JP2005021419A - 化粧料塗布体 - Google Patents

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秀夫 澤柳
Eriko Kinugawa
絵里子 衣川
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Abstract

【課題】あらゆる塗布面に対して液体化粧料を円滑に塗布することができるようにする。
【解決手段】化粧料塗布体(1)の塗布部(4)において、該塗布部(4)の保持軸(3)に直交する横断面(6)の外周縁(7a)を正六角形状にすると共に、該保持軸(3)の位置を、正六角形とした該横断面(6)の外周縁(7a)の頂点(8)を結ぶ外接円(10)の中心(11)より偏位させることで、液体化粧料を塗布する塗布部の繊維の長さの種類が著しく増加するので、あらゆる塗布面に対して円滑に液体化粧料を塗布することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、化粧料、特にマスカラや毛染め剤等の液体化粧料の塗布に使用される化粧料塗布体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧料、特にマスカラや毛染め剤等の液体化粧料の塗布に使用される化粧料塗布体においては、複数の繊維束を二条の金属芯線間に挟持しつつ螺旋状に捻回することで、該二条の金属芯線から形成される保持軸からその先端を拡開するよう円柱状に該複数の繊維束を保持してなる塗布部が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の化粧料塗布体において、一度に塗布できるマスカラや毛染め剤等の液体化粧料の量、即ち塗布部の保持しうる液体化粧料の量は、該化粧料塗布体の塗布部を形成する複数の繊維束における繊維の長さに比例するものである。つまり繊維束における繊維の長さが長ければ長いほど液体化粧料が繊維の表面に付着する量は多くなり、その結果、液体化粧料を多くの面積に対し、又は液体化粧料を厚く塗布することができるものとなる。一方、該塗布部を形成する複数の繊維束における繊維の長さが短ければ短いほど液体化粧料が繊維の表面に付着する量は少なくなり、その結果、液体化粧料を小さい面積に対し、又は液体化粧料を薄くしか塗布することができないものである。従って、該化粧料塗布体の塗布部のように円柱状に形成するものでは、塗布部を形成する複数の繊維束の繊維の長さが均一であるので、化粧料塗布体の塗布部は常に一定量の液体化粧料しか保持することができず、液体化粧料の塗布量、即ち化粧料塗布体の塗布部が保持しうる液体化粧料の量を増減することはできないものである。従って、使用者は必要に応じて液体化粧料の塗布を反復したり、また塗布部を扱くことで余分の液体化粧料を除去することが必要となり、使用者にとって非常に煩わしいものである。
【0004】
また、マスカラや毛染め剤等の液体化粧料の粘性は非常に高いので、塗布面に対して液体化粧料の塗布が終了し、化粧料塗布体の塗布部を塗布面から離脱させる際に、該塗布部の外周面が円柱状ゆえ曲面であると、塗布部と塗布面との接触が面で確保されるので、化粧料塗布体の塗布部が塗布面より円滑に離脱できなくなってしまうため、塗布面に過剰な液体化粧料が残存し、塗布面が荒れてしまう欠点もある。
【0005】
そのため、複数の繊維束を二条の金属芯線間に挟持しつつ螺旋状に捻回することで、該二条の金属芯線から形成される保持軸からその先端を拡開するように該複数の繊維束を保持してなる塗布部において、この塗布部を正多角柱に切削すると共に、この塗布部の該保持軸に直交する横断面における保持軸の位置を、該横断面における正多角形の外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心と一致してなるもの、もしくは塗布部を、該保持軸に直交する横断面において菱形形状となる多角柱に切削すると共に、この塗布部の該保持軸に直交する横断面における保持軸の位置を、当該菱形の対角線の交点としたものが提案されている(特開昭63−111808号)。
【0006】
上記特開昭63−111808号の場合、確かに保持軸に直交する塗布部横断面における塗布部の外周縁は、正多角形もしくは菱形形状となっているので、まず正多角形となった塗布部横断面における外周縁の頂点では、該塗布部と塗布面との接触が小さく、線に近くなって接触面積が小さくなるので、液体化粧料の塗布が終了し、該塗布部を塗布面から離脱させようとする際には、液体化粧料の切れがよく、過剰な液体化粧料が塗布面に付着することがなくなるため塗布面の表面も滑らかなものとなるものである。
【0007】
