JP2005024599A - 撮像ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像光学系50を構成するレンズ1〜3が温度変化により屈折率が変化するプラスチックから形成されていることにより、撮影環境で温度変化が生じるとピント位置のズレが生じる恐れがあるが、マイクロコンピュータ28がAF処理を行って撮像光学系50を合焦位置へ移動させることで、温度変化に関わらず、常にピントが合った状態で撮影を行うことができ、それにより高画質な画像を得ることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像ユニットに関し、特に携帯電話やパソコン(パーソナルコンピューター)などに搭載可能な撮像ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、CPUの高性能化、画像処理技術の発達などにより、デジタル画像データを手軽に取り扱えるようになってきた。特に、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)において、画像を表示できるディスプレイを備えた機種が出回っており、近い将来、無線通信速度の飛躍的な向上が期待できることから、このような携帯電話やPDA間で画像データの転送が頻繁に行われることが予想される。
【0003】
特に最近は、特許文献1に記載されているようなCCDなどの固体撮像素子を含む撮像ユニットを搭載した携帯電話が市販されており、これを用いて手軽に撮像を行うことができる。又、撮像した画像に対応する画像データは、パソコンなどを介することなく別な携帯電話に手軽に送信することができる。
【特許文献1】
特開2003−37758号公報
【特許文献2】
特開平05−093832号公報
【特許文献3】
特開2003−131103号公報
【特許文献4】
特開2002−072042号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された撮像ユニットは、小型低コストで、組み立て時の光学的な調整も不要で生産性が良いという利点がある。又、その撮影光学系にプラスチックが使用されているが、それにより温度変化でピント位置のズレは生じるものの、特許文献1の技術は、低画素の撮像素子を用いた場合に好適なものであるので、いわゆるパンフォーカスレンズを採用し、フォーカス合わせのためにレンズを移動させることなく、レンズを近側から遠側まで、ある許容された画質のなかで撮影できるようにしている。
【0005】
しかし、最近は、たとえ携帯電話であろうとも高画質な画像を撮像できることが望まれており、従って撮像素子はより高画素なものが搭載される傾向がある。一方、携帯電話等は、例えば洋服のポケットに入れてもかさばらないように、コンパクト性が特に重視されるため、大型の撮像素子を搭載することは困難である。このような撮像素子の高画素化と小型化により、従来より画素ピッチが小さくなると、プラスチックレンズの温度変化によりピントの位置ズレが生じた場合、フォーカス合わせのためにレンズを移動させないと、近側から遠側まで、良好な画質での撮影ができなくなるという問題がある。
【0006】
より具体的には、U≒f2/(F×2P)(ただし、f:レンズの焦点距離、F:レンズのFナンバー、P:撮像素子の画素ピッチ)で表せる過焦点距離において、幾何光学的には、無限遠方からU/2の距離の物体にピントが合っているとみなせる状態となる。例えば、f=3.8mm、F=2.8、P=0.0032の場合、基準被写体距離として、過焦点距離U≒f2/(F×2P)≒0.8mにおけるレンズの像点位置と、撮像素子の受光面の光軸方向の位置を一致させるようにすれば、無限遠方から約0.4mの距離までピントが合っている状態になる。ところが、常温で以上の設定にした場合、これから±20℃以上外気温が変化したとすると、ピント位置のズレにより撮影可能な距離が0.15〜0.35mずれたり、無限遠方の被写体にピントが合わなくなったりするという問題がある。
【0007】
そのような問題を解決するために、小型撮像ユニットのレンズの一部または全部を移動させてフォーカシングが可能となるように構成した上で、特許文献2,3に記載されているように、温度を検知して、その検知結果に基づいてレンズを移動するよう方法や、特許文献4に記載されているように、新たに温度変化を補正する補正部材を設けるなどの方法が考えられる。しかしながら、新たに温度検知手段を設けたり、移動量を記録させるためのメモリを新たに設けたり、補正部材を設けるなどすると、構成が複雑化し撮像ユニットが大型化してしまうという問題がある。
【0008】
更に別な問題として、撮像ユニットを搭載した撮像装置において、低温時にはバッテリーの性能が低下することから、電力消費を極力抑えたいということがある。加えて、温度変化に起因したピント位置のズレを、どこまで補正すべきかという問題もある。
