JP2005027093A - 携帯端末、サーバ、および、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システム - Google Patents
携帯端末、サーバ、および、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】携帯端末がキャリアローミングする地域で自動的に異なるシステムに対応する認証プログラムをダウンロードする自動認証登録システムを提供する。
【解決手段】所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯電話機2は、第1の通信網および第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための通信部と、携帯電話機2の動作に関連する情報を格納するためのメモリと、携帯電話機2の動作を制御するための制御部とを備え、制御部は、第2の通信網から、携帯電話機2の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信部を介して受信して、受信した認証プログラムをメモリに書き込み、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯電話機2は、第1の通信網および第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための通信部と、携帯電話機2の動作に関連する情報を格納するためのメモリと、携帯電話機2の動作を制御するための制御部とを備え、制御部は、第2の通信網から、携帯電話機2の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信部を介して受信して、受信した認証プログラムをメモリに書き込み、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末とサーバとこのような携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末システムにおいて、不正に携帯端末システムを利用されないために、携帯端末と基地局との間に暗号を使った使用者の確認、いわゆる、認証が行なわれている。認証が行なわれている携帯端末システムの1つとして、GSM(Global System for Mobile Communications)システムがある。GSMシステムにおいて、SIMカードを使った認証制度が採用されている。SIM(Subscriber Identity Module)カードを使用した認証制度により、ユーザは、異なるキャリア(サービス・プロバイダーともいう)のシステムを利用することができる。すなわち、ユーザが使用するSIMカードが異なるキャリアに認識されたものであれば、異なるキャリアに対応する携帯端末を使用する限り、ユーザは、異なるキャリアのシステムを利用できる。すなわち、GSMシステムを採用した携帯端末は、SIMローミングを可能とする。
【0003】
SIMローミングについての第1の従来例として、ユーザ識別および他のユーザ特有の情報を記憶し、これにより、無線システムのサービスにアクセスできるようにする加入者識別モジュールについて、以下のような構成が公知である(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、この第1の従来例では、ユーザ識別の1つは一時的移動加入者識別(TMSI)であり、これは、実際のユーザ識別が無線経路に明確に送られるのを回避するためにこれを実際のユーザ識別に対する別名として用いることにより、ユーザの匿名目的に使用される。TMSIの一部分は、実際のユーザ識別へのマッピング情報なしにユーザ/ターミナルを識別するのに使用することのできないランダム番号であり、マッピング情報は、ランダム番号を割り当てたテレコミュニケーションネットワークエンティティにおいて見つかる。TMSIの所定のビットを用いることにより、ある無線システムから別の無線システムへのSIMローミングを行なえるようにする。TMSIの所定のビット位置は、そのTMSIを割り当てた移動無線システムを全ての移動無線システムにおいて均一な仕方で指示することにより異なるシステムの異なるTMSI間を区別するのに使用される。
【0005】
さらに、現在、あらゆる携帯端末システムをシームレスにカバーする環境が求められる。たとえば、携帯電話機において日本、アメリカ、欧州、アジアで利用されているそれぞれ異なるシステムを、将来的に1つの端末でカバーしようとする試みがなされている。たとえば、3Gと呼ばれる規格では、エアーインターフェイスが異なる2つのシステムを1つの端末に搭載して、基地局側で上位レイヤの共通化を図ることが計画されている。
【0006】
2つの全く異なるシステム間でのキャリアローミングを可能とする端末についての第2の従来例としては、複数枚のICカードを装着可能な携帯端末であって装着されたICカードの1つを適切に制御可能なICカード対応型の携帯端末について、以下のような構成が公知である(たとえば、特許文献2参照)。
【0007】
すなわち、この第2の従来例では、携帯端末は、2つのUSIMカードをそれぞれ装着可能なソケットを備え、そのソケットへのUSIMカードの装着が検知される。この検知によりそのソケットないのUSIMカードの活性化処理ができ、また、この活性化の後にこのUSIMカードから位置登録情報を読み出して携帯端末の位置登録処理が可能となる。したがって、各国で契約可能なUSIMカードを他のソケットに装着することによって、その滞在先での携帯通話サービスを安価に受けることができる。
【0008】
【特許文献1】
特表平10−507883号公報明細書
【0009】
【特許文献2】
特開2002−218536号公報明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1において、SIMカードにプログラムされた認証ソフトに関する記載はない。たとえば、全く異なるシステムにおいて、システム固有の認証を必要とする場合は、システム固有の認証ソフトがSIMカードや端末に事前にメモリされてない限り、そのシステム固有の認証システムに対応することは不可能である。すなわち、キャリアに対応するシステム毎に、SIMカードに格納される暗号による認証に必要なアルゴリズム・ソフトウェア・プログラム(以下、ASPという。)は、特有のASPが必要とされる。GSM、DCS1800といったシステムは、使用される周波数帯は異なるが、認証アルゴリズムが同じであるため、システム間のSIMローミングは、可能である。しかし、全く異なるシステム同士、たとえば、日本のPDC(Personal Digital Cellular)とGSMというような、認証システム(ASP)が異なるシステム間のキャリアローミングには利用できなかった。
【0011】
一方、特許文献2のような方法では2つの全く異なるシステム間でのキャリアローミングを可能としている。しかしながら、端末にはそれぞれのシステムに対応するためのSIMカードを装着できる様に2つの装着可能なソケットが用意される。そして、使用されるSIMカードは、異なる2つのシステムに対して、それぞれ専用のSIMカードである。そのため、携帯端末は、物理的、コスト的にも非効率的なものであった。
【0012】
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、キャリアローミングする地域で、自動的に異なるシステムに対応する認証プログラムをダウンロードする携帯端末とサーバと、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のある局面に従うと、所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末であって、第1の通信網および第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための通信手段と、携帯端末の動作に関連する情報を格納するための記憶手段と、携帯端末の動作を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、第2の通信網から、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信手段を介して受信するためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なうためのプログラム実行手段とを含む。
【0014】
好ましくは、制御手段は、第2の通信網からシステム情報を受信するためのシステム情報受信手段と、記憶手段に予め格納される携帯端末の固有の端末固有情報を、システム情報を受信することに応じて、通信手段を介して第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段とをさらに含む。
【0015】
好ましくは、通信方式は、所定の周波数帯における無線通信を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む。
【0016】
好ましくは、所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む。
【0017】
好ましくは、通信方式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む。
【0018】
好ましくは、記憶手段は、脱着が可能なメディアを含む。
好ましくは、メディアは、SIMカードを含む。
【0019】
この発明の他の局面に従うと、サーバであって、所定の通信形式に対応する第1の通信網と信号の授受を行なうための通信手段と、サーバに対応する携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための記憶手段と、サーバの動作を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、携帯端末の有効性の確認をするための端末固有情報を携帯端末から通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、端末固有情報と記憶手段に格納される端末特定情報とを比較するための情報比較手段と、情報比較手段による比較結果に応じて、第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網に接続される外部サーバに対して、端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、比較結果と端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む。
【0020】
好ましくは、通信形式は、所定の周波数帯における無線通信を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む。
【0021】
好ましくは、所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む。
【0022】
好ましくは、通信形式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む。
