JP2005026390A - 半導体集積回路装置の信号配線接続方法、信号配線接続システム、および半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の信号配線接続方法、信号配線接続システム、および半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Hiroshige Orita
裕重 折田
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して必要十分なビアカットを配置する。
【解決手段】半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、前記第1論理素子と前記第2論理素子間のタイミング解析をおこない(S02)、信号伝播遅延時間が所定の基準値を満たすか否かを判定する(S03、S04)。そしてこの基準値を満たさない場合には、この基準値を満たすようにビアのビアカット数を増加させて配置する(S05)。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の信号配線に係わり、特に論理素子間を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続される信号配線に対して、必要十分なビアカットを配置するのに好適な信号配線の接続方法、信号配線の接続システム、および半導体集積回路装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路装置の高集積化、高性能化に伴って、パターンの微細化、信号配線の多層化が急速に進展しており、論理素子間の信号伝播遅延時間を最適なタイミングに制御し、またエレクトロマイグレーションを抑制できる信号配線の接続方法が要求されている。
【0003】
従来の半導体集積回路装置においては、1層目の配線層と2層目の配線層にそれぞれ形成された信号配線は1個のビアカットを通して互いに接続されていた。
【0004】
しかし、1層目の信号配線と2層目の信号配線の接触面積が小さいためビア接続部での電気抵抗が大きく、ビアを数多く経由する信号配線においては信号伝播遅延時間が大きくなる問題があった。
【0005】
これに対して、1層目の信号配線と2層目の信号配線を複数のビアを通して接続する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
この特許文献1に開示された信号配線の接続方法について、図を用いて説明する。図11(a)はビアの要部を示す平面図、図11(b)は図11(a)のC−C線に沿って切断し、矢印の方向に眺めた断面図である。
【0007】
図11に示すように、半導体基板111上に層間絶縁膜112を介して1層目の信号配線113と2層目の信号配線114が2個のビアカット115、116により電気的に導通されている。2個のビアカット115、116により1層目の信号配線113と2層目の信号配線114の接触面積は1個のビアカットに比べて2倍になっている。これにより、信号配線の電気抵抗を減少させて、信号伝播遅延時間を改善している。
【0008】
しかしながら、特許文献1においては、ビアカット数を増やせば接続部の電気抵抗が低減されることを開示しているが、複雑なタイミング制御を必要とする論理素子間の信号配線の接続方法については何ら開示していない。
【0009】
例えば、論理素子間の信号伝播遅延時間には所定の時間内に信号が伝播することが必要なセットアップ時間と所定の時間内に信号が伝播してはいけないホールド時間があり、信号伝播遅延時間はこの両方を満たさなければならない。
【0010】
即ち、必要以上のビアカットを使用すると信号伝播遅延時間のタイミングが早すぎるホールドエラーが生じる恐れがあり、少なからず不良が発生する。
【0011】
結果として、不良が発生した信号配線を修正するために、レイアウトにおける繰り返し回数が多くなるという問題がある。また、配線の混雑度を増加させる問題がある。
【0012】
【特許文献1】
特開平4−118968号公報(2頁、図3)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に開示された単に複数のビアカットを使用する配線の接続方法では、論理素子間のタイミング制御に十分な信号伝播遅延時間を得ることは難しい。
【0014】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、必要十分な数のビアカットを所定のビアに配置することにより、論理素子間のタイミング制御に十分な信号伝播遅延時間が得られる信号配線の接続方法、信号配線の接続システム、および半導体集積回路装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明の別の目的は、必要十分な数のビアカットを所定のビアに配置することにより、ビアでのエレクトロマイグレーションを抑制する信号配線の接続方法、信号配線の接続システム、および半導体集積回路装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の信号配線の接続方法では、半導体集積回路装置に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続する際に、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビア接続部を通して互いに接続する信号配線に対して、前記第1論理素子と前記第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求める第1の工程と、前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内か否かを判定する第2の工程と、前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内でない場合に、前記設定された時間内となるように前記ビア接続部のビアカット数を増加させて前記第1論理素子と第2論理素子を接続する第3の工程とを有することを特徴としている。