【0009】
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、環境変化に対応しながらも高画質化及び小型化を図ることができる撮像ユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、駆動手段の動力に応じて移動するピント調整用レンズを含み、全てプラスチックレンズで構成される撮影レンズと、前記撮影レンズのピント調整用レンズを光軸方向に移動可能に案内する案内部材と、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材を保持する回路基板と、を備えているので、温度変化に起因するピント位置のズレが生じた場合でも、前記ピント検出手段が、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出して、その検出結果に基づいて前記駆動制御手段が前記駆動手段を制御することで、最適なピント位置を得ることができるため、より高画質な画像を得ることができる。かかる本発明は、前記撮像素子が高画素且つ小型の場合に、より高い効果を発揮する。又、前記回路基板において、前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材、前記案内部材が保持されているので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0011】
第2の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、駆動手段の動力に応じて移動するピント調整用レンズを含み、全てプラスチックレンズで構成される撮影レンズと、前記撮影レンズのピント調整用レンズを光軸方向に移動可能に案内する案内部材と、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、前記撮像素子及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材を保持する回路基板と、を備えているので、温度変化に起因するピント位置のズレが生じた場合でも、前記ピント検出手段が、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出して、その検出結果に基づいて前記駆動制御手段が前記駆動手段を制御することで、最適なピント位置を得ることができるため、より高画質な画像を得ることができる。かかる本発明は、前記撮像素子が高画素且つ小型の場合に、より高い効果を発揮する。又、前記回路基板において、前記撮像素子及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材、前記駆動手段が保持されているので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0012】
更に、前記駆動手段を内蔵すると、外部から動力を供給する必要がなく撮像ユニットを独立させることができるので好ましい。
【0013】
更に、前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていると、外部のモータを兼用できるので、撮像ユニットを搭載する装置トータルでの低コスト化が図れる。
【0014】
更に、前記ピント調整用レンズは、前記撮影レンズ全てのレンズであり、ピント調整は前記撮影レンズを一体的に移動することにより行うと好ましい。
【0015】
更に、前記ピント調整用レンズは、前記撮影レンズの一部のレンズであると好ましい。
【0016】
更に、前記撮影レンズを収容する部材又は前記撮影レンズの物体側端面から、前記回路基板の像側面までの距離が10mm以下であると、前記撮像ユニットを、携帯電話などの薄形の撮像装置に搭載するのに好適である。
【0017】
第3の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、前記撮影レンズの初期位置を、最低保証温度で無限遠の距離にある被写体が被写界深度内に入る過焦点位置としたので、例えば低温時など、電力供給用のバッテリーの性能が低下したような場合には、前記ピント調整用レンズを駆動しなくても合焦が達成されることから、バッテリーの負担が減少し、最適なシャッターチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
【0018】
更に、前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0019】
第4の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、前記撮影レンズの初期位置を、最低保証温度で無限遠の距離にある被写体が被写界深度内に入る過焦点位置としたので、例えば低温時など、電力供給用のバッテリーの性能が低下したような場合には、前記ピント調整用レンズを駆動しなくても合焦が達成されることから、バッテリーの負担が減少し、最適なシャッターチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