【0023】
この発明の他の局面に係る自動認証登録システムは、所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末を備え、携帯端末は、第1の通信網および第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための第1の通信手段と、携帯端末の動作に関連する情報を格納するための第1の記憶手段と、携帯端末の動作を制御するための第1の制御手段とを含み、第1の制御手段は、記憶手段に予め格納される携帯端末の固有の端末固有情報を通信手段を介して第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段と、第2の通信網から携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムをダウンロードするためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを第1の記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証を行なうためのプログラム実行手段とを含み、第2の通信網に対応するサーバをさらに備え、サーバは、第2の通信網と信号の授受を行なうための第2の通信手段と、携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための第2の記憶手段と、サーバの動作を制御するための第2の制御手段とを含み、第2の制御手段は、端末固有情報を携帯端末から通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、端末固有情報と第2の記憶手段に格納される端末特定情報とを比較するための比較手段と、比較手段による比較結果に応じて、第1の通信網に対応する外部サーバに対して、端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、比較結果と端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下の説明では、同一の構成部分には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについて詳細な説明は繰り返さない。
【0025】
[実施の形態1]
本発明の携帯端末を用いた自動認証登録システムを説明するために、以下、携帯電話機を用いた自動登録認証システムを例にとって説明する。ただし、携帯電話機に特に限定されるものではない。たとえば、利用するにあたり暗号を用いたユーザの認証システムを必要とするシステムであれば利用可能である。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態1において、ネットワーク300を介して接続されるシステムA100とシステムB200とを説明するための図である。
【0027】
図1を参照して、システムA100と、システムB200は、別電話会社が管理する互いに異なるシステムである。
【0028】
システムA100は、システムA100を管理する電話会社に対応する携帯電話機2と信号の授受を行なうための基地局A4と、システムA100においてローミングの動作に関連する情報を管理するためのローミング情報管理サーバA10と、システムA100の利用者の個人詳細情報データを格納するためのユーザデータベースA12と、ネットワーク300と接続されるゲートウェイA(以下、GWAという。)14と、携帯電話機2の通信の動作を管理するための基地局サーバA28とを備える。また、基地局サーバA28は、基地局サーバA28の動作の制御を行なうためのホームサーバA8と、システムA100に対応する携帯電話機の端末情報を格納するための端末用レジスタA6とを含む。
【0029】
また、システムA100は、複数の基地局A4を含む。すなわち、システムA100に対応する携帯電話機2は、通話、あるいは、通信時に、近くに存在する複数の基地局A4のうちの1つと、交信を行なう。
【0030】
一方、システムB200は、システムB200を管理する電話会社に対応する携帯電話機(図示せず)と信号の授受を行なうための基地局B26と、システムB200においてローミングの動作に関連する情報を管理するためのローミング情報管理サーバB20と、システムB200の利用者の個人詳細情報データを格納するためのユーザデータベースB22と、ネットワーク300と接続されるゲートウェイB(以下、GWBという。)16と、システムB200に対応する携帯電話機の通信の動作を管理するための基地局サーバB30とを備える。基地局サーバB30は、基地局サーバB30の動作の制御を行なうためのホームサーバB18と、システムB200に対応する携帯電話機の端末情報を格納するための端末用レジスタB24とを含む。
【0031】
また、システムB200は、複数の基地局B26を含む。すなわち、システムB200に対応する携帯電話機は、通話、あるいは、通信時に、近くに存在する複数の基地局B26のうちの1つと、交信を行なう。
【0032】
なお、端末用レジスタA6および端末用レジスタB24に格納される「端末情報」とは、携帯電話機の端末のシリアル番号、製造業者ID、端末所有者情報、利用サービス情報等を含む。
【0033】
また、ローミング情報管理サーバA10とローミング情報管理サーバB20には、それぞれのシステムにおいて、異なるシステムからローミングするユーザのユーザ情報、あるいは、利用情報が格納される。
【0034】
すなわち、一般に携帯電話機の基地局側は、MSC(Mobile Service switching Center)をメイン制御サーバとする。なお、MSCは、図1において、ホームサーバA8およびホームサーバB18に対応する。そして、MSCの下にHLR(Home Location Register)、VLR(Visitor Location Register)、EIR(Equipment ID Register)の3つのデータベースを含む。なお、HLRは、図1において、ユーザデータベースA12およびユーザデータベースB22に対応する。また、VLRは、図1において、ローミング情報管理サーバA10およびローミング情報管理サーバB20に対応する。そして、ELRは、図1において、端末用レジスタA6および端末用レジスタB24に対応する。
【0035】
ローミング情報は、VLRにおいて訪問者として扱われ、テンポラリなデータベースとしてMSCにより管理される。別システムでローミングするユーザは、ローミングする携帯電話機のID情報をEIRに登録する。そして、VLRにおいて、ローミングするユーザの情報がデータベース化される。そして、VLRからユーザのホームシステムのMSCに利用情報が連絡され、システムA100とシステムB200の課金の分配が決定される。
【0036】
ここで、システムA100およびシステムB200を管理する電話会社のそれぞれにおいて、互いのシステム間でのローミングサービスが可能であるとする。したがって、ユーザは、システムB200のエリアに移動しても、携帯電話機2を使用できる。このとき、ユーザは、携帯電話機2をシステムB200で使用するために、ユーザの認証処理を行なう必要がある。
【0037】
そして、ユーザの認証処理を行なうために、携帯電話機2において、システムB200において、ユーザの認証処理を行なうためのアルゴリズム・ソフトウェア・プログラムを実行させる。本発明において、携帯電話機2は、システムB200に対して所定のASPの登録処理を行なう。すなわち、携帯電話機2は、ASPのダウンロードおよびインストールを行なう。ASPがインストールされることに応じて、ユーザは、携帯電話機2において、認証処理を行なうことができる。
【0038】
次に、本発明の実施の形態1における携帯電話機2の基本構成についての説明を行なう。
【0039】
図2は、本発明の実施の形態1における携帯電話機2の機能ブロックの一例を示す図である。
【0040】
図2を参照して、携帯電話機2は、音声を入力するためのマイク42と、入力された音声を符号化するためのスピーチコーダ44と、符号化された音声に基づいて送信データを生成するための送信データ形成部46と、送信データを送信に適した形式に変調するための変調部48と、送信データを送信するためのTX(Transmitter)部50と、送信信号と受信信号の周波数を分離するための二重フィルタ52と、外部から信号の送信、受信を行なうためのアンテナ54と、アンテナ54を介して受信データを受信するためのRX(Reciever)部56と、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D(Analog/Degital)変換部58と、変換されたデジタル信号に対して所定の処理を行なうための受信データ処理部60と、受信データを復号化するためのスピーチデコーダ62と、音声を出力するためのスピーカ64と、携帯電話機2の動作に関連する情報を格納するためのメモリ34と、所定の情報を格納するための読み出し専用メモリ36と、外部からの指示を受けるための入力部38と、LCD等により外部に情報の表示を行なうための表示部40と、携帯電話機2の動作を制御するための制御部32とを備える。
【0041】
メモリ34は、不揮発的にデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体である。そして、メモリ34には、携帯電話機2に対応するキャリアのASPが格納される。なお、不揮発的なデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体とは、特に限定されるものではないが、たとえば、不揮発性のRAM(Random Access Memory)でもよいし、脱着が可能なメディアでもよい。脱着が可能なメディアは、GSMシステムで利用されるSIMカードを含む。あるいは、脱着可能なメディアは、SD(Secure Digital)カードを含む。
【0042】
また、読み出し専用メモリ36には、端末固有の情報が格納される。端末固有の情報とは、携帯電話機2の端末のシリアル番号および製造業者IDを含む。
【0043】
ただし、メモリ34および読み出し専用メモリ36は、1つのメモリを用いても実現できる。すなわち、ユーザにより書き込み不可の記憶領域とユーザによる書き込み可能な記憶領域とを含む不揮発的にデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体において、ユーザによる書き込み不可の領域に端末固有の情報を格納してもよい。
【0044】
また、入出力部38は、キー入力を行なうための操作キーと、外部との通信を行なうためのケーブルを接続するための入力端子および外部と無線通信を行なうためのインターフェースを含む。
【0045】
たとえば、携帯電話機2は、入力端子とパソコン(図示せず)とを通信ケーブルにより接続することにより、インターネットと通信を行なうことが可能である。
【0046】
または、外部と無線通信を行なうためのインターフェースは、赤外線通信を行なうためのインターフェースを含み、たとえば、パソコンと赤外線通信を行なうことが可能となる。
【0047】
あるいは、外部と無線通信を行なうためのインターフェースは、たとえば、LAN(Local Area Network)に接続するための無線LANのインターフェースを含み、たとえば、パソコンと無線LANの規格に対応する無線通信を行なうことが可能となる。