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明の別の態様の信号配線の接続方法では、半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、前記信号配線のエレクトロマイグレーション解析をおこなう第1の工程と、前記エレクトロマイグレーションが所定の基準値を満たすか否かを判定する第2の工程と、前記基準値を満たさない場合に、前記基準値を満たすように、前記ビアのビアカット数を増加させて配置する第3の工程とを有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる信号配線の接続方法で、半導体集積回路装置のレイアウトデータから論理素子に接続され、異なる配線層の信号配線どうしをビア(ビア接続部とも言う)を通して接続する配線パターンが作成されるまでの工程を示すフローチャートである。
【0020】
このレイアウトデータは半導体集積回路装置の論理素子の配置情報と、配線経路情報と、タイミング制約情報で構成されている。
【0021】
即ち、製造する半導体集積回路装置に必要な機能を明確にし、その機能を生み出すためのロジック・メモリ、入出力インターフェイスなどの各部の機能と互いのつながりを設計する機能設計がおこなわれる。
【0022】
次に、各部の機能および相互関係から具体的な電子回路を設計する論理設計がおこなわれる。
【0023】
そして、論理素子を半導体チップ上のどこに配置するかを示す論理素子配置情報と、この論理素子がチップ上のどの領域を通って接続されるかを示す配線経路情報と、論理素子間の同期を取るためのタイミング制約情報からなるレイアウトデータが作成される。
【0024】
図1に示すように、まず、この半導体集積回路装置のレイアウトデータが読み込まれる(ステップS01)。
【0025】
次に、読み込まれた半導体集積回路に配置される第1論理素子の出力端子と第2論理素子の入力端子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、タイミング解析をおこなう(信号伝播遅延時間を求めるとも言う)(ステップS02)。
【0026】
このタイミング解析とは、それぞれの論理素子に固有のセル遅延と、それぞれの論理素子を接続する配線の抵抗と付加容量からなる分布定数回路の配線遅延などを計算するもので、信号伝播遅延時間はこのセル遅延と配線遅延の和で表される。
【0027】
次に、この信号伝播遅延時間が所定の時間内に第1の論理素子から第2の論理素子に信号が伝播してはいけないホールド時間を満たすか否か(以下、ホールドエラーという)を判定する(ステップS03)。
【0028】
ホールドエラーがある場合は、これ以上ビアカット数を増やす必要がないので、ステップS06にジャンプする。また、このホールドエラーを解消するためにはディレイ素子を信号配線に追加してセル遅延を大きくして信号伝播時間を遅くする方法がとられる(図示せず)。
【0029】
一方、ホールドエラーがない場合は、この信号伝播遅延時間が所定の時間内に第1の論理素子から第2の論理素子に信号が伝播する必要のあるセットアップ時間を満たすか否か(以下、セットアップエラーという)を判定する(ステップS04)。
【0030】
セットアップエラーがある場合は、信号伝播時間を早くするためにビアのビアカット数を増加して配置し(ステップS05)、所定の基準値を満たすまでステップS02からステップS05を繰り返す。
【0031】
一方、セットアップエラーがない場合は、ステップS06にジャンプし、第1の論理素子と第2の論理素子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、ビア接続配線パターンデータを作成(ステップS06)して終了する。
【0032】
図2および図3はこれらの方法を具体的に示したもので、図2は論理設計の要部を示す図、図3は図2のレイアウト図で、図3(a)は論理素子の配置および配線経路を示す図、図3(b)は図3(a)のA−A線に沿って切断し、展開して矢印方向に眺めた断面図である。
【0033】
図2に示すように、この論理設計は第1論理素子と第2論理素子が配線経路の途中に別の論理素子を経由して、異なる配線層にそれぞれ形成された信号配線をビアを通して接続される場合の例である。
【0034】
即ち、第1論理素子11、例えばフリップフロップと第2論理素子12、例えばフリップフロップが、第3論理素子13、例えばANDゲートと、第4論理素子14、例えばバッファを経由して3本の信号配線15a、15b、15cで接続されている。
【0035】
第1論理素子11の入力端子17に入力された入力信号は、クロック信号配線16を通してクロック信号入力端子18に供給されるクロック信号に同期して第1論理素子11にラッチされ、第1論理素子11の出力信号が信号配線15aと、第3論理素子13と、信号配線15bと、第4論理素子14と、信号配線15cを経由して第2論理素子12の入力端子19に入力される。
【0036】
第2論理素子12の入力端子19に入力された入力信号は、クロック信号配線16を通してクロック信号入力端子20に供給されるクロック信号に同期して第2論理素子12にラッチされる。