【0020】
更に、前記撮像素子と前記駆動制御手段とが載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0021】
更に、前記駆動手段を内蔵すると、外部から動力を供給する必要がなく撮像ユニットを独立させることができるので好ましい。
【0022】
更に、前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていると、外部のモータを兼用できるので、撮像ユニットを搭載する装置トータルでの低コスト化が図れる。
【0023】
更に、前記最低保証温度は0℃であると好ましい。
【0024】
更に、前記撮像素子及び前記制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ及び前記駆動手段を保持する回路基板を備えていると、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0025】
第3の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、前記駆動手段により駆動されるピント調整用レンズの移動可能範囲の撮像面側の端部位置を、許容最低温度において無限の距離にある被写体に対して合焦する位置、またはそれよりも撮像面に近い位置とし、前記移動可能範囲の被写体側の端部位置を、許容最高温度において撮影を可能とする最至近距離の被写体に合焦する位置、またはそれよりも被写体側の位置としたので、前記許容最低温度と前記許容最高温度との間で高画質な画像を撮像でき、ユーザーに不満を与えることがない。
【0026】
更に、前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0027】
第6の本発明の撮像ユニットは、外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、前記駆動手段により駆動されるピント調整用レンズの移動可能範囲の撮像面側の端部位置を、許容最低温度において無限の距離にある被写体に対して合焦する位置、またはそれよりも撮像面に近い位置とし、前記移動可能範囲の被写体側の端部位置を、許容最高温度において撮影を可能とする最至近距離の被写体に合焦する位置、またはそれよりも被写体側の位置としたので、前記許容最低温度と前記許容最高温度との間で高画質な画像を撮像でき、ユーザーに不満を与えることがない。
【0028】
更に、前記撮像素子と前記駆動制御手段とが載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたので、より厚みの薄い撮像ユニットを提供できる。
【0029】
更に、前記駆動手段を内蔵すると、外部から動力を供給する必要がなく撮像ユニットを独立させることができるので好ましい。
【0030】
更に、前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていると、外部のモータを兼用できるので、撮像ユニットを搭載する装置トータルでの低コスト化が図れる。
【0031】
更に、前記許容最低温度は、前記撮像ユニットの性能を保証する温度範囲の最低温度であり、前記許容最高温度とは、前記撮像ユニットの性能を保証する温度範囲の最高温度であると好ましい。
【0032】
更に、前記合焦する位置は、無限距離又は撮影を保証する最至近距離距離が被写界深度内に入っている位置であると好ましい、
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態にかかる撮像ユニットを内蔵した携帯端末の一例である携帯電話機Tの外観を示す図である。
【0034】
図1において、携帯電話機Tは、表示画面Dを備えた上部ボディ71と、操作ボタン群Pを備えた下部ボディ72とを、ヒンジ73を介して連結した折り畳み自在な構成となっている。撮像ユニット100は、上部ボディ71内の表示画面Dの下方に内蔵されており、撮像光学系50(図3)を介して外表面側から光学像を取り込めるように配置されている。なお、撮像ユニット100は、上部ボディ71内の表示画面Dの上方や側面に配置してもよい。また携帯電話機Tは、折りたたみ式に限るものではないことは言うまでもない。
【0035】