【0048】
なお、システムA100に対応するASPは、上述したような外部の無線通信によりインターネットを介してダウンロードされてもよいし、上述した通信ケーブル等の有線通信によりインターネットを介してダウンロードされてもよい。
【0049】
次に、図1を用いて説明したシステムA100における携帯電話機2の動作について説明する。
【0050】
まず、ユーザは、携帯電話機を利用するにあたり、サービスを提供している電話会社(以下、キャリアという。)と契約する必要がある。すなわち、ユーザの個人情報は、キャリアが管理するシステムA100またはシステムB200のユーザデータベースA12またはユーザデータベースB22に格納される。ユーザデータベースA12およびユーザデータベースB22に格納されるユーザの個人情報は、課金や料金のごまかしといった不正手段を防止するよう利用される。
【0051】
ユーザが携帯電話機をシステムA100において利用可能とするために、ユーザは、まず、最初に基本契約した本拠地ネットワークにおいて希望の携帯電話機2を決める。そして、キャリアは、携帯電話機2に関連づけされた個人の詳細情報データをID化する。そして、キャリアは、システムA100のユーザデータベースA12にID化した個人の詳細情報データを登録する。そして、同時に、キャリアは、基地局A4と携帯電話機2との一般的な運営に必要な情報をシステムA100の端末用レジスタA6に登録する。そして、登録された情報は、ホームサーバA8により管理される。
【0052】
ここで、一般的な運営に必要な情報とは、端末のシリアル番号、製造業者ID,端末所有者情報、利用サービス情報等を含む。
【0053】
一方、ASPは、予めホームサーバA8にインストールされている。そのため、携帯電話機2からのダウンロード要求にしたがってASPは、読み出される。ユーザは、キャリアの窓口サービスセンタ等で上述したような情報が登録完了された携帯電話機2を受け取る。
【0054】
次に、システムA100の利用可能なエリア内でユーザは携帯電話機2の電源をONにする。そして、携帯電話機2は、基地局A4から送信されているシステム情報、すなわち、パイロット信号を受信する。
【0055】
システム情報は、端末の位置登録要求や端末の個人ID情報要求を含む。携帯電話機2は、このパイロット信号を受信することに応じて、携帯電話機2の読み出し専用メモリ36に予め格納される携帯電話機2の端末固有の情報を基地局A4に送信する。
【0056】
読み出し専用メモリ36に格納される携帯電話機2の端末固有の情報は、予めシステムA100のユーザデータベースA12にも登録されている。そして、ホームサーバA8において、送信されてくる携帯電話機2の端末固有の情報が有効な情報か否かの比較確認がされる。ホームサーバA8は、同一情報すなわち、有効な情報であれば、携帯電話機2の端末固有の情報をID情報として端末用レジスタA6に登録する。端末用レジスタA6に登録されたID情報は、以後の通信確立の際に利用される。また、ID情報が確認されたことでホームサーバA8にインストールされているASPが端末用レジスタA6に登録されたID情報とともに基地局A4を介して携帯電話機2に送信される。
【0057】
携帯電話機2は、アンテナ54およびRX部56を介してASPを受信する。そして、携帯電話機2に含まれる制御部32は、ID情報の確認を行なう。ID情報の確認終了後、制御部32、メモリ34にASPを書き込ませる。そして、同時に、制御部32は、ASPをメモリ34に書き込み終了の通知をTX部50およびアンテナ54を介して、基地局4に送信させる。そして、携帯電話機2へのASPのインストールが完了する。
【0058】
以後、ASPは、制御部32によりユーザの認証処理を行なう際に実行される。
【0059】
次に、システムA100と異なる通信形式のシステムB200において、携帯電話機2を利用するためのキャリアローミングの動作について説明する。一例として、システムA100を日本のPDCシステムとし、システムB200を欧州のGSMシステムとする。
【0060】
そして、各システムを運営しているキャリアがお互い国際ローミング契約していると仮定する。
【0061】
ユーザは、システムA100に対応するキャリアと携帯電話機2の利用についての契約をしているとする。すなわち、携帯電話機2は、システムA100に対応するASPがインストールされている。ただし、携帯電話機2のエアーインターフェイスは、欧州のGSMも搭載されているとする。すなわち、3Gで計画されているGSM/PDCのデュアルモード対応の携帯電話機に相当する。
【0062】
ユーザは、国際ローミング契約しているシステムB200のエリア内で携帯電話機2を利用する場合についての説明を行なう。
【0063】
ユーザは、システムB200のエリア内で携帯電話機2の電源をONにする。このとき、システムA100と全く同様のやり取りが携帯電話機2とシステムB200との間で行なわれる。すなわち、携帯電話機2は、基地局B26から送信されているシステム情報、すなわち、パイロット信号を受信する。パイロット信号を受信することに応じて、携帯電機2の読み出し専用メモリ36に予め格納される携帯電話機2の端末固有の情報を基地局B26に送信する。ここで、ホームサーバB18において、送信されてくる携帯電話機2の端末固有の情報が有効な情報か否かの比較確認がされる。国際ローミングの場合、ユーザデータベースB22には、携帯電話機2を特定するユーザの個人情報はない。このとき、国際ローミングの契約が行なわれた時点でホームサーバB18は、GWB16およびGWA14を介してシステムA100のホームサーバA8にアクセス可能となる。すなわち、ホームサーバB18は、ユーザの個人情報をユーザデータベースA12から取得する。つづいて、基地局サーバB30は、ローミング資格を確認した上でID情報を確認する。次に、端末用レジスタB24は、確認されたID情報と同一の情報を登録する。そして、ローミング情報管理サーバB20において、ローミングするユーザの情報がデータベース化される。
【0064】
その後は、上述したASPのダウンロードと同様に、GSMシステムに対応するASPが携帯電話機2のメモリ34に上書きされる。そして、システムB200のエリア内において携帯電話機2の利用が可能となる。なお、メモリ34として、SIMカードを用いる携帯電話機であれば、SIMカードにASPが上書きされることとしてもよい。
【0065】
次に、本発明の実施の形態1において、携帯電話機2が登録されているシステムA100とは異なる電話会社のシステムB200とにおいて、携帯電話機2がローミングサービスを受けるときの動作のフローチャートについて説明する。
【0066】
図3は、本発明の実施の形態1において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【0067】
図3を参照して、システムB200において基地局B26は、パイロット信号を送信する(ステップS101)。
【0068】
そして、システムA100に登録されている携帯電話機2の電源をシステムB200の通話エリア内でONとする(ステップS102)。
【0069】
このとき、携帯電話機2は、基地局B26からのパイロット信号を受信する(ステップS103)。
【0070】
次に、携帯電話機2は、ユーザからローミングサービスを受ける入力があるか否か判断する(ステップS104)。
【0071】
ステップS104において、ユーザからローミングサービスを受ける入力がない場合、携帯電話機2は、処理をステップS103に戻す。
【0072】
一方、ステップS104において、ユーザからローミングサービスを受ける入力がある場合、携帯電話機2は、個人ID情報を基地局B26に送信する(ステップS105)。
【0073】
基地局B26は、携帯電話機2から送信された個人ID情報を受信する(ステップS106)。
【0074】
ホームサーバB18は、携帯電話機2からの個人ID情報とユーザデータベースB22の個人ID情報とを比較確認する(ステップS107)。
【0075】
ステップS107において、携帯電話機2からの個人ID情報が確認できない場合、ホームサーバB18は、ローミング元のユーザデータベースA12に問い合わせを行なう(ステップS108)。
【0076】
そして、ステップS108において、携帯電話機2からの個人ID情報がローミング元のユーザデータベースA12に存在しない場合、ホームサーバB18は、携帯電話機2の個人ID情報は、無効であると判断する。
【0077】
そのため、基地局B26は、無効通知を携帯電話機2に送信する(ステップS109)。
【0078】
そして、携帯電話機2において、無効通知が受信される(ステップS110)。このとき、携帯電話機2の制御部32は、表示部40により無効の通知を表示してもよい。
【0079】
一方、ステップS108において、個人ID情報が有効であると確認できた場合、ホームサーバB18は、端末用レジスタB24に個人ID情報を登録する(ステップS111)。
【0080】
また、ステップ107において、携帯電話機2からの個人ID情報を確認した結果、有効であった場合、ホームサーバB18は、処理をステップS111に移行させる。
【0081】
そして、ホームサーバB18は、基地局B26を介して、ASPを携帯電話機2に送信する(ステップS112)。
【0082】
次に、携帯電話機2は、基地局B26からのASPを受信(ステップS113)。
【0083】
つづいて、携帯電話機2の制御部32は、基地局B26からダウンロードしたASPをメモリ34に書き込む(ステップS114)。
【0084】
そして、携帯電話機2は、ASPの書き込みの完了通知を基地局B26に送信する(ステップS115)。
【0085】
次に、基地局B26は、携帯電話機2のASPの書き込みの完了通知を受信する(ステップS116)。
【0086】
ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込み完了を確認する(ステップS117)。
【0087】
以上説明したとおり、本発明によれば、予めキャリアローミング契約したキャリア間でユーザ登録を済ませるとユーザは、それぞれの契約キャリアのシステムにアクセスすることにより、利用するシステムに対応するASPのダウンロードが自動的に開始される。ダウンロードが終了すると同時に認証システムが稼動可能となる。
【0088】
そして、ユーザが別のシステムに移動しても、予めユーザ登録が済んでいるため、ローミング先でそのシステムにアクセスすることにより、同様にASPが自動的にダウンロードすることができる。すなわち、複数のキャリア特有のASPをシステム毎に携帯電話機、あるいは、SIMカードにメモリする必要がなくなる。ASPを予め携帯電話機、あるいは、SIMカードにメモリさせる必要がなくなるため、複数のキャリアへのローミングを効率よく行なうことができる。
【0089】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2における携帯電話機を用いた自動登録認証システムは、実施の形態1において説明した携帯電話機を用いた自動登録認証システムと以下の点で構成が異なる。
【0090】
すなわち、携帯電話機2は、通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してシステムB200のホームサーバB18に接続される。