【0037】
この入力信号がクロック信号入力端子18にクロック信号が入力された時から次の入力端子19にラッチされるまでの信号伝播遅延時間がクロック信号の周期より大きい場合は、正常な論理動作が保証されなくなり、セットアップエラーが生じる。
【0038】
図3に示すように、第1論理素子11と第2論理素子12を接続する信号配線は、第3論理素子13と4論理素子14を介して6個のビアカット21、22、23、24、25、26を通して接続される第1配線層の信号配線15a1、15b1、15c1と、第2配線層の信号配線15a2、15b2、15c2で構成されている。
【0039】
即ち、第1論理素子11の出力端子31にビアカット21を通して接続された第2配線層の信号配線15a2がビアカット22を通して第1配線層の信号配線15a1と接続され、信号配線15a1は第3論理素子13の入力端子32に接続されている。
【0040】
第3論理素子13の出力端子33に接続された第1配線層の信号配線15b1がビアカット23を通して第2配線層の信号配線15b2と接続され、信号配線15b2はビアカット24を通して第4論理素子14の入力端子34に接続されている。
【0041】
第4論理素子14の出力端子35に接続された第1配線層の信号配線15c1がビアカット25を通して第2配線層の信号配線15c2と接続され、信号配線15c2はビアカット26を通して第2論理素子12の入力端子19に接続されている。
【0042】
このレイアウトに対して、タイミング解析をおこないセル遅延と配線遅延を求める。
【0043】
セル遅延は、第1論理素子11のセル遅延が、例えば2ns、第3論理素子13のセル遅延が、例えば2ns、および第4論理素子14のセル遅延が、例えば1nsの場合、各セル遅延の和の5nsである。
【0044】
配線遅延は、信号配線15a、15b、15cの全体の付加容量が、例えば10pF、同じく信号配線の全体の抵抗が10Ω、ビアカット21、22、23、24、25、26の抵抗が1つ当たり4Ωでビアの全体の抵抗が24Ωからなる分布定数回路として計算され、例えば7nsとなる。
【0045】
これより、信号が入力端子17から次の入力端子19に伝播するまでの信号伝播遅延時間は両者の和の12nsとなる。
【0046】
このため、クロック信号周期が、例えば10nsの場合、信号伝播遅延時間はクロック信号周期より大きくなり、セットアップエラーが生じる。
【0047】
従って、セットアップエラーを解消するためには、図1に示したフローチャートに従ってビアカット数を増加させ、例えば配線遅延を5ns以下にするために配線の抵抗とビアの抵抗の和が18Ω以下になるまで3個のビアカットを所定の箇所に追加して配置すればよい。
【0048】
図4はこの3個のビアカットを所定の箇所に追加したレイアウト図で、図4(a)は論理素子の配置および配線経路を示す図、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿って切断し、展開して矢印方向に眺めた断面図である。
【0049】
図4に示すように、例えば、第1配線層15a1と第2配線層15a2を接続するビアカット22にビアカット51を追加して並置し、第1配線層15b1と第2配線層15b2を接続するビアカット23にビアカット52を追加して並置し、第1配線層15c1と第2配線層15c2を接続するビアカット25にビアカット53を追加して並置し、それぞれダブルカットビアとしている。
【0050】
以上説明したように、第1の実施の形態による信号配線の接続方法によれば、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、タイミング解析をおこない、セットアップエラーを生じる信号配線の所定のビアに必要十分な数のビアカットを配置しているので、論理素子間の複雑なタイミング制御に十分な信号伝播遅延時間が得られる。従って、タイミング制御精度が向上し、半導体集積回路装置の設計が容易になる。
【0051】
上述したタイミング解析は、フロアプランにより第1乃至第4論理素子の配置が決定し、配線長を見積もるための概略配線に対しておこなうことができる。また、概略配線から実際の配線長が決定された実配線に対しておこなうことができる。更に、両方に対しておこなうこともできる。
【0052】
上述した実施の形態においては、信号配線として配線経路の途中に第3論理素子13および第4論理素子14を有し、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続した信号配線について説明したが、配線経路の途中に他の論理素子を介しない信号配線でも構わない。
【0053】
また、上記第1論理素子11の入力端子17と第2論理素子12の入力端子19間の信号伝播遅延時間を求める場合について説明したが、第1論理素子11の出力端子31と第2論理素子12の出力端子36間の信号伝播遅延時間を求めても構わない。
【0054】
次に、これらの変形例について説明する。
【0055】
(第1の実施の形態の変形例1)
図5は本発明の第1の実施の形態の変形例1を示すフローチャートである。本変形例が第1の実施の形態と異なる点は、概略配線および実配線に対して、それぞれタイミング解析をおこなうことにある。
【0056】
即ち、図5に示すように、まず、図1と同様にレイアウトデータを読み込んで、タイミング解析をおこない、ホールドエラーの有無をチェックする(ステップS21からステップS23)。
【0057】
ホールドエラーがない場合は、セットアップエラーの有無をチェックし(ステップS24)、セットアップエラーがある場合は、セットアップエラーが生じた信号配線のネットで使用されている全てのビアにダブルカットビアを配置して実配線をおこなう(ステップS26)。
