する部位の静水応力が最高値となっている。
【００３０】
【表１】組成の比較

【００３１】
【表２】特性の比較

○：良好（または割れ無し） ×：不良（または割れ有り）
△：やや劣る ◎：特に良好
【００３２】
【発明の効果】´
本願発明は、素材鋼の組成がｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％であり、かつ変形抵抗式における変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８であることを特徴とする冷間鍛造用高耐食鋼であるから、連続冷間鍛造加工が可能となり、ベアリングに要求される転動疲労特性、耐摩耗性、耐食性、音響特性等の諸特性を満足させることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態に係る連続冷間鍛造に係る素材鋼の歪み−応力特性の説明図。
【図２】本実施の実施例に係るベアリングの外輪の冷間鍛造工程図である。
【図３】本発明の実施例に係る素材鋼と比較例に係る素材鋼の歪み−応力曲線である。
【図４】本発明の実施例に係るベアリングの冷間鍛造工程におけるＣＡＥ解析による歪みと応力分布図である。
【符号の説明】
１０・・・素材鋼（鋼片）
２０・・・外輪部
３０・・・中心凹部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a high corrosion resistant steel material for cold forging used for bearings and the like and a cold forging method using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in parts that have required shapes such as automobile bearings and gears and require toughness, it is poor to make all the machining surfaces only cutting, resulting in poor yields and long machining times. The toughness inherent to the forging process cannot be obtained.
[0003]
Therefore, it is required to form only by continuous cold forging without adding a heating process, but if the degree of work is high, cracking occurs in the material, so hot forging or cold forging process A method in which heat treatment is applied is used.
[0004]
Furthermore, in bearings, in addition to workability such as cold forgeability and machinability, various performances and costs such as rolling fatigue characteristics, wear resistance, corrosion resistance, and acoustic characteristics are required at a high level. The material steel used for the bearing is also required to have advanced characteristics corresponding to the above characteristics.
[0005]
Therefore, for example, in Patent Document 1, N is added to a high C high Cn composition to form fine nitrides of Fe and Cr in the annealed structure, and the solid solution can be easily dissolved by heat treatment after forming on the bearing. Such a state is created, the strength after tempering is further improved, the rolling fatigue characteristics are improved, and the wear resistance and corrosion resistance are the same as those of conventional steel SUS440C.
[0006]
In Patent Document 2, in order to achieve both workability improvement and quenching and tempering hardness, the C + N amount is suppressed to the minimum necessary, and the Cr amount is reduced to 10% or less, which is smaller than 13% Cr steel, while reducing costs. Further, it is shown that the corrosion resistance is improved by further containing N and Ni.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 07-233442 [Patent Document 2]
JP 2002-105600 A
[Problems to be solved by the invention]
However, in bearing steel SUJ2, which has been widely used in the cold forging process, cracking occurs relatively easily when high strain continuous cold forging process is performed. Therefore, heat treatment may be added during the process. It becomes necessary and productivity is lowered, which is a factor of cost increase. In addition, it cannot be applied to bearings used in corrosive environments due to insufficient corrosion resistance.
[0009]
Moreover, although the corrosion resistance is improved in the material steel described in Patent Document 1, cracking occurs when high strain continuous cold forging is performed in the same manner as the bearing steel SUJ2.
[0010]
Moreover, since the material steel described in the above-mentioned Patent Document 2 has been focused on the development of the corrosion resistance, the sufficient utilization as a cold forging material has not been sufficiently studied.
[0011]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and has been made by paying attention to the relationship between strain and stress of material steel based on various studies based on the characteristics of conventionally developed bearing steel.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The first means for achieving the above object is mass%, C: 0.35 to 0.65%, Cr: 7.0 to 10.0%, N: 0.050 to 0.20%, Si: 2.0% or less, Mn: 1.5% or less, C + N ≦ 0.70%, deformation resistance constant of deformation resistance k: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18 This is a high corrosion resistance steel for cold forging.
[0013]
A second means is a bearing manufactured by a cold forging method using the high corrosion resistant steel for cold forging according to claim 1 as a material steel.
The third means is mass%, C: 0.35 to 0.65%, Cr: 7.0 to 10.0%, N: 0.050 to 0.20%, Si: 2.0% or less. Mn: 1.5% or less, C + N ≦ 0.70% medium carbon steel, deformation resistance constant of deformation resistance k: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18 It is a cold forging method characterized by selecting a steel material and using it as a raw steel.
[0014]
A fourth means is a method for manufacturing a bearing characterized in that the cold forging method according to claim 3 is used.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In order to improve the cold forgeability of the bearing, it is only necessary to select a material that can be easily deformed with a relatively low stress. That is, in FIG. 1 showing the strain-stress characteristics of the material steel, the slope of the curve is small. It is only necessary to select a material steel having the characteristics of the curve (A). In the bearing, as described above, in addition to workability such as cold forgeability and machinability, rolling fatigue characteristics, wear resistance, Since various performances such as corrosion resistance and acoustic characteristics are required at a high level, the material steel having the characteristics of curve (a) satisfies the workability such as cold forgeability and machinability required for bearings. However, rolling fatigue characteristics and wear resistance cannot be satisfied.
[0016]