【0091】
図4は、携帯電話機2に接続される通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してのASPのダウンロードを説明するための図である。
【0092】
図4を参照して、携帯電話機2は、パソコン66と通信ケーブル68を介して接続される。一方、システムB200は、実施の形態1における図1で説明したシステムB200の基本構成と同じである。そのため説明は繰り返さない。
【0093】
携帯電話機2は、ネットワーク300を介してシステムB200のホームサーバB18からASPをダウンロードする。ネットワーク300は、たとえば、インターネットを含む。すなわち、ユーザは、携帯電話機2をパソコン66と接続してキャリアのホームページにアクセスする。そして、所定の手続きにしたがって、ユーザは、携帯電話機2にASPをダウンロードすることができる。
【0094】
また、ホームサーバB18と携帯電話機2との接続方法、あるいは、ASPダウンロード方法は、いろいろな通信媒体を用いて可能となる。
【0095】
すなわち、携帯電話機2に備わる無線LANのインターフェースを用いて、インターネットを介してシステムB200のASPをダウンロードすることができる。たとえば、ホットスポット等の特定のエリアからシステムB200に対応するASPをダウンロードすることができる。
【0096】
また、赤外線通信によりパソコン66と無線通信を行なうことにより、インターネットを介して、システムB200のASPをダウンロードすることもできる。
【0097】
図5は、本発明の実施の形態2において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【0098】
図5を参照して、ユーザから入力に応じて、携帯電話機2は、個人ID情報をホームサーバB18に送信する(ステップS201)。
【0099】
ホームサーバB18は、携帯電話機2から送信された個人ID情報を受信する(ステップS202)。
【0100】
ホームサーバB18は、携帯電話機2からの個人ID情報とユーザデータベースB22の個人ID情報とを比較確認する(ステップS203)。
【0101】
ステップS203において、携帯電話機2からの個人ID情報が確認できない場合、ホームサーバB18は、ローミング元のシステムAに対応するユーザデータベース(図示せず)に問い合わせを行なう(ステップS204)。
【0102】
そして、ステップS204において、携帯電話機2からの個人ID情報がローミング元のユーザデータベースに存在しない場合、ホームサーバB18は、携帯電話機2の個人ID情報は、無効であると判断する。
【0103】
そのため、ホームサーバB18は、無効通知を携帯電話機2に送信する(ステップS205)。
【0104】
そして、携帯電話機2において、無効通知が受信される(ステップS206)。このとき、携帯電話機2の制御部32は、表示部40により無効の通知を表示してもよい。
【0105】
一方、ステップS204において、個人ID情報が有効であると確認できた場合、ホームサーバB18は、端末用レジスタB24に個人ID情報を登録する(ステップS207)。
【0106】
また、ステップS203において、携帯電話機2からの個人ID情報を確認した結果、有効であった場合、ホームサーバB18は、処理をステップS207に移行させる。
【0107】
そして、ホームサーバB18は、ASPを携帯電話機2に送信する(ステップS208)。
【0108】
次に、携帯電話機2は、ホームサーバB18からのASPを受信(ステップS209)。
【0109】
つづいて、携帯電話機2の制御部32は、ホームサーバB18からダウンロードしたASPをメモリ34に書き込む(ステップS210)。
【0110】
そして、携帯電話機2は、ASPの書き込みの完了通知をホームサーバB18に送信する(ステップS211)。
【0111】
次に、ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込みの完了通知を受信する(ステップS212)。
【0112】
ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込み完了を確認する(ステップS213)。
【0113】
以上説明したとおり、本発明によれば、実施の形態1の効果と異なる点は、以下のとおりである。すなわち、システムB200のホームページにインターネットを介してアクセス可能であれば、システムB200のエリア外からシステムB200に対応するASPを携帯電話機2にインストールできる。そのため、システムB200のエリア内に到着後に携帯電話機2を電源ONすると即座にユーザにより通信が利用可能となる。
【0114】
このように、今後益々グローバル化するシステムの複数のASPを製造時に端末内に書き込む必要がなくなる。また、全く異なる認証システムを持つローミング先においても必要なASPをユーザの回りにある簡単なツールを使ってダウンロードして端末内への書き込みが可能となる。そのため、複数のASP用のメモリ容量を確保する必要もなく簡単な国際ローミングが可能となるという効果を奏する。
【0115】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0116】
【発明の効果】
所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末であって、携帯端末の動作を制御するための制御手段は、第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網から、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信手段を介して受信するためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なうためのプログラム実行手段とを含むことにより、複数のASP用のメモリ容量を確保する必要もなく簡単な国際ローミングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1において、ネットワーク300を介して接続されるシステムA100とシステムB200とを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1における携帯電話機2の機能ブロックの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【図4】携帯電話機2に接続される通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してのASPのダウンロードを説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態2において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【符号の説明】
2 携帯電話機、4 基地局A、6 端末用レジスタA、8 ホームサーバA、10 ローミング情報管理サーバA、12 ユーザデータベースA、14 ゲートウェイA、16 ゲートウェイB、18 ホームサーバB、20 ローミング情報管理サーバB、22 ユーザデータベースB、24 端末用レジスタB、26 基地局B、28 基地局サーバA、30 基地局サーバB、32 制御部、34 メモリ、36 読み出し専用メモリ、38 入力部、40 表示部、42 マイク、44 スピーチコーダ、46 送信データ形成部、48 変調部、50 TX部、52 二重フィルタ、54 アンテナ、56 RX部、58 A/D変換部、60 受信データ処理部、62 スピーチデコーダ、64 スピーカ、66 パソコン、68 通信ケーブル、100 システムA、200 システムB、300 ネットワーク。
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末とサーバとこのような携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末システムにおいて、不正に携帯端末システムを利用されないために、携帯端末と基地局との間に暗号を使った使用者の確認、いわゆる、認証が行なわれている。認証が行なわれている携帯端末システムの1つとして、GSM(Global System for Mobile Communications)システムがある。GSMシステムにおいて、SIMカードを使った認証制度が採用されている。SIM(Subscriber Identity Module)カードを使用した認証制度により、ユーザは、異なるキャリア(サービス・プロバイダーともいう)のシステムを利用することができる。すなわち、ユーザが使用するSIMカードが異なるキャリアに認識されたものであれば、異なるキャリアに対応する携帯端末を使用する限り、ユーザは、異なるキャリアのシステムを利用できる。すなわち、GSMシステムを採用した携帯端末は、SIMローミングを可能とする。
【0003】
SIMローミングについての第1の従来例として、ユーザ識別および他のユーザ特有の情報を記憶し、これにより、無線システムのサービスにアクセスできるようにする加入者識別モジュールについて、以下のような構成が公知である(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、この第1の従来例では、ユーザ識別の1つは一時的移動加入者識別(TMSI)であり、これは、実際のユーザ識別が無線経路に明確に送られるのを回避するためにこれを実際のユーザ識別に対する別名として用いることにより、ユーザの匿名目的に使用される。TMSIの一部分は、実際のユーザ識別へのマッピング情報なしにユーザ/ターミナルを識別するのに使用することのできないランダム番号であり、マッピング情報は、ランダム番号を割り当てたテレコミュニケーションネットワークエンティティにおいて見つかる。TMSIの所定のビットを用いることにより、ある無線システムから別の無線システムへのSIMローミングを行なえるようにする。TMSIの所定のビット位置は、そのTMSIを割り当てた移動無線システムを全ての移動無線システムにおいて均一な仕方で指示することにより異なるシステムの異なるTMSI間を区別するのに使用される。
【0005】
さらに、現在、あらゆる携帯端末システムをシームレスにカバーする環境が求められる。たとえば、携帯電話機において日本、アメリカ、欧州、アジアで利用されているそれぞれ異なるシステムを、将来的に1つの端末でカバーしようとする試みがなされている。たとえば、3Gと呼ばれる規格では、エアーインターフェイスが異なる2つのシステムを1つの端末に搭載して、基地局側で上位レイヤの共通化を図ることが計画されている。
【0006】
2つの全く異なるシステム間でのキャリアローミングを可能とする端末についての第2の従来例としては、複数枚のICカードを装着可能な携帯端末であって装着されたICカードの1つを適切に制御可能なICカード対応型の携帯端末について、以下のような構成が公知である(たとえば、特許文献2参照)。
【0007】