【0058】
一方、ホールドエラーがある場合、あるいはセットアップエラーがない場合には、セットアップエラーがなかった信号配線のネットで使用されている全てのビアにシングルカットビアを配置して実配線をおこなう(ステップS25)。
【0059】
次に、ステップS25またはステップS26で得られた実配線に対して、再びタイミング解析をおこない、ホールドエラーの有無をチェックする(ステップS27からステップS28)。
【0060】
ホールドエラーがない場合は、セットアップエラーの有無をチェックし(ステップS29)、セットアップエラーがある場合は、セットアップエラーが生じた信号配線のネットで使用されている所定のビアのビアカット数を1増加させて配置し(ステップS30)、セットアップエラーが解消されるまでステップS27からステップS30を繰り返している。
【0061】
一方、ホールドエラーがある場合、あるいはセットアップエラーがない場合には、ビア接続配線パターンデータを作成して終了する(ステップS31)。
【0062】
概略配線に対するタイミング解析では、信号配線の配線長に依存する付加容量および配線抵抗の概算値を用いて、迅速に信号伝播遅延時間を見積もることができる。
【0063】
実配線に対するタイミング解析では、信号配線の配線長に依存する付加容量、配線抵抗、およびビア抵抗の妥当値を用いて、精度よく信号伝播遅延時間を見積もることができる。
【0064】
これにより、概略配線時にセットアップエラーが見込まれるビアにダブルカットビアを配置することができるので、実配線後の配線経路が概略配線時の配線経路と大きく異なる場合、混雑度によっては実配線後にシングルカットビアをダブルカットビアに変更できないビアが生じる恐れがない。
【0065】
以上説明したように、上述の変形例1では、概略配線と実配線の両方でタイミング解析をおこなうことにより、必要十分なビアカット数を迅速に精度よく定めることが可能である。従って、タイミング制御精度が向上し、半導体集積回路装置の製造が容易になる。
【0066】
(第1の実施の形態の変形例2)
図6は本発明の第1の実施の形態の変形例2を示すフローチャートである。本変形例が第1の実施の形態と異なる点は、概略配線に対するタイミング解析結果に基づいて必要なビアホールの個数を予測するようにしたことにある。
【0067】
即ち、図6に示すように、まず、図1と同様にレイアウトデータを読み込んで、タイミング解析をおこない、ホールドエラーの有無をチェックする(ステップS41からステップS43)。
【0068】
ホールドエラーがない場合は、セットアップエラーの有無をチェックし(ステップS44)、セットアップエラーがある場合は、セットアップエラーを解消するのに必要なビアカット数を算出し、セットアップエラーが生じた信号配線のネットで使用されている全てのビアにシングルカットビアを配置するものと、ダブルカットビアを配置するものとに分配して実配線をおこなう(ステップS46)。
【0069】
一方、ホールドエラーがある場合、あるいはセットアップエラーがない場合には、セットアップエラーがなかった信号配線のネットで使用されている全てのビアにシングルカットビアを配置して実配線をおこなう(ステップS45)。
【0070】
次に、ステップS45またはステップS46で得られた実配線に対して、再びタイミング解析をおこない、ホールドエラーの有無をチェックする(ステップS47からステップS48)。
【0071】
ホールドエラーがない場合は、セットアップエラーの有無をチェックし(ステップS49)、セットアップエラーがある場合は、セットアップエラーが生じた信号配線のネットで使用されている所定のビアのビアカット数を1増加させて配置し(ステップS50)、セットアップエラーが解消されるまでステップS47からステップS50を繰り返している。
【0072】
一方、ホールドエラーがある場合、あるいはセットアップエラーがない場合には、ビア接続配線パターンデータを作成して終了する(ステップS51)。
【0073】
このように、信号配線のネット上のビアにダブルカットビアをいくつ配置する必要があるかを予測し、必要最小限のダブルカットビアの使用に留めることにより信号配線の混雑度の低減を図ることが可能である。
【0074】
以上説明したように、上述の変形例2では、概略配線に対するタイミング解析結果に基づいて予め必要なビアホールの個数を予測するようにしたので、必要十分なビアカット数をより迅速に精度よく定めることが可能である。従って、タイミング制御精度が向上し、半導体集積回路装置の製造が容易になる。
【0075】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる信号配線の接続システムについて、図7を用いて説明する。本実施の形態の信号配線の接続システムは、第1の実施の形態で示した信号配線の接続方法を実現するためのものである。図7は本実施の形態の信号配線の接続システムを示すブロック図である。
【0076】
図に示すように、本実施の形態の信号配線の接続システム61は、半導体装置の論理設計データを格納した論理設計データ記憶部62と、信号配線のタイミングを解析して新しいビア接続配線パターンを作成するプログラムなどを格納したプログラム格納部63と、論理素子の配置および配線経路情報を格納する配置配線情報記憶部64と、信号配線の信号伝播遅延時間に関するタイミング解析情報を格納するタイミング情報記憶部65と、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に関するビア情報を格納するビア情報記憶部66と、一連の信号配線の接続処理を実行するための手段を備えた処理制御部67と、入出力制御部68を介して処理結果を出力する出力装置69と、処理制御部67への指示等を入力する入力装置70とで構成されている。