ところが該塗布部においては、保持軸が、その保持軸自体に直交する塗布部横断面において、その正多角形とした外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心に一致するように設けられているので、実際塗布面に対して有効に液体化粧料を塗布できるのは、前記横断面において該保持軸から正多角形の各頂点を構成する繊維束の繊維、及び該保持軸から正多角形の各辺への繊維束の繊維だけであって、保持軸がその正多角形の中心に存することから、その繊維の長さの種類は限定されるので、例えば種々の長さを有する睫や毛髪などに対してマスカラや毛染め剤等の液体化粧料を塗布しようとする場合は、従来よりは液体化粧料の塗布量の調節を行うことはできるものの、依然として従来のように反復して液体化粧料を塗布したり、又は必要量だけ保持するように扱いたりする等の作業が必要となる点では変わりがなく、使用者にとって依然として煩わしいものである。又、このことは保持軸に直交する塗布部横断面を菱形形状とした場合にも、その塗布部横断面における外周縁の頂点の形状が2種類となるものの、基本的には前記の横断面を正多角形とする場合と同様の欠点を有するものである。
【0008】
そこで、この発明は上記従来のものの有する問題を解決するものであり、あらゆる状況において必要且つ適切な液体化粧料の塗布量を調節し、円滑に塗布を行えるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、複数の繊維束を二条の金属芯線間に挟持しつつ螺旋状に捻回して形成される、該二条の金属芯線から形成される保持軸と、該保持軸からその先端を拡開するように該複数の繊維束を保持してなる柱状の塗布部において、該柱状の塗布部の軸方向に沿う外周面により正多角柱を形成すると共に、該保持軸に直交する塗布部の横断面において、塗布部を貫通する保持軸の位置を、該塗布部横断面の正多角形である外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心より偏位させてなるものである。
【0010】
更に、上記保持軸に直交する塗布部横断面における正多角形の外周縁が2n角形(n=2、3、…)の場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の、互いに対向する頂点を結んだ対角線、又は互いに対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位し、また、上記保持軸に直交する塗布部横断面における正多角形の外周縁が2n−1角形(n=2、3、…)の場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の任意の頂点から該頂点に対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位してなるものである。
【0011】
一方、上記正多角柱に切削された塗布部において、該正多角柱の各側面を軸と平行に軸方向に湾曲する曲面としてなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明において、液体化粧料を塗布するに当たって使用する化粧料塗布体の柱状の塗布部において、該柱状の塗布部の軸方向に沿う外周面を正多角柱に形成すると共に、該保持軸に直交する塗布部の横断面において、塗布部を貫通する保持軸の位置を、該塗布部横断面の正多角形である外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心より偏位させているので、実際に液体化粧料を塗布する際に使用できる繊維束は、該塗布部横断面の偏位した保持軸から、その正多角形の外周縁各頂点までの長さを有する繊維及び、各頂点間を結ぶ辺又は湾曲した線分までの長さを有する繊維であることとなるので、その繊維の長さの種類が著しく増大し、その結果、この塗布部の液体化粧料の保持できる量は多種に渡ることとなり、塗布能力は著しく増大することとなる。従って、あらゆる塗布面に対して適量の液体化粧料を塗布することができ、また該正多角柱である塗布部の側辺を利用して液体化粧料の切れを良くし、滑らかに液体化粧料を塗布することができるものとなる。
【0013】
更に、特に保持軸に直交する上記塗布部横断面の正多角形の外周縁が、2n角形(n=2、3、…)に該当する場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の、互いに対向する頂点を結んだ対角線、又は互いに対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位してなるものとし、また2n−1角形(n=2、3、…)に該当する場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の任意の頂点から該頂点に対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位してなるものとすることから、該塗布部は保持軸を含む保持軸方向に沿う面に対して左右対称となるので、塗布部の切削加工が容易になると共に、左右いずれの手に持っても違和感なく液体化粧料の塗布に使用することができるものである。