すなわち、この第2の従来例では、携帯端末は、2つのUSIMカードをそれぞれ装着可能なソケットを備え、そのソケットへのUSIMカードの装着が検知される。この検知によりそのソケットないのUSIMカードの活性化処理ができ、また、この活性化の後にこのUSIMカードから位置登録情報を読み出して携帯端末の位置登録処理が可能となる。したがって、各国で契約可能なUSIMカードを他のソケットに装着することによって、その滞在先での携帯通話サービスを安価に受けることができる。
【0008】
【特許文献1】
特表平10−507883号公報明細書
【0009】
【特許文献2】
特開2002−218536号公報明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1において、SIMカードにプログラムされた認証ソフトに関する記載はない。たとえば、全く異なるシステムにおいて、システム固有の認証を必要とする場合は、システム固有の認証ソフトがSIMカードや端末に事前にメモリされてない限り、そのシステム固有の認証システムに対応することは不可能である。すなわち、キャリアに対応するシステム毎に、SIMカードに格納される暗号による認証に必要なアルゴリズム・ソフトウェア・プログラム(以下、ASPという。)は、特有のASPが必要とされる。GSM、DCS1800といったシステムは、使用される周波数帯は異なるが、認証アルゴリズムが同じであるため、システム間のSIMローミングは、可能である。しかし、全く異なるシステム同士、たとえば、日本のPDC(Personal Digital Cellular)とGSMというような、認証システム(ASP)が異なるシステム間のキャリアローミングには利用できなかった。
【0011】
一方、特許文献2のような方法では2つの全く異なるシステム間でのキャリアローミングを可能としている。しかしながら、端末にはそれぞれのシステムに対応するためのSIMカードを装着できる様に2つの装着可能なソケットが用意される。そして、使用されるSIMカードは、異なる2つのシステムに対して、それぞれ専用のSIMカードである。そのため、携帯端末は、物理的、コスト的にも非効率的なものであった。
【0012】
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、キャリアローミングする地域で、自動的に異なるシステムに対応する認証プログラムをダウンロードする携帯端末とサーバと、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のある局面に従うと、所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末であって、第1の通信網および第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための通信手段と、携帯端末の動作に関連する情報を格納するための記憶手段と、携帯端末の動作を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、第2の通信網から、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信手段を介して受信するためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なうためのプログラム実行手段とを含む。
【0014】
好ましくは、制御手段は、第2の通信網からシステム情報を受信するためのシステム情報受信手段と、記憶手段に予め格納される携帯端末の固有の端末固有情報を、システム情報を受信することに応じて、通信手段を介して第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段とをさらに含む。
【0015】
好ましくは、通信方式は、所定の周波数帯における無線通信を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む。
【0016】
好ましくは、所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む。
【0017】
好ましくは、通信方式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む。
【0018】
好ましくは、記憶手段は、脱着が可能なメディアを含む。
好ましくは、メディアは、SIMカードを含む。
【0019】
この発明の他の局面に従うと、サーバであって、所定の通信形式に対応する第1の通信網と信号の授受を行なうための通信手段と、サーバに対応する携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための記憶手段と、サーバの動作を制御するための制御手段とを備え、制御手段は、携帯端末の有効性の確認をするための端末固有情報を携帯端末から通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、端末固有情報と記憶手段に格納される端末特定情報とを比較するための情報比較手段と、情報比較手段による比較結果に応じて、第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網に接続される外部サーバに対して、端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、比較結果と端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む。
【0020】
好ましくは、通信形式は、所定の周波数帯における無線通信を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む。
【0021】
好ましくは、所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む。
好ましくは、所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む。
【0022】
好ましくは、通信形式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む。
【0023】
この発明の他の局面に係る自動認証登録システムは、所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末を備え、携帯端末は、第1の通信網および第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための第1の通信手段と、携帯端末の動作に関連する情報を格納するための第1の記憶手段と、携帯端末の動作を制御するための第1の制御手段とを含み、第1の制御手段は、記憶手段に予め格納される携帯端末の固有の端末固有情報を通信手段を介して第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段と、第2の通信網から携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムをダウンロードするためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを第1の記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証を行なうためのプログラム実行手段とを含み、第2の通信網に対応するサーバをさらに備え、サーバは、第2の通信網と信号の授受を行なうための第2の通信手段と、携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための第2の記憶手段と、サーバの動作を制御するための第2の制御手段とを含み、第2の制御手段は、端末固有情報を携帯端末から通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、端末固有情報と第2の記憶手段に格納される端末特定情報とを比較するための比較手段と、比較手段による比較結果に応じて、第1の通信網に対応する外部サーバに対して、端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、比較結果と端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下の説明では、同一の構成部分には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについて詳細な説明は繰り返さない。
【0025】
[実施の形態1]
本発明の携帯端末を用いた自動認証登録システムを説明するために、以下、携帯電話機を用いた自動登録認証システムを例にとって説明する。ただし、携帯電話機に特に限定されるものではない。たとえば、利用するにあたり暗号を用いたユーザの認証システムを必要とするシステムであれば利用可能である。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態1において、ネットワーク300を介して接続されるシステムA100とシステムB200とを説明するための図である。
【0027】
図1を参照して、システムA100と、システムB200は、別電話会社が管理する互いに異なるシステムである。
【0028】
システムA100は、システムA100を管理する電話会社に対応する携帯電話機2と信号の授受を行なうための基地局A4と、システムA100においてローミングの動作に関連する情報を管理するためのローミング情報管理サーバA10と、システムA100の利用者の個人詳細情報データを格納するためのユーザデータベースA12と、ネットワーク300と接続されるゲートウェイA(以下、GWAという。)14と、携帯電話機2の通信の動作を管理するための基地局サーバA28とを備える。また、基地局サーバA28は、基地局サーバA28の動作の制御を行なうためのホームサーバA8と、システムA100に対応する携帯電話機の端末情報を格納するための端末用レジスタA6とを含む。
【0029】
また、システムA100は、複数の基地局A4を含む。すなわち、システムA100に対応する携帯電話機2は、通話、あるいは、通信時に、近くに存在する複数の基地局A4のうちの1つと、交信を行なう。
【0030】
一方、システムB200は、システムB200を管理する電話会社に対応する携帯電話機(図示せず)と信号の授受を行なうための基地局B26と、システムB200においてローミングの動作に関連する情報を管理するためのローミング情報管理サーバB20と、システムB200の利用者の個人詳細情報データを格納するためのユーザデータベースB22と、ネットワーク300と接続されるゲートウェイB(以下、GWBという。)16と、システムB200に対応する携帯電話機の通信の動作を管理するための基地局サーバB30とを備える。基地局サーバB30は、基地局サーバB30の動作の制御を行なうためのホームサーバB18と、システムB200に対応する携帯電話機の端末情報を格納するための端末用レジスタB24とを含む。
【0031】
また、システムB200は、複数の基地局B26を含む。すなわち、システムB200に対応する携帯電話機は、通話、あるいは、通信時に、近くに存在する複数の基地局B26のうちの1つと、交信を行なう。
【0032】
なお、端末用レジスタA6および端末用レジスタB24に格納される「端末情報」とは、携帯電話機の端末のシリアル番号、製造業者ID、端末所有者情報、利用サービス情報等を含む。