On the other hand, in FIG. 1, if a material steel having the characteristic of the curve (c) with a large inclination is selected, the rolling fatigue characteristics and the wear resistance are satisfied, but the deformation resistance becomes excessive and the load on the forging machine increases. At the same time, the material will not be deformed following the shape of the mold, resulting in shape defects and cracks, and wear and damage of the forging die, making it impossible to improve the cold forgeability that is the subject of the present invention.
[0017]
Therefore, considering the required properties of the material steel, a material having a stress σ of about 1000 MPa when the strain ε is 1 is selected first, and the work hardening progresses moderately even if the work strain increases. The material having a large deformability was selected secondarily.
[0018]
And as a result of these examination, it is mass%, C: 0.35-0.65%, Cr: 7.0-10.0%, N: 0.050-0.20%, Si: 2.0 %, Mn: 1.5% or less, C + N ≦ 0.70%, deformation resistance constant deformation resistance k: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18 We improved the workability such as cold forgeability and machinability, and were able to satisfy various characteristics such as rolling fatigue characteristics, wear resistance, corrosion resistance and acoustic characteristics required for bearings at a high level. .
[0019]
【Example】
The medium and high carbon steel pieces obtained from the continuous casting equipment were selected as the primary steel, the test pieces were produced from them, the compression test was conducted by the restraint type upsetting test, and the strain-stress characteristics were investigated.
[0020]
Table 1 is a comparative table of compositions showing the compositions of the six types of material steels of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3. FIG. 3 is a strain-stress curve, and shows strain-stress curves of four types of material steels of Example 1 and Comparative Examples 1 to 3 among the six examples in Table 1. The hatched area in FIG. This is an area where the object of the invention can be achieved.
[0021]
Table 2 shows the characteristics of the steel materials and products corresponding to the six steel materials shown in Table 1. Deformation resistance constant k and work hardening index n calculated from the deformation resistance equation σ = kε ⁿ (σ: stress, ε: strain, k: deformation resistance constant, n: work hardening index) shown in the graph of FIG. It also shows the presence or absence of cracks during continuous cold forging, corrosion resistance, and rolling fatigue life.
[0022]
FIG. 2 is a cold forging process diagram of the outer ring of the bearing according to the embodiment, which is composed of the first to third processes, and has a cylindrical shape (diameter (B ₀ ) × height (H ₀ )). Processing starts with raw steel, the outer periphery of the work piece in the third step forms the outer ring part of the bearin, and after the third step, the center part is punched and the inner ring surface side is cut to complete the basic shape of the outer ring. Is done.
[0023]
The “crack” described in Table 2 represents the presence or absence of a crack in the material during the continuous cold forging process of the above three processes. “Corrosion resistance” is a weight reduction caused by corrosion by immersing a test piece manufactured from the above steel slab material in a corrosive solution of 6% NaCl + 0.5% H ₂ O ₂ for 6 hours.
[0024]
In addition, the “rolling fatigue life” means that a test piece that was kept at 1050 ° C. for 30 minutes and then oil-cooled and subsequently tempered at 160 ° C. × 60 minutes was obtained by using spindle oil (# 60) as a lubricating oil, The 10% failure life (B10 life) when tested at a surface pressure of 5400 MPa and 30 cps is evaluated in comparison with conventional steel.
[0025]
Looking at Examples and Comparative Examples with reference to Table 1, Table 2, and FIG. 3, Example 1 shows that C is 0.38%, the slope of the stress-strain curve is small, the deformation resistance constant k is 1036 MPa, Since the work hardening index n is 0.16, the degree of work hardening at the time of cold forging is moderate, there is no cracking at the time of forging (◯), Cr: 9.8% is contained, N, C + N is moderate Therefore, the corrosion resistance is particularly good (◎) and the rolling fatigue life is also good (（).
[0026]
On the other hand, Comparative Examples 1 and 2 are high carbon steels having C of 1.00% and 0.95%, a large slope of the stress-strain curve, deformation resistance constants k: 1094 MPa, 1187 MPa, work hardening index n: 0. .21 and 0.19, the degree of work hardening during cold forging was large, and cracking occurred (x). In addition, since Cr: 1.42% and 1.50% were low, the evaluation of corrosion resistance was low (x), but the content of C was large and the rolling fatigue life was good (◯).
[0027]
Comparative Example 3 uses a well-known SUS440C equivalent material, and the content ratio of both C and Cr is high, and the work hardening index n is not as high as 0.12, but because the deformation resistance constant k is as large as 1237 MPa, forging Cracking has occurred. On the other hand, since Cr is as high as 17.1%, the corrosion resistance is good (◯), but the rolling fatigue life is slightly inferior (Δ) due to the presence of the primary crystalline carbide.
[0028]
The hatched area in FIG. 3 indicates the task achievement area obtained from a plurality of embodiments.
[0029]
FIG. 4 is a strain and stress distribution diagram by CAE analysis in the cold forging process of the bearing according to the example. The strain and stress distribution in the third process of FIG. 2 are shown in comparison with Example 1 and Comparative Example 3. Is. The left side is a strain distribution map, but there is no significant difference between the two. The right side shows the distribution of the hydrostatic stress, and in Comparative Example 3, the hydrostatic stress at the site corresponding to the location where the crack occurred in the actual machine is the highest value.
[0030]
[Table 1] Composition comparison