【0014】
【実施例】
この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)はこの発明の実施例である液体化粧料の化粧料塗布体であり、この化粧料塗布体(1)は、例えばマスカラや毛染め剤等の液体化粧料を貯留する化粧料容器本体(図示せず)に対して脱着自在に螺合するキャップ(2)と一体となるものであって、該キャップ(2)に立設され、シャフト(17)によって固持されている保持軸(3)と、該保持軸(3)の先端に一体に形成される塗布部(4)とから構成されるものである。
【0015】
このとき、該保持軸(3)の先端に一体に形成される塗布部(4)は、まず複数の繊維束(5)を二条の金属芯線間に挟持し、この複数の繊維束(5)を挟持する二条の金属芯線を螺旋状に捻回することで、該二条の金属芯線によって保持軸(3)を形成すると共に、該保持軸(3)からその先端を拡開するように複数の繊維束(5)を保持してなる柱状の塗布部(4)を形成してなるものである。
【0016】
そして、この発明の第1実施例である化粧料塗布体(1)の塗布部(4)は、図3及び図4に示すように、該柱状の塗布部(4)の軸方向に沿う外周面(7)を正六角柱に切削すると共に、該保持軸(3)に直交する塗布部(4)の横断面(6)において、該塗布部(4)を貫通する保持軸(3a)の位置が、塗布部(4)の横断面(6)の正六角形である外周縁(7a)の各頂点(8)を結ぶ外接円(10)の中心(11)より偏位してなるものである。
【0017】
つまり、図4において示すように、正六角柱に切削加工された柱状の塗布部(4)において、保持軸(3)に直交する横断面(6)における保持軸(3a)の位置が、横断面(6)における正六角形とした外周縁(7a)の各頂点(8)を結ぶ外接円(10)の中心(11)より偏位、即ち該横断面(6)の正六角形である外周縁(7a)の互いに対向する頂点(8)を結んだ対角線(12)上[図4(イ)を参照。]、又は互いに対向する辺(9)の各中点を結ぶ線である二等分線(13)上[図4(ロ)を参照。]において偏位してなるものである。
【0018】
この発明の実施例である液体化粧料の化粧料塗布体(1)の塗布部(4)は以上のように構成されるので、実際に液体化粧料を塗布する際に使用できる繊維束(5)は、該塗布部(4)の横断面(6)においての、保持軸(3a)から正六角形を成す外周縁(7a)の各頂点(8)までの長さのもの、及び各頂点(8)間を結ぶ辺(9)までの長さのものまで多種多様となる。従って塗布面に対して液体化粧料を塗布することができる繊維の長さの種類が著しく増大することから、該塗布部(4)の液体化粧料を保持することができる量は多種に渡り、繊維束(5)の繊維はあらゆる塗布面に対して対応することができるので、確実に液体化粧料を塗布することができる。
そして、該塗布部(4)の横断面(6)の外周縁(7a)を成す正六角形の頂点(8)、即ち該正六角柱の塗布部(4)の側辺(15)を利用することにより、液体化粧料の切れを良くし、滑らかに液体化粧料を塗布することができるものとなる。
【0019】
また、特に上記のように塗布部(4)を正六角柱状とする場合、即ち塗布部(4)の保持軸(3)に直交する横断面(6)の外周縁(7a)が正六角形、つまり該保持軸(3)に直交する横断面(6)の外周縁(7a)を正2n角形(n=2、3、…)とした場合は、該横断面(6)の保持軸(3a)が、正六角形に加工した該横断面(6)の外周縁(7a)の互いに対向する頂点(8)を結んだ対角線上[図4(イ)を参照。]、又は互いに対向する辺(9)の中点を結ぶ線である二等分線(13)上[図4(ロ)を参照。]において偏位して存するので、塗布部(4)は横断面(6)の保持軸(3a)に沿う面(A)(A’)に対して左右対称となることから、塗布部(4)の切削加工が容易になると共に、左右いずれの手に持っても違和感なく液体化粧料の塗布に使用することができるものである。
【0020】
次に、図5及び図6において示すように、この発明の第2実施例では、塗布部(4’)を、軸方向に沿う外周面(7’)を正五角柱に切削して形成すると共に、保持軸(3’)に直交する塗布部(4’)の横断面(6’)において、塗布部(4’)を貫通する保持軸(3a’)の位置が、該塗布部(4’)の横断面(6’)の正五角形である外周縁(7a’)の頂点(8’)を結ぶ外接円(10)の中心(11)より偏位してなるものである。
【0021】
即ち、図6において示すように、正五角柱に切削加工された柱状の塗布部(4’)において、保持軸(3’)に直交する横断面(6’)における保持軸(3a’)の位置が、横断面(6’)における正五角形とした外周縁(7a’)の頂点(8’)を結ぶ外接円(10)の中心(11)より偏位、即ち前記外周縁(7a’)を正2n−1角形(n=2、3、…)とした場合には、該横断面(6’)における保持軸(3a’)の位置が、正五角形に加工された該横断面(6’)の外周縁(7a’)の任意の頂点(8’)から、該頂点(8’)に対向する辺(9’)の中点を結ぶ線、すなわち当該辺(9’)の二等分線(14)上において偏位して存するものである。