図2は、本実施の形態の撮像ユニット100の斜視図である。図2に示すように、撮像ユニット100は、撮像素子8(図4)が実装されたプリント基板11を有している。プリント基板11は雄コネクタCMを有し、この雄コネクタCMに対して、周辺回路ユニット102の基板17に接続されたフレキシブルプリント基板FPCの雌コネクタCFを挿抜可能となっており、コネクタCM、CFを接続することで、フレキシブルプリント基板FPCを介して撮像ユニット100は、周辺回路ユニット102に対して信号伝達可能に接続される。周辺回路ユニット102については、具体的には図6を参照して説明するが、図2では、基板17上にマイクロコンピュータ28を代表的に実装して示しており、その他の電子回路は省略している。なお、本実施のようにコネクタを用いず、それぞれ予め対応した基板のパターンを用意し、ハンダ接続により実装するようにしてもよい
【0036】
尚、本実施の形態では、マイクロコンピュータ28等の電気部品は、撮像ユニット100にフレキシブルプリント基板FPCにて接続される周辺回路ユニット102側に搭載されているが、これらの電気部品をプリント基板11の裏面に予め実装した上で、表面側に外枠部材12や撮像素子102を搭載すれば、より小型の構成を得ることができる。
【0037】
側面に開口部12kを形成し下端に板状のベースを形成した略円管状の外枠部材12が、そのベース部12fを、プリント基板11上に載置するようにして取り付けられている。ベース部12f上には、モータ12bが取り付けられており、その回転軸(不図示)に、ねじ16によりギヤ15gが一体的に回転するように取り付けられている。外枠部材12の上端には、開口を有する蓋部材13が取り付けられている。
【0038】
図3は、図2の構成をIII−III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、図2、3に示す構成要素を分解して示す斜視図である。図3に示すように、外枠部材12の内部には、プリント基板11上に撮像素子8が載置され、撮像素子8上には、赤外線カットフィルタ7を内挿した短円管状の台座6が載置されている。
【0039】
台座6は、像面側(図で下側)に撮像素子8に当接する脚部6dを有し、また物体側(図で上側)に、高さの異なる水平面6a、6bと、水平面6a、6bを連続的に繋ぐ傾斜面6cと(以下、カム面と称す)を略120°間隔で3組有している(そのカムプロファイルを図5に示す)。また、台座6の側面には凹部6eが形成され、これに対向する外枠部材12の内周には凸部12eが形成されており、凸部12eを凹部6eに嵌合させることで、外枠部材12に対して台座6の位置決めと回動を禁止するようになっている。
【0040】
台座6の物体側に配置される撮影レンズである撮像光学系50は、全てプラスチックから形成された第1レンズ1と第2レンズ2と第3レンズ3とを、光学有効面以外のフランジ部で相互に当接させて固着することでユニット化されており、他の部材を介さず構成することで、相互のレンズ間隔を誤差無く組み立てることができるようになっている。
【0041】
この撮像光学系50を構成する最も像側の第3レンズ3の下端には、対向する台座6に形成されたカム面6cに当接するようにして、突起3aが略120°間隔で形成されている。また、第3レンズ3の側面には、外枠部材12の開口部12kに面した部位において、歯車15gに噛合する歯車部3gが形成されている。尚、外枠部材12の凸部12eが案内部材を構成し、台座6のカム面6cと,第3レンズ3の凸部3a及び歯車部3gと,歯車15gと、モータ12bとが駆動手段を構成する。本実施の形態においては、プリント基板(回路基板)11が、撮影レンズと、案内部材と、駆動手段とを保持している。
【0042】
更に、第1レンズ1のフランジ部の物体側には座金10が配置され、圧縮コイルバネ9が蓋部材13と座金10の間に組み込まれている。組み付け状態では、この圧縮コイルバネ9により撮像光学系50と、台座6は撮像素子8方向に付勢されているため、がたつきが抑えられる。尚、本実施の形態において、撮像光学系50を収容した部材である外枠部材12の物体側端面から、プリント基板11の像側面までの距離Δは10mm以下となっている。
【0043】
図6は、本実施の形態にかかる撮像ユニットを搭載可能な携帯電話の撮影機能ブロック図であり、撮像ユニット100と、周辺回路ユニット102と、通信ユニット101とを分離して示している。周辺回路ユニット102は、撮像ユニット100に対して撮影を行うために必要な各種制御を行うと共に、撮像ユニット100で得られた画像信号を入力して、所定の画像処理を行い、画像データとしてメモリ等に記憶したり、外部に送信したりする機能を有するものである。具体的には、撮像ユニット100は、撮像素子8,アナログ信号回路25,A/D変換器26等を有し、周辺回路ユニット102は、マイクロコンピュータ28、インタフェース8c、不図示の電力供給部等を有している。
【0044】