【0077】
論理設計データ記憶部62、プログラム格納部63、配置配線情報記憶部64、タイミング情報記憶部65およびビア情報記憶部66は、一部はコンピュータ内部の主記憶装置で構成しても良いし、このコンピュータに接続された半導体メモリー、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスクなどの記憶装置で構成しても構わない。
【0078】
また、処理制御部67は、コンピュータシステムの中央演算処理装置の一部を構成しており、集中処理方式または分散処理方式のコンピュータシステムで実行される。
【0079】
この処理制御部67は、信号配線を論理設計データ記憶部62から読み込んで、第1および第2の論理素子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線を抽出する信号配線抽出部71と、第1および第2の論理素子間の信号伝播遅延時間を求めるタイミング解析部72と、信号伝播遅延時間が所定の基準値を満たすか否かを判定するタイミング判定部73と、基準値を満たさないと判定された信号配線のビアのビアカット数を増加させて配置するビア変更部74と、ビア変更による配線パターンデータを作成する信号配線部75から構成されている。
【0080】
これらの信号配線抽出部71、タイミング解析部72、タイミング判定部73、ビア変更部74、信号配線部75は、ソフトウェアとしてプログラム格納部63に予め格納されており、その手順に従ってコンピュータシステムの中央演算処理装置にて実行されるが、専用のハードウェーアで実行されるものでも構わない。
【0081】
以上説明したように、第2の実施の形態の信号配線の接続システムによれば、信号配線のタイミング解析をおこない、所定の基準値を満たさない信号配線のビアの変更をおこなうことにより、論理素子間のタイミング制御に十分な信号伝達遅延時間を有するビアを通して接続された信号配線が得られる。
【0082】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係わる半導体集積回路装置の製造方法について、図8を用いて説明する。本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法は、第2の実施の形態で示した信号配線の接続システムを用いて、半導体集積回路装置を製造する場合の例である。図8は、本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示すフローチャートである。
【0083】
まず、製造する半導体集積回路装置の機能設計、論理設計により論理素子の配置情報、配線経路情報、タイミング制約情報からなるレイアウトデータが作成される(ステップS61)。
【0084】
即ち、製造する半導体集積回路装置に必要な機能を明確にし、その機能を生み出すためのロジック・メモリ、入出力インターフェイスなどの各部の機能と互いのつながりを設計する機能設計がおこなわれる。
【0085】
次に、各部の機能および相互関係から具体的な電子回路を設計する論理設計がおこなわれる。
【0086】
そして、論理素子を半導体チップ上のどこに配置するかを示す論理素子配置情報、この論理素子がチップ上のどの領域を通って接続されるかを示す配線経路情報、および論理素子間の同期を取るためのタイミング制約情報からなるレイアウトデータが作成され、論理設計データとして保存される。
【0087】
次に、この半導体集積回路装置のレイアウトデータが読み込こまれ、半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線が抽出される(ステップS62)。
【0088】
次に、第1論理素子と第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求めてタイミング解析をおこなう(ステップS63)。
【0089】
次に、この信号伝播遅延時間が所定の基準値、例えばセットアップエラーか否かを判定し(ステップS64)、基準を満たさない場合は、ビアカット数を増加してビアを配置する(ステップS65)。
【0090】
次に、論理設計データの全ての信号配線をチェックしたかを判定し(ステップS66)、全ての信号配線がチェックされるまでステップS62からステップS65を繰り返す。全ての信号配線のチェックが完了すると、ビア接続配線パターンデータを作成する(ステップS67)。
【0091】
次に、ビア接続配線パターンを露光マスク上に形成するための露光マスク描画データが作成され、これに基づいて露光マスクが製作される(ステップS68)。
【0092】
次に、半導体基板に対して絶縁膜、半導体膜、金属膜などの成膜工程、上述した露光マスクを用いたリソグラフィー工程、エッチング工程、イオン注入工程などを繰り返す一連のウェーハ製造工程(前工程)により、半導体ウェーハ上に半導体装置が一括して形成される。そして、ダイシング工程、ボンディング工程、検査工程(後工程)を経て、半導体装置が製造される(ステップS69)。
【0093】
以上説明したように、第3の実施の形態による半導体集積回路装置の製造方法によれば、論理素子間のタイミング制御に十分な伝播遅延時間が得られるので、高い歩留まりで半導体集積回路装置を製造することができる。
【0094】