【0033】
また、ローミング情報管理サーバA10とローミング情報管理サーバB20には、それぞれのシステムにおいて、異なるシステムからローミングするユーザのユーザ情報、あるいは、利用情報が格納される。
【0034】
すなわち、一般に携帯電話機の基地局側は、MSC(Mobile Service switching Center)をメイン制御サーバとする。なお、MSCは、図1において、ホームサーバA8およびホームサーバB18に対応する。そして、MSCの下にHLR(Home Location Register)、VLR(Visitor Location Register)、EIR(Equipment ID Register)の3つのデータベースを含む。なお、HLRは、図1において、ユーザデータベースA12およびユーザデータベースB22に対応する。また、VLRは、図1において、ローミング情報管理サーバA10およびローミング情報管理サーバB20に対応する。そして、ELRは、図1において、端末用レジスタA6および端末用レジスタB24に対応する。
【0035】
ローミング情報は、VLRにおいて訪問者として扱われ、テンポラリなデータベースとしてMSCにより管理される。別システムでローミングするユーザは、ローミングする携帯電話機のID情報をEIRに登録する。そして、VLRにおいて、ローミングするユーザの情報がデータベース化される。そして、VLRからユーザのホームシステムのMSCに利用情報が連絡され、システムA100とシステムB200の課金の分配が決定される。
【0036】
ここで、システムA100およびシステムB200を管理する電話会社のそれぞれにおいて、互いのシステム間でのローミングサービスが可能であるとする。したがって、ユーザは、システムB200のエリアに移動しても、携帯電話機2を使用できる。このとき、ユーザは、携帯電話機2をシステムB200で使用するために、ユーザの認証処理を行なう必要がある。
【0037】
そして、ユーザの認証処理を行なうために、携帯電話機2において、システムB200において、ユーザの認証処理を行なうためのアルゴリズム・ソフトウェア・プログラムを実行させる。本発明において、携帯電話機2は、システムB200に対して所定のASPの登録処理を行なう。すなわち、携帯電話機2は、ASPのダウンロードおよびインストールを行なう。ASPがインストールされることに応じて、ユーザは、携帯電話機2において、認証処理を行なうことができる。
【0038】
次に、本発明の実施の形態1における携帯電話機2の基本構成についての説明を行なう。
【0039】
図2は、本発明の実施の形態1における携帯電話機2の機能ブロックの一例を示す図である。
【0040】
図2を参照して、携帯電話機2は、音声を入力するためのマイク42と、入力された音声を符号化するためのスピーチコーダ44と、符号化された音声に基づいて送信データを生成するための送信データ形成部46と、送信データを送信に適した形式に変調するための変調部48と、送信データを送信するためのTX(Transmitter)部50と、送信信号と受信信号の周波数を分離するための二重フィルタ52と、外部から信号の送信、受信を行なうためのアンテナ54と、アンテナ54を介して受信データを受信するためのRX(Reciever)部56と、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D(Analog/Degital)変換部58と、変換されたデジタル信号に対して所定の処理を行なうための受信データ処理部60と、受信データを復号化するためのスピーチデコーダ62と、音声を出力するためのスピーカ64と、携帯電話機2の動作に関連する情報を格納するためのメモリ34と、所定の情報を格納するための読み出し専用メモリ36と、外部からの指示を受けるための入力部38と、LCD等により外部に情報の表示を行なうための表示部40と、携帯電話機2の動作を制御するための制御部32とを備える。
【0041】
メモリ34は、不揮発的にデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体である。そして、メモリ34には、携帯電話機2に対応するキャリアのASPが格納される。なお、不揮発的なデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体とは、特に限定されるものではないが、たとえば、不揮発性のRAM(Random Access Memory)でもよいし、脱着が可能なメディアでもよい。脱着が可能なメディアは、GSMシステムで利用されるSIMカードを含む。あるいは、脱着可能なメディアは、SD(Secure Digital)カードを含む。
【0042】
また、読み出し専用メモリ36には、端末固有の情報が格納される。端末固有の情報とは、携帯電話機2の端末のシリアル番号および製造業者IDを含む。
【0043】
ただし、メモリ34および読み出し専用メモリ36は、1つのメモリを用いても実現できる。すなわち、ユーザにより書き込み不可の記憶領域とユーザによる書き込み可能な記憶領域とを含む不揮発的にデータの書き込みと読み出しが可能な記録媒体において、ユーザによる書き込み不可の領域に端末固有の情報を格納してもよい。
【0044】
また、入出力部38は、キー入力を行なうための操作キーと、外部との通信を行なうためのケーブルを接続するための入力端子および外部と無線通信を行なうためのインターフェースを含む。
【0045】
たとえば、携帯電話機2は、入力端子とパソコン(図示せず)とを通信ケーブルにより接続することにより、インターネットと通信を行なうことが可能である。
【0046】
または、外部と無線通信を行なうためのインターフェースは、赤外線通信を行なうためのインターフェースを含み、たとえば、パソコンと赤外線通信を行なうことが可能となる。
【0047】
あるいは、外部と無線通信を行なうためのインターフェースは、たとえば、LAN(Local Area Network)に接続するための無線LANのインターフェースを含み、たとえば、パソコンと無線LANの規格に対応する無線通信を行なうことが可能となる。
【0048】
なお、システムA100に対応するASPは、上述したような外部の無線通信によりインターネットを介してダウンロードされてもよいし、上述した通信ケーブル等の有線通信によりインターネットを介してダウンロードされてもよい。
【0049】
次に、図1を用いて説明したシステムA100における携帯電話機2の動作について説明する。
【0050】
まず、ユーザは、携帯電話機を利用するにあたり、サービスを提供している電話会社(以下、キャリアという。)と契約する必要がある。すなわち、ユーザの個人情報は、キャリアが管理するシステムA100またはシステムB200のユーザデータベースA12またはユーザデータベースB22に格納される。ユーザデータベースA12およびユーザデータベースB22に格納されるユーザの個人情報は、課金や料金のごまかしといった不正手段を防止するよう利用される。
【0051】
ユーザが携帯電話機をシステムA100において利用可能とするために、ユーザは、まず、最初に基本契約した本拠地ネットワークにおいて希望の携帯電話機2を決める。そして、キャリアは、携帯電話機2に関連づけされた個人の詳細情報データをID化する。そして、キャリアは、システムA100のユーザデータベースA12にID化した個人の詳細情報データを登録する。そして、同時に、キャリアは、基地局A4と携帯電話機2との一般的な運営に必要な情報をシステムA100の端末用レジスタA6に登録する。そして、登録された情報は、ホームサーバA8により管理される。
【0052】
ここで、一般的な運営に必要な情報とは、端末のシリアル番号、製造業者ID,端末所有者情報、利用サービス情報等を含む。
【0053】
一方、ASPは、予めホームサーバA8にインストールされている。そのため、携帯電話機2からのダウンロード要求にしたがってASPは、読み出される。ユーザは、キャリアの窓口サービスセンタ等で上述したような情報が登録完了された携帯電話機2を受け取る。
【0054】
次に、システムA100の利用可能なエリア内でユーザは携帯電話機2の電源をONにする。そして、携帯電話機2は、基地局A4から送信されているシステム情報、すなわち、パイロット信号を受信する。
【0055】
システム情報は、端末の位置登録要求や端末の個人ID情報要求を含む。携帯電話機2は、このパイロット信号を受信することに応じて、携帯電話機2の読み出し専用メモリ36に予め格納される携帯電話機2の端末固有の情報を基地局A4に送信する。
【0056】
読み出し専用メモリ36に格納される携帯電話機2の端末固有の情報は、予めシステムA100のユーザデータベースA12にも登録されている。そして、ホームサーバA8において、送信されてくる携帯電話機2の端末固有の情報が有効な情報か否かの比較確認がされる。ホームサーバA8は、同一情報すなわち、有効な情報であれば、携帯電話機2の端末固有の情報をID情報として端末用レジスタA6に登録する。端末用レジスタA6に登録されたID情報は、以後の通信確立の際に利用される。また、ID情報が確認されたことでホームサーバA8にインストールされているASPが端末用レジスタA6に登録されたID情報とともに基地局A4を介して携帯電話機2に送信される。
【0057】
携帯電話機2は、アンテナ54およびRX部56を介してASPを受信する。そして、携帯電話機2に含まれる制御部32は、ID情報の確認を行なう。ID情報の確認終了後、制御部32、メモリ34にASPを書き込ませる。そして、同時に、制御部32は、ASPをメモリ34に書き込み終了の通知をTX部50およびアンテナ54を介して、基地局4に送信させる。そして、携帯電話機2へのASPのインストールが完了する。
【0058】
以後、ASPは、制御部32によりユーザの認証処理を行なう際に実行される。
【0059】
次に、システムA100と異なる通信形式のシステムB200において、携帯電話機2を利用するためのキャリアローミングの動作について説明する。一例として、システムA100を日本のPDCシステムとし、システムB200を欧州のGSMシステムとする。
【0060】
そして、各システムを運営しているキャリアがお互い国際ローミング契約していると仮定する。
【0061】
ユーザは、システムA100に対応するキャリアと携帯電話機2の利用についての契約をしているとする。すなわち、携帯電話機2は、システムA100に対応するASPがインストールされている。ただし、携帯電話機2のエアーインターフェイスは、欧州のGSMも搭載されているとする。すなわち、3Gで計画されているGSM/PDCのデュアルモード対応の携帯電話機に相当する。
【0062】
ユーザは、国際ローミング契約しているシステムB200のエリア内で携帯電話機2を利用する場合についての説明を行なう。
【0063】