図6において、蓋部材13の開口及び撮像光学系50を介して、多数の光電変換素子としてのCMOSセンサを2次元的に配列してX−Yアドレス方式に形成した固体撮像素子(以下、CMOSイメージセンサというが、CCDでも良い)8に被写体像が結像される。このCMOSイメージセンサ8は、例えば特開平10−224696号公報に記載されているようにフォトダイオード、増幅トランジスタ及び垂直選択トランジスタ及びリセットトランジスタで構成される画素を表す単位セルをXY方向にn×m個マトリックス配列した2次元センサ部8Aと、この2次元センサ部8Aの垂直アドレス及び水平アドレスを指定して画素の出力を選択する垂直走査部8V及び水平走査部8Hとを備えている。
【0045】
そして、2次元センサ部8Aから読出されるアナログ画素信号は、これらに対してノイズ低減処理、増幅処理、ガンマ処理やクランプ処理を行うアナログ信号処理部25に供給され、このアナログ信号処理部25から出力されるアナログ画素信号がアナログ/デジタル変換器26でデジタル画素データに変換されてインタフェース部27を経て撮影モードを制御するマイクロコンピュータ28に入力される。
【0046】
ここで、CMOSイメージセンサ8及びアナログ/デジタル変換器26は、マイクロコンピュータ28から入力されるコマンドに応じて制御信号を発生するタイミング信号発生回路29(周辺回路ユニット102側に配置される)によって駆動制御される。このタイミング信号発生回路29で、CMOSイメージセンサ8の垂直走査部8V及び水平走査部8Hに垂直走査信号SY及び水平走査信号SXを供給することにより、タイミング信号SY及びSXに応じた画素信号が読出されると共に、アナログ/デジタル変換器26に対してデジタル処理信号を供給することにより、読出されたアナログ画素信号をデジタル画素データに変換する。
【0047】
タイミング信号発生回路29では、マイクロコンピュータ28から撮影モードを示すコマンドが入力されたときに、全ての光電変換素子から画素信号を読出す垂直走査信号SY及び水平走査信号SXを出力する。タイミング信号発生回路は、撮像ユニット100に設けてもよい。この場合は、周辺回路ユニット102のマイクロコンピュータ28と接続されている(図示しない)発振子からの基準パルスを、撮像ユニット100側のタイミング信号発生回路が入力することで、それに応動してCMOSやA/D変換器を駆動させるために必要なパルスを分周させて出力させるようにできる。
【0048】
また、インタフェース部27は、アナログ/デジタル変換器26から入力されるデジタル画素データをマイクロコンピュータ28に出力すると共に、マイクロコンピュータ28から入力されるコマンドをタイミング信号発生回路29に出力する。
【0049】
通信ユニット101は、大容量メモリMと、液晶ディスプレイDと、テンキーやジョグダイヤル等を含む操作部Pと、スピーカSと、マイクCと、アンテナを有し外部と無線通信を行う送受信部Kと、これらを制御するCPU60とを有しており、コネクタcm、cfにより周辺回路ユニット102に着脱可能に接続されている。尚、通信ユニット101は不図示のバッテリを備え、コネクタcm、cf、CM、CFを介して、周辺回路ユニット102,撮像ユニット100に電力を供給するようになっている。又、本実施の形態では、周辺回路ユニット102のマイクロコンピュータ28は、通信ユニット101のCPU60をホストとして制御されるようになっている。ただし、周辺回路ユニット102のマイクロコンピュータ28が、ホストとして機能するようにしても良く、それは、撮像ユニット100が組み込まれる機器に応じて適宜選択すればよい。
【0050】
制御手段であるマイクロコンピュータ28は、通信ユニット101の操作部(ボタン)Pの操作によりスイッチオン状態となったとき、不図示のバッテリから電力が供給され、撮影を含む所定の動作を行える状態になる。その後、通信ユニット101のCPU60から、撮影などの制御コマンドが送信されたときは、マイクロコンピュータ28は、それに応じて、撮像ユニット100側に撮影に関する指示(AF処理に関するものを含む)を出力するようになっている。撮像ユニット100は、マイクロコンピュータ28の指示により撮影を行い、デジタル画素データを周辺ユニット102に出力する。
【0051】
マイクロコンピュータ28では、受信したデジタル画素データを、圧縮回路8aに送信し、圧縮処理などの画像処理を行うことができ、受信したデジタル画素データをバッファメモリ8bに送信し、一時的に記憶でき、又、処理した画像信号をインタフェース8cを介して、通信ユニット101より外部の基地局に無線送信したり、画像信号や撮影条件等をメモリMに記憶したり、電子ファインダーとしての液晶ディスプレイDに対して、表示用の画像信号を送信したり、AF検出回路30に画像信号を送信したりする機能を有する。
【0052】
ピント検出手段であるAF検出回路30で行われるAF処理について説明する。AF処理とは、CMOSイメージセンサ8より入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果に基づいて、駆動制御手段であるレンズ駆動回路31を制御して、撮像光学系50を駆動する処理である。