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態に係わる信号配線の接続方法で、半導体集積回路装置のレイアウトデータから論理素子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線、例えば特に信号周波数の高いクロック信号配線に対してエレクトロマイグレーション解析をおこない、最終のビア接続配線パターンデータが完成するまでの工程を示すフローチャートである。
【0095】
このレイアウトデータは半導体集積回路装置の論理素子を半導体チップ上のどこに配置するかを示す論理素子の配置情報と、この論理素子がチップ上のどの領域を通って接続されるかを示す配線経路情報と、電流密度と動作温度、動作保証年数などに関するエレクトロマイグレーション制約情報で構成されている。
【0096】
図9に示すように、まず、この半導体集積回路装置のレイアウトデータが読み込まれる(ステップS81)。
【0097】
次に、読み込まれた半導体集積回路に配置される第1論理素子の出力端子と第2論理素子の入力端子を異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線の最も抵抗の高い部分、例えばビアに対して、配線材料、配線寸法、動作電圧、信号周波数、配線容量などから信号配線に流れ電流を算出し、電流密度と動作温度から信頼性期間を求めるエレクトロマイグレーション解析をおこなう(ステップS82)。
【0098】
次に、この信頼性期間が所定の基準値、例えば動作保証年数を満たすか否か(以下エレクトロマイグレーションエラーという)を判定する(ステップS83)。
【0099】
次に、エレクトロマイグレーションエラーがある場合に、所定の基準値を満たすように最も抵抗の高いビアのビアカット数を増やして配置し(ステップS84)、ビア接続配線パターンデータを作成(ステップS85)して終了する。
【0100】
以上説明したように、第4の実施の形態による信号配線の接続方法によれは、ビアに対してエレクトロマイグレーション解析をおこない、エレクトロマイグレーションエラーを生じるビアに必要十分な数のビアカットを配置している。
【0101】
従って、動作保証年数を満たすのに十分な信頼性期間が得られ、半導体集積回路装置の製造が容易になる。
【0102】
(第4の実施の形態の変形例)
図10は本発明の第の実施の形態の変形例を示すフローチャートである。本変形例が第4の実施の形態と異なる点は、概略配線および実配線に対して、それぞれエレクトロマイグレーション解析をおこなうことにある。
【0103】
即ち、図10に示すように、まず、図9と同様にレイアウトデータを読み込んで、エレクトロマイグレーション解析をおこない、エレクトロマイグレーションエラーの有無をチェックする(ステップS91からステップS93)。
【0104】
エレクトロマイグレーションエラーがない場合は、信号配線のネット上のビアにシングルカットビアを配置して実配線をおこない(ステップS94)、エレクトロマイグレーションエラーがある場合は、エレクトロマイグレーションエラーが生じた信号配線のネット上のビアにダブルカットビアを配置して実配線をおこなう(ステップS95)。
【0105】
次に、ステップS94またはステップS95で得られた実配線に対して、再びエレクトロマイグレーション解析をおこない、エレクトロマイグレーションエラーの有無をチェックする(ステップS96からステップS97)。
【0106】
エレクトロマイグレーションエラーがある場合は、信号配線のネット上の所定のビアのビアカット数を1増加させて配置し(ステップS98)、エレクトロマイグレーションエラーが解消されるまでステップS96からステップS98を繰り返している。
【0107】
一方、エレクトロマイグレーションがない場合には、ビア接続配線パターンデータを作成して(ステップS99)終了する。
【0108】
これにより、概略配線時にエレクトロマイグレーションエラーが見込まれるビアに予めダブルカットビアを配置しておくことができるので、実配線後の配線経路が概略配線時の配線経路と大きく異なった場合、混雑度によっては実配線後にシングルカットビアをダブルカットビアに変更できないビアが生じる恐れがない。
【0109】
以上説明したように、上述の変形例では、概略配線と実配線の両方でエレクトロマイグレーション解析をおこなうことにより、必要十分なビアカット数を迅速に精度よく定めている。従って、動作保証年数を満たすのに十分な信頼性期間が得られ、半導体装置の製造が容易になる。
【0110】
次に、本発明の第4の実施の形態で示した信号配線の接続方法を実現するための信号配線の接続システムは、第2の実施の形態で示した図7の信号配線の接続システムに、エレクトロマイグレーション解析をおこなうエレクトロマイグレーション解析部、エレクトロマイグレーション判定部を付加することにより同様に実施することができるので、その説明は省略する。
【0111】
また、上述の信号配線の接続システムを用いた半導体装置の製造方法は、第3の実施の形態で示した図8のフローチャートに、エレクトロマイグレーション解析をおこなう工程および所定の基準値を満たすか判定する工程を付加することにより同様に実施することができるので、その説明は省略する。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、論理素子間のタイミング制御に十分な信号伝播遅延時間が得られる信号配線の接続方法、該信号配線の接続システムを提供することができる。
【0113】