ユーザは、システムB200のエリア内で携帯電話機2の電源をONにする。このとき、システムA100と全く同様のやり取りが携帯電話機2とシステムB200との間で行なわれる。すなわち、携帯電話機2は、基地局B26から送信されているシステム情報、すなわち、パイロット信号を受信する。パイロット信号を受信することに応じて、携帯電機2の読み出し専用メモリ36に予め格納される携帯電話機2の端末固有の情報を基地局B26に送信する。ここで、ホームサーバB18において、送信されてくる携帯電話機2の端末固有の情報が有効な情報か否かの比較確認がされる。国際ローミングの場合、ユーザデータベースB22には、携帯電話機2を特定するユーザの個人情報はない。このとき、国際ローミングの契約が行なわれた時点でホームサーバB18は、GWB16およびGWA14を介してシステムA100のホームサーバA8にアクセス可能となる。すなわち、ホームサーバB18は、ユーザの個人情報をユーザデータベースA12から取得する。つづいて、基地局サーバB30は、ローミング資格を確認した上でID情報を確認する。次に、端末用レジスタB24は、確認されたID情報と同一の情報を登録する。そして、ローミング情報管理サーバB20において、ローミングするユーザの情報がデータベース化される。
【0064】
その後は、上述したASPのダウンロードと同様に、GSMシステムに対応するASPが携帯電話機2のメモリ34に上書きされる。そして、システムB200のエリア内において携帯電話機2の利用が可能となる。なお、メモリ34として、SIMカードを用いる携帯電話機であれば、SIMカードにASPが上書きされることとしてもよい。
【0065】
次に、本発明の実施の形態1において、携帯電話機2が登録されているシステムA100とは異なる電話会社のシステムB200とにおいて、携帯電話機2がローミングサービスを受けるときの動作のフローチャートについて説明する。
【0066】
図3は、本発明の実施の形態1において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【0067】
図3を参照して、システムB200において基地局B26は、パイロット信号を送信する(ステップS101)。
【0068】
そして、システムA100に登録されている携帯電話機2の電源をシステムB200の通話エリア内でONとする(ステップS102)。
【0069】
このとき、携帯電話機2は、基地局B26からのパイロット信号を受信する(ステップS103)。
【0070】
次に、携帯電話機2は、ユーザからローミングサービスを受ける入力があるか否か判断する(ステップS104)。
【0071】
ステップS104において、ユーザからローミングサービスを受ける入力がない場合、携帯電話機2は、処理をステップS103に戻す。
【0072】
一方、ステップS104において、ユーザからローミングサービスを受ける入力がある場合、携帯電話機2は、個人ID情報を基地局B26に送信する(ステップS105)。
【0073】
基地局B26は、携帯電話機2から送信された個人ID情報を受信する(ステップS106)。
【0074】
ホームサーバB18は、携帯電話機2からの個人ID情報とユーザデータベースB22の個人ID情報とを比較確認する(ステップS107)。
【0075】
ステップS107において、携帯電話機2からの個人ID情報が確認できない場合、ホームサーバB18は、ローミング元のユーザデータベースA12に問い合わせを行なう(ステップS108)。
【0076】
そして、ステップS108において、携帯電話機2からの個人ID情報がローミング元のユーザデータベースA12に存在しない場合、ホームサーバB18は、携帯電話機2の個人ID情報は、無効であると判断する。
【0077】
そのため、基地局B26は、無効通知を携帯電話機2に送信する(ステップS109)。
【0078】
そして、携帯電話機2において、無効通知が受信される(ステップS110)。このとき、携帯電話機2の制御部32は、表示部40により無効の通知を表示してもよい。
【0079】
一方、ステップS108において、個人ID情報が有効であると確認できた場合、ホームサーバB18は、端末用レジスタB24に個人ID情報を登録する(ステップS111)。
【0080】
また、ステップ107において、携帯電話機2からの個人ID情報を確認した結果、有効であった場合、ホームサーバB18は、処理をステップS111に移行させる。
【0081】
そして、ホームサーバB18は、基地局B26を介して、ASPを携帯電話機2に送信する(ステップS112)。
【0082】
次に、携帯電話機2は、基地局B26からのASPを受信(ステップS113)。
【0083】
つづいて、携帯電話機2の制御部32は、基地局B26からダウンロードしたASPをメモリ34に書き込む(ステップS114)。
【0084】
そして、携帯電話機2は、ASPの書き込みの完了通知を基地局B26に送信する(ステップS115)。
【0085】
次に、基地局B26は、携帯電話機2のASPの書き込みの完了通知を受信する(ステップS116)。
【0086】
ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込み完了を確認する(ステップS117)。
【0087】
以上説明したとおり、本発明によれば、予めキャリアローミング契約したキャリア間でユーザ登録を済ませるとユーザは、それぞれの契約キャリアのシステムにアクセスすることにより、利用するシステムに対応するASPのダウンロードが自動的に開始される。ダウンロードが終了すると同時に認証システムが稼動可能となる。
【0088】
そして、ユーザが別のシステムに移動しても、予めユーザ登録が済んでいるため、ローミング先でそのシステムにアクセスすることにより、同様にASPが自動的にダウンロードすることができる。すなわち、複数のキャリア特有のASPをシステム毎に携帯電話機、あるいは、SIMカードにメモリする必要がなくなる。ASPを予め携帯電話機、あるいは、SIMカードにメモリさせる必要がなくなるため、複数のキャリアへのローミングを効率よく行なうことができる。
【0089】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2における携帯電話機を用いた自動登録認証システムは、実施の形態1において説明した携帯電話機を用いた自動登録認証システムと以下の点で構成が異なる。
【0090】
すなわち、携帯電話機2は、通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してシステムB200のホームサーバB18に接続される。
【0091】
図4は、携帯電話機2に接続される通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してのASPのダウンロードを説明するための図である。
【0092】
図4を参照して、携帯電話機2は、パソコン66と通信ケーブル68を介して接続される。一方、システムB200は、実施の形態1における図1で説明したシステムB200の基本構成と同じである。そのため説明は繰り返さない。
【0093】
携帯電話機2は、ネットワーク300を介してシステムB200のホームサーバB18からASPをダウンロードする。ネットワーク300は、たとえば、インターネットを含む。すなわち、ユーザは、携帯電話機2をパソコン66と接続してキャリアのホームページにアクセスする。そして、所定の手続きにしたがって、ユーザは、携帯電話機2にASPをダウンロードすることができる。
【0094】
また、ホームサーバB18と携帯電話機2との接続方法、あるいは、ASPダウンロード方法は、いろいろな通信媒体を用いて可能となる。
【0095】
すなわち、携帯電話機2に備わる無線LANのインターフェースを用いて、インターネットを介してシステムB200のASPをダウンロードすることができる。たとえば、ホットスポット等の特定のエリアからシステムB200に対応するASPをダウンロードすることができる。
【0096】
また、赤外線通信によりパソコン66と無線通信を行なうことにより、インターネットを介して、システムB200のASPをダウンロードすることもできる。
【0097】
図5は、本発明の実施の形態2において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【0098】
図5を参照して、ユーザから入力に応じて、携帯電話機2は、個人ID情報をホームサーバB18に送信する(ステップS201)。
【0099】
ホームサーバB18は、携帯電話機2から送信された個人ID情報を受信する(ステップS202)。
【0100】
ホームサーバB18は、携帯電話機2からの個人ID情報とユーザデータベースB22の個人ID情報とを比較確認する(ステップS203)。
【0101】
ステップS203において、携帯電話機2からの個人ID情報が確認できない場合、ホームサーバB18は、ローミング元のシステムAに対応するユーザデータベース(図示せず)に問い合わせを行なう(ステップS204)。
【0102】
そして、ステップS204において、携帯電話機2からの個人ID情報がローミング元のユーザデータベースに存在しない場合、ホームサーバB18は、携帯電話機2の個人ID情報は、無効であると判断する。
【0103】
そのため、ホームサーバB18は、無効通知を携帯電話機2に送信する(ステップS205)。
【0104】
そして、携帯電話機2において、無効通知が受信される(ステップS206)。このとき、携帯電話機2の制御部32は、表示部40により無効の通知を表示してもよい。
【0105】
一方、ステップS204において、個人ID情報が有効であると確認できた場合、ホームサーバB18は、端末用レジスタB24に個人ID情報を登録する(ステップS207)。
【0106】
また、ステップS203において、携帯電話機2からの個人ID情報を確認した結果、有効であった場合、ホームサーバB18は、処理をステップS207に移行させる。
【0107】
そして、ホームサーバB18は、ASPを携帯電話機2に送信する(ステップS208)。
【0108】
次に、携帯電話機2は、ホームサーバB18からのASPを受信(ステップS209)。
【0109】
つづいて、携帯電話機2の制御部32は、ホームサーバB18からダウンロードしたASPをメモリ34に書き込む(ステップS210)。
【0110】
そして、携帯電話機2は、ASPの書き込みの完了通知をホームサーバB18に送信する(ステップS211)。
【0111】
次に、ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込みの完了通知を受信する(ステップS212)。
【0112】
ホームサーバB18は、携帯電話機2のASPの書き込み完了を確認する(ステップS213)。
【0113】
以上説明したとおり、本発明によれば、実施の形態1の効果と異なる点は、以下のとおりである。すなわち、システムB200のホームページにインターネットを介してアクセス可能であれば、システムB200のエリア外からシステムB200に対応するASPを携帯電話機2にインストールできる。そのため、システムB200のエリア内に到着後に携帯電話機2を電源ONすると即座にユーザにより通信が利用可能となる。
【0114】
このように、今後益々グローバル化するシステムの複数のASPを製造時に端末内に書き込む必要がなくなる。また、全く異なる認証システムを持つローミング先においても必要なASPをユーザの回りにある簡単なツールを使ってダウンロードして端末内への書き込みが可能となる。そのため、複数のASP用のメモリ容量を確保する必要もなく簡単な国際ローミングが可能となるという効果を奏する。
【0115】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0116】