【0053】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、撮像光学系50の位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、撮像光学系50を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像信号の周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0054】
本実施の形態の動作について説明する。撮像光学系50は、撮影モード終了後には、初期位置として、最低保証温度(例えば0℃)で無限遠の距離にある被写体が被写界深度内に入る過焦点位置に戻るようになっている。従って、ユーザーが、携帯電話Tの操作ボタンPを操作することで、電源スイッチをオン操作(もしくは撮影モードに設定)し撮像可能状態とした時点では、撮影光学系50は初期位置にあるので、撮影環境において、たとえ最低保証温度であっても、撮像光学系50を移動させることなく無限遠の被写体を撮影できるため、携帯電話Tのバッテリーの残量が少ない場合でも撮影を行うことができ、シャッタチャンスを逃す恐れが少ない。
【0055】
しかるに、撮影環境の温度変化に応じて、ピントの位置ズレが生じる恐れがある。そこで、本実施の形態においては、適切なAF処理を行って、撮像光学系50をピントの合う位置へと駆動することにしている。
【0056】
例えば撮影を所望するユーザーが、被写体に撮像光学系50を向けた状態で操作ボタンPを半押し等すると、それに応じてAF検出回路30でAF処理が開始される。かかるAF処理結果に応じて、レンズ駆動回路31が、外部(携帯電話Tのバッテリ)から電力供給を受けて駆動手段であるモータ12bを駆動する。モータ12bの回転軸と共に歯車15gが回転すると、歯車部3gを介してそれに噛合する撮像光学系50を回転させる。それによりレンズ3の凸部3gが、カム面6cに沿って周方向に移動するので、撮像光学系50は光軸方向に沿って移動することとなる。移動する位置に応じて撮像光学系50により結像された光学像が、CMOSイメージセンサ8で画素信号に変化されるため、AF検出回路30は、それに基づきAF評価値を求め、相互に比較して、最大AF評価値である撮像光学系50の位置を合焦点として検出し、レンズ駆動回路31が、その合焦点へと撮像光学系50を駆動する。その後、ユーザーが操作ボタンPを全押し等することで撮影開始信号を入力すると、それに応じてシャッタレリーズがなされ、CMOSイメージセンサ8から出力された画素信号に基づき得られた画像信号がメモリMに記憶されることとなる。
【0057】
撮像光学系50を構成するレンズ1〜3が温度変化により屈折率が変化するプラスチックから形成されていることにより、撮影環境で温度変化が生じるとピント位置のズレが生じる恐れがあるが、本実施の形態のように、AF検出回路30がAF処理を行って、レンズ駆動回路31が撮像光学系50を合焦位置へ移動させることで、温度変化に関わらず、常にピントが合った状態で撮影を行うことができ、それにより高画質な画像を得ることができる。尚、本実施の形態では、AF処理において撮像光学系50全体を光軸方向に移動しているが、レンズ1〜3のいずれかを移動させても良い。
【0058】
又、モータ12bにより駆動されるピント調整用レンズ(ここでは撮像光学系50のレンズ1〜3)の移動可能範囲(カム面6cの高低差により定まる)の撮像面側(像側)の端部位置を、許容最低温度(例えば−10℃)において無限の距離にある被写体に対して合焦する位置、またはそれよりも撮像面に近い位置とし、移動可能範囲の被写体側の端部位置を、許容最高温度(例えば80℃)において撮影を可能とする最至近距離の被写体に合焦する位置、またはそれよりも被写体側の位置としているので、許容最低温度と許容最高温度との間で高画質な画像を撮像でき、ユーザーに不満を与えることがない。
【0059】
図7は、別な実施の形態を示す図6と同様な機能ブロック図である。図6に示す実施の形態では、レンズ駆動回路31と、AF検出回路30とは、撮像ユニット100に組み込まれており、一方、図7に示す実施の形態では、レンズ駆動回路31は撮像ユニット100に組み込まれ、AF検出回路30は周辺回路ユニット102に組み込まれている。すなわち、図6の実施の形態では、撮像ユニット100の回路基板において、撮像素子であるイメージセンサ8と、AF検出回路30とレンズ駆動回路31とが載置されて電気的に接続され、かつ撮像光学系50、案内部材である凸部12eを含む鏡枠12を保持しており、図7の実施の形態では、撮像ユニット100の回路基板において、撮像素子であるイメージセンサ8と、レンズ駆動回路31とが載置されて電気的に接続され、かつ撮像光学系50、案内部材である凸部12eを含む鏡枠12を保持している。その他の構成については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0060】