また、該信号配線を用いた半導体集積回路装置の製造方法によれば、高い信頼性を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる信号配線の接続方法を示すフローチャート。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わる論理設計の要部を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わるレイアウト図で、図3(a)は論理素子の配置、配線経路を示す図、図3(b)は図3(a)のA−A線に沿って切断し、展開して矢印方向に眺めた断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わるレイアウト図で、図4(a)は論理素子の配置、配線経路を示す図、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿って切断し、展開して矢印方向に眺めた断面図。
【図5】本発明の第1の実施形態の変形例1を示すフローチャート。
【図6】本発明の第1の実施形態の変形例2を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる信号配線の接続システムを示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる半導体集積回路装置の製造方法を示すフローチャート。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係わる信号配線の接続方法を示すフローチャート。
【図10】本発明の第4の実施の形態の変形例を示すフローチャート。
【図11】従来の信号配線の接続を示す図。
【符号の説明】
11 第1論理素子
12 第2論理素子
13 第3論理素子
14 第4論理素子
15a、15b、15c 信号配線
15a1、15b1、15c1 第1配線層の信号配線
15a2、15b2、15c2 第2配線層の信号配線
16 クロック信号配線
17、19、32、34 入力端子
18、20 クロック信号入力端子
21、22、23、24、25、26、51、52、53 ビアカット
31、33、35、36 出力端子
61 信号配線の接続システム
62 論理設計データ記憶部
63 プログラム格納部
64 配置配線情報記憶部
65 タイミング情報記憶部
66 ビア情報データ記憶部
67 処理制御部
68 入出力制御部
69 出力装置
70 入力装置
71 信号配線抽出部
72 タイミング解析部
73 タイミング判定部
74 ビア変更部
75 信号配線部

Claims (15)

  1. 半導体集積回路装置に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続する際に、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビア接続部を通して互いに接続する信号配線に対して、前記第1論理素子と前記第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求める第1の工程と、
    前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内か否かを判定する第2の工程と、
    前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内でない場合に、前記設定された時間内となるように前記ビア接続部のビアカット数を増加させて前記第1論理素子と第2論理素子を接続する第3の工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の信号配線接続方法。
  2. 前記第1の工程では、シミュレーションにより信号伝播遅延時間を求めることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置の信号配線接続方法。
  3. 半導体集積回路装置に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続する際に、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する概略信号配線に対して、前記第1論理素子と前記第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求める第1の工程と、
    前記信号伝播遅延時間が設定された時間内か否かを判定する第2の工程と、
    前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内である場合に、実配線をおこなう第3の工程と、
    前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内でない場合に、前記ビア接続部のビアカット数を1増加して実配線をおこなう第4の工程と、
    前記実配線に対して、タイミング解析をおこなう第5の工程と、
    前記実配線のタイミング解析による信号伝播遅延時間が、設定された時間内か否かを判定する第6の工程と、
    前記求められた信号伝播遅延時間が設定された時間内でない場合に、設定された時間内となるまで前記ビア接続部のビアカット数を増加させて配置する第7の工程と、
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路装置の信号配線接続方法。
  4. 前記第4の工程において、基準値を満たさない場合に、前記信号伝播遅延時間から必要なビアカット数を算出して、前記ビアをシングルカットビアとするものとダブルカットビアとするものに分配して実配線をおこなうことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路装置の信号配線接続方法。