【発明の効果】
所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末であって、携帯端末の動作を制御するための制御手段は、第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網から、携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを通信手段を介して受信するためのプログラム受信手段と、受信した認証プログラムを記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、書き込んだ認証プログラムを実行させて認証処理を行なうためのプログラム実行手段とを含むことにより、複数のASP用のメモリ容量を確保する必要もなく簡単な国際ローミングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1において、ネットワーク300を介して接続されるシステムA100とシステムB200とを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1における携帯電話機2の機能ブロックの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【図4】携帯電話機2に接続される通信ケーブル68を用いてネットワーク300を介してのASPのダウンロードを説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態2において、携帯電話機2がシステムB200に対応するASPをダウンロードする動作のフローチャートを示す。
【符号の説明】
2 携帯電話機、4 基地局A、6 端末用レジスタA、8 ホームサーバA、10 ローミング情報管理サーバA、12 ユーザデータベースA、14 ゲートウェイA、16 ゲートウェイB、18 ホームサーバB、20 ローミング情報管理サーバB、22 ユーザデータベースB、24 端末用レジスタB、26 基地局B、28 基地局サーバA、30 基地局サーバB、32 制御部、34 メモリ、36 読み出し専用メモリ、38 入力部、40 表示部、42 マイク、44 スピーチコーダ、46 送信データ形成部、48 変調部、50 TX部、52 二重フィルタ、54 アンテナ、56 RX部、58 A/D変換部、60 受信データ処理部、62 スピーチデコーダ、64 スピーカ、66 パソコン、68 通信ケーブル、100 システムA、200 システムB、300 ネットワーク。
Claims (16)
- 所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末であって、
前記第1の通信網および前記第1の通信網と異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための通信手段と、
前記携帯端末の動作に関連する情報を格納するための記憶手段と、
前記携帯端末の動作を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第2の通信網から、前記携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを前記通信手段を介して受信するためのプログラム受信手段と、
受信した前記認証プログラムを前記記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、
書き込んだ前記認証プログラムを実行させて前記認証処理を行なうためのプログラム実行手段とを含む、携帯端末。 - 前記制御手段は、
前記第2の通信網からシステム情報を受信するためのシステム情報受信手段と、
前記記憶手段に予め格納される前記携帯端末の固有の端末固有情報を、前記システム情報を受信することに応じて、前記通信手段を介して前記第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段とをさらに含む、請求項1記載の携帯端末。 - 前記通信方式は、所定の周波数帯における無線通信を含む、請求項1記載の携帯端末。
- 前記所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む、請求項3記載の携帯端末。
- 前記所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む、請求項3記載の携帯端末。
- 前記所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む、請求項3記載の携帯端末。
- 前記通信方式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む、請求項1記載の携帯端末。
- 前記記憶手段は、脱着が可能なメディアを含む、請求項1記載の携帯端末。
- 前記メディアは、SIMカードを含む、請求項8記載の携帯端末。
- サーバであって、
所定の通信形式に対応する第1の通信網と信号の授受を行なうための通信手段と、
前記サーバに対応する携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための記憶手段と、
前記サーバの動作を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記携帯端末の有効性の確認をするための端末固有情報を前記携帯端末から前記通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、
前記端末固有情報と前記記憶手段に格納される前記端末特定情報とを比較するための情報比較手段と、
前記情報比較手段による比較結果に応じて、前記第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網に接続される外部サーバに対して、前記端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、
前記比較結果と端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、前記携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む、サーバ。 - 前記通信形式は、所定の周波数帯における無線通信を含む、請求項10記載のサーバ。
- 前記所定の周波数帯は、携帯電話通信に用いる周波数帯を含む、請求項11記載のサーバ。
- 前記所定の周波数帯は、赤外線通信に用いる周波数帯を含む、請求項11記載のサーバ。
- 前記所定の周波数帯は、無線LAN規格で用いる周波数帯を含む、請求項11記載のサーバ。
- 前記通信形式は、インターネットと接続した通信ケーブルを用いた有線通信を含む、請求項11記載のサーバ。
- 所定の通信形式に対応する第1の通信網と通信を可能とする携帯端末を備え、
前記携帯端末は、
前記第1の通信網および前記第1の通信網とは異なる通信形式に対応する第2の通信網のそれぞれと信号の授受を行なうための第1の通信手段と、
前記携帯端末の動作に関連する情報を格納するための第1の記憶手段と、
前記携帯端末の動作を制御するための第1の制御手段とを含み、
前記第1の制御手段は、
前記記憶手段に予め格納される前記携帯端末の固有の端末固有情報を前記通信手段を介して前記第2の通信網へと送信するための端末情報送信手段と、
前記第2の通信網から前記携帯端末の使用者の認証処理を行なうための認証プログラムをダウンロードするためのプログラム受信手段と、
受信した前記認証プログラムを前記第1の記憶手段に書き込むためのプログラム書き込み手段と、
書き込んだ前記認証プログラムを実行させて前記認証を行なうためのプログラム実行手段とを含み、
前記第2の通信網に対応するサーバをさらに備え、
前記サーバは、
前記第2の通信網と信号の授受を行なうための第2の通信手段と、
前記携帯端末を特定するための端末特定情報を格納するための第2の記憶手段と、
前記サーバの動作を制御するための第2の制御手段とを含み、
前記第2の制御手段は、
前記端末固有情報を前記携帯端末から前記通信手段を介して受信するための端末信号受信手段と、
前記端末固有情報と前記第2の記憶手段に格納される前記端末特定情報とを比較するための比較手段と、
前記比較手段による比較結果に応じて、前記第1の通信網に対応する外部サーバに対して、前記端末固有情報の有効性を照会するための端末照会手段と、
前記比較結果と前記端末照会手段による照会結果とのうち少なくとも一方に応じて、前記認証プログラムを送信するためのプログラム送信手段とを含む、自動認証登録システム。
Priority Applications (1)
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JP2003191187A JP2005027093A (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 携帯端末、サーバ、および、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システム |
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JP2003191187A JP2005027093A (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 携帯端末、サーバ、および、携帯端末とサーバとを用いた自動認証登録システム |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011249880A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-08 | Ntt Docomo Inc | サービスを提供するシステム、制御装置及び方法 |
JP2021125850A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | キヤノン株式会社 | 通信装置、通信装置の制御方法、提供方法、およびプログラム |
-
2003
- 2003-07-03 JP JP2003191187A patent/JP2005027093A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011249880A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-08 | Ntt Docomo Inc | サービスを提供するシステム、制御装置及び方法 |
JP2021125850A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | キヤノン株式会社 | 通信装置、通信装置の制御方法、提供方法、およびプログラム |
JP7433950B2 (ja) | 2020-02-07 | 2024-02-20 | キヤノン株式会社 | 通信装置、アプリケーションプログラム、通信装置の制御方法、提供方法、およびサーバ |
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