図8は、更に別な実施の形態を示す図2と同様な図である。図8に示す実施の形態においては、撮像ユニットは駆動手段としてのモータを内蔵しておらず、外部のモータの動力を用いて撮像光学系50を移動させている。より具体的には、撮像ユニットを搭載する携帯電話において内蔵されたモータ16は、その回転軸に結合された駆動歯車15aと、駆動歯車15aに噛合する中間歯車15bと、中間歯車15bに噛合する従動歯車15cと、歯車15a〜15cを回転自在に支承するアーム15dとを有している。
【0061】
本来的には、モータ16は、携帯電話のフリップを回動させたり、アンテナを伸ばすなどの機能のために動力を供給するものである。図8に示す点線の位置にアーム15dが位置しているときは、従動歯車15cが、不図示の歯車に噛合することで、歯車15a〜15cを介してモータ16の動力を伝達でき、それにより携帯電話のフリップを回動させたり、アンテナを伸ばすことができる。
【0062】
一方、図8に示す実線の位置にアーム15dが位置しているときは、従動歯車15cが、外枠部材12の開口部12kから露出した歯車部3gに噛合することで、歯車15a〜15cを介してモータ16の動力を伝達でき、それにより撮像光学系50のAF駆動を行えるようになっている。尚、本実施の形態では、図6,7に示すように、レンズ駆動回路31を撮像ユニット内に設けるようにしているが、撮像ユニットの外部に設けても良い。
【0063】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。本発明の撮像ユニットは、小型のデジタルスチルカメラや、携帯電話、PDA等の携帯端末に搭載されることが好ましいが、パソコンカメラなど他の用途にも用いることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、環境変化に対応しながらも高画質化及び小型化を図ることができる撮像ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる撮像ユニットを内蔵した携帯端末の一例である携帯電話機Tの外観を示す図である。
【図2】本実施の形態の撮像ユニット100の斜視図である。
【図3】図2の構成をIII−III線で切断して矢印方向に見た図である。
【図4】図2、3に示す構成要素を分解して示す斜視図である。
【図5】台座6の展開図である。
【図6】本実施の形態にかかる携帯電話の撮影機能ブロック図である。
【図7】別な実施の形態を示す図6と同様な機能ブロック図である。
【図8】更に別な実施の形態を示す図2と同様な図である。
【符号の説明】
1 第1レンズ
2 第2レンズ
3 第3レンズ
4 開口絞り
5 固定絞り
6 台座
7 赤外線カットフィルタ
8 撮像素子(CMOSイメージセンサ)
9 弾性部材
10 座金
11 プリント基板
12 外枠部材
12b モータ
13 蓋部材
16 ネジ
30 AF検出回路
31 レンズ駆動回路
50 撮像光学系
100 撮像ユニット
Claims (22)
- 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
駆動手段の動力に応じて移動するピント調整用レンズを含み、全てプラスチックレンズで構成される撮影レンズと、
前記撮影レンズのピント調整用レンズを光軸方向に移動可能に案内する案内部材と、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、
前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、
前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材を保持する回路基板と、を備えたことを特徴とする撮像ユニット。 - 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
駆動手段の動力に応じて移動するピント調整用レンズを含み、全てプラスチックレンズで構成される撮影レンズと、
前記撮影レンズのピント調整用レンズを光軸方向に移動可能に案内する案内部材と、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、
前記撮像素子及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズ、前記案内部材を保持する回路基板と、を備えたことを特徴とする撮像ユニット。 - 前記駆動手段を内蔵することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
- 前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