【0022】
この発明の第2実施例である液体化粧料の化粧料塗布体(1’)の塗布部(4’)は以上のように構成されるので、実際に液体化粧料を塗布する際に使用できる繊維束(5’)は、該塗布部(4’)の横断面(6’)においての、保持軸(3a’)から正五角形を成す外周縁(7a’)の各頂点(8’)までの長さのもの、及び各頂点(8’)間を結ぶ辺(9’)までの長さのものまで多種多様となる。従って塗布面に対して液体化粧料を塗布することができる繊維の長さの種類が著しく増大することから、該塗布部(4’)の液体化粧料の保持することができる量は多種に渡り、繊維束(5’)の繊維はあらゆる塗布面に対して対応することができるので、確実に液体化粧料を塗布することができる。
そして、該塗布部(4’)の横断面(6’)の外周縁(7a’)を成す正五角形の頂点(8’)、即ち該正五角柱の塗布部(4’)の側辺(15’)を利用することにより、液体化粧料の切れを良くし、滑らかに液体化粧料を塗布することができるものとなる。
【0023】
また、特に上記のように塗布部(4’)を正五角柱状とする場合、即ち塗布部(4’)の保持軸(3’)に直交する横断面(6’)の外周縁(7a’)が正五角形、つまり該保持軸(3’)に直交する横断面(6’)の外周縁(7a’)を正2n−1角形(n=2、3、…)とした場合は、該横断面(6’)の保持軸(3a’)が、正五角形を形成する任意の頂点(8’)から該頂点(8’)に対向する辺(9’)の中点を結ぶ線、すなわち当該辺(9’)の二等分線(14)上において偏位して存することとなるので、塗布部(4’)は横断面(6’)の保持軸(3’)に沿う面(A”)に対して左右対称となることから、塗布部(4’)の切削加工が容易になると共に、左右いずれの手に持っても違和感なく液体化粧料の塗布に使用することができるものである。
【0024】
なお、上記この発明の第1及び第2実施例においては、塗布部(4)(4’)の保持軸(3)(3’)に直交する横断面(6)(6’)の外周縁(7a)(7a’)を正六角形及び正五角形としたものについて説明したが、図4において示すように、正六角形は該塗布部(4)の保持軸(3)に直交する横断面(6)の外周縁(7a)を正2n角形(n=2、3、…)としてなる場合の代表例であり、また図6において示すように、正五角形は同様に正2n−1角形(n=2、3、…)の代表例である。従って、塗布部(4)の保持軸(3)に直交する横断面(6)の外周縁(7a)を、切削加工により例えば正四角形、正八角形、…正2n角形(n=2、3、…)としても、上述の横断面(6)の外周縁(7a)を正六角形とした時と同じ作用効果を示し、一方例えば該塗布部(4’)の保持軸(3’)に直交する横断面(6’)の外周縁(7a’)を切削加工により例えば正三角形、正七角形、…正2n−1角形(n=2、3、…)としても、上述の横断面(6’)の外周縁(7a’)を正五角形とした時と同じ作用効果を示すものである。
【0025】
更に、図8(イ)において示すものは、この発明の第1及び第2実施例である化粧料塗布体(1)(1’)の塗布部(4)(4’)の仕様を、塗布部(4)(4’)の保持軸(3)(3’)に直交する横断面(6)(6’)によって示したものである。
【0026】
また、図7及び図8(ロ)において示すものは、この発明の第1及び第2実施例である化粧料塗布体(1)(1’)の塗布部(4)(4’)の変形例であって、この変形例における塗布部(4”)は、その外周面(7”)を切削加工により正多角柱とすると共に、該正多角柱の外周面(7”)を第1及び第2実施例の様な平面ではなく、正多角柱である塗布部(4”)の軸と平行に軸方向に湾曲する曲面(16)により形成してなるものである。従って、上述の如く液体化粧料を塗布する際に使用できる繊維の長さの種類は更に増加するものであって、繊維束の繊維の長さの種類が増加する結果、あらゆる塗布面に対して対応することが可能となり、確実に液体化粧料を塗布することができる。
その上、例え塗布面が外方に向けて突出するなど変形していても、該塗布部(4”)の外周面(7”)を密着させることが可能となって、塗布部(4”)の外周面(7”)の側辺(15”)と共に、確実に塗布面に対して塗布部(4”)が密着して円滑且つ万遍なく液体化粧料の塗布を行えるものとなる。
【0027】