[0031]
[Table 2] Comparison of characteristics

○: Good (or no crack) ×: Bad (or cracked)
Δ: Slightly inferior ◎: Particularly good [0032]
【The invention's effect
In the present invention, the composition of the material steel is mass%, C: 0.35 to 0.65%, Cr: 7.0 to 10.0%, N: 0.050 to 0.20%, Si: 2. 0% or less, Mn: 1.5% or less, C + N ≦ 0.70%, deformation resistance constant k in deformation resistance formula: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18 Because it is a high corrosion resistant steel for cold forging, it can be continuously cold forged, and it satisfies various characteristics such as rolling fatigue characteristics, wear resistance, corrosion resistance, and acoustic characteristics required for bearings. I get out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of strain-stress characteristics of material steel according to continuous cold forging according to the present embodiment.
FIG. 2 is a cold forging process diagram of the outer ring of the bearing according to the embodiment.
FIG. 3 is a strain-stress curve of material steel according to an example of the present invention and material steel according to a comparative example.
FIG. 4 is a strain and stress distribution diagram by CAE analysis in a cold forging process of a bearing according to an example of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 ... Material steel (steel)
20 ... outer ring part 30 ... central recess

Claims (4)

ｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％、かつ変形抵抗式の変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８であることを特徴とする冷間鍛造用高耐食鋼。In mass%, C: 0.35 to 0.65%, Cr: 7.0 to 10.0%, N: 0.050 to 0.20%, Si: 2.0% or less, Mn: 1.5 %, C + N ≦ 0.70%, deformation resistance constant k of deformation resistance type: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18, high corrosion resistance steel for cold forging . 請求項１に記載の冷間鍛造用高耐食鋼を素材鋼として、冷間鍛造法で製作したことを特徴とするベアリング。A bearing manufactured by a cold forging method using the high corrosion resistant steel for cold forging according to claim 1 as a material steel. ｍａｓｓ％で、Ｃ：０．３５〜０．６５％、Ｃｒ：７．０〜１０．０％、Ｎ：０．０５０〜０．２０％、Ｓｉ：２．０％以下、Ｍｎ：１．５％以下、Ｃ＋Ｎ≦０．７０％である中炭素鋼の内から、変形抵抗式の変形抵抗定数ｋ：１０００〜１０６０ＭＰａ、加工硬化指数ｎ：０．１２〜０．１８である鋼材を選定して、それを素材鋼とすることを特徴とする冷間鍛造方法。In mass%, C: 0.35 to 0.65%, Cr: 7.0 to 10.0%, N: 0.050 to 0.20%, Si: 2.0% or less, Mn: 1.5 %, C + N ≦ 0.70% of medium carbon steel, a deformation resistance constant deformation resistance k: 1000 to 1060 MPa, work hardening index n: 0.12 to 0.18 steel material is selected A cold forging method characterized in that it is made of steel. 請求項３に記載した冷間鍛造方法を使用したことを特徴とするベアリングの製造方法。A method for manufacturing a bearing, wherein the cold forging method according to claim 3 is used.

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