  5. 前記第1論理素子と第2論理素子を接続する信号配線が、その配線経路の途中に他の論理素子を有することを特徴とする請求項1、3、または4に記載の信号配線の接続方法。
  6. 前記信号伝播遅延時間は、前記第1論理素子の入力端子と前記第2論理素子の入力端子間、または前記第1論理素子の出力端子と前記第2論理素子の出力端子間の信号伝播遅延時間であることを特徴とする請求項1、3、または4に記載の信号配線の接続方法。
  7. 前記設定された時間とは、セットアップ時間であることを特徴とする請求項1、3、または4に記載の信号配線の接続方法。
  8. 前記設定された時間に、ホールド時間を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の信号配線の接続方法。
  9. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビア接続部を通して互いに接続する信号配線を抽出する信号配線抽出部と、
    前記第1論理素子と前記第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求めるタイミング解析部と、
    前記信号伝播遅延時間が設定された時間内か否かを判定するタイミング判定部と、
    前記信号伝播遅延時間が設定された時間内でない場合に、設定された時間となるように、前記ビア接続部のビアカット数を増加させて前記第1論理素子と前記第2論理素子を接続するビア変更部と、
    前記ビア変更情報に基づいて信号配線をおこなう信号配線部と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の信号配線接続システム。
  10. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビア接続部を通して互いに接続する信号配線に対して、前記第1論理素子と前記第2論理素子間の信号伝播遅延時間を求めるタイミング解析をおこなう第1の工程と、
    前記信号伝播遅延時間が設定された時間内か否かを判定する第2の工程と、
    前記設定された時間内でない場合に、前記設定された時間内となるように前記ビア接続部のビアカット数を増加させた信号配線パターンを作成する第3の工程と、
    前記信号配線パターンに基づいて露光マスクを製作し、露光工程を含む所定の半導体集積回路製造工程により半導体集積回路装置を製造する第4の工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する信号配線に対して、前記信号配線のエレクトロマイグレーション解析をおこなう第1の工程と、
    前記エレクトロマイグレーションが所定の基準値を満たすか否かを判定する第2の工程と、
    前記基準値を満たさない場合に、前記基準値を満たすように前記ビアのビアカット数を増加させて配置する第3の工程と、
    を有することを特徴とする信号配線の接続方法。
  12. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する概略信号配線に対して、前記信号配線のエレクトロマイグレーション解析をおこなう第1の工程と、
    前記エレクトロマイグレーションが所定の基準値を満たすか否かを判定する第2の工程と、
    前記基準値を満たす場合に、前記ビアをシングルカットビアとして実配線をおこなう第3の工程と、
    前記基準値を満たさない場合に、前記ビアをダブルカットビアとして実配線をおこなう第4の工程と、
    前記実配線に対してエレクトロマイグレーション解析をおこなう第5の工程と、前記エレクトロマイグレーションが所定の基準値を満たすか否かを判定する第6の工程と、
    前記基準値を満たさない場合に、前記ビア接続部のビアカット数を1増加させて配置する第7の工程と、
    を具備し、
    前記基準値を満たすまで前記第4の工程から前記第7の工程を繰り返すことを特徴とする信号配線の接続方法。
  13. 前記信号配線は、クロック信号配線であることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の信号配線の接続方法。
  14. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する概略信号配線を抽出する信号配線抽出部と、
    前記信号配線のエレクトロマイグレーション解析をおこなうエレクトロマイグレーション解析部と、
    前記基準値を満たさない場合に、前記ビアのビアカット数を増加させて配置するビア変更部と、
    を有することを特徴とする信号配線の接続システム。
  15. 半導体集積回路に配置される第1論理素子と第2論理素子を互いに接続するために、異なる配線層にそれぞれ形成され、且つビアを通して互いに接続する概略信号配線に対して、前記信号配線のエレクトロマイグレーション解析をおこなう第1の工程と、
    前記エレクトロマイグレーションが所定の基準値を満たすか否かを判定する第2の工程と、
    前記基準値を満たさない場合に、前記ビアのビアカット数を増加させた信号配線パターンを作成する第3の工程と、
    前記信号配線パターンに基づいて露光マスクを製作し、露光工程を含む所定の半導体集積回路製造工程により半導体集積回路装置を製造する第4の工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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