- 前記ピント調整用レンズは、前記撮影レンズ全てのレンズであり、ピント調整は前記撮影レンズを一体的に移動することにより行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記ピント調整用レンズは、前記撮影レンズの一部のレンズであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記撮影レンズを収容する部材又は前記撮影レンズの物体側端面から、前記回路基板の像側面までの距離が10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、
前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、
前記撮影レンズの初期位置を、最低保証温度で無限遠の距離にある被写体が被写界深度内に入る過焦点位置としたことを特徴とする撮像ユニット。 - 前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたことを特徴とする請求項8に記載の撮像ユニット。
- 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、
前記撮影レンズの初期位置を、最低保証温度で無限遠の距離にある被写体が被写界深度内に入る過焦点位置としたことを特徴とする撮像ユニット。 - 前記撮像素子と前記駆動制御手段とが載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたことを特徴とする請求項10に記載の撮像ユニット。
- 前記駆動手段を内蔵することを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記最低保証温度は0℃であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段と、
前記ピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、
前記駆動手段により駆動されるピント調整用レンズの移動可能範囲の撮像面側の端部位置を、許容最低温度において無限の距離にある被写体に対して合焦する位置、またはそれよりも撮像面に近い位置とし、
前記移動可能範囲の被写体側の端部位置を、許容最高温度において撮影を可能とする最至近距離の被写体に合焦する位置、またはそれよりも被写体側の位置としたことを特徴とする撮像ユニット。 - 前記撮像素子、前記ピント検出手段及び前記駆動制御手段が載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたことを特徴とする請求項15に記載の撮像ユニット。
- 外部から電力が供給されて撮像可能状態となり、外部から撮影開始信号が入力されることにより撮像を開始し、撮像した画像信号を出力する撮像ユニットにおいて、
温度の変化によりピント位置が光軸方向に移動する撮影レンズであって、駆動手段に駆動されるピント調整用レンズを含む撮影レンズと、
前記撮影レンズにより光学像を結像され、それに応じた信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子の信号に基づいてピント状態を検出するピント検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動手段を制御する駆動する駆動制御手段と、を有し、
前記駆動手段により駆動されるピント調整用レンズの移動可能範囲の撮像面側の端部位置を、許容最低温度において無限の距離にある被写体に対して合焦する位置、またはそれよりも撮像面に近い位置とし、
前記移動可能範囲の被写体側の端部位置を、許容最高温度において撮影を可能とする最至近距離の被写体に合焦する位置、またはそれよりも被写体側の位置としたことを特徴とする撮像ユニット。 - 前記撮像素子と前記駆動制御手段とが載置されて電気的に接続され、かつ前記撮影レンズを保持する回路基板を備えたことを特徴とする請求項17に記載の撮像ユニット。
- 前記駆動手段を内蔵することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記駆動手段は、前記撮像ユニット外に配置されていることを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記許容最低温度は、前記撮像ユニットの性能を保証する温度範囲の最低温度であり、前記許容最高温度とは、前記撮像ユニットの性能を保証する温度範囲の最高温度であることを特徴とする請求項15乃至20のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記合焦する位置は、無限距離又は撮影を保証する最至近距離距離が被写界深度内に入っている位置であることを特徴とする請求項15乃至21のいずれかに記載の撮像ユニット。
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