そして、上述したこの発明の第1実施例及び第2実施例と同様に、塗布部(4”)の保持軸(3”)に直交する横断面(6”)の外周縁(7a”)が形成する正多角形が、例えば正六角形等のように正2n角形(n=2、3、…)とした場合は、該横断面(6”)の保持軸(3a”)が、正多角形に切削加工した該横断面(6”)の外周縁(7a”)の互いに対向する頂点(8”)を結んだ対角線、又は互いに対向する辺(9”)の中点を結ぶ線、すなわち二等分線(13)上を、また該正多角形が正2n−1角形(n=2、3、…)の場合は、正多角形に切削加工した該横断面(6”)の外周縁(7”)の任意の頂点(8”)から該頂点(8”)に対向する辺(9”)の中点を結ぶ線、すなわち二等分線(14)上においてそれぞれ偏位して存するものであるので、該塗布部(4”)は該横断面(6”)の保持軸(3”)に沿う面に対して左右対称となることから、切削加工が容易になると共に、左右いずれの手に持っても違和感なく液体化粧料の塗布に使用することができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上の通り、化粧料塗布体の塗布部において、該塗布部の保持軸に対して直交する横断面の外周縁を正多角形となるように形成すると同時に、該横断面における保持軸の位置を、正多角形とする外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心より偏位させ、特に正2n角形(n=2、3、…)とした場合には、該横断面における保持軸が、その正多角形に形成された外周縁の互いに対向する頂点を結んだ対角線、又は互いに対向する辺の中点を結ぶ二等分線上に、また該正多角形が正2n−1角形(n=2、3、…)の場合には、その正多角形に形成された外周縁の任意の頂点から該頂点に対向する辺の中点を結ぶ線、すなわち当該辺の二等分線上において偏位して存するものとすることで、実際に塗布面に対して液体化粧料の塗布を行える繊維の長さの種類を著しく増加させるので、あらゆる塗布面に対する円滑な液体化粧料の塗布を可能とし、更に塗布部を左右対称とすることで、塗布部に対する切削可能を容易にすると共に、使用者に対して利き手の左右に関わらずその利便性を向上させることができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である化粧料塗布体の全体斜視図であって、塗布部は概念図である。
【図2】この発明の第1実施例である化粧料塗布体の塗布部の平面図である。
【図3】この発明の第1実施例である化粧料塗布体の要部拡大概念斜視図である。
【図4】この発明の第1実施例である化粧料塗布体の塗布部の断面概念図である。
【図5】この発明の第2実施例である化粧料塗布体の全体斜視図であって、塗布部は概念図である。
【図6】この発明の第2実施例である化粧料塗布体の塗布部の断面概念図である。
【図7】この発明の第1及び第2実施例である化粧料塗布体の変形例の要部拡大概念斜視図である。
【図8】(イ)は、この発明の第1及び第2実施例である化粧料塗布体の塗布部の仕様を示す断面図であり、(ロ)は、この発明の第1及び第2実施例である化粧料塗布体の塗布部の変形例の仕様を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 化粧料塗布体
2 キャップ
3、3’、3” 保持軸
3a、3a’、3a” (横断面における)保持軸
4、4’、4” 塗布部
5、5’ 繊維束
6、6’、6” 横断面
7、7’、7” 外周面
7a、7a’、7a” 外周縁
8、8’、8” 頂点
9、9’、9” 辺
10 外接円
11 中心
12 対角線
13 二等分線
14 二等分線
15、15’、15” 側辺
16 曲面
17 シャフト

Claims (4)

  1. 複数の繊維束を二条の金属芯線間に挟持しつつ螺旋状に捻回して形成される、該二条の金属芯線から形成される保持軸と、該保持軸からその先端を拡開するように該複数の繊維束を保持してなる柱状の塗布部において、該柱状の塗布部の軸方向に沿う外周面により正多角柱を形成すると共に、該保持軸に直交する塗布部の横断面において、塗布部を貫通する保持軸の位置を、該塗布部横断面の正多角形である外周縁の頂点を結ぶ外接円の中心より偏位させてなる化粧料塗布体。
  2. 上記保持軸に直交する塗布部横断面における正多角形の外周縁が2n角形(n=2、3、…)の場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の、互いに対向する頂点を結んだ対角線、又は互いに対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位してなるものとする請求項1記載の化粧料塗布体。
  3. 上記保持軸に直交する塗布部横断面における正多角形の外周縁が2n−1角形(n=2、3、…)の場合は、該横断面における保持軸の位置を、該正多角形の横断面における外周縁の任意の頂点から該頂点に対向する辺の中点を結ぶ線上において偏位してなるものとする請求項1記載の化粧料塗布体。
  4. 上記正多角柱に切削された塗布部において、該正多角柱の各側面を軸と平行に軸方向に湾曲する曲面としてなる請求項1乃至3記載の化粧料塗布体。
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